JP2002129092A - 床用塗料硬化性組成物およびそれを塗布してなる塗装物 - Google Patents
床用塗料硬化性組成物およびそれを塗布してなる塗装物Info
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- JP2002129092A JP2002129092A JP2000325177A JP2000325177A JP2002129092A JP 2002129092 A JP2002129092 A JP 2002129092A JP 2000325177 A JP2000325177 A JP 2000325177A JP 2000325177 A JP2000325177 A JP 2000325177A JP 2002129092 A JP2002129092 A JP 2002129092A
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Abstract
使用する場合、湿分硬化である為、初期硬化性が低く、
耐溶剤性、耐薬品性の発現が遅く、又、床を塗り替える
場合旧塗膜であるエポキシ塗料、ウレタン塗料への密着
性が課題であった。 【解決手段】主鎖が実質的ビニル系重合体からなり、分
子内に加水分解性基に結合したケイ素基を少なくとも1
つ有し、且つ酸無水基、アミド基双方を有する重合体
(A)成分と硬化触媒(B)成分からなる床用塗料硬化
性組成物を塗布してなる塗装物。
Description
樹脂組成物に関するものである。例えばコンクリ−ト、
木材、プラスチック系の床材及びその上にエポキシ系、
ウレタン系、アクリル系の下塗り塗料を塗布したものへ
の塗装に好適に使用し得る床用塗料硬化性組成物及び、
当該床用塗料硬化性樹脂組成物を塗装した塗装物に関す
る。
料としては、エポキシ系、ウレタン系、ポリエステル
系、アクリル系の塗料が多く使用され、床に対して意匠
性、耐溶剤性、耐薬品性、美観を付与している。しか
し、近年、床用塗料を一部日光の当たる部位へ塗装する
場合があり、耐候性向上の要求が出される様になって来
ている。その場合、上記塗料中では、ウレタン塗料が比
較的耐溶剤性、耐薬品性のバランスがとれているが、耐
候性についての問題があった。耐候性の優れた塗料して
は、特開平11−279480で開示されているアクリ
ルシリコン塗料は、ウレタン塗料に比べ被塗物によって
は密着性が不十分であるという問題がある場合があっ
た。また、フッ素樹脂塗料は、高価であり、コスト面で
の問題があった。
ンスが取れた塗料としてはアクリルシリコン塗料が最適
であるが、アクリルシリコン塗料を床用塗料を床用とし
て使用する場合、湿分硬化である為、初期硬化性が低
く、耐溶剤性、耐薬品性の発現が遅く、又、床を塗り替
える場合旧塗膜であるエポキシ塗料、ウレタン塗料への
密着性が課題であった。
成物及び塗装物に係るものである。すなわち、主鎖が実
質的ビニル系重合体からなり、分子内に加水分解性基に
結合したケイ素基を少なくとも1つ有し、且つ酸無水
基、アミド基双方を有する重合体(A)成分と硬化触媒
(B)成分からなる床用塗料硬化性組成物。(請求項
1) ビニル系共重合体(A)成分中の酸無水基を有する化合
物が無水マレイン酸である請求項1記載の床用塗料硬化
性組成物。(請求項2) ビニル系共重合体(A)成分中のアミド基含有単量体に
由来するアミド基である請求項1〜2記載の床用塗料硬
化性組成物。(請求項3) 請求項3のアミド含有単量体がN,N−ジメチルアクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−
ジメチルアミノプロピルアクリルアミドである請求項1
〜3記載の床用塗料硬化性組成物。(請求項4) 硬化触媒(B)成分が、酸性化合物とアミン化合物の混
合物あるいは反応物である請求項1〜3の記載の床用塗
料硬化組成物。(請求項5) 組成物中に(D)成分として一般式)(1)記載のシラ
ン化合物を含む請求項1〜5記載の床用塗料硬化性組成
物。(請求項6) 前記、シラン化合物がアミノシランである請求項6記載
の床用塗料硬化性組成物。(請求項7) 請求項1〜7の床用塗料硬化性組成物を塗布してなる塗
装物。(請求項8)
物には、湿分の存在下、室温で硬化性を有するベース樹
