JP2000345978A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP2000345978A
JP2000345978A JP11153021A JP15302199A JP2000345978A JP 2000345978 A JP2000345978 A JP 2000345978A JP 11153021 A JP11153021 A JP 11153021A JP 15302199 A JP15302199 A JP 15302199A JP 2000345978 A JP2000345978 A JP 2000345978A
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Japan
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scroll
housing
fixed
suction pipe
lubricating oil
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JP11153021A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Kimata
央幸 木全
Hiroaki Bito
宏明 尾藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイル循環率(OC%)を低下させることが
できるスクロール型圧縮機の提供を目的とする。 【解決手段】 閉空間を形成し吸入管7及び吐出管を接
続したハウジング2と、該ハウジング2内に固定支持さ
れた固定スクロール9と、該固定スクロール9と噛み合
わされ、固定スクロール9に対し自転を阻止されて公転
旋回運動を行う旋回スクロール11と、該旋回スクロー
ル11のモータ5とを具備し、ハウジング2の底部に貯
留した潤滑油が前記駆動モータ5の回転シャフト6に設
けられた油通路を通って供給される縦型のスクロール型
圧縮機であって、回転シャフト6の上部軸受23下端よ
り上でかつ吸入管7の接続部より上のハウジング2内に
貫通流路31を有するオイルセパレータプレート30を
配設し、圧縮機構部室2Pと駆動部室2Mとに分離し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば冷凍装置
や空気調和装置などに使用されるスクロール型圧縮機に
係り、特に、圧縮機外へ吐出されるオイル循環率(OC
%)を低減できるスクロール型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スクロール型圧縮機などのス
クロール型流体機械においては、固定スクロール、旋回
スクロール及び自転阻止機構を具備することでスクロー
ル型圧縮機構を構成している。このスクロール型圧縮機
構において、一方の固定スクロールは、吸入管及び吐出
管を接続したハウジング内に固定支持された不動のスク
ロールである。他方の旋回スクロールは、固定スクロー
ルと上下または左右方向に噛み合わされた状態で配置さ
れ、自転阻止機構により自転を阻止されると共に、電動
モータなどの駆動源と連結されて、固定スクロールに対
し公転旋回運動を行うものである。この旋回スクロール
は、固定スクロールと複数の接触点で接触して三日月状
の圧縮室を形成し、同圧縮室が外周側より容積を減少さ
せながら内側へ移動することにより、吸入・圧縮・吐出
を同時に行うことができる。
【0003】ところで、密閉縦型のスクロール型圧縮機
においては、各摺動部の潤滑が必要になることから、ハ
ウジングの底部に潤滑油を貯留しておき、駆動モータの
回転シャフト下端部付近に設けた潤滑油ポンプ機構によ
って、回転シャフト等に設けた油通路を通して各摺動部
へ潤滑油を供給するように構成した潤滑システムを備え
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスクロール型圧縮機の潤滑システムでは、駆動
モータの回転によりハウジング底部に貯留された潤滑油
が攪拌されてミスト状の潤滑油が舞い上がったり、ある
いは、駆動モータの上部軸受を潤滑した潤滑油が漏れた
りするので、これらの潤滑油が吸入口から導入した圧縮
流体の流れに巻き込まれて混在したまま圧縮室へ入ると
いう状況が生じる。この結果、圧縮室で圧縮した流体と
ともにスクロール型圧縮機から外部へ吐出される潤滑油
の量が多くなり、いわゆるオイル循環率(OC%)が増
加することになるので、そのままの状態で運転を続ける
とハウジング底部に貯留した潤滑油が短時間でなくなっ
てしまう恐れがある。このようにして潤滑油がなくなる
と、摺動部に焼き付きが生じるなどトラブルの原因とな
るため、圧縮機の耐久性や信頼性を低下させるという問
題があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、オイル循環率を低下させることができるスクロー
ル型圧縮機の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため以下の手段を採用した。請求項1に記載のス
