JPH05260699A - 永久磁石型回転子を有する圧縮機 - Google Patents

永久磁石型回転子を有する圧縮機

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Publication number
JPH05260699A
JPH05260699A JP5275492A JP5275492A JPH05260699A JP H05260699 A JPH05260699 A JP H05260699A JP 5275492 A JP5275492 A JP 5275492A JP 5275492 A JP5275492 A JP 5275492A JP H05260699 A JPH05260699 A JP H05260699A
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JP
Japan
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oil
compression element
gas
passage
secondary space
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Withdrawn
Application number
JP5275492A
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English (en)
Inventor
Fumio Minamihata
文雄 南端
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧縮要素6から吐出されたガス流体を回転子3
に設けるガス通路7やエアギャップ4aに積極的に案内
させて、二次空間S2へ流し、コアカット部を二次空間
側で分離された油を油溜に戻す油戻し通路として確保
し、分離油が、一次空間S1から流れてくるガス流体と
干渉して、油溜への戻りが阻害されることなく、円滑な
油戻しが行えるようにし、油溜に常に所定油量を確保し
て潤滑不良を起こしたりするのを防止する。 【構成】積層鉄板鉄心31と磁石32及び非磁性材料か
ら成る外管33から成る永久磁石型回転子3と固定子2
とから成るモータ4を備えた圧縮機において、外管33
の圧縮要素6側の端部を延長してガイド部33a,33
bを設け、これらガイド部33a,33bで吐出口64
からのガス流体を、鉄心31に設けたガス通路7又はモ
ータ4のエアギャップ4aに案内する案内通路8,9を
形成し、ガス通路7やエアギャップ4aに、吐出される
ガス流体を積極的に案内させて、二次空間に流し、コア
カット部を、分離油の油戻し通路として確保した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石型回転子をも
つモータを採用した圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、永久磁石型回転子をもつモータを
採用した圧縮機としては、例えば特開昭59−1174
7号公報に載されたものが知られており、この公報記載
の圧縮機は、図3で示したように、密閉ケーシングAの
内方上部に、固定子Bと永久磁石型回転子Cとから成る
モータDを配設すると共に、このモータDの下部側に、
前記回転子Cから延びる駆動軸Eで回転駆動される圧縮
要素Fを配設する一方、前記ケーシングAの上部側に吐
出管Gを接続している。また、前記モータDを構成する
永久磁石型回転子Cは、複数の薄肉鉄板を上下方向に積
層して成る積層鉄板鉄心C1と、該鉄心C1の外周面に
配設された部分円弧形状をなす複数の永久磁石C2と、
これら各磁石C2の外周側に圧入された非磁性材料から
成る外管C3とから構成されている。
【0003】そして、前記圧縮要素Fで圧縮されたガス
流体は、該圧縮要素Fと前記モータDとの間に形成され
る一次空間S1へと吐出され、この一次空間S1から前
記モータDの固定子Bと回転子Cとの間に設けられるエ
アギャップHや、前記固定子Bの外周側に設けられるコ
アカット部Iを経て、前記モータDの上部側に形成され
る二次空間S2に案内され、該二次空間S2に開口した
前記吐出管Gから外部へと吐出されるのであって、前記
圧縮要素Fから吐出されたガス流体に混入する油は、そ
の一部が前記エアギャップHやコアカット部Iを通過す
る際に分離されたり、前記二次空間S2側において分離
されるのであり、この分離油は前記コアカット部Iなど
から前記一次空間S1を経て前記ケーシングAの底部油
溜Jへと戻され、油分離されたガス流体が前記吐出管G
