JPH05257512A - 並列実行型プログラマブルコントローラ装置 - Google Patents

並列実行型プログラマブルコントローラ装置

Info

Publication number
JPH05257512A
JPH05257512A JP4051486A JP5148692A JPH05257512A JP H05257512 A JPH05257512 A JP H05257512A JP 4051486 A JP4051486 A JP 4051486A JP 5148692 A JP5148692 A JP 5148692A JP H05257512 A JPH05257512 A JP H05257512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control data
remote
controller
controllers
shared storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4051486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3075825B2 (ja
Inventor
Koichi Kai
浩一 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP04051486A priority Critical patent/JP3075825B2/ja
Publication of JPH05257512A publication Critical patent/JPH05257512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3075825B2 publication Critical patent/JP3075825B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、プラントにおける制御データを共
有化して複数のプログラムを互いに干渉させることなく
並列実行処理することにある。 【構成】 複数のコントローラが、一実行形態をもつプ
ログラムを保持し制御データに基づきプログラムを実行
するプログラム実行手段14aと、プラントの制御デー
タ送受信源およびコントローラの数に対する制御データ
を保持する複数の保持ブロックから成り、自コントロー
ラおよび他コントローラに割当てられた保持ブロックに
対する制御データを保持して共有する共有記憶手段14
bと、共有記憶手段14aに保持される自制御データを
伝送し、他コントローラから他制御データを受けると共
有記憶手段の該当する保持ブロックに書き込むデータ配
置手段14cとを備え、各実行形態のプログラムを個々
のコントローラに分散配置し、各コントローラを並列実
行する並列実行型プログラマブルコントローラ装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のプラント制御に
利用される並列実行型プログラマブルコントローラ装置
に係り、特に、コントローラの負荷分散を図った並列実
行型プログラマブルコントローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば化学、鉄鋼および上下水道
等のプラントを制御する分散型プラント制御システムに
は並列実行型プログラマブルコントローラ装置が広く用
いられている。この並列実行型プログラマブルコントロ
ーラ装置は、制御データ伝送ラインに個々に独立した複
数のプログラマブルコントローラが並列に接続され、各
制御部門を分担管理している。
【0003】ところで、これらプログラマブルコントロ
ーラは、制御周期,実行条件および実行内容などの実行
形態が異なる複数の制御プログラムをもち、それら相互
のプログラムを適宜使い分けしながら複雑な実行制御に
より処理している。
【0004】図5(a)および(b)はかかる従来の並
列実行型プログラマブルコントローラ装置の概念図およ
びその具体化した構成図である。すなわち、この装置
は、プログラミングツール1から入力された実行形態の
異なる各種プログラム、例えば事象の変化を検出したと
きだけ実行する割込処理用シーケンスプログラム2a、
高速の周期で実行する高速周期用シーケンスプログラム
2bおよび低速の周期で実行する低速周期用シーケンス
プログラム2cを保持するとともに並列実行処理を行う
複数のプログラマブルコントローラ(PC)2を有し、
これら複数のプログラマブルコントローラ2は制御デー
タ伝送ライン3を介してプログラマブルコントローラと
制御データを送受信する複数のリモートI/O 4と接
