JPH0525933A - 支柱式足場型枠上昇装置およびコンクリート躯体構築方法 - Google Patents

支柱式足場型枠上昇装置およびコンクリート躯体構築方法

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JPH0525933A
JPH0525933A JP20734991A JP20734991A JPH0525933A JP H0525933 A JPH0525933 A JP H0525933A JP 20734991 A JP20734991 A JP 20734991A JP 20734991 A JP20734991 A JP 20734991A JP H0525933 A JPH0525933 A JP H0525933A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーンやアンカー作業を必要とせず、しか
も作業効率がよく安全性も高い支柱式足場型枠上昇装置
およびコンクリート躯体構築方法を提供することを目的
としている。 【構成】 支柱式足場型枠上昇装置のジャッキ部25の伸
縮を繰り返すことにより足場4と型枠17とを支柱に沿っ
て上昇させつつ型枠17内にコンクリートを打設してコン
クリート躯体Kを構築するようにしたものである。した
がって、クレーンやアンカー作業を必要とせず、よって
従来に比べ作業効率や安全性も向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中空断面のコンクリ
ート躯体工事に利用できる支柱式足場型枠上昇装置およ
び中空断面のコンクリート躯体構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁の基礎や地下室などに用いられる中
空函状の構造物をコンクリートにより構築する躯体構築
作業では、ベースコンクリートを打設した後、このベー
スコンクリート上に型枠をクレーンによりセットして該
型枠内にコンクリートを打設し、その後、クレーンを使
用して型枠脱枠作業を行ない、さらに、クレーンにより
型枠を上記打設されたコンクリートの上方に上昇させて
該型枠内に再びコンクリートを打設する工程を繰り返し
て行なうことにより構造物を構築するようにしている。
【0003】ところが、上記のような躯体構築作業で
は、型枠セット、型枠脱型作業、および型枠上昇作業等
にクレーンを使用するため、作業がクレーンによって影
響を受けやすい、すなわちクレーンをセットできるだけ
の場所が必要であったり、クレーンで型枠を吊り上げる
ために風の影響を受けやすくこのため外部足場の作業者
に危険性を伴ったり、さらに、型枠が大型化すると吊り
上げ荷重との関係でクレーンをさらに大型化しなければ
ならず、上記クレーンセットの場所をさらに広くとる必
要があるとともに風の影響をさらに受けやすくなって危
険性が増大するという欠点がある。
【0004】そこで、近年、クレーンを使用せずに型枠
を支持して上昇させる工法が提供されている。この工法
は、例えば、ベースコンクリートにアンカーを用いて所
定高さの支柱を固定するとともに、この支柱に型枠を上
下動自在に設け、型枠内にコンクリートを打設した後、
脱型を行なって型枠を所定距離だけ上昇させてこの型枠
内に次のコンクリートを打設する工程を繰り返し行なう
ことによりコンクリート壁(躯体)を構築し、さらに高
いコンクリート壁(躯体)を構築する場合には、型枠を
すでに打設され固形化したコンクリート壁に固定した状
態で、支柱をアンカーによる固定を解除して上昇させ所
定の位置で再び固形化したコンクリート壁にアンカーに
より固定して上記と同様の工程を繰り返して行なうこと
により構築するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記工法に
おいては、アンカー作業の占める割合が大きく、しかも
アンカーの取付精度がよくないと構築作業に支障を来た
すので、躯体の構築作業の効率が悪くなる上、アンカー
がコンクリート壁から外れた場合、型枠が落下してしま
い災害発生の危険性があるという欠点があった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり、クレーンやアンカー作業を必要とせず、しかも
作業効率がよく安全性も高い支柱式足場型枠上昇装置お