から外部に吐出されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の圧縮
機において、前記二次空間S2で分離された油は、前記
コアカット部IやエアギャップHを介して油溜Jに戻る
のであるが、前記圧縮要素Fから吐出されるガス流体は
前記一次空間S1から前記エアギャップHやコアカット
部Iを経て前記二次空間S2側に案内されるため、前記
二次空間S2で分離された油が前記コアカット部Iなど
を経て前記油溜J側に戻されるとき、前記コアカット部
Iを通過する前記ガス流体によって前記油溜Jへの円滑
な油戻りが阻害され、この結果、前記油溜J側での油面
低下を招き、該油溜Jから前記駆動軸Eの各摺接部位な
どに供給される給油量が不足して、これら各摺接部位で
潤滑不良を起こしたりする問題があった。
【0005】本発明は以上のような問題に鑑みてなした
もので、その目的は、圧縮要素から吐出されたガス流体
を一次空間から二次空間へと積極的に案内させることが
できて、前記二次空間側で分離された油が前記一次空間
側に戻るときに前記ガス流体で阻害されることなく、前
記二次空間から前記一次空間及び油溜へと円滑に油戻し
を行うことができ、この油溜に常に所定油量を確保して
潤滑不良を起こしたりするのを防止するすことができる
永久磁石型回転子を有する圧縮機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、鉄板31aを複数枚積層して成る積
層鉄板鉄心31と、該鉄心31の外周に配設される複数
の部分円弧状磁石32と、これら各磁石32の外周に嵌
合する非磁性材料から成る外管33とをもつ永久磁石型
回転子3と固定子2とから成るモータ4と、該モータ4
の駆動軸5に連結する圧縮要素6とを密閉ケーシング1
内に配設した圧縮機において、前記鉄心31にガス通路
7を設けると共に、前記外管33の前記圧縮要素6側端
部に、該端部に位置する端板35に対し、前記圧縮要素
6側に向かって突出するガイド部33aを設けて、前記
圧縮要素6の吐出口64から吐出されるガス流体を前記
ガス通路7に案内する案内通路8を形成したものであ
る。
【0007】また、第2の発明は、前記第1の発明と同
様な永久磁石型回転子3を有する圧縮機において、前記
外管33の前記圧縮要素6側端部に、該端部に位置する
端板35に対し、前記圧縮要素6側に向かって突出する
ガイド部33bを設けると共に、このガイド部33bの
突出先端側を、径方向内方に向かって湾曲させ、前記圧
縮要素6の吐出口64から吐出されるガス流体を前記回
転子3と固定子2との間のエアギャップ4aに案内する
案内通路9を形成したものである。
【0008】
【作用】第1発明においては、前記永久磁石型回転子3
の前記鉄心31にガス通路7を形成し、かつ、前記外管
33を利用してこの外管33における圧縮要素6側の端
部に、該圧縮要素6側に向けて突出するガイド部33a
を設けて、このガイド部33aにより前記圧縮要素6の
吐出口64から吐出されたガス流体を前記ガス通路7へ
と案内する案内通路8を形成しているため、前記吐出口
64から吐出されたガス流体は前記案内通路8を介して
前記ガス通路7に案内され、該ガス通路7を介して前記
モータ4における非圧縮要素側の二次空間に吐出され
る。
【0009】つまり、前記案内通路8を介して前記吐出
口64から吐出されたガス流体を前記ガス通路7へと積
極的に案内して、二次空間に吐出させられるから、前記
モータ4における固定子2の外周側に設けるコアカット
部を、前記二次空間側で前記ガス流体から分離された油
を前記ケーシング1の底部油溜に戻すときの油戻し通路
として確保することができるのである。
【0010】従って、以上のように、吐出ガスを前記ガ
ス通路7から積極的に前記二次空間に流し、前記コアカ
ット部を油戻し通路として確保することができるから、
前記二次空間から前記油溜側への油戻り時に、前記二次
空間側に至る吐出ガスと干渉して前記分離油の戻りが阻
害されたりすることなく、前記分離油を二次空間から前
記油溜側へと確実かつスムーズに戻すことができるので
ある。この結果、油溜に前記駆動軸5の摺接部位などに
給油する充分な所定油量を常に確保することが可能とな
って、該摺接部位などの潤滑不良を確実に防止すること
ができる。
【0011】また、第2の発明においては、前記永久磁
石型回転子3に備えた外管33の圧縮要素6側端部に、
該圧縮要素6側に向かい、かつ、径方向内方に向けて湾
曲状に突出するガイド部33bを設け、このガイド部3
3bにより前記圧縮要素6の吐出口64から吐出された
ガス流体を前記回転子3と固定子2との間のエアギャッ
プ4aに案内する案内通路9を形成しているため、前記
吐出口64から吐出されたガス流体は前記案内通路9を
