JPH05255612A - Uvまたはuv/irまたはir/uv硬化コーティング形成用コーテイング化合物及びその製造方法 - Google Patents

Uvまたはuv/irまたはir/uv硬化コーティング形成用コーテイング化合物及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05255612A
JPH05255612A JP4182707A JP18270792A JPH05255612A JP H05255612 A JPH05255612 A JP H05255612A JP 4182707 A JP4182707 A JP 4182707A JP 18270792 A JP18270792 A JP 18270792A JP H05255612 A JPH05255612 A JP H05255612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
coating
group
component
coating compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4182707A
Other languages
English (en)
Inventor
Sabine Amberg-Schwab
アンベルク−シュバーブ サビーネ
Walther Glaubitt
グラウビット バルター
Klaus Greiwe
グライベ クラウス
Ertugrul Arpac
アルパック エルツグルル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fraunhofer Gesellschaft zur Forderung der Angewandten Forschung eV
Original Assignee
Fraunhofer Gesellschaft zur Forderung der Angewandten Forschung eV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fraunhofer Gesellschaft zur Forderung der Angewandten Forschung eV filed Critical Fraunhofer Gesellschaft zur Forderung der Angewandten Forschung eV
Publication of JPH05255612A publication Critical patent/JPH05255612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材上にコーティング化合物を塗布し、UV
あるいはUV/IRまたはIR/UVを組み合わせてコ
ーティングされた基材に照射し、UVあるいはUV/I
RまたはIR/UV硬化コーティングを形成させる方法
及び、この方法において使用されるUVあるいはUV/
IRまたはIR/UVで硬化する化合物を提供する。 【構成】 本発明に係るコーティングは、重合可能な配
位子を有しTiあるいはZrを含む有機金属錯化合物の
溶液である成分Aと、一般式(II) 【化1】 で表される、一個または複数個ラジカル重合が可能なア
ルコキシシランの加水分解物である成分Bと、0.1%
から5%(重量%)までの重合開始剤である成分Cと、
従来の添加剤で構成され、加水分解可能な化合物(II)
のTi錯化合物あるいはZr錯化合物に対するモル比
は、10:4と10:0.1の間である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上にUVまたはU
V/IRまたはIR/UV硬化コーティングを行うため
の製造方法及びこの製法に使用するUVまたはUV/I
RまたはIR/UV硬化コーティング化合物に関する。
特に、基板にコーティング化合物を塗布して、UV照射
またはUV/IRまたはIR/UV照射を組み合わせて
コーティングを行うことに関する。
【0002】
【従来の技術】傷のつき易いために実用的でない、また
は短期間しか使用できないという理由から、多くの物
品、特にプラスティック製の物品にはスクラッチプルー
フ(ひっかき傷がつきにくい)コーティングが必要とさ
れてきた。過去数年間に渡ってスクラッチプルーフコー
ティング剤が開発されてきたが、耐ひっかき性、耐摩耗
性、基剤への密着性、適切なコーティング厚と光学的透
明性には、まだ改良の余地がある。その他の点でも、既
存のコーティング剤の改良が必要な特性としては、硬化
時間を挙げることができる。一般的には、熱及び/また
は照射によって硬化が行われ、多くの場合、熱または光
学的硬化の際に触媒が添加される。プラスティックパー
ツの無機ガラス分野での使用は、プラスティックパーツ
の透明性を大きく損なうこと無しにプラスティック表面
を柔らかく仕上げることができるということを前提とし
て、透明プラスティックパーツの使用が増加している。
【0003】ポリシロキサンベースのプラスティック表
面用熱硬化性コーティング剤は、耐摩耗性、耐ひっかき
性等の機械的特性が改善されており、すでに市販されて
いる。しかしながら、これらコーティング剤は、有機ポ
リマーの熱安定性により使用範囲が制限される。このた
め熱による歪を少なくしようとすると、PMMA、AB
S、PS、PVC、PUR、PE等のサーモプラスティ
ック、UV硬化性コーティング剤が、硬化が速やかで熱
による歪が少ないことから特に適している。
【0004】スクラッチプルーフである物質、特に有機
−無機ポリマーまたは有機化合物で修飾されたケイ酸塩
が数年前から知られており、ある種のものは既に工業的
に製造され、市販されている。純粋な有機物含有系に比
べて、水または脱水剤で加水分解可能なシリコン化合物
と反応させて調製されるシロキサン含有塗料は、耐摩耗
性が高く、耐引っかき性も大きい。
【0005】DE 39 17 535 A1及びEP
171 493 A2には、スクラッチプルーフコー
ティングの製造方法が記載されている。ここでは、周期
表の主グループIaからVaまで、または補助グループ
IVbまたはVb元素の合成が難しい揮発性酸化物、また
はある化合物が特定の反応条件下で形成した酸化物と同
様、チタニウム化合物またはジルコニウム化合物、及び
有機金属化合物同様に反応するシランとを縮合重合させ
て得られる塗料が基板に塗布され、硬化されている。熱
硬化可能なコーティング剤の製造には、複雑な多段階の
加水分解処理が必要とされるが、この場合アルコキシ基
すべての加水分解に必要とされるより大量の水が必要で
ある。
【0006】アメリカ合衆国特許4,754,012に
は、多成分ゾルゲル保護コーティング系が記載されてお
り、有機金属同様に作用するアルコキシシランが金属ア
ルコキシドとともに処理されて、スクラッチプルーフコ
ーティング剤となる。しかしながら、ポリカーボネート
ディスクへのコーティング剤の応用では、熱硬化(13
0℃、2時間)が行われる。
【0007】アメリカ合衆国特許4,753,827で
もまた、多成分ゾルゲル保護コーティング系が記載され
ており、有機金属同様に反応するアルコキシシランが金
属アルコキシドとともに処理されて、スクラッチプルー
フコーティング剤となる。しかしながら、ポリカーボネ
ートディスクへのコーティング剤の応用では、熱硬化
(130℃、2時間〜3時間)が行われる。加えて、前
記コーティング試験はポリカーボネートディスクを用い
て行われ、また塗料の塗布に先だってプライマーが必要
とされる。
【0008】UV照射で硬化できない、または硬化はで
きるものの不適切であること、そしてしばしばプライマ
ーが必要とされるということは、重合可能な有機化合物
で修飾されたシランをベースとするこれらコーティング
剤の欠点である。EP 383 074 A2には、照
射による硬化が可能で、透明な耐摩耗性の着色可能なコ
ーティングの製造法が記載されている。このコーティン
グの耐引っかき性は、コロイド状のSiO2 の添加によ
って調節される。あらかじめ調製したコロイド状のSi
2 を引っかき耐性を増すために、ゾルゲル法での常法
通り、フィラーとしてコーティング溶液中に分散する。
このコロイド状のSiO2 は、コーティング溶液の調製
中では開始剤によっては生成されず、分子平面上のポリ
シロキサン網状構造中に結合する。このときコーティン
グ溶液中有機化合物存在下で、SiO2 の分布が不均一
であるため、有機化合物とフィラーの均一な湿潤が必要
となる。このことから、基板の湿潤に関する問題が生
じ、硬化したコーティングの光学的性質が一定しないこ
とになる。
【0009】カナダ特許1 207 932には、耐摩
耗性を有し透明コーティングができる、照射硬化が可能
なコーティング材が記載されている。この方法では、な
かんずくコロイド状のSiO2 が使用され、加水分解可
能なシランによって撥水性となる。ここで再び、SiO
2 だけが網状構造中へサスペンドされ、ここでもまた既
に知られているような光学的品質を低下させる、コーテ
ィング溶液中でのコロイド状のSiO2 の湿潤と不均一
な分散という危険が生じる。
【0010】DE−AS 25 44 860には、プ
ラスティック基板または金属基板上での耐摩耗性コーテ
ィング用の処理が記載されている。ここでは、金属(A
l、Ti、Zn)エステル、エポキシシラン、アルコキ
シシラン及び従来の添加剤、またはフィラーからつくら
れるコーティング化合物が基板上に塗布され、加熱、U
V照射、電子ビーム等によって硬化される。しかしなが
ら、この方法では金属エステルの加水分解時に、その金
属が不溶性の析出物を析出させるという危険をはらんで
いる。このためこの方法では、化学両論的に正確に定義
された、硬化状態で耐摩耗性のコーティングを形成する
コーティング可能な化合物を得ることは不可能である。
【0011】DE 31 00 675 A1には、ポ
リカーボネート樹脂タイプの合成樹脂でつくられ、コー
ティングされた物質が製造方法とともに記載されてい
る。この物質を使用する場合、最初にプライマーが塗布
され、次に硬化され、その後硬化されたプライマー上で
本当のスクラッチプルーフコーティングが行われる。こ
のスクラッチプルーフコーティングは、重合可能なSi
化合物と硬化触媒とで構成され、チタニウム化合物を添
加することも可能である。しかしながら、スクラッチプ
ルーフコーティングの硬化は、加熱で行われる。前記プ
ロセスには、さらにスクラッチプルーフコーティングの
前にプライマーの塗布と硬化が必要であるという欠点が
あり、付随する処理ステップが必要であり、費用もかさ
む。
【0012】さらに、アクリレート及び/またはメタク
リレートベースのUV照射硬化可能なコーティング成分
も知られている。たとえば、EP 323 560 A
2、アメリカ合衆国特許 4,600,649、DE
36 16 176 A1、及びDE 39 32 4
60 A1には、アクリレート及び/またはメタクリレ
ートベースの耐摩耗性のUV照射による硬化可能コーテ
ィングが記載されている。しかしながら、これらコーテ
ィング材は、たとえばシリコンコーティングよりも耐摩