よびコンクリート躯体構築方法を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の支柱式足場型枠上昇装置は、
支柱に上下方向に摺動自在に設けられる鋼管と、この鋼
管にほぼ水平に固定された足場と、この足場にほぼ垂直
に固定された型枠と、上記足場に一端部が固定されると
ともに、上記支柱に上記鋼管の下方位置において他端部
が係脱自在に係止可能なジャッキ部とを具備してなるも
のである。
【0008】また、請求項2のコンクリート躯体構築方
法は、ベースコンクリートを打設した後、該ベースコン
クリート上に、請求項1の支柱式足場型枠上昇装置を上
記ベースコンクリート上に立設された支柱に上下に摺動
自在に設置して型枠内にコンクリートを打設し、次い
で、上記支柱の上端に次の支柱を連結した後、上記支柱
式足場型枠上昇装置のジャッキ部を伸張させることによ
り足場と型枠とを一体的に支柱に沿って上昇させて鋼管
を支柱に係止し、その後、以下の工程を繰り返して行な
うものである。上記ジャッキ部を縮小して型枠内にコン
クリートを打設した後、上記支柱の上端に次の支柱を連
結し、次いで、上記ジャッキ部の他端部を支柱に鋼管の
下方位置において係止して該ジャッキ部を伸張させるこ
とにより足場と型枠とを一体的に支柱に沿って上昇させ
て鋼管を支柱に係止する。
【0009】
【作用】この発明の請求項1の支柱式足場型枠上昇装置
にあっては、足場および型枠を鋼管に固定してこの鋼管
を支柱に上下に摺動自在に外挿するようにしたので、支
柱を下から順に上に接合することにより、支柱式足場型
枠上昇装置を所望の高さまで上昇させることができ、よ
って所望の高さのコンクリート壁を容易に構築すること
ができるとともに、ジャッキ部の一端部を足場に固定
し、他端部を支柱に係脱自在に係合するようにしたの
で、ジャッキ部の伸縮だけにより、支柱式足場型枠上昇
装置を容易に支柱に沿って上昇させることができる。
【0010】また、請求項2のコンクリート躯体構築方
法にあっては、支柱式足場型枠上昇装置のジャッキ部の
伸縮を繰り返すことにより足場と型枠とを支柱に沿って
上昇させつつ型枠内にコンクリートを打設してコンクリ
ート躯体を構築するようにしたので、従来のクレーンに
よる場合に比べて風の影響を受けることなく安全性が向
上する上、型枠、足場の上昇用のクレーンが不要なので
構築作業に要する場所も最小限に抑えることができ、ま
た、アンカー作業による場合に比べて、型枠のセット時
及び上昇時に作業工程が簡単になって、構築作業の効率
が飛躍的に向上し、さらに、平面的に多数の中空室を有
するコンクリート躯体を構築する際に、支柱式足場型枠
上昇装置を中空室の室数分用意して、各中空室を画成す
るコンクリート壁を各支柱式足場型枠上昇装置を用いて
並行して構築することができるので、構築工程の短縮、
コストの低減を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1および図2はこの発明の支柱式足場型枠上
昇装置の一実施例を示すものであり、図中符号1は支柱
を示す。この支柱1はベースコンクリートBの上面にG
Cジャッキ2を介して立設されたものであり、この支柱
1には鋼管3が上下方向に摺動自在に外挿されている。
上記支柱1は図2において上下左右方向に所定間隔を隔
てて4本立設されており、それぞれの支柱1に上記鋼管
3が外挿されている。
【0012】上記4本の鋼管3には足場4が設けられて
いる。この足場4は上下方向に所定間隔で離間して水平
に設けられた4段の作業床5,6,7,8を有しいる。
上から3段目までの作業床5,6,7はそれぞれ上記鋼
管4に直接固定されており、4段目の作業床8は3段目
の作業床7にチェーン9によって吊り下げされ該チェー
ン9によって作業床7に対して昇降可能になっている。
【0013】上記各作業床5,6,7,8は、図2に示
すように、骨材10を格子状に組んでなる枠体11とこ
の枠体11に設けられたエキスパンドメタル12とによ
り構成されており、上記骨材10の一部は枠体11から
突出しており、この突出した部分が突出部10aとされ
ている。上記作業床7,8の突出部10aには、図1に
示すように、ガイドローラ13が取り付けられており、
このガイドローラ13はベースコンクリートB上に構築
されるコンクリート壁(躯体)Kの内面を転動して支柱
式自己足場上昇装置の上昇をガイドするようになってい
る。
【0014】また、上記1段目から3段目の作業床5,
6,7には、らせん階段14が掛けられており、3段目
