JPH11200631A - 家屋の建築方法 - Google Patents

家屋の建築方法

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JPH11200631A
JPH11200631A JP807298A JP807298A JPH11200631A JP H11200631 A JPH11200631 A JP H11200631A JP 807298 A JP807298 A JP 807298A JP 807298 A JP807298 A JP 807298A JP H11200631 A JPH11200631 A JP H11200631A
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JP
Japan
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socket
floor
strut
house
girder
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Application number
JP807298A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Araki
弘之 荒木
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小屋梁および床梁の構造を標準化して剛性を確
保し、現場での組み立て作業を容易とするとともに、建
築用ジャッキ装置によって屋根部もしくは家屋上部を持
ち上げる際、確実に支持する。 【解決手段】外周基礎上で組み立てられた小屋梁2もし
くは床梁3は、それぞれ妻梁21,31および桁梁2
2,32が連結されて方形の枠組みとなる全周が形成さ
れるとともに、桁梁22,32間に間隔をおいて梁2
3、33が連結されて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根部を先行して
完成させ、建築用ジャッキ装置で屋根部もしくは家屋上
部を持ち上げた後、2階外装もしくは1階外装を完了さ
せる家屋の建築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プレハブ住宅などの建築方法として、例
えば、トラッククレーンで建築資材を吊り上げながら1
階から屋根部に向かって順に家屋を組み立てる工法が知
られている。
【0003】このようなクレーン車を利用して建築作業
を行うためには、建築現場にクレーン車を搬入させるこ
とができ、しかも、クレーン車が作業することのできる
空間を必要とする。したがって、住宅密集地や進入道路
が狭い場合には、クレーン車を搬入することができない
他、クレーン車を搬入できたとしても、敷地面積が狭小
な場合には、その使用ができないものである。また、1
階から屋根部に向かって順に積み上げる作業であること
から、高所作業が不可欠となり、安全ネットや高所作業
用足場などの仮設設備が必要となり、仮設設備を構築す
ることのできる敷地面積を確保しなければならない他、
その構築費用が必要となる。
【0004】このため、クレーン車などの作業機械を使
用することなく、また、作業者の高所作業を必要とする
ことなく、狭小地であっても家屋を建築することのでき
る建築方法が出願人から提案されている(例えば、特開
平6−185211号公報参照)。具体的には、まず、
地上で屋根部を先行して完成させ、その後、建築用ジャ
ッキ装置を伸縮させるとともに、複数本のストラットを
接続して屋根部もしくは家屋上部を設定高さ位置に持ち
上げ、持ち上げた屋根部もしくは家屋上部の下方空間に
それぞれ壁軸組や外壁材などを組み付けるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した建
築方法において、建築用ジャッキ装置によって小屋梁を
介して屋根部あるいは床梁を介して家屋上部を持ち上げ
ると、小屋梁には屋根部の重量が、また、床梁には家屋
上部の重量がそれぞれ作用することから、小屋梁もしく
は床梁は、屋根部もしくは家屋上部の重量を支持するこ
とのできる剛性が必要となる。すなわち、小屋梁もしく
は床梁の剛性が不足した場合、小屋梁もしくは床梁が変
形し、屋根部もしくは家屋上部が倒壊するおそれがあ
る。このため、床梁および小屋梁は、必要箇所が仮設材
によって補強されており、床梁および小屋梁の組み立て
作業が煩雑になるとともに、その都度梁の設計が必要と
なるという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、小屋梁もしくは床梁の構造を標準化するとと
もに剛性を確保し、現場での組み立て作業を容易に行う
ことができ、また、屋根部もしくは家屋上部を確実に支
持して持ち上げることのできる家屋の建築方法を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築用ジャッ
キ装置のベースを設定位置に設置する一方、外周基礎の
上に間隔をおいて架台を設置した後、架台の上に妻梁、
桁梁および梁を載置し、妻梁および桁梁を連結して全周
を包囲するとともに桁梁間に間隔をおいて梁を連結して
2階の床梁を形成し、また、床梁の上に間隔をおいて架
台を設置した後、架台の上に妻梁、桁梁および梁を載置
し、妻梁および桁梁を連結して全周を包囲するとともに
桁梁間に間隔をおいて梁を連結して小屋梁を形成し、そ
