JPH0533245A - 織機の最適制御方法 - Google Patents

織機の最適制御方法

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JPH0533245A
JPH0533245A JP3268132A JP26813291A JPH0533245A JP H0533245 A JPH0533245 A JP H0533245A JP 3268132 A JP3268132 A JP 3268132A JP 26813291 A JP26813291 A JP 26813291A JP H0533245 A JPH0533245 A JP H0533245A
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JP
Japan
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control
loom
average
time
weft
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Application number
JP3268132A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sainen
勉 西念
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 織布工場の実状に応じて最適な制御を実現で
きるようにすることである。 【構成】 稼動率向上、生産量向上、利益向上の制御か
ら1または2以上の制御を選択的に実行できるように
し、織布工場に応じた制御を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機の稼動率、生産量
および工場の利益を向上させるという3つの観点から制
御方式を選択して、織機を最適な運転状態に制御する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来、工場の利益を向
上させることを目的とした利益向上制御、生産量を向上
させることを目的とした生産量向上制御、さらに、織機
の稼動率を向上させることを目的とした稼動率向上制御
の各制御が公知である。
【0003】例えば、利益向上制御として、特開平1−
239138号公報は、利益評価関数を使用して、利益
評価関数が最大になるように、利益に影響を及ぼす制御
可能な設定値を修正することを開示している。また、特
開平1−314759号公報は、消費エネルギーが基準
値を越えたとき、回転数を上げる制御を中断することを
開示している。
【0004】また、生産量向上制御として、特開平2−
99646号公報は、織工グループ内の稼動に余裕のあ
る織機の回転数を上げ、余裕がないときや生産量が目標
値を下回っているときに、稼動率の悪い織機の回転数を
下げる制御を行うことを開示している。
【0005】さらに、稼動率向上制御として、特開平2
−112451号公報は、現在の稼動率を基準の稼動率
と比較し、その大小関係に応じて織機の回転数を変更す
ることを開示している。
【0006】これらの従来技術は、いずれも、それぞれ
の目的を果たすためのみの単独の制御であるため、作業
員の人数減少や生産遅れ等といった、工場の実状に対応
した柔軟な制御ができないという問題があった。
【0007】すなわち、本来的には工場の利益が向上す
ることが望ましいことから、各向上制御のうち利益向上
制御を実行すれば足りるが、例えば、何らかの理由で作
業員の人数が減少した場合に、作業員一人当たりの織機
の持ち台数が増加するので、仮に人数減少前と同じ稼動
率で稼動していたとしても、作業員一人当たりの仕事量
が増加することになり、結局、稼動率が低下することに
なる。そこで、この場合には、本来の利益向上制御に優
先して、稼動率向上制御を実行した方が好ましい。ま
た、例えば、生産が遅れ気味の状態で生産納期がさしせ
まっている場合には、利益向上制御に優先して、生産量
向上制御を実行した方が好ましい。しかしこれらの対応
としては、利益向上制御をそのまま機能させるか、ある
いはその機能を中止して、作業員の判断に基づいて稼動
率や生産量を向上させるよう調整するしか方法がなかっ
た。
【0008】また生産量向上制御を実行するには、回転
数の変更が不可欠であるから、織機側に回転数変更手段
としてインバーターなどが装備されていなければならな
い。しかし、織布工場によっては、これを備えていない
場合がある。さらに、エネルギーコストの安い地域で
は、利益向上制御は実質的に不要である。したがって、
織布工場は、それぞれの経営戦略によっても、各向上制
御を使い分けれるようにするのが好ましい。
【0009】このように、従来技術では、織布工場は、
いずれかの向上制御に固定されてしまい、その工場の実
状に対応した柔軟な制御ができなかった。
【0010】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、このよう
な工場の実状に対応した柔軟な制御を実行できるように
することである。
【0011】
【発明の解決手段】そこで本発明は、織機の稼動率を向
上させる稼動率向上制御、生産量を向上させる生産量向
上制御、および工場の利益を向上させる利益向上制御を
有し、織布工場の実状に合わせて、これらのいずれかの
制御を選択できるようにしている。
【0012】
【織機の生産モデル】一般に、織布工場の利益は、概略
下記の式で表される。
【0013】
【数1】
【0014】ここで、待時間とは織機停止してから織工
が到着するまでの時間をいい、また修復時間とは織工が
到着してから実際に修復に要した時間をいう。
【0015】上記の式を単位時間当たりのモデルに書き
改めると、利益、生産量および稼動時間は、それぞれ下
記の式によって表される。
【0016】
【数2】
【0017】ここで、生産外時間とは機上がり、故障、
調整などのために停台している時間をいう。
【0018】なお、織機の回転速度が高くなれば、エネ
ルギー消費量や停台の回数が増える傾向となるため、エ
アジェット織機の場合に、消費電力w、エアー消費量
a、停台回数siは、陰に織機の回転数nの関数となっ
ている。
【0019】そして、上記3つの式は、それぞれ次の各
制御事項と対応している。 (1)式→稼動率を向上させる制御パラメータの値の探
索(稼動率向上制御) (2)式→上記に加え、生産量を向上させる制御パラメ
ータの値の探索(生産量向上制御) (3)式→上記に加え、利益を向上させる制御パラメー
タの値の探索(利益向上制御)
