JPH05255635A - 塗料用組成物 - Google Patents

塗料用組成物

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JPH05255635A
JPH05255635A JP5228292A JP5228292A JPH05255635A JP H05255635 A JPH05255635 A JP H05255635A JP 5228292 A JP5228292 A JP 5228292A JP 5228292 A JP5228292 A JP 5228292A JP H05255635 A JPH05255635 A JP H05255635A
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JP
Japan
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weight
coating film
coating
polymerizable unsaturated
methacrylate
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Application number
JP5228292A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Matsunaga
忠與 松永
Mikio Shin
幹雄 新
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長期にわたって撥水性を維持し、安全性の高い
エポキシ硬化タイプの塗料組成物を提供する。 【構成】(a)二級または三級の分岐状アルキルおよび
/またはフルオロアルキルをエステル残基とする、アク
リレートおよび/またはメタクリレート15〜98重量
%,(b)塩基性の窒素および重合性不飽和基を含有す
る単量体1〜15重量%、(c)カルボキシ基および重
合性不飽和基を含有する単量体1〜15重量%、(d)
その他共重合可能な重合性不飽和基を含有する単量体0
〜83重量%を共重合成分として含む共重合体(I)
と、エポキシ基を少なくとも1個有する化合物(II)と
を含有してなる塗料用組成物。 【効果】長期間撥水性が持続し、低温で硬化できる、エ
ポキシ硬化タイプの塗料であり、作業上安全性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料用組成物に関し、常
温硬化あるいは低温乾燥硬化により、基材との密着性に
優れ、長期にわたって撥水性を維持する塗膜として好適
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】自動車、自動二輪車、二輪車、電車、船
舶、航空機、産業機械、建造物、構築物および家具など
の塗装あるいは補修に際し、高温で処理できない分野に
アクリルウレタン系塗料が広く用いられている。
【0003】ところが特公平3−59944号公報のよ
うなウレタン系塗料は常温硬化あるいは低温乾燥硬化に
より強靭な塗膜が得られるものの、硬化剤にイソシアネ
ート化合物を使用するため、作業上の安全性に問題があ
る。
【0004】塗膜性能としては、基材の防蝕、保護、外
観向上あるいは意匠性付与といった機能の他に、メイン
テナンスのし易さといった機能も要求される。例えば、
自動車では、長期使用したものでは、水洗いしても汚れ
が落ちず、しかも表面が水に濡れやすくなるため水切れ
が悪くなっていく現象が見られる。そのため洗車の後ワ
ックスがけをするのが一般的なメインテナンスの方法で
あるが、ワックスの効果が持続するのは通常、数か月、
季節によっては数週間の期間である。このためワックス
がけの手間が省ける、塗料が嘱望されているがいまだ出
現していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記従来
技術の欠点を解消しようとするものであり、水切れ性が
長期間保持でき、しかも光沢および変色等の外観変化の
ない塗膜用途に適した塗料用組成物を提供することを目
的とする。さらに、機械特性、密着性の優れた、しかも
作業上安全で取扱い易く、常温硬化あるい低温乾燥硬化
できる作業性に優れた、塗膜を与える塗料組成物を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記目的を
達成するために下記の構成を有する。
【0007】「(a)二級または三級の分岐状アルキル
および/またはフルオロアルキルをエステル残基とす