経て前記エアギャップ4aに確実かつスムーズに案内さ
れ、前記二次空間側へと案内されるのである。
【0012】つまり、前記案内通路9を介して前記吐出
口64から吐出されたガス流体を前記エアギャップ4a
に積極的に案内して、二次空間に流すことができるか
ら、前記固定子2の外周側に設けるコアカット部を、前
記二次空間側に至って分離された油を前記油溜側に戻す
ときの油戻し通路として確保することができるのであ
る。
【0013】従って、以上のように吐出ガスを前記エア
ギャップ4aから積極的に前記二次空間に流し、前記コ
アカット部を油戻し通路として確保することができるか
ら、前記二次空間から前記油溜側への油戻り時に、前記
二次空間側に至る吐出ガスと干渉して前記分離油の戻り
が阻害されたりすることなく、前記分離油を、二次空間
から前記油溜側へと確実かつスムーズに戻すことができ
るのであって、この場合も、油溜に前記駆動軸5の摺接
部位などに給油する充分な所定油量を常に確保すること
が可能となって、該摺接部位などの潤滑不良を確実に防
止することができる。
【0014】
【実施例】第1の発明における実施例を図1に基づいて
説明する。図1は本発明にかかる永久磁石型回転子をも
つモータを採用したロータリー式の圧縮機を示してお
り、密閉ケーシング1の内方上部に、固定子2と永久磁
石型回転子3とから成るモータ4を配設すると共に、こ
のモータ4の下部側に、前記回転子3から延びる駆動軸
5で回転駆動される圧縮要素6を配設する一方、前記ケ
ーシング1の上部側には吐出管1aを接続している。
【0015】前記圧縮要素6は、シリンダ61と、該シ
リンダ61の上下部位に配設されたヘッド62と、この
上部側におけるヘッド62に取付けられたマフラー63
とを備え、該マフラー63の中央部位で前記ヘッド62
に設ける前記駆動軸5の軸受部62aとの間に、前記シ
リンダ61内で圧縮されたガス流体を、前記一次空間S
1に吐出させる吐出口64を形成している。
【0016】また、前記モータ4を構成する前記永久磁
石型回転子3は、複数の薄肉鉄板31aを上下方向に積
層して成る積層鉄板鉄心31と、この鉄心31の外周面
に配設された部分円弧形状をなす複数の永久磁石32
と、これら各磁石32の外周側に圧入又は焼き嵌めされ
た非磁性金属パイプから成る外管33と、前記鉄心31
の上下両側に、該鉄心31及び前記各磁石32の端面側
を覆うように配設された上下一対の端板34,35とを
備え、これら鉄心31と各端板34,35とを上下方向
に延びる複数のクランプピン36により一体に固定して
構成されている。
【0017】さらに、前記回転子3における上部側端板
34の上部側には、該端板34と所定間隔をおいてオイ
ルセパレータ37を対向状に配設し、前記回転子3に追
従する前記オイルセパレータ37の回転により、前記圧
縮要素6から吐出され、該圧縮要素6と前記モータ4と
の間に形成された一次空間S1から前記モータ4の上部
側に設けられる二次空間S2へと案内されたガス流体に
混じる油を分離して、この分離油を前記二次空間S2か
ら前記一次空間S1を経て前記ケーシング1の底部油溜
へと戻し、油が分離されたガス流体を前記二次空間S2
に開口された前記吐出管1aから外部に吐出するように
している。
【0018】しかして、図1に示した実施例は、前記回
転子3に、前記一次空間S1に吐出されたガス流体を前
記二次空間S2へ導くガス通路7を、つまり、前記永久
磁石型回転子3の鉄心31と、該鉄心31の上下両端に
設けた前記各端板34,35とに、前記一次空間S1と
二次空間S2とを連通するように上下方向に貫通するガ
ス通路7を形成した上で、前記外管33の前記圧縮要素
6と対向する下方端部側を、前記下部側端板35に対し
前記圧縮要素6側に向かって下方側へと突出させ、この
突出高さを前記固定子2に設けた下部側コイルエンド2
1の高さの少なくとも約1/2以上に達する高さとして
ガイド部33aを一体に形成し、このガイド部33aに
より前記吐出口64から前記一次空間S1に吐出された
ガス流体を前記ガス通路7へと案内させる案内通路8を
形成したのである。
【0019】以上のように、前記外管33の下方端部に
前記ガイド部33aを一体に延出形成して、該ガイド部
33aで前記吐出口64から吐出されるガス流体を前記
ガス通路7に案内させる案内通路8を形成したことによ
り、前記吐出口64から前記一次空間S1へと吐出され
たガス流体は、前記ガイド部33aにより流れに制約を
受けて、該ガイド部33aで形成される前記案内通路8
内に集められ、この案内通路8から前記ガス通路7へと
案内されるのである。従って、前記ガス流体は前記案内
通路8により前記ガス通路7へと積極的に案内させられ
るから、前記ガス流体の殆どは前記ガス通路7から前記
