JPH05258886A - 放電灯点灯回路およびこの点灯回路を用いた照明器具 - Google Patents

放電灯点灯回路およびこの点灯回路を用いた照明器具

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JPH05258886A
JPH05258886A JP4052193A JP5219392A JPH05258886A JP H05258886 A JPH05258886 A JP H05258886A JP 4052193 A JP4052193 A JP 4052193A JP 5219392 A JP5219392 A JP 5219392A JP H05258886 A JPH05258886 A JP H05258886A
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JP
Japan
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circuit
discharge lamp
inverter
surge voltage
high frequency
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JP4052193A
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Hajime Osaki
肇 大崎
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電灯を安定に始動できるようにするととも
に、サージ電圧の印加からインバータ部のスイッチング
素子を保護できるようにする。 【構成】 サージ電圧検出用の分圧抵抗28,29と、
これら分圧抵抗28,29によってサージ電圧が検出さ
れたときに、インバータ4の動作を停止させる手段であ
るトランジスタ27、比較器25、フリップフロップ回
路31および駆動制御回路5と、サージ電圧解消後に放
電灯8を点灯するにあたって、必ず初期状態から再始動
できるようにランプ装着検出信号をインバータ4の駆動
制御回路5に擬似的に入力する手段であるトランジスタ
19およびフリップフロップ回路31とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータからの高周波
出力により放電灯を点灯するための放電灯点灯回路に関
し、特に放電灯を安定に始動できるとともに、商用交流
電源に重畳してくるサージ電圧からインバータ部を保護
できる放電灯点灯回路およびこの点灯回路を用いた照明
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】図6のブロック図に、インバータ出力に
より放電灯を点灯させる一般的な放電灯点灯回路を示
す。この図で、商用交流電源1は整流回路2で直流に変
換されたあと、昇圧チョッパ回路3に入力され、所定の
高電圧に昇圧される。昇圧チョッパ回路3からの直流電
源は、インバータ4で高周波電源に変換されたあと、イ
ンダクタ6とコンデンサ7からなる共振回路を介して放
電灯8に供給される。放電灯8の両端電圧はランプ電圧
検出回路70で検出され、この検出回路70の出力がイ
ンバータ4の駆動制御回路5に入力される。
【0003】放電灯8を始動する際は、このランプ電圧
の検出出力が駆動制御回路5にフィードバックされ、図
7に示す始動時の各モードで所定の電圧が放電灯8に印
加されるように駆動制御回路5内の電圧−周波数変換器
の発振周波数が制御される。この図7で、まずソフトス
タート期間に対応する予熱モードでは、放電灯8を予熱
するのに必要な低い電圧V1Oが、たとえば1秒程度の
期間t1だけ放電灯に加えられる。その後始動モードに
おいてたとえば0.5秒程度の期間t2だけ放電灯8に
高い始動電圧V2Oが加えられ、放電灯8が点灯され
る。放電灯8を始動する際は、インバータ4を構成する
スイッチング素子4a,4bの破壊を防止するために、
共振回路の共振点に対して必ず遅相スイッチングモード
となるようにインバータ4のスイッチング周波数が高い
周波数側に設定される。
【0004】放電灯8が点灯し、点灯モードに移行した
あとは放電灯8に加えられる電圧はV3Oに低下する。
この点灯モードでは、ランプ電力が検出され、電圧フィ
ードバックではなく、電力検出出力が駆動制御回路5に
入力されることで、電力フィードバックにより放電灯8
の点灯状態が制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の放電灯点灯回路では、昇圧チョッパ回路3の動作後