の後、ベースに一対の油圧シリンダを倒置状に連結する
とともに、ベースに第2ソケットを嵌合して床梁を支持
し、また、第2ソケットの直上位置において床梁に第1
ソケットを設置して小屋梁を支持し、さらに、一対の油
圧シリンダの上部にクロスビームを取り付けるととも
に、クロスビームと第1ソケットとを連結した後、小屋
梁の上に屋根部を組み立てて完成させ、次いで、油圧シ
リンダを伸長させて屋根部および小屋梁を第1ソケット
を介して持ち上げ、第1ソケットと床梁との間に第1ス
トラットを接続する一方、クロスビームと第1ソケット
との連結を解除し、油圧シリンダを縮小させて屋根部お
よび小屋梁を第1ソケット、第1ストラットおよび床梁
を介して支持した後、架台を除去し、次いで、クロスビ
ームと第1ストラットとを連結した後、再び油圧シリン
ダを伸長させて屋根部および小屋梁を第1ソケットおよ
び第1ストラットを介して持ち上げ、第1ストラットと
床梁の間に第2ストラットを接続し、以上の設定本数の
ストラットの接続、クロスビームとストラットとの連結
とその解除および油圧シリンダの伸縮を繰り返して屋根
部および小屋梁を設定高さ位置まで上昇させた後、小屋
梁と床梁との間に家屋上部の壁軸組、外壁材、窓枠サッ
シなどを組み付けて2階外装を完了させた後、家屋上部
を支持していた第1ソケットおよび全てのストラットを
取り外すとともに、クロスビームを油圧シリンダの上部
から取り外して床梁の下側となるその略中央部に取り付
け、クロスビームと第2ソケットとを連結した後、油圧
シリンダを伸長させて家屋上部および床梁を第2ソケッ
トを介して持ち上げ、第2ソケットとベースとの間に第
1ストラットを接続する一方、クロスビームと第2ソケ
ットとの連結を解除し、油圧シリンダを縮小させて家屋
上部および床梁を第2ソケット、第1ストラットおよび
ベースを介して支持した後、架台を除去し、次いで、ク
ロスビームと第1ストラットとを連結した後、再び油圧
シリンダを伸長させて家屋上部および床梁を第2ソケッ
トおよび第1ストラットを介して持ち上げ、第1ストラ
ットとベースとの間に第2ストラットを接続し、以上の
設定本数のストラットの接続、クロスビームとストラッ
トとの連結とその解除および油圧シリンダの伸縮を繰り
返して家屋上部および床梁を設定高さ位置まで上昇させ
た後、床梁と外周基礎との間に家屋下部の壁軸組、外壁
材、窓枠サッシなどの組み付けて1階外装を完了させた
後、家屋上部および床梁を支持していた第2ソケットお
よび全てのストラットを取り外すことを特徴とするもの
である。
【0008】
【発明の実施例の形態】以下、本発明の実施例の形態を
図面に基づいて説明する。
【0009】図1に示すように、外周基礎1に間隔をお
いて設置された架台4の上に2階の床梁3が組み立てら
れ、さらに、床梁3の上に間隔をおいて設置された架台
4の上に小屋梁2が組み立てられている。そして、小屋
梁2および床梁3は、後述する建築用ジャッキ装置5に
取り付けられた第1ソケット11および第2ソケット1
2によってそれぞれ支持されている他、小屋梁2と床梁
3との間および床梁3と外周基礎1との間には、後述す
るパンタフレーム6がそれぞれ配設されている。
【0010】ここで、小屋梁2および床梁3、さらに
は、架台4は、高さが100〜200mmのH形鋼で形
成され、図1に示した状態では、小屋梁2は、地上約1
000mmの高さに位置するように設定されている。
【0011】また、小屋梁2および床梁3は、図2に示
すように、それぞれ妻梁21,31および桁梁22,3
2が連結されて方形の枠組みとなる全周が形成されると
ともに、桁梁22,32間に間隔をおいて梁23,33
が連結されて構成されている。このように小屋梁2およ
び床梁3を形成することにより、構造が標準化され、組
み立てが容易となるとともに、全体の剛性が高くなり、
後述する建築用ジャッキ装置5を介して上方に持ち上げ
る場合において、変形などを発生させることなく、屋根
部A1あるいは家屋上部A2を支持することができる。
【0012】一方、建築用ジャッキ装置5は、図2に示
すように、外周基礎1の隅部を含む内側に間隔をおいて
設置され、小屋梁2、床梁3の梁23,33をそれぞれ
支持している。このため、建築用ジャッキ装置5を外周
基礎1の外側に設置する場合に比較して、敷地面積が少
なくてよい他、建築用ジャッキ装置5には垂直荷重以外
に曲げモーメントが作用することはなく、その分建築用
ジャッキ装置5の油圧シリンダ8の剛性を低くすること
ができ、コンパクトに製造することができる。また、小
屋梁2あるいは床梁3の支持スパンが短くなり、撓みを
小さくすることができる。
【0013】なお、建築用ジャッキ装置5は、家屋の妻
面もしくは桁面にセットバックがある場合、葺き下ろし
がある場合、ピロティを形成する場合など、必要に応じ
て追加され、その際、追加された建築用ジャッキ装置5
が小屋梁2や床梁3を支持できない場合は、新たな梁を
配設すればよいものである。
【0014】さらに、パンタフレーム6は、図2に示す
ように、通常外周基礎1の桁側および妻側それぞれの略
中央に対向するように2個ずつ配設されているが、家屋
の形状や大きさによっては、間仕切り基礎を利用して桁
側あるいは妻側にさらに1個以上追加して配設してもよ
い。
【0015】ところで、建築用ジャッキ装置5は、図3
に詳細を示すように、4本のジャッキ71を備えたベー
ス7と、該ベース7に倒置状に並列して連結可能な2本
の油圧シリンダ8と、この油圧シリンダ8の上部および
略中央部に選択的に取り付け可能なクロスビーム9とか