耗性が低いという欠点がある。そのうえ、こうしたコー
ティング溶液の粘度は非常に高く、一般に平面基板上に
スピンコーティングできない。
【0013】従って、耐引っかき性及び耐摩耗性が必ず
しも要求を満たさないため、従来使用されてきたUV硬
化塗料との置換が望ましい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐ひ
っかき性で、耐摩耗性が高く、密着力の強い、光学的透
明度の高いUV硬化コーティング方法を提供することに
ある。また、プラスティックスあるいは金属の基板をプ
ライマーで前処理することなしに、前記の特性を有する
コーティングを形成させるための基板を提供することに
ある。ポリカーボネート等の成形品あるいは型成品に対
して、本発明に係るコーティングは特に強い密着力を有
する。さらに、短時間のUV照射でコーティングを硬化
させることも可能であり、現在の製造方法を複雑にする
ことなく、短周期の直線状ライン上でコーティング方法
を調整することも可能である。加熱によってコーティン
グをプレ硬化し、その後これをUV照射でさらに硬化す
ることもまた可能であり、UV照射硬化を加熱硬化の前
に行うことも可能である。
【0015】本発明の目的はまた、前記の特性を有する
UV硬化コーティング物質を提供することにもある。ス
ピンニングあるいはディップスピンニングができるよう
な方法で、平面基板のコーティングを行う際に必要なコ
ーティング物質の粘度を調節することも可能である。特
に、短時間のUV照射で硬化される、透明で傷がつきに
くく、密着力の強いコーテイングを施した、ポリカーボ
ネートで作られたデータキャリア(コンパクトディスク
など)、マグネトオプティカルデータストア(MO
s)、ビデオディスク等を供給することが可能である。
【0016】すなわち、上記目的は従来達成されていな
かった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に記載されたよう
に、従来法における問題点は以下のような化学構造の化
合物を使用することにより解決される。
【0018】成分Aは、重合可能な配位子を有する有機
金属錯化合物であり、選択的に不活性溶媒中で以下に示
すキレート剤と反応させることによって得られる。そし
て、その一般式は、(I)であらわされる。
【0019】
【化5】 Rは同じでも、異なるものでもよく、M=Tiあるいは
Znであり、R=ハロゲン(Cl、Br)、OH、O
R′、O−(CH2 −CH2 O−)m R’(m=1〜
3)、R′(アルキル、アルケニル、アルキニル、アシ
ル、いずれの場合も炭素数は1から18、好ましくは1
から6であり、もっとも好ましくは1から4)である。
【0020】前記キレート剤は、一個または複数個の二
重結合を含み、前記成分Aは、金属イオン封鎖剤として
1モルのMR4 に対して0.5から10モルの範囲で、
好ましくは1から2.5モルの範囲で使用される。そし
て、少なくとも二個のドナーとなる酸素を含む。
【0021】成分Bは、一個または複数個ラジカル重合
できるアルコキシシランの加水分解物であり、その一般
式は(II)で表される。
【0022】
【化6】 ここで、n=2〜3であり、R1 、R2 は同じでも、異
なるものでもよく、Rは式(I)と同様のものである。
1 は、炭素数1から8のアルキレン基であり、R2
水素あるいは炭素数1から8の炭化水素、好ましくはア
リル基であり、不活性溶媒中で随意に加水分解される。
加水分解には、少量の、しかし少なくともアルコキシ基
すべてを完全に加水分解するために必要とされる水量の
半量が必要である。
【0023】成分Cはコーティング化合物の0.1%か
ら5%(重量%)を占める重合開始剤と、従来の添加剤
がさらに使用される。
【0024】錯化合物MR4 に対する加水分解可能な化
合物(II)のコーティング剤中における成分A及びBの
モル比は、10:4から10:0.1の間であり、好ま
しくは10:2.5から10:0.5の範囲である。
【0025】したがって、このような化合物から構成さ
れたコーティング化合物を用いることによって、好適な
コーティングを行うことができる。
【0026】
【作用】化合物(II)に示される物質は、開始剤によっ
ても、UV及びIR(熱)によっても容易に重合するも
のであり、かつ式(I)に示される成分A中のキレート
剤(本発明では、反応性モノマーを例とする)は、重合
性に富むものであるから、化合物(II)同様容易に重合
する。
【0027】したがって、基板に均一または耐久性をも
たせてコーティングする際には、上記の組成を有するコ
ーティング化合物が有用である。
【0028】
【実施例】本発明によるコーティングプロセスによっ
て、非常に多様なコーティング用基板が使用できるよう
になった。すなわち、たとえば様々な有機ポリマーから
作られたプラスティックあるいは基板がコーティングで
きるようになり、あるいは金属被覆プラスティックや金
属のコーティングも可能となった。特別な基板の例とし
ては、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(P
S)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリ
ルニトリル−ブタジエン―スチレン(ABS)、ポリ塩
化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PUR)、ポリエ
チレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等を挙げることができる。金属被覆プラスティック
や金属用の特殊な例としては、アルミニウム被覆PC、
アルミニウム被覆PMMA、金属被覆(蒸着)ポリエス
テルシート、あるいはアルミニウムを挙げることができ
る。
【0029】本発明のコーティングプロセスは、プライ
マー等を使用しなくても、容易に密着するスクラッチプ
ルーフコーティングプラスティックの供給を可能にし、
密着が悪いことに起因するスクラッチプルーフ保護コー
ティングの問題点を取り除くことができる。こうしたプ
ラスティック、たとえばポリスチレン(PS)、ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート
(PC)等である。先行技術によれば、前記プラスティ
ックスはコーティングに先だって、プライマーを必要と
する。
【0030】本発明のさらに大きな利点は、コーティン
グに先だって何等基板を前処理する必要がないことであ
り、脂肪除去、コロナ処理(colona treat
ment)、あるいは洗浄浴(cleaning ba
th)といった前処理を回避することができる。本発明
に係るコーティング化合物は、溶媒特性を有する基板の
洗浄に取ってかわり、その結果として、基板の前処理あ
るいは洗浄の必要はなくなる。
【0031】本発明に係るコーティング化合物は二成分
塗料であり、第一の主成分は重合可能な配位子を有す
る、有機金属錯化合物からなり、第二の主成分はラジカ
ル重合可能なアルコキシシランの加水分解物である。本
発明に係るさらに別のコーティング化合物の成分は、フ
ィラーあるいは顔料といった従来の添加剤と重合開始剤
である。成分A及び成分Bは分離しておけば、保存時に
安定であり、高温あるいはUVに照射されないことが必
要である。成分Aを保存時安定に保つために、水と接触
させてはならない。水に接触させると、有機金属錯化合
物で不要な加水分解が生じるためである。
【0032】成分A及びBがよく混合されたときには、
成分B中の含水量が加水分解、有機金属錯化合物の縮合
を生じさせ、こうした条件下ではキレート配位子は分離
しない。その後、モノマーのように使用される重合可能
な配位子及び成分の重合によって、最終硬化が行われ
る。重合に必要な活性化エネルギーは、UV照射及び/
またはIR照射(熱)から供給される。UV照射による
硬化に先だって、加水分解あるいは縮合によって遊離さ
れたアルコールを除くために、コーティングを熱で乾か
すことが必要である。熱による予備乾燥もまた、適用さ
れるコーティングの流動特性の改良を可能にする。
【0033】有機金属錯化合物はチタンあるいはジルコ
ニウムの化合物である。特殊なケースにおいて必要とさ
れる機能に応じて、金属を選択する。本発明に係るチタ
ニウム塗料は、本発明に係るジルコニウム塗料より硬い
が、ジルコニウム塗料はチタニウム塗料よりもUV照射
に対して安定である。
【0034】重合可能な錯体配位子を含む有機金属チタ
ニウムあるいはジルコニウム化合物は、一般式MR
4 (M=Ti,Zr)で表されるチタンあるいはジルコ
ニウム化合物で得られ、少なくとも二個のドナーとなる
酸素を含む多数の二重結合を有するキレート剤と反応し
て、キレート化合物に変換される。金属の配位子Rは加
水分解可能であり、Rが水酸基の場合も事実上キレート
化合物に変換される。配位子Rが炭化水素の場合、分枝
鎖、直鎖、環状鎖のいずれもが含まれる。配位子Rが長
鎖からなる場合、加水分解の際に遊離したアルコール
が、本発明に記載されたコーティング化合物の流動特性
に好影響を与える流動性制御剤として作用する。配位子
Rにおける炭化水素からなる官能基R’は、アルキル、
アルケニル、アルキニル、あるいはアシル基である。ア
ルキル基は、たとえば、炭素数1から18の直鎖、分枝
鎖、環状鎖であり、特に炭素数は1から6、さらに好ま
しくは1から4である。アルキル基の特別な例として
は、メチル、エチル、n―プロピル、i―プロピル、n
―ブチル、s―ブチル、t―ブチル、i―ブチル、n―
ペンチル、n―ヘキシル、及びシクロヘキシル基を挙げ
ることができる。
【0035】アルケニル基としては、たとえば、炭素数
1から18の直鎖、分枝鎖、環状鎖、特に炭素数の少な
いビニル、アリル、2―ブテニル基等を挙げることがで
きる。
【0036】ジルコニウム化合物ZrR4 の特別な例と
しては、ZrCl4 、Zr(O−i−C3 7 4 、Z
r(OC4 9 4 、Zr(アセチルアセトナート)4
が挙げられ、チタニウム化合物TiR4 の特別な例とし
ては、TiCl4 、Ti(O−C2 5 4 、Ti(O
−i−C3 7 4 、Ti(OC4 9 4 、Ti(ア
セチルアセトナート)2 (O−i−C3 7 2 、Ti
(2―エチルヘキソキシ)4 を挙げることができる。
【0037】有機金属化合物MR4 をキレート剤を用い
てキレート錯体に変換するとき、添加されたキレート剤
の量によって、キレート配位子が中心原子の付加的配位
点を占めるか、あるいは配位子Rが置換されることにな
る。本発明に記載されたキレート剤は、一個または複数
個のエチレン結合を有し、少なくとも二個の酸素ドナー
原子を含んでおり、好ましくは一個または複数個のエチ
レン結合を有するβ−ジケトン、カルボキシル酸、グリ
コールを使用する。アクリル酸、メタクリル酸誘導体を
キレート剤として使用することで特殊な選択を行う。特
殊なキレート剤の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、及びアリルアセトアセテートを挙げることができ
る。
【0038】キレート剤は、MR4 1モルに対して0.
