JP4965379B2 - スクロール型流体機械 - Google Patents

スクロール型流体機械 Download PDF

Info

Publication number
JP4965379B2
JP4965379B2 JP2007206437A JP2007206437A JP4965379B2 JP 4965379 B2 JP4965379 B2 JP 4965379B2 JP 2007206437 A JP2007206437 A JP 2007206437A JP 2007206437 A JP2007206437 A JP 2007206437A JP 4965379 B2 JP4965379 B2 JP 4965379B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
terminal
scroll
discharge chamber
upper lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007206437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009041428A (ja
Inventor
憲幸 小林
彰良 東山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Holdings Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2007206437A priority Critical patent/JP4965379B2/ja
Publication of JP2009041428A publication Critical patent/JP2009041428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4965379B2 publication Critical patent/JP4965379B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明は、スクロール型流体機械に係り、詳しくは、冷凍空調機やヒートポンプ式給湯機に用いられて好適なスクロール型流体機械に関する。
この種のスクロール型流体機械の一例としては密閉型のスクロール圧縮機があり、このような圧縮機は、潤滑油を含む作動流体(以下、冷媒という)の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施するスクロールユニットと、このスクロールユニットの下方に配され、回転軸によりスクロールユニットを駆動する電動機とを備え、これらは密閉容器を構成する筒状の胴部に収容されている。
そして、吐出室における冷媒の流路に電動機と密閉容器の外部とを電気的に接続するターミナルを位置づけ、ターミナルに冷媒を衝突させることにより、冷媒中の潤滑油を効率良く分離させる技術が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許第3709103号公報
しかしながら、上記従来技術は、ターミナルに高圧冷媒を衝突させたときの衝撃力や、この際に冷媒から分離された高温潤滑油のターミナルへの恒常的な付着により、ターミナルにおける絶縁不良を生じかねないとの問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、ターミナルにおける絶縁不良を簡易にして確実に防止することができるスクロール型流体機械を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載のスクロール型流体機械は、潤滑油を含む冷媒の吸入から吐出の一連のプロセスを実施し、吐出孔から高圧冷媒を吐出するスクロールユニットと、スクロールユニットの下方に配され、回転軸によりスクロールユニットを駆動する電動機とを備えたスクロール型流体機械であって、スクロールユニット及び電動機が収容される筒状の胴部、及び胴部の上端に内嵌される上蓋を有する密閉容器と、上蓋とスクロールユニットとの間に形成され、吐出孔から吐出された高圧冷媒が胴部内を循環した後に流入される吐出室と、吐出孔を覆い、吐出孔側と吐出室とを区画する吐出カバーと、上蓋を貫通し、吐出室に流入した高圧冷媒が吐出室に開口する吐出口から密閉容器外に吐出される吐出管と、上蓋を吐出室の平面視略中央にて貫通し、電動機と密閉容器外とを電気的に接続するターミナルと、スクロールユニットと胴部との間に形成され、ターミナルを隔てた吐出管の反対側にて吐出室に開口する流入口から胴部内を循環した高圧冷媒が吐出室に流入される上昇流路と、流入口から吐出室に流入された高圧冷媒をターミナルへの衝突を回避して吐出口に誘導する高圧冷媒の流路変更部材とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、請求項1において、流入口と吐出口とを平面視にて直線で結ぶ仮想線、及びこの仮想線と略直交し、ターミナルの略中心を通る直交仮想線を形成し