JPH04289246A - 織機の回転数制御方法 - Google Patents

織機の回転数制御方法

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JPH04289246A
JPH04289246A JP13076291A JP13076291A JPH04289246A JP H04289246 A JPH04289246 A JP H04289246A JP 13076291 A JP13076291 A JP 13076291A JP 13076291 A JP13076291 A JP 13076291A JP H04289246 A JPH04289246 A JP H04289246A
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JP
Japan
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production
parameters
rotation speed
rotational speed
loom
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Application number
JP13076291A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sainen
勉 西念
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機のある回転数のも
とでの生産量を基準として、後の生産量がこの基準の生
産量を下回らないように、織機の回転数を制御する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−314759号公報は、複数
のパラメータを用い、これらが基準値を越えたときに、
織機の回転数をあげる制御を中断することを開示してお
り、また特開平2−112451号公報は、現在の稼動
率を基準値と比較し、その大小関係に応じて回転数を変
更することを開示している。
【0003】これらの技術は、いずれも生産量を高める
ための回転数制御であるが、個別の機台において、よこ
止まりが多く、生産量が少ないとき、その機台の回転数
を下げても、よこ止まりが少なくなるかは不明であり、
またよこ止まりが減少したとしても、生産量が増えるか
は不明である。このように、むやみに回転数を下げる制
御を実行しても、結果として生産量が増えないことにな
る。
【0004】このことは、基礎試験の結果確認された。 すなわち、織機の回転数に対する生産量の変化は、平均
値としてみれば一定の傾向を示しているものの、平均値
の範囲の級内分散に比較して、級間分散が大きく、以下
のような要因が誤差を大きくしていることがわかった。
【0005】(1)生産外時間すなわち機掛け、故障、
調整などのために停台している時間が大きいと、生産量
は減少する。
【0006】(2)織機の回転数が変わったとき、これ
によって変化し易い現象は、特によこ止めであり、これ
に反したて止めは、織物品種にもよるが、常用の範囲内
で回転数にあまり影響されない。
【0007】(3)停台時間は、台持ち(織工)の作業
上の余裕よりも、仕事に対する意欲(モラル)によって
変化する。
【0008】(4)台持ちのミスでよこ止まりが連続し
て発生することがある。このとき、生産管理上の結果は
、よこ止まりであるが、その実質的な原因は、回転数に
ほとんど関係せず、台持ちの操作ミスに起因している。
【0009】このような状況から、従来の基準値の設定
の仕方しだいでは、生産量を高めるための制御が、逆に
生産量を低下させることもあって、制御の信頼性に問題
があった。
【0010】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、回転数の
制御過程で、生産量の実績データからその増減の原因を
分析し、生産量増加に結びつくときにのみ回転数を変更
し、制御の信頼性を高めることである。
【0011】
【発明の解決手段】上記目的の下に、本発明は、生産量
の実績データから、生産量の増減の原因を分析し、回転
数を変更することによって、生産量を増加できる場合に
のみ回転数を変更するか、または生産量の増減の原因を
分析した後、評価関数を導入し、この評価関数から予測
生産量を求めて、生産量を増加できる場合にのみ、織機
の回転数を制御するようにしている。
【0012】ここで、本発明は、基準値の定め方に特徴