【0020】本発明の最適制御方法は、基本的に、上記
(1)、(2)、(3)式に関し、織布工場の実状に合
わせて、3つの制御からいずれかの制御を選択し、選択
された制御の目標を向上させるために、最適な設定値を
各式に応じて自動的に制御していく。
【0021】なお、複数の織機間で、制御パラメータの
設定値(例えば回転数)が同じであっても、その稼動
率、生産量または利益が大きく異なることがあること
は、周知の事実であり、この観点から統計的な考え方の
もとに織機を制御することが望ましい。そのためには、
個々に制御するのではなく、ホストコンピュータによる
集中制御のもとで複数の織機を制御することが必要にな
る。しかし、この集中制御のもとでも、高速応答を必要
とする実際の制御動作は個々の織機上で行い、比較的応
答に余裕のある目標値の変更などはホストコンピュータ
からの指示に基づくというように、いわゆる分散制御の
考え方を採用するのが好ましい。分散制御方式を採るこ
とにより、知識工学の1つのファジイ制御をソフトウェ
アにより実行することが容易となる。このファジイ制御
は、複数の入出力パラメータにより制御を行う場合に、
特に有効な手段である。また、知識工学のもう1つのエ
キスパートシステムとも有機的な結合が可能となり、よ
り効果的な制御の実現が期待できる。
【0022】
【集中制御系の構成】図1は集中制御系の構成を示して
いる。集中制御用のホストコンピュータ30
【0023】は、通信制御部31、通信回線32を介
し、それぞれの織機33の織機制御装置40に接続され
ており、また通信制御部34を介し他のコンピュータ3
5および検反場コンピュータ36に接続されている他、
外部記憶部37、表示部38、キーボード39にも接続
されている。
【0024】次に図2は、ホストコンピュータ30の内
部のファジイ制御部60の構成を示している。ファジイ
制御器41は、メンバーシップ関数定義用の設定器42
および制御則の選択指令器57に接続されており、各織
機制御装置40から平均たて止め回数s1、平均よこ止
め回数s2、打ち出し(噴射開始)タイミングθ、たて
糸張力t、よこ入れの圧力p、評価関数値E1、E2、
E3、平均生産量M、回転数N、電力消費量wおよびエ
アー消費量aなどを入力とし、設定値の変更量として、
打ち出しタイミングΔΘ、たて糸張力ΔT、よこ入れの
圧力ΔPおよび回転数ΔNなどの指令を出力する。ここ
で記憶部56は、制御則の設定器43から入力された3
つの制御方式の制御則つまり稼動率向上の制御則、生産
量向上の制御則および利益向上の制御則を格納してお
り、選択指令器57は、オペレータの指令に応じて、3
つの制御則のうち1つまたは2以上の制御則を取り込ん
で、ファジイ推論を実行するために、ファジイ制御器4
1に送り込む。
【0025】図3は、上記織機制御装置40の具体的な
構成例を織機33の運動機構などとともに示している。
前記ホストコンピュータ30は、通信コントローラ2を
介して設定値コントローラ1に接続されている。設定値
コントローラ1は、出力側で回転制御部3およびインバ
ータ4を介して原動モータ5に接続されている。原動モ
ータ5は、主軸6に連結されており、それを回転させる
ことによって、織機33の運動機構に製織運動に必要な
回転力を与える。なお、原動モータ5の消費電力wは、
これと電源51との間に接続された電力計測器52によ
って検出できるようになっている。
【0026】設定値コントローラ1は、織機コントロー
ラ7に接続されている。織機コントローラ7は、送り出
し制御、巻取り制御、および起動・停止制御、さらにた
て糸またはよこ糸の自動修復制御のために必要なシーケ
ンスを行う部分であり、入力側でよこ入れ検出器29、
ドロッパ装置53に接続されており、出力側で稼動モニ
タ8を介して設定値コントローラ1および表示モニタ9
に接続され、また主軸6に連結された例えば電磁式のブ
レーキ10にも接続されている。なお、表示モニタ9
は、設定された入力データを表示するために、通信コン
トローラ2にも接続されている。
【0027】また織機コントーラ7は、送り出し制御部
44に接続されており、目標のたて糸張力Tの指令を比
較点45を経てPID制御器50に送り込む。ここで、
PID制御器50は、ドライバ46を介して送り出しモ
ータ47を駆動し、送り出し手段48を介して送り出し
ビームを送り出し方向に駆動していく。そして、この送
り出し過程で、たて糸23の張力は、張力検出器49に
よって検出され、比較点45に負帰還される。したがっ
て、PID制御器50は、目標のたて糸張力値Tと検出
したたて糸張力との偏差を入力として、ドライバ46を
駆動していくことになる。
【0028】さらに設定値コントローラ1は、出力側で
よこ入れ制御のために、よこ入れ圧力制御部11および
よこ入れタイミング制御部12にそれぞれ接続されてい
る。よこ入れ圧力制御部11は、よこ入れ用の圧力源1
3に接続された配管路14中の圧力調整器15、16を
調節し、よこ入れに必要な圧力を発生し、開閉弁17を
介してよこ入れ用のメインノズル19に、また複数の開
閉弁18を介して複数のよこ糸搬送用のサブノズル20
に供給する。またよこ入れタイミング制御部12は、主
軸6に連結された回転検出器21によって主軸6の回転
角度を検出し、設定値コントローラ1によって設定され
た打ち出しタイミングで開閉弁17、18を開放するこ
とによって、圧力源13からの圧力流体をメインノズル
19およびサブノズル20から噴射し、よこ糸22をた
て糸23の開口24中によこ入れしていく。
【0029】なお回転検出器21は、よこ入れタイミン
グ制御部12の他、回転制御部3、稼動モニタ8および
織機コントローラ7にも接続されている。また、原動モ
ータ5の回転は、ピックカウンタ54によって検出さ
れ、通信コントローラ2に送られ、ホストコンピュータ
30側で生産量mのデータとして活用される。またエア
ー消費量aのデータは、圧力源13の下流側で流量計5
5によって検出される。
【0030】よこ入れ後に、よこ糸22の到達状態は、
到達側の織り端位置でよこ入れ検出器29によって検出
され、よこ入れ圧力制御部11に送り込まれる。したが
ってよこ入れ圧力制御部11は、よこ糸22の目標の到
達タイミングと実際の到達タイミングとを比較し、その
偏差にもとづいてPID制御の下に必要な指令信号を発
生し、この指令信号で圧力調整器15、16を調節し、
よこ入れに必要な圧力を制御していく。
【0031】このよこ入れに備えて、よこ糸22は、給
糸体25から供給され、例えばドラム式測長貯留装置2
6によって1ピックのよこ入れに必要な分だけ測長・貯
留され、かつよこ入れタイミングまで係止ピン27によ
