JPH05255016A - 殺真菌組成物 - Google Patents

殺真菌組成物

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JPH05255016A
JPH05255016A JP5017360A JP1736093A JPH05255016A JP H05255016 A JPH05255016 A JP H05255016A JP 5017360 A JP5017360 A JP 5017360A JP 1736093 A JP1736093 A JP 1736093A JP H05255016 A JPH05255016 A JP H05255016A
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    • B27K3/00—Impregnating wood, e.g. impregnation pretreatment, for example puncturing; Wood impregnation aids not directly involved in the impregnation process
    • B27K3/34—Organic impregnating agents
    • B27K3/38—Aromatic compounds
    • B27K3/40—Aromatic compounds halogenated
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材防腐組成物 【構成】 式（Ｉ） 【化１】 ［式中、Ａは式 【化２】 から選ばれる。ここでβ−炭素は、式（Ｉ）のベンゼン
環に結合する；Ｒ1およびＲ2は、独立してＨまたはＣ
ｌ；Ｒ3およびＲ4は、独立してＨまたはＣＨ3；Ｒ5は、
メチル、エチルまたはシクロプロピルである。］の化合
物を含む組成物および木材を防腐する方法を提供するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、木材防腐組成物、さら
に詳細には有効成分としてトリアゾール殺真菌を含む木
材防腐組成物に関連する。
【０００２】
【従来の技術】木材は、建設業および産業において重要
な資源材料である。しかし木材は、かびや腐れに感染し
やすく菌類病が原因で変色し得る。ヨーロッパ特許出願
０１３１６８４において明らかにされたようなある種の
トリアゾール化合物を含むさまざまな組成物が、菌類病
と闘う目的で知られている。
【０００３】
【発明の記載】式（Ｉ）
【化３】 ［式中、Ａは式
【化４】 から選ばれるここでβ−炭素は、式（Ｉ）のベンゼン環
に結合する；Ｒ1およびＲ2は、独立してＨまたはＣｌ；
Ｒ3およびＲ4は、独立してＨまたはＣＨ3；Ｒ5は、メチ
ル、エチルまたはシクロプロピルである。］で示される
ある種のトリアゾール化合物がかびや腐れおよび木材の
変色の原因として知られるさまざまな菌類が闘うのに特
に有効であることが、本発明により発見された。
【０００４】本明細書で用いられる木材の語は、合板、
圧搾板、パーティクルボード、木材チップ、パルプまた
は紙の製造中にできた中間体のようなどんなタイプの木
材原料または木製製品も包含する。
【０００５】式（Ｉ）の特に好ましい化合物は、式中Ｒ
1はＣｌであり、Ｒ2およびＲ3はＨであり、Ｒ4はＣＨ3
およびＲ5はシクロプロピルおよびＡは部分構造（ｉ）
であるもの（一般にシプロコナゾールとして知られ
る）；式中Ｒ1はＣｌであり、Ｒ2はＨであり、Ｒ3、Ｒ4
およびＲ5はＣＨ3およびＡは部分構造（iii）であるも
の（一般にテブコナゾールとして知られる）；式中Ｒ1
およびＲ2はＣｌであり、Ｒ3およびＲ4はＨであり、Ｒ5
はエチルおよびＡは部分構造（ii）であるもの（一般に
プロピコナゾールとして知られる）。
【０００６】前の段落で述べた特定の化合物は、市販さ
れている。式（Ｉ）の範囲内に入る他の化合物は、市販
化合物の製造で知られる方法に類似した方法に従って得
られる。
【０００７】木材防腐のために使用する式（Ｉ）の化合
物は、式（Ｉ）の化合物の木材防腐または殺菌に有効な
量として、および環境的にそのような使用に許容できる
担体を含む組成物に好都合に製剤化される。
【０００８】ここで使用される担体の語は、より容易な
または改善された適用できる型、または用いることがで
きるまたは望ましい活性の大きさをもたらすために活性
成分に加え得る、任意の環境的に許容できる液体または
固体原料を意味する。例えば、炭酸カルシウム、マグネ
シウム、キシレンまたは水であり得る。
【０００９】組成物は分散可能な粉剤の形または粒剤で