ら構成され、現場において作業機械を利用することなく
分解組み立てすることができるように設計されている。
【0016】クロスビーム9は、二つ割りで構成され、
油圧シリンダ8のシリンダチューブ81の上部および略
中央部に形成されたフランジ81a,81bに前後方向
から挟み込んで締結することができる。そして、クロス
ビーム9は、通常シリンダチューブ81の上部に形成さ
れたフランジ81aに取り付けられ、2本の油圧シリン
ダ8のシリンダチューブ81を一体に連結している。ま
た、クロスビーム9の中央には、後述する第1ソケット
11、第2ソケット12およびストラット13を挿通す
ることのできる通孔9a(図4参照)が形成されてい
る。
【0017】さらに、クロスビーム9には、図4に示す
ように、通孔9aに臨んでストッパー91がスプリング
(図示せず)を介して内方に突出するように付勢されて
おり、このストッパー91は図示しないハンドルを操作
することで作動するラチット機構により、その先端を通
孔9aの内部に突出させ、あるいは、通孔9aから退避
させることができる。
【0018】一方、ベース7には、油圧シリンダ8の間
に位置して柱部材72が一体に固定されており、この柱
部材72の上端には、図5に示すように、上方に向かっ
て徐々に外径を縮小させたテーパ部721が形成されて
いる。そして、柱部材72のテーパ部721の外周面に
は、180度の間隔をおいて半径方向に突出するボス7
21aが形成されており、後述するように、第2ソケッ
ト12もしくはストラット13を位置決めしつつ嵌合す
ることができる。
【0019】また、第1ソケット11および第2ソケッ
ト12は、本体部111,121と、この本体部11
1、121に螺合された先端部112,122とから構
成されており、ナット111a,121aを回転させる
ことにより、小屋梁2および床梁3をそれぞれ支持する
ように、先端部112,122を本体部111,121
に対して伸縮させることができる。そして、第1ソケッ
ト11および第2ソケット12の本体部111,121
の外周面の所定位置には、前述したクロスビーム9のス
トッパー91が係合可能な係合孔11a,12aがそれ
ぞれ形成されている他、第1ソケット11および第2ソ
ケット12の本体部111,121の各下端には、上方
に向かって徐々に内径を縮小させたソケット部113,
123が形成され、このソケット部113,123に
は、それぞれ180度の間隔をおいて切欠113a,1
23aが形成されている。
【0020】このうち、第2ソケット12のソケット部
123は、前述した柱部材72のテーパ部721に嵌合
させることができ、その際、ソケット部123の切欠1
23aがテーパ部721のボス721aと係合し、係合
孔12aをストッパー91aと対向するように位置決め
することができる(図5参照)。
【0021】なお、第1ソケット11の先端部111の
上端および第2ソケット12の先端部122の上端に
は、それぞれ小屋梁2および床梁3を安定して支持する
ため、受け部材114,124(図3および図7(a)
参照)が設けられている。
【0022】一方、ストラット13は、第1ソケット1
1および第2ソケット12の本体部111,121と同
径のパイプ状部材であって、油圧シリンダ8のストロー
ク量より若干短く設定されている他、その外周面の所定
位置には、前述したクロスビーム9のストッパー91が
係合可能な係合孔13aが形成されている。そして、ス
トラット13の上端には、図6に示すように、上方に向
かって外径を徐々に縮小させたテーパ部131が形成さ
れ、その下端には、上方に向かって内径を徐々に縮小さ
せたソケット部132が形成されており、これらのテー
パ部131およびソケット部132は嵌合可能となって
いる。また、テーパ部131の外周面には、180度の
間隔をおいて半径方向に突出するボス131aが形成さ
れ、一方、ソケット部132には、180度の間隔をお
いて切欠132aが形成されている。ここで、一のスト
ラット13のテーパ部131に他のストラット13のソ
ケット部132を嵌合して順次接続することができ、そ
の際、ボス131aを切欠132aに係合させて係合孔
13aをストッパー91と対向するように位置決めする
ことができる。また、ストラット13のテーパ部131
は、第1ソケット11のソケット部113および第2ソ
ケット12のソケット部123にも嵌合させることがで
き、その際、ボス131aと切欠113a,123aを
係合させてそれらの係合孔11a,12a,13aをス
トッパー91と対向するように位置決めすることができ
る。さらに、ストラット13のソケット部132は、前
述した柱部材72のテーパ部721に嵌合させることが
でき、その際、ボス721aと切欠132aを係合させ
て係合孔13aをストッパー91と対向するように位置
決めすることができる。
【0023】また、建築用ジャッキ装置5の設置位置に
合わせて、すなわち、ベース7の柱部材72の直上位置
に対応する床梁3の上面には、上方に向かって外径を徐
々に縮小させたテーパ部141を形成したテーパ部材1
4が着脱自在に取り付けられており、このテーパ部材1
4のテーパ部141の外周面には、180度の間隔をお
いて半径方向に突出するボス141aが形成されている
(図7(b)参照)。そして、テーパ部材14のテーパ
部141に、第1ソケット11のソケット部113もし
くはストラット13のソケット部132を嵌合すること
ができ、その際、ボス141aと切欠113a,132
aを係合させて係合孔11a,13aをストッパー91