二次空間S2へと案内させられるのである。尚、以上の
構成においてガス流体の一部が前記回転子3と回転子2
との間のエアギャップに流れることになる場合もある
が、前記固定子2の外周に設ける複数のコアカット部に
流れることは無くし得るのである。
【0020】さらに前記ガス通路7は、前記オイルセパ
レータ37と対向するように形成されており、前記ガス
通路7から前記二次空間S2へと案内されたガス流体は
前記回転子3に追従回転される前記オイルセパレータ3
7に衝突し、また、このオイルセパレータ37の回転に
よる遠心力で前記固定子2の上部側コイルエンド21に
飛散衝突することになり、前記ガス流体中の油が分離さ
れるようになっている。
【0021】以上のように、前記吐出口64から吐出さ
れたガス流体は、前記案内通路8により前記ガス通路7
に積極的に案内されて、二次空間S2に流れることにな
ることから、前記固定子2の外周側に設ける複数のコア
カット部22は、前記二次空間S2側で前記オイルセパ
レータ37によりガス流体と分離された油を前記ケーシ
ング1の底部油溜に戻すときの油戻し通路として確保し
得るのである。
【0022】従って、以上のように、前記コアカット部
22を前記二次空間S2において分離された油が前記油
溜側に戻るときの油戻し通路として確保することができ
るから、前記二次空間S2で分離された油が前記油溜側
に戻るとき、前記一次空間S1に吐出したガス流体のほ
とんどは、前記案内通路8により前記ガス通路7に導か
れるので、前記コアカット部22を大量のガス流体が通
過することはなく、前記コアカット部22を経て戻る前
記分離油が前記一次空間S1から二次空間S2に至るガ
ス流体と干渉して、前記分離油の戻りが阻害されたりす
ることはなく、この二次空間S2側から前記油溜へと油
を円滑かつ確実に戻すことができるのである。この結
果、前記油溜に常に所定の油量を確保できて潤滑不良を
防止できるのである。
【0023】また、前記案内通路8は、前記外管33を
利用し、該外管33の下方側端部に前記ガイド部33a
を延出形成して構成するものであるから、構造を簡単に
できるし、また、前記案内通路8により、前記吐出口6
4から吐出されたガス流体を上方に向かって案内するか
ら、このガス流体を前記回転子3の端板35や前記ガイ
ド部33aの内面に衝突させることができ、この衝突に
より前記ガス流体中の油を一次側で分離できるのであ
り、前記ガイド部33aは前記回転子3と一体回転され
ることから、分離された油を遠心力により前記ガイド部
33aの内面を伝わせてケーシング1底部の油溜へと落
下させることができるのである。この一次空間S1にお
ける油分離により、前記オイルセパレータ37による二
次空間S2における油分離と相俟って、油分離効率が一
層高められるのである。
【0024】次に第2実施例を図2に基づいて説明す
る。図2に示した第2実施例の圧縮機も、前述した第1
実施例と同様、永久磁石型回転子3をもつモータ4を採
用したロータリー式圧縮機であって、第1実施例と相違
する点は、前記外管33の前記圧縮要素6と対向する下
方端部側を、前記下部側端板35に対し前記圧縮要素6
側に向かって突出させるガイド部33bの突出先端部
を、径方向内方に向けて湾曲させ、このガイド部33b
と前記下部側コイルエンド21との間に、前記吐出口6
4から吐出されたガス流体を前記固定子2と回転子3と
の間に設けられるエアギャップ4aに案内する案内通路
9を形成すると共に、前記マフラー63に形成する前記
吐出口64を、前記マフラー63の外周部位で前記エア
ギャップ4aと対向する位置に複数個形成した点であ
る。尚、以上の構成で、前記ガイド部33bの突出先端
部は、前記吐出口64の形成位置より半径方向内方に位
置させるのである。また、図2に示した実施例では、第
1実施例のガス通路7を形成していないが、このガス通
路7を併用してもよい。
【0025】以上のように、前記外管33の下方端部に
前記ガイド部33bを延出形成して、該ガイド部33b
を径方向内方に湾曲させて前記吐出口64から吐出され
るガス流体を前記エアギャップ4aに案内させる案内通
路9を形成したことにより、前記吐出口64から前記一
次空間S1へと吐出されたガス流体は、前記ガイド部3
3bの湾曲面によって前記エアギャップ4aへと案内さ
れるのであって、前記ガス流体は前記ガイド部33bと
前記下部側コイルエンド21との間に設けられる前記案
内通路9から前記エアギャップ4aに積極的に案内され
て、このエアギャップ4aから前記二次空間S2へ流さ
れることになるのである。
【0026】さらに、前記二次空間S2に至ったガス流
体中の油は、前記した実施例と同様に前記オイルセパレ
ータ37の回転による遠心力で前記エアギャップ4aか
