JPH0525752A - 織布工場の利益向上制御方法 - Google Patents

織布工場の利益向上制御方法

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JPH0525752A
JPH0525752A JP3268102A JP26810291A JPH0525752A JP H0525752 A JPH0525752 A JP H0525752A JP 3268102 A JP3268102 A JP 3268102A JP 26810291 A JP26810291 A JP 26810291A JP H0525752 A JPH0525752 A JP H0525752A
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profit
factory
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control
loom
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JP3268102A
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Tsutomu Sainen
勉 西念
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある制御状態での工場の利益を基準として、
後の工場の利益がこの基準の利益を下回らないように、
工場内で各織機の設定値を制御することである。 【構成】 制御対象の織機について所定期間にわたり予
備試験を行い、基準データを作成しておき、その後の上
記織機の運転中に、モニタ時間における工場の利益の増
減を左右するパラメータを収集してモニタ時間で規準化
された比較データを作成し、この比較データと予備試験
段階の基準データとを比較し、その比較結果にもとづい
て当該織機についてその後の回転数を求めるようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織布工場の利益を向上
させる制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−239138号公報は、利益
評価関数を使用して、利益評価関数が最大になるよう
に、利益に影響を及ぼす制御可能な設定値を修正するこ
とを開示している。この技術によると、制御過程で利益
評価関数の最大値が複雑な手法によって求められるた
め、最大値を求めるのに長時間を要してしまう。その間
に、織機の特性が変化してしまうため、あまり効果が上
がらず、適切な運転状態が得られなかった。
【0003】また特開平2−289152号公報は、織
機の整備・調整を終えた段階で、そのときのよこ入れ用
噴射圧力や噴射タイミングなどの検出値を基準データと
し、稼動状態に不調が発生したとき、基準データと現在
の稼動中の検出値とを比較し不調原因を探し出すことを
開示している。この技術によると、調整段階の基準デー
タと、稼動中の検出値とを比較するだけで、設定値を積
極的に修正し、工場の利益を向上させるための配慮がな
されていないため、稼動率、工場の利益の観点から見て
最適な制御状態が期待できない。
【0004】
【発明の目的】したがって本発明の目的は、ある制御状
態での織布工場の利益を基準として、後の利益がこの基
準の利益を下回らないように、工場内で各織機の設定値
を制御することである。
【0005】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、制御対
象の織機について予備試験を行い、所定の試験期間にわ
たり工場の利益の増減を左右するパラメータを収集し
て、予備試験段階で基準データを作成しておき、その後
の上記織機の運転中に、変更した設定値のもとでモニタ
時間における工場の利益の増減を左右するパラメータを
収集してモニタ時間で時間的に規準化された比較データ
を作成し、この比較データと予備試験段階の基準データ
とを比較し、その比較結果にもとづいて当該織機につい
てその後の利益向上のための設定値を求めるようにして
いる。
【0006】なお、この制御は、個々の織機について実
行されるが、好ましい実施態様によると、統計的データ
の収集および処理の観点から、織布工場単位で多数の織
機群について集中制御方式の下に実行される。また制御
状態の評価は、評価関数を用いないで、あるいは評価関
数を導入して行われ、また修正のための新たな設定値
は、ファジイ制御またはエキスパートシステムなどを活
用して実施される。
【0007】
【織機の生産モデル】織布工場の利益は、概略下記の式
で表される。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、待時間とは織機停止してから織工