あり得、例えば、充てん剤およびけんだく化剤も含み得
る粉剤または粒剤の液体中への分散を促進する展着剤ま
たは分散剤である界面活性剤を好都合に含む。
【００１０】水性分散物または乳剤は、所望により展着
剤、分散剤または乳化剤を含む有機溶媒に活性原料を溶
解し、その後展着剤、分散剤または乳化剤のような一種
またはそれ以上の界面活性剤も含み得る水に混合物を加
えることによって製造され得る。適当な有機溶媒は、エ
チレンジクロリド、イソプロピルアルコール、プロピレ
ングリコール、ジアセトンアルコール、トルエン、灯
油、メチルナフタレン、ポリエチレングリコール、Ｎ−
メチル−２−ピロリドン、Ｃ９からＣ１１の脂肪アルコ
ールの混合物、キシレン、トリクロロエチレン、フルフ
リルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコールお
よびグリコールエーテルである。
【００１１】代表的には、組成物は例えば展着剤、分散
剤または乳化剤のような一種またはそれ以上の界面活性
剤の存在下に活性原料を含む一般的に水性の分散物また
は乳剤であってディップまたはスプレイとして使用する
液体製品の形である。界面活性剤は、技術において知ら
れているすべてである陽イオン、陰イオンまたは非陰イ
オンであり得る。
【００１２】適当な陰イオン剤は、石けん、硫酸の脂肪
族モノエステルの塩およびスルホン化芳香族化合物の塩
である。
【００１３】適当な非イオン剤は、脂肪アルコールまた
はアルキルフェノールとエチレンオキシドの縮合生成物
である。他の非イオン剤は、長鎖脂肪酸およびヘキシト
ール無水物から得る部分エステル、エチレンオキシドと
部分エステルの縮合生成物およびレシチンである。
【００１４】本発明の組成物は、さらに増粘剤、消泡
剤、抗凍結剤およびけんだく化剤を含む補助剤を含み得
る。
【００１５】適当なけんだく化剤は、親水性コロイドお
よび野菜ゴム質である。
【００１６】水性の分散物または乳剤として使用する組
成物は、一般に高い割合の活性原料を含む濃厚物の形で
供給され、その濃厚物は、使用前に水で薄められる。濃
厚物は、好都合に９５重量％まで、好ましくは１０−８
５重量％、例えば２５−６０重量％の活性原料を含み得
る。水性の製剤を形成するために希釈後、そのような製
剤は、扱われる木材のタイプおよび菌類のタイプに応じ
てさまざまな量の活性原料を含み得るが、典型的に水性
の製剤は０．０００１重量％から１０重量％、さらに典
型的に０．００１重量％から１重量％の活性原料を含
む。
【００１７】噴霧、浸漬、ペンキブラシ等によって処理
すべき木材に化合物を適用する方法は、当業者に知られ
ている。適用は必要に応じてくり返される。
【００１８】下記の製剤は、本発明において使用に適当
な製剤の代表例であり、木材防腐組成物を得るための慣
習的な方法に従い、混合され、かき混ぜられる。
【００１９】製剤１ ４００ｇ／ｌ シプロコナゾール ５５ｇ／ｌ 非イオンポリマー性乳化剤混合物（例え
ば、ポリアルキレングリコールエーテル／ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテルブレンド） ６６ｇ／ｌ 抗凍結剤（例えば、１,２プロパンジオー
ル） ３ｇ／ｌ 増粘剤（例えば、キサンタンガム） １ｇ／ｌ 殺細菌剤 ４ｇ／ｌ 消泡剤（例えば、シリコン） 残量水
【００２０】製剤２ １００ｇ／ｌ シプロコナゾール ５７ｇ／ｌ 乳化剤（例えば、ノニルフェノールエトキ
シホスフェート） ９６ｇ／ｌ 溶剤（例えば、Ｎ−メチル−２−ピロリド
ン） 残量 溶剤（例えば、ポリエチレングリコール）
【００２１】製剤３ （乳剤用濃厚物） １００ｇ／ｌ シプロコナゾール ７４ｇ／ｌ 乳化剤（例えば、ノニルフェニル−ヒドロ
キシポリ（オキシ−エチレン）ホスフェート） ９２ｇ／ｌ 乳化剤（例えば、アルキルヒドロキシポリ
（オキシエチレン）ホスフェート） ４６ｇ／ｌ 溶剤（例えば、ヘキサノール） １０１ｇ／ｌ 溶剤（例えば、Ｎ−メチル−２−ピロリ
ドン） 残量 溶剤（例えば、Ｃ９からＣ１１脂肪アルコ
ールの混合物）
【００２２】製剤４ （水和粒剤） １０％ シプロコナゾール １５％ 分散剤（例えば、リグニンスルホン酸ナトリウ
ム） ７５％ 担体（例えば、カルシウムマグネシウムカルボ
ネート）
【００２３】インビトロで木材を壊す菌類に対する活性
の試験 式Ｉの試験化合物を含む懸濁液は、それぞれ１００ｐｐ
ｍ、１０ｐｐｍ、１ｐｐｍ、０．１ｐｐｍ、０．０１ｐ
ｐｍの活性原料を含む一連の５つの濃度を作り出すため
にジャガイモぶどう糖寒天（ＰＤＡ）に配合する。この
ように得られた寒天試験組成物を、９ｃｍペトリ皿に注
ぐ。媒質の凝固後、ＰＤＡの活発な成長コロニーの周囲