クロール型圧縮機は、閉空間を形成し吸入管及び吐出管
を接続したハウジングと、該ハウジング内に固定支持さ
れた固定スクロールと、該固定スクロールと噛み合わさ
れ、同固定スクロールに対し自転を阻止されて公転旋回
運動を行う旋回スクロールと、該旋回スクロールの駆動
モータとを具備し、前記固定スクロールと前記旋回スク
ロールとが複数の接触点で接触して三日月状の圧縮室を
形成し、該圧縮室が外周側より容積を減少させながら内
側へ移動して吸入・圧縮・吐出を同時に行うと共に、前
記ハウジングの底部に貯留した潤滑油が前記駆動モータ
の回転シャフトに設けられた油通路を通って供給される
縦型のスクロール型圧縮機であって、前記回転シャフト
の上部軸受下端より上でかつ前記吸入管接続部より上の
前記ハウジング内に貫通流路を有する仕切部材を配設
し、圧縮機構部室と駆動部室とに分離したことを特徴と
するものである。
【0007】この場合、前記貫通流路の入口を圧縮流体
流れ方向に面して設けるとともに、前記入口の上流側に
遮蔽部材を配設してもよいし、あるいは、前記貫通流路
が、圧縮流体流れ方向に対して垂直に流路を形成するよ
う配設された筒状部材であってもよい。
【0008】このようなスクロール型流体圧縮機によれ
ば、仕切部材によって圧縮機構部室と駆動部室とに分離
されたので、スクロール型圧縮機構にミスト状の潤滑油
が直接吸入されるのを防止できる。また、ミスト状の潤
滑油を混在した圧縮流体が貫通流路を通過するまでに
は、遠心力で流速の小さい外周部へ吹き飛ばされるの
で、圧縮流体(ガス)に比べて重いミスト状の潤滑油が
自重で分離される。
【0009】請求項5に記載のスクロール型圧縮機は、
閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接続したハウジング
と、該ハウジング内に固定支持された固定スクロール
と、該固定スクロールと噛み合わされ、同固定スクロー
ルに対し自転を阻止されて公転旋回運動を行う旋回スク
ロールと、該旋回スクロールの駆動モータとを具備し、
前記固定スクロールと前記旋回スクロールとが複数の接
触点で接触して三日月状の圧縮室を形成し、該圧縮室が
外周側より容積を減少させながら内側へ移動して吸入・
圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記ハウジングの底部
に貯留した潤滑油が前記駆動モータの回転シャフトに設
けられた油通路を通って供給される縦型のスクロール型
圧縮機であって、前記圧縮室に供給する圧縮流体を前記
駆動モータの回転方向へ向けて流すように前記吸入管を
取り付けたことを特徴とするものである。
【0010】この場合、前記吸入管の前記ハウジング内
の開口部に、前記圧縮流体を駆動モータ回転方向へ導く
ガイド部材を設けたものが好ましい。
【0011】このようなスクロール型圧縮機によれば、
吸入管から導入された圧縮流体は、流速の速い中心部の
流れに巻き込まれず、ハウジングの内周面に沿って小さ
な流速で流れるので、比較的重いミスト状の潤滑油は圧
縮流体の流れに追従することができずに分離される。
【0012】請求項7に記載のスクロール型圧縮機は、
閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接続したハウジング
と、該ハウジング内に固定支持された固定スクロール
と、該固定スクロールと噛み合わされ、同固定スクロー
ルに対し自転を阻止されて公転旋回運動を行う旋回スク
ロールと、該旋回スクロールの駆動モータとを具備し、
前記固定スクロールと前記旋回スクロールとが複数の接
触点で接触して三日月状の圧縮室を形成し、該圧縮室が
外周側より容積を減少させながら内側へ移動して吸入・
圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記ハウジングの底部
に貯留した潤滑油が前記駆動モータの回転シャフトに設
けられた油通路を通って供給される縦型のスクロール型
圧縮機であって、前記回転シャフトの上部軸受下端より
上でかつ前記吸入管接続部より上の前記ハウジング内に
貫通流路を有する仕切部材を配設して圧縮機構部室と駆
動部室とに分離するとともに、前記圧縮室に供給する圧
縮流体を前記駆動モータの回転方向へ向けて流すように
前記吸入管を取り付けたことを特徴とするものである。
【0013】このようなスクロール型圧縮機によれば、
仕切部材によって圧縮機構部室と駆動部室とに分離され
たので、スクロール型圧縮機構にミスト状の潤滑油が直
接吸入されるのを防止できる。また、ミスト状の潤滑油
を混在した圧縮流体が貫通流路を通過するまでには、遠
心力で流速の小さい外周部へ吹き飛ばされるので、圧縮
流体(ガス)に比べて重いミスト状の潤滑油が自重で分
離される。しかも、吸入管から導入された圧縮流体は、
流速の速い中心部の流れに巻き込まれず、ハウジングの
内周面に沿って小さな流速で流れるので、ミスト状の潤
滑油はより一層分離しやすくなる。
【0014】請求項8に記載のスクロール型圧縮機は、
閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接続したハウジング
と、該ハウジング内に固定支持された固定スクロール
と、該固定スクロールと噛み合わされ、同固定スクロー
ルに対し自転を阻止されて公転旋回運動を行う旋回スク
ロールと、該旋回スクロールの駆動モータとを具備し、
前記固定スクロールと前記旋回スクロールとが複数の接
触点で接触して三日月状の圧縮室を形成し、該圧縮室が
外周側より容積を減少させながら内側へ移動して吸入・
圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記ハウジングの底部
に貯留した潤滑油が前記駆動モータの回転シャフトに設
けられた油通路を通って供給される縦型のスクロール型
圧縮機であって、前記ハウジングの内周面に沿って潤滑
油吸着部材を配置したことを特徴とするものである。
【0015】この場合、低圧ハウジングにおいては、前
記潤滑油吸着部材を前記吸入管の開口付近からスクロー
ル型圧縮機構下部の領域に配置するのが好ましい。ま
た、好適な潤滑油吸着部材としては、フェルト、網、波
形板があり、これらのいずれかを単独で採用してもよい
し、組合せたものを採用してもよい。
【0016】このようなスクロール型圧縮機によれば、
遠心力で外周部に吹き飛ばされたミスト状の潤滑油は、
流速の小さな流れの中で潤滑油吸着部材に接するので、
液体の潤滑油に戻りやすくなる。また、小さな流速の下
では、比較的重いミスト状の潤滑油が自重によって圧縮
流体の流れから分離しやすくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクロール型
圧縮機の一実施形態を図6に示した断面図に基づいて説
明する。図示のスクロール型圧縮機1は密閉縦型と呼ば
れているものである。このスクロール型圧縮機1は、有
底筒形状のハウジング2と、該ハウジング2内部の上部
にフレーム3で支持されたスクロール型圧縮機構4と、
該スクロール型圧縮機構4の下方、すなわちハウジング
2内部の下部にフレーム3などで支持して配設された駆
動手段のモータ5とを備え、該モータ5の回転シャフト
6が、スクロール型圧縮機構4の下部に連結されてい
る。
【0018】前記ハウジング2は、筒部2aの下端及び
上端が底部2b及び蓋部2cでそれぞれ閉塞状態とさ
れ、筒部2aには吸入管7が内部と貫通状態に接続され
るとともに、蓋部2cには吐出管8が内部に突出状態に
接続された閉空間を形成している。前記スクロール型圧
縮機構4は、フレーム3に固定された固定スクロール9
と、フレーム3と固定スクロール9との間にスラスト軸
受10を介して公転旋回運動が可能に支持された旋回ス
クロール11と、該旋回スクロール11の外面に設けら
れ旋回スクロール11の公転旋回運動を許容しながらそ
の自転を阻止する周知のオルダムリンク等よりなる自転
阻止機構12とを備えている。
【0019】前記固定スクロール9は、固定側端板9a
と、該固定側端板9aの内面に立設された渦巻き状の固
定側渦巻体9bと、固定側端板9aの周縁部に形成され
た円筒状の周壁部9cとを備え、該固定側渦巻体9bの
先端面にはチップシール13が嵌装されている。前記固
定側端板9aには、その中央部に吐出通路14が上下に
貫通状態に形成されるとともに、その上面にはハウジン
グ2内を高圧室HRと低圧室LRとに分割する仕切部材
として、ディスチャージカバー15が配設されている。
このディスチャージカバー15の中央部には吐出ポート
16が開口しており、同吐出ポート16を開閉する吐出
弁17が設けられている。なお、高圧室HRには、前記
吐出管8の開口端が貫通状態に固定され、吐出管8と高
圧室HRとが接続されている。
【0020】また、フレーム3の外周部には、吸入管7
からハウジング2内に導入してこれから圧縮しようとす
る流体(以下、圧縮流体と呼ぶ)を固定スクロール3の
固定側端板9a及び固定壁9cの内面側に導く吸入口1
8が形成されている。この吸入口18は、固定スクロー
ル9と旋回スクロール11との間に形成される吸入室1
9に接続されている。従って、吸入管7からハウジング
2内に導入した圧縮流体は、吸入口18を通って吸入室
19からスクロール型圧縮機構4へと吸入されていく。
【0021】前記旋回スクロール11は、前記固定側端
板9aに対向状態に配された旋回側端板11aと、該旋
回側端板11aの内面に立設された固定側渦巻体9bと
噛み合わされた渦巻き状の旋回側渦巻体11bとを備
え、該旋回側渦巻体11bの先端面にはチップシール1
3が嵌装されている。前記旋回側端板11aには、その
外面に円筒形状のボス20が軸線を同じくして立設さ
れ、該ボス20の内部には、ブッシュ21が旋回軸受2
2を介して回転可能に嵌装されている。また、該ブッシ
ュ21には、その内部に軸線から偏心した貫通孔21a
が形成されている。
【0022】固定スクロール9と旋回スクロール11と
は、互いに所定の距離だけ偏心した状態で、固定側渦巻
体9bと旋回側渦巻体11bとの互いの側面が複数個所
で線接触するように180度の位相差をもって噛み合わ
されている。また、この状態で、固定側渦巻体9b及び
旋回側渦巻体11bのチップシール13がそれぞれ旋回