る、アクリレートおよび/またはメタクリレート15〜
98重量%,(b)塩基性の窒素および重合性不飽和基
を含有する単量体1〜15重量%、(c)カルボキシ基
および重合性不飽和基を含有する単量体1〜15重量
%、(d)その他共重合可能な重合性不飽和基を含有す
る単量体0〜83重量%を共重合成分とする共重合体
(I)と、エポキシ基を少なくとも1個有する化合物
(II)とを含有してなる塗料用組成物。」本願発明者ら
は、従来の塗膜性能を評価した結果、屋外暴露で水との
接触角が経時的に低下し、それが塗膜の水切れ性の悪化
の原因になっていることがわかった。そこで鋭意検討し
た結果、二級または三級の分岐状アルキルおよび/また
はフルオロアルキルをエステル残基とする、アクリレー
トおよび/またはメタクリレートの重合体は接触角が高
く、しかも、接触角の経時的な低下がなく、耐久性を示
すことを見出だした。また、重合体中にエポキシ硬化反
応する触媒と、エポキシと反応するカルボキシル基を共
重合で導入することにより、常温硬化あるいは低温乾燥
硬化といった方法で架橋を形成できることもわかった。
【0008】化合物(a)中の二級または三級の分岐状
アルキルおよび/またはフルオロアルキルとしては、特
に限定されるものではないが、中でも炭素数が3〜8ま
でのアルキル、パーフルオロアルキルまたはフルオロア
ルキルが好ましく用いられ、具体例としてはiso−プ
ロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、2−ペン
チル、3−ペンチル、1、1−ジメチルプロピル、2、
2−ジメチルプロピル、2−メチルブチル、2−ヘキシ
ル、3−ヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチルペ
ンチル、4−メチルペンチル、、1、1−ジメチルブチ
ル、1、1−ジエチルプロピル、2、2−ジメチルブチ
ル、3、3−ヂメチルブチル、2−エチルヘキシルおよ
びtert−オクタン等が挙げられる。これらは、モノ
マ中、単独で含まれていても、2種以上含まれていても
よい。共重合体成分として、15重量%以上含有される
ことが必要で、15重量%未満では接触角の耐久性が維
持できない。また、エステル残基の炭素数は特に限定し
ないが、3〜8のものが好ましく、炭素数が8より大き
いものでは耐熱性が低下する、塗膜が柔軟で機械特性が
低下する、あるいは溶剤への溶解性が低下するといっ
た、問題が起こる傾向があるためである。また、エポキ
シ硬化で、塗膜性能を発現させることから、少なくとも
2重量%の架橋点と触媒部分を有する単量体成分が必要
であるため、98%以下が必要である。好ましくは95
%以下であり、接着性あるいは塗膜強度といった性能が
出やすくなる。
【0009】化合物(b)の塩基性の窒素を含有する単
量体として、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレ−
ト/メタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルア
クリレート/メタクリレート等のN,N−ジアルキルア
ミノアルキルアクリレート/メタクリレートあるいは
N,N−ジアルキルアミノスチレン、ビニルピリジン等
の三級アミノ基と重合性不飽和結合を有する化合物ある
いは,N−アルキルアクリルアミド/メタクリルアミド
などが使用できる。含有量が15%を上回ると塗膜が濁
りかつ着色するという問題が発生し使用できない。好ま
しくは10重量%以下である。
【0010】化合物(c)のカルボキシ基を含有する単
量体として、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸モ
ノエステル、マレイン酸、クロトン酸、メタコン酸、フ
マル酸、フマル酸モノエステル、イタコン酸、シトラコ
ン酸、ビニル安息香酸、けい皮酸等の不飽和カルボン酸
類、無水マレイン酸、無水メタコン酸等の容易にカルボ
キシ基を与える不飽和化合物、あるいはマレイミド、N
−アルキルマレイミドのように、アルカリで加水分解し
容易にカルボキシ基を発現させる単量体も使用すること
ができる。含有量が15重量%を上回ると、溶剤への分
散性が悪く、均一な塗膜が得られないので使用できな
い。
【0011】化合物(b)と(c)の官能基比率はモル
比で1:0.5〜3が好ましい。(c)のカルボキシ基
はエポキシとの反応に使われ、その反応に(b)のアミ
ン類が触媒として作用するからである。
【0012】化合物(d)の重合性不飽和基を含有する
単量体として、溶剤溶解性の調整塗膜の機械特性を調整
するため、アクリレート、メタクリレート類、スチレン
