JPH05231355A - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents

密閉形スクロール圧縮機

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Publication number
JPH05231355A
JPH05231355A JP3313492A JP3313492A JPH05231355A JP H05231355 A JPH05231355 A JP H05231355A JP 3313492 A JP3313492 A JP 3313492A JP 3313492 A JP3313492 A JP 3313492A JP H05231355 A JPH05231355 A JP H05231355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
partition plate
compression mechanism
scroll compressor
space
Prior art date
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Pending
Application number
JP3313492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sakurai
和夫 櫻井
Takahiro Tamura
貴寛 田村
Shigeji Miyake
成志 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3313492A priority Critical patent/JPH05231355A/ja
Publication of JPH05231355A publication Critical patent/JPH05231355A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】密閉形スクロール圧縮機において、圧縮された
冷媒ガス中に含まれる油の分離を良好に行ない、油上り
を効果的に防止すると共に、電動機を効果的に冷却する
ことを目的とする。 【構成】フレーム7外周部に設けた溝16と電動機部3
の外周部に設けたカット部20を対向させ、それぞれが
密閉容器1内壁により通路が形成され、更に前記通路に
対向した部分にとつ部閉止面部15bを設けた仕切板1
5を備えた密閉形スクロール圧縮機。 【効果】圧縮された冷媒ガス中に含まれる油を分離して
油溜りに戻す作用が良好に行われ、いわゆる油上りを効
果的に防止できると共に、電動機を効果的に冷却するこ
とが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は密閉形スクロール圧縮機
に係り、特に、吐出ガスに伴われて潤滑油が圧縮機の外
へ出ていく、いわゆる油上りを防止するのに好適な密閉
形スクロール圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉形スクロール圧縮機は特開昭
64−77786 号公報に記載されているように、密閉容器内
にブロックおよび電動機を収納し、前記ブロック上方の
固定スクロールの上部に位置する吐出室と、前記ブロッ
クと前記電動機の上方に位置する電動機室と、前記電動
機の下方の空間のオイル室とに三分割し、前記ブロック
と前記固定スクロールの外周部に前記吐出室と前記電動
機室とを連絡させる連通路と、前記連通路と対向したダ
クトと、前記電動機の外周部に前記電動機室とオイル室
とを連絡させる前記ダクトと対向した切欠きと、電動機
下方に前記ダクトおよび前記切欠きと対向した閉止部と
その他の部分に多数の透孔を有する透孔部分からなる仕
切板とを備えた構成となっている。したがって、固定ス
クロールの吐出穴から吐出される潤滑油を含んだ冷媒ガ
スは、連通路を通り電動機へ導かれる一方、電動機の切
欠きを通りオイル室へ流れ込む冷媒ガスは、仕切板の閉
止部分に衝突し潤滑油が分離され、潤滑油はオイル室へ
流れ込むようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の仕切板
の構造では、閉止部に冷媒ガスが衝突した時の分離効率
について見ると、全部の冷媒ガスが電動機下方に導かれ
ないため冷媒ガスの衝突速度が小さい。このため分離効
率は悪い。又、衝突速度を大きくするため、仕切板を上
側に近づけると電動機コイルエンドと仕切板の隙間が狭
くなるため、仕切板衝突後の冷媒速度が大きくなり、こ
のため分離された潤滑油は、再び冷媒ガスと一緒に混入
し圧縮機外へ導かれてしまう。
【0004】また、電動機上部に溜まり電動機外周切欠
きを通りオイル室へ流下してくる潤滑油は、電動機下方
に導かれた冷媒ガスが再び電動機上方の吐出管へ流れる
ため、この時潤滑油を吹き上げ冷媒ガスと一緒に圧縮機
外へ導かれてしまう。以上より、潤滑油が圧縮機外へ導
かれるため、粘性大による冷凍システムの能力低下又、
圧縮機内の油量不足による圧縮機信頼性を低下させる原
因となる問題があった。
【0005】更に、電動機下方に導かれる冷媒ガスの流
量が制約されるため電動機の冷却効果が十分でないとい
う問題がある。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、冷媒ガス中に含まれる油の
分離を良好に行い、油上り量の低減を図ると共に、モー
タの冷却を図るように改良された密閉形スクロール圧縮
機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】密閉容器内の上部にスク
ロール圧縮機構部を、下部に該スクロール圧縮機構部を
駆動するための電動機を配置するとともに前記圧縮機構
部を支持するフレームおよび電動機を前記密閉容器内壁
に密着させて収納することにより前記密閉容器内空間を
圧縮機構部上方の上部空間と圧縮機構部と電動機の間に
形成される吐出管が設けられた中部空間と電動機下方の
下部空間とに分割し、該下部空間に密閉容器底部の油溜
り部と仕切板とを備えた密閉形スクロール圧縮機におい
て、前記フレーム外周部に設けた前記上部空間と中部空
間とを連通する溝と前記電動機のステータのカット部と
を対向させて前記圧縮機構部から吐出された冷媒ガスを
前記下部空間に導くように通路を構成し、該通路に対向
した部分に前記仕切板に設けられたとつ部閉止面部を配
置したものである。
【0008】又、前記フレーム外周部に設けた前記上部
空間と中部空間とを連通する溝と前記電動機のステータ
のカット部とを対向させて前記圧縮機構部から吐出され
た冷媒ガスを前記下部空間に導くように通路を構成し、
前記仕切板がとつ部閉止面部と該とつ部閉止面部以外の
部分に前記油溜り部へ製油させるための透孔を有するも
のであって、前記通路からの冷媒ガスを該とつ部閉止面
部に衝突させるように配置したものである。
【0009】又、前記仕切板のとつ部閉止面部が前記電
動機に取付けられた駆動軸の回転方向に対して傾斜して
いる構成としたものである。
【0010】又、前記仕切板のとつ部閉止面部の内側に
壁を設けたものである。
【0011】又、前記仕切板が前記電動機側に向いとつ
となるように湾曲しているものである。
【0012】又、前記仕切板の外周部に切欠きを設けた
ものである。
【0013】又、前記フレーム外周部に設けた溝と、電
動機のステータの外周部に設けたカット部との間に、そ
れぞれを連通する案内板を設け、前記案内板とフレーム
溝から少なくても電動機ステータコイルエンド上部より
下方に位置するように構成したものである。
【0014】又、前記電動機のロータエンドリングの少
なくとも下部に羽根を取付けたものである。
【0015】
【作用】潤滑油溜りから吸い上げられ、各軸受やスクロ
ール摺動部を潤滑した油は固定スクロールの中央吐出口
から圧縮機部上部空間に冷媒ガスに混って吐出される。
そして、圧縮機上方空間からフレーム側面に形成された
上下方向の通路を経て圧縮機部と電動機との間の空間に
入り電動機上部を冷却する一方、電動機部の外周部に設
けたカット部を通り、該冷媒ガスは電動機下方に導かれ
る。この時、吐出冷媒の大部分が電動機を通過するため
電動機の冷却が効率よく行なわれ、電動機下方に備えた
仕切板のとつ部閉止面部に速度大で衝突する。したがっ
て冷媒ガスに含まれる油は効率よく分離される。その
後、冷媒ガスは、電動機と仕切板の空間が広いため速度
は小さくなり、このため分離した油を再度混入すること
なく前記電動機部の外周部に設けたカット部以外のカッ
ト部又、電動機のステータとロータの隙間を通り電動機
を冷却し電動機上部に至り、吐出管を通って密閉容器外
に流出する。
【0016】又、上記案内板を設けることにより、より
多くの冷媒により電動機が冷却され、下部空間の衝突速
度を大きくすることができる。
【0017】又、仕切板のとつ部閉止面部を駆動軸の回
転方向に対して傾斜しているので、冷媒ガスの速度が分
離した後小さくなり、潤滑油の再混合を防止できる。
【0018】又、仕切板のとつ部閉止面部の内側に壁を
設けているので、冷媒ガスと潤滑油に分離された後、ク
ランク軸9の回転方向に流れるが、この時、とつ部閉止
面部25bが電動機3のロータ3bのエンドリング3c
による風の影響による流れのみだれを防止すると共に衝
突により分離された潤滑油が中心方向に流れ、冷媒ガス
と再混入することを防止することができる。
【0019】又、仕切板が電動機側に向いとつとなるよ
うに湾曲しているので、仕切板のとつ部閉止面部に衝突
し分離された潤滑油は傾斜に従い仕切板外側に向い流れ
油溜りへ滴下するため、冷媒ガスとの再混入を更に防止
できる。
【0020】又、仕切板の外周に切欠きを設けているの
で、スムーズな油溜り部への製油ができる。
【0021】又、電動機のロータエンドリングの少なく
とも下部に羽根を取り付けているので、羽根により強制
的に風を発生させ、この風により潤滑油を仕切板の外側
へ導くことができる。またロータの上部エンドリングに
羽根を設けた場合、同様回転に伴い風が強制的に発生す
るため、電動機上部の冷却効果を向上することが出来
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1,図2により
説明する。図1は本発明を実施した密閉形スクロール圧
縮機の全体構造を示す縦断面図である。図2は図1にお
ける仕切板の上面図を示す。
【0023】図1において、密閉容器1内の上方には圧
縮機構部2が、下方には電動機3がそれぞれ配設され、
また密閉容器1の底部には潤滑油の油溜り4が形成され
ている。前記圧縮機構部2は、台板上にうず巻状のラッ
プを有する固定スクロール5と、同じく台板上にうず巻
状のラップを有する旋回スクロール6と、固定スクロー
ル5と一体化され、旋回スクロール6を支持するフレー
ム7とを具え、固定スクロール5および旋回スクロール
6のラップ同志を噛合せた構成となっている。また旋回
スクロール6とフレーム7との間には旋回スクロール6
の自転を防止するオルダム機構8が設けられている。前
記電動機3は密閉容器1に圧入締結され、クランク軸9
を介して旋回スクロール6を旋回運動させるようになっ
ている。クランク軸9はフレーム7に設けた主軸受10
と下部軸受11とで軸受支持され、そのクランクピンは
旋回スクロール6の背面に設けた旋回軸受12と嵌合さ
れている。
【0024】クランク軸9内には主軸受10,下部軸受
11および旋回軸受12へ潤滑油を導く給油通路13が
設けられ、かつクランク軸9の軸端には油溜り4の潤滑
油を吸い上げて前記給油通路13へ送り込む給油装置1
4が設けられている。
【0025】また電動機3の下方には仕切板15が設け
られ、仕切板15は、中央部には上記給油装置14が連
通する穴15a,外側部にとつ部閉止面15b,多数の
透孔15cおよび外周部に複数のおうとつを有する立上
り部15dから構成されている。
【0026】フレーム7の外周部に軸方向に延びるフレ
ーム溝16を設け、電動機3の外周部にカット部17を
設けており、前記フレーム溝16,電動機カット部17
および密閉容器1内壁により、それぞれ通路18a,1
8bが形成されている。また前記通路18a,18bに
対向した部分に、上記仕切板15のとつ部閉止面15b
(冷媒ガスの衝突面ともいう)がくるように仕切板15
は配置されている。
【0027】図1中、19は密閉容器1を貫通して密閉
容器1の外部から圧縮機部2の吸入側に冷媒ガスを導く
ための吸入管である。20は密閉容器1内の圧縮機部2
と電動機3との間の空間に接続された吐出管であり、こ
の吐出管20から圧縮された冷媒ガスが密閉容器1の外
部へ流出する。
【0028】次に本実施例の密閉形スクロール圧縮機の
動作について説明する。前記の圧縮機部2は、旋回スク
ロール6が電動機3で駆動されるクランク軸9を介して
旋回運動せしめられると、旋回スクロール6,固定スク
ロール5により形成される空間(圧縮室)がスクロール
中心方向に移動するに従って容積を減少して、吸入した
冷媒ガスを圧縮する。圧縮された冷媒ガスは固定スクロ
ール5の台板の中央に設けられた吐出口21から密閉容
器内の上部空間22へ吐出される。
【0029】また、旋回スクロールの背面には、圧縮行
程のガスが導かれる中間圧室23が形成されている。中
間圧室23の圧力は冷媒ガスの吸入圧力と吐出圧力の中
間の圧力であり、スクロールの摺動部への給油は、吐出
圧力と中間圧力の差圧を利用して行われる。潤滑油は給
油装置14より給油通路13を通り、主軸受10,下部
軸受11および旋回軸受12を潤滑した後、中間圧室2
3を経て圧縮室に流入し、冷媒ガスと混合した状態で固
定スクロール5の中央に設けた吐出口21より密閉容器
1内の上部空間22へ吐出する。この吐出冷媒ガスと潤
滑油の混合冷媒ガスは、上部空間22より通路18aを
通り圧縮機構部2と電動機3の空間に導かれ、電動機3
上部を冷却する一方通路18bを通り電動機3下方に導
かれ、この時、電動機3下方に備えた仕切板15のとつ
部閉止面部15bに速度大で衝突する。したがって混合
冷媒ガスに含まれる潤滑油は効率よく分離される。その
後、冷媒ガスは電動機3と仕切板15の空間が広いため
速度は小さくなり、このため分離した潤滑油を再度混入
することなく、通路18b以外の電動機3カット部と密
閉容器1で形成される通路18c、また電動機3のステ
ータ3aとロータ3bの隙間24を通り電動機3を冷却
し、電動機上部に至り、吐出管20を通って密閉容器外
に流出する。
【0030】このようにして仕切板とつ部閉止面15b
で効率よく潤滑油が分離されるため、潤滑油を多量に含
んだ混合冷媒ガスが、直接吐出管20より密閉容器外へ
流出することなく、油上りの少ない圧縮機を提供するこ
とができる。
【0031】本発明の他の実施例について図3,図4を
用いて説明する。図3は本実施例の密閉形スクロール圧
縮機の全体構造を示す縦断面図であり、図4は図3にお
ける仕切板の上面図である。本実施例の密閉形スクロー
ル圧縮機は、図1,図2に示す実施例のものと同様の構
成であるが、仕切板25のとつ部閉止面部25bの内側
に壁25eが設けられている。この場合電動機3の下方
に導かれた混合冷媒ガスは、仕切板25のとつ部閉止面
部25bに衝突し冷媒ガスと潤滑油に分離される。その
後、クランク軸9の回転方向に流れるが、この時、とつ
部閉止面部25bが電動機3のロータ3bのエンドリング
3cによる風の影響による流れのみだれを防止すると共
に、衝突により分離された潤滑油が中心方向に流れ、冷
媒ガスと再混入することを防止することができるため、
効率的に分離することが出来る。
【0032】図5に本発明の他の実施例である密閉形ス
クロール圧縮機の全体構造の縦断面図を示す。本実施例
の密閉形スクロール圧縮機は、図1,図2に示す実施例
のものと同様の構成であるが、仕切板26のとつ部閉止
面部26b以外が電動機3側にとつに湾曲して形成され
ている。この場合、仕切板26のとつ部閉止面部26bに
衝突し分離された潤滑油は、傾斜に従い、仕切板外側に
向い流れ油溜り4へ滴下するため、冷媒ガスとの再混入
を更に防止できる。
【0033】本発明の他の実施例を図7,図8に示す。
【0034】図6は密閉形スクロール圧縮機の全体構造
を示す縦断面図であり、図7は図6における仕切板の上
面図を示す。図6に示す密閉形スクロール圧縮機におい
ては、フレーム7の外周部に軸方向に延びるフレーム溝
16を設け、圧縮機構部2と電動機3との間には案内板
27を設け、電動機3の外周部にはカット部20を設け
ており、前記フレーム溝16,案内板27,電動機カッ
ト部20および密閉容器1内壁により案内通路28が形
成されている。案内通路28は、圧縮機構部2上方の上
部空間22と電動機3の下部空間と連通されており、案
内通路28に対向した部分に仕切板29のとつ部閉止面
29bがくるように仕切板29が配置されている。この
仕切板29は中央部には給油装置14が連通する穴29
a、又外周に切欠き29cから構成されている。また、
電動機3のロータ3bのエンドリング上部および下部に
はそれぞれ羽根3b,3eを有している。
【0035】上記のように構成された密閉形スクロール
圧縮機は、冷媒ガスと潤滑油とが混合状態で固定スクロ
ール5の中央に設けた吐出口21より吐出され、上部空
間22より案内通路28を通り電動機下方に導かれ仕切
板29のとつ部閉止面29bに衝突し、冷媒ガスと潤滑油
に分離される。そしてロータ3bのエンドリングに設け
た羽根3eにより強制的に風を発生させ、この風の力に
より潤滑油を仕切板29の外側へ導き、仕切板29の外
周の切欠き29cから潤滑油を油溜り4へ流下させる。
冷媒ガスは電動機3下部より電動機3を冷却しながら電
動機上部へ至り吐出管20を通って密閉容器外へ流出す
る。またロータ3bの上部エンドリングに設けた羽根3
dも同様回転に伴い風が強制的に発生するため、電動機
上部の冷却効果を向上することが出来る。
【0036】図8から図12に本発明の他の実施例を示
す。図8は密閉形スクロール圧縮機の全体構造を示す縦
断面図であり、図9は図8における仕切板の上面図を示
し、図10,図11,図12はそれぞれ図9における矢
視I−I断面図,矢視II−II断面図,矢視III−III断面
図を示す。
【0037】本実施例では、図6に示す実施例と同様な
構成であるが仕切板の構成が次のように異なると共にロ
ータエンドリング下部の羽根が設けていない場合を示す
仕切板30は、中央部には給油装置14が連通する穴3
0a、外側部には、クランク軸回転方向に対して傾斜し
ているとつ部閉止面30b,多数の透孔30cおよび外
周部に複数のおうとつを有する立上り部30dから構成
されている。この場合、電動機3下方に導かれた混合冷
媒ガスは仕切板30のとつ部閉止面30bに衝突し冷媒
ガスと潤滑油に分離される。その後、クランク軸の回転
方向に流れるが、閉止面30bが傾斜しているため、潤
滑油はスムーズに流れ多数の透孔30c等から油溜り4
へ流下する。又、衝突後の冷媒ガスの速度も仕切板閉止
面部30bが傾斜しているため、空間面積が広くなり、こ
のため冷媒ガス速度も小さくなるため分離された潤滑油
を再混入することを大幅に減少することが出来る。
【0038】図13から図17に本発明の他の実施例を
示す。図13は密閉形スクロール圧縮機の全体構造を示
す縦断面図であり、図14は図13における仕切板の上
面図を示し、図15,図16,図17はそれぞれ図14
における矢視I−I断面図,矢視II−II断面図,矢視II
I−III断面図を示す。
【0039】本実施例の密閉形スクロール圧縮機は、図
8,図9に示す実施例と同様な構成であるが、仕切板3
1のとつ部閉止面部31bの内側に壁31eを設けてい
る。
【0040】このように構成された本実施例において
も、図3,図4あるいは図8から図12に示す実施例の
ものと同様の作用,効果を奏する。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、密閉形スクロール圧縮機において、圧縮され
た冷媒ガス中に含まれる油を分離して油溜りに戻す作用
が良好に行われ、いわゆる油上りを効果的に防止できる
と共に、電動機を効果的に冷却することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す密閉形スクロール圧縮
機の全体構造の縦断面図である。
【図2】図1に示す仕切板の上面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す密閉形スクロール圧
縮機の全体構造の縦断面図である。
【図4】図3に示す仕切板の上面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す密閉形スクロール圧
縮機の全体構造の縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す密閉形スクロール圧
縮機の全体構造の縦断面図である。
【図7】図6に示す仕切板の上面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す密閉形スクロール圧
縮機の全体構造の縦断面図である。
【図9】図8に示す仕切板の上面図である。
【図10】図9の矢視I−I断面図である。
【図11】図9の矢視II−II断面図である。
【図12】図9の矢視III−III断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す密閉形スクロール
圧縮機の全体構造の縦断面図である。
【図14】図13に示す仕切板の上面図である。
【図15】図14の矢視I−I断面図である。
【図16】図14の矢視II−II断面図である。
【図17】図14の矢視III−III断面図である。
【符号の説明】
1…密閉容器、2…圧縮機構部、3…電動機、3a…ス
テータ、3b…ロータ、3c…エンドリング、3d,3
e…羽根、4…油溜り、5…固定スクロール、6…旋回
スクロール、7…フレーム、9…クランク軸、15…仕
切板、15a…穴、15b…とつ部閉止面、15c…透
孔、16…フレーム溝、17…カット部、18a,18
b,18c…通路、20…吐出管、21…吐出口、22
…上部空間、23…中間圧室、25…仕切板、25b…
とつ部閉止面部、25e…壁、26…仕切板、26b…
とつ部閉止面部、27…案内板、28…案内通路、29
…仕切板、29b…とつ部閉止面、29c…切欠き、3
0…仕切板、30b…とつ部閉止面、30c…透孔、3
1…仕切板、31b…とつ部閉止面、31e…壁。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内の上部にスクロール圧縮機構部
    を、下部に該スクロール圧縮機構部を駆動するための電
    動機を配置するとともに前記圧縮機構部を支持するフレ
    ームおよび電動機を前記密閉容器内壁に密着させて収納
    することにより前記密閉容器内空間を圧縮機構部上方の
    上部空間と圧縮機構部と電動機の間に形成される吐出管
    が設けられた中部空間と電動機下方の下部空間とに分割
    し、該下部空間に密閉容器底部の油溜り部と仕切板とを
    備えた密閉形スクロール圧縮機において、前記フレーム
    外周部に設けた前記上部空間と中部空間とを連通する溝
    と前記電動機のステータのカット部とを対向させて前記
    圧縮機構部から吐出された冷媒ガスを前記下部空間に導
    くように通路を構成し、該通路に対向した部分に前記仕
    切板に設けられたとつ部閉止面部を配置したことを特徴
    とする密閉形スクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】密閉容器内の上部にスクロール圧縮機構部
    を、下部に該スクロール圧縮機構部を駆動するための電
    動機を配置するとともに前記圧縮機構部を支持するフレ
    ームおよび電動機を前記密閉容器内壁に密着させて収納
    することにより前記密閉容器内空間を圧縮機構部上方の
    上部空間と圧縮機構部と電動機の間に形成される吐出管
    が設けられた中部空間と電動機下方の下部空間とに分割
    し、該下部空間に密閉容器底部の油溜り部と仕切板とを
    備えた密閉形スクロール圧縮機において、前記フレーム
    外周部に設けた前記上部空間と中部空間とを連通する溝
    と前記電動機のステータのカット部とを対向させて前記
    圧縮機構部から吐出された冷媒ガスを前記下部空間に導
    くように通路を構成し、前記仕切板がとつ部閉止面部と
    該とつ部閉止面部以外の部分に前記油溜り部へ製油させ
    るための透孔を有するものであって、前記通路からの冷
    媒ガスを該とつ部閉止面部に衝突させるように配置した
    ことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】前記仕切板のとつ部閉止面部が駆動軸回転
    方向に対して傾斜している構成である請求項1又は2に
    記載の密閉形スクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】前記仕切板のとつ部閉止面部の内側に壁を
    設けた請求項1又は2に記載の密閉形スクロール圧縮
    機。
  5. 【請求項5】前記仕切板が電動機側に向いとつとなるよ
    うに湾曲しているものである請求項1又は2に記載の密
    閉形スクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】前記仕切板の外周部に切欠きを設けた請求
    項1又は2に記載の密閉形スクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】前記フレーム外周部に設けた溝と、電動機
    のステータの外周部に設けたカット部との間に、それぞ
    れを連通する案内板を設け、前記案内板とフレーム溝か
    ら少なくても電動機ステータコイルエンド上部より下方
    に位置するように構成した請求項1又は2に記載の密閉
    形スクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】前記電動機のロータエンドリングの少なく
    とも下部に羽根を取付けた請求項1,2又は6に記載の
    密閉形スクロール圧縮機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6106254A (en) * 1997-12-18 2000-08-22 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Closed-type scroll compressor
JP2007170414A (ja) * 2007-03-28 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機
JP2021124014A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 ダイキン工業株式会社 軸受を保持するフレームを備えるスクロール圧縮機

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