脂として加水分解性基と結合したシリル基を有するアク
リル系共重合体(A)成分が含有される。アクリル系共
重合体(A)成分は、その主鎖が実質的にアクリル系単
量体及びカルボン酸無水物、アミド基含有化合物及び必
要に応じてその他単量体を共重合した主鎖からなる(以
下、主鎖が実質的にアクリル系共重合鎖からなるともい
う)共重合体であるため、得られる本発明の床用硬化性
樹脂組成物から形成される塗膜の耐候性、耐薬品性など
が優れたものとなる。なお、前記アクリル系共重合体
(A)成分の主鎖が実質的にアクリル共重合鎖からなる
とは、アクリル系共重合体(A)成分の主鎖を構成する
単位のうちの50%以上、さらには70%以上がアクリ
ル系単量体単位から形成されていることが好ましい。
加水分解性基が結合した反応性シリル基が炭素原子に結
合した形式で含有されているため、塗膜の耐水性、耐ア
ルカリ性、耐酸性などがすぐれたものとなる。アクリル
系共重合体(A)成分において、加水分解性基と結合し
たケイ素基の数は、アクリル系共重合体(A)成分1分
子あたり2個以上、好ましくは3個以上であることが、
本発明の組成物から形成される塗膜の耐候性、耐溶剤性
などの耐久性が優れるという点から好ましい。
とえば特開昭54−36395号公報、特開昭57−5
5954号公報などに記載のヒドロシリル化法または反
応性シリル基を含有する単量体を用いた溶液重合法によ
って製造することができるが、合成の容易さなどの点か
ら反応性シリル基を含有する単量体を用い、ラジカル重
合開始剤を用いた溶液重合法によって製造することがと
くに好ましい。
水分解性基は、ハロゲン基、アルコキシ基等がある。そ
の中で、反応の制御の簡便さからアルコキシ基が有用で
ある。
分子量が1000〜30000、好ましくは3000〜
25000である。更に好ましくは5000〜2000
0である。本発明の組成物を用いて形成される塗膜の耐
久性などの物性が優れるという点から5000〜200
00であることが好ましい。
分は、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
ば重合性2重結合および炭素原子に結合した反応性シリ
ル基を含有する単量体(a)、カルボン酸無水物基含有
単量体(b)、アミド基含有単量体(c)、その他のビ
ニル単量体(d)を重合することによって製造すること
ができる。前記単量体(a)の具体例としては、たとえ
ば、
は前記と同じ。)で表される合物化合物;
4の整数を示す。)で表される合物化合物;
式(5):
2の整数を示す)で表される化合物や、炭素原子に結合
した反応性シリル基をウレタン結合またはシロキサン結
合を介して末端に有する(メタ)アクリレ−トなどがあ
げられる。これらの中では、共重合性および重合安定
性、ならびに得られる組成物の硬化性および保存安定性
が優れるという点から、前記一般式(2)で表される化
合物が好ましい。また、アクリル系共重合体(A)成分
は、単量体組成中シリル基含有単量体(a)は、1〜9
0重量%が好ましい。本発明の組成物を用いて形成され
る塗膜の耐久性が優れる、強度が大きくなるという点か
ら3〜90%、さらには10〜70%、とくには10〜
50%であるのが好ましい。
の不飽和カルボン酸の酸無水物である。前記単量体
(b)の使用量の合計は、用いる単量体(a)の種類お
よび使用量に応じて適宜調整すればよいが、用いる重合
成分全量の0.1〜10重量%、さらには0.2〜5%、
特には0.4〜3%が好ましい。
ミド、α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,
N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N−メチ
ル(メタ)アクリルアミド(メタ)アクリロイルモルホ
リンなどが挙げられる。
アクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドが好ま
しい。
の単量体に溶解しないものが殆どであり、これらの固体
のアミド含有単量体を用いる場合は、他の有機溶媒、例
えばアルコ−ル類に溶解して用いる場合が多かった。溶
解する溶媒としてアルコ−ル類を用いると酸無水基の開
環反応が生じ安定性に問題があるため、アミド基含有重
合体を用いるには、常温で液体のアミド含有単量体の使