5から10モル、好ましくは1から2.5モルで使用す
る。不活性溶媒の添加により生成された成分Aの粘度を
調整することで、特殊なケースの要求に応えることがで
きる。
【0039】添加するキレート剤の種類及び添加量を変
えることで、コーティングの特性が変化し、特殊ケース
への対応も可能となる。
【0040】二成分塗料の第二の主要成分、たとえば成
分Bは、一般式(II)で表されるラジカル重合可能なア
ルコキシシランの加水分解物である。必要とされる水の
量は、加水分解可能な基すべての加水分解を完了するた
めに理論上必要とされる水量の、少なくとも半分より多
いが、理論用量以下である。加水分解可能なアルコキシ
シランが3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン(MEMO)で構成されている場合、加水分解に必
要とされる水量はMEMO1モルに対し、1.9モルで
ある。開始剤の濃度及び溶媒無しでコーティングに必要
な粘度、あるいは不活性溶媒中での粘度の作用として、
加水分解が起こる。加水分解の間、化合物ROHから溶
媒が生成されるため、溶媒の添加は不要である。成分B
の粘度は、不活性溶媒を添加することで、特殊なケース
に対応可能な濃度に調整する。
【0041】本発明のプロセスの条件下では、アルコキ
シシラン(II)の加水分解物は、保存中安定である。
【0042】一般式(II)で表される、重合可能で、加
水分解可能なアルコキシシランの特殊な実施例として
は、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン
(MEMO)、3−アクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、2−メタクリルオキシエチルトリメトキシシ
ラン、2−アクリルオキシエチルトリメトキシシラン、
3−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、3
−アクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、2−メ
タクリルオキシエチルトリエトキシシラン、2−アクリ
ルオキシエチルトリエトキシシラン、3−メタクリルオ
キシプロピル−トリス(メトキシエトキシ)−シラン、
3−メタクリルオキシプロピル−トリス(ブトキシエト
キシ)−シラン、3−メタクリルオキシプロピル−トリ
ス(プロポキシ)−シラン、3−メタクリルオキシプロ
ピル−トリス(ブトキシ)−シラン、3−アクリルオキ
シプロピル−トリス(メトキシエトキシ)−シラン、3
−アクリルオキシプロピル−トリス(ブトキシエトキ
シ)−シラン、3−アクリルオキシプロピル−トリス
(プロポキシ)−シラン、3−アクリルオキシプロピル
−トリス(ブトキシ)シランを挙げることができる。
【0043】成分Aが重合可能なキレート配位子である
アクリル酸、メタクリル酸、あるいは他の適当なカルボ
ン酸を含むとき、成分AとBを一緒にすると、前記カル
ボン酸とシラン(II)の加水分解から生じたアルコール
ROHとの間で、エステル化が起こる。シラン(II)の
加水分解反応では水が遊離され、遊離された水は有機金
属錯化合物(I)の加水分解をも生じさせる。
【0044】本発明にかかるコーティング化合物の二の
主要な成分A及びBの量比は、化合物(II)と(I)と
のモル比で10:4から10:0.1の間にあり、好ま
しい例としては、10:2.5から10:0.5の間に
ある。
【0045】さらにほかの実施例では、複合的な機能を
有するアクリレート及び/またはメタクリレートを、本
発明に係るコーティング成分A及び/またはBに塗料添
加物として加える。ここで生じたコーティング剤の有機
ポリマーに対する密着力はこの結果向上し、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、あるいはポリカーボネ
ート等の耐ひっかき性保護コーティングを行うことが特
にむずかしいと経験的に知られている、これらプラステ
ィックにおいても密着性の良いコーティングを得ること
ができる。
【0046】多価アクリレート及びメタクリレート、あ
るいはアクリレート、メタクリレートを塗料添加剤とし
て使用すると、その結果、表面硬度が大きく非常に細か
いメッシュの網状組織がコーティングの中で形成され
る。これによって有機物の比率が高いことに起因するコ
ーテイングの軟らかさを抑えることが可能である。ま
た、多価アクリレート及び/またはメタクリレートが、
基板中の疎水性不純物を可溶化剤として作用することを
可能にし、また密着力をも向上させる。
【0047】多価アクリレート及び/またはメタクリレ
ートの、成分Bあるいは重合可能なアルコキシシラン
(II)の加水分解物が添加されているコーティングのマ
トリックス中への取り込みも可能である。多価アクリレ
ート及び/またはメタクリレートが加水分解物Bに添加
された場合には、これは1モルの化合物に対して0.5
モルまでの量で反応し、最適反応濃度は0.01モルか
ら0.2モルである。
【0048】分子内のアクリレート基またはメタクリレ
ート基の数が多くなればなるほど、コーティング化合物
の粘度は高くなる。特殊なケースのコーティングを行う
とき、これは応用に関連して問題を生じさせる。コーテ
ィング化合物が均一に流れない結果、コーティングの厚
さが各所でばらばらになってしまう。こうして、多価ア
クリレート及び/またはメタクリレートは官能基が五個
まで、好ましくは二個から五個までが望ましい。
【0049】特殊な多価アクリレート及びメタクリレー
トの例としては、テトラエチレングリコールジアクリレ
ート(TTEGDA)、トリエチレングリコールジアク
リレート(TIEGDA)、ポリエチレングリコール−
400−ジアクリレート(PEG400DA)、2,2
−ビス(4−アクリルオキシエトキシフェニル)−プロ
パン、エチレングリコールジメタクリレート(EGDM
A)、ジエチレングリコールジメタクリレート(DEG
DMA)、トリエチレングリコールジメタクリレート
(TRGDMA)、テトラエチレングリコールジメタク
リレート(TEGDMA)、1,3−ブタンジオールジ
メタクリレート(1,3−BDDMA)、1,4−ブタ
ンジオールジメタクリレート(1,4−BDDMA)、
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート(1,6−
HDDMA)、1,12−ドデカンジオールジメタクリ
レート(1,12−DDDMA)、ネオペンチルグリコ
ールジメタクリレート(NPGDMA)、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、及び
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(1,6−H
DDA)を挙げることができる。
【0050】好ましい多価アクリレート及びメタクリレ
ートの例としては、ジトリメチロールプロパンテトラア
クリレート(DTMPテトラアクリレート)、ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート(PETIA)、ポリエチレング
リコール−400−ジメタクリレート(PEG400D
MA)、ビスフェノール−A−ジメタクリレート(BA
DMA)、ジウレタンジメタクリレート(HEMATM
DI)及びトリメチロールプロパントリアクリレート
(TMPTA)を挙げることができる。
【0051】さらに別の成分として、本発明に記載され
たコーティング化合物は0.1%から5%(重量%)の
重合開始剤を含む。本発明に係る化合物が、UV照射で
硬化される場合、ここへ光重合開始剤を添加する。本発
明に使用される光重合開始剤としては、アセトフェノ
ン、ベンゾフェノン、1,1,1−トリクロロアセトフ
ェノンあるいはジエトキシアセトフェノン等の置換され
たアセトフェノン、特にヒドロキシ置換されたアセトフ
ェノンが使用される。また、置換されたシクロヘキシル
フェニルケトンも使用される。たとえば、チバガイギー
のインガクール184(商品名:Ingacure 1
84、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン)、インガクール500(Ingacure 50
0、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベ
ンゾフェノン)、インガクール907(Ingacur
e 907、2−メチル−1−[4 −(メチルチオ)−
フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オ
ン)、メルクのダロクール1173(2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン)、ダロ
クール1116(1−(4−イソプロピルフェニル)−
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン)が挙
げられる。2−クロロチオキサントン、2−メチルチオ
キサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンゾ
イン、4,4’−ジメトキシベンゾイン、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベン
ジルジメチルケタール、ジベンゾスベロンを挙げること
ができる。
【0052】熱重合開始剤は特にジアセチルパーオキサ
イド、パーオキシジカーボネート、アルキルパーエステ
ル、ジアルキルパーオキサイド、パーケタール、ケトン
パーオキサイド、及びアルキルヒドロパーオキサイド、