って係止されている。この係止ピン27も、よこ入れタ
イミング制御部12の制御下で、ソレノイド28によっ
て駆動される。
【0032】
【本発明の織機の最適制御方法】本発明による織機の最
適制御方法は、3つの制御方法のうち指定された制御内
容を実行することを特徴としている。このため、記憶部
56は、前述の通り、稼動率向上制御、生産量向上制
御、および利益向上制御の内容に沿ったプログラムを読
み出し可能な状態で収納している。
【0033】そこで、織布工場のオペレータは、工場の
実状、織布品質、製織条件などを考慮して、織機の稼動
率、織布の生産量、および工場の利益のうち優先項目を
決定し、選択指令器57の操作により、優先項目に対応
する1つまたは2以上の制御内容のプログラムをファジ
イ制御器41に送り込む。
【0034】なお、前記の(1)、(2)、(3)式
は、制御の目的から見れば独立しているが、複数のパラ
メータのうちの一部を共有しているから、共通のパラメ
ータに着目すれば、相関関係にある。
【0035】次に、各制御の具体例を示す。
【0036】
【稼動率向上制御】前記(1)式において、平均停台時
間τi、生産外時間τoは、それぞれ織工や機替工など
の作業能力により定まる値であり、しかもこれらは停台
回数siとは相関関係がないため、本発明の制御の対象
とはならない。そこで、残りのパラメータである停台回
数siをいかに少なくするかがこの制御での課題であ
る。また、停台原因は、織機の調整により回避できるも
のを制御対象とする。すなわち、一口に停台原因といっ
ても、種々あるが、そのうち、機上がり、織機の保全、
故障その他の停台原因は制御不能であるから制御の対象
にはならず、よこ止めおよびたて止めが制御対象とな
る。よこ止めおよびたて止めの具体的な停台要因として
は、例えば次のものがある。
【0037】
【表1】
【0038】したがって、具体的な調整対象としては、
よこ入れのメインノズル、サブノズルの噴射圧力、噴射
タイミングまたはたて糸張力が挙げられる。そのため、
各織機側では、これらの設定値が自動的に変更可能な構
成とする。なお、織機の回転数が高くなれば、停台回数
が増える傾向にあるこことから、この回転数を調整対象
とすることもできる。
【0039】ところで、一般に、織機には各種の自動制
御系が付属している。例えば、よこ入れの制御として、
メインノズルの噴射タイミングの自動制御、メインノズ
ルの圧力・サブノズルの圧力の自動制御、メインノズル
の噴射タイミングと同期したサブノズルの噴射タイミン
グの自動制御がなされ、また、たて糸張力の制御とし
て、たて糸の目標張力への追従制御がなされている。こ
こで、上記のよこ入れのための各自動制御は、一例とし
て、よこ入れ経路中の所定位置に設けたよこ糸センサへ
よこ糸が到達する角度が一定になるように、圧力または
噴射タイミングを自動的に変更するものがある。
【0040】本発明において、このような自動制御系が
織機に付属している場合には、例えば、メインノズルの
噴射タイミングを変更するためにその自動制御系へ送る
信号は、噴射タイミングの上限値および下限値を示す信
号とすることができる。これは、仮に自動制御系へ送る
信号を、変更すべき噴射タイミングそのものとした場
合、その変更後に、自動制御系の働きにより、再び元の
状態に復帰してしまい、その目的が果たせないからであ
る。なお、上限値および下限値の変更幅が大きいときに
は、制御系の急変を避けるために、徐々に変えていくな
どの工夫が必要である。ここで、メインノズルの圧力の
自動制御系が付属していればメインノズルの噴射タイミ
ングの上限値および下限値が変更されることによって、
メインノズルの圧力が自動的に変更できることになる。
換言すれば、メインノズルの噴射タイミングの上限値・
下限値を修正することによって、それらの圧力が制御可
能である。そのときのメカニズムは、(噴射タイミング
の下限値を遅らせる)→(噴射タイミングが遅れる)→
(よこ糸の到達が遅れる)→(圧力が上がる)であるか
または(噴射タイミングの下限値を早める)→(噴射タ
イミングが早くなる)→(よこ糸の到達が早くなる)→
(圧力が下がる)となって、結果的に噴射の圧力は、噴
射タイミングの上下限値に追従して変化することにな
る。
【0041】もちろん、このような自動制御系が付属し
ていない場合には、設定値変更のためにその制御系へ送
る信号は、変更すべき噴射タイミング、圧力そのものを
示す信号とすることになる。
【0042】さて、集中制御用のホストコンピュータ3
0は、織機の稼動率向上制御のプログラムにもとづい
て、稼動率を向上させるための制御を実行していく。最
初に、図4の予備試験のフローチャートに基づいて、予
備試験が開始される。まず、機台番号「1」を指定し
て、制御対象の織機33を指定し、所定の試験期間にわ
たって、稼動率の増減を左右するパラメータとして下記
のパラメータを読み出し、次にこの読み出し動作をすべ
ての織機33について機台番号の更新により順次読み出
して収集してから、これらのデータを時間で規準化す
る。この規準化のための時間は、予備試験に要した時間
を使用する。次に、規準化したデータから、平均値およ
び標準偏差を求める。
【0043】 平均稼動時間R その標準偏差σr 平均たて止め時間t1 その標準偏差σt1 平均たて止め回数S1 その標準偏差σs1 平均よこ止め時間t2 その標準偏差σt2 平均よこ止め回数S2 その標準偏差σs2 平均生産外時間to その標準偏差σto
【0044】ここで規準化後の平均稼動時間Rは、単位
時間当りの稼動時間を示しているから、稼動率と一致す
る。なお、平均停台時間tiは、織工の作業能力に関係
するから、織工の担当する織機グループ毎に求め、また
他のパラメータは、織物品種や織機の回転数が同一の織
機グループ毎に求める。
【0045】このようにして、各パラメータの平均値の
算出およびそれらの標準偏差を算出した後、それらのデ
ータから異常値の有無を確認し、異常値が存在する場合
に、それを取り除く。異常値としては、試験期間が短す
ぎて、稼動率を充分に反映していないデータ例えば(稼
動時間<モニタ時間/2)のサンプルや、パラメータの
1つでも正規分布曲線のグラフから見て(3×標準偏差
σ)の限界を越えるサンプルがある。
【0046】このあと、後のファジイ制御のために、メ
ンバーシップ関数が定義される。メンバーシップ関数は
図6に例示するように、パラメータの上記各平均値およ
び各(3×標準偏差σ)を目安として設定される。ファ
ジイ制御則の前件部についてのよこ止め回数のメンバー
シップ関数およびたて止め回数のメンバーシップ関数
