JP3328328B2 - シリンダーブロックの加工方法 - Google Patents
シリンダーブロックの加工方法Info
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Description
内燃機関に使用されるシリンダーブロックの加工方法に
かかり、特に、ピストンが摺動するスリーブと、燃焼室
に接合されるシリンダーヘッド接合面との加工に用いて
好適なシリンダーブロックの加工方法に関するものであ
る。
を形成するシリンダヘッドと、ピストンが往復するシリ
ンダブロックと、クランク等を組み込むためのクランク
ケース等から構成されている。
は、軽量化のため、アルミ合金等の軽合金材料が多用さ
れている。しかしアルミ合金等では、ピストン(図示な
し)の往復動によるシリンダボアー内面3の耐摩耗性が
低いので、シリンダボアー内面3の耐摩耗性を高めるた
めに、耐摩耗性の高い材料で形成された円筒状のスリー
ブ2を、シリンダブロック1に嵌め込み、シリンダボア
ー内面3を形成している。
リンダーブロック1に設けられたスリーブ2内周面を加
工するスリーブ加工工程と、前記スリーブ2の開口部4
が位置するシリンダーヘッド接合面5を加工する接合面
加工工程とを有する構成にされている。
に、シリンダーブロック1に鋳込まれた複数のスリーブ
2を加工するときに、チップ12付きホルダー10を設
備11でスリーブ2に挿入し、チップ12付きホルダー
10を回転させることにより、スリーブ2の内周面に沿
ってチップ12を移動させ、スリーブ2内周面を切削す
る。ここで、前記チップ12には、スリーブ2を切削す
る第一チップ13と、この第一チップ13よりも内側に
設けられ、シリンダーブロック1を切削する超硬材料か
らなる第二チップ14とがある。その後、設備11でチ
ップ12をスリーブ2の軸方向に移動させ、順次、スリ
ーブ2内周面を切削する。
了後に、図5に示すように、シリンダーヘッド接合面5
をフライス盤16で切削する。このフライス盤16で
は、第二チップ14を取り付けたフライスカッターボデ
ィ17を回転させることにより、シリンダーヘッド接合
面5を均一な面に切削する。
ダーブロック1とスリーブ2とは、硬度の異なる材質か
ら形成され、シリンダーヘッド接合面5に同一高さに配
置され、スリーブ2の加工代が多いから、シリンダーヘ
ッド接合面5におけるシリンダーブロック1とスリーブ
2とを荒削りし、その後、シリンダーヘッド接合面5を
仕上げ切削している。このため、接合面加工工程では、
フライス盤16でスリーブ2を削るから、フライス盤1
6にかかる負荷が大きくなる。一方、荒削りを必要とす
るから、接合面加工工程に多大な時間を要するととも
に、シリンダーヘッド接合面5の切削作業が煩雑であ
る。
で、シリンダーヘッド接合面の切削作業性を向上させる
とともに、接合面加工工程に要する時間を低減させたシ
リンダーブロックの加工方法を提供することを目的とす
る。
ックの加工方法は、シリンダーブロック(実施例におけ
るシリンダブロック1)に設けられたスリーブ(実施例
におけるスリーブ2)内周面を加工するスリーブ加工工
程と、前記スリーブの開口部(実施例における開口部
4)が位置するシリンダーヘッド接合面(実施例におけ
るシリンダーヘッド接合面5)を加工する接合面加工工
程とを有するシリンダーブロックの加工方法であって、
前記スリーブ加工工程では、前記スリーブに挿入される
ホルダー(実施例におけるホルダー20)の先端側に設
けられた第一切削手段(実施例における先端部の第一チ
ップ13)をスリーブの内周面に沿って移動させること
により、スリーブ内周面を切削するとともに、前記第一
切削手段がスリーブの底部付近に移動したとき、前記ホ
ルダーの基端側に設けられた第二切削手段(実施例にお
ける基部の第一チップ13)により該スリーブの開口部
の端部をざぐり、前記接合面加工工程では、前記スリー
ブ加工工程の後に、シリンダーヘッド接合面を切削する
ことを特徴とするものである。
スリーブ加工工程でスリーブを加工し、その後、接合面
加工工程でシリンダーヘッド接合面を加工する。前記ス
リーブ加工工程では、チップでスリーブ内周面を切削す
るとともに、該スリーブの開口部の端部をざぐる。この
ため、スリーブの開口部の端部がシリンダーブロックよ
り下方に配置される。前記接合面加工工程では、シリン
ダーヘッド接合面を切削する。
法の一実施例について、図1ないし図2を参照しながら
説明する。ここで、従来例と同一のものについては、同
一符号を用いて説明を簡略化する。前記シリンダーブロ
ック1の加工方法は、シリンダーブロック1に複数(図
では四個)並設されたスリーブ2内周面を加工するスリ
ーブ加工工程とスリーブ2の開口部4が位置するシリン
ダーヘッド接合面5を加工する接合面加工工程とを有す
る構成にされる。
うに、設備11にホルダー20を取り付け、このホルダ
ー20を回転させる。ここで、ホルダー20は、円柱状
に形成された外周にチップ12を取り付けてなる。この
チップ12には、ホルダー20の長手方向の先端部と基
部とに取り付けた第一チップ13、13と、これら第一
チップ13よりも内側に設けられた第二チップ14とが
ある。ここで、先端部の第一チップ13はスリーブ2の
加工対象とする内周面付近に取り付けられ、基部の第一
チップ13はスリーブ2の外周面付近に取り付けられて
いる。すなわち、基部の第一チップ13は、先端部の第
一チップ13にスリーブ2の厚みを加えた位置に、か
つ、先端部の第一チップ13がスリーブ2の底部に到達
したときに、開口部4の端部を切削する位置に取り付け
られている。
し、このスリーブ2の内周面に沿って先端部の第一チッ
プ13を移動させることにより、この先端部の第一チッ
プ13でスリーブ2の内周面を切削する。このスリーブ
2の軸方向に沿ってホルダー20を下方に移動させ、順
次、スリーブ2の内周面を切削する。先端部の第一チッ
プ13がスリーブ2の底部付近に到達したときに、スリ
ーブ2の内周面を切削するとともに、このスリーブ2の
開口部4の端部をざぐる。すなわち、基部の第一チップ