続されている。さらに、このリモートI/O 4にはI
/Oカード5または制御対象6が接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような並列実行型プログラマブルコントローラ装置で
は、同一プログラマブルコントローラ内で図6(a)の
ような高速周期用シーケンスプログラム2bと、同図
(b)のような低速周期用シーケンスプログラム2c
と、同図(c)のような割込処理用シーケンス2aとを
それぞれ同図(d)の如く並列処理しているので、同一
コントローラ内で各プログラムが互いに影響しあうだけ
でなく、複雑な実行制御を行っているので各プログラム
の負荷配置を適切にしないと実行効率が著しく低下する
問題がある。
【0006】また、制御プログラムのサイズが増えた
り、制御周期が変更されたり、或いはある特定のプログ
ラムが俊敏に実行されたときには負荷が急激に増加す
る。従って、あるプログラマブルコントローラが比較的
余裕のある状態で実行していたとしても、別のプログラ
マブルコントローラは非常に忙しい状態で実行するとい
った、いわゆるコントローラ間で負荷の偏りが生じる問
題もある。
【0007】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、複数のプログラムを互いに干渉させることなく並列
実行処理する並列実行型プログラマブルコントローラ装
置を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、複数のプログ
ラムを互いに干渉させることなく並列実行処理するため
に各コントローラおよびリモートI/O間で制御データ
を共有化できる並列実行型プログラマブルコントローラ
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のコント
ローラが伝送ラインおよび複数のリモートI/Oを介し
て各種の並列処理を伴うプラントとの間で制御データの
送受信を行い、各実行形態の異なる複数のプログラムお
よび制御データに基づいて前記プラントを並列実行処理
する並列実行型プログラマブルコントローラ装置におい
て、前記各コントローラは、一実行形態だけの前記プロ
グラムを保持し、かつ、制御データに基づいて当該プロ
グラムを実行するプログラム実行手段と、前記リモート
I/Oおよびコントローラの数に対応する制御データを
保持する複数の保持ブロックから成り、自コントロー
ラ,他コントローラおよびリモートI/Oに割当てられ
た保持ブロックに対応する制御データを保持して共有す
る共有記憶手段と、この共有記憶手段に保持される自制
御データを伝送し、かつ、他コントローラまたはリモー
トI/Oから他制御データを受けると前記共有記憶手段
の該当する保持ブロックに書き込むデータ配置手段とを
備え、前記実行形態の異なるプログラムを個々のコント
ローラにそれぞれ実行形態毎に分散配置し、これらコン
トローラがそれぞれ並列実行処理する並列実行型プログ
ラマブルコントローラ装置である。
【0010】なお前記リモートI/Oとしては、前記複
数のコントローラおよびリモートI/Oの数に対応する
制御データを保持する保持ブロックからなり、自リモー
トI/O,他リモートI/Oおよび他コントローラに割
当てられた保持ブロックに対応する制御データを保持し
て共有する共有記憶手段と、この共有記憶手段に保持さ
れる自制御データを伝送し、かつ、他リモートI/Oま
たは他コントローラから他制御データを受けると前記共
有記憶手段の該当する保持ブロックに書き込むデータ配
置手段と、前記プラントに接続されたI/Oカードから
定期的に制御データを入力して前記共有記憶手段の自リ
モートI/Oに割り当てられた保持ブロックに書き込
み、かつ、他リモートI/Oおよび他コントローラに割
り当てられた保持ブロックのうち、所定の保持ブロック
から他制御データを定期的に読み出してI/Oカードへ
伝送するI/O処理手段とを備え、前記複数のコントロ
ーラにそれぞれプログラムを実行形態毎に入力し、か
つ、これらプログラムを処理するために前記共有記憶手
段および前記データ配置手段を用いて各種の制御データ
を複数のコントローラおよび複数のリモートI/Oで共
有し、それら制御データに基づいて複数のコントローラ
がI/O処理手段を介してプラントの制御を並列実行処
理する構成となっている。
【0011】
【作用】本発明は以上のような手段を講じたことによ
り、複数のコントローラがそれぞれ実行形態の異なるプ
ログラムを保持し、かつ、これらプログラムの実行に必
要な制御データがデータ配置手段により共有記憶手段に
書き込まれて制御データが共有化されることにより、一