用が好ましい。
る単量体(a)の種類および使用量に応じて適宜調整す
ればよいが、通常は用いる重合成分全量の0.1〜10
%、さらには0.2〜5%、特には0.3〜3%が好まし
い。
以上併用することができる。
えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレ−ト、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)ア
クリレ−ト、3,3,5,−トリメチルシクロヘキシル
(メタ)アクリレ−ト、2ーエチルヘキシル(メタ)ア
クリレ−ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリフルオ
ロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロプロピ
ル(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、グ
リシジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)
アクリレ−ト、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、こ
れら酸無水物と炭素数1〜20の直鎖状または分岐鎖を
有するアルコールまたはアミンとのジエステル、アロニ
クスM−5700、マクロモノマーであるAS−6、A
N−6、AA−6、AB−6、AK−6などの化合物
(以上、東亜合成化学工業(株)製)、(メタ)アクリ
ル酸のヒドロキシアルキルエステル類とリン酸またはリ
ン酸エステル類との縮合生成物などのリン酸エステル基
含有(メタ)アクリル系化合物、ウレタン結合やシロキ
サン結合を含む(メタ)アクリレートなどが挙げられ
る。これらのなかでは、得られるアクリル系共重合体
(A)成分が後述する一般式(5)で表されるシリコン
化合物および/またはその部分加水分解分解縮合物
(D)成分との相溶性に優れるという点から、n−ブチ
ルメタクリレ−トを含有することが好ましい。
の組成物から形成される塗膜の耐候性をさらに向上させ
る目的で、たとえば主鎖にウレタン結合やシロキサン結
合により形成されたセグメント、モノマ−(a)、モノ
マ−(b)、モノマ−(c)、モノマ−(d)以外の単
量体に由来するセグメントなどを、50%を超えない範
囲でアクリル系共重合体(A)成分の製造時に導入して
もよい。
用してもよい。アクリル系共重合体(A)成分にはカル
ボキシル基またはアミノ基などの基が含まれていてもよ
く、その場合には、硬化性、密着性が向上するが、重合
体鎖に結合しているカルボキシル基やアミノ基の場合、
活性が弱く、これらを硬化触媒のかわりに使用して硬化
させようとしても良好な特性の硬化物が得られにくい。
系のものであればよく、とくに制限はないが、たとえば
トルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサンな
どの炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エ
ステル類;エチルセロソルブ、ブチルセロソロブなどの
セロソルブ類;セロソルブアセテートなどのエーテルエ
ステル類;メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル、ア
セチルアセトン、メチルイソブチルケトン、アセトンな
どのケトン類さらに、労働安全衛生法の第3種有機溶剤
に相当する弱溶剤、例えばミネラルスピリット、ナフテ
ン系溶剤が挙げられる。酸無水物基の開環反応をさける
為には、メタノ−ル、イソプロピルアルコ−ル、n−ブ
タノ−ル、イソブタノ−ル、ヘキサノ−ル、オクタノ−
ルなどのアルコ−ル類を用いない方が好ましい。
て、たとえばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシル
メルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γーメルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γーメルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、(CH3O)3Si−S−S−S