が到着するまでの時間をいい、また修復時間とは織工が
到着してから実際に修復に要した時間をいう。
【0010】上記の式を単位時間当りのモデルに書き改
めると、利益、生産量および稼動時間は、それぞれ下記
の式によって表される。
【0011】
【数2】
【0012】ここで、生産外時間とは機上がり、故障、
調整などのために停台している時間をいう。
【0013】なお、織機の回転速度が高くなれば、エネ
ルギー消費量や停台の回数が増える傾向となるため、エ
アジェット織機の場合に、消費電力w、エアー消費量
a、停台回数siは、陰に織機の回転数nの関数となっ
ている。
【0014】そして、上記3つの式は、それぞれ次の各
制御事項と対応している。 (1)式→稼動率を向上させる制御パラメータの値の探
索(稼動率向上制御) (2)式→上記に加え、生産量を向上させる回転数を含
む制御パラメータの値の探索(生産量向上化制御) (3)式→上記に加えエネルギーロスを含む利益を向上
させる制御パラメータの値の探索(利益向上化制御) 本発明の方法は、上記(3)式に関し、それにもとづい
て工場の利益を向上させるために、制御対象の織機につ
いて、最適な設定値を自動的に制御していく。
【0015】
【利益向上最適化制御】生産量の向上を目的として、最
適化制御を実行し、織布の生産量を増加させたとして
も、製織に要するエネルギーコストが高くなれば、工場
の利益は却って減少することになる。したがって、製織
に要するエネルギーをパラメータとして加味することに
よって、総合的に工場の利益が向上することになり、こ
の観点からも制御が必要となる。
【0016】そのために、この制御系は、織機にエネル
ギー・モニタとして電力消費センサ(電力計測器)およ
びエアー消費センサ(流量計)を装備し、利益を考慮し
ながら、織機の回転数を制御する。なお、エアー消費量
を減らすためには、よこ入れ用の噴射圧力を下げること
により、または噴射期間を短縮することにより実現でき
るが、一般に、よこ入れ制御装置には、よこ糸の飛走状
態を安定させるために圧力または噴射タイミングの自動
制御系が備えられ、圧力または噴射タイミングは最適化
されている。そこで、このようなよこ入れの自動制御系
が付属している場合には、エアー消費量を減らすため
に、制御過程でよこ入れ用の設定圧力を直接変えること
は行わず、回転数を下げることによって、間接的にエア
ー消費量を下げるようにすることができる。もちろんこ
のようなよこ入れの自動制御系が付属していない場合に
は、直接、よこ入れの設定値を変更することになる。
【0017】
【集中制御系の構成】図1は、集中制御系の構成を示し
ている。集中制御用のホストコンピュータ30は、通信
制御部31、通信回線32を介し、それぞれの織機33
の織機制御装置40に接続されており、また通信制御部
34を介し他のコンピュータ35および検反場コンピュ
ータ36に接続されている他、外部記憶部37、表示部
38、キーボード39にも接続されている。
【0018】次に、図2は、ホストコンピュータ30の
内部のファジイ制御部60の構成を示している。ファジ
イ制御器41は、メンバーシップ関数定義用の設定器4
2および制御則の設定器43に接続されており、評価関
数値E3、B3を入力とし、設定値の変更量として、織
機の回転数ΔNの指令を出力する。
【0019】図3は、上記織機制御装置40の具体的な
構成例を織機33の運動機構などとともに示している。
前記ホストコンピュータ30は、通信コントローラ2を
介して設定値コントローラ1に接続されている。設定値
コントローラ1は、出力側で回転制御部3およびインバ
ータ4を介して原動モータ5に接続されている。原動モ
ータ5は、主軸6に連結されており、それを回転させる
ことによって、織機33の運動機構に製織運動に必要な
回転力を与える。なお、原動モータ5の消費電力wは、
これと電源51との間に接続された電力計測器52によ
って検出できるようになっている。
【0020】また、設定値コントローラ1は、織機コン
トローラ7に接続されている。織機コントローラ7は、
送り出し制御、巻取り制御、および起動・停止制御、さ
らによこ止め・たて止め時の自動修復動作のために必要
なシーケンスを行う部分であり、入力側でよこ入れ検出
器29、ドロッパ装置53に接続されており、出力側で
稼動モニタ8を介して設定値コントローラ1および表示
モニタ9に接続され、また、主軸6に連結された例えば
電磁式のブレーキ10にも接続されている。なお、表示
モニタ9は、設定された入力データを表示するために、
通信コントローラ2にも接続されている。
【0021】また織機コントーラ7は、送り出し制御部
44に接続されており、目標のたて糸張力Tの指令を比
較点45を経てPID制御器50に送り込む。ここで、