およびスチレン誘導体類が使用できる。また、基材との
接着性を調整するため、ヒドロキシアルキルアクリレー
ト/メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド類も使用することができる。また耐候性向上のため特
開平2−151647号に記載されているN−ヘテロ環
を有する共重合可能なビニル単量体を使用することも好
ましい。さらに、フルオロアルキルアクリレート/メタ
クリレートも使用することもできる。これら単量体は必
要に応じ複数混合で使用されるが、83重量%をこえ
て、使用すると接触角の耐久性を損ない、本来目的とす
る機能が失われる他、架橋密度が低下し充分塗膜性能を
発揮しないので使用できない。好ましくは0〜60重量
%である。
【0013】共重合体(I)は、以上に挙げた、単量体
成分を用いて公知の重合法、例えば、開始剤を用いた、
溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法など
によって得ることができる。これらのなかでは、溶液重
合法が好ましく用いられ、開始剤には、ラジカル重合法
に用いられるラジカル開始剤が使用できる。代表的なも
のを挙げれば、アゾビス−イソ−ブチロニトリル、アゾ
ビス−シクロヘキサンカルボニトリルあるいは2、2´
アゾビス−(4−メトキシ−2、4ジメチルバレロニト
リル)のようなアゾ系の化合物、ジ−t−ブチルパ−オ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
ベンゾエート、t−ブチルパーオクトエートあるいはク
メンハイドロパーオキサイドなどの過酸化物が例示され
る。また使用される溶剤としては、トルエン、キシレン
などの芳香族系炭化水素類、酢酸チル、酢酸ブチル、酢
酸セロソルブなどのエステル類、アセトン、ジメチルケ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンな
どのケトン類、イソプロビルアルコール、ブタノール、
ヘキサノール、オクタノールなどのアルコール類などア
クリル系塗料に通常使用されるような溶剤を単独あるい
は混合で使用することができる。また、重合時に分子量
調節剤として、n−ドデシルメルカプタン、オクチルメ
ルカプタンまたはt−ブチルメルカプタンなどのメルカ
プタン類を添加することも好ましい。
【0014】エポキシ基を少なくとも1個有する化合物
(II)は、多価アルコールのグリシジルエーテル類たと
えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリ
セロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリ
グリシジルエーテル、ソルビノールポリグリシジルエー
テルなどが使用できる。あるいは、グリシジルアクリレ
ートとグリシジルメタクリレートを共重合した重合体も
好ましく使用することができる。さらに、末端グリシド
キシ変成ポリジメチルシロキサン、ポリグリシドキシプ
ロピルメチルシロキサンなどのエポキシ変成ポリシロキ
サンも使用することができる。さらに、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルジメトキシメチルシランのようなエポキシ基とアル
コキシシラン基を同一分子内に有する化合物も好ましく
使用することができる。
【0015】共重合体(I)と化合物(II)の混合割合
は、化合物(I)中の塩基性の窒素原子に対し、エポキ
シ当量は0.5〜3程度が好ましいが、これに限定され
るものではない。
【0016】本発明の塗料用組成物は、被塗布物に塗布
する直前に化合物(I)と化合物(II)を混合すること
が望ましい。必要に応じて、顔料、染料、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、金属不活性剤、レベリング剤、可塑
剤、滑剤、帯電防止剤、耐難燃化剤、加工安定剤あるい
は充填剤といったものを混合し使用することができる。
【0017】本発明の塗料用組成物は、例えば、自動車
トップクリアコートとして、顔料含有の塗膜、あるいは
鉄板、アルミ板プラスチック部品などの基材に塗布して
用いられることが好ましく、その塗布方法としては、エ
アスプレー法、エアレススプレー法、静電塗装法、カー
テンフローコーター法、浸漬法、刷毛塗法およびローラ
塗布法などが用いられる。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例を用いてさ
らに詳細に説明する。なお塗膜の評価項目と評価方法は