実行形態毎に分散配置されたプログラムの並列実行が可
能となり、各コントローラにかかる負荷が分散されると
ともにコントローラ内におけるプログラムの複雑な実行
制御が不要となる。
【0012】また、本発明は、複数のリモートI/Oが
共有記憶手段およびデータ配置手段を用いて複数のコン
トローラと制御データを共有化し、かつ、I/O処理手
段がI/Oカードと制御データを入出力するので、プラ
ントに対する入出力制御データをコントローラおよびリ
モートI/Oで共有することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1(a)は本発明に係る並列実行型プ
ログラマブルコントローラ装置の概念を示す図であり、
同図(b)はその具体的な構成を示す図である。この並
列実行型プログラマブルコントローラ装置は、プログラ
ミングツール11と、管理プロセッサ12と、システム
情報伝送ライン13と、コントローラとしてのセルコン
トローラ(SC)14と、制御データ伝送ライン15
と、プラントにおける制御データ送受信源としてのリモ
ートI/O 16と、I/Oカード17と、プラントと
しての制御対象18とで構成されている。
【0014】また、これらのうち、管理プロセッサ12
と、システム情報伝送ライン13と、セルコントローラ
14とは並列実行型プログラマブルコントローラを構成
する。
【0015】前記プログラミングツール11は、外部か
ら入力されたプログラムおよびその他の設定データを管
理プロセッサ12に導入するツールである。ここで、プ
ログラムとは、例えば制御シーケンスプログラムを意味
し、その他の設定情報とは、例えばプログラムのタイ
プ、その実行周期および実行条件等の追加情報を示すプ
ログラム実行情報を意味している。
【0016】前記管理プロセッサ12は、プログラミン
グツール11に接続され、このプログラミングツール1
1から入力されたプログラムを実行形態に応じて前記シ
ステム情報伝送ラインを介し並列に接続された複数の前
記セルコントローラ14のうちで任意の一つのセルコン
トローラ14に対し一つだけダウンロードするプロセッ
サであって、具体的には図2に示すような構成となって
いる。
【0017】すなわち、この管理プロセッサ12は、プ
ログラミングツール11から入力されるプログラム等を
受けて内部バスに送出するツール側伝送インタフェイス
12aと、予め各種の伝送制御プログラムを保持してい
るROM12bと、このROM12bの伝送制御プログ
ラムに従って各種の処理を実行するCPU12cと、こ
のCPU12cによりプログラム等が書き込みおよび読
み出しされるRAM12dと、管理プロセッサ12とセ
ルコントローラ14との間のプログラム等の授受を行う
インタフェイスとしてのライン側伝送インタフェイス1
2eとで構成されている。
【0018】前記セルコントローラ14は、図3に示す
ようにシステム情報伝送ライン13を介して伝送される
プログラムのうち、一実行形態をもつプログラムを保持
し、かつ、制御データに基づいて前記プログラムを実行
するプログラム実行手段14aと、セルコントローラ1
4およびリモートI/O 16の数に対応する制御デー
タを保持する保持ブロックからなり、自セルコントロー
ラ14i,他セルコントローラ14および他リモートI
/O 16に割り当てられた保持ブロックに対応する制
御データを保持して共有する共有記憶手段14bと、こ
の共有記憶手段14bに保持される自制御データを制御
データ伝送ライン15を介して伝送し、かつ、他セルコ
ントローラ14またはリモートI/O 16から他制御
データを受けとると前記共有記憶手段14bの該当する
保持ブロックに書き込むデータ配置手段14cとを備え
ている。
【0019】なお、プログラム実行手段14aは、シス
テム情報伝送ラインとセルコントローラ14間でのプロ
グラムおよびプログラム実行情報の入出力インタフェイ
スとしての情報側伝送インタフェイス14dと、予め各
種の処理制御プログラムを保持しているROM14e
と、このROM14eの処理制御プログラムに従って各
種の処理を実行するCPU14fと、このCPU14f
によりプログラム等が書き込みおよび読み出しされるR
AM14gとを備えている。
【0020】前記共有記憶手段14bは、複数のブロッ
クからなるRAMであって、プログラム実行手段14a
とデータ配置手段14cとの間に接続され、これら両手
段14a,14cからアクセスされる。
【0021】一方、前記データ配置手段14cは、制御
データ伝送ライン15とセルコントローラ14間での制
御データの入出力インタフェイスとしてのデータ側伝送
インタフェイス14hと、予め所定の処理プログラムを
保持したROM14iと、この処理プログラムにより前