PID制御器50は、ドライバ46を介して送り出しモ
ータ47を駆動し、送り出し手段48を介し、送り出し
ビームを送り出し方向に駆動していく。そして、この送
り出し過程で、たて糸23の張力は、張力検出器49に
よって検出され、比較点45に負帰還される。したがっ
て、PID制御器50は、目標のたて糸張力値Tと張力
検出器49によって検出したたて糸張力との偏差を入力
として、ドライバ46を駆動していくことになる。
【0022】さらに設定値コントローラ1は、出力側で
よこ入れ制御のために、よこ入れ圧力制御部11および
よこ入れタイミング制御部12にそれぞれ接続されてい
る。よこ入れ圧力制御部11は、よこ入れ用の圧力源1
3に接続された配管路14中の圧力調整器15、16を
調節し、よこ入れに必要な圧力を発生し、開閉弁17を
介してよこ入れ用のメインノズル19に、また複数の開
閉弁18を介して複数のよこ糸搬送用のサブノズル20
に供給する。またよこ入れタイミング制御部12は、主
軸6に連結された回転検出器21によって主軸6の回転
角度を検出し、設定値コントローラ1によって設定され
た打ち出しタイミングで開閉弁17、18を開放し、必
要な噴射期間にわたって開放状態を維持することによっ
て、圧力源13からの圧力流体をメインノズル19およ
びサブノズル20から噴射し、よこ糸22をたて糸23
の開口24中によこ入れしていく。
【0023】なお回転検出器21は、よこ入れタイミン
グ制御部12の他、回転制御部3、稼動モニタ8および
織機コントローラ7にも接続されている。また、原動モ
ータ5の回転は、ピックカウンタ54によって検出さ
れ、通信コントローラ2に送られ、ホストコンピュータ
30側で生産量mのデータとして活用される。またエア
ー消費量aのデータは、圧力源13の下流側で流量計5
5によって検出される。
【0024】よこ入れ後に、よこ糸22の到達状態は、
到達側の織り端位置でよこ入れ検出器29によって検出
され、よこ入れ圧力制御部11に送り込まれる。したが
ってよこ入れ圧力制御部11は、よこ糸22の目標の到
達タイミングと実際の到達タイミングとを比較し、その
偏差にもとづいてPID制御の下に必要な指令信号を発
生し、この指令信号で圧力調整器15、16を調節し、
よこ入れに必要な圧力を制御していく。
【0025】このよこ入れに備えて、よこ糸22は、給
糸体25から供給され、例えばドラム式測長貯留装置2
6によって1ピックのよこ入れに必要な分だけ測長・貯
留され、かつよこ入れタイミングまで係止ピン27によ
って係止されている。この係止ピン27も、よこ入れタ
イミング制御部12の制御下で、ソレノイド28によっ
て駆動される。
【0026】
【織布工場の利益向上制御方法】集中制御用のホストコ
ンピュータ30は、本発明の織機の織布工場の利益向上
制御方法のプログラムにもとづいて、織布工場の利益を
向上させるための制御を実行していく。
【0027】まず図4の予備試験のフローチャートにも
とづいて、予備試験が開始される。最初に、機台番号
「1」を選定して、制御対象の織機33を指定し、所定
の試験期間にわたって、工場の利益の増減を左右するパ
ラメータとして下記のバラメータを読み出し、次にこの
読み出し動作をすべての織機33について機台番号の更
新により順次読み出して、全台の収集を完了したら、こ
れらのデータを時間で規準化する。この規準化のための
時間は、予備試験に要した試験期間(時間)を使用す
る。次に、規準化したデータから、基準データとして平
均値および標準偏差を求める。
【0028】 平均稼動時間R その標準偏差δr 平均たて止め時間t1 その標準偏差δt1 平均たて止め回数S1 その標準偏差δs1 平均よこ止め時間t2 その標準偏差δt2 平均よこ止め回数S2 その標準偏差δs2 平均生産外時間t0 その標準偏差δt0 平均回転数N その標準偏差δn 平均生産量M その標準偏差δm 電力消費量W その標準偏差δw エアー消費量A その標準偏差δa
【0029】ここで、規準化後の稼動時間Rは、単位時
間当たりの稼動時間を示しているから、稼動率と一致す
る。なお、平均停台時間tiは、織工の作業能力に関係
するから、織工の担当する織機グループ毎に求め、また
他のパラメータは、織物品種が同一の織機グループ毎に
求める。
【0030】このようにして、各パラメータの平均値の
算出およびそれらの標準偏差を算出した後、それらのデ
ータから異常値の有無を確認し、異常値が存在する場合
に、それを取り除く。異常値としては、試験期間が短す
ぎて、工場の利益評価を充分に反映していないデータ例
えば(稼動時間<モニタ時間/2)のサンプルや、パラ
メータの1つでも正規分布曲線のグラフから見て(3×
標準偏差δ)の限界を越えるサンプルがある。
【0031】この後に、ファジイ制御のためにメンバー
シップ関数が定義される。メンバーシップ関数は、図6