側端板11a及び固定側端板9aの内面に密接して、図
7に示すように、固定側渦巻体9bと旋回側渦巻体11
bの中心に対して点対称の位置関係となる複数個所に密
閉空間となる圧縮室Pが形成される。なお、旋回スクロ
ール11は、周知のオルダムリンクを備えた自転阻止機
構12によって、フレーム3及び同フレーム3に固定さ
れた固定スクロール9に対して、自転が阻止された状態
で公転旋回運動可能に配されている。
【0023】前記モータ5の回転シャフト6は、フレー
ム3の内周面に配された上部軸受23及びモータ5の下
方に位置する下部軸受24に軸支され、軸線から所定量
偏心された偏心ピン25が上端に突出状態に設けられて
いる。偏心ピン25は、ブッシュ21の貫通孔21aに
挿入され、ブッシュ21を回転可能に支持している。な
お、回転シャフト6などの適所には、一体に回転するバ
ランスウエイトが固定されている。
【0024】偏心ピン25及び回転シャフト6には、こ
れらを上下に貫通する油通路26が形成されるととも
に、回転シャフト6の下端には潤滑油ポンプ機構27が
設けられている。この潤滑油ポンプ機構27は、油通路
26の下端に接続されている。また、ハウジング2の底
部2bには潤滑油28が貯留されており、該潤滑油28
内に回転シャフト6下端の潤滑油ポンプ機構27が配さ
れている。
【0025】次に、上記構成のスクロール型圧縮機1に
おけるガス(圧縮流体)の圧縮方法について説明する。
モータ5を駆動することにより、回転シャフト6の回転
が偏心ピン25、ブッシュ21、旋回軸受22及びボス
20を介して旋回スクロール11に伝達されるととも
に、旋回スクロール11が自転阻止機構12によって自
転が阻止された状態で固定スクロール9に対して公転旋
回運動を行う。このとき、圧縮流体のガスは、吸入管7
からハウジング2内に供給されてモータ5を冷却すると
ともに、さらに吸入口18及び吸入室19を経て圧縮室
Pへと供給される。
【0026】そして、圧縮室P内のガスは、旋回スクロ
ール11の上記公転旋回運動による圧縮室Pの容積縮小
に伴い、圧縮されながら中央部に移送される。このよう
にして、さらに圧縮されたガスは、吐出通路14及び吐
出ポート16から吐出弁17を押し開けて高圧室HR内
に排出され、該高圧室HRから吐出管8によって圧縮機
の外部へと導かれる。
【0027】また、底部2bに貯留された潤滑油28
は、潤滑油ポンプ機構27によって吸い上げられるとと
もに油通路26内を通って偏心ピン25先端から吐出さ
れ、偏心ピン25、ブッシュ21、旋回軸受22、スラ
スト軸受10及び自転阻止機構12等を潤滑した後、ハ
ウジング2の底部2bに戻されて再度貯留される。
【0028】このように構成されたスクロール型圧縮機
1に対して、本発明の第1の実施形態では、オイル循環
率の低減を目的とした仕切部材としてオイルセパレータ
プレート30をハウジング2内に取り付けてある。この
オイルセパレータプレート30は、スクロール圧縮機構
4が配設されるハウジング2上部の圧縮機構部室2P
と、モータ5が配設されるハウジング2下部の駆動部室
2Mとを分離させたものであり、回転シャフト6の上部
軸受22下端より上で、しかも吸入管7の接続部よりも
上に位置するように、フレーム3の下面に取り付けられ
ている。
【0029】また、このオイルセパレータプレート30
には、吸入管7からハウジング2の駆動部室2P内に導
入した圧縮流体のガスを圧縮機構部室2Mへ導くため、
ガス流路となる貫通流路31を設けてある。この貫通流
路31は、吸入口18が設けられているハウジング2内
の外周側に位置し、しかも、図1(b)に矢印Fで示す
モータ5の回転方向で吸入管7の接続部手前となる位置
に設けてある。すなわち、駆動部室2M内に導入された
ガスが、モータ5の回転により生じる回転方向(矢印F
方向)の気流に導かれて円形断面のハウジング2内を略
一周した後、圧縮機構部室2Pへ流出するようにしてあ
る。
【0030】このような構成とすれば、モータ5の回転
でミスト状となった潤滑油(オイルミスト)や上部軸受
23を潤滑して落下した潤滑油は、いずれもオイルセパ
レータプレート30の下方に存在している。従って、直
接スクロール型圧縮機構4に吸引されることはなく、し
かも、これらの潤滑油は、モータ5の回転によって生じ
る駆動部室2M内の旋回流によって遠心力を受け、導入
したガスと共に外周側へ吹き飛ばされる。しかし、この
旋回流は回転シャフト6を中心に回転流速が生じている
ため、その流速は、駆動部室2Mの外周側が中心部側に
比べてかなり小さなものとなる。このため、ガスに比べ
て重いミスト状の潤滑油は、流れに追従することができ
なくなり、その自重によりガス流から分離して落下する
ので、底部2cに貯留された潤滑油28に戻される。な
お、吸入管7より導入したガスは、全量がモータ5に近
いオイルセパレータプレート30の下方を流れるので、
このガスを利用して、発熱するモータ5の冷却を効率よ
く実施することも可能になる。
【0031】一方、ミスト状の潤滑油を分離除去された
ガスは、軽量であることから、上部に開口する貫通流路
31から負圧の圧縮機構部室2Pへ吸引されて流出す