ら上昇してくる油混じりのガス流体を前記固定子2の上
部側コイルエンド21に飛散衝突させて前記ガス流体中
に混入する油を分離し、この分離した油を前記コイルエ
ンド21の外部側に形成したコアカット部22を経て、
前記一次空間S1及び油溜へと円滑に戻すことができる
のである。
【0027】つまり、前記吐出口64から吐出されたガ
ス流体は、前記案内通路9を介して前記エアギャップ4
aに円滑に案内されることから、該エアギャップ4aを
前記二次空間側に至るガス流体の通路となすことがで
き、この結果、前記固定子2の外周側に設ける複数のコ
アカット部22を、前記二次空間S2側に至って前記オ
イルセパレータ37でガス流体と分離された油を前記ケ
ーシング1の底部油溜に戻すときの油戻し通路となすこ
とができるのである。
【0028】従って、以上のように、前記吐出口64か
ら、一次空間S1に吐出されるガス流体は、前記エアギ
ャップ4aから積極的に前記二次空間S2に流されるか
ら、前記コアカット部22を前記二次空間S2から前記
油溜側に戻る油戻し通路として確保することができるの
である。つまり、前記一次空間S1に吐出したガス流体
のほとんどは、前記案内通路9から前記エアギャップ4
aに導かれ、このエアギャップ4aを介して二次空間S
2に流されるので、前記コアカット部22を大量のガス
流体が通過することはなく、前記コアカット部22を通
過する油が前記一次空間S1から二次空間S2側に至る
ガス流体で阻害されたりすることはないのである。この
結果、前記二次空間S2で分離された分離油を、前記二
次空間S2から前記油溜側へと確実かつスムーズに戻す
ことができ、従って、この油溜に前記駆動軸5の摺接部
位などに給油する充分な所定油量を常に確保することが
可能となって、該摺接部位などの潤滑不良を確実に防止
することができる。
【0029】尚、以上の各実施例ではロータリー式の圧
縮機について説明したが、本発明では、ロータリー式に
限らず、該ロータリー式と同様にガス流体を圧縮して圧
縮ガスと吐出する例えばスクロール式の圧縮機にも適用
することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明では、
永久磁石型回転子3を有する圧縮機において、前記鉄心
31にガス通路7を設けると共に、前記外管33の前記
圧縮要素6側端部に、該端部に位置する端板35に対
し、前記圧縮要素6側に向かって突出するガイド部33
aを設けて、前記圧縮要素6の吐出口64から吐出され
るガス流体を前記ガス通路7に案内する案内通路8を形
成したから、この案内通路8により前記吐出口64から
吐出されたガス流体を前記ガス通路7に積極的に案内さ
せて、前記モータ4における非圧縮要素側の二次空間側
に流すことができ、従って、前記固定子2の外周側に設
けるコアカット部を、前記二次空間側で前記ガス流体か
ら分離された油を前記ケーシング1の底部油溜に戻すと
きの油戻し通路として確保することができる。
【0031】このように、前記ガス流体を前記ガス通路
7から積極的に前記二次空間に流して前記コアカット部
を前記二次空間で分離されて前記油溜側に戻る油戻し通
路として確保することができるから、前記二次空間から
前記油溜側への油戻り時に、前記二次空間側に至るガス
流体と干渉して、前記分離油の戻りが阻害されたりする
ことを防止できるのであり、前記分離油を前記二次空間
から前記油溜側へと確実かつスムーズに戻すことがで
き、この油溜に前記駆動軸5の摺接部位などに給油する
充分な所定油量を常に確保することが可能となって、該
摺接部位などの潤滑不良を確実に防止することができ
る。また、前記案内通路8は、前記外管33を利用し、
該外管33を延長してガイド部33aを設けることによ
り構成できるから、余分な通路形成部材を用いることな
く、簡単な構造で構成できるのである。
【0032】また、第2の発明では、前記第1の発明と
同様な永久磁石型回転子を有する圧縮機において、前記
外管33の前記圧縮要素6側端部に、該端部に位置する
端板35に対し前記圧縮要素6側に向かって突出するガ
イド部33bを設けると共に、該ガイド部33bの突出
先端部を径方向内方に向けて湾曲させて、前記圧縮要素
6の吐出口64から吐出されたガス流体を前記回転子3
と固定子2との間のエアギャップ4aに案内する案内通
路9を形成したから、この案内通路9により前記吐出口
64から吐出されたガス流体を前記エアギャップ4aに
積極的に案内させて該エアギャップ4aから前記二次空
間側に流すことができ、従って、前記コアカット部を、
前記二次空間側で前記ガス流体から分離された油を前記
ケーシング1の底部油溜に戻すときの油戻し通路として
確保することができるのであって、この場合も、前記二
次空間で分離された油が、前記二次空間から前記油溜側