は、それぞれ図7に示すように、平均たて止め回数S
1、その標準偏差σs1、平均よこ止め回数S2、その
標準偏差σs2を用いて、例えば三角形型の3つのラベ
ル(N)、(ZE)、(P)として設定される。また、
制御則の後件部で、打ち出しタイミング、たて糸張力お
よびよこ入れ用の圧力のメンバーシップ関数は、それぞ
れ、図8に示すように、三角形によって5つのラベル
(NB)、(NS)、(ZE)、(PS)、(PB)と
して設定される。このように、予備試験におけるデータ
を使用してメンバーシップ関数を定義することにより、
後のファジイ制御の推論、すなわち、少なくとも予備試
験での織機の稼動率を下回らないような設定値の推論の
精度を向上させることができる。
【0047】このあとに、上記データおよび前記の
(1)式にもとづいて、下記に示す式によって稼動率の
評価関数E1が定義される。
【0048】
【数3】
【0049】ここで、tiおよびtoは、それぞれ、予
備試験で得られた平均停台時間および平均生産外時間で
ある。この式は、先にも説明した通り、停台時間ti、
生産外時間toは、織工や機替え工の作業能力により定
まる値であるから、これらの値は、その後の制御におい
てもこの予備試験で求めた値のまま一定であるものと
し、停台回数siを変数として扱うものであり、停台回
数siによる稼動率期待値と呼べるものである。ちなみ
に、(停台回数si=平均停台回数Si)であれば、評
価関数E1=平均稼動時間Rとなる。このようにして準
備試験の過程で、このあとの制御に必要なメンバーシッ
プ関数および評価関数が定義される。そして、メンバー
シップ関数の定義内容は、設定器42を介してファジイ
制御器41に格納される。
【0050】このあとに図5の制御のフローチャートに
もとづいて、織機33群が実際に稼動している状態で、
制御が開始される。モニタ時間が経過した時点で、制御
対象の織機33の機台番号「1」が指定され、当該織機
33から必要なデータが読み出される。読み出し対象の
データ(パラメータ)は、下記の通りである。
【0051】モニタ時間T 原因別停台回数ki ただし、たて止め回数k1 よこ止め回数k2 原因別停台時間ΣTij ただし、たて止め停台時間ΣT1j よこ止め停台時間ΣT2j j=1,2,・・・であり、Tijは、個々の停台原因
における停台時間を示す 生産外時間To
【0052】ただし実際の工場において、織工は一日三
交替制のシフト別に割り振られ、また、規準時間が短い
と誤差が大きくなるため、モニタ時間は、シフト時間よ
り短く、しかも一定の長さが必要である。このため、モ
ニタ時間は1時間程度として設定されるが、設定変更可
能とするのが好ましい。
【0053】次に、これらのデータが時間で規準化され
る。規準化は、モニタ時間Tを用いて下記の式によって
行われる。
【0054】
【数4】
【0055】この後に、評価関数値が算出される。評価
関数値の算出は、上記原因別停台回数siを前記評価関
数E1の式に代入して求められる。
【0056】次に、当該織機33に関し、制御を保留す
るかどうかの判断がなされる。すなわち、(稼動時間<
モニタ時間/2)の機台については、データの信頼性が
ないと判断して、保留され、また、(評価関数値E1≧
平均稼動時間R)のものについては、先の予備試験の時
点に比べて高稼動率が期待できるので現状維持でよいと
判断して、保留される。したがって、上記以外の保留さ
れなかった織機33について、以下のファジイ制御則に
もとづいて設定値変更のための必要な処理が実行され
る。
【0057】よこ入れ圧力制御部11が圧力の自動制御
の機能を備え、かつ、よこ入れタイミング制御部12が
噴射タイミングの自動制御の機能を備えず、単に設定値
通りに開閉弁17、18を制御する場合のファジイ制御
則の一例を下記に示す。この場合、よこ入れタイミング
制御部12の設定噴射タイミングを変更することによ
り、結果的によこ入れ圧力を変更することができる。各
ファジイ制御則は、設定器43に設定され、ファジイ制
御器41に組み込まれる。なお、文末の括弧内は理由を
示す。
【0058】(1)一定期間におけるよこ止め回数が多
く、打ち出しタイミングが遅ければ、打ち出しタイミン
グを早くする(圧力が高すぎる)。 (2)一定期間におけるよこ止め回数が多く、打ち出し
タイミングが早ければ、打ち出しタイミングを遅くする
(圧力が低い、よこ糸のたて糸掛かりを防ぐ)。 (3)一定期間におけるよこ止め回数が多く、たて止め
回数が多ければ、打ち出しタイミングを変えない(よこ
止めよりたて止めが問題である)。 (4)打ち出しタイミングが非常に遅ければ、打ち出し
タイミングを遅い方には変えない。 (5)打ち出しタイミングが非常に早ければ、打ち出し
タイミングを早い方には変えない。 (6)一定期間におけるよこ止め回数が多く、たて糸張
力が低ければ、張力を上げる(よこ糸のたて糸掛かりを
防ぐ)。 (7)一定期間におけるたて止め回数が多く、たて糸張
力が高ければ、張力を下げる(たて糸の強度不足)。 (8)たて糸張力が非常に高ければ、張力を高い方には
変えない。 (9)たて糸張力が非常に低ければ、張力を低い方には
変えない。
【0059】なおよこ入れ圧力制御部11が圧力の自動
制御機能を備えていない場合には、直接設定圧力を変更
する必要があり、この場合を予定して、次の制御則を追
加する。
【0060】(10)一定期間におけるよこ止め回数が
多く、打ち出しタイミングが遅ければ圧力を下げ、か
つ、打ち出しタイミングを早くする(圧力が高すぎ
る)。 (11)一定期間におけるよこ止め回数が多く、打ち出
しタイミングが早ければ圧力を上げ、かつ、打ち出しタ
イミングを遅くする(圧力が低い、よこ糸のたて糸掛か
りを防ぐ)。 (12)一定期間におけるよこ止め回数が多く、たて止
め回数が多ければ、圧力を変えない(よこ止めよりたて
止めが問題である)。 (13)圧力が非常に高ければ、圧力を上げる方向には
変えない。 (14)圧力が非常に低ければ、圧力を下げる方向には
変えない。
【0061】上記のルールのうち、(4)、(5)、
(8)、(9)、(13)、(14)は、制御範囲に制
約条件を付けるものであり、またそのためには、予め打
ち出しタイミング、たて糸張力およびよこ入れ圧力の上
限値および下限値を入力しておく必要がある。なお、こ
こでは、制御則により制御範囲に制約条件を付したが、
これに代えて、変更すべき設定値を最終出力する段階で
上下限のリミッタをかけるようにしてもよい。
【0062】ファジイ制御部41は、ファジイ推論の過
程で、図9、図10、図11に例示するように、前記制
御則(1)(2)・・・(14)、および、現状の、一
定期間におけるたて止め回数s1、一定期間におけるよ