と4段目の作業床7,8には昇降はしご15掛けられ、
これららせん階段14、はしご15によって作業者が作
業床間をできるようになっている。
【0015】上記2段目の作業床6には、上記枠体11
の突出部10aに固定金具16を介して型枠17がほぼ
垂直に固定されている。この型枠17は構築すべき躯体
Kの内面に当接するように形成された4角筒状のもので
あり、コンクリート躯体Kの内面に当接する4角筒状の
メタルフォーム18と、このメタルフォーム18の裏面
側に設けられた多数本のワイドパネルビーム19…とを
主体として構成されている。
【0016】これらワイドパネルビーム19…はメタル
フォーム18の軸方向に延びる突条のものであり、メタ
ルフォーム18の周方向に沿って所定間隔をもって設け
られている。これらワイドパネルビーム19…には、こ
れらをメタルフォーム18の周方向に連結する横端20
が設けられており、この横端20の中途部4箇所には脱
型用ターンバックル21がそれぞれ取り付けられてい
る。そして、上記構成の型枠17では、ターンバックル
21を回転させることにより横端20が引っ張られて縮
径され、このことによってワイドパネルビーム19…を
介してメタルフォーム18が縮径されて固形化したコン
クリート躯体Kから離間して、脱型を行なうようになっ
ている。
【0017】上記3段目の作業床7には、図1に示すよ
うに、ジャッキ部25が設けられている。このジャッキ
部は、作業床7の中央部にピストンロッド26aを下方
に向けて設置された油圧シリンダ26と、ピストンロッ
ド26aの先端部に着脱自在に取り付けられる荷重伝達
部材27とから構成されている。
【0018】この荷重伝達部材27は、図1および図3
に示すように、ピストンロッド26aの先端部に着脱自
在に取り付けられる軸体28と、この軸体28から下方
に向かうに従って互いに漸次離間するように4方向に延
びる等しい長さの4本のアーム29…とにより構成され
ている。これらアーム29…の先端部にはそれぞれ断面
略C字状の係合部29a…が形成されており、これら係
合部29a…が上記支柱1,1間に水平に設けられてこ
れら支柱1,1を連結する連結ブレース30に係脱自在
に係合するようになっている。
【0019】なお、上記油圧シリンダ26の油圧ユニッ
ト(油圧ポンプ、操作盤)は最上部の作業床に載置(図
示略)し、数セットの支柱式足場型枠上昇装置がある場
合は兼用として油圧ユニットの台数を最小限とすること
が可能である。
【0020】次に、上記構成の支柱式足場型枠上昇装置
を用いてコンクリート躯体を構築する方法を説明する。
ここで、この実施例は、平面的に多数の中空室を有する
コンクリート躯体Kを構築するものであるが、便宜的に
一の空間を画成するコンクリート壁を構築する場合につ
いて説明する。なお、上記一の空間に隣接する空間およ
び他の空間を画成するコンクリート壁も上記支柱式足場
型枠上昇装置を用いて一の空間を画成するコンクリート
壁と並行して構築される。
【0021】(1)まず、図4に示すように、ベースコ
ンクリートBを打設した後、型枠17を外した状態の支
柱式足場型枠上昇装置をクレーンを用いてベースコンク
リートB上に設置する。この際、支柱式足場型枠上昇装
置は、鋼管3に一段目の支柱1がその先端部を鋼管3の
上端から突出させるようにして挿通され、該支柱1によ
ってGCジャッキ2を介してベースコンクリートB上に
支持されている。また油圧シリンダ26はピストンロッ
ド26aを縮めた状態にあり、該ピストンロッド26a
の先端はベースコンクリートBの底面に当接している。
またベースコンクリートBの底面縁部には構築すべきコ
ンクリート壁Kの基礎となる基部K1が形成されてお
り、この基部K1の壁面にガイドローラ13が当接して
いる。そして、上記のように支柱式足場型枠上昇装置を
設置した後、その足場4を利用して基部K1上に鉄筋T
の組立を行なう。
【0022】(2)次に、図5に示すように、クレーン
により型枠17を吊り上げてそのメタルフォーム18の
下端部を基部K1の壁面に当接した状態でかつ垂直にセ
ットし、該型枠17を固定金具16により足場4の二段
目の作業床6に固定する。その後、型枠17内に第1ロ
ットコンクリートを打設して基部K1上にコンクリート
壁K2を構築する。
【0023】(3)次に、図6に示すように、コンクリ
ート壁K2上に鉄筋Tの組立を行なうとともに支柱1の
上端にジョイント支柱1aを接合する。
【0024】(4)次に、上記ターンバックル21を回