を有する。すなわち、従来の基準値は、経験により人為
的に設定されていた。これに反し、本発明では、織機の
ある回転数のもとで、実際に稼動した生産量のデータを
基準値とし、これにもとづいて生産量の増減の原因を分
析し、回転数の制御あるいは評価関数を定めている。
【0013】そして、実際の制御は、その後の生産量が
基準値として定めたある織機の回転数のもとでの生産量
よりも増えるように、回転数を決定していく。したがっ
て、実際の制御過程で、回転数を下げても、よこ止まり
の回数が減らなければ、もとの回転数に戻し、また回転
数を下げることによって、よこ止まりが減っても、生産
量が増えていなければ、その回転数は、もとの回転数に
戻す。なお、このような制御過程で、誤差の要因を減ら
すために、生産外時間および連続停台は除外され、また
よこ止め停台回数のみをパラメータとする。
【0014】第1の発明に対応する実施例1によると、
織機のある回転数の下で所定期間に亘って、生産量およ
び生産量の増減を左右するパラメータのデータを収集し
、基準データを作成してから、変更後の回転数のもとで
、モニタ時間における生産量および生産量の増減を左右
するパラメータのデータを収集して、これらのデータか
ら比較データを作成し、上記基準データと比較データを
比較して、この比較結果にもとづいて、生産量の増減に
もとづいて次回の回転数を決定していく。
【0015】また、第2の発明に対応する実施例2では
、織機のある回転数のもとで、所定期間に亘って、生産
量および生産量の増減を左右するパラメータのデータを
収集し、生産量の増減を左右するパラメータのうち、回
転数に影響されないパラメータを定数とし、回転数に影
響されるパラメータを変数とした生産量の評価関数を定
め、変更した回転数のもとでモニタ時間における生産量
および生産量の増減を左右するパラメータのデータを収
集し、このパラメータのうち回転数に影響されるパラメ
ータを上記評価関数に代入して評価関数値を求め、ある
回転数のもとで求めた生産量および評価関数値と変更し
た回転数のもとで求めた生産量および評価関数値とをそ
れぞれ比較し、その比較結果にもとづいてその後の回転
数を決定していく。
【0016】このような制御によると、織機の回転数の
変更過程で、回転数の変更後に、基準となるある回転数
のもとでの生産量に比較して、生産量の低下がなく、生
産量増加の目的が確実に実行できる。
【0017】
【織布工場の生産モデル】織布工場におけるシフト(1
単位の稼動)時間Tは、代表的な生産モデルによれば、
下記のように分解できる。
【0018】
【数1】
【0019】また、回転数Nのとき、シフト時間T内の
生産量(織り上げピック数)ρは、次の式によって表さ
れる。
【0020】
【数2】
【0021】ところで、比較対象の複数のシフト時間T
が異なれば、互いに比較できなくなるため、それらのシ
フト時間Tのデータは、単位時間当りの値に規準化すべ
きである。規準化後の生産時間tpおよび生産量pは、
それぞれシフト時間T=1として、下記のように表され
る。なお、基準化後のものは、基準化前の英大文字に対
応する小文字で表されている。また、単位〔ppm〕は
picksperminuteを示す。
【0022】
【数3】
【0023】また、規準化後の生産時間内停台時間ts
に関して、停台回数kiは、シフト時間Tの長短に依存
して増減するから、停台回数kiを下記の式によって規
準化すべきである。なお、単位〔spm〕は、stop
  per  minuteを示す。
【0024】
【数4】
【0025】ただし、規準化した停台回数siは、一般
に小数となることに注意する必要がある。また、1回当
りの停台時間Tijは、台持ちの能力によって決まる時
間であるから、そのまま用いられる。
【0026】このとき、織機稼動状況を示す指標として
、効率η、停台回数Hi、および停台率Ciは、それぞ
れ下記の式によって与えられる。
【0027】
【数5】
【0028】
【統計モデル】織機の回転数Nの1台または複数台の織
機に対して、複数のシフト時間Tごとの上記データを収
集し、得られたサンプル数nのデータより下記の平均値
を求める。
【0029】
【数6】
【0030】このとき、下記の式が成立する。
【0031】
【数7】
【0032】実施例1および実施例2の制御方法は、そ
れぞれ上記の織布工場の生産モデルおよび統計モデルで
のパラメータのデータを基礎として実行される。
【0033】
【制御系の構成】図1は、織機の全体的な制御系の構成
を示している。本発明の織機の回転数制御方法は、回転