、流路変更部材は、流入口から少なくとも直交仮想線に至るまで上蓋の内周面に沿って、且つ吐出カバーに漸近して延設された衝立板であることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、請求項2において、上蓋は、吐出カバーと所定の距離を存して胴部の上端に内嵌され、衝立板は、衝立板の外周面、胴部の内周面、及び上蓋の端面にて、吐出室内に流入口から流出される高圧冷媒の誘導流路を形成することを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、請求項3において、衝立板は、上蓋の内周面に固定されることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明では、請求項3において、衝立板は、胴部の内周面に固定されることを特徴としている。
更に、請求項6記載の発明では、請求項1において、流路変更部材は、吐出カバーに固定され、且つ少なくとも吐出室内における吐出口の高さより高い位置にてターミナルを囲繞する円筒であることを特徴としている。
更にまた、請求項7記載の発明では、請求項1において、流路変更部材は、胴部の内周面に固定され、吐出室を断面視にて流入口側とターミナル側とに仕切り、且つ吐出口を吐出室の流入口側に位置づけるべく吐出管が貫通する仕切り板であることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明では、請求項1から7の何れかにおいて、冷媒は二酸化炭素からなる冷媒であることを特徴としている。
請求項1記載の本発明のスクロール型流体機械によれば、ターミナルを隔てた吐出管の反対側にて吐出室に開口する上昇流路の流入口から吐出室に流入された高圧冷媒をターミナルへの衝突を回避して吐出管の吐出口に誘導する高圧冷媒の流路変更部材が備えられている。これにより、ターミナルに高圧冷媒が直接に衝突することを防止でき、ターミナルへの衝撃力や潤滑油の付着に起因するターミナルにおける絶縁不良を防止することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、流入口と吐出口とを平面視にて直線で結ぶ仮想線とターミナルの略中心を通って略直交する直交仮想線を形成し、流入口から少なくとも直交仮想線に至るまで上蓋の内周面に沿って、且つ吐出カバーに漸近して延設された衝立板を流路変更部材としている。これにより、流入口から吐出室に流入された高圧冷媒をターミナルへの衝突を回避して吐出口に確実に誘導することができるため、ターミナルにおける絶縁不良を確実に防止することができる。
更に、請求項3から5に記載の発明によれば、上蓋を吐出カバーと所定の距離を存して胴部の上端に内嵌することにより、衝立板は、衝立板の外周面、胴部の内周面、及び上蓋の端面にて、吐出室内に流入口から流入される高圧冷媒の誘導流路を形成する。この誘導流路は、衝立板を上蓋の内周面、又は胴部の内周面に固定するだけの簡単な構成で形成されることから、上昇流路に連続する誘導流路を容易に形成することができ、ターミナルにおける絶縁不良を簡易にして確実に防止することができる。
更にまた、請求項6記載の発明によれば、吐出カバーに固定され、且つ少なくとも吐出室内における吐出口の高さより高い位置にてターミナルを囲繞する円筒を流路変更部材としている。これにより、流入口から吐出室に流出された高圧冷媒のターミナルへの衝突を確実に回避することができるため、ターミナルにおける絶縁不良を更に確実に防止することができる。
また、請求項7記載の発明によれば、胴部の内周面に固定され、吐出室を断面視にて流入口側とターミナル側とに仕切り、且つ吐出口を吐出室の流入口側に位置づけるべく吐出管が貫通する仕切り板を流路変更部材としている。これにより、流入口から吐出室に流出された高圧冷媒のターミナルへの衝突をより一層確実に回避できるため、ターミナルにおける絶縁不良をより一層確実に防止することができる。
更に、請求項8記載の発明によれば、冷媒が二酸化炭素からなる冷媒であることにより、スクロール型流体機械は高温高圧で作動し、上昇流路から吐出室に流入する高圧冷媒の温度、流速が増大するため、ターミナルに高圧冷媒を衝突させたときの衝撃力や、この際に高圧冷媒から分離された高温潤滑油のターミナルへの恒常的な付着のおそれが増大する。しかし、上記構成によれば、高圧冷媒のターミナルへの衝突を回避して吐出口に確実に誘導することができるため、ターミナルにおける絶縁不良防止効果をより顕著なものとすることができる。
以下、図面により本発明の一実施形態について説明する。
先ず、第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るスクロール型流体機械の一例として、密閉型のスクロール圧縮機の要部を示している。この圧縮機1は、冷凍空調装置やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれ、当該回路は作動流体の一例である二酸化炭素冷媒(以下、冷媒という)が循環する経路を備え、圧縮機1は経路から冷媒を吸入し、圧縮して経路に向けて吐出する。