転させて型枠17のメタルフォーム18を若干縮径させ
ることにより固形化したコンクリート壁K2から離間さ
せた後、図7に示すように、油圧シリンダ26のピスト
ンロッド26aを伸張させる。 すると、ピストンロッ
ド26aの伸張に伴って支柱式足場型枠上昇装置が支柱
1、ジョイント支柱1aに沿って上昇する。この際、作
業床7,8はローラ13…がコンクリート壁K1,K2
の壁面を転動することによりその上昇がガイドされ、作
業床8はチェーン9により吊り下げられた状態で上昇す
る。
【0025】(5)その後、図8に示すように、ジョイ
ント支柱1aに形成された孔に固定ピン31を鋼管3の
下端部周面に形成された孔を通して挿通することにより
支柱式足場型枠上昇装置の荷重を支柱1に伝えて該支柱
1により支持した後、ピストンロッド26aを縮める。
次に、足場4の4段目の作業床8を使用して、連結ブレ
ース30により支柱1,1を連結して支柱1,1の剛性
を確保した後、型枠17内に第2ロットコンクリートを
打設してコンクリート壁K2上にコンクリート壁K3を
構築する。なお、上記連結ブレースは4本の支柱1…の
うち紙面と平行な2対の支柱1,1をそれぞれ一対ごと
に連結する。
【0026】(6)次に、図9に示すように、コンクリ
ート壁K3上に鉄筋Tの組立を行なうとともにジョイン
ト支柱1aの上端に次のジョイント支柱1bを接合す
る。一方、上記ピストンロッド26aの先端に荷重伝達
部材27の軸体28を取り付けるとともにアーム29…
の先端部の係合部29a…を上記連結ブレース30に係
合する。
【0027】(7)次に、上記ターンバックル21を回
転させて型枠17のメタルフォーム18を若干縮径させ
ることにより固形化したコンクリート壁K3から離間さ
せた後、図10に示すように、油圧シリンダ26のピス
トンロッド26aを伸張させる。すると、ピストンロッ
ド26aの伸張に伴って支柱式足場型枠上昇装置が上昇
する。
【0028】(8)その後、図11に示すように、上記
と同様にして、固定ピン31を取り付けることにより支
柱式足場型枠上昇装置の荷重をジョイント支柱1aに伝
えて該支柱1aにより支持した後、ピストンロッド26
aを縮める。この時、荷重伝達部材27はピストンロッ
ド26aにより上方に引き上げられる。次に、足場4の
作業床8を使用して、次の連結ブレース30により支柱
1a,1aを連結して支柱1a,1aの剛性を確保した
後、型枠17内に第3ロットコンクリートを打設してコ
ンクリート壁K3上にコンクリート壁K4を構築する。
【0029】(9)そして、コンクリート壁K4を構築
した後、上記(6)〜(8)の作業を必要回数繰り返し
て行なうことにより、上記コンクリート壁K4上に順次
コンクリート壁K5,6…を構築していき所望の高さの
コンクリート壁Kを上記ベースコンクリートB上に構築
する。
【0030】(10)コンクリート壁Kの構築が終了し
た後、上記ターンバックル21を回転させて型枠17の
メタルフォーム18を若干縮径させることにより固形化
したコンクリート壁Kから離間させ、図12に示すよう
に、型枠17をクレーンを使用して支柱式足場型枠上昇
装置から引き上げて撤去する。
【0031】(11)次に、図13に示すように、コン
クリート壁Kの上端部(頂部)に内側に突出する支持部
33を固定し、この支持部33に足場4の作業床5をボ
ルト等により接合することにより支柱式足場型枠上昇装
置を該支持部33に支持させた後、ジョイント支柱1
a,1b…を上から撤去していく。この撤去作業は、足
場4の4段目(最下段)の作業床8上で連結ブレース3
0を順次取り外しながら行ない、またジョイント支柱1
a,1b…は何分割かに分けてクレーンにより吊り上げ
て撤去する。
【0032】(12)最後に、図14に示すように、支
柱式足場型枠上昇装置自体をクレーンにより吊り上げて
撤去することにより、図15に示すようなコンクリート
壁(躯体)Kが構築される。なお、支柱式足場型枠上昇
装置をクレーンにより吊り上げる際には、上記チェーン
9により作業床8を上昇させて作業床7にできるだけ接
近させた状態で行なう。このようにすることにより、支
柱式足場型枠上昇装置が最もコンパクトになった状態に
なるので、クレーンによる吊り上げ距離を最小限に抑え
ることができる。
【0033】しかして、上記実施例によれば次のような
効果を得ることができる。 イ.足場4および型枠17が、支柱1によって常にベー
スコンクリートBの底面から支持されるので、躯体Kの