あるいは純粋な炭化水素等の有機パーオキサイドが使用
される。ジアセチルパーオキサイドの例としては、アセ
チル−シクロヘキサン−スルフォニルパーオキサイド、
ビス−(2,4−ジクロロベンゾイル)−パーオキサイ
ド、ジイソノナノイルパーオキサイド、ジオクタノイル
パーオキサイド、ジアセチルパーオキサイドあるいはジ
ベンゾイルパーオキサイドが挙げられ、パーオキシジカ
ーボネートの例としては、ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート、ジ−n−ブチルパーオキシジカーボネー
ト、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネー
ト、あるいはジシクロヘキシルパーオキシジカーボネー
トが挙げられる。また、アルキルパーエステルの例とし
ては、クミル−パーネオデカノエート、t−ブチル−パ
ーネオデカノエート、t−アミルパーピバレート、t−
ブチル−パー−2−エチルヘキサノエート、t−ブチル
−パーイソブチレート、t−ブチル−パーベンゾエート
が挙げられ、ジアルキルパーオキサイドの例としては、
ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサ
イド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、ジ(t−ブチルパーオキシ−イソ
プロピル)−ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、あるいは2,5−ジメチルヘキシン−3,2,5−
ジ−t−ブチルパーオキサイドを挙げることができ、パ
ーケタール類の例としては、1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−シクロヘ
キサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)−ブタ
ンを挙げることができ、ケトンパーオキサイド類の例と
しては、シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルイソ
ブチルケトンパーオキサイド、メチルエチルケトンパー
オキサイド、あるいはアセチルアセトンパーオキサイド
を挙げることができ、及びアルキルヒドロパーオキサイ
ド類の例としては、ピナンヒドロパーオキサイド、クメ
ンヒドロパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ジヒドロパーオキサイド、あるいはt−ブチル
ヒドロパーオキサイドを挙げることができる。またアゾ
化合物としては、アゾビスイソブチロニトリルを、純粋
な炭化水素の例としては、2,3−ジメチル−2,3−
ジフェニルブタン、3,4−ジメチル−3,4−ジフェ
ニルブタンを挙げることができる。
【0053】本発明に記載されたコーティング化合物に
は、有機シンナー、希釈溶剤、着色剤(染料、あるいは
顔料)、UV安定剤、フィラー、粘度調節剤、あるいは
酸化防止剤等の周知の塗料添加物等を添加することもで
きる。
【0054】従来のコーティング方法では、コーティン
グの目的に応じて、ディッピング(dipping)
法、フローコーティング(flow coating)
法、ポアリング(pouring)法、スピンニング
(spinning)法、スプレーイング(spray
ing)法、あるいはスプレッディング(spread
ing)法が用いられてきた。コーティングは、0.1
μmから25μmの厚さで基材に塗布される。好ましい
厚さは、1μmから20μm及び3μmから15μmで
ある。必要ではないが、本発明に係るコーティング化合
物を塗布する前に、基材にプライマー処理あるいはプラ
イマーコーティングを行うことも可能である。 本発明
に記載されたコーティング化合物の粘度の調整は、不活
性溶媒の添加によって行うため、平面基材のスピンコー
ティングが可能である。こうして、本発明に記載された
コーティング方法を用いることで、縮合安定性のある、
高密着性かつ耐ひっかき性コーティングを施したアルミ
被覆されたポリカーボネートディスク(CD)をディッ
プスピン法で供給することが可能となる。
【0055】塗布されたコーティング化合物は乾燥さ
れ、引き続き硬化される。硬化をUVで行う場合には、
10秒から20秒間、2400ワットの照射を行うが、
これ以外の照射量及び照射時間でも、硬化を行うことが
でき特に制限はない。たとえば、本発明に係る方法を用
いて、5秒間4000ワットで照射した場合でも、アル
ミ被覆されたポリカーボネートディスク(CD)を製造
することができる。
【0056】硬化を加熱で行う場合には、特に制限はな
いが、たとえば15分から60分間、130℃にコーテ
ィングを保つ。基材及び本発明のコーティングの耐熱性
によって、他の温度及びポットライフでも、硬化を行う
ことができる。
【0057】UV/IRあるいはIR/UVを組み合わ
せて使用する場合も特に制限はなく、たとえば10秒間
2400ワットのUVを照射し、130℃に30分間保
つか、あるは80℃に90分間保ち、その後20秒間1
000ワットの照射を行うといった方法を採ることがで
きる。他の温度、ポットライフ、照射エネルギーを用い
ることも可能である。本発明に係るコーティングを用い
てアルミ被覆されたポリカーボネートディスク(CD)
を製造する場合、10秒間2400ワットのUV照射を
行い、その後70℃に30分間保って熱硬化させること
もできる。
【0058】UVの照射時間が短いため、本発明に係る
コーティング化合物を現在の製造方法中に、なんら問題
無しに組み入れることができる。実際例では、ポリカー
ボネート製のデータキャリア(コンパクトディスク)、
マグネトオプティカルデータストア(MOs)、ビデオ
ディスク等が製造されている。
【0059】本発明に記載されているコーティング化合
物を製造するための適当な中間物質は、一般式(I)で
表される有機金属化合物から得られる重合可能な配位子
を有する有機金属錯化合物からなる。
【0060】
【化7】 この有機金属錯化合物は、少なくとも二個のドナーとな
る酸素を含む一個または複数個の二重結合を有するキレ
ート剤と、0.5モルから10モルの範囲で、好ましく
は1モルから2.5モルの範囲(MR4 1モルに対し
て)で反応させる。一般式(I)中の官能基Rは、同じ
ものでも、異なるものでもよく、M=チタニウムあるい
はジルコニウムであり、R=ハロゲン、OH、OR′、
である。ハロゲンは塩素、あるいは臭素であり、R′は
炭素数1から18、好ましくは1から4のアルキル、ア
ルケニル、アルキニル及び、アシルである。
【0061】本発明に記載された中間物質の好ましい実
施例としては、重合可能なβ−ジケトン、重合可能なカ
ルボン酸、重合可能なグリコールあるいはそれらの混合
物の形のキレート剤から作られる。特に好ましい実施例
では、キレート剤としてアクリル酸、あるいはメタクリ
ル酸を使用する。
【0062】適当な有機金属化合物MR4 と適当なキレ
ート剤については、本発明の中間物質の製造と同様、本
発明のコーティング化合物とともに記載した。
【0063】有機金属化合物の反応は、溶媒とともに、
あるいは溶媒なしで行われる。有機金属化合物MR4
一般的にアルコール溶液の状態で販売されているため、
不活性溶媒をさらに追加することは多くの場合不要であ
り、重合可能なキレート剤との反応後、有機金属錯化合
物MR4 がアルコール溶液の状態で得られる。本発明の
中間物質の粘度が非常に高い場合のみ、不活性溶媒を添
加する。本発明に係る有機金属錯化合物MR4 の溶液
を、保存時安定に保つためには、UV照射、加熱、水を
避けることが必要である。本発明に係る中間物質のさら
に別の実施例は、化合物(I)1モルにつき、5価まで
のアクリレート及び/またはメタクリレートを有する多
価アクリレート及び/またはメタクリレートを2.5モ
ルまで、好ましくは1.0モルから0.05モルの範囲
で塗料添加剤を含む。適当なアクリレート及びメタクリ
レートは、本発明に係るコーティング化合物とともにす
でに詳しく記載した。好ましい多価のアクリレートとし
ては、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)−プロ
パントリアクリレート、ジ−(トリメチル)−プロパン
テトラアクリレート、ジ−(ペンタエリトリトール)−
ペンタアクリレート、あるいはペンタエリトリトールア
クリレートを挙げることができる。
【0064】本発明に係るコーティング化合物を製造す
るための適当な中間物質は、一個またはそれ以上ラジカ
ル重合できるアルコキシシランの加水分解物であり、そ
の一般式は(II)で表される。この加水分解は、少量の
不活性溶媒中で行われるが、アルコキシ基すべてを加水
分解するためには、少なくとも半量の水が必要である。
【0065】
【化8】 一般式(II)において、nは2あるいは3であり、R、
1 、R2 は同じでも、異なるものでもよく、Rは式
(I)と同様のものである。R1 は炭素数1から8のア
ルケニル基であり、R2 は水素原子あるいは炭化水素ラ
ジカル(好ましくは炭素数1から8)である。
【0066】適当な重合可能なアルコキシシランと本発
明に係る中間物質の製造は、本発明に記載されたコーテ
ィング化合物とともにすでに記載した。重合可能なアル
コキシシランの好ましい実施例としては、3−メタクリ
ルオキシプロピル−トリアルコキシシラン及び3−アク
リルオキシプロピル−トリアルコキシシランを挙げるこ
とができる。
【0067】重合可能なアルコキシシランの加水分解
は、溶媒中または溶媒なしで行われ、水は溶媒ではなく
反応物とみなされる。アルコキシシランの加水分解の間