と対向するように位置決めすることができる。
【0024】また、パンタフレーム6は、図8に示すよ
うに、角パイプを方形に枠組みするとともに、ターンバ
ックルを有するブレース6aで補強した下部フレーム6
1と、同様に、角パイプを方形に枠組みするとともに、
ターンバックルを有するブレース6aで補強した上部フ
レーム62とをヒンジ63で連結して構成され、ヒンジ
63を支点として下部フレーム61と上部フレーム62
とを折り畳むことができるものである。そして、下部フ
レーム61の下端部および上部フレーム62の上端に
は、それぞれヒンジブラケット64が回動自在に軸支さ
れている。これらのヒンジブラケット64は、パンタフ
レーム6を設置する位置の外周基礎1に予め固定された
座板(図示せず)と床梁3との間および床梁3と小屋梁
2との間にそれぞれ配設されるものである。
【0025】なお、パンタフレーム6の下端を外周基礎
1および床梁3に固定する際、図9に示すように、受け
柱65を利用して支持している。
【0026】また、前述したパンタフレーム6の下部フ
レーム61のヒンジブラケット64には、ピン64aが
上方に突出されており、これらのピン64aには、安全
ポスト15(図10参照)を嵌合させて立設することが
できる。
【0027】ところで、クロスビーム9には、ストッパ
ー91の近傍に位置して近接スイッチ92(図4参照)
が設けられており、この近接スイッチ92は、制御装置
16(図11参照)に接続されている。
【0028】また、ベース7には、図3に示すように、
ロータリーエンコーダ161が設置されており、このロ
ータリーエンコーダ161とクロスビーム9との間に
は、ワイヤー162が張設されている。このロータリー
エンコーダ161もまた制御装置16に接続されてい
る。
【0029】したがって、近接スイッチ92によって第
1ソケット11、第2ソケット12、ストラット13の
各係合孔11a,12a,13aとストッパー91との
係合状態を検出することができるとともに、油圧シリン
ダ8が伸縮することにより、一端がクロスビーム9に連
結されたワイヤー162が繰り出されると、その繰り出
し量がロータリーエンコーダ161によって電気信号に
変換されて油圧シリンダ8の伸縮量を検出することがで
きる。
【0030】このように、制御装置16には、各建築用
ジャッキ装置5に設けられた近接スイッチ92およびロ
ータリーエンコーダ161の検出信号が入力され、これ
らの入力信号に基づいて油圧ポンプPの駆動用電動モー
タに出力信号を供給して油圧ポンプPからの吐出量を制
御し、油圧シリンダ8が同調して伸縮するように制御し
ている。
【0031】具体的には、油圧シリンダ8が伸長する
と、油圧シリンダ8の伸長と同期して作動するロータリ
ーエンコーダ161がその伸長量を検出する。この際、
設定されたピッチ毎に各油圧シリンダ8の伸長量が一致
するように、最初に設定ピッチの検出信号を発生した油
圧シリンダ8への圧油の供給を停止し、他の油圧シリン
ダ8が全て設定ピッチの検出信号を発生した後に再び圧
油を供給して油圧シリンダ8の伸長を再開させるもので
ある。この結果、設定ピッチ毎に全ての油圧シリンダ8
が同一伸長量となり、このような制御を設定高さ位置に
達するまで繰り返すことにより、油圧シリンダ8を同調
して伸長させるものである。
【0032】したがって、建築用ジャッキ装置5によっ
て屋根部A1などをジャッキアップする際、各建築用ジ
ャッキ装置5に加わる荷重が一定でない場合であって
も、油圧シリンダ8の伸長量を設定ピッチ毎に同一に制
御することが可能となり、各油圧シリンダ8の上昇速度
を均一に保持し、屋根部などに傾きや歪みを生じること
なく全体を平衡させてジャッキアップすることができ
る。
【0033】なお、油圧シリンダ8の同調制御は他の制
御手段を用いてもよい。次に、このような建築用ジャッ
キ装置5やパンタフレーム6などを用いて家屋を建築す
る場合について説明する。
【0034】まず、外周基礎1および間仕切り基礎など
を形成した後、外周基礎1の隅部を含む内側に複数個の
建築用ジャッキ装置5のベース7を間隔をおいて設置す
る一方、外周基礎1の桁側および妻側それぞれに少なく
とも2個ずつパンタフレーム6の下部ヒンジブラケット
64を固定するとともに、外周基礎1の上面に複数個の
架台4を間隔をおいて設置する(図12参照)。次い
で、架台4の上に桁梁31、妻梁32および梁33を載
置し、2階の床梁3を組み立てる(図13参照)。この
際、桁梁31および妻梁32によって方形の枠組みとな
る外周を形成するとともに、桁梁31間に梁33を掛け
渡して桁梁31および妻梁32を補強し、強固な床梁3
を形成する。その後、パンタフレーム6の上部ヒンジブ
ラケット64を床梁3の下面に固定する。
【0035】この際、詳細には図示しないが、梁33
の、第2ソケット12が支持する部分のウェブには、そ
の両面に補強プレートが配設されて補強されている他、
中央にジョイント部分がある場合においても、その上下
フランジに補強プレートが配設されて補強されている。
【0036】次いで、同様に、床梁2の桁側および妻側
それぞれに少なくとも2個ずつパンタフレーム6の下部
ヒンジブラケット64を固定するとともに、床梁3の上
面に複数個の架台4を間隔をおいて設置した後、架台4
の上に桁梁21、妻梁22および梁23を載置し、桁梁
21および妻梁22によって方形の枠組みとなる外周を
形成するとともに、桁梁21間に梁23を掛け渡して強
固な床梁2を形成し、さらに、パンタフレーム6の上部