i(OCH3)3,(CH3O)3Si−S8−Si(OC
H3)3などの連鎖移動剤を単独または2種以上併用す
ることにより、得られるアクリル系共重合体(A)成分
の分子量を調整してもよい。とくに、たとえばγーメル
カプトプロピルトリメトキシシランなどのアルコキシシ
リル基を分子中に有する連鎖移動剤を用いた場合には、
アクリル系共重合体(A)成分の末端に反応性シリル基
を導入することができるので好ましい。かかる連鎖移動
剤の使用量は、用いる重合成分全量の0.05〜10
%、特には0.1〜10%であることが好ましい。
る。酸触媒としては、リン酸エステル系、スルホン酸系
触媒、リン酸に有機アミン配合した系、スルホン酸と有
機アミンを配合した系、有機カルボン酸に有機アミンを
配合した系がある。硬化性とポットライフのバランスが
取れる点から、有機カルボン酸に有機アミンを配合した
系が好ましい。これらは、加水分解性シリル基含有アク
リル共重合体(A)成分100重量部に対して0.1〜
20重量配合することができる。配合量としては0.2
〜10重量部が好ましく、0.5〜5重量部が特に好ま
しい。また、上記硬化触媒は、単独および2種類以上併
用することができる。
リン酸、モノメチルホスフェ−ト、モノエチルホスフェ
−ト、モノブチルホスフェ−ト、モノオクチルホスフェ
−ト、モノデシルホスフェ−ト、ジメチルホスフェ−
ト、ジエチルホスフェ−ト、ジドデシルホスフェ−トな
どのリン酸またはリン酸エステルがある。スルホン酸系
では、ドデシルベンゼンスルホン酸が代表的である。
る場合は、後述するシランカップリング剤を使用するこ
とで硬化状態の調整が可能である。但し、シランカップ
リング剤であるアミノシランに対する影響を考慮して、
酸/アミン当量でアミンが過剰になるように配合するこ
とが望ましい。ここでいう有機アミン系化合物の具体例
としては、トリエチルアミン、ドデシルアミン、ジイソ
プロパノ−ルアミン、ジメチルドデシルアミン、モルホ
リン等がある。
ニル基、メルカプト基、アミノ基、エポキシ基を含有し
たシランカップリング剤を用いることが可能であり、ビ
ニルシラン、メルカプトシラン、エポキシシラン、アミ
ノシランが例示でき好ましい。
らのシランカップリング剤を単独あるいは組み合わせて
使用することが出来る。これらのシランカップリング剤
として、エポキシシラン、アミノシランが好ましく、ア
ミノシランが特に好ましい。エポキシシランの具体例と
しては、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン等がある。アミノシランの具体例として
は、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシ
シランがある。さらに、該アミノシランとエポキシシラ
ンまたはエポキシ化合物との反応物も使用できる。すな
わち、その具体例としては、ビスフェノ−ルA型2官能
エポキシ化合物(エピコ−ト828;油化シェルエポキ
シ(株)製)とγ−アミノプロピルトリエトキシシラン
の1:2(モル比)の反応物、 N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランとγ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシランの1:2.2
(モル比)反応物等がある。
としては、0〜20重量部、好ましくは0.1〜10重
量部、更に好ましくは0.3〜5重量部である。
重合体(A)成分と共に組成物から形成される塗膜の耐
汚染性を向上させると共に、該塗膜と被塗物との密着性
を向上させるための成分である、一般式(5) (R5O)4-a−Si−R4 a (5) (式中、R4、R5は炭素数1〜10のアルキル基、炭素
数6〜10のアリール基および炭素数7〜12のアラル
キル基から選ばれた1価の炭化水素基、aは0または1
を示す)で表されるシリコン化合物及び又はその加水分
解縮合物(D)成分として用いることにより、得られる
塗膜の耐汚染性が改良される。
リル基含有共重合体(A)100重量部あたり、3〜1
00重量部、好ましくは3〜70重量部、より好ましく
は、5〜50重量部が好ましい。