記制御データを前記共有記憶手段14bの自保持ブロッ
クに書き込むとともに他保持ブロックの他制御データを
制御データ伝送ライン15に送出するCPU14jとを
備えた構成である。
【0022】前記制御データ伝送ライン15は、制御デ
ータを送受信するときの伝送媒体であって、複数のセル
コントローラ14と複数のリモートI/O 16とを環
状に並列接続する。
【0023】リモートI/O 16は、図4に示すよう
に前記制御データ伝送ライン15とI/Oカード17と
で制御データを入出力するときのインタフェイスであっ
て、データ配置手段16a,共有記憶手段16bおよび
I/O処理手段16cで構成される。
【0024】このデータ配置手段16aは、共有記憶手
段16bに保持される自制御データを制御データ伝送ラ
イン15を介して伝送し、かつ、他リモートI/O 1
6または他セルコントローラ14から他制御データを受
けとると前記共有記憶手段16bの該当する保持ブロッ
クに書き込む手段であって、制御データ伝送ラインに対
する制御データのインタフェイスであるライン側伝送イ
ンタフェイス16dと、あらかじめ前記書き込みおよび
伝送処理に係る伝送プログラムおよび共有記憶手段のブ
ロック送受信スケジュールを保持するROM16eと、
前記伝送プログラムに従って書き込みおよび伝送を行う
CPU16fとがバスを介してそれぞれ接続されてい
る。
【0025】前記共有記憶手段16bは、コントローラ
14およびリモートI/O 16の数に対応する制御デ
ータを保持する保持ブロックからなり、自リモートI/
O16i,他リモートI/O 16および他セルコント
ローラ14に割り当てられた保持ブロックに対応する制
御データを保持して共有する、例えば複数のブロックか
らなるRAMであって、データ配置手段16aとI/O
処理手段16cとの間に接続され、これら両手段16
a,16cからアクセスされる。
【0026】前記I/O処理手段16cは、I/Oカー
ド17から定期的に制御データを入力して共有記憶手段
16bの自リモートI/Oに割り当てられた保持ブロッ
クに書き込み、かつ、他に割り当てられた保持ブロック
のうち、所定の保持ブロックから他制御データを定期的
に読み出してI/Oカード17へ伝送する手段であっ
て、I/Oカード17に対する制御データのインタフェ
イスであるI/Oカードインタフェイス16gと、前記
書き込みおよび伝送処理に係る伝送プログラムを保持す
るROM16hと、前記伝送プログラムに従って書き込
みおよび伝送を行うCPU16iとがバスを介してそれ
ぞれ接続されている。前記I/Oカード17は、リモー
トI/O 16と制御対象18との間で制御データを授
受する装置である。
【0027】前記制御対象18は、プラント等に用いら
れる装置であって、例えば制御データの発生源となる検
出器および制御データを受信して駆動する操作端等を意
味している。次に、本発明に係る並列実行型プログラマ
ブルコントローラの動作について説明する。
【0028】利用者が、所定の手続きにより、複数のセ
ルコントローラ14のうち,プログラムを実行するセル
コントローラ14iを特定する特定番号と、プログラム
の実行条件と、プログラムの実行周期とを設定するプロ
グラム実行情報および制御シーケンスプログラムをプロ
グラミングツール11から管理プロセッサ12のRAM
12に記憶する。
【0029】ここで、管理プロセッサ12は、プログラ
ム実行情報および1つの制御シーケンスプログラムをシ
ステム情報伝送ラインを介して該当するセルコントロー
ラ14iへ伝送する。このセルコントローラ12iはこ
れらプログラム実行情報と制御シーケンスプログラムを
RAM12dに記憶する。一方、他のセルコントローラ
14にも同様にプログラム実行情報と1つの制御シーケ
ンスプログラムを伝送して記憶させる。このようにし
て、個々のセルコントローラ14に対する一実行形態の
制御シーケンスプログラムの分散配置が終了する。
【0030】次に、セルコントローラ14iは、共有記
憶手段14bの自コントローラに割り当てられた保持ブ
ロックの自制御データを制御データ伝送ライン15を介
してリモートI/O 16または他のセルコントローラ
14へ定期的に伝送する。
【0031】一方、他のセルコントローラ14またはリ
モートI/O 16に割り当てられた保持ブロックに
は、他のセルコントローラ14またはリモートI/O
16から伝送された他制御データが制御データ伝送ライ
ン15を介して定期的に記憶される。
【0032】従って、それぞれ複数のセルコントローラ
14およびリモートI/O 16は、セルコントローラ
およびリモートI/Oの数に対応する保持ブロック分の
制御データを共有する。
【0033】ここで、各セルコントローラ14iは、プ