こ止め回数s2、打ち出しタイミングθ、たて糸張力t
およびよこ入れ用の圧力pにもとづき、設定値の変更量
としての打ち出しタイミングΔΘ、たて糸張力ΔTおよ
びよこ入れ用の圧力ΔPをそれぞれファジイ推論する。
いま、図9を例にとって説明すると、ファジイ制御器4
1は、まず、現状のたて止め回数s1、よこ止め回数s
2、打ち出しタイミングθをそれぞれ入力し、これらの
入力データの各制御則(1)〜(5)の前件部に対する
最適適合度w1〜w5を求める。ここで、最適適合度と
は、各制御則の前件部に設定された複数のファジイラベ
ルに対する適合度のうち最小のものをいう。次に、各最
適適合度w1〜wにもとづき対応する制御則の後件部の
メンバーシップ関数を頭切りし、それらの合成メンバー
シップ関数を求めてから、その重心を決定し、この重心
に対応する打ち出しタイミング(−ΔΘ)を設定値の変
更量の確定値として、対応の織機33へ送信する。そこ
で、織機33の設定値コントローラ1は、現状の打ち出
しタイミングθに対し、確定値(−ΔΘ)を加算して、
新たな設定値としてよこ入れタイミング制御部12へ出
力する。図10および図11も同様に作用し、それぞ
れ、設定値の変更量の確定値として、たて糸張力(+Δ
T)および圧力(−ΔP)がファジイ推論される。
【0063】次に、新たに次の機台番号が特定され、そ
の機台番号の織機33について以上の制御が順次実行さ
れていく。そして、すべての機台について新たな設定値
の修正が完了した時点で、制御が終了する。
【0064】このように、ファジイ制御器41は、各織
機33の機台番号を指定しながら制御に必要なデータを
取り込み、稼動率を向上させるためのファジイ制御則に
基づいて修正用のデータを作成し、各織機33の設定値
コントローラ1に送り込む。そこで、設定値コントロー
ラ1は、ファジイ制御則にもとづく設定値を各部に与
え、変更していく。
【0065】なお、上記のファジイ制御則はあくまで一
例であって、必要に応じて任意の変形が可能である。ま
た、必要に応じて、さらに他の入力パラメータおよび出
力パラメータを採用した制御則を追加してもよい。例え
ば、稼動率の増減を左右するパラメータとして、よこ糸
がよこ入れ検出器29へ到達する角度のばらつきを追加
入力し、出力パラメータである織機の設定値として、織
機回転数を追加した場合のファジイ制御則の一例を下記
に示す。
【0066】(1)到達角度のばらつきが大きければ、
よこ入れの圧力を上げる。 (2)到達角度のばらつきが小さければ、よこ入れの圧
力を下げる。 (3)到達角度のばらつきが大きければ、織機回転数を
下げる。 (4)到達角度のばらつきが小さければ、織機回転数を
上げる。
【0067】また、よこ入れ検出器として、正常によこ
入れされたよこ糸が到達し得る位置に設けたよこ入れ検
出器29(H1という。)に加えて、さらによこ入れ方
向下流側であって正常によこ入れされたよこ糸が到達し
得ない位置によこ入れ検出器(H2という。)を設けた
場合には、例えば、下記のファジイ制御則を追加するこ
とができる。
【0068】(1)一定期間におけるH1停止が多けれ
ば、よこ入れの圧力を上げる。 (2)一定期間におけるH1停止が多ければ、打ち出し
タイミングを遅くする。 (3)一定期間におけるH2停止が多ければ、よこ入れ
の圧力を下げる。 (4)一定期間におけるH2停止が多ければ、織機回転
数を下げる。
【0069】さらに、自動的に変更制御できない織機の
設定値を変更するためのファジイ制御則を追加すること
もできる。例えば、開口量を変更するためのファジイ制
御則を下記に示す。
【0070】(1)織機回転数が高く、かつ、一定期間
におけるよこ止め回数が多ければ、開口量を大きくす
る。 (2)織機回転数が高く、かつ、一定期間におけるたて
止め回数が多ければ、開口量を小さくする。
【0071】なお、この場合は、設定値の変更は織工に
頼ることになるので、織機上に警報表示すればよい。
【0072】また、上記稼動率向上制御は、稼動状態の
評価のために、評価関数を導入しているが、この評価関
数は、必ずしも必要とされない。すなわち、上記制御
は、予備試験における評価関数値とその後の制御におけ
る評価関数値とを比較し、後者が前者を下回る織機に対
してのみ、ファジイ推論により設定値を変更したが、こ
れに代えて、評価関数を使用することなく、すべての織
機に対してファジイ推論を実行し、変更すべき設定値を
算出するようにしてもよい。
【0073】
【生産量向上制御】次に、生産量向上制御の一例を示
す。上記の稼動率向上制御により稼動率が向上しても、
それは「その一定の回転数において」という限定がつ
く。すなわち、そこでは生産量向上の観点から回転数そ
のものが最適であるか否かは全く考慮されていない。例
えばさらに回転数を上げれば生産量を一層増やすことが
できるかもしれないのである。逆に、織機の回転数が高
過ぎてよこ入れ性能の限界で稼動しているような場合に
は、稼動率向上制御のみでは期待できるほどの効果は得
られないという危険性もある。この場合は、回転数を下
げることにより、生産量を増やすことができるかもしれ
ないのである。
【0074】そこで、この生産量向上制御は、工場内の
織機の中で、稼動のよい織機の回転数を上げて、さらに
生産量を増やす一方、制御限界のために停台が多くて稼
動の悪い機台の回転数を下げることによって、稼動率向
上制御を効果的に機能させて工場の生産量を増加させ
る。この制御過程で、最大の問題点は、停台が多く、生
産量の少ない機台が回転数を下げたときに、「停台が少
なくなるかは不明」であり、しかも、「停台が減少した
としても、生産量が増えるかは不明」ということから、
この2つの条件を検討せずに、むやみに回転数を下げる
と、結果として生産量が増えないことになる。したがっ
て、次のような対策を考えておくことが望ましい。
【0075】(1)回転数を下げても、停台回数が減ら
なければ、回転数を元の値に戻す。 (2)停台回数が減っても、生産量が増えていなけれ
ば、回転数を元の値に戻す。
【0076】まず、この生産量向上制御でも、稼動率向
上制御と同様に、図4の予備試験のフローチャートにも
とづいて予備試験が開始される。すなわち、機台番号
「1」を指定して、制御対象の織機33を指定し、所定
の試験期間にわたって、先の稼動率向上制御で挙げたパ
ラメータに加え、生産量と生産量の増減を左右するパラ
メータとして織機の回転数とを読み出し、次にこの読み
出し動作をすべての織機33について機台番号の更新に
より順次読み出して収集し、これらのデータを予備試験
に要した時間で規準化する。次に、規準化したデータか
