JPH052565B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はダンボールケース束を二本のPPバン
ドで結束するダンボールケース束二本掛け機に関
するものである。

（従来の技術） 従来、フオルダーグルアーで製造されたダンボ
ールケース束は自動ひも掛機にて同時二本掛され
ていたが（一例として、特公昭51−30512号参
照）、ひも掛機による同時二本掛けの問題として、 引締めが弱いために、 １ 一度に多くの枚数が結束できない。

２ 10枚程度でも流通過程でひもがはずれてダン
ボールケース束がバラバラになる事がある。

３ 最近多くなりつつある特殊ダンボール（ワン
タツチ式、防水ダンボールなど）は表面が滑り
易く荷崩れし易い為ひも掛して更にバンド掛機
でバンドを掛ける必要があつた。

４ 積重ねておくと下の物はひもがゆるんで外れ
てしまう。

５ ひもの端が結び目になつている為、ほどけて
しまう。

６ ひもが細いためダンボールにくい込み傷つけ
てしまう。

などがあつた。

そしてバンド掛機の引締め力を強くすると、 １ 一度に多くの枚数が結束できる。

２ 積重ねても流通過程においてもゆるみがない
ので長距離輸送が可能となる。

３ ひも掛したものに比べ才数が小さくなりトラ
ツクに多くの量が積めるので輸送費のコストダ
ウンが出来る。

４ 特殊ダンボール（ワンタツチ式、防水ダンボ
ールなど）もバンドが外れる事がない。

５ バンド端は熱溶着なのでほどける事はない。

６ バンドに巾があるので強く引締めてもダンボ
ールにくい込みづらい。

などの利点がある。

同時二本掛を行う場合はフオルダーグルアーか
ら搬出されたダンボールケース束に進行方向に対
して縦に二本掛するのが一般的である従来からあ
るバンド掛機はバンド案内用のアーチが有り、ダ
ンボールケース束の進行の妨げとなり、またアー
チ上下開閉式にすると取付スペースと処理能力に
問題がある為、自動化が非常に困難であり手作業
がどうしても必要であつた。

エンドシーラーはアーチを必要としないバンド
掛機で、ひも掛機と同様にダンボールケース束の
進行方向の上下にバンドを張つておき、ダンボー
ルケース束が進行する事そのバンドを引掛けて行
き、結束位置で停止するとその後端を溶着ユニツ
トであるシールヘツドで上下からバンドを引締め
ながら熱溶着する装置である。

この装置は、ダンボールケース束がバンドを引
掛けて前進する際にバンドが上下別々のバンドリ
ールから繰出される為にダンボールケース束とバ
ンドの滑りがないのでケース束が荷崩れしづらく
またバンド引締めの際は上下各々のシールヘツド
でバンドを引締めているので引締め時のダンボー
ルケース束とバンドの滑り現象がなくダンボール
ケースを傷つける事なく強い引締力を得る事が出
来る。

ダンボールケース束の同時二本掛け装置として
は能力、装置の簡単さ、バンドの引締方法等から
最適であり今回のバンド掛け機として使用した。

現在ダンボール業界ではユーザーの製品自体の
差別化、多様化対応の為に多品種小量生産が増大
し小口ロツトが過半を占める様になり、セツト替
えに要する時間と費用が経営悪化の原因になりつ
つあるものである。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来の装置にあつては、ダンボール束の送
り機には、PPバンド梱包機、すなわちＵ字型の
溝を有するバンドガイドを機上に設けこのＵ字型
の溝内にPPバンドを通し、バンドガイド内に挿
入せる被梱包物にPPバンドを周回せしめてこれ
をバンド結束をなすPPバンド梱包機を一体に組
み込めず、したがつてダンボールケース束の結束
は紐によらざるを得なかつた。

ところがダンボールケース束を梱包するには
PPバンドで強く結束することが必要であり、紐
掛けでは力が弱く、結び部がほどけてしまうし、
食い込みが大きすぎ、更には、多種類の形状のダ
ンボールケース束のサイズチエンジに当り、所定
のサイズにするためにはその調整が煩雑で時間が
かかるという欠点がある。

そこで、本発明は従来のものを改良し、サイズ
チエンジに要する時間を短縮した上、確実に作動
をさせようとするものである。

（課題を解決するための手段） そのために、本発明においては、紐掛け機を使
用せずエンドシーラーを使いその上下部シールヘ
ツドの作用でPPバンドの結束をするようにし、
このためエンドシーラーも機に一体的に取り付け
るものであつて、搬入部には一対のサイドプレス
と駆動ローラーコンベアーと前揃えストツパーと
上方には上部押え装置を設ける。