次のとおりである。
【0019】QUVテスト:紫外線および結露サイクル
促進耐候性試験機(米国Q−パネル社製を使用した。テ
スト条件は紫外線照射70℃、8時間、結露50℃、4
時間のサイクルで3000時間実施した。
【0020】屋外暴露 :建屋屋上に所定時間放置し
た。
【0021】接触角の測定:共和界面化学社製接触角計
(CA−D型)を用いて、水との接触角を測定した。
【0022】光沢値の測定:村上色彩技術研究所社製グ
ロスメータ−GM−3M型を用いて60度鏡面反射率を
測定した。
【0023】実施例1 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0024】 t−ブチルメタクリレート 856g(85.6wt%) ジエチルアミノエチルメタクリレート 60g( 6.0wt%) メタクリル酸 84g( 8.4wt%) n−ドデシルメルカプタン 40g アゾビスイソブチロニトリル 6g n−ブチルアルコール 80g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン370gを追
加し、塗布用ワニスを調整した。
【0025】ワニス100重量部に対し硬化剤としてγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2重量部、
ソルビノールポリグリシジールエーテルを1重量部、シ
ンナーとしてメチルイソブチルケトンを用い#75のバ
ーコータを用い乾燥膜厚40〜50μmの塗膜を得た。
80℃で30分間加熱後、23℃で1週間放置してから
各種評価を行った。
【0026】塗膜は無色透明であり、キシレンおよびメ
チルエチルケトンに不溶であった。その他特性は表1に
示したが、塗膜として接触角の低下もなく、優れた耐久
性を示した。
【0027】実施例2 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0028】 イソプロピルメタクリレート 1200g(97.8wt%) ジメチルアミノスチレン 14g( 1.1wt%) アクリル酸 13g( 1.1wt%) n−ドデシルメルカプタン 10g アゾビスイソブチロニトリル 6g n−ブチルアルコール 80g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン350gを加
え、塗布用ワニスを調整した。
【0029】グリシジルメタクリレートとn−ブチルア
クルレートの共重合体(共重合比率1:1)の50%キ
シレン溶液50gをワニスに添加混合し、シンナーとし
てメチルイソブチルケトンを用い#75のバーコータを
用い、乾燥膜厚40〜50μmの塗膜を得た。80℃で
30分間加熱後、23℃で1週間放置してから各種評価
を行った。
【0030】塗膜は無色透明であり、キシレンおよびメ
チルエチルケトンに不溶であった。その他特性は表1に
示したが、塗膜として接触角の低下もなく、優れた耐久
性を示した。
【0031】実施例3 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0032】 イソプロピルメタクリレート 80g(15.7wt%) ジメチルアミノスチレン 76g(14.9wt%) メタアクリル酸 14g( 2.7wt%) 無水マレイン酸 50g( 9.8wt%) スチレン 290g(56.9wt%) n−ブチルメタクリレート 113g アゾビスイソブチロニトリル 15g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン200gを加
え、塗布用ワニスを調整した。
【0033】ソルビノールポリグリシジールエーテルを
50gを添加混合し、シンナーとしてメチルイソブチル
ケトンを用い#75のバーコータを用い、乾燥膜厚40
〜50μmの塗膜を得た。80℃で30分間加熱後、2
3℃で1週間放置してから各種評価を行った。
【0034】塗膜は無色透明であり、キシレンおよびメ
チルエチルケトンに不溶であった。その他特性は表1に
示したが、塗膜として接触角の低下もなく、優れた耐久
性を示した。
【0035】実施例4 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0036】 t−ブチルメタクリレート 756g(68.7wt%) ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート 100g( 9.1wt%) ジエチルアミノエチルメタクリレート 60g( 5.5wt%) メタクリル酸 84g( 7.6wt%) n−ブチルアクリレート 100g( 9.1wt%) n−ドデシルメルカプタン 40g アゾビスイソブチロニトリル 6g n−ブチルアルコール 80g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン370gを追