(立ち上がり後)の直流電圧において始動電圧V2Oが
一定となるように制御される。しかし、昇圧チョッパ回
路3を構成する抵抗やコンデンサのバラツキ、または昇
圧チョッパ回路3の制御回路46のバラツキなどによ
り、チョッパ回路3の出力電圧の立ち上がりが遅れる場
合がある。このように昇圧チョッパ回路3の立ち上がり
が遅れると、所望の始動電圧V2Oを確保しようとして
駆動制御回路5の発振周波数が低下していき、進相スイ
ッチングモードに突入するようになる。これによりイン
バータ4のスイッチング素子4a,4bにストレスが加
わったり、これらのスイッチング素子4a,4bが破壊
される場合がある。
【0006】また、雷の誘導などになり商用交流電源1
からサージ電圧がインバータ4に加わると、インバータ
4のスイッチング素子4a,4bが破壊されるなどの問
題が生じるようになる。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
課題を解決するために提案されたものであり、放電灯を
安定に始動をできるようにするとともに、サージ電圧の
印加からインバータ部のスイッチング素子を保護できる
放電灯点灯回路およびこの点灯回路を用いた照明器具を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、直流電源をインバータで高周波電源に変換
し、このインバータの高周波出力を共振回路を含む放電
灯の負荷に供給して放電灯を高周波点灯する放電灯点灯
回路において、インバータに印加されるサージ電圧を検
出するサージ電圧検出回路と、このサージ電圧検出回路
がサージ電圧を検出したときに、インバータの発振を停
止する発振停止手段と、上記サージ電圧検出回路からの
検出出力を受けて、サージ電圧解消時に始動シーケンス
の初期状態から放電灯を再始動する制御手段とを有する
構成としてある。
【0009】また本発明は、チョッパ回路で昇圧した直
流電源をインバータで高周波電源に変換し、このインバ
ータの高周波出力を共振回路を含む放電灯の負荷に供給
して放電灯を高周波点灯する放電灯点灯回路において、
インバータに印加されるサージ電圧を検出するサージ電
圧検出回路と、このサージ電圧検出回路がサージ電圧を
検出したときに、上記チョッパ回路の動作を停止する制
御手段と、サージ電圧検出時にインバータの駆動制御回
路に接続される起動回路をオフする過電圧時オフ回路と
を有する構成としてある。
【0010】また本発明による放電灯点灯回路は、放電
灯の始動時に、インバータの発振周波数を上記共振回路
の共振点に対して遅相スイッチングモードとなる一定周
波数に保持する発振周波数保持手段を有している。
【0011】また本発明による放電灯点灯回路は、上記
チョッパ回路が立ち上がる前の直流電源電圧によって放
電灯の始動電圧が確保できるように上記共振回路のイン
ダクタンスと静電容量とを設定してある。
【0012】また本発明による照明器具は、器具本体内
に請求項1また請求項2または請求項3または請求項4
記載の放電灯点灯回路を内蔵し、器具本体に装着された
放電灯の負荷をこの放電灯点灯回路の出力により点灯さ
せる構成としてある。
【0013】
【作用】上述した請求項1に対応する構成によれば、サ
ージ電圧解消後に初期状態から放電灯を再始動できるの
で、必ず遅相スイッチングモードで放電灯を始動でき
る。
【0014】また請求項2に対応する構成によれば、サ
ージ電圧検出時にチョッパ回路の動作を停止できるとと
もに、インバータの発振を停止できるので、インバータ
の動作が完全に停止され、インバータのスイッチング素
子がサージ電圧の影響を全く受けなくなる。
【0015】また請求項3に対応する構成によれば、放
電灯の始動時に遅相スイッチングモードとなるようにイ
ンバータの発振周波数を固定できるので、進相スイッチ
ングモードに突入することはない。
【0016】また請求項4に対応する構成によれば、放
電灯の始動時に、チョッパ回路が立ち上がる前の電圧で
も始動電圧が確保できるように共振回路のインダクタン
スと静電容量を設定してあるので、インバータは始動電
圧を確保しようとして進相スイッチングモードに突入す
ることはない。
【0017】
【実施例】以下、本発明による放電灯点灯回路と照明器
具の具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。図
1の回路図に、この放電灯点灯回路の一実施例を示す。
この図で、商用交流電源1は整流回路2で直流電源に変
換されたあと、インバータ4によって高周波電源に変換
される。インバータ4の一方の出力端子は共振回路を構