る。このようにしてガスと潤滑油とが効率よく分離され
るため、スクロール圧縮機構4へ導入されるガスの潤滑
油含有量は従来に比べてかなり小さなものとなり、結果
として、スクロール型圧縮機1の外へ吐出されるオイル
循環率を大幅に低減することができる。なお、貫通流路
31の位置は、モータ5の回転方向において吸入管7か
らできるだけ長い流路が形成されるように、吸入管7の
手前(上流)に設定したので、潤滑油とガスとの分離は
より効果的に実施される。
【0032】さらに、上述した貫通流路31は、潤滑油
とガスとの分離をより効果的に実施するため、図2また
は図3に示すように設けるとよい。図2に示した貫通流
路31は、駆動部室2M内のガス流れ方向と交差するよ
うな面を形成して、換言すれば、ガス流を遮るように設
けられた遮蔽部材32の背後に入口31aが開口するよ
うに設けられている。このようにすれば、ガス流が遮蔽
部材32に衝突してさらに流速を落とすことから、潤滑
油の分離はより一層確実になる。また、貫通流路31を
通り抜けて圧縮機構室2Pへ流入するためには、略逆向
きに流れ方向を変える必要がある。このため、ガスに比
べて重いオイルミストが慣性に反して反転することで貫
通流路31を通過するのは極めて困難になり、従って、
反転して圧縮機構部室2Pへ流出するガス流からオイル
ミストが分離されて落下し、底部2cに貯留された潤滑
油28に戻る。
【0033】図3に示した貫通流路31は、ガス流れ方
向に対して垂直に、すなわち水平面に沿ったガス流れ方
向に対して上下方向に設けられており、その入口31a
はオイルセパレータプレート30の面よりある程度下方
に設定してある。この場合、セパレータプレート30に
筒状部材33を取り付けてあり、同筒状部材33が駆動
部室2M側に突出して形成する壁面33aにより、圧縮
機構室2Pへ向かうガス流が上向きに急激な方向転換を
する必要が生じる。このため、ガスに比べて重いオイル
ミストはこのような流れの変化に追随できず、ガス流か
ら分離されて落下し、底部2cに貯留された潤滑油28
に戻される。なお、壁面33aは、上述した遮蔽部材3
2と同様に、衝突するガス流の流速を落とす機能も有し
ている。
【0034】続いて、本発明の第2の実施形態を図4に
基づいて説明する。この実施形態では、圧縮流体のガス
がモータ5の回転方向(矢印F方向)へ向けて流れるよ
うに吸入管7を取り付けてある。すなわち、駆動部室2
M内に生じているモータ回転方向の気流に合わせて、吸
入管7から積極的にガスを流し込むように構成したもの
であり、図示の例では、吸入管7のハウジング2内にガ
イド部材としてガイドパネル34を取り付けてある。こ
のガイドパネル34は、駆動部室2M内の吸入管7の開
口部に設けられており、駆動部室2M内の中心方向へ向
けて流れ込んだガスの流れ方向を、モータ5の回転方向
へ強制的に変化させるエルボ状の形状を有している。
【0035】このため、吸入管7から導入されたガスの
主流は、流速の速い中心部の流れに巻き込まれることな
く、ハウジング2の内周面に沿って比較的小さな流速で
吸入口18へ導かれる。従って、ガスに比べて重いオイ
ルミストは、流速の小さなガス流と共に上昇して吸入口
18へ向かうのは困難になるので、結局自重により底部
2cに貯留された潤滑油28に落下して、ガス流から分
離される。なお、回転シャフト6に近い中央部に存在す
るオイルミストも、遠心力により外周部へ吹き飛ばされ
るので、結局流速の小さいガス流から分離されることに
なる。
【0036】このような構成としても、吸入口18から
スクロール圧縮機構4へ導入されるガスの潤滑油含有量
は従来に比べてかなり小さなものとなるので、結果とし
て、スクロール型圧縮機1の外へ吐出されるオイル循環
率を大幅に低減することができる。なお、図4に示した
実施形態では、吸入管7をハウジング2に直角に取り付
けると共に開口部にガイドパネル34を取り付けて流れ
方向を変える構造としていたが、吸入管7をハウジング
2の筒部2aに接続する角度を変えて、すなわち、吸入
管7の開口部がハウジング2の内周面に沿ってガスを流
出させるよう斜めに取り付けてもよい。
【0037】続いて、本発明の第3の実施形態を図5に
基づいて説明する。この実施形態は、上述した第1の実
施形態及び第2の実施形態を組み合わせたものであり、
オイル循環率の低減を目的とする仕切部材としてオイル
セパレータプレート30をハウジング2内に取り付ける
と共に、圧縮流体のガスがモータ5の回転方向へ向けて
流れるように吸入管7を取り付けてある。
【0038】オイルセパレータプレート30は、スクロ
ール圧縮機構4が配設されるハウジング2上部の圧縮機
構部室2Pと、モータ5が配設されるハウジング2下部
の駆動部室2Mとを分離させるものであり、回転シャフ
ト6の上部軸受22下端より上で、しかも吸入管7の接
続部よりも上に位置するように、フレーム3の下面に取
り付けられている。また、このオイルセパレータプレー
ト30には、吸入管7からハウジング2の駆動部室2P
内に導入した圧縮流体のガスを圧縮機構部室2Mへ導く
ため、ガス流路となる貫通流路31を設けてある。この
貫通流路31は、吸入口18が設けられているハウジン