圧縮機1は密閉容器2を備え、密閉容器2は両端が開口した筒状の胴部(センターシェル)4、この胴部4の上端、下端にそれぞれ気密に内嵌される上蓋(トップシェル)6、図示しない下蓋(ボトムシェル)を有し、これより胴部4の内部は密閉されて冷媒の吐出圧が作用している。胴部4の適宜位置には冷凍回路から取り込んだ冷媒を吸入する吸入管8が接続され、一方、上蓋6の適宜位置には密閉容器2内の圧縮冷媒を冷凍回路へ吐出する吐出管10が接続されている。
胴部4内にはスクロールユニット12と、当該ユニット12の下方に配され、回転軸14によりユニットを駆動する図示しない電動モータ(電動機)とが収容されている。
当該ユニット12は、可動スクロール15及び固定スクロール16から構成され、これらスクロール15,16の各鏡板には対向する渦巻きラップがそれぞれ一体形成されている。
そして、これら渦巻きラップが互いに協働し、固定スクロール16の鏡板に内設されると共に吸入管8が接続される吸入室18から冷媒を吸入して圧縮室を形成する。圧縮室は、固定スクロール16に対する可動スクロール15の公転旋回運動により、各渦巻きラップの中心に向けて移動しながら、その容積を減少させて、冷媒の吸入、圧縮及び吐出の一連のプロセスを実施している。
可動スクロール15は、その自転が図示しない自転阻止ピンにより阻止され、胴部4に固定される主軸フレーム18上を公転旋回運動する。可動スクロール15に公転旋回運動を付与するため、可動スクロール15の鏡板の背面側にはボス20が突出して形成され、それに対向する回転軸14の上端側には偏心軸22が一体形成されており、ボス20は軸受を介して偏心軸22に回転自在に支持されている。
一方、固定スクロール16は、胴部4に固定されると共に、固定スクロール16の鏡板の背面側に形成される冷媒の吐出室24を圧縮室と区画している。
詳しくは、固定スクロール16の中央部分の適宜位置には、その鏡板を貫通して吐出孔26が穿設されており、吐出孔26は吐出室24側に配置された吐出弁28により開閉される。吐出弁28は吐出カバー30で覆われ、吐出カバー30によって圧縮室と吐出室24とが区画されると共に、吐出弁28の開弁時における音が抑制される。
一方、モータは、その内部に回転軸14が配置されており、回転軸14はモータへの通電によって駆動される。具体的には、モータは密閉容器2の外部に配置された駆動回路からターミナル32を経由して電力が供給されており、ターミナル32は上蓋6を貫通し、吐出室24内に突出して設けられている。
図2に示される吐出室24の平面拡大図を参照すると、ターミナル32は吐出室24の略中央に位置づけられ、一方、ユニット12と胴部4との間の間隙には、吐出孔26から吐出され密閉容器2の内部を循環した後の冷媒を吐出室24に流入させる冷媒の第1〜第4上昇流路34,36,38,40が形成されている。
第1〜第4上昇流路34,36,38,40は、それぞれ吐出室24に開口する第1〜第4流入口34a,36a,38a,40aを有しており、ターミナル32からみて、第1〜第3流入口34a,36a,38aは吐出管10側に配される一方、第4上昇流路(上昇流路)40の第4流入口(流入口)40aは、ターミナル32を隔てた吐出管10の反対側に配されている。
具体的には、図2中に第4流入口40aの中央と吐出管10の吐出口10aの中央とを直線で結ぶ仮想線L、及びこの仮想線Lとターミナル32の平面中心Oを通って略直交する直交仮想線LOVとを形成したとき、ターミナル32は仮想線L上に位置づけられている。そして、第1〜第3流入口34a,36a,38aは直交仮想線LOVを境界としたときの吐出口10側の吐出室24の領域Aに略位置づけられる一方、第4流入口40aは直交仮想線LOVを境界としたときの領域Aとは反対側の吐出室24の領域Bに略位置づけられている。
ここで、本実施形態では、第4流入口40aから吐出室24に流入される冷媒をターミナル32への衝突を回避して吐出口10aに誘導する衝立板(流路変更部材)42を備えている。
図1,2に加え、図3の衝立板42の斜視図にも示されるように、衝立板42は、湾曲状に形成された薄板であって、その上端部42aにおいて上蓋6の内周面6aに溶接、固定されている。衝立板42の長手方向における一端には、第4流入口40aの胴部径方向幅W以上の幅W2を存して屈曲された段差部42bが形成され、段差部42bは第4流入口40aを領域B内で区画している。そして、衝立板42は、段差部42bから直交仮想線LOV、ひいては領域Aに至るまで上蓋6の内周面6aに沿って湾曲状に延設されている。
これに対し、衝立板42の下端部42cには、吐出カバー30を固定するために締結されるボルト44に合致する位置に切り欠き42dが形成され、これより衝立板42の下端部42cは吐出カバー30に漸近して位置づけられる。
一方、上蓋6は、その端面6bの径方向幅はW3の寸法を有し、吐出カバー30から距離Dを存して胴部4に内嵌されており、第4流入口40aの幅Wは上蓋の端面6bの幅W3より小さく設定されている。