成するインダクタ6の一端に接続され、このインダクタ
6の他端とインバータ4の他方の出力端子(整流回路2
のマイナス端子)の間には、共振用のコンデンサ7が接
続される。共振回路をなすインダクタ6とコンデンサ7
の接続点は、放電灯8の一方のフィラメント8aの一端
に接続させるとともに、フィラメントトランス10の一
次巻線11とコンデンサ14の直列回路を介してインバ
ータ4の他方の出力端子に接続される。フィラメントト
ランス10の二次巻線12は一方のフィラメント8aの
両端に接続され、二次巻線13はダイオード15を介し
て他方のフィラメント8bに接続される。このフィラメ
ント8bの一端は、直流カット用のコンデンサ16を介
してインバータ4の他方の出力端子に接続される。
【0018】また、整流回路2のプラス側出力端子は抵
抗17を介して他方のフィラメント8bの他端(ダイオ
ード15のフィラメント8bの接続点)に接続される。
このフィラメント8bの一端は、ランプ装着検出回路1
8の入力端子に接続される。この入力端子と接地間に
は、ランプ装着検出出力を一時的に短絡するためのトラ
ンジスタ19が接続される。
【0019】また、一方のフィラメント8aの一端に
は、ランプ電圧を整流するためのダイオード20が接続
され、このダイオード20のカソードとインバータ4の
他方の出力端子の間には、平滑用コンデンサ21が接続
されるとともに、分圧抵抗22,23の直列回路が接続
されている。この分圧抵抗22,23の接続点はランプ
電圧検出回路24に接続され、この検出回路24から出
力されるランプ両端電圧の検出信号が比較器25の非反
転入力端子に加えられる。この比較器25の反転入力端
子と接地間には、基準電圧源26が接続されるととも
に、この基準電圧源26には電圧源26を一時的に短絡
するためのトランジスタ27が並列に接続されている。
【0020】一方、整流回路2の出力端子間には、サー
ジ電圧を検出するための分圧抵抗28,29の直列回路
が接続されており、分圧抵抗28,29の接続点が、サ
ージ電圧検出回路30に接続されるとともに、ランプ装
着検出回路18側のトランジスタ19のベースに接続さ
れる。このサージ電圧検出回路30の出力端子は、比較
器25側のトランジスタ27のベースに接続される。
【0021】比較器25の出力端子は、フリップフロッ
プ回路31のセット端子に接続され、ランプ装着検出回
路18の出力端子が、微分回路32を介してこのフリッ
プフロップ回路31のリセット端子に接続される。この
フリップフロップ回路31の出力端子は、駆動制御回路
5内の電圧−周波数変換器の制御入力端子に接続され
る。
【0022】このように構成された放電灯点灯回路で
は、商用交流電源1にサージ電圧が加わり、整流回路2
の出力に接続された分圧抵抗28,29によってこのサ
ージ電圧が検出されると、サージ電圧検出回路30から
の信号によりトランジスタ27がオンし、基準電圧源2
6を短絡する。これにより比較器25の出力がハイ
(“H“)レベルとなり、この“H“レベル出力がフリ
ップフロップ回路31にラッチされることで、フリップ
フロップ回路31の出力がロー(“L“)レベルとな
る。駆動制御回路5では、フリップフロップ回路31か
らの“L“レベル出力を受けると、電圧−周波数変換器
の発振を停止し、インバータ4のスイッチング素子4
a,4bへのスイッチング制御信号の供給を停止する。
また、このとき分圧抵抗28,29からのサージ電圧検
出出力によりトランジスタ19がオンされるので、ラン
プ装着検出出力が短絡され、フリップフロップ回路31
のセット端子には“L“レベルの信号が加えられる。
【0023】サージ電圧の印加が消滅すると、トランジ
スタ19がオフするので、ランプ装着検出信号が“L
“レベルから“H“レベルに変化し、フリップフロップ
回路31がリセットされる。このときフリップフロップ回
路31の出力は“L“レベルから“H“レベルに変わ
り、擬似的にランプ装着検出信号が駆動制御回路5に入
力されたことになる。これにより駆動制御回路5は、放
電灯8がランプソケットに装着されたと判断して、始動
シーケンスを初期化し、放電灯8を初期状態からの再始
動により点灯する。この再始動は図7に示したシーケン
スで行なわれる。
【0024】このようにサージ電圧の印加時に駆動制御
回路5の発振を停止することによって、インバータ部の
スイッチング素子4a,4bをサージ電圧から保護する
ことができる。また、サージ電圧の低下後に再び初期状
態から放電灯8を始動することにより、放電灯8を確実
に点灯できるようにしている。なお、インバータ4を停
止してから、初期状態に戻さずに放電灯8を点灯しよう
とすると、放電灯8が点灯していたときの低い周波数か