エンドシール部２にあつてはベルトコンベアー
の後部に上下してエンドシーラーを形成する上下
部シールヘツドを機の左右に開閉できる機枠と一
体的に取り付ける。

その入口には後部ストツパー、前部には前部ス
トツパー、上方にはプレスローラーと、さらに、
上方より押圧する押圧板を設けたものであり、ま
た第２発明は、搬入部１に一対のサイドプレス
５，５を駆動ローラーコンベア３上に設けるとと
もに、前部に前揃いストツパー１０を上下出没自
在に設け、上方にはダンボールケース束Ｐを押圧
する上部押え装置６を設け、エンドシール部にあ
つてはベルトコンベア２７，２７の後部に上下し
てエンドシーラーを形成する上下部シールヘツド
１４，１４及び１５，１５を上下に機枠２９，２
９に対設し、機枠２９，２９は機の左右に開閉自
在に形成し、かつその入口には後部ストツパー１
２、前部には前部ストツパー２０を前後摺動可能
に設け、上方にはプレスローラー１１と押圧板２
２を設け、そして機枠２９，２９、上部押え装置
６、押圧板２２、サイドプレス５、前部ストツパ
ー２０及び上下部シールヘツド１４，１４及び１
５，１５を操作パネル制御ボツクス３０で一元的
に制御するようにしたダンボールケース束二本掛
け機を本発明の要点とするものである。

（作用） ダンボールケース束は初め搬入されて側面をサ
イドプレスで押圧しそのセンターを合わせると同
時にケース束の不揃いを整束する。

そしてケース束の上面を上部押え装置で押圧す
ると同時にストツパーが下降し、これが終了する
とダンボールケース束は前進する。

ここで前部ストツパーが上方に回動しダンボー
ルケース束の前面を受け、後面は後部ストツパー
で受ける。そしてエンドシール部の上下部シール
ヘツドが下降上昇して常法にしたがつてダンボー
ルケース束のPPバンドによる二本掛けがなされ
る。

そしてその際、初め、操作パネル制御ボツクス
を作動させ機枠、上部押え装置、サイドプレス、
上下部シールヘツド、機枠、押圧板、前揃いスト
ツパーの各機構の数値制御を一元的に成すように
したものである。

（実施例） 図面に記載されたものについて説明する。

本発明は第８図で示すようにダンボールケース
束ＰをPPバンドＢ，Ｂで二本掛け梱包をなすも
のに関するものである。

１は搬入部、２はエンドシール部である。

搬入部１において、 ３は駆動ローラーコンベアーで常時駆動され
る。

ただし同コンベアーの始端４の各ローラーはス
ピード可変に設けられ、そして駆動ローラーコン
ベアー３はフオルダーグルアーから搬出されたダ
ンボールケース束Ｐを１個毎に切離し機内に送り
込む。

５，５は搬入部１の両サイドに設けたサイドプ
レスであつて、駆動ローラーコンベアー３上でダ
ンボールケース束Ｐを搬入部１のセンターに合わ
せることとダンボールケース束Ｐの不揃いを整束
する。

６は上部押え装置であつてダンボールケース束
Ｐが乱れないように上から押えエンドシール部２
へ搬入する。

７はセルコンシリンダーで上部押え装置６を作
動させる。８はブレーキ、９はエンコーダであ
る。エンコーダ９は後で述べる操作パネル制御ボ
ツクス３０により寸法を打ち込むと梱包物に合つ
た位置へセルコンシリンダー７を移動させ、その
移動した位置からプレスするようにするものであ
る。

１０は前揃いストツパーであつて、下方に設け
たエアーシリンダー１３で作動し駆動ローラーコ
ンベアー３上において、両サイドのいサイドプレ
ス５，５でセンターを合わせたダンボールケース
束の前端を揃える。

エンドシール部２において、 １２は後部ストツパーでロータリーアクチユエ
ーター１９で下方に回動する。２０は前部ストツ
パーでロータリーアクチユエーター２１で上方に
回動する。

１１はフリーローラーよりなるプレスローラー
である。

１６，１６は上部シールヘツド１４のセルコン
シリンダー、１５は下部シールヘツドである。上
部シールヘツド１４、下部シールヘツド１５は機
枠２９，２９にそれぞれ固定される。機枠２９，
２９は第２図においてモーター３１で左右に駆動
される。３１′は両枠を連結するねじ３２，３２
はロータリーエンコーダである。

また上部シールヘツド１４、下部シールヘツド
１５をもつて形成されるエンドシーラーは、例え
ば、特公昭53−48875号公報に掲載されたもので
あつて公知のものである。

２２は押圧板であつて、これはリンク１１′で
プレスローラー１１と結合する。押圧板はセルコ
ンシリンダー２３，２３で作動する。２６，２６
はボールブツシユユニツトである。