から取った菌糸円板（直径５ｍｍ）で各皿に接種する
（分離株／濃度当り３反復試験皿）。培養（暗中２４
℃、菌類の成長速度によって５−１４日）後、コロニー
半径を測定する。成長抑制パーセンテージは、処置した
対照プレートに基づいて計算する。ＥＣ９０（９０％成
長抑制を起すに有効な濃度）は、用量反応曲線に基づい
て決定する。
【００２４】式（Ｉ）の化合物は次の菌類およびそれら
が導く症状を含むさまざまな型の菌類と闘うのに有効で
ある。
【００２５】
【表１】 菌類 綱 種 症状 子嚢菌類 シドウィア・ポリスポラ（Sydowia polyspora） 枝枯れ／松 セラトシスティ・ファガセアルム しおれ／ （ceratocysti fagacearum） オーク セラトシスティ・ピリフェラ 青変病 （ceratocysti pilifera） セファロアスクス・フラグランス かび （Cephaloascus fragrans） フイサロスポラ・リョディナ 変色 （Physalospora rhodina） 担子菌類 コリオルス・ベルジコロル（Coriolus versicolor） 腐れ ポリア・プラセンタ（Poria placenta） 腐れ レンティヌス・レピデウス（Lentinus lepideus） 腐れ トラメテス・ベルジコロル（Trametes versicolor） 腐れ セルプラ・ラクリマンス（Serpula lacrymans） かび コニオフォラ・プタネア（Coniophora putanea） 腐れ グロエオフィルム・トラベウム 腐れ （Gloeophyllum trabeum） 不完全菌類 アスペルギルス・ニゲル（Aspergillus niger） 変色 ピアロフォラ・ファスティギアタ 変色 （Phialophora fastigiata） アルテルナリア・アルテルナタ 変色 （Alternaria alternata） リノクラディエラ・アトロビレンス 変色 （Rhinocladiella atrovirens） グリオクラディウム・ロゼウム かび （Gliocladium roseum） アウレオバシディウム・プルランス 変色 （Aureobasidium pullulans） トリコデルマ・ヴィリデ（Trichoderma viride） 腐れ スファエロプシス・サピネア 枝枯れ／ （Sphaeropsis sapinea） 針葉樹 ペンシリウム・エクスパンスム かび （Pencillium expansum）
【００２６】殺真菌活性 さまざまな菌病を防ぐためテストすると、化合物シプロ
コナゾール、プロピコナゾールおよびテブコナゾール
は、菌類コリオルス・ベルジコロル（Coriolus versico
lor）、ポリア・プラセンタ（Poria placenta）、セル
プラ・ラクリマンス（Serpula lacrymans）、コニオフ
ォラ・プタネア（Coniophora putanea）グロエオフィル
ム・トラベウム（Gloeophyllum trabeum）、レンティヌ
ス・レピデウス（Lentinus lepideus）およびトラメテ
ス・ベルジコロル（Trametes versicolor）を含む担子
菌類に対して特によい活性を示す。
【００２７】シプロコナゾールは、特にポリア・プラセ
ンタ（Poria placenta）、レンティヌス・レピデウス
（Lentinus lepideus）およびトラメテス・ベルジコロ
ル（Trametes versicolor）を防ぐのに有効である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 式（Ｉ） 【化１】 ［式中、Ａは式 【化２】 から選ばれるここでβ−炭素は、式（Ｉ）のベンゼン環
    に結合する；Ｒ1およびＲ2は、独立してＨまたはＣｌ；
    Ｒ3およびＲ4は、独立してＨまたはＣＨ3；Ｒ5は、メチ
    ル、エチルまたはシクロプロピルである。］で示される
    化合物の木材防腐に有効な量および環境的に許容できる
    担体を含む木材防腐組成物。
  2. 【請求項２】 式Ｉの化合物がシプロコナゾール、プロ
    ピコナゾールおよびテブコナゾールから選ばれる請求項
    １記載の組成物。
  3. 【請求項３】 式Ｉの化合物がシプロコナゾールであ
    る、請求項２記載の組成物。
  4. 【請求項４】 さらに界面活性剤を含む請求項１から３
    の何れか１項記載の組成物。
  5. 【請求項５】 上記木材の表面に請求項１から３の何れ
    か１項記載の化合物の木材防腐に有効な量を適用するこ
    とを含む木材を防腐するための方法。
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