数コントローラ1によって実行される。回転数コントロ
ーラ1は入力側で増減回転数ΔN、モニタ時間Tm、予
備試験指示指令などの入力ユニット2に接続されており
、出力側で回転制御部3およびインバータ4を介して織
機の原動モータ5に接続されている。この原動モータ5
は、織機の主軸6に連結されており、それを回転させる
ことによって、製織運動に必要な回転力を与える。
【0034】また、回転数コントローラ1は、織機コン
トローラ7に接続されている。織機コントローラ7は、
送り出し制御、巻取り制御、および起動・停止制御、さ
らに自動修復制御のために必要なシーケンスを行う部分
であり、入力側で、よこ入れ検出器29およびドロッパ
ー装置30に接続されており、出力側で、稼動モニタ8
を介して回転数コントローラ1および表示モニタ9に接
続され、また主軸6に連結された例えば電磁式のブレー
キ10にも接続されている。なお、表示モニタ9は、設
定された入力データを表示するために、入力ユニット2
にも接続されている。
【0035】さらに、回転数コントローラ1は、出力側
でよこ入れ制御のために、圧力制御部11およびタイミ
ング制御部12にそれぞれ接続されている。圧力制御部
11は、よこ入れ用の圧力源13に接続された配管路1
4の中の圧力調整弁15、16を調整し、よこ入れに必
要な圧力を発生し、開閉弁17を介してよこ入れ用の主
ノズル19に、また複数の開閉弁18を介して複数のよ
こ糸搬送用の補助ノズル20に供給する。
【0036】またタイミング制御部12は、主軸6に連
結された回転検出器21によって、主軸6の回転角度を
検出し、図示しない設定器によって設定されたタイミン
グで開閉弁17、18を開放することによって、圧力源
13からの圧力流体を主ノズル19および補助ノズル2
0から噴射し、よこ糸22をたて糸23の開口24中に
よこ入れしていく。よこ入れ後に、よこ糸22は、到達
側の織り端位置で、よこ入れ検出器29によって検出さ
れる。
【0037】このよこ入れに備えて、よこ糸22は、給
糸体25から供給され、例えばドラム式測長貯留装置2
6によって1ピックのよこ入れに必要な分だけ測長され
、かつよこ入れタイミングまで係止ピン27によって貯
留されている。この係止ピン27も、タイミング制御部
12の制御下でソレノイド28によって駆動される。
【0038】なお、回転検出器21は、タイミング制御
部12のほか、回転制御部3および織機コントローラ7
にも接続されている。ちなみに、回転数コントローラ1
および織機コントローラ7は、それぞれ専用のコンピュ
ータまたはシーケンサなどによって組み立てられるほか
、共通の制御用コンピュータとして組み立てられる。
【0039】
【実施例1】この実施例1は、第1の発明つまり請求項
1、2に対応し、生産実績の増減の原因を分析し、回転
数を変更して生産量の増加に効果ありと予測されるとき
にのみ回転数を変更する例であり、図2および図3に示
されている。
【0040】人力ユニット2から予備試験の指令が入力
されたとき、回転数コントローラ1は、第1の発明にも
とづいて、図2のプログラムを開始し、必要な過程を順
次実行していく。
【0041】最初の予備試験の過程で、織機のある回転
数Nのもとで、所定時間に亘って、生産量Pおよび生産
量Pの増減を左右する下記のパラメータを収集し、それ
らの基準値として平均値を求め、基準データを作成する
【0042】回転数        Noよこ止め時間
  τ よこ止め回数  S 生産外時間    τo 生産量        P
【0043】なお集中制御のもとで各織機を管理する場
合は、よこ止め時間τを台持ちごとに求め、他のパラメ
ータは、織物品種ごとに求める。また生産外時間τoに
たて止めを含めてあるが、これが回転数Nと相関あると
きには、よこ止めと同様に、たて止めのパラメータすな
わちたて止め時間やたて止め回数なども取り込む必要が
ある。
【0044】次に、実際の制御の段階で、台持ちは、シ
フト別に割り振りられること、データ取り込みのための
所定時間が短いと、誤差が大きいことからモニタ時間T
mはシフト時間Tより短く、しかも一定の長さが必要で
ある。通常は1時間程度に設定される。
【0045】モニタ時間Tmが終了したとき、そのとき
のモニタ時間Tm内の稼動実績として下記のパラメータ
が読みとられる。
【0046】回転数          Nモニタ時間
      Tm よこ止め回数    k よこ止め時間    ΣTj 生産外時間      To 生産量          ρ
【0047】このあとの規準化の過程で、稼動実績のパ