２７，２７はベルトコンベアー、２０は前部ス
トツパーであつてダンボールケース束Ｐの前揃え
をなす。前部ストツパー２０は前後摺動可能に設
けられる。第２図において、２本のコンベアー２
７，２７は各１個のモーターを取り付け１個のイ
ンバーターで速度を制御するようになつている。
１７，２４はセルコンシリンダー１６，２３のブ
レーキ、２５，１８はそのエンコーダである。

第７図において３０は操作パネル制御ボツクス
であつてこのボツクスの作動により、各機枠２
９、上部押え装置６、サイドプレス５、上下部シ
ールヘツド１４，１５、押圧板２２、前揃いスト
ツパー１０の各機構を一元的に制御する。またこ
れにはダンボールケース束Ｐのピツチを事前に打
ち込むようにすることもできる。

フオルダーグルアーから搬出されたダンボール
ケース束は駆動ローラーコンベアー３へ搬入され
前部にある前揃いストツパー１０に当たり、束の
前面が揃えられる。同時にサイドプレス５で側面
を押圧しケース束の不揃いを整束しセンターが合
わされる。

ダンボールケース束が整束されると、前揃いス
トツパー１０が下降し同時に、ローラーの付いた
上部押え装置６が下降しダンボールケース束が乱
れないように上から緩圧しエンドシール部２へ導
入する。またダンボールケース束がエンドシール
部へ導入されると、前揃いストツパー１０は上昇
し次のダンボールケース束を一個づつ導入する役
目をしている。

駆動ローラーコンベアー３から搬出されたダン
ボールケース束は押圧板２２とリンクで連結され
た予圧プレスローラー１１で乱れないように緩圧
され、前面に張つてある二本のバンドを引掛けて
前進する。予圧プレスローラー１１緩圧する事で
整束されたダンボールケース束を乱れなように搬
入する事とダンボールケース束の前進する力を強
くし、前面に張つてある二本のバンドを引出して
スムーズに搬入出来る様にする為の役目をしてい
る。

結束位置へ搬入されたダンボールケース束は前
部ストツパー２０に当たり停止し、後部ストツパ
ー１２が下降し両ストツパーではさみ込まれ前後
を揃える。

整束されたダンボールケース束はバンドの締り
を良くするために押圧板２２で圧縮されエンドシ
ール部の上下部シールヘツドが下降し、上昇し、
特公昭53−48875号公報に記載された方法でダン
ボールケース束の後端にバンドを熱溶着する。

熱溶着が終了すると押圧板２２は上昇し前部ス
トツパー２０は進行方向に回転し、後部ストツパ
ーは上昇し、上下シールヘツドも上昇下降し、ベ
ルトコンベアー２７が再駆動して結束されたダン
ボールケース束を搬出する。

進行方向の左右にある二本のベルトコンベアー
２７は個別のモーターで駆動され、その二台のモ
ーターは一台のインバーターで制御されている。
インバーターで制御する事により、結束位置に搬
入されたダンボールケース束が停止する際になめ
らかな減束停止が可能となり結束前のダンボール
ケース束の荷くずれを防ぐ。またインバーターの
周波数のツマミを変えるだけで簡単に無段変速が
出来、二台のモーターを一台のインバーターで制
御する事により左右のコンベアースピードは同期
しスピード変更しても左右が同スピードとなる。

ダンボールケース束が結束され搬出されると前
記ストツパー２０は回転して上昇し次のダンボー
ルケース束の搬入に備える。

サイドプレス、上部押え装置、上部シールヘツ
ド、押圧板とそれにリンクで連結された予圧プレ
スローラーの駆動にはブレーキ及びエンコーダー
に付いたエアーシリンダー（セルコンシリンダ
ー）を使用し、前部ストツパー、左右フレーム
（機枠）にはモーターとエンコーダーを取付け、
操作パネルにダンボールケース束サイズの数値を
打込むことによつてＷ（幅）の数値のパルス数を
発生し、このパルス数だけセルコンシリンダーが
移動することにより一個のサイドプレスが移動
し、これをチエーンを介して他側のサイドプレス
が同長反対方向に移動することによりサイドプレ
スがダンボールケース束のＷ（幅）寸法より若干
広い位置へ（第５図）、Ｌ（長さ）の数値で前部ス
トツパーがＬ（長さ）寸法の位置へ、Ｈ（高さ）の
数値で上部押え装置、上部シールヘツド、押圧板
とそれにリンクで連結された予圧プレスローラー
がＨ（高さ）寸法より若干高い位置へ、バンド掛
位置の数値で左右フレーム（機枠）がバンド掛位
置へ移動するようになつている。