ら、平均値および標準偏差を求める。なお、ここでの平
均生産量Mおよび平均回転数Noは、織物品種が同一の
織機グループ毎に求め、また、他のパラメータは、稼動
率向上制御の場合と同様である。
【0077】 平均稼動時間R その標準偏差σr 平均たて止め時間t1 その標準偏差σt1 平均たて止め回数S1 その標準偏差σs1 平均よこ止め時間t2 その標準偏差σt2 平均よこ止め回数S2 その標準偏差σs2 平均生産外時間to その標準偏差σto 平均生産量M その標準偏差σm 平均回転数N その標準偏差σn
【0078】次に、これらのデータから異常値の有無を
前記制御と同様の判定基準で確認し異常値が存在する場
合に、それが取り除かれる。
【0079】このあとに、後のファジイ推論に用いるメ
ンバーシップ関数が定義される。生産量のメンバーシッ
プ関数は、稼動率向上制御と同様、その平均値Mおよび
(3×標準偏差σm)を目安として設定される。制御対
象となる回転数のメンバーシップ関数は、予め設定され
た最大可変範囲(最小回転数Nu、最大回転数N1)よ
りメンバーシップ関数を定める。
【0080】次に、上記データおよび前記の(2)式に
もとづいて、下記の式によって生産量向上の評価関数E
2が定義される。
【0081】
【数5】
【0082】この式は、制御不能な平均停台時間tiお
よび平均生産外時間toが、その後の制御においてもこ
の予備試験で求めた値のまま一定であるものとし、平均
停台回数siおよび平均回転数nを変数として扱うもの
であり、平均停台回数siおよび平均回転数nによる生
産量期待値と呼べるものである。ちなみに、平均回転数
n=平均回転数Nであり、かつ、平均停台回数si=平
均停台回数Siであれば、生産量の評価関数E2=平均
生産量Mとなる。このようにして、制御に必要なメンバ
ーシップ関数および評価関数が定義され、ファジイ制御
器41に格納される。
【0083】この後に、図5の制御のフローチャートに
もとづいて、織機33群が実際に稼動している状態で、
生産量向上の制御が開始される。モニタ時間が経過した
時点で、制御対象の機台33の機台番号「1」が指定さ
れ、当該織機33から必要なデータが読み出される。読
み出し対象のデータ(パラメータ)は、下記の通りであ
る。ここでも、前記と同様に、モニタ時間は、誤差を避
けるために、1時間程度として設定され、変更可能とな
っている。
【0084】モニタ時間T 原因別停台回数ki ただし、たて止め回数k1 よこ止め回数k2 原因別停台時間ΣTij ただし、たて止め停台時間ΣT1j よこ止め停台時間ΣT2j j=1,2,・・・であり、Tijは、個々の停台原因
における停台時間を示す 生産外時間To 生産量Mo 回転数No
【0085】次に、これらのデータが時間で規準化され
る。この規準化は、モニタ時間Tを用いて下記の式によ
って行われる。
【0086】
【数6】
【0087】この後に、生産量向上の評価関数値が算出
される。評価関数値の算出は上記回転数Noおよび原因
別停台回数siを評価関数E2の式に代入して求められ
る。
【0088】次に、当該織機33に関して制御を保留す
るかどうかの判断がなされる。これは前記制御と同様
に、(稼動時間<モニタ時間/2)の機台については、
データの信頼性がないと判断して保留され、これ以外の
機台に対し次の制御処理を実行する。
【0089】ファジイ制御則として、前記稼動率向上制
御で述べた制御則の他に、生産量向上の制御則として下
記のルールが追加される。ここでも、よこ入れ圧力制御
部11が圧力の自動制御の機能を備え、かつ、よこ入れ
タイミング制御部12が噴射タイミングの自動制御の機
能を備えず単に設定値通りに開閉弁17、18を制御す
る場合の一例を示し、文末の括弧内は、理由を表す。
【0090】(1)評価関数E2が平均生産量Mより大
きければ、回転数を上げる。(稼動のよい機台は回転数
を上げる。)。 (2)評価関数E2が平均生産量Mより小さく、一定期
間におけるよこ止め回数が多く、打ち出しタイミングが
非常に早ければ、回転数を下げる(よこ糸飛走期間が不
足している。)。 (3)評価関数E2が平均生産量Mより小さく、一定期
間におけるたて止め回数が多く、たて糸張力が非常に低
ければ、回転数を下げる(たて糸の強度が不足してい
る。)。
【0091】また回転数を上げた結果として、予防的に
次のルールを追加する。
【0092】(4)回転数が高く、打ち出しタイミング
が遅ければ、打ち出しタイミングを早くする(よこ糸の
強度不足に対して、よこ糸の飛走期間を大きくし、圧力
を下げる。)。 (5)回転数が高く、たて糸張力が高ければ、たて糸張
力を下げる(たて糸強度不足に対して、張力を下げ
る。)。
【0093】さらに制約条件として、以下のルールを追
加する。
【0094】(6)回転数が非常に高ければ、回転数を
上げる方向には変えない。 (7)回転数が非常に低ければ、回転数を下げる方向に
は変えない。
【0095】この(6)および(7)のルールのため
に、回転数の上限値および下限値が予め入力されてい
る。
【0096】ファジイ制御器41は、これらの制御則に
もとづいて前記稼動率向上制御と同様にファジイ推論を
実行し、回転数、正確には生産量の増減に影響を及ぼす
制御可能なパラメータの設定値を修正し、制御対象の織
機33に送り込む。したがって、設定値コントローラ1
は、与えられたデータにもとづいて設定値を自動的に変
更していく。このようにして、全ての機台について自動
的に設定値が修正されていく。なお、上記の各制御則お
よびそれに使用されるメンバーシップ関数に基づき回転
数の合成メンバーシップ関数を作成し、最終的に回転数
の修正値を求めるまでの過程については、先の稼動率向
上制御で説明した過程と同様であり、説明を省略する。
【0097】
【利益向上制御】次に利益向上制御の一例を示す。前記
の生産量向上制御により生産量を大きくしても、製織に
要するエネルギー・コストが高くなれば、却って工場の
利益が減少することも予測される。この利益向上制御
は、製織に要するエネルギーをパラメータとして加味す
ることによって、工場の利益を総合的に向上させる。
【0098】なおエアー消費量を減らすためには、よこ
入れ用の噴射圧力を下げることにより、または噴射期間
を短縮することにより実現できるが、一般に、よこ入れ
制御装置は、よこ糸の飛走状態を安定させるために圧力
または噴射タイミングの自動制御系が備えられ、圧力ま
たは噴射タイミングは最適化されている。そこで、この
ようなよこ入れの自動制御系が付属している場合には、
エアー消費量を減らすために、制御過程でよこ入れ用の
設定圧力を直接変えることは行わず、回転数を下げるこ