ラメータがそれぞれ次式によりモニタ時間Tmで規準化
される。こうして比較データを作成する。なお、よこ止
め時間tsは、台持ちの能力により定まるから、規準化
されない。
【0048】
【数8】
【0049】次に、比較データとして、実際の生産量p
と基準の生産量Pとが比較され、その大小比較に応じて
、生産増の原因分析や生産減の原因分析が行われた後、
次回の回転数(N−ΔN)または回転数(N+ΔN)が
設定される。
【0050】生産量増減の具体的な原因分析は、図3の
フローチャートにもとづいて行われる。なお、以下の記
述や図中、矢印「→」の後の「Y」および「N」は、そ
れぞれ判断結果「YeS」および「No」を表している
【0051】まず、生産量pの減少(p<P→Y)で、
しかもよこ止め回数sの増加(s>S→Y)の場合に、
回転数Nに影響されないパラメータのデータが基準デー
タよりも小さく(ts≦τ→Y、to≦τo→Y)、回
転数Nが基準の回転数Noよりも大きい(N≧No→Y
)とき、高い回転数Nが影響してよこ止め回数Sが増加
し、生産量pが減っていると判断できるので、その後の
回転数Nを下げるために、回転数Nを回転数(N−ΔN
)に設定する。
【0052】しかし、回転数Nに影響されないパラメー
タのデータが基準データよりも小さく(ts≦τ→Y、
to≦τo→Y)、しかも回転数Nが基準の回転数No
よりも小さいとき(N≧No→N)、上記制御によって
回転数Nを下げたにもかかわらず、よこ止め回数sが減
らず、生産量pも増えないことから、回転数Nを下げる
ことは生産量pの増加につながらないと判断できるので
、その後の回転数Nをあげ、回転数(N+ΔN)として
もとに戻す。
【0053】生産量pの減少(p<P→Y)で、しかも
、よこ止め回数sの増加(s>S→Y)の場合であって
、回転数Nに影響されないパラメータのデータが基準デ
ータよりも大きい(ts≦τ→N、to≦τo→N)と
き、これが原因して、生産量pが減っていると判断でき
るので、回転数Nに影響されないパラメータがどう変化
するか様子をみるために、現在の回転数Nを変更しない
【0054】一方、生産量pが減少し(p<P→Y)、
かつよこ止め回数sが減少している(s>S→N)場合
には、よこ止め回数sが少ないのだから、よこ止め回数
sが増えてもかまわず、積極的に回転数Nをあげ、回転
数(N+ΔN)を設定してみる。このとき、前記の場合
と同様に、回転数Nに影響されないパラメータのデータ
が基準データよりも大きいとき、回転数Nを変更しない
とすることもできる。
【0055】生産量pの増加(p<P→N)の場合に、
基本的には、回転数Nを変更しなくてもよいが、必要に
応じて下記の制御が実行される。すなわち、生産量pが
増加し、かつよこ止め回数sが減少している(s≦S→
Y)場合に、回転数Nが基準の回転数Noよりも高い(
N≧No→Y)とき、さらに回転数Nをあげると、生産
量pの増加が見込めるので、回転数Nをあげるが、回転
数Nが基準の回転数Noよりも低い(N≧No→N)と
き、回転数Nが低くても当初の生産量Pよりも増えてい
るので、あえて回転数Nを変更しない。このとき、さら
に回転数Nを下げると生産量pが増加することも考えら
れるので、回転数Nを下げるとすることもできる。
【0056】生産量pが増加しており(p<P→N)、
かつよこ止め回数sが増加している(s≦S→N)とき
、よこ止め回数sの増加にもかからず、生産量pは、当
初の生産量Pよりも増えているので、あえて回転数Nを
変更しない。
【0057】以上の制御を繰り返し行うことによって、
生産量pの増加が見込める場合にのみ、回転数Nが変更
されていく。このようにして、生産実績の原因をみて、
回転数Nの増減が決定されるため、回転数Nを変更した
結果、かえって実際の生産量pが減少する確率が低くな
り、従来技術のような欠点がなくなる。
【0058】
【実施例2】この実施例2は、第2の発明つまり請求項
3、4に対応し、評価関数により期待される生産量を求
めて、回転数を制御する例であり、図4および図5に示
されている。
【0059】プログラム開始指令が入力ユニット2から
与えられたとき、回転数コントローラ1は、以下の過程
を順次実行していく。
【0060】まず、織機のある回転数Nのもとで、実施
例1と同様に、所定期間に亘って、予備試験を行い、必
要なパラメータの平均値から基準データを作成する。
【0061】回転数        No生産量   
     P よこ止め時間  τ よこ止め回数  S 生産外時間    τo