こうして設置、形成される衝立板42及び上蓋6により、衝立板42の外周面42e、胴部4の内周面4a、上蓋6の端面6bにて、領域Bが区画され、第4流入口40aから吐出室24に流入された冷媒を領域Aに位置づけられる吐出口10aにターミナル32を隔てて誘導する誘導流路46が形成される。
ここで、衝立板42の固定に際して、図4に示されるように、衝立板42の長手方向における段差部42bと対向する他端にタブ42fを設け、上端部42aを上蓋6の内周面6aに溶接する代わりに、これら段差部42b及びタブ42fを胴部4の内周面4aに溶接、固定しても良く、この場合にも上記誘導流路46を形成することができる。
上述した圧縮機1によれば、ターミナル32を介した駆動回路からの電力供給によりモータが駆動されて回転軸14が回転すると、可動スクロール15が自転することなく公転旋回運動する。この可動スクロール15の公転旋回運動は、吸入管8を介して胴部4内に取り込んだ冷媒をユニット12の外周側からその内部に向けて吸入させる。そして、圧縮室の容積が縮小すると、吐出孔26から高圧の圧縮冷媒が吐出され、この冷媒は下蓋近傍まで流下して密閉容器2内を循環し潤滑油を含んだ後に第1〜第4上昇流路34,36,38,40を経て吐出室24に至る。そして、吐出室24に流入された冷媒は、図2中の太線矢印で示すように、特に第4上昇流路40から吐出室24に流入された冷媒は誘導流路46を経た後に、吐出管10に至り、圧縮機1の外部へ送出される。
以上のように、本実施形態では、領域Bに開口する第4流入口40aから吐出室24に流入された冷媒をターミナル32への衝突を回避して領域Aにおける吐出口10aに誘導する衝立板42が備えられている。これにより、ターミナル32に冷媒が直接に衝突することを防止でき、ターミナル32への衝撃力や潤滑油の付着に起因するターミナル32における絶縁不良を防止することができる。
また、衝立板42を第4流入口40aから少なくとも直交仮想線LOV、ひいては領域Aに至るまで上蓋6の内周面6aに沿って、且つ吐出カバー30に漸近して延設することにより、第4流入口40aから吐出室24に流入された冷媒をターミナル32への衝突を回避して吐出口10aに確実に誘導することができるため、ターミナル32における絶縁不良を確実に防止することができる。
更に、上蓋6を吐出カバー30と所定の距離Dを存して胴部4の上端に内嵌することにより、衝立板42は、衝立板42の外周面42e、胴部4の内周面4a、及び上蓋6の端面6bにて、吐出室24内に第4流入口40aから流入される冷媒の誘導流路46を形成する。この誘導流路46は、衝立板42を上蓋6の内周面6a、又は胴部4の内周面4aに固定するだけの簡単な構成で形成されることから、第4上昇流路40に連続する誘導流路46を容易に形成することができ、ターミナル32における絶縁不良を簡易にして確実に防止することができる。
次に、第2実施形態について説明する。
図5に示されるように、当該第2実施形態では、上記第1実施形態の衝立板42に代わり、円筒48を備えるものであり、他は上記第1実施形態と同一の構成をなしているため、主としてこの異なる点について説明する。
円筒48は、吐出カバー30に溶接固定され、少なくとも吐出カバー30から吐出口10aにかけての高さHより高い高さH2を有しており、好ましくは、ターミナル32を囲繞するべく上蓋6の内周面6aに漸近して延設される。
図6に示されるように、第4流入口40aから吐出室24に流入された冷媒は、円筒48によりその流路が変更され、円筒48の外周面に沿ってターミナル32を回避しながら吐出口10aに誘導される。
このように、上記第1実施形態と同様に、第2実施形態においても、第4流入口40aから吐出室24に流入された冷媒をターミナル32への衝突を回避して吐出口10aに確実に誘導することができるため、ターミナル32における絶縁不良を簡易にして確実に防止することができる。
特に当該第2実施形態の場合には、円筒48の高さをH2>Hとなるべく形成し、更にH2を上蓋6の内周面6aに漸近するべく設定することにより、例えば、第4流入口40aから流入した冷媒経路が上下方向に乱れたとしても、ターミナル32への冷媒の衝突を確実に回避することができるため、ターミナル32における絶縁不良を更に確実に防止することができる。
次に、第3実施形態について説明する。
図7に示されるように、当該第3実施形態では、上記各実施形態の衝立板42や円筒48に代わり、仕切り板50を備えるものであり、他は上記各実施形態と同一の構成をなしているため、主としてこの異なる点について説明する。
仕切り板50は、円形状の薄板であって、胴部4の内周面4aに溶接固定され、吐出室42を断面視にて吐出カバー30側の領域Cとターミナル32側の領域Dとに区画し、吐出口10aを領域Cに位置づけるべく吐出管10が貫通している。
このように、上記各実施形態と同様に、第3実施形態においても、冷媒のターミナル32への衝突を回避し、ターミナル32における絶縁不良を簡易にして確実に防止することができる。