に例示するように、パラメータの上記各平均値および各
(3×標準偏差δ)を目安として設定される。例えば、
後のファジイ制御則の前件部に使用される電力消費量は
図7に示すように、平均電力消費量Wおよびその標準偏
差δwを用いて、例えば三角形型の3つのファジイラベ
ル(S)、(ZE)、(B)として設定される。このよ
うに、予備試験におけるデータを使用してメンバーシッ
プ関数を定義することにより、後のファジイ制御の推
論、すなわち少なくとも予備試験での工場の利益を下回
らないような設定値の推論の精度を向上させることがで
きる。
【0032】このあとに、上記データおよび前記した
(3)式にもとづいて、下記に示す式によって評価関数
E3が定義される。
【0034】
【数3】
【0035】ここで、tiおよびtoは、それぞれ予備
試験で得られた平均停台時間および平均生産外時間であ
る。この式は、停台時間ti、生産外時間toは、織工
や機替え工の作業能力により定まる値であるから、これ
らの値はその後の制御においてもこの予備試験で求めた
値のまま一定であるものとし、回転数n、停台回数s
1、電力消費量wおよびエアー消費量aを変数として扱
うものであり、これら変数にもとづく工場の利益期待値
と呼べるものである。
【0036】なお、この場合予め次のデータを定数とし
て工場の実情に合わせて入力しておく必要がある。
【0037】Q A反率(織物品種別に設定) S 織物単価(織物品種別に設定) Y 糸代(織物品種別に設定) K 換算係数 E 電気料
【0038】予備試験で得られた平均値を評価関数の定
義式に代入して、次の式から利益期待値B3を求める。
【0039】
【数4】
【0040】このようにして予備試験の過程で、このあ
との制御に必要なメンバーシップ関数および評価関数が
定義される。そして、メンバーシップ関数の定義内容
は、設定器42を介してファジイ制御器41に格納され
る。
【0041】このあとに図5の制御のフローチャートに
もとづいて、織機33群が実際に稼動している状態で、
制御が開始される。モニタ時間が経過した時点で、制御
対象の織機33の機台番号「1」が指定され、当該織機
33から必要なデータが読み出される。読み出し対象の
データ(パラメータ)は、下記の通りである。
【0042】モニタ時間T 原因別停台回数ki ただし、たて止め回数k1 よこ止め回数k2 原因別停台時間ΣTij ただし、たて止め停台時間ΣT1j よこ止め停台時間ΣT2j j=1,2,・・・であり、Tijは、個々の停台原因
における停台時間を示す
【0043】生産外時間To 生産量Mo 回転数No 電力消費量Wo エアー消費量Ao
【0044】ただし実際の工場において、織工は、一日
三交替制のシフト別に割り振られ、また規準時間が短い
と誤差が大きくなるため、モニタ時間は、シフト時間よ
り短く、しかも一定の長さが必要である。このため、モ
ニタ時間は1時間程度として設定されるが、設定変更可
能とするのが好ましい。
【0045】次に、これらのデータが時間で規準化され
る。規準化は、モニタ時間Tを用いて下記の式によって
行われる。
【0046】
【数5】
【0047】この後に、評価関数値が算出される。評価
関数値の算出は、上記データを前記評価関数E3の式に
代入して次式で求められる。
【0048】
【数6】
【0049】次に、当該織機33に関し、制御を保留す
るかどうかの判定がなされる。すなわち、(稼動時間<
モニタ時間/2)の機台については、データの信頼性が
ないと判断して、保留され、また、(評価関数値E3≧
評価関数値B3)のものについては、先の予備試験の時
点に比べて高い工場利益が期待できるので現状維持でよ
いと判断して、保留される。したがって、上記以外の保
留されなかった織機33について、以下のファジイ制御
則にもとづいて設定値変更のための必要な処理が実行さ
れる。
【0050】
【ファジイ制御則】利益向上に対するファジイ制御則と
して、ファジイ制御器41に制御則の設定器43によっ
て以下のルールを組み込む。なお、文末の括弧内は、理
由を表す。
【0051】(1)評価関数E3が利益期待値B3より
小さく、電力消費量wが電力消費量Wより非常に大きけ
れば、回転数を下げる(電力消費量を下げる)。 (2)評価関数E3が利益期待値B3より小さく、エア
ー消費量aがエアー消費量Aより非常に大きければ回転
数を下げる(エアー消費量を下げる)。
【0052】ファジイ制御部41は、ファジイ推論の過
程で、前記制御則(1)(2)の前件部に対する適合度
にもとづいて、それらの後件部のメンバーシップ関数を
頭切りし、それらの合成メンバーシップ関数を求めてか
ら、その重心を決定し、この重心に対応する回転数補正
値ΔNを求め、それを確定値として対応の機台の織機3
3に送信する。なおファジイ推論の具体的手法は、公知
のものを採用できる。
【0053】次に、新たに次の機台番号が特定され、そ