【0062】なお、集中制御の場合は、前記実施例1と
同様に、よこ止め時間τは、台持ちごとに求められ、他
のパラメータは織物品種ごとに求められる。また生産外
時間τoにたて止めを含めてあるが、これが回転数Nと
相関がある場合は、よこ止めと同様に、たて止め時間や
たて止め回数を取り込む必要がある。
【0063】これらにより、次のステップで、生産量P
および生産量Pの増減を左右する下記のパラメータを収
集し、生産量Pの増減を左右するパラメータのうち回転
数Nに影響されないパラメータを定数とし、回転数Nに
影響されるパラメータを変数とした生産量Pの評価関数
Eを求める。Eは下記のように定義される。
【0064】
【数9】
【0065】上記の式は、実際の制御におけるよこ止め
時間tsおよび生産外時間toが予備試験におけるそれ
らと同じであれば、回転数Nで、よこ止め回数sの場合
の生産量期待値とよべるものである。
【0066】次に、実際の制御では、前記実施例1と同
様に、モニタ時間Tmは、シフト時間Tより短く、しか
も一定の長さが必要であり、通常は1時間程度として設
定される。
【0067】ここで回転数Nを増減回転数ΔNだけあげ
る。モニタ時間Tmの終了ごとに、そのときの下記のパ
ラメータが稼動実績として読み込まれる。
【0068】回転数        Nモニタ時間  
  Tm よこ止め回数  k よこ止め時間  ΣTj 生産外時間    To 生産量        ρ
【0069】このとき得られた稼動実績のパラメータを
モニタ時間Tmで下記の式によって規準化する。
【0070】
【数10】
【0071】次に、よこ止め時間tsや生産外時間to
がよこ止め時間τ、生産外時間τoに関して統計的に異
常かどうかを監視する。この異常の範囲は、例えば標準
偏差を求め、この標準偏差のn(通常は3)倍内にある
かどうかを判断することによって決定できる。異常と判
断されたときは、警報を出す。台持ちは、警報を確認し
て、予備試験を再実施するか否かを指示する。
【0072】工程異常でないとき、または工程異常でも
予備試験指示がないとき、回転数Nとよこ止め回数sと
を評価関数の式に代入して、評価関数Eの値つまり評価
値eを算出する。
【0073】このあと、実際の生産量pおよび評価値e
と予備試験のときの基準の生産量Pとの比較により、次
回回転数Nを図5のフローチャートにもとづいて変更す
る。
【0074】生産量pが減少しており(p≧P→N)、
かつ評価値eの値が増加している(e≧P→Y)場合に
、評価値eが大きいにもかかわらず、生産量pが減少に
なっていることから、回転数Nに影響されるパラメータ
以外のパラメータが生産量減少の原因であると判断でき
るので、このパラメータが今後どう変化するか様子をみ
るために、回転数Nを変更しない(N′=N)。
【0075】生産量pが減少しており(p≧P→N)、
評価値eが減少している(e≧P→N)場合に、回転数
Nが増加している(N≧No→Y)とき、高い回転数N
が影響して、評価値eが減少になっており、生産量pも
減少していると判断できるため、回転数Nを下げる(N
′=N−ΔN)が、回転数Nが減少しているとき(N≧
No→N)には、上記の通り回転数Nを下げたにもかか
わらず、生産量p、評価値eともに依然として減少して
おり、回転数Nを下げることは生産量Pの増加につなが
らないと判断できるので、回転数Nをあげ、もとに戻す
(N′=N+ΔN)。
【0076】生産量pが増加しており(p≧P→Y)、
評価値eが減少している(e≧P→N)場合に、評価値
の減少にもかかわらず、生産量pは当初の生産量Pより
も増えているので、あえて回転数Nを減少しない。また
、生産量pが増加(p≧P→Y)で、評価値eが増加(
e≧P→Y)の場合で、回転数Nが減少している(N≧
No→N)ときに、回転数Nが低くても、生産量pは当
初の生産量Pよりも増えているので、あえて回転数Nを
変更しない。このとき、さらに回転数Nを下げると、生
産量pが増加することも考えられるので、必要に応じて
回転数Nを下げるとすることもできる。
【0077】生産量pが増加(p≧P→Y)で、評価値
eが増加している(e≧P→Y)場合で、回転数Nが増
加している(N≧No→Y)とき、さらに回転数Nを上
げると、生産量pの増加が見込めるので、回転数Nを上
げる。このとき、当初の生産量Pよりも増えているので
、あえて回転数Nを変更しないこととすることもできる
【0078】このように、この制御の場合に、評価関数
Eにより期待生産量を求めて、回転数Nを順次変更する
ことにより、制御不可能なパラメータを一定として、回