とえばテトラメチルシリケート、テトラエチルシリケー
ト、テトラn−プロピルシリケート、テトラi−プロピ
ルシリケート、テトラn−ブチルシリケート、テトラi
−ブチルシリケートなどのテトラアルキルシリケート;
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、3ーグリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、メチルトリse
c−オクチルオキシシラン、メチルトリフェノキシシラ
ン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリブト
キシシランなどのシランカップリング剤などが挙げられ
る。中でもテトラメチルシリケ−ト、テトラエチルシリ
ケ−ト、テトラメトキシシランとテトラエトキシシラン
との部分加水分解共縮合物、テトラn−プロピルシリケ
−ト、テトラi−プロピルシリケ−トが好まししく、よ
り好ましくはテトラメチルシリケ−ト、テトラエチルシ
リケ−ト、テトラメトキシシランとテトラエトキシシラ
ンとの部分加水分解共縮合物が好ましい。
物には、通常塗料に用いられるたとえば酸化チタン、群
青、紺青、亜鉛華、ベンガラ、黄鉛、鉛白、カーボンブ
ラック、透明酸化鉄、アルミニウム粉などの無機顔料、
アゾ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、キノリン系顔
料、アントラキノン系顔料、フタロシアニン系顔料など
の有機顔料などの顔料;希釈剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、タレ防止剤、レベリング剤などの添加剤;ニトロセ
ルロース、セルロースアセテートブチレートなどの繊維
素;エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、フ
ッ素樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、ポリビニ
ルブチラール、ポリシロキサンなどの樹脂などを適宜加
えてもよい。
たとえば浸漬、吹き付け、刷毛、スプレ−などを用いた
塗布などの通常の方法によって被塗物に塗布され、通
常、常温でそのまま、または30℃以上で焼き付けて硬
化せしめる。
たとえば、セラミックス、セメント、窯業系成形物など
からなる建築物などの床用の塗料として好適に使用され
る。
物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明
はかかる実施例のみに限定されるものではない。
合成例 攪拌機、温度計、冷却還流器、チッ素ガス導入管および
滴下ロ−トを備えた反応器に1段目モノマ−を仕込み、
チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温し、110℃に
保持したまま滴下ロ−トに入れたモノマ−を5時間かけ
て等速滴下した。更に、上記反応容器中へ溶剤(2)を
1時間かけて等速滴下した。その後、引き続き、110
℃で3時間攪拌した後に、室温まで冷却した。最後に溶
剤(3)を加えて攪拌し、アルコキシシリル基含有アク
リル樹脂(A−1〜A−8)を得た。溶剤(1)、
(2)、(3)、およびビニルモノマ−組成物は、表1
に記載した。
の固形分濃度および該樹脂の数平均分子量をゲルパ−ミ
エ−ションクロマトグラフィ−(GPC)により測定し
た。
酸化チタン(CR−95、石原産業(株)製)40部を
添加し、ガラスビ−ズを用いてペイントコンディショナ
−で2時間分散させ、表−2に示す固形分濃度が60%
の白エナメル(AT−1〜AT−8)を得た。
8)に硬化剤(B)成分を表4に示すように配合し、さ
らにシンナ−を添加して攪拌機を用いて5分間攪拌し
て、塗料(AR−1〜AR−9)を得た。該配合物をエ
ア−スプレ−でスレ−ト板に塗装し23℃1日間養生し
て塗膜を得た。
散安定性、耐溶剤性、密着性、50℃貯蔵後の増粘率に
ついては以下の方法に従って評価した。
EH (エスケ−化研製)を塗布量として、0.25〜
0.3Kg/m2塗装し、室温で3〜4時間乾燥後、8
0℃雰囲気下で24時間乾燥したものを評価用基材とし
た。尚、物性については、下記に示す基材を用いて評価