特に当該第3実施形態の場合には、吐出室24を領域C,Dに仕切ることにより、第4流入口40aから吐出室24に流出された冷媒のターミナル32への衝突をより一層確実に回避できるため、ターミナル32における絶縁不良をより一層確実に防止することができる。なお、少なくとも、第4流入口40aの上方からターミナル32の下方にかけての吐出室24内の空間が仕切り板50によって領域C,Dに区画されれば良く、仕切り板50は円形状に限らず楕円形状等に形成しても良い。この場合には、仕切り板50への吐出管10の貫通は不要となり得るため、仕切り板50の加工を容易にしつつ、ターミナル32への冷媒の衝突を回避することができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、作動流体に二酸化炭素からなる冷媒を使用しているが、これに限定されない。但し、冷媒に二酸化炭素を使用することにより、圧縮機1は高温高圧で作動し、第4上昇流路40から吐出室24に流入される冷媒の温度、流速が増大するため、ターミナル32に高圧の作動流体を衝突させたときの衝撃力や、この際に冷媒から分離された高温潤滑油のターミナル32への恒常的な付着のおそれが増大する。しかし、上記構成によれば、冷媒のターミナル32への衝突を回避して吐出口10aに確実に誘導することができるため、ターミナル32における絶縁不良防止効果をより顕著なものとすることができる。
最後に、上記各実施形態では冷凍空調装置やヒートポンプ式給湯機などの冷凍回路に組み込まれる密閉型のスクロール圧縮機について説明しているが、本発明はこれに限らず種々の分野における密閉型以外の圧縮機又は膨脹機等のスクロール型の流体機械に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る密閉型スクロール圧縮機の要部を示した縦断面図である。 図1の吐出室を拡大して示した平面図である。 図2の衝立板を拡大して示した斜視図である。 図3の衝立板の変形例を拡大して示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る密閉型スクロール圧縮機の要部を示した縦断面図である。 図5の吐出室を拡大して示した平面図である。 本発明の第3実施形態に係る密閉型スクロール圧縮機の要部を示した縦断面図である。
符号の説明
1 スクロール圧縮機(スクロール型流体機械)
2 密閉容器
4 胴部
4a 胴部の内周面
6 上蓋
6a 上蓋の内周面
6b 上蓋の端面
10 吐出管
10a 吐出口
12 スクロールユニット
14 回転軸
24 吐出室
26 吐出孔
30 吐出カバー
32 ターミナル
40 第4上昇流路(上昇流路)
40a 第4流入口(流入口)
42 衝立板(流路変更部材)
42e 衝立板の外周面
46 誘導流路
48 円筒(流路変更部材)
50 仕切り板(流路変更部材)

Claims (8)

  1. 潤滑油を含む冷媒の吸入から吐出の一連のプロセスを実施し、吐出孔から作動流体を吐出するスクロールユニットと、該スクロールユニットの下方に配され、回転軸により前記スクロールユニットを駆動する電動機とを備えたスクロール型流体機械であって、
    前記スクロールユニット及び前記電動機が収容される筒状の胴部、及び該胴部の上端に内嵌される上蓋を有する密閉容器と、
    前記上蓋と前記スクロールユニットとの間に形成され、前記吐出孔から吐出された高圧冷媒が前記胴部内を循環した後に流入される吐出室と、
    前記吐出孔を覆い、該吐出孔側と前記吐出室とを区画する吐出カバーと、
    前記上蓋を貫通し、前記吐出室に流入した高圧冷媒が前記吐出室に開口する吐出口から前記密閉容器外に吐出される吐出管と、
    前記上蓋を前記吐出室の平面視略中央にて貫通し、前記電動機と前記密閉容器外とを電気的に接続するターミナルと、
    前記スクロールユニットと前記胴部との間に形成され、前記ターミナルを隔てた前記吐出管の反対側にて前記吐出室に開口する流入口から前記胴部内を循環した高圧冷媒が前記吐出室に流入される上昇流路と、
    前記流入口から前記吐出室に流入された高圧冷媒を前記ターミナルへの衝突を回避して前記吐出口に誘導する該高圧冷媒の流路変更部材とを備えたことを特徴とするスクロール型流体機械。
  2. 前記流入口と前記吐出口とを平面視にて直線で結ぶ仮想線、及び該仮想線と略直交し、前記ターミナルの略中心を通る直交仮想線を形成し、
    前記流路変更部材は、前記流入口から少なくとも前記直交仮想線に至るまで前記上蓋の内周面に沿って、且つ前記吐出カバーに漸近して延設された衝立板であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記上蓋は、前記吐出カバーと所定の距離を存して前記胴部の上端に内嵌され、
    前記衝立板は、該衝立板の外周面、前記胴部の内周面、及び前記上蓋の端面にて、前記吐出室内に前記流入口から流出される高圧冷媒の誘導流路を形成することを特徴とする請求項2に記載のスクロール型流体機械。
  4. 前記衝立板は、前記上蓋の内周面に固定されることを特徴とする請求項3に記載のスクロール型流体機械。
  5. 前記衝立板は、前記胴部の内周面に固定されることを特徴とする請求項3に記載のスクロール型流体機械。