13でスリーブ2の開口部4の端部をスリーブ2の周方
向に沿って切削することにより、シリンダーヘッド接合
面5に段部23を形成する。
スリーブ加工工程を終了した後、シリンダーヘッド接合
面5をフライス盤16で切削する。このフライス盤16
では、ダイアモンドの燒結体からなる第三チップ21を
フライスカッターボディ17に取り付け、このフライス
カッターボディ17を回転させることにより、シリンダ
ーヘッド接合面5を均一な面に切削する。ここで、スリ
ーブ2の開口部4の端部がざぐられているから、第三チ
ップ21は、軽合金材料のシリンダーブロック1を切削
する。
によれば、シリンダーブロック1に設けられたスリーブ
2内周面を加工するスリーブ加工工程と、前記スリーブ
2の開口部4が位置するシリンダーヘッド接合面5を加
工する接合面加工工程とからなり、前記スリーブ加工工
程では、ホルダー20を回転させ、先端部の第一チップ
13でスリーブ2の内周面を切削する。このスリーブ2
の底部付近に先端部の第一チップ13が到達したとき
に、先端部の第一チップ13でスリーブ2の内周面を切
削するとともに、このスリーブ2の開口部4の端部を基
部の第一チップ13でざぐるから、シリンダーヘッド接
合面5から下方にスリーブ2が配置される。したがっ
て、スリーブ2の開口部4の端部と、スリーブ2の内周
面とが設備11で、ほぼ同時に加工される。
工工程の後に、シリンダーヘッド接合面5を切削するか
ら、スリーブ2を切削する必要性をなくすことができ、
フライス盤16で荒削りする必要性をなくすことがで
き、フライス盤16にかかる負荷を低減できる。このた
め、硬度の高いダイアモンド製第三チップ21でシリン
ダーヘッド接合面5を削ることができるから、接合面加
工工程に要する時間を低減でき、シリンダーヘッド接合
面5の切削作業性を向上させることができる。
ーブロックの加工方法によれば、シリンダーブロックに
設けられたスリーブ内周面を加工するスリーブ加工工程
と、前記スリーブの開口部が位置するシリンダーヘッド
接合面を加工する接合面加工工程とからなり、前記スリ
ーブ加工工程では、前記スリーブの内周面に沿ってチッ
プを移動させることにより、スリーブ内周面を切削する
とともに、該スリーブの開口部の端部をざぐる構成にし
たから、シリンダーヘッド接合面から下方にスリーブが
配置される。前記接合面加工工程では、前記スリーブ加
工工程の後に、シリンダーヘッド接合面を切削する構成
にしたから、シリンダーブロックが切削される。このた
め、スリーブを切削する必要性をなくすことができ、フ
ライス盤で荒削りする必要性をなくすことができ、フラ
イス盤にかかる負荷を低減でき、接合面加工工程に要す
る時間を低減でき、シリンダーヘッド接合面の切削作業
性を向上できるという効果を奏することができる。
ーブ加工工程を示す断面図である。
加工工程を示す断面図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダーブロックに設けられたスリー
ブ内周面を加工するスリーブ加工工程と、前記スリーブ
の開口部が位置するシリンダーヘッド接合面を加工する
接合面加工工程とを有するシリンダーブロックの加工方
法であって、前記スリーブ加工工程では、前記スリーブ
に挿入されるホルダーの先端側に設けられた第一切削手
段をスリーブの内周面に沿って移動させることにより、
スリーブ内周面を切削するとともに、前記第一切削手段
がスリーブの底部付近に移動したとき、前記ホルダーの
基端側に設けられた第二切削手段により該スリーブの開
口部の端部をざぐり、前記接合面加工工程では、前記ス
リーブ加工工程の後に、シリンダーヘッド接合面を切削
することを特徴とするシリンダーブロックの加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23867292A JP3328328B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | シリンダーブロックの加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23867292A JP3328328B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | シリンダーブロックの加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0691439A JPH0691439A (ja) | 1994-04-05 |
JP3328328B2 true JP3328328B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=17033603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23867292A Expired - Fee Related JP3328328B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | シリンダーブロックの加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3328328B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6729811B2 (en) * | 2002-04-01 | 2004-05-04 | K-Line Industries, Inc. | Cutter tool for bore liners |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP23867292A patent/JP3328328B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0691439A (ja) | 1994-04-05 |
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