にR′OHが遊離され、これが反応溶媒の役割を果たす
ために、不活性溶媒の添加は必ずしも必要ではない。本
発明の中間物質の粘度が非常に高い場合のみ、不活性溶
媒を添加する。
【0068】本発明に記載された中間物質のさらに別の
実施例は、化合物(II)1モルにつき、5価までのアク
リレート及び/またはメタクリレートを有する多価アク
リレート及び/またはメタクリレートを0.5モルま
で、好ましくは0.2モルから0.01モルの範囲の塗
料添加剤を含む。適当な多価アクリレート及びメタクリ
レートは、本発明に係るコーティング化合物とともにす
でに詳しく記載した。好ましい多価のアクリレートとし
ては、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)−プロ
パントリアクリレート、ジ−(トリメチル)−プロパン
テトラアクリレート、ジ−(ペンタエリトリトール)−
ペンタアクリレート、あるいはペンタエリトリトールア
クリレートを挙げることができる。
【0069】重合可能なアルコキシシランの本発明に係
る加水分解物は、UV照射と熱を避ければ、保存時安定
である。
【0070】本発明に記載されたコーティング化合物
は、以下の実施例に関連して非常に詳しく記載する。
【0071】異なる基材は本発明に係るコーティング化
合物で異なった組成でコーティングされる。本発明に係
るコーティング化合物は、UV照射あるいはIR/UV
照射及び熱で硬化され、それらの硬さ、密着力及び安定
性は保存後、湿度の高い条件下で評価される。
【0072】UV硬化 UV硬化には、ベルトロン製の連続照射装置(Belt
ron, type22/III )を使用する。照射容量
は4000W(400ワット/cm)までであり、テー
プスピードは0.2m/分から36.0m/分まで変化
させることができる。
【0073】耐摩耗性の測定(DIN 52347) 摩擦車によるこの摩耗テストは、滑り摩擦に関するガラ
スと透明プラスティックの性質を調べるために用いら
れ、平面上で行われ、迷光の増加を測定する。摩擦測定
装置の回転テーブル上に水平にテスト片を置き、逆方向
に回転する二つの摩擦車(100回転)によって滑り摩
擦を測定する。摩擦車は、特殊な細粒状の耐摩耗性物質
で作られ、ゴム中に埋め込まれている。摩擦の測定値
は、摩擦試験の間に表面の変化によって生じる透過光の
散乱が大きくなるにつれて、増加する。これは、散乱透
過(Υd )あるいは濁度(Td )で表される。
【0074】フランク(Frank)耐摩耗試験装置を
用いた耐摩耗性の測定 カールフランク(Karl Frank)GmbH、バ
インハイム−ビルケナウ(Weinheim−Birk
enau)製の摩擦車タイプCS10Fを、負荷2.5
N、60r.p.m.で50回転(U)で使用した。
【0075】基板への密着性の評価 基板への密着性は三種類の異なる方法で試験する。
【0076】a)限界密着チェック用Tesaフィルム
耐摩耗試験 市販のTesaフィルム(Tesafix 6996)
のストリップを、損傷していない塗料フィルムを塗布し
た基板にのせ、気泡が入らないように圧着し、90°の
角度で引っ張る。Tesaフィルムと、このように処理
された塗料表面にコーティング物質が残るか、残らない
かを調べる。この試験は、新しいTesaフィルムを用
いてコーティングされた基材の上の同じ点で、20回ま
でランダムに繰り返される。
【0077】b)グレーティングカットテスト(Gra
ting cut test DIN53151) グレーティングカットテストあるいはグリッドカットテ
ストは、基板への塗料の密着を評価する単純な経験に頼
る試験である。塗料の脆性及び他の耐久特性を評価する
ことも可能である。25個の正方形のグリッドあるいは
グレーティングを作るために、多数の刃を有する装置を
使用して、6個のカットで基板上にパターンを刻む。そ
の後、顕微鏡で観察し、参照イメージグレーティングカ
ット(image grating cut)等級Gt
0(非常によく密着)からGt5(ほとんど密着せず)
と比較して、評価する。
【0078】c)テープテスト(ASTM 3359) この試験は、DIN53151に対応する。カットパタ
ーンの評価に先立ち、市販のTesaフィルムストリッ
プをカッティングポイントにのせ、90°の角度で急激
に引く。その後の評価は上記の手順と同様に行う。
【0079】縮合試験(DIN5007) コーティングされた試験用小片を高湿度下で加熱チャン
バー中40℃に2週間保つ。密着力をその後評価し、耐
摩耗硬度を測定する。加熱後に得られた値が、加熱して
いない試料と同じ範囲にあれば(グレーティングカット
等級は1等級低下するだけでなければならないが)、こ
のコーティングの密着力は非常に良いということにな
る。
【0080】化合物名を以下のように略称する: AIBN : アゾイソブチロニトリル DBP : ジベンゾイルパーオキサイド IR184: 1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニ
ルケトン MAS : メタクリル酸 MEMO : 3−メタクリルオキシプロピルトリメト
キシシラン PC : ポリカーボネート PMMA : ポリメチルメタクリレート Sart.355: クレーナー(Crayner)の
Sartmer 355(ジトリメチロールプロパンテ
トラアクリレート) Sart.399: クレーナー(Crayner)の
Sartmer 399(ジペンタエリスリトールペン
タアクリレート) TBPEH: t−ブチル−パー−2−エチルヘキサノ
エート TMPTA: 1,1,1−トリス(ヒドロキシメチ
ル)プロパントリアクリレート この後使用される塗料系は、MEMO及びジルコニウム
メタクリレートをベースとし、以下の方法で調製され
る。
【0081】1モルのMEMOを2モルまでの水と室温
で混合する(MEMOに水を加える)。加水分解物は保
存中安定である。MEMOを約24時間加水分解し、ジ
ルコニウム成分を0.3モルまでMEMOに対して加え
る。この時点でさらに水を加えることも可能である(ジ
ルコニウム成分当たり2モルまで)。
【0082】Zr(OPr)4 と蒸留したメタクリル酸
が反応して(Zr(OPr)4 に蒸留したメタクリル酸
を2モルまで加える)、錯体化したジルコニウム成分が
得られる。メタクリル酸ジルコニウム錯化合物は保存中
安定であり、液体あるいは固体として添加される。
【0083】1価から5価までのメタクリレート基を添
加することも可能である。メタクリレートもまたMEM
Oの加水分解物に添加可能であり、この溶液もまた保存
中安定である。
【0084】MEMOの加水分解物、ジルコニウム錯化
合物及び重合開始剤を混合、塗布し、硬化させる。コー
ティングは、その後上記の手順に従って検査される。結
果を以下の表に示す。
【0085】
【表1】 塗料IからIVには、添加剤は加えられておらず、また溶
媒で希釈されてもいない。塗料IからIVは、ディッピン
グプロセスを用いてプリント基板上に塗布される。
【0086】
【表2】 表1で与えられたすべての塗料を変化させると、縮合安
定なポリカーボネートによく密着する保護コーティング
を行うことができる。変化させた塗料を選び、加熱(例
II及びIII )およびUV照射(例I)で、あるいはUV
/IR(例IV)で硬化させる。
【0087】
【表3】 塗料V及びVIには、添加剤は加えられておらず、また溶
媒で希釈されてもいない。塗料VからVIは、ディッピン
グプロセスを用いてPMMAディスク上に塗布される。
【0088】
【表4】 ポリカーボネート上でさえも、塗料VIによるコーティン
グは熱硬化後、高い耐摩耗性(テーバー(Taber)
耐摩耗テストにおいて2.3%の光散乱)を示した。し
かしながら、プリント基板をコーティングして熱(30
分、130℃)をかけてプレ硬化し、その後UV照射
(60秒、1000W)を行った場合でも同様の耐摩耗
耐性を得ることができ、このコーティングは縮合安定で
ある。
【0089】アクリルブタジエンスチレン基材上でも、
熱(90分、70℃)とUV硬化(2x2000W)に
より、塗料VIは耐摩耗性で縮合安定なコーティングを形
成する。
【0090】
【表5】
【表6】 ディッププロセスを用いて、塗料IでCDのコーティン
グをした時の特性を表5に、また塗料IVでコーティング
したときの特性を表6に示した。塗料IVはジルコニウム
メタクリレートの比率が高くCD上で良好な特性を示し
たが、塗料Iもまた良好な特性を示した。
【0091】以下に、CD等の耐ひっかき性コーティン
グに使用される、UV照射のみによって硬化された塗料
について記載する。塗料IVは、成分にアクリレートを加
えて調製される。
【0092】
【表7】 これらの塗料は溶媒で希釈されておらず、添加物を加え
られてもいない。未処理のCD(アルミ被覆PCディス
ク)は、ディップスピンニングプロセスでコーティング
される。
【0093】
【表8】 フランクマシンを用いた耐摩耗試験では、市販のUV塗
料が1から10のスケールで5から7を示すのに対し、
コーティングされていないポリカーボネートは1であ
る。
【0094】MEMO/ジルコニウム/メタクリル酸加
水分解物中で多価のアクリレートが使用されるが、コー
ティングの密着強度はCDの金属被覆された側でも大き
くなる。塗料VII 及びVIIIを塗布した際にも、アルミ被
覆側で限界密着が向上することが観察された。塗料IXで
は、Tesaフィルムを最初にはがした後、アルミ被覆
側のコーティングがはがれた。
【0095】塗料VII 及びIXを用いたとき、金属被覆し
た側及びPC側双方ともに溶媒安定であり、耐摩耗性で
あった。塗料VII のコーティング厚は、CDの内縁側で
5.34μm、外縁側で5.12μmであった。.