構築作業が従来のクレーンによる場合に比べて足場4お
よび型枠17の支持剛性の点において格段に高くなっ
て、風の影響をあまり受けることがない。したがって作
業の安全性が向上する上、型枠17、足場14の上昇用
のクレーンが不要なので構築作業に要する場所も最小限
に抑えることができる。また、支柱1どうしが連結ブレ
ース30により連結されて剛性が高められているので、
この点においても作業の安全性が向上する。
【0034】ロ.従来のようなアンカー作業が不必要と
なるので、型枠17のセット時及び上昇時に作業工程が
簡単になって、構築作業の効率が飛躍的に向上し、ま
た、アンカーの外れによる型枠の落下ということもない
ので災害発生率も格段に低下する。
【0035】ハ.平面的に多数の中空室を有するコンク
リート躯体Kを構築する際に、支柱式足場型枠上昇装置
を必要台数すなわち中空室の室数分用意して、各中空室
を画成するコンクリート壁Kを各支柱式足場型枠上昇装
置を用いて並行して構築することができるので、構築工
程の短縮、コストの低減を図ることができる。
【0036】ニ.支柱式足場型枠上昇装置において、作
業床4および型枠17を鋼管3に固定してこの鋼管3を
支柱に上下に摺動自在に外挿するようにしたので、支柱
を下から順に上に接合することにより、支柱式足場型枠
上昇装置を所望の高さまで上昇させることができ、よっ
て所望の高さのコンクリート壁Kを容易に構築すること
ができる。
【0037】ホ.支柱式足場型枠上昇装置において、油
圧シリンダ26を足場4の作業床7に固定し、ピストン
ロッド26aの先端部を荷重伝達部材27、連結ブレー
ス30を介して支柱に係脱自在に係合するようにしたの
で、ピストンロッド26aの伸縮だけにより、支柱式足
場型枠上昇装置を容易に支柱に沿って上昇させることが
できる。
【0038】ヘ.荷重伝達部材27を、ピストンロッド
26aの先端部に着脱自在に取り付けられる軸体28
と、この軸体28から下方に向かうに従って互いに漸次
離間するように4方向に延びる4本のアーム29…とに
より構成し、これらアーム29の先端部の係合部29a
…を、4本の支柱に互いに平行かつ水平に取り付けられ
た連結ブレース30,30に係合するようにしたので、
ピストンロッド26aを伸張して支柱式足場型枠上昇装
置を上昇させる際に、該ピストンロッド26aに4本の
支柱からバランスよく反力が作用するので、支柱式足場
型枠上昇装置を傾けることなくスムーズに上昇させるこ
とができる。
【0039】ト.支柱式足場型枠上昇装置を支持する支
柱には連結ブレース30が取り付けられて剛性が確保さ
れ、しかも作業床7,8に取り付けられたガイドローラ
13…がコンクリート壁Kに当接して横方向の力を支持
しているので、構築すべきコンクリート壁Kが高くなっ
ても、すなわち支柱の高さが高くなっても安全かつ確実
に支柱式足場型枠上昇装置を上昇させることができる。 チ.支柱式足場型枠上昇装置において、最下段の作業床
8をチェーン9によって吊り下げる構成としたが、この
作業床8に設けられたガイドローラ13…がコンクリー
ト壁Kの内壁に当接して作業床8の横方向の動きが規制
されるので作業床8の横揺れを防止することができる。 リ.支柱式足場型枠上昇装置において、最上段の作業床
5は鉄筋組立作業に使用するが、型枠17を2段目の作
業床6を切り離すことにより型枠17を固定した状態で
作業床5,6,7,8のみを油圧シリンダ26を用いて
上昇させることができるので、最上段の作業床5および
2段目の作業床6を鉄筋組立用の足場として利用するこ
ともできる。これによって別途専用の足場を設置するこ
となく、鉄筋組立作業を行なうことができる。
【0040】なお、上記実施例ではベースコンクリート
B上に4角筒条の躯体Kを構築する場合について述べた
が、この発明はこれに限ることなく、円筒状、三角筒
状、その他の多角形状の躯体の構築に適用できるのは勿
論である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
以下のような効果を得ることができる。 イ.足場および型枠が支柱によって常にベースコンクリ
ートの底面から支持されるので、コンクリート躯体の構
築作業が従来のクレーンによる場合に比べて足場および
型枠の支持剛性の点において格段に高くなって、風の影
響をあまり受けることがない。したがって作業の安全性
が向上する上、型枠および足場の上昇用のクレーンが不
要なので構築作業に要する場所も最小限に抑えることが
できる。