の機台番号の織機33について以上の制御が順次実行さ
れていく。そして、すべての機台について新たな設定値
の修正が完了した時点で、制御が終了する。
【0054】このように、ファジイ制御器41は、各織
機33の機台番号を指定しながら制御に必要なデータを
取り込み、工場の利益を向上させるためのファジイ制御
則にもとづいて回転数補正値を作成し、各織機33の設
定値コントローラ7に送り込む。そこで、設定値コント
ローラ7は、回転数補正値を各部に与え、変更してい
く。
【0055】なお、上記実施例は、(評価関数値E3<
評価関数値B3)の関係を満たす織機について、利益の
増減に影響を与えるパラメータとして回転数を修正し
た。しかし、上記関係は、前記の(1)、(2)、
(3)式から明らかなように、生産量mまたは稼動時間
(稼動率)rが小さい場合にも、満たされる。そこで、
これら生産量や稼動率も小さくならないような制御を付
加することが好ましい。以下に、本発明の利益向上制御
に組み合わせるのに最適な生産量向上制御および稼動率
向上制御の一例を示す。なお、以下の実施例は、基本的
に、上記の利益向上制御と同様の手順により実行され
る。
【0056】まず、上記実施例と同様にして、前記の
(1)、(2)式に基づき、予備試験で求めた停台時間
toおよび生産外時間toを使用して、次の2つの評価
関数を定義する。
【0057】
【数7】
【0058】これら評価関数E1およびE2は、それぞ
れ、稼動率期待値および生産量期待値と呼べるものであ
る。
【0059】また、予備試験で得られた各種平均値を上
記評価関数に代入することにより、予備試験における、
それぞれの評価関数値、すなわち稼動率期待値B1、生
産量期待値B2が次の式から求められる。
【0060】
【数8】
【0061】その後、図5の制御フローチャートにした
がってデータが収集され、モニタ時間Tで規準化され
る。これらデータを上記評価関数E1、E2に代入する
ことにより、予備試験後に織機33が実際に稼動してい
る状態での評価関数値、すなわち生産量期待値および稼
動率期待値が、それぞれ次の式から算出される。
【0062】
【数9】 次に、上記実施例同様、制御を保留するかどうかの判断
がなされる。すなわち(稼動時間<モニタ時間/2)の
機台や、(評価関数値E1≧評価関数値B1)または、
(評価関数値E2≧評価関数値B2の機台については、
制御が保留される。したがって、それ以外の織機33に
ついて、以下のファジイ制御則にもとづいて設定値変更
のための必要な処理が実行される。
【0063】ところで、一般に、織機には各種の自動制
御系が付属している。例えば、よこ入れの制御として、
メインノズルの噴射タイミングの自動制御、メインノズ
ルの圧力・サブノズルの圧力の自動制御、メインノズル
の噴射タイミングと同期したサブノズルの噴射タイミン
グの自動制御がなされ、また、たて糸張力の制御とし
て、たて糸の目標張力への追従制御がなされている。こ
こで、上記のよこ入れのための各自動制御は、一例とし
て、よこ入れ経路中の所定位置に設けたよこ糸センサへ
よこ糸が到達する角度が一定になるように、圧力または
噴射タイミングを自動的に変更するものがある。
【0064】このような自動制御系が織機に付属してい
る場合には、例えばメインノズルの噴射タイミングを変
更するためにその自動制御系へ送る信号は、噴射タイミ
ングの上限値および下限値を示す信号とすることができ
る。これは、仮に自動制御系へ送る信号を、変更すべき
噴射タイミングそのものとした場合、その変更後に、自
動制御系の働きにより、再び元の状態に復帰してしま
い、その目的が果たせないからである。なお、上限値お
よび下限値の変更幅が大きいときには、制御系の急変を
避けるために、徐々に変えていくなどの工夫が必要であ
る。
【0065】なお、ここで、メインノズルの圧力の自動
制御系が付属していれば、メインノズルの噴射タイミン
グの上限値および下限値が変更されることによって、メ
インノズルの圧力が自動的に変更できることになる。換
言すれば、メインノズルの噴射タイミングの上限値・下
限値を修正することによって、それらの圧力が制御可能
である。そのときのメカニズムは、(噴射タイミングの
下限値を遅らせる)→(噴射タイミングが遅れる)→
(よこ糸の到達が遅れる)→(圧力が上がる)である
か、または、(噴射タイミングの下限値を早める)→
(噴射タイミングが早くなる)→(よこ糸の到達が早く
なる)→(圧力が下がる)となって、結果的に噴射の圧
力は、噴射タイミングの上下限値に追従して変化するこ
とになる。もちろん、このような自動制御系が付属して
いない場合には、設定値変更のためにその制御系へ送る
信号は、変更すべき噴射タイミング、圧力そのものを示
す信号とすることになる。
【0066】そこで、以下のファジイ制御則は、その前
提となる装置が、よこ入れ圧力制御部11が圧力の自動