【0096】
【発明の効果】本発明に記載されたコーティング方法に
よれば、非常に耐ひっかき性、摩耗耐性の、密着力の強
い、透明で縮合安定性のあるコーティングを行うことが
できる。本発明によるコーティング化合物はUV照射の
み、あるいはUV/IRを組み合わせて照射しても硬化
する。硬化がUV照射のみによって行われる場合、本発
明に係るコーティング化合物は非常に短時間のUVポッ
トライフが必要である。UV/IRを組み合わせて照射
する場合、まず熱によってコーティングを予備的に硬化
させ、その後UV照射によって完全に硬化させるか、あ
るいはまずUVによって予備的に硬化させた後に熱で硬
化させるという方法のうちいずれかが可能である。顔料
がしばしばUVを吸収し、引き続いてコーティングのI
R硬化が顔料の「ライトシャドウ(right sha
dow)」において可能であるため、このUV/IR組
み合わせ硬化は、特に着色したコーティング系に適して
いる。 成分Aにおけるキレート剤の量に、コーティン
グの堅さ及び密着力が影響されるため、特殊なケースに
おける要求に応えることができる。
【0097】キレート剤を有機金属化合物MR4 に添加
することによって、生成される有機金属錯体の加水分解
速度は低下するため、結果物のマトリックス中の個々の
成分の均一分布が得られる。キレート剤の有機金属錯体
MR4 への添加、あるいはキレート錯体中への有機金属
錯体MR4 の添加によって、加水分解が均一に行われて
いない、乳状のコーティングが行われている間に酸化物
あるいは水酸化物が沈澱することが妨げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウス グライベ ドイツ国 8700 ビュルツブルク ブロー ンバヒャーガッセ 19a (72)発明者 エルツグルル アルパック トルコ共和国 アンタルヤ フェン エデ ビイト ファキュルテーシ アクデニズ ユニベルシテーシ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にコーティング化合物を塗布し、そ
    のコーティングされた基板にUV照射とUV/IR照射
    またはIR/UV照射を組み合わせて照射して、基板上
    にUVまたはUV/IRまたはIR/UV硬化コーティ
    ングを形成する製造方法において、 重合可能な配位子を有する有機金属錯化合物の溶液であ
    って、不活性溶媒中で一般式(I)に示されるように有
    機金属化合物と単独または複数で使用される1以上の二
    重結合を有するキレート剤とを反応して得られる成分A
    であって、 【化1】 式中、R基は、同一のものまたは異なるものであり、 M:チタン(Ti)またはジルコニウム(Zr)、 R:ハロゲン、ヒドロキシル基(- OH)、アルコシキ
    ル基(- OR′)または- O- (CH2 - CH2 O- )
    R′(m=1〜3)、 ハロゲン:塩素(Cl)または臭素(Br)、 R′:炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基またはアシル基、 前記キレート剤は、金属イオン封鎖剤として、化1で示
    されたMR4 の1モルに対して0.5モル〜10モルの
    量で使用され、少なくともドナーとなる2つの酸素を有
    し、 1つ以上のラジカル重合が可能なアルコキシシランの加
    水分解物であって、一般式(II)に示される1以上の
    ラジカル重合が可能なアルコキシシランの加水分解によ
    って得られる成分Bであって、 【化2】 式中、n=2または3、 R,R1 ,R2 基は、同一のものまたは異なるものであ
    り、 R:ハロゲン、ヒドロキシル基(- OH)、アルコシキ
    ル基(- OR′)または- O- (CH2 - CH2 O- )
    R′(m=1〜3)、 ハロゲン:塩素(Cl)または臭素(Br)、 R′:炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基またはアシル基、 R1 :炭素数1〜8のアルケニル基、 R2 :水素、炭化水素、好ましくは炭素数1〜8のアリ
    ル基、 その加水分解は、不活性溶媒において行われ、少量の
    水、少なくともアルコキシ基のすべてを加水分解するの
    に必要な量の水の半量を加えて生成する成分Bと、 0.1〜5重量%含有する重合開始剤である成分Cと、 従来の添加物と、 から構成され、 キレート剤MR4 に対する加水分解物(II)のモル比
    が、10:4から10:0.1の範囲とすることを特徴
    とするコーティング化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製造方法であって、有機金
    属化合物(I)および/またはラジカル重合可能なアル
    コキシシラン(II)から構成され、 化1及び化2のR′は、炭素数1〜6のアルキル基、ア
    ルケニル基、アルキニル基またはアシル基であることを
    特徴とするコーティング化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の製造方法であっ
    て、単独または複数の二重結合を有するキレート剤が、
    MR4 1モルに対して1モル〜2.5モル使用されるこ
    とを特徴とするコーティング化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の製造方法であ
    って、コーティング化合物において、錯化合物MR4
    対する加水分解物(II)のモル比が10:2.5から1
    0:0.5の範囲であることを特徴とするコーティング
    化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4記載の製造方法
    であって、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン
    (PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ア
    クリルニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポ
    リ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PUR)、ポ
    リエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(P
    ET)、金属被覆プラスティックス、または金属の基板
    にコーティングできることを特徴とするコーティング化
    合物の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4、または5記載の製
    造方法であって、成分A中の化合物MR4 は、重合可能
    なβ−ジケトン、重合可能なカルボン酸、重合可能なグ
    リコールまたはそれらの混合物に含まれる2つの酸素に
    よって錯体化されていることを特徴とするコーティング
    化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の製造方法であって、成分A
    中の化合物MR4 は、アクリル酸またはメタクリル酸に
    よって錯体化されていることを特徴とするコーティング
    化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6、または7
    記載の製造方法であって、成分Aが錯化合物MR4 のア
    ルコール溶液であることを特徴とするコーティング化合
    物の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7または
    8記載の製造方法であって、成分Bが、一または複数の
    3−メタクリルオキシプロピルトリアルコキシシラン及
    び/または一または複数の3−アクリルオキシプロピル
    トリアルコキシシランを含むことを特徴とするコーティ
    ング化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    または9記載の製造方法であって、成分Aは、化合物
    (I)1モルに対して1価から5価までの多価アクリレ
    ート基および/またはメタクリレート基を含むアクリレ
    ート及び/またはメタクリレートを2.5モルまで含む
    ことを特徴とするコーティング化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9または10記載のされた方法であって、成分B
    は、化合物(II)1モルに対して1価から5価までの多
    価アクリレート基および/またはメタクリレート基を含
    むアクリレート及び/またはメタクリレートを0.5モ
    ルまで含むことを特徴とするコーティング化合物の製造
    方法。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の製造方法で
    あって、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)−プ
    ロパントリアクリレート、ジ−(トリメチロール)−プ