【0042】ロ.従来のようなアンカー作業が不要なの
で、型枠のセット時及び上昇時に作業工程が簡単になっ
て、構築作業の効率が飛躍的に向上し、また、アンカー
の外れによる型枠の落下ということもないので災害の発
生もほとんどない。
【0043】ハ.平面的に多数の中空室を有するコンク
リート躯体を構築する際に、支柱式足場型枠上昇装置を
必要台数すなわち中空室の室数分用意して、各中空室を
画成するコンクリート壁を各支柱式足場型枠上昇装置に
より並行して構築することができるので、構築工程の短
縮、コストの低減を図ることができる。
【0044】ニ.支柱式足場型枠上昇装置において、作
業床および型枠を鋼管に固定してこの鋼管を支柱に上下
に摺動自在に外挿するようにしたので、支柱を下から順
に上に接合することにより、支柱式足場型枠上昇装置を
所望の高さまで上昇させることができ、よって所望の高
さのコンクリート壁を容易に構築することができる。
【0045】ホ.支柱式足場型枠上昇装置において、ジ
ャッキ部の一端部を足場に固定し、他端部を支柱に係脱
自在に係合するようにしたので、ジャッキ部の伸縮だけ
により、支柱式足場型枠上昇装置を容易に支柱に沿って
上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の支柱式足場型枠上昇装置
を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるAーA線視断面図である。
【図3】ジャッキ部を示す正面図である。
【図4】ベースコンクリート上に支柱式足場型枠上昇装
置をセットした状態を示す断面図である。
【図5】第1ロットコンクリートを打設している状態を
示す断面図である。
【図6】支柱を接合した状態を示す断面図である。
【図7】支柱式足場型枠上昇装置を上昇させている状態
を示す断面図である。
【図8】第2ロットコンクリートを打設している状態を
示す断面図である。
【図9】荷重伝達部材をセットした状態を示す断面図で
ある。
【図10】支柱式足場型枠上昇装置をさらに上昇させて
いる状態を示す断面図である。
【図11】第3ロットコンクリートを打設している状態
を示す断面図である。
【図12】型枠を撤去している状態を示す断面図であ
る。
【図13】支柱を撤去している状態を示す断面図であ
る。
【図14】支柱式足場型枠上昇装置を撤去している状態
を示す断面図である。
【図15】完成したコンクリート躯体を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
K,K1,K2,K3 コンクリート壁(躯体) 1,1a,1b 支柱 3 鋼管 4 足場 5,6,7,8 作業床 17 型枠 25 ジャッキ部 26 油圧シリンダ 26a ピストンロッド 27 荷重伝達部材 28 軸体 29 アーム 30 連結ブレース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱に上下方向に摺動自在に設けられる
    鋼管と、この鋼管にほぼ水平に固定された足場と、この
    足場にほぼ垂直に固定された型枠と、上記足場に一端部
    が固定されるとともに、上記支柱に上記鋼管の下方位置
    において他端部が係脱自在に係止可能なジャッキ部とを
    具備してなることを特徴とする支柱式足場型枠上昇装
    置。
  2. 【請求項2】 ベースコンクリートを打設した後、該ベ
    ースコンクリート上に、請求項1の支柱式足場型枠上昇
    装置を上記ベースコンクリート上に立設された支柱に上
    下に摺動自在に設置して型枠内にコンクリートを打設
    し、次いで、上記支柱の上端に次の支柱を連結した後、
    上記支柱式足場型枠上昇装置のジャッキ部を伸張させる
    ことにより足場と型枠とを一体的に支柱に沿って上昇さ
    せて鋼管を支柱に係止し、その後、以下の工程を繰り返
    して行なうことを特徴とするコンクリート躯体構築方
    法。上記ジャッキ部を縮小して型枠内にコンクリートを
    打設した後、上記支柱の上端に次の支柱を連結し、次い
    で、上記ジャッキ部の他端部を支柱に鋼管の下方位置に
    おいて係止して該ジャッキ部を伸張させることにより足
    場と型枠とを一体的に支柱に沿って上昇させて鋼管を支
    柱に係止する。
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