を行った。 基材A:ア−キフロア−EH〔研磨#240〕 基材B:ア−キフロア−EH〔研磨なし〕 (イ)塗膜の光沢測定 光沢計GM268(ミノルタ(株)製)にて測定した。 (ロ)顔料分散安定性 アルミ基材(A−5052P)を脱脂し、上塗り塗料
(白エナメル/原色の混合塗料)をエア−スプレ−で塗
装後、1時間、2時間、3時間毎に基材の半分を流し塗
りし、基材を垂直に立てかけた。室温で1時間乾燥後、
23℃×55%RHの雰囲気下で24時間養生後、1層目
と2層目(流し塗り)との色相変化をΔEで求めた。 (ハ)50℃貯蔵安定性試験 白エナメル作成後、50℃×1ヶ月保存後の増粘率を求
めた。 (ニ)耐溶剤性 キシレンラビング試験 予め、ガ−ゼにキシレンを浸し、塗膜表面を50回擦
り、塗膜の状態を観察した。 (評価基準) ○:膨潤、キズ跡が認められず、表面状態が良好であ
る。 △:キズ跡が認められる。 ×:膨潤が認められ、下塗り塗料が認められる。 (ハ)密着性試験 1次密着評価として、評価用基材に上塗り塗料を塗装
し、室温(23℃、湿度55%RH)で1日養生後の密
着性をJIS K 5400に準拠して碁盤目密着性を
測定することにより評価した。 2次密着性評価 50℃×7日間、浸漬後の密着性をJIS K 540
0に準拠して碁盤目密着性を測定することにより評価し
た。(カッタ−ガイド:2mm間隔のもの使用した。) (評価結果) 10:切り傷1本ごとが、細くて両側が滑らかで、切り
傷の交点と正方形の一目一目に剥がれがない。 8:切り傷の交点に僅かに剥がれがあって、一目一目に
はがれがなく、欠損部の面積は全正方形面積の5%未
満。 6:切り傷の両側と交点とに剥がれがあって欠損部の面
積は全正方形面積の5以上〜15%未満。 4:切り傷による剥がれの幅が広く、欠損部の面積は全
正方形面積の15以上〜35%未満。 2:切り傷による剥がれの幅は4点よりも広く欠損部の
面積は全正方形面積の35以上〜65%未満 0:剥がれ面積は全正方形面積の65%以上。 (ニ)促進耐候性試験 サンシャインウェザ−メ−タ−3000Hr試験後の6
0°光沢保持率で評価した。
沢値評価、耐溶剤性、促進耐候性試験結果を表5に示
す。
り密着性が大きく改善され、旧塗膜(エポキシ、ウレタ
ン)に対して研磨なしでも十分な付着性を発現する事が
可能となった。
塗料の課題であった無機への密着性も十分発現可能であ
る。更にアミドを併用する事により、無水マレイン酸系
(AR−1、AR−2)で課題であった分散安定性につ
いてもアミドを共重合する事で任酸安定性の改善も認め
られた。
−1)と比較し、初期の硬化性がアップし、耐溶剤性も
改良される。従来の床用塗料と比較し、耐溶剤性、無機
の密着性等の塗膜物性の向上が認められた。
含有する組成物を重合することで得られた樹脂を含む組
成物を硬化させた塗膜が優れた密着性、耐溶剤性、顔料
分散安定性効果を発現する。
Claims (8)
- 【請求項1】主鎖が実質的ビニル系重合体からなり、分
子内に加水分解性基に結合したケイ素基を少なくとも1
つ有し、且つ酸無水基、アミド基双方を有する重合体
(A)成分と硬化触媒(B)成分からなる床用塗料硬化
性組成物。 - 【請求項2】ビニル系共重合体(A)成分中の酸無水基
を有する化合物が無水マレイン酸である請求項1記載の
床用塗料硬化性組成物。 - 【請求項3】ビニル系共重合体(A)成分中のアミド基
が常温で液状であるアミド基含有単量体に由来するアミ
ド基である請求項1〜2記載の床用塗料硬化性組成物。 - 【請求項4】請求項3のアミド含有単量体がN,N−ジ
メチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミドで
ある請求項1〜3記載の床用塗料硬化性組成物。 - 【請求項5】硬化触媒(B)成分が、酸性化合物とアミ
ン化合物の混合物あるいは反応物である請求項1〜3の
記載の床用塗料硬化組成物。 - 【請求項6】組成物中に(D)成分として一般式)
(1)記載のシラン化合物を含む請求項1〜5記載の床
用塗料硬化性組成物。 - 【請求項7】前記、シラン化合物がアミノシランである
請求項6記載の床用塗料硬化性組成物。 - 【請求項8】請求項1〜7の床用塗料硬化性組成物を塗
布してなる塗装物。
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