サイドプレス、上部押え装置、上部シールヘツ
ド、押圧板とそれにリンクで連結された予圧プレ
スローラーがダンボールケース束サイズに合つた
位置から動作することにより各サイズでの最大能
力が出るように設定されている。

また各装置にブレーキ及びエンコーダー付エア
ーシリンダー（セルコンシリンダー）を使用する
ことによつて各サイズごとの位置決め機能と本来
の押圧するあるいはバンドを引締める機能とを一
本のシリンダーで兼ねている。

押圧板にリンクで予圧プレスローラーを連結す
る事により一本のシリンダーで、前述した押圧板
の働きと予圧プレスローラーの働きを兼ねてい
る。

サイドプレスはエアーシリンダー一本とチエー
ンで左右のプレスバーを連結しているのでエアー
シリンダーが作動する事により左右のプレスバー
が同じ量だけ動き、確実にダンボールケース束を
センターに合わせる事が出来、かつ二本のシリン
ダー使用よりもコストが安い。

（発明の効果） 本発明は組み込み機にエンドシーラーの上下部
シールヘツドを一体的に組み込むことによつて
PPバンドによる強力なバンド梱包を自動的に行
うことができる。

また本発明は操作パネル制御ボツクスを設置す
ることによりサイズチエンジによる手動調節が一
切必要がなくなり、ダンボールケース束のサイ
ズ、すなわち高さ巾長さ厚さまたはピツチ数値を
事前に打ち込むことにより各機構を自動的に最適
の位置に移動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本機の正面図、第２図は側面図、第３
図はエンドシール部の正面図、第４図は前部スト
ツパーと後部ストツパーの正面図、第５図はサイ
ドプレスの正面図、第６図は上部押え装置の正面
図、第７図は操作パネル制御ボツクスによる配線
図を示す、第８図は結束されたダンボールケース
束の斜視図である。 １……搬入部、２……エンドシール部、３……
駆動ローラーコンベアー、５……サイドプレス、
６……上部押え装置、１０……前揃いストツパ
ー、１１……プレスローラー、１２……後部スト
ツパー、１４……上部シールヘツド、１５……下
部シールヘツド、２０……前部ストツパー、２２
……押圧板、２７……ベルトコンベアー、２９…
…機枠、３０……操作パネル制御ボツクス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 搬入部１に一対のサイドプレス５，５を駆動
   ローラーコンベア３上に設けるとともに、前部に
   前揃いストツパー１０を上下出没自在に設け、上
   方にはダンボールケース束Ｐを押圧する上部押え
   装置６を設け、エンドシール部にあつてはベルト
   コンベア２７，２７の後部に上下してエンドシー
   ラーを形成する上下部シールヘツド１４，１４及
   び１５，１５を上下に機枠２９，２９に対設し、
   機枠２９，２９−は機の左右に開閉自在に形成
   し、かつその入口には後部ストツパー１２、前部
   には前部ストツパー２０を前後摺動可能に設け、
   上方にはプレスローラー１１と押圧板２２を設
   け、そして機枠２９，２９上部押え装置６、押圧
   板２２、サイドプレス５、前部ストツパー２０及
   び上下部シールヘツド１４，１４及び１５，１５
   を操作パネル制御ボツクス３０への指令をもつて
   セルコンシリンダーとモーターの作動によつて各
   部の所定位置への移動をさせて各部を一元的に制
   御する手段により、ダンボールケースのサイズに
   応じた上記各部の高さ、幅、長さと、バンド掛け
   位置を決定するダンボールケース束二本掛け機。 ２ 左右に開閉できる機枠２９，２９にバンドを
   接着シールヘツド１４，１４，１５，１５を固定
   し、ベルトコンベア２７，２７と共同してダンボ
   ールケース束にバンド掛けするエンドシーラーを
   用いた特許請求の範囲第１項記載のダンボールケ
   ース束二本掛け機。 ３ 押圧板２２とプレスローラー１１とはリンク
   ２２′で結合した特許請求の範囲第１項記載のダ
   ンボールケース束二本掛け機。 ４ 後部ストツパー１２はロータリーアクチユエ
   ータ１９で下方に回動可能に、前部ストツパー２
   ０はロータリーアクチユエータで上方に回動可能
   で左右に移動可能に設けた特許請求の範囲第１項
   記載のダンボールケース束二本掛け機。 ５ チエーン３２で連結した一対のサイドプレス
   ５，５でダンボールケース束を押圧してその芯を
   出し、これを上から押え、上部押え装置６をもつ
   て荷くずれしないように押圧し搬送する特許請求
   の範囲第１項のダンボールケース束二本掛け機。 ６ コンベア２７，２７には各１個のモーター３
   １，３１を取り付け、１個のインバーターで速度
   を制御する特許請求の範囲第１項記載のダンボー
   ルケース束二本掛け機。