制御の機能を備え、かつ、よこ入れタイミング制御部1
2が噴射タイミングの自動制御の機能を備えず単に設定
値通りに開閉弁17、18を制御する場合を示す。この
場合、よこ入れタイミング制御部12の設定噴射タイミ
ングを変更することにより、結果的によこ入れ圧力を変
更することができる。各ファジイ制御則は、設定器43
に設定され、ファジイ制御器41に組み込まれる。な
お、文末の括弧内は、理由を示す。
【0067】まず、稼動率を向上させるためのファジイ
制御則は下記の通りである。
【0068】(3)一定期間におけるよこ止め回数が多
く、打ち出しタイミングが遅ければ打ち出しタイミング
を早くする(圧力が高すぎる)。 (4)一定期間におけるよこ止め回数が多く、打ち出し
タイミングが早ければ打ち出しタイミングを遅くする
(圧力が低い、よこ糸のたて糸掛かりを防ぐ)。 (5)一定期間におけるよこ止め回数が多く、一定期間
におけるたて止め回数が多ければ、打ち出しタイミング
を変えない(よこ止めよりたて止めが問題である)。 (6)打ち出しタイミングが非常に遅ければ、打ち出し
タイミングを遅い方には変えない。 (7)打ち出しタイミングが非常に早ければ、打ち出し
タイミングを早い方には変えない。 (8)一定期間におけるよこ止め回数が多く、たて糸張
力が低ければ、張力を上げる(よこ糸のたて糸掛かりを
防ぐ)。 (9)一定期間におけるたて止め回数が多く、たて糸張
力が高ければ、張力を下げる(たて糸の強度不足)。 (10)たて糸張力が非常に高ければ、張力を高い方に
は変えない。 (11)たて糸張力が非常に低ければ、張力を低い方に
は変えない。
【0069】なお、よこ入れ圧力制御部11が圧力の自
動制御機能を備えていない場合には直接設定圧力を変更
する必要があり、この場合を予定して、次の制御則を追
加する。
【0070】(12)一定期間におけるよこ止め回数が
多く、打ち出しタイミングが遅ければ圧力を下げ、かつ
打ち出しタイミングを早くする(圧力が高すぎる)。 (13)一定期間におけるよこ止め回数が多く、打ち出
しタイミングが早ければ圧力を上げ、かつ、打ち出しタ
イミングを遅くする(圧力が低い、よこ糸のたて糸掛か
りを防ぐ)。 (14)一定期間におけるよこ止め回数が多く、たて止
め回数が多ければ、圧力を変えない(よこ止めよりたて
止めが問題である)。 (15)圧力が非常に高ければ、圧力を上げる方向には
変えない。 (16)圧力が非常に低ければ、圧力を下げる方向には
変えない。
【0071】上記ルールのうち(6)、(7)、(1
0)、(11)、(15)、(16)は制御範囲に制約
条件を付けるものであり、そのためには、予め打ち出し
タイミング、よこ入れ圧力およびたて糸張力の上限値お
よび下限値を入力しておく必要がある。なお、ここで
は、制御則により制御範囲に制約条件を付したが、これ
に代えて、変更すべき設定値を最終出力する段階で上下
限のリミッタをかけるようにしてもよい。
【0072】次に、生産量を向上させるためのファジイ
制御則は下記の通りである。
【0073】(17)一定期間におけるよこ止め回数が
多く、打ち出しタイミングが非常に早ければ、回転数を
下げる(よこ糸の飛走期間が不足している)。 (18)一定期間におけるたて止め回数が多く、たて糸
張力が非常に低ければ、回転数を下げる(たて糸の強度
が不足している)。
【0074】なお、評価関数値E2が評価関数値B2よ
りも大きいときには、現状維持でよいと判断して、制御
保留していたが、次のように、積極的に回転数を上げる
制御則を追加してもよい。
【0075】(19)評価関数値E2が評価関数値B2
よりも大きければ、回転数を上げる(稼動のよい機台は
回転数を上げる)。
【0076】このとき、回転数を上げた結果として、予
防的に次の制御則を追加することができる。
【0077】(20)回転数が高く、打ち出しタイミン
グが遅ければ、打ち出しタイミングを早くする(よこ糸
の強度不足に対して、飛走期間を長くし、圧力を下げ
る)。 (21)回転数が高く、たて糸張力が高ければ、たて糸
張力を下げる(たて糸の強度不足に対して、張力を下げ
る)。
【0078】さらに、制約条件として、以下の制御則を
追加することができる。
【0079】(22)回転数が非常に高ければ、回転数
を上げる方向には変えない。 (23)回転数が非常に低ければ、回転数を下げる方向
には変えない。
【0080】なお、これらの制御則のために、回転数の
上限値および下限値が予め入力される。
【0081】ファジイ制御器41は、以上の制御則に基
づき、上記実施例同様、ファジイ推論を実行し、設定値
の修正量である打ち出しタイミングΔΘ、圧力ΔP、た
て糸張力ΔTおよび回転数ΔNを算出し、対応の織機3
3へ送信する。
【0082】なお、上記のファジイ制御則はあくまで一
例であって、必要に応じて任意の変形が可能である。ま