転数変更の効果を判断しながら、次回の適切な回転数N
を順次決定していく。したがって、評価関数Eを用いて
、回転数Nの変更によって、制御不能なパラメータが一
定としたときの予想生産をみて、回転数Nの増減を決め
るようにしたので、回転数Nを変更した結果、かえって
生産量pが減少するという不都合な確率が非常に低くな
る。
【0079】
【発明の効果】本発明では、制御過程で、生産量の増加
がそのつど確認され、生産量の増加が見込めるときにの
み回転数が変更されるため、回転数の変更後に、生産量
が減少するという不都合を極力、回避できる。
【0080】生産量の増減を左右するパラメータのうち
、回転数に影響されないパラメータを定数とし、回転数
に影響されるパラメータを変数とした生産量の評価関数
を使用した場合には、次回回転数を判断する際に、生産
外時間や停台時間等、制御不可能なパラメータの影響を
除外することができるので、その判断誤りを少なくでき
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法を実行するための織機の制御
系のブロック線図である。
【図2】実施例1の織機の回転数制御方法のフローチャ
ート図である。
【図3】実施例1の方法で判断結果に応じて回転数を変
更する過程のフローチャート図である
【図4】実施例2の織機の回転数制御方法のフローチャ
ート図である。
【図5】実施例2の方法で判断結果に応じて回転数を変
更する過程のフローチャート図である。
【符号の説明】
1  回転数コントローラ 2  入力ユニット 3  回転制御部 4  インバータ 5  原動モータ 7  織機コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  織機のある回転数のもとで所定期間に
    亘って生産量および生産量の増減を左右するパラメータ
    のデータを収集し、これらのパラメータから基準データ
    を作成する予備試験過程と、変更した回転数のもとでモ
    ニタ時間における生産量および生産量の増減を左右する
    パラメータのデータを収集する過程と、収集したデータ
    から比較データを作成する過程と、上記基準データと比
    較データとを比較し、その比較結果にもとづいてその後
    の生産量を増加させる織機の回転数を求め、求めた回転
    数で当該織機を稼動させる過程とからなることを特徴と
    する織機の回転数制御方法。
  2. 【請求項2】  生産量の増減を左右するパラメータと
    して、回転数に影響されるパラメータ、回転数に影響さ
    れないパラメータ、および回転数に影響されるパラメー
    タと回転数に影響されないパラメータとの組み合わせの
    うち少なくともいずれか1つとすることを特徴とする請
    求項1の織機の回転数制御方法。
  3. 【請求項3】  織機のある回転数のもとで、所定期間
    に亘って、生産量および生産量の増減を左右するパラメ
    ータのデータを収集し、生産量の増減を左右するパラメ
    ータのうち回転数に影響されないパラメータを定数とし
    、回転数に影響されるパラメータを変数とした生産量の
    評価関数を定める予備試験過程と、変更した回転数のも
    とでモニタ時間における生産量および生産量の増減を左
    右するパラメータのデータを収集する過程、この収集過
    程で収集した回転数に影響されるパラメータのデータを
    上記評価関数に代入して評価関数値を求める過程、上記
    予備試験過程で求めた生産量および評価関数値と上記評
    価関数値を求める過程で求めた生産量および評価関数値
    とをそれぞれ比較し、その比較結果にもとづいてその後
    の生産量を増加させる回転数を求め、求めた回転数で当
    該織機を稼動させる過程とからなることを特徴とする織
    機の回転数制御方法。
  4. 【請求項4】  予備試験過程で求めるパラメータを回
    転数、停台原因ごとの停台時間・停台回数、生産外時間
    および生産量とし、モニタ時間終了ごとに求めるパラメ
    ータを回転数、モニタ時間、停台原因ごとの停台時間・
    停台回数、生産外時間および生産量とし、さらにモニタ
    時間で規準化するパラメータを停台原因ごとの停台回数
    、生産外時間および生産量とすることを特徴とする請求
    項3の織機の回転数制御方法。
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