加し、塗布用ワニスを調整した。
【0037】ワニス100重量部に対し硬化剤として、
ソルビノールポリグリシジールエーテルを4重量部、シ
ンナーとしてメチルイソブチルケトンを用い#75のバ
ーコータを用い乾燥膜厚40〜50μmの塗膜を得た。
80℃で30分間加熱後、23℃で1週間放置してから
各種評価を行った。
【0038】塗膜は無色透明であり、キシレンおよびメ
チルエチルケトンに不溶であった。その他特性は表1に
示したが、塗膜として接触角の低下もなく、優れた耐久
性を示した。
【0039】比較例1 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0040】 t−ブチルメタクリレート 100g(12.1wt%) ジエチルアミノエチルメタクリレート 60g( 7.3wt%) メタクリル酸 84g(10.2wt%) n−ブチルアクリレート 230g(27.9wt%) メチルメタアクリレート 350g(42.5wt%) n−ドデシルメルカプタン 40g アゾビスイソブチロニトリル 6g n−ブチルアルコール 80g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン370gを追
加し、塗布用ワニスを調整した。
【0041】ワニス100重量部に対し硬化剤として、
ソルビノールポリグリシジールエーテルを4重量部、シ
ンナーとしてメチルイソブチルケトンを用い#75のバ
ーコータを用い乾燥膜厚40〜50μmの塗膜を得た。
80℃で30分間加熱後、23℃で1週間放置してから
各種評価を行った。
【0042】塗膜は無色透明であり、キシレンおよびメ
チルエチルケトンに不溶であった。その他特性は表1に
示したが、塗膜として接触角が経時的に低下し、耐久性
を示さなかった。
【0043】比較例2 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0044】 n−ブチルメタクリレート 750g(83.9wt%) ジエチルアミノエチルメタクリレート 60g( 6.7wt%) メタクリル酸 84g( 9.4wt%) n−ドデシルメルカプタン 40g アゾビスイソブチロニトリル 6g n−ブチルアルコール 80g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン370gを追
加し、塗布用ワニスを調整した。
【0045】ワニス100重量部に対し硬化剤として、
ソルビノールポリグリシジールエーテルを4重量部、シ
ンナーとしてメチルイソブチルケトンを用い#75のバ
ーコータを用い乾燥膜厚40〜50μmの塗膜を得た。
80℃で30分間加熱後、23℃で1週間放置してから
各種評価を行った。
【0046】塗膜は無色透明であり、キシレンおよびメ
チルエチルケトンに不溶であった。その他特性は表1に
示したが、塗膜として接触角が経時的に低下し、耐久性
を示さなかった。
【0047】比較例3 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0048】 t−ブチルメタクリレート 1200g(98.9wt%) ジエチルアミノエチルメタクリレート 5g( 0.4wt%) メタクリル酸 8g( 0.7wt%) n−ドデシルメルカプタン 40g( 3.2wt%) アゾビスイソブチロニトリル 6g( 0.5wt%) n−ブチルアルコール 60g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン370gを追
加し、塗布用ワニスを調整した。
【0049】ワニス100重量部に対し硬化剤としてγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2重量部、
ソルビノールポリグリシジールエーテルを1重量部、シ
ンナーとしてメチルイソブチルケトンを用い#75のバ
ーコータを用い乾燥膜厚40〜50μmの塗膜を得た。
80℃で30分間加熱後、23℃で1週間放置してから
各種評価を行った。
【0050】塗膜は無色透明であり、キシレンおよびメ
チルエチルケトンに溶解した。その他特性は表1に示し
たが、塗膜として接触角が経時的に低下し、耐久性を示
さなかった。 比較例4 攪拌機、コンデンサー、滴下ロート、温度計および窒素
吹込管を備えた2リットルのガラス製4つ口フラスコ
に、重合溶媒としてキシレン230g,n−ブタノール
170gを仕込み90±3℃に調節した。その中に、下
記組成の単量体混合物を攪拌下で3時間かけ滴下した。
【0051】 t−ブチルメタクリレート 775g(65.1wt%) ジエチルアミノエチルメタクリレート 225g(18.9wt%) メタクリル酸 190g(16.0wt%) n−ドデシルメルカプタン 40g アゾビスイソブチロニトリル 6g n−ブチルアルコール 60g 滴下終了後、1時間攪拌を続け、さらにアゾビスイソブ
チロニトリル2gを30分おきに6回追加したのち、1
時間攪拌し重合を終えた。これにキシレン370gを追
加し、塗布用ワニスを調整した。
【0052】ワニス100重量部に対し硬化剤としてγ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2重量部、
ソルビノールポリグリシジールエーテルを1重量部、シ
ンナーとしてメチルイソブチルケトンを用い#75のバ
ーコータを用い乾燥膜厚40〜50μmの塗膜を得た。
80℃で30分間加熱後、23℃で1週間放置してから
各種評価を行った。
【0053】塗膜は黄濁し表面の光沢が出ず、塗膜とし
ては使用できないものであった。
【0054】 表1 初期接触角 接触角保持率 接触角保持率 光沢値保持率 (度) (%)a) (%)b) (%)c) 実施例1 80 100 100 100 実施例2 78 100 99 100 実施例3 73 100 98 99 実施例4 92 100 100 100 比較例1 76 95 79 95 比較例2 78 88 77 90 比較例3 80 96 75 86
【0055】
【発明の効果】本願発明によって得られる効果は次の通
りである。
【0056】1.接触角の経時的な低下がなく、長期間
撥水性が持続する塗膜が得られる。
【0057】2.高接触角の撥水性塗膜が得られる。
【0058】3.キズが付きにくく、耐候性のある塗膜
が得られる。
【0059】4.常温温硬化および低温乾燥硬化によ
り、強靭な塗膜が得られる。
【0060】5.硬化剤にエポキシを使用し、硬化触媒
は重合体の単量体成分として含まれるので、人体に影響
が少ない。
【0061】a)QUV 3000時間後 b)屋外暴露 4カ月 c)屋外暴露 4カ月

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)二級または三級の分岐状アルキルお
    よび/またはフルオロアルキルをエステル残基とする、
    アクリレートおよび/またはメタクリレート15〜98
    重量%,(b)塩基性の窒素および重合性不飽和基を含
    有する単量体1〜15重量%、(c)カルボキシ基およ
    び重合性不飽和基を含有する単量体1〜15重量%、
    (d)その他共重合可能な重合性不飽和基を含有する単
    量体0〜83重量%を共重合成分として含む共重合体
    (I)と、エポキシ基を少なくとも1個有する化合物
    (II)とを含有してなる塗料用組成物。
  2. 【請求項2】請求項1において、(a)成分の二級また
    は三級の分岐状アルキルが、炭素数3〜8であることを
    特徴とする塗料用組成物。
  3. 【請求項3】請求項1において、(a)成分の二級また
    は三級の分岐状フルオロアルキルが、炭素数3〜8であ
    ることを特徴とする塗料用組成物。
  4. 【請求項4】自動車用被膜として用いることを特徴とす
    る請求項1記載の塗料用組成物。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0827410A (ja) * 1994-07-18 1996-01-30 Mitsui Toatsu Chem Inc 塗料用アクリル樹脂組成物
WO2004098796A1 (en) * 2003-05-02 2004-11-18 Lacks Enterprises, Inc. Acrylic resin coating composition for metal surface
JP2015143334A (ja) * 2013-12-25 2015-08-06 大阪有機化学工業株式会社 クリヤーコート組成物
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CN109504214A (zh) * 2018-11-10 2019-03-22 刘鹏 一种具有自洁效果的疏水耐玷污环氧树脂防腐粉末涂料及其制备方法

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