  6. 前記流路変更部材は、前記吐出カバーに固定され、且つ少なくとも前記吐出室内における前記吐出口の高さより高い位置にて前記ターミナルを囲繞する円筒であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  7. 前記流路変更部材は、前記胴部の内周面に固定され、前記吐出室を断面視にて前記流入口側と前記ターミナル側とに仕切り、且つ前記吐出口を前記吐出室の前記流入口側に位置づけるべく前記吐出管が貫通する仕切り板であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  8. 前記冷媒は二酸化炭素からなる冷媒であることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のスクロール型流体機械。
JP2007206437A 2007-08-08 2007-08-08 スクロール型流体機械 Expired - Fee Related JP4965379B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206437A JP4965379B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 スクロール型流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007206437A JP4965379B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 スクロール型流体機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009041428A JP2009041428A (ja) 2009-02-26
JP4965379B2 true JP4965379B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40442429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007206437A Expired - Fee Related JP4965379B2 (ja) 2007-08-08 2007-08-08 スクロール型流体機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4965379B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110494653A (zh) * 2017-04-04 2019-11-22 松下知识产权经营株式会社 涡旋式压缩机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633785B2 (ja) * 1987-03-20 1994-05-02 松下電器産業株式会社 圧縮機
JP3709103B2 (ja) * 1999-07-07 2005-10-19 松下電器産業株式会社 密閉型の縦置き圧縮機
JP2006336599A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009041428A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5285988B2 (ja) 横型スクロール圧縮機
JP3832369B2 (ja) 高低圧ドーム型圧縮機
JP2008088929A (ja) 密閉型圧縮機
WO2004081384A1 (ja) 密閉型圧縮機
KR20120054098A (ko) 스크롤 압축기
JP5112090B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4965379B2 (ja) スクロール型流体機械
KR101447039B1 (ko) 횡형 스크롤 압축기
WO2010029956A2 (ja) 密閉型圧縮機
JP5861035B2 (ja) 圧縮機
WO2020170886A1 (ja) 密閉型圧縮機
JP6074620B2 (ja) 圧縮機
JP2018131910A (ja) スクロール圧縮機
JP5626253B2 (ja) 圧縮機
KR102259671B1 (ko) 로터리 압축기
JP2010084707A (ja) 圧縮機
US11493041B2 (en) Scroll compressor
JP4315339B2 (ja) スクロール流体機械
JP2014206135A (ja) 圧縮機
JP6023971B2 (ja) 圧縮機
JP5360258B2 (ja) 圧縮機
CN118715374A (zh) 旋转式压缩机及制冷装置
JP2005256816A (ja) 横形回転圧縮機
JP3873813B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP5938560B2 (ja) 圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees