JPH09170581A - 圧縮機 - Google Patents
圧縮機Info
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- JPH09170581A JPH09170581A JP7330666A JP33066695A JPH09170581A JP H09170581 A JPH09170581 A JP H09170581A JP 7330666 A JP7330666 A JP 7330666A JP 33066695 A JP33066695 A JP 33066695A JP H09170581 A JPH09170581 A JP H09170581A
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- oil
- gas
- oil separator
- compressor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】油分離効率の向上を図り、圧縮機の性能及び信
頼性の向上が図れるようにする。 【解決手段】吐出チャンバー41の内部に、該吐出チャ
ンバー41に開口する吐出口24の径方向外方にガス通
過部をもつ油分離体5を備え、該油分離体5の径方向外
側方に外部吐出管11を開口させた圧縮機において、吐
出口24と外部吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路を
遮る遮蔽部6を設けることにより、吐出ガスの流れを変
更させて流速を低下させる。
頼性の向上が図れるようにする。 【解決手段】吐出チャンバー41の内部に、該吐出チャ
ンバー41に開口する吐出口24の径方向外方にガス通
過部をもつ油分離体5を備え、該油分離体5の径方向外
側方に外部吐出管11を開口させた圧縮機において、吐
出口24と外部吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路を
遮る遮蔽部6を設けることにより、吐出ガスの流れを変
更させて流速を低下させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置の冷媒圧
縮用等に使用される圧縮機に関する。
縮用等に使用される圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】外部吐出管が開口する吐出チャンバーの
内部に、該吐出チャンバーに開口する吐出口から吐出す
るガスに混入される油を分離するための油分離体を設け
た圧縮機として例えば特開平1−240787号に開示
されている。
内部に、該吐出チャンバーに開口する吐出口から吐出す
るガスに混入される油を分離するための油分離体を設け
た圧縮機として例えば特開平1−240787号に開示
されている。
【0003】吐出チャンバーに油分離体を備える圧縮機
は、図8に示すように、密閉ケーシングAの内方上部に
圧縮要素Bを設け、内部下方にモータCを設けて、前記
圧縮要素Bの上方に該圧縮要素Bの吐出口Dが開口する
吐出チャンバーEを区画形成して、前記モータCの駆動
に伴い、前記圧縮要素Bにおいて冷媒を圧縮し、前記吐
出口Dから吐出チャンバーEに吐出させて、吐出ガス中
に混入する油を吐出口Dを覆う油分離体Fで分離した
後、外部吐出管Gから圧縮ガスを吐出させるようにして
いる。
は、図8に示すように、密閉ケーシングAの内方上部に
圧縮要素Bを設け、内部下方にモータCを設けて、前記
圧縮要素Bの上方に該圧縮要素Bの吐出口Dが開口する
吐出チャンバーEを区画形成して、前記モータCの駆動
に伴い、前記圧縮要素Bにおいて冷媒を圧縮し、前記吐
出口Dから吐出チャンバーEに吐出させて、吐出ガス中
に混入する油を吐出口Dを覆う油分離体Fで分離した
後、外部吐出管Gから圧縮ガスを吐出させるようにして
いる。
【0004】また、前記油分離体Fの外方には、吐出チ
ャンバーEの底部と低圧域であるケーシングA内におけ
るモータC配設空間とを連通する油戻し路Hを形成し
て、前記吐出チャンバーEに溜る油をケーシングA底部
の油溜に戻すようにしている。
ャンバーEの底部と低圧域であるケーシングA内におけ
るモータC配設空間とを連通する油戻し路Hを形成し
て、前記吐出チャンバーEに溜る油をケーシングA底部
の油溜に戻すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、特に
図8に示すように、前記吐出口Dを覆う油分離体Fのガ
ス通過部を、前記吐出口Dの径方向外方に形成すると共
に、この油分離体Fの径方向外側方で前記ガス通過部と
の対向位置に外部吐出管Gを開口させた圧縮機において
は、吐出口Dから吐出した吐出ガスのほとんどは、最短
距離である該吐出口Dと外部吐出管Gの開口部とを結ぶ
直線経路を通り、この直線経路を流れるガスは流速が速
くなるので、油分離体Fで折角油が分離されても、流速
の速い吐出ガスによって分離油が再度飛散しやすくな
り、効率良く油が分離できず、圧縮機の性能や信頼性に
悪影響を及ぼしていた。
図8に示すように、前記吐出口Dを覆う油分離体Fのガ
ス通過部を、前記吐出口Dの径方向外方に形成すると共
に、この油分離体Fの径方向外側方で前記ガス通過部と
の対向位置に外部吐出管Gを開口させた圧縮機において
は、吐出口Dから吐出した吐出ガスのほとんどは、最短
距離である該吐出口Dと外部吐出管Gの開口部とを結ぶ
直線経路を通り、この直線経路を流れるガスは流速が速
くなるので、油分離体Fで折角油が分離されても、流速
の速い吐出ガスによって分離油が再度飛散しやすくな
り、効率良く油が分離できず、圧縮機の性能や信頼性に
悪影響を及ぼしていた。
【0006】さらに、吐出ガスのほとんどが前記直線経
路を通ることから、油分離体Fに環状のデミスタを配設
しても、有効な油分離が行えなかった。
路を通ることから、油分離体Fに環状のデミスタを配設
しても、有効な油分離が行えなかった。
【0007】本発明は、以上の問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、油分離効率の向上が図れる圧縮機を提
供して、圧縮機の性能及び信頼性の向上が図れるように
することにある。
で、その目的は、油分離効率の向上が図れる圧縮機を提
供して、圧縮機の性能及び信頼性の向上が図れるように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
吐出チャンバー41の内部に、該吐出チャンバー41に
開口する吐出口24の径方向外方にガス通過部をもつ油
分離体5を備え、該油分離体5の径方向外側方に外部吐
出管11を開口させた圧縮機において、前記吐出口24
と外部吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路を遮る遮蔽
部6を設けたのである。
吐出チャンバー41の内部に、該吐出チャンバー41に
開口する吐出口24の径方向外方にガス通過部をもつ油
分離体5を備え、該油分離体5の径方向外側方に外部吐
出管11を開口させた圧縮機において、前記吐出口24
と外部吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路を遮る遮蔽
部6を設けたのである。
【0009】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、吐出口24から吐出した高圧ガスは、外部吐出管1
1の開口部に向けて直線状に流れようとしても、前記遮
蔽部6により流れが遮られることから、流れる方向が変
更され、かつ、ガス流れ経路が長くなるので、流速を低
下させられ、油分離体5で分離された油が再度吐出ガス
によって飛散されるのを抑制でき、しかも、前記遮蔽部
6への吐出ガスの衝突によっても油が分離されることか
ら、油分離効率が向上される。
ば、吐出口24から吐出した高圧ガスは、外部吐出管1
1の開口部に向けて直線状に流れようとしても、前記遮
蔽部6により流れが遮られることから、流れる方向が変
更され、かつ、ガス流れ経路が長くなるので、流速を低
下させられ、油分離体5で分離された油が再度吐出ガス
によって飛散されるのを抑制でき、しかも、前記遮蔽部
6への吐出ガスの衝突によっても油が分離されることか
ら、油分離効率が向上される。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記油分離体5に環状デミスタ51を備
え、遮蔽部6を環状デミスタ51の一部を非ガス通過部
とする壁体53から構成したのである。
明において、前記油分離体5に環状デミスタ51を備
え、遮蔽部6を環状デミスタ51の一部を非ガス通過部
とする壁体53から構成したのである。
【0011】前記壁体53は、前記環状デミスタ51の
内周側に設けてもよいし、外周側に設けてもよい。
内周側に設けてもよいし、外周側に設けてもよい。
【0012】以上のように、請求項2記載の発明によれ
ば、遮蔽部6となる壁体53で、前記吐出口24と外部
吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路において油分離体
5の環状デミスタ51に非ガス通過部を形成することが
できるので、吐出口24から吐出したガスが外部吐出管
11に向かって直線的に流れることなく、ガスの流速を
低下させられながら、ガス流れの変更により前記環状デ
ミスタ51のガス通過部を有効に通過させられるので、
環状デミスタ51による油分離効率を向上できるのであ
る。
ば、遮蔽部6となる壁体53で、前記吐出口24と外部
吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路において油分離体
5の環状デミスタ51に非ガス通過部を形成することが
できるので、吐出口24から吐出したガスが外部吐出管
11に向かって直線的に流れることなく、ガスの流速を
低下させられながら、ガス流れの変更により前記環状デ
ミスタ51のガス通過部を有効に通過させられるので、
環状デミスタ51による油分離効率を向上できるのであ
る。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、前記油分離体5に遮蔽部6を
設けたのである。
項2記載の発明において、前記油分離体5に遮蔽部6を
設けたのである。
【0014】以上のように、請求項3記載の発明によれ
ば、遮蔽部6を油分離体5を利用して形成できるので、
部品点数が増えることなく、前記遮蔽部6を設けること
ができる。
ば、遮蔽部6を油分離体5を利用して形成できるので、
部品点数が増えることなく、前記遮蔽部6を設けること
ができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3の何れか一記載の発明において、外部吐出管11の
開口部11aを、吐出チャンバー41の非底部側であっ
て、油分離体5を径方向外方に向かって通過する吐出ガ
ス流れと交差する向きに開口させたのである。
項3の何れか一記載の発明において、外部吐出管11の
開口部11aを、吐出チャンバー41の非底部側であっ
て、油分離体5を径方向外方に向かって通過する吐出ガ
ス流れと交差する向きに開口させたのである。
【0016】以上のように、請求項4記載の発明によれ
ば、遮蔽部6により吐出ガス流れを変更させ、さらに、
油分離体5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流
れを吐出チャンバー41の非底部側に向けて変更させら
れるので、ガスの流速をさらに低下させられ、吐出チャ
ンバー41の非底部側に向かう流れの変更と流速低下に
より比重の重い油が落下しやすくなり、前記油分離体5
通過後の吐出ガスからさらに油を分離させられる。
ば、遮蔽部6により吐出ガス流れを変更させ、さらに、
油分離体5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流
れを吐出チャンバー41の非底部側に向けて変更させら
れるので、ガスの流速をさらに低下させられ、吐出チャ
ンバー41の非底部側に向かう流れの変更と流速低下に
より比重の重い油が落下しやすくなり、前記油分離体5
通過後の吐出ガスからさらに油を分離させられる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4の何れか一記載の発明において、前記油分離体5
に、吐出口24から吐出する吐出ガスに吐出チャンバー
41の内部において円周方向に沿う旋回流を生じさせる
複数のはね案内部56を設けたのである。
項4の何れか一記載の発明において、前記油分離体5
に、吐出口24から吐出する吐出ガスに吐出チャンバー
41の内部において円周方向に沿う旋回流を生じさせる
複数のはね案内部56を設けたのである。
【0018】以上のように、請求項5記載の発明によれ
ば、前記吐出口24から吐出したガスが、油分離体5を
通過した後、前記はね案内部56により吐出チャンバー
41の内部において円周方向に沿う旋回流となり、この
旋回流によって生じる遠心力で吐出ガス中に残る油をさ
らに分離することができる。
ば、前記吐出口24から吐出したガスが、油分離体5を
通過した後、前記はね案内部56により吐出チャンバー
41の内部において円周方向に沿う旋回流となり、この
旋回流によって生じる遠心力で吐出ガス中に残る油をさ
らに分離することができる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5の何れか一記載の発明において、前記吐出チャンバ
ー41内に、該チャンバー41底部に溜る油と吐出ガス
との接触を抑制する仕切板58を設けたのである。
項5の何れか一記載の発明において、前記吐出チャンバ
ー41内に、該チャンバー41底部に溜る油と吐出ガス
との接触を抑制する仕切板58を設けたのである。
【0020】以上のように、請求項6記載の発明によれ
ば、前記仕切板58により、前記吐出チャンバー41底
部に溜る油の吐出口24から吐出する吐出ガスとの接触
が抑制されるので、吐出ガスによる油の再巻き込みを防
止することができる。
ば、前記仕切板58により、前記吐出チャンバー41底
部に溜る油の吐出口24から吐出する吐出ガスとの接触
が抑制されるので、吐出ガスによる油の再巻き込みを防
止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第一実施例について図1
乃至図3に基づいて説明する。本発明は、圧縮機のう
ち、スクロール形の密閉形圧縮機に適用したものであっ
て、第1実施例の密閉形圧縮機は、密閉ケーシング1の
内部上方に圧縮要素2を、該ケーシング1の内部下方に
モータMを内装しており、前記圧縮要素2は、固定スク
ロール21と、可動スクロール22とから成り、これら
スクロール21,22を架構23を介して上下対向状に
配設している。
乃至図3に基づいて説明する。本発明は、圧縮機のう
ち、スクロール形の密閉形圧縮機に適用したものであっ
て、第1実施例の密閉形圧縮機は、密閉ケーシング1の
内部上方に圧縮要素2を、該ケーシング1の内部下方に
モータMを内装しており、前記圧縮要素2は、固定スク
ロール21と、可動スクロール22とから成り、これら
スクロール21,22を架構23を介して上下対向状に
配設している。
【0022】そして、前記可動スクロール22を前記モ
ータ3の駆動軸31に連動させる一方、前記固定スクロ
ール21の背面に、該固定スクロール21に形成する吐
出孔24aが開口するボス部25を突設している。
ータ3の駆動軸31に連動させる一方、前記固定スクロ
ール21の背面に、該固定スクロール21に形成する吐
出孔24aが開口するボス部25を突設している。
【0023】さらに、前記ケーシング1の内部で前記固
定スクロール21の上部側に、圧力隔壁4を配設するの
であって、この圧力隔壁4は、前記ボス部25を受け入
れて、前記吐出孔24aに連通する吐出口24を有し、
その外周部を前記ケーシング1内面に圧接させて、前記
ケーシング1内を、前記吐出口24が開口し、かつ、前
記圧縮要素2で圧縮された高圧ガス冷媒をケーシング外
部に吐出させる外部吐出管11が開口する吐出チャンバ
ー41と、吸入管12が開口し、前記モータ3及び圧縮
要素2を配設する低圧側室42とに区画したのである。
定スクロール21の上部側に、圧力隔壁4を配設するの
であって、この圧力隔壁4は、前記ボス部25を受け入
れて、前記吐出孔24aに連通する吐出口24を有し、
その外周部を前記ケーシング1内面に圧接させて、前記
ケーシング1内を、前記吐出口24が開口し、かつ、前
記圧縮要素2で圧縮された高圧ガス冷媒をケーシング外
部に吐出させる外部吐出管11が開口する吐出チャンバ
ー41と、吸入管12が開口し、前記モータ3及び圧縮
要素2を配設する低圧側室42とに区画したのである。
【0024】従って、前記モータ3の駆動に伴う前記駆
動軸31の回転により前記可動スクロール22が前記固
定スクロール21に対して公転駆動し、この公転駆動で
前記吸入管12から前記低圧側室42内に吸入された低
圧ガスが前記各スクロール21,22間で形成される圧
縮室内に吸入されて圧縮された後、この圧縮ガスが前記
吐出口24から前記吐出チャンバー41に吐出され、前
記外部吐出管11からケーシング1外部に吐出されるの
である。
動軸31の回転により前記可動スクロール22が前記固
定スクロール21に対して公転駆動し、この公転駆動で
前記吸入管12から前記低圧側室42内に吸入された低
圧ガスが前記各スクロール21,22間で形成される圧
縮室内に吸入されて圧縮された後、この圧縮ガスが前記
吐出口24から前記吐出チャンバー41に吐出され、前
記外部吐出管11からケーシング1外部に吐出されるの
である。
【0025】また、前記吐出チャンバー41の内部に
は、該吐出チャンバー41に開口する前記吐出口24の
径方向外方にガス通過部をもつ油分離体5を設けてお
り、該油分離体5の径方向外側方において外部吐出管1
1をケーシング1に接続して、上向きに開口させてい
る。
は、該吐出チャンバー41に開口する前記吐出口24の
径方向外方にガス通過部をもつ油分離体5を設けてお
り、該油分離体5の径方向外側方において外部吐出管1
1をケーシング1に接続して、上向きに開口させてい
る。
【0026】さらに、前記吐出チャンバー41と低圧側
室42との間に、前記吐出チャンバー41に溜る油を前
記低圧側室42に回収するキャピラリーチューブから成
る油戻し通路13を形成して、前記吐出チャンバー41
で分離した油を前記低圧側室42の底部に形成する油溜
14に回収するようにしている。
室42との間に、前記吐出チャンバー41に溜る油を前
記低圧側室42に回収するキャピラリーチューブから成
る油戻し通路13を形成して、前記吐出チャンバー41
で分離した油を前記低圧側室42の底部に形成する油溜
14に回収するようにしている。
【0027】しかして、第1実施例では、以上のスクロ
ール圧縮機において、前記吐出口24と外部吐出管11
の開口部とを結ぶ直線経路を遮る遮蔽部6を設けるので
あって、該遮蔽部6は、前記油分離体5に形成したので
ある。
ール圧縮機において、前記吐出口24と外部吐出管11
の開口部とを結ぶ直線経路を遮る遮蔽部6を設けるので
あって、該遮蔽部6は、前記油分離体5に形成したので
ある。
【0028】具体的には、図1及び図2に示すように、
前記油分離体5を、環状のデミスタ51と、該環状デミ
スタ51を固定し、かつ、吐出口24の上方を閉鎖する
デミスタカバー52とから構成し、前記デミスタカバー
52に前記遮蔽部6を形成するのであって、前記環状デ
ミスタ51の一部を非ガス通過部とする壁体53を前記
デミスタカバー52に一体形成するのである。
前記油分離体5を、環状のデミスタ51と、該環状デミ
スタ51を固定し、かつ、吐出口24の上方を閉鎖する
デミスタカバー52とから構成し、前記デミスタカバー
52に前記遮蔽部6を形成するのであって、前記環状デ
ミスタ51の一部を非ガス通過部とする壁体53を前記
デミスタカバー52に一体形成するのである。
【0029】即ち、デミスタカバー52は、上部が閉鎖
される上部閉鎖部54と、該上部閉鎖部54に連続し、
環状デミスタ51の外周面に沿って軸方向に延びる複数
の脚部55とからなり、脚部55の一部を前記圧力隔壁
4に固定すると共にデミスタカバー52の脚部55,5
5間に、図2の平面視において、前記吐出口24と外部
吐出管11の開口部とを結ぶ直線に対し、左右それぞれ
30度にわたって環状デミスタ51の外周面を覆う前記
壁体53を前記上部閉鎖部54に連続させて一体に形成
することにより、この壁体53を遮蔽部6と成すのであ
る。
される上部閉鎖部54と、該上部閉鎖部54に連続し、
環状デミスタ51の外周面に沿って軸方向に延びる複数
の脚部55とからなり、脚部55の一部を前記圧力隔壁
4に固定すると共にデミスタカバー52の脚部55,5
5間に、図2の平面視において、前記吐出口24と外部
吐出管11の開口部とを結ぶ直線に対し、左右それぞれ
30度にわたって環状デミスタ51の外周面を覆う前記
壁体53を前記上部閉鎖部54に連続させて一体に形成
することにより、この壁体53を遮蔽部6と成すのであ
る。
【0030】また、前記外部吐出管11の開口部11a
は、吐出チャンバー41の非底部側であって、油分離体
5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流れと交差
する向き、つまり、本実施例では、図1に示すように上
方に向けて開口させている。この吐出管11の開口の向
きは、真上に限らず、斜め上方に向けて開口させてもよ
いし、ケーシングの周方向に向けて開口させるようにし
てもよい。
は、吐出チャンバー41の非底部側であって、油分離体
5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流れと交差
する向き、つまり、本実施例では、図1に示すように上
方に向けて開口させている。この吐出管11の開口の向
きは、真上に限らず、斜め上方に向けて開口させてもよ
いし、ケーシングの周方向に向けて開口させるようにし
てもよい。
【0031】以上のように、第一実施例では、前記吐出
チャンバー41内に、前記吐出口24と外部吐出管11
の開口部とを結ぶ直線経路を遮る遮蔽部6を設けたか
ら、前記吐出口24から吐出した高圧ガスが、外部吐出
管11の開口部に向けて直線状に流れようとしても、前
記遮蔽部6により流れを遮ることができるので、流れる
方向を変更でき、かつ、ガス流れ経路を長くできること
から、流速を低下させられ、油分離体5の環状デミスタ
51で分離された油が再度吐出ガスによって飛散される
のを抑制でき、しかも、前記遮蔽部6への吐出ガスの衝
突によっても油を分離できることから、油分離効率を向
上でき、圧縮機の性能及び信頼性の向上が図れる。
チャンバー41内に、前記吐出口24と外部吐出管11
の開口部とを結ぶ直線経路を遮る遮蔽部6を設けたか
ら、前記吐出口24から吐出した高圧ガスが、外部吐出
管11の開口部に向けて直線状に流れようとしても、前
記遮蔽部6により流れを遮ることができるので、流れる
方向を変更でき、かつ、ガス流れ経路を長くできること
から、流速を低下させられ、油分離体5の環状デミスタ
51で分離された油が再度吐出ガスによって飛散される
のを抑制でき、しかも、前記遮蔽部6への吐出ガスの衝
突によっても油を分離できることから、油分離効率を向
上でき、圧縮機の性能及び信頼性の向上が図れる。
【0032】また、油分離体5のデミスタカバー52に
前記遮蔽部6となる壁体53を形成し、この壁体53に
より、前記吐出口24と外部吐出管11の開口部とを結
ぶ直線経路において前記油分離体5の前記環状デミスタ
51の一部を非ガス通過部とすることができるので、前
記吐出口24から吐出したガスが外部吐出管11に向か
って直線的に流れることなく、ガスの流速を低下させら
れながら、ガス流れの変更により前記環状デミスタ51
のガス通過部を有効に通過させられるので、環状デミス
タ51による油分離効率も向上できる。
前記遮蔽部6となる壁体53を形成し、この壁体53に
より、前記吐出口24と外部吐出管11の開口部とを結
ぶ直線経路において前記油分離体5の前記環状デミスタ
51の一部を非ガス通過部とすることができるので、前
記吐出口24から吐出したガスが外部吐出管11に向か
って直線的に流れることなく、ガスの流速を低下させら
れながら、ガス流れの変更により前記環状デミスタ51
のガス通過部を有効に通過させられるので、環状デミス
タ51による油分離効率も向上できる。
【0033】さらに、前記遮蔽部6を油分離体5を利用
して形成したので、部品点数が増えることなく、前記遮
蔽部6を設けることができる。
して形成したので、部品点数が増えることなく、前記遮
蔽部6を設けることができる。
【0034】また、前記外部吐出管11の開口部11a
を、吐出チャンバー41の非底部側であって、油分離体
5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流れと交差
する向き、つまり、本実施例では図1において上向きに
開口させたから、前記遮蔽部6により吐出ガス流れを変
更させ、さらに、前記油分離体5を径方向外方に向かっ
て通過する吐出ガス流れを吐出チャンバー41の非底部
側に向けて変更させられるので、さらにガスの流速を低
下させられ、上方に向かう流れの変更と流速低下により
比重の重い油が落下しやすくなり、前記油分離体5通過
後の吐出ガスからさらに油を分離することができる。
を、吐出チャンバー41の非底部側であって、油分離体
5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流れと交差
する向き、つまり、本実施例では図1において上向きに
開口させたから、前記遮蔽部6により吐出ガス流れを変
更させ、さらに、前記油分離体5を径方向外方に向かっ
て通過する吐出ガス流れを吐出チャンバー41の非底部
側に向けて変更させられるので、さらにガスの流速を低
下させられ、上方に向かう流れの変更と流速低下により
比重の重い油が落下しやすくなり、前記油分離体5通過
後の吐出ガスからさらに油を分離することができる。
【0035】つぎに、第二実施例について図4及び図5
に基づいて説明する。第二実施例は、油分離体5の構成
を変更したもので、油分離体5に、吐出口24から吐出
する吐出ガスに吐出チャンバー41の内部において円周
方向に沿う旋回流を生じさせる複数のはね案内部56を
設けたのである。
に基づいて説明する。第二実施例は、油分離体5の構成
を変更したもので、油分離体5に、吐出口24から吐出
する吐出ガスに吐出チャンバー41の内部において円周
方向に沿う旋回流を生じさせる複数のはね案内部56を
設けたのである。
【0036】具体的には、図5に示すように、油分離体
5を環状デミスタ51と該環状デミスタ51を覆うデミ
スタカバー52から構成し、該デミスタカバー52に、
複数のはね案内部56を設けるのであって、該デミスタ
カバー52を上部を閉鎖する上部閉鎖部54と、該閉鎖
部54に連続し、周方向に開口する開口部57を有する
複数のはね案内部56とから構成するのである。そし
て、該はね案内部56の側面部が前記外部吐出管11に
対向するように設けるのであって、このはね案内部56
の側面部を遮蔽部6と成すのである。
5を環状デミスタ51と該環状デミスタ51を覆うデミ
スタカバー52から構成し、該デミスタカバー52に、
複数のはね案内部56を設けるのであって、該デミスタ
カバー52を上部を閉鎖する上部閉鎖部54と、該閉鎖
部54に連続し、周方向に開口する開口部57を有する
複数のはね案内部56とから構成するのである。そし
て、該はね案内部56の側面部が前記外部吐出管11に
対向するように設けるのであって、このはね案内部56
の側面部を遮蔽部6と成すのである。
【0037】以上の構成とすることにより、第二実施例
では、前記吐出口24から吐出した高圧ガスが、外部吐
出管11の開口部に向けて直線状に流れようとしても、
遮蔽部6となる前記はね案内部56の側面部により流れ
が遮られて、流れる方向が変更され、ガス流れ経路を長
くできるので、油分離体5の環状デミスタ51で分離さ
れた油が再度吐出ガスによって飛散されるのを抑制で
き、しかも、前記遮蔽部6への吐出ガスの衝突によって
も油を分離できるし、さらに、前記吐出口24から吐出
したガスが、油分離体5を通過した後、前記はね案内部
56により吐出チャンバー41の内部において円周方向
に沿う旋回流となり、この旋回流によって生じる遠心力
及びケーシング1への衝突で吐出ガス中に残る油をさら
に分離することができることから、油分離効率をさらに
向上できる。
では、前記吐出口24から吐出した高圧ガスが、外部吐
出管11の開口部に向けて直線状に流れようとしても、
遮蔽部6となる前記はね案内部56の側面部により流れ
が遮られて、流れる方向が変更され、ガス流れ経路を長
くできるので、油分離体5の環状デミスタ51で分離さ
れた油が再度吐出ガスによって飛散されるのを抑制で
き、しかも、前記遮蔽部6への吐出ガスの衝突によって
も油を分離できるし、さらに、前記吐出口24から吐出
したガスが、油分離体5を通過した後、前記はね案内部
56により吐出チャンバー41の内部において円周方向
に沿う旋回流となり、この旋回流によって生じる遠心力
及びケーシング1への衝突で吐出ガス中に残る油をさら
に分離することができることから、油分離効率をさらに
向上できる。
【0038】尚、第二実施例のはね案内部56は、デミ
スタカバー52を、環状デミスタ51の全体を完全に覆
う蓋状となるように、上部閉鎖部54から連続して形成
したが、第一実施例におけるデミスタカバー52の側面
部に、複数のはねを取付けるようにしてもよい。
スタカバー52を、環状デミスタ51の全体を完全に覆
う蓋状となるように、上部閉鎖部54から連続して形成
したが、第一実施例におけるデミスタカバー52の側面
部に、複数のはねを取付けるようにしてもよい。
【0039】つぎに第三実施例について図6及び図7に
基づいて説明する。第三実施例は、前記第一実施例にお
ける遮蔽部6を有する油分離体5のデミスタカバー52
に、前記吐出チャンバー41底部に溜る油と吐出ガスと
の接触を抑制する仕切板58を一体に設けたものであ
る。
基づいて説明する。第三実施例は、前記第一実施例にお
ける遮蔽部6を有する油分離体5のデミスタカバー52
に、前記吐出チャンバー41底部に溜る油と吐出ガスと
の接触を抑制する仕切板58を一体に設けたものであ
る。
【0040】具体的には、デミスタカバー52を上部が
閉鎖される上部閉鎖部54と、該上部閉鎖部54に連続
し、環状デミスタ51の外周面に沿って軸方向に延びる
複数の脚部55とからなり、デミスタカバー52の脚部
55,55間に、前記吐出口24と外部吐出管11の開
口部とを結ぶ直線に対し、左右それぞれ30度にわたっ
て環状デミスタ51の外周面を覆う壁体53を一体に形
成して遮蔽部6と成すと共に、該壁体53と各脚部55
の下端部に連続し、径方向外方に向けてケーシング1内
周面近くまで延びる環状の前記仕切板58を一体に形成
するのである。
閉鎖される上部閉鎖部54と、該上部閉鎖部54に連続
し、環状デミスタ51の外周面に沿って軸方向に延びる
複数の脚部55とからなり、デミスタカバー52の脚部
55,55間に、前記吐出口24と外部吐出管11の開
口部とを結ぶ直線に対し、左右それぞれ30度にわたっ
て環状デミスタ51の外周面を覆う壁体53を一体に形
成して遮蔽部6と成すと共に、該壁体53と各脚部55
の下端部に連続し、径方向外方に向けてケーシング1内
周面近くまで延びる環状の前記仕切板58を一体に形成
するのである。
【0041】デミスタカバー52は、この仕切板58に
おいて圧力隔壁4にボルト59により固定するのであ
り、この仕切板58は、前記圧力隔壁4の上面により所
定距離離れた位置で固定されており、前記仕切板58の
下方に環状デミスタ51で分離された油が貯溜されるよ
うになっている。
おいて圧力隔壁4にボルト59により固定するのであ
り、この仕切板58は、前記圧力隔壁4の上面により所
定距離離れた位置で固定されており、前記仕切板58の
下方に環状デミスタ51で分離された油が貯溜されるよ
うになっている。
【0042】以上のように、第三実施例では、前記デミ
スタカバー52に形成した遮蔽部6により、吐出口24
から吐出したガスの流れを変更させてガスの流速を低下
させられながら、前記仕切板58により、前記吐出チャ
ンバー41底部に溜る油の吐出口24から吐出する吐出
ガスとの接触が抑制できるので、吐出ガスによる油の再
巻き込みを防止することができる。
スタカバー52に形成した遮蔽部6により、吐出口24
から吐出したガスの流れを変更させてガスの流速を低下
させられながら、前記仕切板58により、前記吐出チャ
ンバー41底部に溜る油の吐出口24から吐出する吐出
ガスとの接触が抑制できるので、吐出ガスによる油の再
巻き込みを防止することができる。
【0043】また、前記仕切板58は、第三実施例のよ
うにデミスタカバー52に一体に形成することにより、
部品点数が増加することなく、設けることができる。
尚、仕切板は、環状の仕切板を別途形成し、デミスタカ
バーの取付け時に同時にボルト締め等により固定するよ
うにしてもよい。
うにデミスタカバー52に一体に形成することにより、
部品点数が増加することなく、設けることができる。
尚、仕切板は、環状の仕切板を別途形成し、デミスタカ
バーの取付け時に同時にボルト締め等により固定するよ
うにしてもよい。
【0044】以上の実施例では、スクロール形圧縮機に
適用したものについて述べたが、スクロール圧縮機に限
らず、吐出チャンバーを有し、該吐出チャンバーに吐出
口及び該吐出口を覆う油分離体、そして、該油分離体の
径方向側方で開口する外部吐出管を有する構造の圧縮機
であれば何れにも適用できる。
適用したものについて述べたが、スクロール圧縮機に限
らず、吐出チャンバーを有し、該吐出チャンバーに吐出
口及び該吐出口を覆う油分離体、そして、該油分離体の
径方向側方で開口する外部吐出管を有する構造の圧縮機
であれば何れにも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、吐出口24から吐出した高圧ガスが、外部吐出管
11の開口部に向けて直線状に流れようとしても、前記
遮蔽部6により流れを遮ることができるので、流れる方
向を変更し、かつ、ガス流れ経路を長くできるので、流
速を低下させられるのであって、油分離体5で分離され
た油が再度吐出ガスによって飛散されるのを抑制でき、
しかも、前記遮蔽部6への吐出ガスの衝突によっても油
を分離できることから、油分離効率を向上でき、圧縮機
の性能及び信頼性の向上が図れる。
れば、吐出口24から吐出した高圧ガスが、外部吐出管
11の開口部に向けて直線状に流れようとしても、前記
遮蔽部6により流れを遮ることができるので、流れる方
向を変更し、かつ、ガス流れ経路を長くできるので、流
速を低下させられるのであって、油分離体5で分離され
た油が再度吐出ガスによって飛散されるのを抑制でき、
しかも、前記遮蔽部6への吐出ガスの衝突によっても油
を分離できることから、油分離効率を向上でき、圧縮機
の性能及び信頼性の向上が図れる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、前記油分離
体5に環状デミスタ51を備え、遮蔽部6を環状デミス
タ51の一部を非ガス通過部とする壁体53から構成し
たから、前記遮蔽部6となる壁体53で、前記吐出口2
4と外部吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路において
油分離体5の環状デミスタ51に非ガス通過部を形成す
ることができるので、吐出口24から吐出したガスが外
部吐出管11に向かって直線的に流れることなく、ガス
の流速を低下させられながら、前記環状デミスタ51の
ガス通過部を有効に通過させられるので、環状デミスタ
51による油分離効率も向上できる。
体5に環状デミスタ51を備え、遮蔽部6を環状デミス
タ51の一部を非ガス通過部とする壁体53から構成し
たから、前記遮蔽部6となる壁体53で、前記吐出口2
4と外部吐出管11の開口部とを結ぶ直線経路において
油分離体5の環状デミスタ51に非ガス通過部を形成す
ることができるので、吐出口24から吐出したガスが外
部吐出管11に向かって直線的に流れることなく、ガス
の流速を低下させられながら、前記環状デミスタ51の
ガス通過部を有効に通過させられるので、環状デミスタ
51による油分離効率も向上できる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、前記油分離
体5に遮蔽部6を設けたから、該遮蔽部6を油分離体5
を利用して形成できるので、部品点数が増えることな
く、前記遮蔽部6を設けることができる。
体5に遮蔽部6を設けたから、該遮蔽部6を油分離体5
を利用して形成できるので、部品点数が増えることな
く、前記遮蔽部6を設けることができる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、前記外部吐
出管11の開口部11aを、吐出チャンバー41の非底
部側であって、油分離体5を径方向外方に向かって通過
する吐出ガス流れと交差する向きに開口させたから、前
記遮蔽部6により吐出ガス流れを変更させ、さらに、油
分離体5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流れ
を吐出チャンバー41の非底部側に向けて変更させられ
るので、ガスの流速をさらに低下させられ、吐出チャン
バー41の非底部側に向かう流れの変更と流速低下によ
り比重の重い油が落下しやすくなり、前記油分離体5通
過後の吐出ガスからさらに油を分離できる。
出管11の開口部11aを、吐出チャンバー41の非底
部側であって、油分離体5を径方向外方に向かって通過
する吐出ガス流れと交差する向きに開口させたから、前
記遮蔽部6により吐出ガス流れを変更させ、さらに、油
分離体5を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流れ
を吐出チャンバー41の非底部側に向けて変更させられ
るので、ガスの流速をさらに低下させられ、吐出チャン
バー41の非底部側に向かう流れの変更と流速低下によ
り比重の重い油が落下しやすくなり、前記油分離体5通
過後の吐出ガスからさらに油を分離できる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、前記油分離
体5に、吐出口24から吐出する吐出ガスに吐出チャン
バー41の内部において円周方向に沿う旋回流を生じさ
せる複数のはね案内部56を設けたから、前記吐出口2
4から吐出したガスが、油分離体5を通過した後、前記
はね案内部56により吐出チャンバー41の内部におい
て円周方向に沿う旋回流となり、この旋回流によって生
じる遠心力で吐出ガス中に残る油をさらに分離すること
ができる。
体5に、吐出口24から吐出する吐出ガスに吐出チャン
バー41の内部において円周方向に沿う旋回流を生じさ
せる複数のはね案内部56を設けたから、前記吐出口2
4から吐出したガスが、油分離体5を通過した後、前記
はね案内部56により吐出チャンバー41の内部におい
て円周方向に沿う旋回流となり、この旋回流によって生
じる遠心力で吐出ガス中に残る油をさらに分離すること
ができる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、前記吐出チ
ャンバー41内に、該チャンバー41底部に溜る油と吐
出ガスとの接触を抑制する仕切板58を設けたから、該
仕切板58により、前記吐出チャンバー41底部に溜る
油の吐出口24から吐出する吐出ガスとの接触を抑制で
きるので、吐出ガスによる油の再巻き込みを防止するこ
とができる。
ャンバー41内に、該チャンバー41底部に溜る油と吐
出ガスとの接触を抑制する仕切板58を設けたから、該
仕切板58により、前記吐出チャンバー41底部に溜る
油の吐出口24から吐出する吐出ガスとの接触を抑制で
きるので、吐出ガスによる油の再巻き込みを防止するこ
とができる。
【図1】本発明のスクロール圧縮機の第1実施例を示す
要部縦断面図。
要部縦断面図。
【図2】図1におけるA−A線断面図。
【図3】同第1実施例の圧縮機の縦断面図。
【図4】第2実施例の要部拡大縦断面図。
【図5】図4において油分離体の上面からみた横断面
図。
図。
【図6】第3実施例の要部拡大縦断面図。
【図7】図6におけるB−B線断面図。
【図8】従来のスクロール圧縮機を示す部分縦断面図。
11 外部吐出管 11a 開口部 24 吐出口 41 吐出チャンバー 5 油分離体 51 環状デミスタ 53 壁体 56 はね案内部 58 仕切板 6 遮蔽部
Claims (6)
- 【請求項1】吐出チャンバー(41)の内部に、該吐出
チャンバー(41)に開口する吐出口(24)の径方向
外方にガス通過部をもつ油分離体(5)を備え、該油分
離体(5)の径方向外側方に外部吐出管(11)を開口
させた圧縮機において、 前記吐出口(24)と外部吐出管(11)の開口部とを
結ぶ直線経路を遮る遮蔽部(6)を設けていることを特
徴とする圧縮機。 - 【請求項2】油分離体(5)は環状デミスタ(51)を
備え、遮蔽部(6)は環状デミスタ(51)の一部を非
ガス通過部とする壁体(53)から成る請求項1記載の
圧縮機。 - 【請求項3】油分離体(5)に遮蔽部(6)を設けてい
る請求項1又は請求項2記載の圧縮機。 - 【請求項4】外部吐出管(11)の開口部(11a)
を、吐出チャンバー(41)の非底部側であって、油分
離体(5)を径方向外方に向かって通過する吐出ガス流
れと交差する向きに開口させている請求項1乃至請求項
3の何れか一記載の圧縮機。 - 【請求項5】油分離体(5)は、吐出口(24)から吐
出する吐出ガスに吐出チャンバー(41)の内部におい
て円周方向に沿う旋回流を生じさせる複数のはね案内部
(56)を備えている請求項1乃至請求項4の何れか一
記載の圧縮機。 - 【請求項6】吐出チャンバー(41)内に、該チャンバ
ー(41)底部に溜る油と吐出ガスとの接触を抑制する
仕切板(58)を設けている請求項1乃至請求項5の何
れか一記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7330666A JPH09170581A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7330666A JPH09170581A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170581A true JPH09170581A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18235234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7330666A Pending JPH09170581A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09170581A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH06346884A (ja) * | 1993-06-07 | 1994-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電動圧縮機 |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP7330666A patent/JPH09170581A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020625 |