た、必要に応じて、さらに他の入力パラメータおよび出
力パラメータを採用した制御則を追加してもよい。例え
ば、稼動率の増減を左右するパラメータとして、よこ糸
がよこ入れ検出器29へ到達する角度のばらつきを追加
入力し、出力パラメータである織機の設定値として、織
機回転数を追加した場合のファジイ制御則の一例を下記
に示す。
【0083】(1)到達角度のばらつきが大きければ、
よこ入れの圧力を上げる。 (2)到達角度のばらつきが小さければ、よこ入れの圧
力を下げる。 (3)到達角度のばらつきが大きければ、織機回転数を
下げる。 (4)到達角度のばらつきが小さければ、織機回転数を
上げる。
【0084】また、よこ入れ検出器として、正常によこ
入れされたよこ糸が到達し得る位置に設けたよこ入れ検
出器29(H1という。)に加えて、さらによこ入れ方
向下流側であって正常によこ入れされたよこ糸が到達し
得ない位置によこ入れ検出器(H2という。)を設けた
場合には、例えば、下記のファジイ制御則を追加するこ
とができる。
【0085】(1)一定期間におけるH1停止が多けれ
ば、よこ入れの圧力を上げる。 (2)一定期間におけるH1停止が多ければ打ち出しタ
イミングを遅くする。 (3)一定期間におけるH2停止が多ければ、よこ入れ
の圧力を下げる。 (4)一定期間におけるH2停止が多ければ、織機回転
数を下げる。
【0086】さらに、自動的に変更制御できない織機の
設定値を変更するためのファジイ制御則を追加すること
もできる。例えば、開口量を変更するためのファジイ制
御則を下記に示す。
【0087】(1)織機回転数が高く、かつ、一定期間
におけるよこ止め回数が多ければ、開口量を大きくす
る。 (2)織機回転数が高く、かつ、一定期間におけるたて
止め回数が多ければ、開口量を小さくする。
【0088】なお、この場合は、設定値の変更は織工に
頼ることになるので、織機上に警報表示すればよい。
【0089】なお、以上の実施例において、作業者の能
率に依存し機械的に制御不可能な停台時間や生産外時間
を、予備試験における統計的な平均値で代用して一定と
仮定し、評価関数による期待値を基準として制御動作の
判断を行っている。これによって、工場の稼動における
各種の誤差の原因の混入を避けることが可能となるた
め、制御の信頼性は高くなる。しかし、予備試験後の制
御の過程で、例えば織工が入れ替わったりしたなどのと
きには、停台時間や生産外時間が変化し、誤った方向に
制御を行ってしまう危険がある。そこで、予備試験後の
制御の過程で、停台時間と生産外時間とを監視し、異常
がみられたとき、すなわち、許容範囲を越えたときに
は、警報を出力するようにしてもよい。この許容範囲と
しては、例えば、予備試験における停台時間および生産
外時間の平均値および標準偏差を使用して、(平均値±
3標準偏差)と設定することができる。そして、実際の
制御における停台時間および生産外時間が、この範囲を
越えたときに異常と判断する。異常と判断され、警報が
出力されたときには、その後の設定値変更の制御を中断
し、また、織工は、警報を確認して、必要ならば予備試
験を再実施する。
【0090】また、上記実施例は、稼動状態の評価のた
めに、評価関数を導入しているが、この評価関数は、必
ずしも必要とされない。すなわち、上記実施例は、予備
試験における評価関数値とその後の制御における評価関
数値とを比較し、後者が前者を下回る織機に対しての
み、ファジイ推論により設定値を変更したが、これに代
えて、評価関数を使用することなく、すべての織機に対
してファジイ推論を実行し、変更すべき設定値を算出す
るようにしてもよい。このときの利益向上のための制御
則は、例えば、下記の通りとすることができる。
【0091】(1)電力消費量wが電力消費量Wより非
常に大きければ、回転数を下げる。 (2)エアー消費量aがエアー消費量Aより非常に大き
ければ、回転数を下げる。
【0092】また、上記実施例は、停台時間を停台原因
別に求めたが、一般に待時間の方が修復時間よりもずっ
と長いことから、よこ止め停台時間とたて止め停台時間
とをまとめたものを平均停台時間としてもよい。
【0093】また、上記実施例は、レノ・キャッチコー
ド切れによる停台は、生産外時間に含めてあるが、必要
ならばよこ止めやたて止めと同様に、停台回数、停台時
間を求めるようにしてもよい。
【0094】また上記実施例は、集中制御方式のもとに
多数の織機33を一括して制御しているが、多数の織機
33の集合としての特性を考慮しないならば、個々の織
機33について独立に行うこともできる。
【0095】また修正手段は、ファジイ制御則によらな
いで、例えばエキスパートシステムを利用し、上記評価
関数を導入しながら、あるいは導入しないまま、行うこ
ともできる。
【0096】
【発明の効果】本発明では、予備試験段階で、ある制御