ヒンジブラケット64を小屋梁2の下面に固定する(図
14参照)。
【0037】床梁3および小屋梁2の組み立てが終了し
たならば、油圧シリンダ8を運び込み、ベース7に倒置
状に連結した後(図15参照)、ベース7の柱部材72
に第2ソケット12を嵌合し、そのナット121aを回
転させて先端部122を伸長させ、その受け部材124
を床梁3の下面に当接させて床梁3の梁33を支持す
る。さらに、ベース7の柱部材72の直上位置におい
て、床梁3の上面にテーパ部材14を設置した後、該テ
ーパ部材14に第1ソケット11を嵌合し、そのナット
111aを回転させて先端部112を伸長させ、その受
け部材114を小屋梁2の下面に当接させて小屋梁2の
梁23を支持する(図7(a)参照)。
【0038】次いで、クロスビーム9を搬入し、油圧シ
リンダ8のシリンダチューブ81の上部に形成されたフ
ランジ81aに前後から挟み込んで取り付ける。この状
態では、第1ソケット11の係合孔11aにクロスビー
ム9のストッパー91が対向している。その後、ベース
7にロータリエンコーダ161を設置するとともに、ク
ロスビーム9とベース7との間にワイヤー162を張設
する一方、油圧ホースを油圧シリンダ8と油圧ポンプP
間に配管し、また、電気配線を制御装置16とロータリ
エンコーダ161間などに配線する。
【0039】その後、小屋梁2の上に小屋組を組み立
て、屋根下地を施工して仕上げ、屋根部A1を完成させ
る(図16参照)。この際、小屋梁2は、地上約100
0mmの高さに載置されているため、屋根部A1の勾配
を一定以下に設定することにより、屋根部A1を高い所
でも約2000mm程度の高さ位置で組み立てることが
可能となり、安全に作業を行うことができるとともに、
高所作業用足場を構築する必要がないものである。
【0040】次いで、完成した屋根部A1を設定高さ位
置まで上昇させる。すなわち、まず、クロスビーム9の
ストッパー91が第1ソケット11の係合孔11aに係
合され、クロスビーム9と第1ソケット11が連結され
ていることを制御装置16により確認する。その後、各
油圧シリンダ8に圧油を供給し、同調して伸長させる。
油圧シリンダ8が伸長するのに伴って第1ソケット11
は押し上げられ、第1ソケット11に支持されている小
屋梁2が屋根部A1 とともに持ち上げられる(図17参
照)。
【0041】こうして油圧シリンダ8がいっぱいに伸長
したら、小屋梁2と床梁3との間に複数本の安全ポスト
15を配設した後、上昇した第1ソケット11と床梁3
上に設置されたテーパ部材14との間に第1ストラット
13を接続する(図23参照)。この場合、ストラット
13は、油圧シリンダ8の全ストローク量より若干短い
ので、先端のテーパ部131を第1ソケット11のソケ
ット部113に嵌合させるとともに、下端のソケット部
132を床梁3上のテーパ部材14に嵌合させることを
容易に行うことができる。そして、第1ストラット13
の切欠部132aをテーパ部材14のボス141aに係
合させることにより、ストラット13の係合孔13aを
クロスビーム9のストッパー91と係合する位置に対向
させることができる。
【0042】この状態において、横荷重が作用したとし
ても、パンタフレーム6が横荷重を支持することから、
屋根部A1および小屋梁2が倒壊することはない。ま
た、万が一第1ソケット11が小屋梁2から外れた場合
であっても、屋根部A1および小屋梁2を安全ポスト1
5で支えることができ、屋根部A1の下方で作業する作
業者の安全を確保することができる。
【0043】次に、クロスビーム9のストッパー91を
第1ソケット11の係合孔11aから引き抜いた後に、
各油圧シリンダ8をいっせいに縮小させる。これに伴っ
て、油圧シリンダ8で支持されていた屋根部A1は、第
1ソケット11および第1ストラット13を介して床梁
3に支持され、また、床梁3は、ベース7と一体の柱部
材72および第2ソケット12を介して支持されてい
る。
【0044】油圧シリンダ8が縮小し、クロスビーム9
のストッパー91が第1ストラット13の係合孔13a
と対向する位置に到達すれば、ストッパー91をその係
合孔13aに係合させ、クロスビーム9と第1ストラッ
ト13とを連結する(図24参照)。この状態で、床梁
3に設置された架台4を除去する。
【0045】次いで、制御装置16によりストッパー9
1と係合孔13aとの係合状態を確認した後、再び油圧
シリンダ8を伸長させて屋根部A1および小屋梁2を持
ち上げることにより、屋根部A1および小屋梁2は油圧
シリンダ8のストローク相当分だけさらに上昇する。そ
して、上昇した第1ストラット13と床梁3上に設置し
たテーパ部材14との間に第2ストラット13を接続す
る(図25参照)。この場合においても、第2ストラッ
ト13の接続に先立って小屋梁2と床梁3との間にそれ
らの間隔に対応する長さの安全ポスト15を配設する。
【0046】この後、油圧シリンダ8を縮小させ、クロ
スビーム9のストッパー91が第2ストラット13の係
合孔13aと対向する位置に到達すれば、ストッパー9
1をその係合孔13aに係合させ、クロスビーム9と第
2ストラット13とを連結する(図26参照)。
【0047】このようにして設定本数のストラット13
の接続作業を繰り返すことにより、屋根部A1および小
屋梁2が設定高さ位置に持ち上げられると、小屋梁2と
床梁3との間に家屋上部A2(2階部分)の壁軸組10
1を組み付けた後(図18および図27参照)、小屋梁
2と床梁3間に配設されていたパンタフレーム6を取り