グ2内の外周側に位置し、しかもモータ5の回転方向
(矢印F方向)で吸入管7の接続部手前となる位置に設
けてある。すなわち、駆動部室2M内に導入されたガス
が、モータ5の回転により生じる回転方向の気流に導か
れて円形断面のハウジング2内を略一周した後、圧縮機
構部室2Pへ流出するようにしてある。
【0039】そして、駆動部室2M内に生じているモー
タ回転方向の気流に合わせて吸入管7から積極的にガス
を流し込んでやるため、図示の例では、吸入管7のハウ
ジング2内にガイド部材となるエルボ状のガイドパネル
34が取り付けられている。このガイドパネル34は、
駆動部室2M内に中心部を向いて開口する吸入管7の開
口部に位置して設けられており、駆動部室2M内の中心
方向へ向けて流れ込んでくるガスの流れ方向をモータ5
の回転方向へ強制的に変化させる機能を有している。
【0040】このような構成とすれば、モータ5の回転
でミスト状となった潤滑油や上部軸受23を潤滑して落
下した潤滑油は、いずれもオイルセパレータプレート3
0の下方に存在しているので、直接スクロール型圧縮機
構4に吸引されるようなことはない。しかも、これらの
潤滑油は、モータ5の回転によって生じる駆動部室2M
内の旋回流によって遠心力を受け、導入したガスと共に
外周側へ吹き飛ばされる。しかし、この旋回流は回転シ
ャフト6を中心に回転流速が生じているため、その流速
は駆動部室2Mの外周側が中心部側に比べてかなり小さ
なものとなる。このため、ガスに比べて重いオイルミス
トは、その自重によりガス流から分離して落下するの
で、底部2cに貯留された潤滑油28に戻される。
【0041】一方、ミスト状の潤滑油を分離除去された
ガスは、軽量であることから、上部に開口する貫通流路
31から負圧の圧縮機構部室2Pへ吸引されて流出す
る。このようにしてガスと潤滑油とが効率よく分離され
るため、スクロール圧縮機構4へ導入されるガスの潤滑
油含有量は従来に比べてかなり小さなものとなり、結果
として、スクロール型圧縮機1の外へ吐出されるオイル
循環率を大幅に低減することができる。また、吸入管7
からモータ5の回転方向に合わせて導入されたガスの主
流は、流速の速い中心部の流れに巻き込まれることな
く、ハウジング2の内壁に沿って比較的小さな流速で貫
通流路31へ導かれるので、上述したガスとオイルミス
トとの分離はより一層効率よく実施される。
【0042】なお、ここで説明した第3の実施形態は、
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態でそれぞれ
説明した各変形例の適用が可能であり、たとえば貫通流
路31については、図2または図3に示したものを適宜
選択して採用できることはいうまでもない。
【0043】最後に、本発明の第4の実施形態を図6に
基づいて説明する。この実施形態では、ハウジング2の
内周面に沿って、潤滑油吸着部材35を全周にわたって
取り付けてある。この潤滑油吸着部材35には、フェル
ト、網、波形板材などガス中のオイルミストを効率よく
吸着する材料を採用する。潤滑油吸着部材35の好適な
取り付け位置としては、低圧ハウジングの場合、吸入管
7がハウジング2の内部に開口する位置(高さ)付近か
らスクロール型圧縮機構4の下部までの領域に配置する
のが好ましい。具体的には、モータ5の上端部付近から
フレーム3の下端面付近まで潤滑油吸収部材35を設け
てある。この領域では、吸入管7から導入されたガスが
ハウジング2内を旋回して吸入口18へ導かれる。
【0044】このような構成とすれば、回転シャフト6
の回転によりハウジング2内には旋回流が生じているの
で、中央部でガス流に巻き込まれたオイルミストは遠心
力によって外周側へ吹き飛ばされる。また、中央部に比
べて外周側の流速はかなり小さくなるので、オイルミス
トは液体に戻りやすく、また、ガスより重いオイルミス
トはガス流から分離されやすい状況にある。このような
状況でハウジング2の内面に潤滑油吸着部材35が存在
すると、オイルミストの液化やガス流からの分離がさら
に促進されることになるので、ガス流に巻き込まれた潤
滑油を効率よく分離させることが可能となる。このよう
な構成は、特に上述したオイルセパレータプレートの設
置が困難な構造のスクロール型圧縮機に有効である。ま
た、低圧ハウジング以外の場合には、吸入管7の開口位
置付近からスクロール型圧縮機構4の下部までの領域に
限らず、ハウジング内周面の適所に潤滑油吸収部材35
を設置することができる。
【0045】なお、上述した潤滑油吸収部材35は、フ
ェルト、網、または波状板材のいずれかを単独で使用し
てもよいし、あるいは適宜組み合わせたもの、たとえば
フェルトと網を重ねたものなどを採用してもよい。なお
また、この第4の実施形態は、上述した第1ないし第3
の実施形態と組み合わせた構成が可能なことはいうまで
もない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスクロー
ル型圧縮機は、潤滑油がスクロール型圧縮機構に圧縮流
体と共に吸引されて圧縮機の外部へ吐出されるというオ
イル循環率(OC%)を大幅に低減することができるの