    ロパンテトラアクリレート、ジ−(ペンタエリスリトー
    ル)−ペンタアクリレート、またはペンタエトリトール
    トリアクリレートを含むことを特徴とするコーティング
    化合物の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11または12記載の調製方法によって
    得られる、UVまたはUV/IRまたはIR/UVで硬
    化されるコーティングを行うことができる基板。
  14. 【請求項14】UVまたはUV/IRまたはIR/UV
    で硬化できるコーティング化合物であって、 重合可能な配位子を有する有機金属錯化合物の溶液であ
    って、不活性溶媒中で一般式(I)に示されるように有
    機金属化合物と単独または複数で使用される1以上の二
    重結合を有するキレート剤とを反応して得られる成分A
    であって、 【化3】 式中、R基は、同一のものまたは異なるものであり、 M:チタン(Ti)またはジルコニウム(Zr)、 R:ハロゲン、ヒドロキシル基(- OH)、アルコシキ
    ル基(- OR′)または- O- (CH2 - CH2 O- )
    R′(m=1〜3)、 ハロゲン:塩素(Cl)または臭素(Br)、 R′:炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基またはアシル基、 前記キレート剤は、金属イオン封鎖剤として、化1で示
    されたMR4 の1モルに対して0.5モル〜10モルの
    量で使用され、少なくともドナーとなる2つの酸素を有
    し、 1つ以上のラジカル重合が可能なアルコキシシランの加
    水分解物であって、一般式(II)に示される1以上のラ
    ジカル重合が可能なアルコキシシランの加水分解によっ
    て得られる成分Bであって、 【化4】 式中、n=2または3、 R,R1 ,R2 基は、同一のものまたは異なるものであ
    り、 R:ハロゲン、ヒドロキシル基(- OH)、アルコシキ
    ル基(- OR′)または- O- (CH2 - CH2 O- )
    R′(m=1〜3)、 ハロゲン:塩素(Cl)または臭素(Br)、 R′:炭素数1〜18のアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基またはアシル基、 R1 :炭素数1〜8のアルケニル基、 R2 :水素、炭化水素、好ましくは炭素数1〜8のアリ
    ル基、 その加水分解は、不活性溶媒において行われ、少量の
    水、少なくともアルコキシ基のすべてを加水分解するの
    に必要な量の水の半量を加えて生成する成分Bと、 0.1〜5重量%含有する重合開始剤である成分Cと、 従来の添加物と、 から構成され、 キレート剤MR4 に対する加水分解物(II)のモル比
    が、10:4から10:0.1の範囲とすることを特徴
    とするコーティング化合物。
  15. 【請求項15】請求項14記載のコーティング化合物で
    あって、有機金属化合物(I)および/またはラジカル
    重合可能なアルコキシシラン(II)から構成され、 化1及び化2のR′は、炭素数1〜6のアルキル基、ア
    ルケニル基、アルキニル基またはアシル基であることを
    特徴とするコーティング化合物。
  16. 【請求項16】請求項14または15記載のコーティン
    グ化合物であって、単独または複数の二重結合を有する
    キレート剤が、MR4 1モルに対して1モル〜2.5モ
    ル使用されることを特徴とするコーティング化合物。
  17. 【請求項17】請求項14、15または16記載のコー
    ティング化合物であって、錯化合物MR4 に対する加水
    分解物(II)のモル比が10:2.5から10:0.5
    の範囲であることを特徴とするコーティング化合物。
  18. 【請求項18】請求項14、15、16または17記載
    のコーティング化合物であって、成分A中の化合物MR
    4 は、重合可能なβ−ジケトン、重合可能なカルボン
    酸、重合可能なグリコールまたはそれらの混合物に含ま
    れる2つの酸素によって錯体化されていることを特徴と
    するコーティング化合物。
  19. 【請求項19】請求項18記載のコーティング化合物で
    あって、成分A中の化合物MR4 は、アクリル酸または
    メタクリル酸によって錯体化されていることを特徴とす
    るコーティング化合物。
  20. 【請求項20】請求項14、15、16、17、18ま
    たは19記載のコーティング化合物であって、成分Aが
    錯化合物MR4 のアルコール溶液であることを特徴とす
    るコーティング化合物成分Aが錯化合物MR4 のアルコ
    ール溶液であるということを特徴とするコーティング化
    合物。
  21. 【請求項21】請求項14、15、16、17、18、
    19または20記載のコーティング化合物であって、成
    分Bが、一または複数の3−メタクリルオキシプロピル
    トリアルコキシシラン及び/または一または複数の3−
    アクリルオキシプロピルトリアルコキシシランを含むこ
    とを特徴とするコーティング化合物。
  22. 【請求項22】請求項14、15、16、17、18、
    19、20または21記載のコーティング化合物であっ
    て、成分Aは、化合物(I)1モルに対して1価から5
    価までの多価アクリレート基および/またはメタクリレ
    ート基を含むアクリレート及び/またはメタクリレート
    を2.5モルまで含むことを特徴とするコーティング化
    合物。
  23. 【請求項23】請求項14、15、16、17、18、
    19、20、21または22記載のコーティング化合物
    であって、成分Bは、化合物(II)1モルに対して1価
    から5価までの多価アクリレート基および/またはメタ
    クリレート基を含むアクリレート及び/またはメタクリ
    レートを0.5モルまで含むことを特徴とするコーティ
    ング化合物。
  24. 【請求項24】請求項22または23に記載されたコー
    ティング化合物であって、1,1,1−トリス(ヒドロ
    キシメチル)−プロパントリアクリレート、ジ−(トリ
    メチロール)−プロパンテトラアクリレート、ジ−(ペ
    ンタエリトリトール)−ペンタアクリレート、またはペ
    ンタエリトリトールトリアクリレートを含むことを特徴
    とするコーティング化合物。
JP4182707A 1991-07-10 1992-07-09 Uvまたはuv/irまたはir/uv硬化コーティング形成用コーテイング化合物及びその製造方法 Pending JPH05255612A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4122743A DE4122743C1 (ja) 1991-07-10 1991-07-10
DE4122743:3 1991-07-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05255612A true JPH05255612A (ja) 1993-10-05

Family

ID=6435783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4182707A Pending JPH05255612A (ja) 1991-07-10 1992-07-09 Uvまたはuv/irまたはir/uv硬化コーティング形成用コーテイング化合物及びその製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5580614A (ja)
EP (1) EP0524417A1 (ja)
JP (1) JPH05255612A (ja)
KR (1) KR930002468A (ja)
DE (1) DE4122743C1 (ja)
FI (1) FI107616B (ja)
NO (1) NO309328B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274058A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 活性エネルギー線硬化性組成物及びコーティング剤組成物、硬化膜
JP2019073677A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 株式会社Kri 塗布液及び高屈折率膜

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5531715A (en) * 1993-05-12 1996-07-02 Target Therapeutics, Inc. Lubricious catheters
FR2720404B1 (fr) * 1994-05-30 1996-10-25 Lorraine Laminage Procédé de protection d'un substrat en acier au moyen d'un film mince de polymère hybride organique-inorganique.