ら再始動されるため、進相スイッチングモードに突入し
てしまいインバータ部のスイッチング素子4a,4bの
破壊を招く。
【0025】つぎに、図2に示す他の実施例の放電灯点
灯回路を説明する。この図で、商用交流電源1はダイオ
ードブリッジからなる整流回路2で直流電源に変換され
たあと、昇圧チョッパ回路3に供給される。この昇圧チ
ョッパ回路3は、整流回路2のプラス側出力端子に一端
が接続される昇圧トランス33と、この昇圧トランス3
3の他端と整流回路2のマイナス端子の間に接続される
スイッチング素子34と、このスイッチング素子34の
出力側に接続される整流用ダイオード35と平滑用コン
デンサ36からなる。昇圧チョッパ回路3で昇圧された
直流電源は、インバータ4に供給されて高周波電源に変
換される。このインバータ4の出力端子には、インダク
タ6とコンデンサ7からなる共振回路を介してバランサ
インダクタ37に並列接続された放電灯8,9の負荷が
接続される。これら放電灯8,9のフィラメントには、
フィラメントトランス10の二次巻線12a,12b,
13が接続されている。
【0026】また、昇圧トランス33の二次巻線33a
には整流用ダイオード44が接続され、この整流用ダイ
オード44の出力をコンデンサ45によって平滑したあ
との直流電源が、チョッパ回路3の制御回路46とイン
バータ4の駆動制御回路5に給電される。
【0027】また、昇圧チョッパ回路3の出力端子間に
は、サージ電圧を検出するための過電圧検出用の分圧抵
抗47,48の直列回路が接続されており、この分圧抵
抗47,48の接続点から得られる検出出力が制御回路
46に入力される。
【0028】また、昇圧チョッパ回路3のプラス側出力
端子は、抵抗49、トランジスタ50およびダイオード
51の直列回路を介して各制御回路5,46の給電端子
に接続されている。この出力端子間に接続される分圧抵
抗52,53の接続点が、トランジスタ50のベースに
接続される。これら抵抗49,52,53、トランジス
タ50およびダイオード51は起動回路を構成してい
る。
【0029】また、分圧抵抗54,55の直列回路がチ
ョッパ回路3の出力端子間に接続され、トランジスタ5
0のベースとチョッパ回路3のマイナス端子間に接続さ
れたトランジスタ56のベースにこの分圧抵抗54,5
5の接続点が接続される。これら抵抗54,55および
トランジスタ56は、過電圧時オフ回路を構成してい
る。
【0030】このように構成された放電灯点灯回路で
は、商用交流電源1が投入されてから昇圧チョッパ回路
3が動作するまでの間は、トランジスタ50がオンして
抵抗49、トランジスタ50およびダイオード51を介
して各制御回路5,46に給電される。昇圧チョッパ回
路3が立ち上がると、昇圧トランス33の二次側に出力
が得られるので、ダイオード44とコンデンサ45で整
流・平滑したあとの直流電源が各制御回路5,46に給
電される。
【0031】商用交流電源1にサージ電圧が加わると、
分圧抵抗47,48によってサージ電圧が検出され、こ
の検出出力が制御回路46に入力される。制御回路46
は、このサージ電圧検出信号を受けると、内部の保護回
路を動作させてチョッパ回路3の動作を停止させる。ま
た、このとき過電圧時オフ回路が同様にサージ電圧を検
出してトランジスタ56をオンするため、起動回路のト
ランジスタ50がオフされ、昇圧チョッパ回路3の停止
と同時に起動回路からインバータ4の駆動制御回路5に
直流電源が供給されるのを阻止できるようになってい
る。
【0032】これにより駆動制御回路5の発振が止ま
り、インバータ4を完全に停止させることができるの
で、サージ電圧印加時にインバータ部のスイッチング素
子4a,4bに加わるストレスを完全に解消することが
できる。
【0033】つぎに、図3に示すさらに他の実施例の放
電灯点灯回路を説明する。この実施例では、商用交流電
源1が整流回路2で直流に変換され、昇圧チョッパ回路
3で昇圧されたあとインバータ4に供給される。このイ
ンバータ4で作られた高周波電源は、インダクタ6とコ
ンデンサ7からなる共振回路を介して放電灯8に供給さ
れる。放電灯8には、ランプ両端電圧を検出する整流用
ダイオード20、平滑用コンデンサ21および分圧抵抗
22,23からなるランプ電圧検出回路が接続されてお
り、この検出回路から得られるランプ両端電圧検出信号
がインバータ4の駆動制御回路5の制御入力端子に入力
される。
【0034】タイマ57は、始動時の予熱モードと始動
モードの期間を設定しており、このタイマ57からの出
力信号がインバータ4の駆動制御回路5に入力されると
ともに、放電灯8を始動する際に一定の期間だけチョッ