へ戻る時、前記二次空間に吐出されるガス流体と干渉し
て、分離油の戻りが阻害されたりすることなく、該二次
空間から前記油溜側へと確実かつスムーズに戻すことが
でき、この油溜に前記駆動軸5の摺接部位などに給油す
る充分な所定油量を常に確保することが可能となって、
該摺接部位などの潤滑不良を確実に防止することができ
るのであり、また、前記エアギャップ4aから一次空間
に吐出されるガス流体を二次空間に流すようにできるか
ら、前記回転子3にガス通路を設けなくともよいのであ
り、また、前記案内通路9は、前記外管33を利用し、
該外管33を延長すると共に、径方向内方に湾曲させる
ことにより形成できるから、その構造も簡単にできるの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明にかかる永久磁石型回転子を有する圧
縮機の実施例を示した一部省略した断面図である。
【図2】第2発明にかかる永久磁石型回転子を有する圧
縮機の実施例を示した一部省略した断面図である。
【図3】従来における永久磁石型回転子を有する圧縮機
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 2 固定子 3 永久磁石型回転子 31 積層鉄板鉄心 31a 鉄板 32 磁石 33 外管 33a,33b ガイド部 35 端板 4 モータ 4a エアギャップ 5 駆動軸 6 圧縮要素 7 ガス通路 8,9 案内通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄板31aを複数枚積層して成る積層鉄板
    鉄心31と、該鉄心31の外周に配設される複数の部分
    円弧状磁石32と、これら各磁石32の外周に嵌合する
    非磁性材料から成る外管33とをもつ永久磁石型回転子
    3と固定子2とから成るモータ4と、該モータ4の駆動
    軸5に連結する圧縮要素6とを密閉ケーシング1内に配
    設した圧縮機であって、前記鉄心31にガス通路7を設
    けると共に、前記外管33の前記圧縮要素6側端部に、
    該端部に位置する端板35に対し、前記圧縮要素6側に
    向かって突出するガイド部33aを設けて、前記圧縮要
    素6の吐出口64から吐出されるガス流体を前記ガス通
    路7に案内する案内通路8を形成していることを特徴と
    する永久磁石型回転子を有する圧縮機。
  2. 【請求項2】鉄板31aを複数枚積層して成る積層鉄板
    鉄心31と、該鉄心31の外周に配設される複数の部分
    円弧状磁石32と、これら各磁石32の外周に嵌合する
    非磁性材料から成る外管33とをもつ永久磁石型回転子
    3と固定子2とから成るモータ4と、該モータ4の駆動
    軸5に連結する圧縮要素6とを密閉ケーシング1内に配
    設した圧縮機であって、前記外管33の前記圧縮要素6
    側端部に、該端部に位置する端板35に対し、前記圧縮
    要素6側に向かって突出するガイド部33bを設けると
    共に、このガイド部33bの突出先端側を、径方向内方
    に向かって湾曲させ、前記圧縮要素6の吐出口64から
    吐出されるガス流体を前記回転子3と固定子2との間の
    エアギャップ4aに案内する案内通路9を形成している
    ことを特徴とする永久磁石型回転子を有する圧縮機。
JP5275492A 1992-03-11 1992-03-11 永久磁石型回転子を有する圧縮機 Withdrawn JPH05260699A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6623253B1 (en) 1999-08-11 2003-09-23 Toshiba Carrier Corporation Compressor
JP2008144731A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Daikin Ind Ltd 圧縮機および空気調和機および給湯機
US8044542B2 (en) 2007-02-15 2011-10-25 Daikin Industries, Ltd. Motor rotor and compressor equipped with the motor rotor
CN111156172A (zh) * 2019-12-26 2020-05-15 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种转子组件及旋转压缩机

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