US5859087A (en) * 1995-10-17 1999-01-12 Dsm Nv Radiation-curable primer coating composition and a polyolefin film or molded article coated with the cured primer
JPH09171953A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Sony Corp 基板加熱装置、基板加熱方法および半導体集積回路装置、フォトマスクならびに液晶表示装置
ATE273253T1 (de) * 1996-02-28 2004-08-15 Fraunhofer Ges Forschung Barriereschichten
FR2752573B1 (fr) * 1996-08-22 1998-10-30 Atochem Elf Sa Composes metallo-organiques insatures derives du titane et leur procede de preparation
US5789085A (en) * 1996-11-04 1998-08-04 Blohowiak; Kay Y. Paint adhesion
US6605365B1 (en) * 1996-11-04 2003-08-12 The Boeing Company Pigmented alkoxyzirconium sol
CA2289562C (en) * 1997-05-13 2006-08-15 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Glassy-film-forming coating agent, and coating method and system using the same
DE19724397A1 (de) 1997-06-10 1999-01-14 Bayer Ag UV-Stabilisatoren für Siloxan-Systeme
DE19724396A1 (de) 1997-06-10 1998-12-24 Bayer Ag UV-Stabilisatoren für Siloxan-Systeme
FR2766198B1 (fr) 1997-07-15 2003-11-14 Saint Gobain Vitrage Vitrage plastique, notamment pour l'automobile et procede pour sa fabrication
DE19754621C2 (de) * 1997-12-09 2002-03-21 Mze Engineering Fuer Verfahren Verfahren zum Härten und zum Erhöhen der Kratzfestigkeit von strahlgehärteten Lackschichten
DE19857941C2 (de) * 1998-12-16 2002-08-29 Herberts Gmbh Verfahren zur Mehrschichtlackierung
DE19857940C1 (de) * 1998-12-16 2000-07-27 Herberts Gmbh Verfahren zur Mehrschichtlackierung mit strahlenhärtbaren Beschichtungsmitteln
US6099762A (en) 1998-12-21 2000-08-08 Lewis; Paul E. Method for improving lubricating surfaces on disks
DE19909894A1 (de) 1999-03-06 2000-09-07 Basf Coatings Ag Sol-Gel-Überzug für einschichtige oder mehrschichtige Lackierungen
DE19920799A1 (de) 1999-05-06 2000-11-16 Basf Coatings Ag Thermisch und mit aktinischer Strahlung härtbarer Beschichtungsstoff und seine Verwendung
DE19923118A1 (de) * 1999-05-19 2000-11-23 Henkel Kgaa Chromfreies Korrosionsschutzmittel und Korrosionsschutzverfahren
DE19924674C2 (de) 1999-05-29 2001-06-28 Basf Coatings Ag Thermisch und mit aktinischer Strahlung härtbarer Beschichtungsstoff und seine Verwendung
DE10018935A1 (de) * 2000-04-17 2001-10-18 Bayer Ag Kratzfeste Beschichtungen
DE10103349B4 (de) * 2001-01-25 2006-11-02 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verwendung von Metallchelatkomplexen als UV-Schutzmittel für Polymermaterialien, anorganisch-organische Hybridpolymere sowie Verfahren zum Schutz UV-lichtempfindlicher Materialien
DE10113884B4 (de) * 2001-03-21 2005-06-02 Basf Coatings Ag Verfahren zum Beschichten mikroporöser Oberflächen und Verwendung des Verfahrens
DE10130972C1 (de) 2001-06-27 2002-11-07 Basf Coatings Ag Verfahren zur Herstellung von Beschichtungen aus thermisch und mit aktinischer Strahlung härtbaren Beschichtungsstoffen und mit dem Verfahren herstellbare Lackierungen
US6852771B2 (en) * 2001-08-28 2005-02-08 Basf Corporation Dual radiation/thermal cured coating composition
US20030077394A1 (en) * 2001-08-28 2003-04-24 Bradford Christophen J. Dual cure coating composition and process for using the same
US20030083397A1 (en) * 2001-08-28 2003-05-01 Bradford Christopher J. Dual cure coating composition and process for using the same
US6835759B2 (en) * 2001-08-28 2004-12-28 Basf Corporation Dual cure coating composition and processes for using the same
DE10158437A1 (de) * 2001-11-29 2003-06-12 Nano X Gmbh Beschichtung zur dauerhaften Hydrophilierung von Oberflächen und deren Verwendung
DE10200929A1 (de) * 2002-01-12 2003-07-31 Basf Coatings Ag Polysiloxan-Sole, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10206225C1 (de) 2002-02-15 2003-09-18 Basf Coatings Ag Verfahren zur Herstellung farb- und/oder effektgebender Mehrschichtlackierungen
DE10248324A1 (de) * 2002-10-17 2004-05-06 Basf Coatings Ag Thermisch und mit aktinischer Strahlung härtbarer Beschichtungsstoff und Verfahren zum Beschichten miktoporöser Oberflächen
DE102005045350B4 (de) * 2005-09-22 2009-07-16 Siemens Ag Druckschablone eines SMT-Prozesses
US20070082180A1 (en) * 2005-10-10 2007-04-12 King Daniel W System and method for making decorative building panels having a variegated appearance
DE102005049141A1 (de) * 2005-10-14 2007-04-19 Klöckner Pentaplast GmbH & Co. KG Beschichtungsgemisch, das durch Strahlung vernetzbar ist, Kunststoff-Folie und Verfahren zum Beschichten einer Kunststoff-Folie mit einem Beschichtungsgemisch
DE102006061585B4 (de) * 2006-08-23 2013-11-28 Singulus Technologies Ag Verfahren und Vorrichtung zur Rotationsbeschichtung von Substraten
DE102010021466A1 (de) 2010-05-25 2011-12-01 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zur Herstellung strukturierter Oxid-Dünnschichten über Vorstufen aus organisch vernetzten oder organisch vernetzbaren metallorganischen Verbindungen, sowie diese Vorstufen selbst
WO2016039129A1 (ja) * 2014-09-11 2016-03-17 ヘレウス株式会社 硬化した光硬化性樹脂組成物の製造方法及び装置
CN113354968A (zh) * 2020-03-05 2021-09-07 荒川化学工业株式会社 活性能量线硬化型树脂组合物、硬化物及层叠体、硬化方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3919438A (en) * 1972-02-10 1975-11-11 Gen Electric Method of coating using a silicone modified polyester
US4084021A (en) * 1974-10-08 1978-04-11 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for rendering substrates resistant to abrasion
US4042749A (en) * 1974-10-08 1977-08-16 Minnesota Mining And Manufacturing Company Article having abrasion resistant surface formed from the reaction product of a silane and a metal ester
US4758448A (en) * 1982-09-07 1988-07-19 Signet Armorlite, Inc. Coated ophthalmic lenses and method for coating the same
US4544572A (en) * 1982-09-07 1985-10-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Coated ophthalmic lenses and method for coating the same
DE3407087C2 (de) * 1984-02-27 1994-07-07 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V., 8000 München Verfahren und Lack zur Herstellung von kratzfesten Beschichtungen
JPS6160771A (ja) * 1984-08-31 1986-03-28 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 粘着剤組成物
US4956221A (en) * 1987-11-06 1990-09-11 Dow Corning Corporation UV curable conformal coating with moisture shadow cure
GB2212164B (en) * 1987-11-12 1992-01-29 Kansai Paint Co Ltd Low temperature curable composition
JP2668083B2 (ja) * 1988-09-05 1997-10-27 関西ペイント株式会社 自動車用塗料組成物
DE3835968A1 (de) * 1988-10-21 1990-06-21 Fraunhofer Ges Forschung Verfahren zur herstellung von materialien mit einem strukturierten ueberzug
DE3917535A1 (de) * 1989-05-30 1990-12-06 Fraunhofer Ges Forschung Verfahren zur herstellung kratzfester materialien und zusammensetzung hierfuer
DE4011045A1 (de) * 1990-04-05 1991-10-10 Fraunhofer Ges Forschung Verfahren zum beschichten von kunststoffsubstraten und lack zur verwendung in diesem verfahren

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008274058A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 活性エネルギー線硬化性組成物及びコーティング剤組成物、硬化膜
JP2019073677A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 株式会社Kri 塗布液及び高屈折率膜

Also Published As

Publication number Publication date
DE4122743C1 (ja) 1992-11-26
NO922669L (no) 1993-01-11
NO922669D0 (no) 1992-07-07
EP0524417A1 (de) 1993-01-27
KR930002468A (ko) 1993-02-23
FI922996A (fi) 1993-01-11
FI922996A0 (fi) 1992-06-26
FI107616B (fi) 2001-09-14
NO309328B1 (no) 2001-01-15
US5580614A (en) 1996-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05255612A (ja) Uvまたはuv/irまたはir/uv硬化コーティング形成用コーテイング化合物及びその製造方法
US4188451A (en) Polycarbonate article coated with an adherent, durable, silica filled organopolysiloxane coating and process for producing same
CN107110996B (zh) 低折射层和包括其的抗反射膜
FR2473414A1 (fr) Article faconne, revetu, en resine de type polycarbonate et procede de sa preparation
JPH0356514A (ja) 硬化性アクリレート官能性オルガノポリシロキサンコーティング組成物、その調製方法及び固体基材コーティング方法
CN1032474C (zh) 能形成透明耐磨涂层的可着色、可辐射固化的涂层组合物及其作为制品的应用
RU2642663C2 (ru) Отверждаемые ультрафиолетовым излучением композиции покрытия и способы их применения
CN1053629A (zh) 涂敷于聚碳酸酯的烷氧官能硅烷组合物
JP2007535587A (ja) 表面改質した粒子を含有する硬化性組成物
WO1995035336A1 (fr) Composition thermodurcissable et procede de constitution d'une pellicule de finition
CN100478363C (zh) 包含表面改性粒子的可固化组合物
JP2002167552A (ja) ハードコート剤組成物及びハードコート材
JP2013523905A (ja) 着色可能な透明の耐摩耗性ハードコーティングのための熱硬化性組成物
EP0424645A2 (en) Radiation curable transparent coating compositions containing basic colloidal silica
JPS6365115B2 (ja)
JPS59204669A (ja) 耐摩耗性塗膜用組成物
JP2001163906A (ja) 低屈折率組成物、低屈折率膜、光学多層膜および反射防止膜
JP2000356705A (ja) 高屈折率組成物及び該組成物からなる光学膜
JPS60137939A (ja) 表面硬化用塗料および塗料被膜形成物品
US4421893A (en) Tintable, dyeable, curable coatings and coated articles
JP2000336313A (ja) 高屈折率コーティング組成物
US4472464A (en) Tintable, dyeable, curable coatings and coated articles
JPS63247702A (ja) 高屈折率コ−テイング膜
JP2001164119A (ja) 高屈折率組成物および高屈折率膜および反射防止膜
JPH03252414A (ja) シリコーン系コーティング用組成物