ログラム実行情報および特定の制御データに基づいて制
御シーケンスプログラムをそれぞれ他のセルコントロー
ラ14とは独立に実行する。すなわち、共有記憶手段1
4bから、特定の他制御データを読み出して制御シーケ
ンスプログラムにより演算を行い、結果を自制御データ
として自コントローラに割り当てられた保持ブロックへ
出力し、この自制御データがリモートI/O 16また
は他のセルコントローラ14を介してI/Oカード17
に伝送することにより制御対象18を制御することがで
きる。
【0034】上述したように、本実施例によれば、各々
のセルコントローラ14iは、それぞれ1つずつ分散配
置された制御シーケンスプログラムを互いに他のセルコ
ントローラ14から独立して実行するので、各セルコン
トローラ14iが互いに他のセルコントローラ14の実
行を阻害することはない。すなわち、複雑なセルコント
ローラ14間の実行制御なしに複数の制御シーケンスプ
ログラムを並列に実行処理することができる。
【0035】また、個々のセルコントローラ14iにそ
れぞれ制御シーケンスプログラムを1つずつ分散配置す
るので、個々のセルコントローラ14iに係る負荷が偏
ることなく複数の制御シーケンスプログラムを並列実行
処理してプラントを制御することができる。
【0036】このとき、個々のセルコントローラ14i
は制御シーケンスプログラムを並列実行するので、セル
コントローラ14の数を増やすことにより全体の実行効
率を格段に上げることができる。また、制御シーケンス
プログラムの数をセルコントローラ14の数に増やすこ
とによりシステム全体の実行速度を上げることができ
る。さらに、制御シーケンスプログラムを分散配置した
ことによりセルコントローラ14の負荷が軽くなるの
で、セルコントローラ14が他の制御対象の処理を分担
することも可能となる。
【0037】これらセルコントローラ14は、1つの制
御シーケンスプログラムを実行するため複雑な機能は必
要なく簡単な回路構成と比較的小容量のメモリで構成す
ることができる。またセルコントローラ14iは、単体
の実行速度をそれほど上げる必要がないため、安価なL
SI等でその回路を作成することができる。
【0038】このため、システム全体のコストを大幅に
下げることが可能となる。また逆にセルコントローラの
実行速度を上げることによりシステム全体の実行速度を
格段に上げることも可能である。
【0039】さらに、各々のセルコントローラ14iで
は、プログラム実行手段14aで制御シーケンスプログ
ラムを実行するときに演算用の制御データの入出力を共
有記憶手段14bで行う一方、共有記憶手段14b内の
制御データの伝送をデータ配置手段14cで行うので、
制御シーケンスプログラムの実行と制御データの伝送と
が共有記憶手段14bで緩衝され、制御シーケンスプロ
グラムは伝送の影響をほとんど受けない。
【0040】一方、管理プロセッサ12からの制御シー
ケンスプログラム等の伝送は、システム情報伝送ライン
13を介して行い、各セルコントローラ14間の制御デ
ータの送受信は制御データ伝送ライン15を介して共有
記憶手段14bで行うために各伝送間の干渉がない。
【0041】また、システムを変更するような場合、各
セルコントローラ14をそれぞれ伝送ラインで接続して
いるため、オンライン中でもセルコントローラ14を容
易に追加できるとともに負荷の重いセルコントローラ1
4iの制御シーケンスプログラムを他のセルコントロー
ラ14に振り向けることもできるため全体に最適なシス
テムを構築しやすい。さらに、予備のセルコントローラ
14を用意することにより、故障したセルコントローラ
14のバックアップをすることができる。なお、本発明
は上述し、かつ、図面に示した実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下のよう
な効果を奏する。
【0043】請求項1の発明は、複数のコントローラが
それぞれ一実行形態のプログラムを保持し、かつ、これ
らプログラムの実行に必要な制御データがデータ配置手
段により共有記憶手段に書き込まれて制御データが共有
化されることにより、一実行形態毎に分散配置されたプ
ログラムの並列実行が可能となるので、コントローラに
かかる負荷が分散されるとともにコントローラ内におけ
るプログラムの複雑な実行制御が不要となり、複数のプ
ログラムを互いに干渉することなく並列処理できる並列
実行型プログラマブルコントローラ装置を提供できる。
【0044】請求項2の発明は、複数のリモートI/O
が共有記憶手段およびデータ配置手段を用いて複数のコ
ントローラと制御データを共有化し、かつ、I/O処理
手段がI/Oカードと制御データを入出力するので、複