外し、その後、外壁材102や窓枠サッシ103、さら
には、バルコニー(図示せず)などを組み付けて2階の
外装工事を完了させる(図19参照)。
【0048】なお、安全ポスト15は、外装工事に際し
て壁軸組101を取り付けた場合、その近傍から順次除
去される。
【0049】家屋上部A2の外装工事が終了すれば、ジ
ャッキアップ時とは逆に、油圧シリンダ8で上方のスト
ラット13を支持した状態でその下段のストラット13
を取り外す作業を繰り返すことにより、家屋上部A2お
よび小屋梁2を支持していた全てのストラット13およ
び第1ソケット11を取り外す。すなわち、油圧シリン
ダ8を縮小させることにより、最下段のストラット13
を床梁3のテーパ部材14に嵌合させた後、最下段のス
トラット13の係合孔13aからストッパー91を引き
抜く。次いで、油圧シリンダ8を伸長させ、ストッパー
91をその上のストラット13の係合孔13aに係合さ
せる。そして、油圧シリンダ8を伸長させて最下段のス
トラット13への荷重を取り除いてから最下段のストラ
ット13を取り外す。次に、油圧シリンダ8を縮小させ
て下から2段目のストラット13を床梁3上に設置され
たテーパ部材14に嵌合させ、以下、同様に、ストッパ
ー91を下段のストラット13の係合孔13aから引き
抜き、油圧シリンダ8の伸長および上段のストラット1
3の係合孔13aへのストッパー91の係合とを繰り返
して順次ストラット13を取り除く。
【0050】この場合、各ストラット13は、そのテー
パ部131が上段のストラット13のソケット部132
もしくは第1ソケット11のソケット部113に嵌合さ
れているのみであるため、下段のストラット13に対す
る荷重が取り除かれれば、その下段のストラット13は
その上段のストラット13もしくは第1ソケット11か
ら簡単に離脱させることができる。このようなストラッ
ト13の取り除きに際しても、ストッパー91と係合孔
13aとの係合状態および非係合状態は、近接スイッチ
92によって検出され、その検出結果が制御装置16で
確認されている。
【0051】次に、家屋上部A2および床梁3を所定の
高さ位置まで持ち上げる。すなわち、床梁3を持ち上げ
るには、半割りのクロスビーム9の締結を解除し、シリ
ンダチューブ81の上側のフランジ81aから取り外し
た後、床梁3の下側となるシリンダチューブ81の略中
央部に設けられた下側のフランジ81bにクロスビーム
9を取り付ける(図28参照)。この際、クロスビーム
9が床梁3の下方に移動することに伴って、床梁3を支
持する第2ソケット12がクロスビーム9の通孔9aに
挿通される。
【0052】次いで、クロスビーム9のストッパー91
を第2ソケット12の係合孔12aに係合させた後、先
に説明した屋根部A1および小屋梁2を持ち上げた場合
と同様に、油圧シリンダ8を伸長させて第2ソケット1
2を上昇させる。そして、上昇させた第2ソケット12
とベース7の柱部材72との間に第1ストラット13を
挿入し、油圧シリンダ8を縮小させて第2ソケット12
に接続した第1ストラット13の係合孔13aにストッ
パー91を係合させ、再び油圧シリンダ8を伸長させる
工程を繰り返して家屋上部A2および床梁3を設定高さ
位置まで持ち上げる(図20および図29参照)。この
間、外周基礎1に設置された架台4を除去するととも
に、ストラット13の接続に先立って油圧シリンダ8の
伸長によって持ち上げられた床梁3と外周基礎1との間
にそれらの間隔に相当する長さの安全ポスト15を配設
する点は、屋根部A1を持ち上げる場合と同じである
(図30参照)。
【0053】この場合においても、油圧シリンダ8を伸
縮させて家屋上部A2をジャッキアップさせている際に
横荷重が作用したとしても、床梁3と外周基礎1間に配
設されたパンタフレーム6が横荷重を支持し、家屋上部
A2および床梁3の倒壊を防止することができるととも
に、万が一第2ソケット12もしくはストラット13が
床梁3やベース7から外れたとしても、家屋上部A2お
よび床梁3を安全ポスト15で支えることができ、家屋
上部A2の下方で作業する作業者の安全を確保すること
ができる。
【0054】この家屋上部A2を設定高さ位置まで持ち
上げるとき、バルコニー部分など、新たな荷重増加に対
しては、建築用ジャッキ装置5を補充すればよい。
【0055】家屋上部A2を設定高さ位置まで持ち上げ
たならば、床梁3と外周基礎1との間に家屋下部A3
(1階部分)の壁軸組104を組み付け(図21および
図31参照)、外周基礎1と床梁3からパンタフレーム
6を除去した後、外壁材105、窓枠サッシ106、玄
関ドア(図示せず)などを組み付け、1階の外装工事を
完了させる(図22参照)。
【0056】家屋下部A3の外装工事が終了すれば、前
述したように、油圧シリンダ8で上方のストラット13
を支持した状態でその下段のストラット13を取り外す
作業を繰り返すことにより、家屋上部A2および小屋梁
2を支持していた全てのストラット13および第1ソケ
ット11を取り外す。そして、建築用ジャッキ装置5
を、クロスビーム9および油圧シリンダ8の順に取り外
して分解した後、ベース7とともに搬出すればよい。
【0057】このように、外周基礎1上に床梁3、小屋
梁3の順に形成するとともに、その上に屋根部A1を先
行して完成させた後、建築用ジャッキ装置5の油圧シリ
ンダ8を伸縮させるとともに、複数本のストラット13
を接続して屋根部A1を設定高さ位置まで持ち上げ、持
ち上げた屋根部A1の下方空間に家屋上部A2の壁軸組
101や外壁材102などを組み付けて2階の外装を完