状態のもとで実際に稼動したデータにもとづいて工場の
利益の増減を左右するパラメータが収集され、このパラ
メータにもとづいて基準データが作成されるので、従来
の経験や知識にもとづく人為的な基準値の設定手段に比
較して、その後の稼動状態で、工場の利益が低下するこ
とがなく、常に工場の利益が向上する方向にデータが修
正されていくため、工場の利益向上の目的が確実に達成
できる。
【0097】制御過程で、制御不能のパラメータを定数
とした評価関数を利用すると、稼動状態の把握が正確と
なり、またその後の工場の利益向上のための修正段階で
もデータの信頼性が高められるため、工場の利益を一層
高めることができる。また制御過程の修正手段として、
知識工学を利用したファジイ制御やエキスパートシステ
ムを利用すれば、織機の自動制御の分野で高度な最適制
御が実行できる。
【0098】特に、製織過程で、製織に必要なエネルギ
ーの消費量が考慮され、そのコストの関連で、織布工場
の利益が向上する方向に設定値が修正されていくため、
高い稼動率、工場の利益や高い生産性のもとで、工場の
利益が相対的に減少するという不都合な運転状態が回避
でき、工場の総合的な利益向上の観点から適切な制御状
態が設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集中制御方式のもとに工場の利益向上の制御を
実行する場合の制御系のブロック線図である。
【図2】ファジイ制御部の入出力関係のブロック線図で
ある。
【図3】各織機の制御系のブロック線図である。
【図4】工場の利益向上制御の予備試験段階でのフロー
チャート図である。
【図5】工場の利益向上制御の制御段階でのフローチャ
ート図である。
【図6】メンバーシップ関数の設定例のグラフである。
【図7】電力消費量のメンバーシップ関数の設定例のグ
ラフである。
【符号の説明】
1 設定値コントローラ 3 回転制御部 7 織機コントローラ 11 よこ入れ圧力制御部 12 よこ入れタイミング制御部 19 メインノズル 30 集中制御用のホストコンピュータ 44 送り出し制御部 60 ファジイ制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の織機について予備試験を行
    い、所定の試験時間にわたって工場の利益の増減を左右
    するパラメータを収集し、工場の利益の増減を左右する
    パラメータから試験時間で規準化した基準データを作成
    する過程と、上記織機を運転し、モニタ時間における工
    場の利益の増減を左右するパラメータを収集する過程
    と、この運転中に収集した工場の利益の増減を左右する
    パラメータからモニタ時間で規準化された比較データを
    作成する過程と、上記基準データと上記比較データとを
    比較し、その比較結果にもとづいてその後の設定値を求
    める過程とからなることを特徴とする織布工場の利益向
    上制御方法。
  2. 【請求項2】 制御対象の織機について予備試験を行
    い、所定の試験期間にわたって工場の利益の増減を左右
    するパラメータを収集し、工場の利益の増減を左右する
    パラメータのうち設定値に影響されないパラメータを定
    数とし、設定値に影響されるパラメータを変数とした利
    益の評価関数を定める過程、上記織機を運転し、モニタ
    時間における設定値に影響されるパラメータを収集する
    過程、上記過程で収集した設定値に影響されるパラメー
    タを上記評価関数に代入して、評価関数値を求める過程
    と、上記予備試験の過程で求めた評価関数値と上記過程
    で求めた評価関数値とをそれぞれ比較し、その比較結果
    にもとづいてその後の設定値を求める過程とからなるこ
    とを特徴とする織布工場の利益向上制御方法。
  3. 【請求項3】 工場の利益の増減を左右するパラメータ
    を、停台回数、停台時間、生産外時間、回転数、電力消
    費量およびエアー消費量とすることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の織布工場の利益向上制御方法。
  4. 【請求項4】 設定値に影響されるパラメータを、停台
    回数、回転数、電力消費量およびエアー消費量とし、設
    定値に影響されないパラメータを停台時間および生産外
    時間とすることを特徴とする請求項2記載の織布工場の
    利益向上制御方法。
  5. 【請求項5】 制御用設定値を、織機の回転数とするこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の織布工場
    の利益向上制御方法。
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