数のプログラムを互いに干渉することなく並列処理する
ために各コントローラおよびリモートI/O間で制御デ
ータを共有化できる並列実行型プログラマブルコントロ
ーラ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る並列実行型プログラマブルコント
ローラ装置の概念および構成を示す図。
【図2】管理プロセッサの構成を示す図。
【図3】セルコントローラの構成を示す図。
【図4】リモートI/Oの構成を示す図。
【図5】従来の並列実行型プログラマブルコントローラ
装置の概念および構成を示す図。
【図6】並列実行時の各コントローラの実行負荷および
従来のプログラマブルコントローラにおける実行負荷状
態を示す図。
【符号の説明】
14…セルコントローラ、14a…プログラム実行手
段、14b…共有記憶手段、14c…データ配置手段、
15…制御データ伝送ライン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコントローラが伝送ラインおよび
    複数のリモートI/Oを介して各種の並列処理を伴うプ
    ラントとの間で制御デ−タの送受信を行い、各実行形態
    の異なる複数のプログラムおよび制御デ−タに基づいて
    前記プラントを並列実行処理する並列実行型プログラマ
    ブルコントローラ装置において、 前記各コントローラは、 一実行形態だけの前記プログラムを保持し、かつ、制御
    データに基づいて当該プログラムを実行するプログラム
    実行手段と、 前記リモートI/Oおよびコントローラの数に対応する
    制御データを保持する複数の保持ブロックから成り、自
    コントローラ,他コントローラおよびリモートI/Oに
    割当てられた保持ブロックに対応する制御データを保持
    して共有する共有記憶手段と、 この共有記憶手段に保持される自制御データを伝送し、
    かつ、他コントローラまたはリモートI/Oから他制御
    データを受けると前記共有記憶手段の該当する保持ブロ
    ックに書き込むデータ配置手段とを備え、 前記実行形態の異なるプログラムを個々のコントローラ
    にそれぞれ実行形態毎に分散配置し、これらコントロー
    ラがそれぞれ並列実行処理することを特徴とする並列実
    行型プログラマブルコントローラ装置。
  2. 【請求項2】 リモートI/Oは、前記複数のコントロ
    ーラおよびリモートI/Oの数に対応する制御データを
    保持する保持ブロックからなり、自リモートI/O,他
    リモートI/Oおよび他コントローラに割当てられた保
    持ブロックに対応する制御データを保持して共有する共
    有記憶手段と、この共有記憶手段に保持される自制御デ
    ータを伝送し、かつ、他リモートI/Oまたは他コント
    ローラから他制御データを受けると前記共有記憶手段の
    該当する保持ブロックに書き込むデータ配置手段と、前
    記プラントに接続されたI/Oカードから定期的に制御
    データを入力して前記共有記憶手段の自リモートI/O
    に割り当てられた保持ブロックに書き込み、かつ、他リ
    モートI/Oおよび他コントローラに割り当てられた保
    持ブロックのうち、所定の保持ブロックから他制御デー
    タを定期的に読み出してI/Oカードへ伝送するI/O
    処理手段とを備え、前記複数のコントローラにそれぞれ
    プログラムを実行形態毎に入力し、かつ、これらプログ
    ラムを処理するために前記共有記憶手段および前記デー
    タ配置手段を用いて各種の制御データを複数のコントロ
    ーラおよび複数のリモートI/Oで共有し、それら制御
    データに基づいて複数のコントローラがI/O処理手段
    を介してプラントの制御を並列実行処理することを特徴
    とする請求項1記載の並列実行型プログラマブルコント
    ローラ装置。
JP04051486A 1992-03-10 1992-03-10 並列実行型プログラマブルコントローラ装置 Expired - Lifetime JP3075825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04051486A JP3075825B2 (ja) 1992-03-10 1992-03-10 並列実行型プログラマブルコントローラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04051486A JP3075825B2 (ja) 1992-03-10 1992-03-10 並列実行型プログラマブルコントローラ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05257512A true JPH05257512A (ja) 1993-10-08