で、潤滑油がなくなることで連続運転時間を制限された
り、あるいは潤滑油がなくなって焼き付きを起こすなど
の問題を解消できる。従って、耐久性や信頼性の高いス
クロール型圧縮機を提供できるといった効果を奏する。
特に、モータが高回転数で運転された時程遠心力が増す
ため、本発明をインバータ制御のスクロール型圧縮機に
適用すれば、高周波数(Hz)運転時のオイル循環率を
確実に低減することができる。また、オイルセパレータ
プレートのような仕切部材を設ける構成とすれば、導入
した圧縮流体が駆動手段のモータに近い領域を流れてス
クロール型圧縮機構へ流出するため、モータを効率よく
冷却できるといった効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態を示す図で、
(a)は密閉縦型のスクロール型圧縮機の要部断面図、
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】 図1(a)のB−B断面図である。
【図3】 図2の変形例を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る第2の実施形態を示す図で、
(a)は密閉縦型のスクロール型圧縮機の要部断面図、
(b)は(a)のC−C断面図である。
【図5】 本発明に係る第3の実施形態を示す図で、
(a)は密閉縦型のスクロール型圧縮機の要部断面図、
(b)は(a)のD−D断面図である。
【図6】 本発明に係る第4の実施形態として密閉縦型
のスクロール型圧縮機の概要を示す断面図である。
【図7】 固定側渦巻体及び旋回側渦巻体の関係を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 スクロール型圧縮機 2 ハウジング 2P 圧縮機構部室 2M 駆動部室 3 フレーム 4 スクロール型圧縮機構 5 モータ(駆動手段) 6 回転シャフト 7 吸入管 8 吐出管 9 固定スクロール 9a 固定側端板 9b 固定側渦巻体 10 スラスト軸受 11 旋回スクロール 11a 旋回側端板 11b 旋回側渦巻体 12 自転阻止機構 13 チップシール 14 吐出通路 15 ディスチャージカバー 16 吐出ポート 17 吐出弁 18 吸入口 19 吸入室 20 ボス 21 ブッシュ 21a 貫通孔 22 旋回軸受 23 上部軸受 24 下部軸受 25 偏心ピン 26 油通路 27 潤滑油ポンプ機構 28 潤滑油 30 オイルセパレータプレート(仕切部材) 31 貫通流路 31a 入口 32 遮蔽部材 33 筒状部材 33a 壁面 34 ガイドパネル(ガイド部材) 35 潤滑油吸着部材 P 圧縮室 LR 低圧室 HR 高圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H029 AA02 AA14 AA21 AB03 BB04 BB12 BB35 CC07 CC09 CC17 CC33 CC44 3H039 AA03 AA04 AA12 BB11 BB13 BB16 CC12 CC32 CC33 CC42

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接続
    したハウジングと、該ハウジング内に固定支持された固
    定スクロールと、該固定スクロールと噛み合わされ、同
    固定スクロールに対し自転を阻止されて公転旋回運動を
    行う旋回スクロールと、該旋回スクロールの駆動モータ
    とを具備し、前記固定スクロールと前記旋回スクロール
    とが複数の接触点で接触して三日月状の圧縮室を形成
    し、該圧縮室が外周側より容積を減少させながら内側へ
    移動して吸入・圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記ハ
    ウジングの底部に貯留した潤滑油が前記駆動モータの回
    転シャフトに設けられた油通路を通って供給される縦型
    のスクロール型圧縮機であって、 前記回転シャフトの上部軸受下端より上でかつ前記吸入
    管接続部より上の前記ハウジング内に貫通流路を有する
    仕切部材を配設し、圧縮機構部室と駆動部室とに分離し
    たことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記貫通流路を前記駆動モータの回転方
    向で前記吸入管の手前に設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記貫通流路の入口を圧縮流体流れ方向
    に面して設けるとともに、前記入口の上流側に遮蔽部材
    を配設したことを特徴とする請求項2に記載のスクロー
    ル型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記貫通流路が、圧縮流体流れ方向に対
    して垂直に流路を形成するよう配設された筒状部材であ
    ることを特徴とする請求項2に記載のスクロール型圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接続