パ回路3の動作を遅らせるための停止信号がこのタイマ
57から昇圧チョッパ回路3の制御回路46に供給され
る。
【0035】また、昇圧チョッパ回路3の出力端子間に
は、昇圧チョッパ回路3の出力電圧の立ち上がりを検出
するための分圧抵抗58,59の直列回路と、抵抗6
0、PNP形トランジスタ61および抵抗62の直列回
路とが接続され、分圧抵抗58,59の接続点がトラン
ジスタ61のベースに接続されている。トランジスタ6
1と抵抗62の接続点は、ダイオード63を介して駆動
制御回路5の制御入力端子に接続される。ここで、分圧
抵抗58,59、抵抗60,62、トランジスタ61お
よびダイオード63は、始動時におけるインバータ4の
発振周波数保持手段を構成している。
【0036】このように構成された放電灯点灯回路で
は、放電灯8が始動される際に、一定期間たとえば1秒
間程度タイマ57からの停止信号により昇圧チョッパ回
路3の動作が停止される。これによりインバータ4に
は、放電灯8の始動直後の一定期間だけ、整流回路2か
らの出力電圧が直接加えられるため、分圧抵抗58,5
9がこの低電圧を検出してトランジスタ61をオンさせ
る。このトランジスタ61のオンによりダイオード63
を介して駆動制御回路5の電圧フィードバック用の制御
入力端子に電圧が重畳されるため、始動電圧を定めるフ
ィードバックレベルが高く設定される。
【0037】また、停止信号が解除され、昇圧チョッパ
回路3が動作を開始することにより、出力端子間の電圧
が上昇すると、分圧抵抗58,59の分圧点の電圧が高
まるため、トランジスタ61がオフして、駆動制御回路
5の制御入力端子への電圧の印加が解除される。
【0038】したがって、昇圧チョッパ回路3の立ち上
がりにバラツキがあったとしても、放電灯8が点灯する
までの間、始動電圧を定めるフィードバックレベルを一
定に保つことができる。これにより、放電灯8の始動時
に駆動制御回路5の発振周波数が一定に保持され、進相
スイッチングモードに移行するのを防ぐことができる。
【0039】つぎに、図4に示すさらに他の実施例の放
電灯点灯回路を説明する。この実施例では、インバータ
4の出力端子に接続される共振用のインダクタ63のイ
ンダクタンスLと共振用のコンデンサ64の静電容量C
を、昇圧チョッパ回路3の立ち上がりのバラツキにより
出力電圧が上昇しなかったとしても、昇圧チョッパ回路
3の動作前の電圧により十分に始動電圧V2Oを確保で
きる定数に設定されている。
【0040】このようにインダクタンスLと静電容量C
を定めることにより、昇圧チョッパ回路3のばらつきに
より進相スイッチングモードに移行してしまうのを防止
できる。
【0041】つぎに、上述した実施例の放電灯点灯回路
を用いた照明器具を図5に基づいて説明する。この図
で、天井65に取り付けられる器具本体66内には、図
1乃至図4に示したいずれかの放電灯点灯回路U1が内
蔵されている。この放電灯点灯回路U1から延びる接続
ケーブルは、器具本体66に装着された蛍光灯からなる
放電灯LmにランプソケットS1,S2を介して接続さ
れ、放電灯Lmがインバータ4からの出力により点灯で
きるようになっている。図中、67は反射板であり、6
8はルーバである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、サ
ージ電圧を検出してインバータを停止させたあとに、放
電灯を再び点灯する際に、必ず初期状態から再始動でき
るようにしたので、進相スイッチングモードに突入する
ような不具合は発生しなくなる。また、サージ電圧検出
と同時に昇圧チョッパ回路の動作を停止できるととも
に、インバータの動作も完全に停止できるので、インバ
ータのスイッチング素子にストレスが加わらず、素子の
破壊を防止できる。また、放電灯の始動時に放電灯が点
灯するまでの間、インバータの駆動周波数を一定化し
て、所定の始動電圧が確保できるようにしたので、昇圧
チョッパ回路の立ち上がりが遅れたとしても、進相スイ
ッチングモードに突入するのを防止できる。また、昇圧
チョッパ回路の立ち上がりのいかんによらず、高い始動
電圧が得られるように共振回路のインダクタンスと静電
容量を設定してあるので、進相スイッチングモードに突
入するような不具合は発生しない。このようにサージ電
圧から効果的にインバータ部のスイッチング素子を保護
できるとともに、放電灯の始動時に進相スイッチングモ
ードに突入しないようにしたので、インバータの安定動
作が確保できるとともに、放電灯の長寿命化を図れると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放電灯点灯回路の一実施例を示す
回路図である。