JP3075825B2 JP3075825B2 (ja) 2000-08-14

Family

ID=12888295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04051486A Expired - Lifetime JP3075825B2 (ja) 1992-03-10 1992-03-10 並列実行型プログラマブルコントローラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3075825B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012022560A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Murata Mach Ltd 制御システム
JP2013246584A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Mitsubishi Electric Corp 制御装置、データ出力制御ユニット、データ入力制御ユニット、および制御ユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012022560A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Murata Mach Ltd 制御システム
JP2013246584A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Mitsubishi Electric Corp 制御装置、データ出力制御ユニット、データ入力制御ユニット、および制御ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP3075825B2 (ja) 2000-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0298396B1 (en) Function-distributed control apparatus
US4821174A (en) Signal processing system including a bus control module
JPH08320797A (ja) プログラム制御システム
US5481678A (en) Data processor including selection mechanism for coupling internal and external request signals to interrupt and DMA controllers
JPH02230455A (ja) 外部記憶装置の割込み制御方式
US7643888B2 (en) Control apparatus
JPH05257512A (ja) 並列実行型プログラマブルコントローラ装置
JPH01295355A (ja) マルチマスタバス用割込制御回路
EP0923010B1 (en) Programmable controller
JP3020776B2 (ja) プロセス計装システム
JPS6126164A (ja) デ−タ転送制御方法
JP2695930B2 (ja) インテリジェントi/oモジュール
JP2553094B2 (ja) 割込み制御装置
JPH0736370A (ja) データ授受システムおよびその方法
JPH056333A (ja) マルチプロセサシステム
JPS61264405A (ja) シ−ケンス制御装置
KR960009916B1 (ko) 감시제어부와 모듈간의 정보교환버스 구조
JPH09282297A (ja) デュアルポートメモリを用いたcpu間通信シス テム
JPH08221106A (ja) プログラマブルコントローラ
JPH0282342A (ja) データ通信装置
JPH0259845A (ja) 通信制御回路
JPH03232189A (ja) 半導体記憶装置
JPH01162974A (ja) ロードモジュールの動的置換方式
JPH0683700A (ja) 多重プロセッサーシステムのメモリアクセス制御装置及びその方法
JPS6365558A (ja) 疎結合マルチプロセツサシステムのメツセ−ジ出力方式

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 12