とによって、間接的にエアー消費量を下げるようにする
ことができる。もちろん、このようなよこ入れの自動制
御系が付属していない場合には、直接、よこ入れの設定
値を変更することになる。
【0099】集中制御用のホストコンピュータ30は、
工場の利益向上制御のプログラムにもとづいて、織布工
場の利益を向上させるための制御を実行していく。
【0100】図4の予備試験のフローチャートにもとづ
いて、まず予備試験が開始される。最初に、機台番号
「1」を選定して、制御対象の織機33を指定し、所定
の試験期間にわたって、先の生産量向上制御で挙げたパ
ラメータに加え、工場の利益の増減を左右するパラメー
タとして電力消費量およびエアー消費量を読み出し、次
にこの読み出し動作をすべての織機33について機台番
号の更新により順次読み出し、全台の収集を完了した
ら、これらのデータを予備試験に要した時間で規準化す
る。次に、規準化したデータから、基準データとして平
均値および標準偏差を求める。
【0101】 平均稼動時間R その標準偏差σr 平均たて止め時間t1 その標準偏差σt1 平均たて止め回数S1 その標準偏差σs1 平均よこ止め時間t2 その標準偏差σt2 平均よこ止め回数S2 その標準偏差σs2 平均生産外時間to その標準偏差σto 平均生産量M その標準偏差σm 平均回転数N その標準偏差σn 平均電力消費量w その標準偏差σw 平均エアー消費量A その標準偏差σa
【0102】ここで、平均電力消費量wおよび平均エア
ー消費量Aは、織物品種が同一の織機グループ毎に求
め、また、他のパラメータは、生産量向上制御の場合と
同様である。
【0103】このようにして、各パラメータの平均値の
算出およびそれらの標準偏差を算出した後、前記制御と
同様に、それらのデータから異常値の有無を確認し、異
常値が存在する場合に、それを取り除く。
【0104】このあとに、ファジイ制御のためにメンバ
ーシップ関数が定義される。電力消費量およびエアー消
費量のメンバーシップ関数は、前記制御と同様、その各
平均値および各(3×標準偏差)を目安として設定され
る。
【0105】このあとに、上記データおよび前記の
(3)式にもとづいて、下記に示す式によって利益向上
の評価関数E3が定義される。
【0106】
【数7】
【0107】この式は、前記の制御同様、平均停台時間
tiおよび平均生産外時間toが、その後の制御におい
てもこの予備試験で求めた値のまま一定であるものと
し、回転数n、停台回数si、電力消費量wおよびエア
ー消費量aを変数として扱うものであり、これら変数に
もとづく工場の利益期待値と呼べるものである。
【0108】なお、この場合予め次のデータを定数とし
て工場の実状に合わせて入力しておく必要がある。
【0109】Q A反率(織物品種別に設定) S 織物単価(織物品種別に設定) Y 糸代(織物品種別に設定) K エアー消費量を消費電力に換算するための換算係数 E 電気料
【0110】予備試験で得られた各平均値を評価関数の
定義式に代入して、次の式から予備試験過程での利益期
待値Bを求める。
【0111】
【数8】
【0112】このようにして予備試験の過程で、このあ
との制御に必要なメンバーシップ関数および評価関数が
定義される。そして、メンバーシップ関数の定義内容
は、設定器42を介してファジイ制御器41に格納され
る。
【0113】このあとに図5の制御のフローチャートに
もとづいて、織機33群が実際に稼動している状態で、
制御が開始される。モニタ時間が経過した時点で、制御
対象の織機33の機台番号「1」が指定され、当該織機
33から必要なデータが読み出される。読み出し対象の
データ(パラメータ)は、下記の通りである。
【0114】モニタ時間T 原因別停台回数ki ただし、たて止め回数k1 よこ止め回数k2 原因別停台時間ΣTij ただし、たて止め停台時間ΣT1j よこ止め停台時間ΣT2j j=1,2,・・・であり、Tijは、個々の停台原因
における停台時間を示す 生産外時間To 生産量Mo 回転数No 電力消費量wo エアー消費量Ao
【0115】なお、前記の制御と同様、モニタ時間T
は、1時間程度に設定される。次に、これらのデータが
時間で規準化される。規準化は、モニタ時間Tを用いて
下記の式によって行われる。
【0116】
【数9】
【0117】この後に、評価関数値が算出される。評価
関数値の算出は、上記データを前記評価関数E3の式に
代入して次式で求められる。
【0118】
【数10】
【0119】次に、当該織機33に関し、制御を保留す
るかどうかの判定がなされる。これは、前記制御と同
様、(稼動時間<モニタ時間/2)の機台については、
データの信頼性がないと判断して保留され、これ以外の
機台に対し、次の処理を実行する。
【0120】利益向上に対するファジイ制御則として、
ファジイ制御器41に制御則の設定器43によって以下
のルールを組み込む。このルールは、前記の生産量の向
上のための制御と同様に回転数を変更するものであり、
生産量向上制御の制御則に追加する形で設定される。な
お、文末の括弧内は、理由を表す。
【0121】(1)評価関数E3が利益期待値Bより小
さく、電力消費量wが電力消費量wより非常に大きけれ
ば、回転数を下げる(電力消費量を下げる)。 (2)評価関数E3が利益期待値Bより小さく、エアー
消費量aがエアー消費量Aより非常に大きければ回転数
を下げる(エアー消費量を下げる)。
【0122】ファジイ制御器41は、これらの制御則に
基づいて、前記の制御と同様に、ファジイ推論を実行
し、回転数、正確には工場利益の増減に影響を及ぼす制
御可能なパラメータの設定値を修正し、制御対象の織機
33に送り込む。したがって、設定値コントローラ1
は、与えられたデータに基づいて設定値を自動的に変更
していく。このようにして、すべての機台について自動
的に設定値が修正されていく。なお、上記の各制御則お
よびそれに使用されるメンバーシップ関数に基づき回転
数の合成メンバーシップ関数を作成し、最終的に回転数
の修正値を求めるまでの過程については、先の稼動率向
上制御で説明した過程と同様であり、説明を省略する。
【0123】
【他の実施態様】上記実施例は、いずれの向上制御も稼
動状態の評価のために、評価関数を導入しているが、こ
の評価関数は、必ずしも必要とされない。また上記実施
例は、集中制御方式のもとに多数の織機33を一括して
制御しているが、多数の織機33の集合としての特性を
考慮しないならば、個々の織機33について独立に行う
こともできる。
【0124】また修正手段は、ファジイ制御則によらな
いで、例えばエキスパートシステムを利用し、上記評価
関数を導入しながら、あるいは導入しないまま、行うこ