【図2】他の実施例の放電灯点灯回路を示す回路図であ
る。
【図3】さらに他の実施例の放電灯点灯回路を示す回路
図である。
【図4】さらに他の実施例の放電灯点灯回路を示す回路
図である。
【図5】各実施例の放電灯点灯回路を用いて構成される
照明器具の概略断面図である。
【図6】従来の放電灯点灯回路を示す回路図である。
【図7】放電灯を始動する際の各モードにおけるランプ
電圧を示す説明図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 整流回路 3 昇圧チョッパ回路 4 インバータ 5 インバータの駆動制御回路 6,63 共振用のインダクタ 7,64 共振用のコンデンサ 8,9 放電灯 10 フィラメントトランス 14,16 直流カット用コンデンサ 22,23 ランプ電圧検出用の分圧抵抗 25 比較器 26 基準電圧源 28,29 サージ電圧検出用の分圧抵抗 31 フリップフロップ回路 32 微分回路 33 昇圧トランス 37 バランサインダクタ 46 昇圧チョッパ回路の制御回路 47,48 サージ電圧検出用の分圧抵抗 50 起動回路用のトランジスタ 52,53 起動回路用の分圧抵抗 54,55 過電圧時オフ回路用の分圧抵抗 56 過電圧時オフ回路用のトラジスタ 58,59 出力電圧立上り検出用の分圧抵抗 66 器具本体 67 反射板 68 ルーバ Lm 放電灯 U1 放電灯点灯回路 S1,S2 ランプソケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源をインバータで高周波電源に変
    換し、このインバータの高周波出力を共振回路を含む放
    電灯の負荷に供給して放電灯を高周波点灯する放電灯点
    灯回路において、 インバータに印加されるサージ電圧を検出するサージ電
    圧検出回路と、このサージ電圧検出回路がサージ電圧を
    検出したときに、インバータの発振を停止する発振停止
    手段と、上記サージ電圧検出回路からの検出出力を受け
    て、サージ電圧解消時に始動シーケンスの初期状態から
    放電灯を再始動する制御手段とを有することを特徴とす
    る放電灯点灯回路。
  2. 【請求項2】 チョッパ回路で昇圧した直流電源をイン
    バータで高周波電源に変換し、このインバータの高周波
    出力を共振回路を含む放電灯の負荷に供給して放電灯を
    高周波点灯する放電灯点灯回路において、 インバータに印加されるサージ電圧を検出するサージ電
    圧検出回路と、このサージ電圧検出回路がサージ電圧を
    検出したときに、上記チョッパ回路の動作を停止する制
    御手段と、サージ電圧検出時にインバータの駆動制御回
    路に接続される起動回路をオフする過電圧時オフ回路と
    を有することを特徴とする放電灯点灯回路。
  3. 【請求項3】 チョッパ回路で昇圧した直流電源をイン
    バータで高周波電源に変換し、このインバータの高周波
    出力を共振回路を含む放電灯の負荷に供給して放電灯を
    高周波点灯する放電灯点灯回路において、 放電灯の始動時に、インバータの発振周波数を上記共振
    回路の共振点に対して遅相スイッチングモードとなる一
    定周波数に保持する発振周波数保持手段を有することを
    特徴とする放電灯点灯回路。
  4. 【請求項4】 チョッパ回路で昇圧した直流電源をイン
    バータで高周波電源に変換し、このインバータの高周波
    出力を共振回路を含む放電灯の負荷に供給して放電灯を
    高周波点灯する放電灯点灯回路において、 上記チョッパ回路が立ち上がる前の直流電源電圧によっ
    て放電灯の始動電圧が確保できるように上記共振回路の
    インダクタンスと静電容量とを設定してあることを特徴
    とする放電灯点灯回路。
  5. 【請求項5】 器具本体内に請求項1また請求項2また
    は請求項3または請求項4記載の放電灯点灯回路を内蔵
    し、器具本体に装着した放電灯の負荷をこの放電灯点灯
    回路の出力により点灯することを特徴とする照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102594572A (zh) * 2012-01-21 2012-07-18 华为技术有限公司 一种抗浪涌的网络设备
KR20180006182A (ko) * 2016-07-08 2018-01-17 엘지전자 주식회사 전력변환장치 및 이를 구비하는 공기조화기

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