了させ、次いで、クロスビーム9の取着位置を変更し、
再び建築用ジャッキ装置5の油圧シリンダ8を伸縮させ
るとともに、複数本のストラット13を接続して家屋上
部A2を設定高さ位置まで持ち上げ、持ち上げた家屋上
部A2の下方空間に家屋下部A3の壁軸組104や外壁
材105などを組み付けて1階の外装を完了させること
により、クレーン車などの作業機械を使用する必要がな
く、また、高所作業用足場などの仮設設備が不要とな
り、狭小地であっても2階建ての家屋を建築することが
できる他、ほとんど地上およびその近傍での作業となる
ことから、作業者は高所作業を行うことなく作業するこ
とができる。
【0058】また、屋根部A1を先行して完成させるた
め、風雨などによって資材が濡れて品質の低下を招くこ
とがなく、天候に左右されずに施工することが可能とな
り、工期を短縮することができる。
【0059】しかも、小屋梁2および床梁3は、妻梁2
1,31および桁梁22,32が連結されて方形の枠組
みとなる全周が形成され、桁梁22,32間に間隔をお
いて梁23,33を連結して構成したことにより、全体
の剛性を高めることができるとともに、構造が標準化さ
れ、小屋梁2および床梁3の組み立てを簡単に行うこと
ができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外周基礎
に設置された架台の上に妻梁、桁梁および梁を載置し、
妻梁および桁梁を連結して方形の枠組みとなる全周を形
成するとともに、桁梁間に間隔をおいて梁を連結して床
梁を形成し、この床梁に設置された架台の上に妻梁、桁
梁および梁を載置し、妻梁および桁梁を連結して方形の
枠組みとなる全周を形成するとともに、桁梁間に間隔を
おいて梁を連結して小屋梁を形成した後、屋根部を先行
して完成させ、次いで、建築用ジャッキ装置の油圧シリ
ンダを伸縮させるとともに、複数本のストラットを接続
して小屋梁および屋根部を設定高さ位置まで持ち上げ、
持ち上げた屋根部の下方空間に家屋上部の壁軸組や外壁
材などを組み付けて2階の外装を完了させ、次いで、ク
ロスビームの取着位置を変更し、再び建築用ジャッキ装
置の油圧シリンダを伸縮させるとともに、複数本のスト
ラットを接続して床梁および家屋上部を設定高さ位置ま
で持ち上げ、持ち上げた家屋上部の下方空間に家屋下部
の壁軸組や外壁材などを組み付けて1階の外装を完了さ
せることにより、小屋梁および床梁の構造を標準化する
と同時に仮設材を用いることなく剛性を高めることが可
能となり、小屋梁および床梁を簡単に組み立てることが
できるとともに、建築用ジャッキ装置によって屋根部あ
るいは家屋上部を持ち上げる際、変形などを発生させる
ことなく支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の家屋の建築方法において屋根部を持ち
上げる最初の工程を一部省略して示す説明図である。
【図2】小屋梁(床梁)とともに小屋梁(床梁)に対す
る建築用ジャッキ装置およびパンタフレームの設置状況
を説明する平面図である。
【図3】建築用ジャッキ装置を示す正面図である。
【図4】建築用ジャッキ装置のクロスビームと第1ソケ
ット(第2ソケット)およびストラットとの関係を一部
省略して示す部分断面図である。
【図5】建築用ジャッキ装置のベース、第2ソケットお
よび床梁の関係を示す正面図である。
【図6】ストラットの半断面図である。
【図7】第1ソケットを小屋梁と床梁との間に配設する
際の説明図およびテーパ部材の斜視図である。
【図8】パンタフレームを示す斜視図である。
【図9】パンタフレームを外周基礎に固定する場合の側
面図である。
【図10】外周基礎と床梁との間に安全ポストを立設す
る場合の説明図である。
【図11】建築用ジャッキ装置と制御装置の関係を示す
概略図である。
【図12】設定位置に建築用ジャッキ装置のベース、パ
ンタフレームおよび架台を設置した状態を示す斜視図で
ある。
【図13】外周基礎に設置された架台の上で組み立てら
れた床梁を示す斜視図である。
【図14】床梁に架台を設置し、設置された架台の上で
組み立てられた小屋梁を示す斜視図である。
【図15】建築用ジャッキ装置の油圧シリンダをベース
に連結する際の説明図である。
【図16】外周基礎の上で完成させた屋根部を示す斜視
図である。
【図17】完成させた屋根部を設定高さ位置まで持ち上
げた状態を示す斜視図である。
【図18】床梁と小屋梁との間に2階の壁軸組を組み付
けた状態を示す斜視図である。
【図19】2階の外装を完成させた状態を示す斜視図で
ある。
【図20】家屋上部を設定高さ位置まで持ち上げた状態
を示す斜視図である。
【図21】床梁と外周基礎との間に1階の壁軸組を組み
付けた状態を示す斜視図である。
【図22】1階の外装を完成させた家屋を示す斜視図で
ある。
【図23】屋根部を建築用ジャッキ装置で持ち上げ、第
1ソケットに第1ストラットを接続する工程を示す説明
図である。
【図24】第1ストラットとクロスビームとを連結した
状態を示す説明図である。
【図25】屋根部を建築用ジャッキ装置で持ち上げ、第
1ストラットに第2ストラットを接続する工程を示す説
明図である。
【図26】第2ストラットとクロスビームとを連結した
状態を示す説明図である。
【図27】設定高さ位置に持ち上げられた小屋梁と床梁
との間に壁軸組を組み付けた状態を示す説明図である。
【図28】2階の外装を完了させ、クロスビームをシリ
ンダチューブの中央部に取り付けて第2ソケットと連結
した状態を示す説明図である。