ともできる。
【0125】例えば、稼動率向上制御のためのエキスパ
ート・システム用プロダクション・ルールは、ファジイ
制御の場合と同様に、予備試験や実際の稼動状態に応じ
て設定されるが、例えばメインノズル19の圧力制御に
ついて、下記のようなルールが設定される。
【0126】(1)もしも(織機N号機の評価関数値>
基準値) ならば(織機N号機は正常)である。
【0127】(2)もしも(織機N号機の評価関数値≦
基準値) ならば(織機N号機は異常)である。
【0128】(3)もしも(織機N号機は異常) かつ(ゆるみ発生) ならば(メイン圧補正量は0.4〔kgf/cm〕)
である。
【0129】(4)もしも(織機N号機は異常) かつ(ゆるみなし) かつ(よこ止め≧5〔s/cmpx(10万ピック当た
りの停止回数)〕またはカッティングミス≧2〔s/c
mpx〕) ならば(メイン圧補正量は0.2〔kgf/cm〕)
である。
【0130】(5)もしも(織機N号機は異常) かつ(ゆるみなし) かつ(よこ止め<5〔s/cmpx〕) かつ(カッテイングミス<2〔s/cmpx〕) かつ(先端トラブル>2〔s/cmpx〕または先端吹
抜け>2〔s/cmpx〕) ならば(メイン圧補正量は−0.2〔kgf/c
〕)である。
【0131】(6)もしも(織機N号機は正常) ならば(メイン圧補正量は補正の必要なく0.0〔kg
f/cm〕)である。
【0132】また、以上の各向上制御システムは、作業
者の能率に依存し、機械的に制御不可能な停台時間や生
産外時間を、予備試験における統計的な平均値で代用し
て一定と仮定し、評価関数による期待値を基準として制
御動作の判断を行っている。これによって、工場の稼動
における各種の誤差の原因の混入を避けることが可能と
なるため、制御の信頼性は高くなる。しかし、予備試験
後の制御の過程で、例えば、織工が入れ替わったりした
などのときには、停台時間や生産外時間が変化し、誤っ
た方向に制御を行ってしまう危険がある。そこで、予備
試験後の制御の過程で、停台時間と生産外時間とを監視
し、異常がみられたとき、すなわち許容範囲を越えたと
きには、警報を出力するようにしてもよい。この許容範
囲としては、例えば予備試験における停台時間および生
産外時間の平均値および標準偏差を使用して、(平均値
±3標準偏差)と設定することができる。そして、実際
の制御における停台時間および生産外時間が、この範囲
を越えたときに異常と判断する。異常と判断され、警報
が出力されたときには、その後の設定値変更の制御を中
断し、また、織工は、警報を確認して、必要ならば予備
試験を再実施する。
【0133】このような警報システムは、やはりプログ
ラムの分野でホストコンピュータにあるいは各織機の制
御系に組み込まれる。また、全体的な管理のために、織
工やシフト替え毎に制御結果と合わせてこれらのデータ
が管理のために報告され、今後の制御の展開の資料とさ
れる。
【0134】以上の説明では、制御則の1つとして制約
条件を付加したが、最終出力段階でリミッタをかけるよ
うにすれば、制御則中の制約条件を省略することができ
る。
【0135】また、次のような工場の経験則を適宜追加
することもできる。
【0136】(1)仕掛け→仕掛けでよいものはずっと
よい。→仕掛け後は感度高く、後はあまり変えない。 (2)不良糸自動除去装置が働いているときには、品質
と停止の相関関係はない。
【0137】また停台時間を停台原因別に求めたが、一
般に織工の持ち時間のほうが修復時間よりずっと長いこ
とから、よこ止め停台時間とたて止め停台時間とを1つ
にまとめて平均停台時間としてもよい。
【0138】また、制御不能な項目として、レノ・キャ
ッチコード切れによる停台は、生産外時間に含めてある
が、必要ならばよこ止めやたて止めと同様に、独立に、
停台回数、停台時間を求めてもよい。
【0139】さらに、以上の稼動率、生産量および利益
の各向上制御は、それぞれ、一例を示すものであり、各
向上制御に代えて、公知の向上制御を採用するようにし
てもよい。
【0140】
【発明の効果】本発明では、下記の効果が得られる工場
の環境や織機の装置に応じて、稼動率向上、生産量向
上、工場の利益向上の制御を選択できるため、工場の実
状に適した制御が可能であり、総合的な生産性向上が図
られる。
【0141】また、各向上制御の過程の修正手段とし
て、ファジイ制御を使用すれば、各向上制御の選択を、
ファジイ制御則の切り替えにより、容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集中制御方式のもとに各向上制御を実行する場
合の制御系のブロック線図である。
【図2】ファジイ制御部の入出力関係のブロック線図で
ある。
【図3】各織機の制御系のブロック線図である。
【図4】各向上制御の予備試験段階でのフローチャート
図である。
【図5】各向上制御の制御段階でのフローチャート図で
ある。
【図6】メンバーシップ関数の設定例のグラフである。
【図7】制御則前件部のメンバーシップ関数のグラフで
ある。
【図8】制御則後件部のメンバーシップ関数のグラフで
ある。
【図9】各メンバーシップ関数から打ち出しタイミング
の合成メンバーシップ関数を作成する過程の説明図であ
る。
【図10】各メンバーシップ関数からたて糸張力の合成
メンバーシップ関数を作成する過程の説明図である。
【図11】各メンバーシップ関数からよこ入れ用の圧力
および打ち出しタイミングの合成メンバーシップ関数を
作成する過程の説明図である。
【符号の説明】
1 設定値コントローラ 3 回転制御部 7 織機コントローラ 11 よこ入れ圧力制御部 12 よこ入れタイミング制御部 19 メインノズル 30 集中制御用のホストコンピュータ 44 送り出し制御部 56 記憶部 57 選択指令器 60 ファジイ制御部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 織機の稼動率を向上させていく稼動率向
    上制御、生産量を向上させる生産量向上制御、および織
    機のエネルギー消費量を含めた工場の利益を向上させる
    利益向上制御を有し、これらの少なくとも1つの制御を
    選択して織機を制御することを特徴とする織機の最適制
    御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110347108A (zh) * 2019-07-22 2019-10-18 西安交通工程学院 基于模糊控制的变频自动张紧系统

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