    したハウジングと、該ハウジング内に固定支持された固
    定スクロールと、該固定スクロールと噛み合わされ、同
    固定スクロールに対し自転を阻止されて公転旋回運動を
    行う旋回スクロールと、該旋回スクロールの駆動モータ
    とを具備し、前記固定スクロールと前記旋回スクロール
    とが複数の接触点で接触して三日月状の圧縮室を形成
    し、該圧縮室が外周側より容積を減少させながら内側へ
    移動して吸入・圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記ハ
    ウジングの底部に貯留した潤滑油が前記駆動モータの回
    転シャフトに設けられた油通路を通って供給される縦型
    のスクロール型圧縮機であって、 前記圧縮室に供給する圧縮流体を前記駆動モータの回転
    方向へ向けて流すように前記吸入管を取り付けたことを
    特徴とするスクロール型圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記吸入管の前記ハウジング内の開口部
    に、前記圧縮流体を駆動モータ回転方向へ導くガイド部
    材を設けたことを特徴とする請求項5に記載のスクロー
    ル型圧縮機。
  7. 【請求項7】 閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接続
    したハウジングと、該ハウジング内に固定支持された固
    定スクロールと、該固定スクロールと噛み合わされ、同
    固定スクロールに対し自転を阻止されて公転旋回運動を
    行う旋回スクロールと、該旋回スクロールの駆動モータ
    とを具備し、前記固定スクロールと前記旋回スクロール
    とが複数の接触点で接触して三日月状の圧縮室を形成
    し、該圧縮室が外周側より容積を減少させながら内側へ
    移動して吸入・圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記ハ
    ウジングの底部に貯留した潤滑油が前記駆動モータの回
    転シャフトに設けられた油通路を通って供給される縦型
    のスクロール型圧縮機であって、 前記回転シャフトの上部軸受下端より上でかつ前記吸入
    管接続部より上の前記ハウジング内に貫通流路を有する
    仕切部材を配設して圧縮機構部室と駆動部室とに分離す
    るとともに、前記圧縮室に供給する圧縮流体を前記駆動
    モータの回転方向へ向けて流すように前記吸入管を取り
    付けたことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  8. 【請求項8】 閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接続
    したハウジングと、該ハウジング内に固定支持された固
    定スクロールと、該固定スクロールと噛み合わされ、同
    固定スクロールに対し自転を阻止されて公転旋回運動を
    行う旋回スクロールと、該旋回スクロールの駆動モータ
    とを具備し、前記固定スクロールと前記旋回スクロール
    とが複数の接触点で接触して三日月状の圧縮室を形成
    し、該圧縮室が外周側より容積を減少させながら内側へ
    移動して吸入・圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記ハ
    ウジングの底部に貯留した潤滑油が前記駆動モータの回
    転シャフトに設けられた油通路を通って供給される縦型
    のスクロール型圧縮機であって、 前記ハウジングの内周面に沿って潤滑油吸着部材を配置
    したことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記潤滑油吸着部材を前記吸入管の開口
    付近からスクロール型圧縮機構下部の領域に配置したこ
    とを特徴とする請求項8に記載のスクロール型圧縮機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1413758A2 (de) * 2002-10-15 2004-04-28 Bitzer Kühlmaschinenbau GmbH Spiralverdichter mit Ölabscheider
US7018184B2 (en) * 2002-09-23 2006-03-28 Tecumseh Products Company Compressor assembly having baffle
JP2016176449A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 圧縮機
WO2023170869A1 (ja) * 2022-03-10 2023-09-14 三菱電機株式会社 圧縮機および冷凍サイクル装置

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