【図29】家屋上部を設定高さ位置に持ち上げ、第2ソ
ケットに接続した第1ストラットに第2ストラットを接
続する工程を示す説明図である。
【図30】家屋上部および床梁を設定高さ位置まで持ち
上げた際、床梁と外周基礎との間に配設されたパンタフ
レームおよび安全ポストを示す斜視図である。
【図31】設定高さ位置に持ち上げられた床梁と外周基
礎との間に壁軸組を組み付けた状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 外周基礎 2 小屋梁 3 床梁 21,31 妻梁 22,32 桁梁 23,33 梁 4 架台 5 建築用ジャッキ装置 6 パンタフレーム 7 ベース 72 柱部材 8 油圧シリンダ 82 シリンダチューブ 9 クロスビーム 91 ストッパー 11 第1ソケット 12 第2ソケット 13 ストラット 11a,12a,13a 係合孔 113,123,132 ソケット部 131,721 テーパ部 A1 屋根部 A2 家屋上部 A3 家屋下部 A4 家屋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築用ジャッキ装置のベースを設定位置
    に設置する一方、外周基礎の上に間隔をおいて架台を設
    置した後、架台の上に妻梁、桁梁および梁を載置し、妻
    梁および桁梁を連結して全周を包囲するとともに桁梁間
    に間隔をおいて梁を連結して2階の床梁を形成し、ま
    た、床梁の上に間隔をおいて架台を設置した後、架台の
    上に妻梁、桁梁および梁を載置し、妻梁および桁梁を連
    結して全周を包囲するとともに桁梁間に間隔をおいて梁
    を連結して小屋梁を形成し、その後、ベースに一対の油
    圧シリンダを倒置状に連結するとともに、ベースに第2
    ソケットを嵌合して床梁を支持し、また、第2ソケット
    の直上位置において床梁に第1ソケットを設置して小屋
    梁を支持し、さらに、一対の油圧シリンダの上部にクロ
    スビームを取り付けるとともに、クロスビームと第1ソ
    ケットとを連結した後、小屋梁の上に屋根部を組み立て
    て完成させ、次いで、油圧シリンダを伸長させて屋根部
    および小屋梁を第1ソケットを介して持ち上げ、第1ソ
    ケットと床梁との間に第1ストラットを接続する一方、
    クロスビームと第1ソケットとの連結を解除し、油圧シ
    リンダを縮小させて屋根部および小屋梁を第1ソケッ
    ト、第1ストラットおよび床梁を介して支持した後、架
    台を除去し、次いで、クロスビームと第1ストラットと
    を連結した後、再び油圧シリンダを伸長させて屋根部お
    よび小屋梁を第1ソケットおよび第1ストラットを介し
    て持ち上げ、第1ストラットと床梁の間に第2ストラッ
    トを接続し、以上の設定本数のストラットの接続、クロ
    スビームとストラットとの連結とその解除および油圧シ
    リンダの伸縮を繰り返して屋根部および小屋梁を設定高
    さ位置まで上昇させた後、小屋梁と床梁との間に家屋上
    部の壁軸組、外壁材、窓枠サッシなどを組み付けて2階
    外装を完了させた後、家屋上部を支持していた第1ソケ
    ットおよび全てのストラットを取り外すとともに、クロ
    スビームを油圧シリンダの上部から取り外して床梁の下
    側となるその略中央部に取り付け、クロスビームと第2
    ソケットとを連結した後、油圧シリンダを伸長させて家
    屋上部および床梁を第2ソケットを介して持ち上げ、第
    2ソケットとベースとの間に第1ストラットを接続する
    一方、クロスビームと第2ソケットとの連結を解除し、
    油圧シリンダを縮小させて家屋上部および床梁を第2ソ
    ケット、第1ストラットおよびベースを介して支持した
    後、架台を除去し、次いで、クロスビームと第1ストラ
    ットとを連結した後、再び油圧シリンダを伸長させて家
    屋上部および床梁を第2ソケットおよび第1ストラット
    を介して持ち上げ、第1ストラットとベースとの間に第
    2ストラットを接続し、以上の設定本数のストラットの
    接続、クロスビームとストラットとの連結とその解除お
    よび油圧シリンダの伸縮を繰り返して家屋上部および床
    梁を設定高さ位置まで上昇させた後、床梁と外周基礎と
    の間に家屋下部の壁軸組、外壁材、窓枠サッシなどの組
    み付けて1階外装を完了させた後、家屋上部および床梁
    を支持していた第2ソケットおよび全てのストラットを
    取り外すことを特徴とする家屋の建築方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038414A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Hitachi Plant Technologies Ltd ボイラケージ部フロアの構築方法
CN103291065A (zh) * 2013-06-05 2013-09-11 盐城工学院 一种装配式混凝土用支撑装置及吊装定位方法
US8944737B2 (en) 2005-12-16 2015-02-03 Gregory John Black Construction system, method and apparatus

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