JP2951772B2 - 木材用防腐組成物 - Google Patents
木材用防腐組成物Info
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- JP2951772B2 JP2951772B2 JP27403391A JP27403391A JP2951772B2 JP 2951772 B2 JP2951772 B2 JP 2951772B2 JP 27403391 A JP27403391 A JP 27403391A JP 27403391 A JP27403391 A JP 27403391A JP 2951772 B2 JP2951772 B2 JP 2951772B2
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Description
【０００１】
【０００２】
【産業上の利用分野】本発明は、木材用防腐組成物に関
する。
する。
【０００３】更に詳しくは、２，５−ジメチルフラン−
３−カルボキシアニリド（以下、ＤＭＦＣと略す）並び
に、３−ブロモ−２，３−ジヨード−２−プロペニルエ
チルカーボネート（以下、サンプラスと略す）、３−ヨ
ード−２−プロピニルブチルカーバメート（以下、トロ
イサンと略す）及び４−クロルフェニル−３−ヨードプ
ロパルギルホルマール（以下、ＩＦ−１０００と略す）
より選ばれた１乃至３種を配合してなる、木材用防腐組
成物に関する。
３−カルボキシアニリド（以下、ＤＭＦＣと略す）並び
に、３−ブロモ−２，３−ジヨード−２−プロペニルエ
チルカーボネート（以下、サンプラスと略す）、３−ヨ
ード−２−プロピニルブチルカーバメート（以下、トロ
イサンと略す）及び４−クロルフェニル−３−ヨードプ
ロパルギルホルマール（以下、ＩＦ−１０００と略す）
より選ばれた１乃至３種を配合してなる、木材用防腐組
成物に関する。
【０００４】
【従来の技術】種々の木材腐朽菌による腐朽を防ぐた
め、従来から各種の無機あるいは有機化合物が、木材防
腐剤として用いられる。しかし、従来の薬剤は毒性が高
く、人体の悪影響や環境汚染性を示したり、高濃度の使
用あるいは高価であること等の欠点を有している。
め、従来から各種の無機あるいは有機化合物が、木材防
腐剤として用いられる。しかし、従来の薬剤は毒性が高
く、人体の悪影響や環境汚染性を示したり、高濃度の使
用あるいは高価であること等の欠点を有している。
【０００５】このため、より一層効果が高く、安全で安
価な木材防腐剤の出現が望まれている。
価な木材防腐剤の出現が望まれている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、よりす
ぐれた木材防腐剤について鋭意検討を重ねた結果、ＤＭ
ＦＣに、各単剤ともすでに殺菌効果の有ることが知られ
ているサンプラス、トロイサン、ＩＦ−１０００を配合
することにより、相剰的にすぐれた防腐効果を示すこと
を見出し、本発明を完成した。
ぐれた木材防腐剤について鋭意検討を重ねた結果、ＤＭ
ＦＣに、各単剤ともすでに殺菌効果の有ることが知られ
ているサンプラス、トロイサン、ＩＦ−１０００を配合
することにより、相剰的にすぐれた防腐効果を示すこと
を見出し、本発明を完成した。
【０００７】
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、２，５−ジメ
チルフラン−３−カルボキシアニリド並びに、３−ブロ
モ−２，３−ジヨード−２−プロペニルエチルカーボネ
ート、３−ヨード−２−プロピニルブチルカーバメート
及び４−クロルフェニル−３−ヨードプロパルギルホル
マールより選ばれた１乃至３種を配合してなる、木材用
防腐組成物である。
チルフラン−３−カルボキシアニリド並びに、３−ブロ
モ−２，３−ジヨード−２−プロペニルエチルカーボネ
ート、３−ヨード−２−プロピニルブチルカーバメート
及び４−クロルフェニル−３−ヨードプロパルギルホル
マールより選ばれた１乃至３種を配合してなる、木材用
防腐組成物である。
【０００９】本発明の組成物を使用する際の配合比は防
腐剤の処理対象となる樹種や木質材料の種類、あるいは
処理手段（例えば、塗布、浸漬、散布、注入、混合、接
着剤混入等）によって適宜選択しうるが、通常はＤＭＦ
Ｃと他剤との配合比は重量比で８０：１〜１：２０の範
囲が用いられ、好適には２０：１〜１：１０であり、更
に好適には４：１〜１：４である。
腐剤の処理対象となる樹種や木質材料の種類、あるいは
処理手段（例えば、塗布、浸漬、散布、注入、混合、接
着剤混入等）によって適宜選択しうるが、通常はＤＭＦ
Ｃと他剤との配合比は重量比で８０：１〜１：２０の範
囲が用いられ、好適には２０：１〜１：１０であり、更
に好適には４：１〜１：４である。
【００１０】本発明の木材用防腐組成物は、担体および
必要に応じて他の補助剤と混合して、木材防腐剤として
通常用いられる製剤形態、例えば油剤、乳剤、可溶化
剤、ペースト剤、水和剤、ドライフロアブル剤、噴霧剤
や塗料等に調製され、公知の木材防腐処理法により使用
される。
必要に応じて他の補助剤と混合して、木材防腐剤として
通常用いられる製剤形態、例えば油剤、乳剤、可溶化
剤、ペースト剤、水和剤、ドライフロアブル剤、噴霧剤
や塗料等に調製され、公知の木材防腐処理法により使用
される。
【００１１】製剤の性状を改善し防腐効果を高めるため
適宜使用される補助剤としては、例えば陰イオン性、陽
イオン性、非イオン性の界面活性剤やメチルセルロー
ス、酢酸ビニール樹脂等の種々の高分子化合物、パラフ
ィン等の撥水剤などをあげることができる。もちろん、
アザコナゾール、プロピコナゾール、サイアベンダゾー
ル、ジクロフルアニド、アルキルアンモニウム系化合物
等の他の木材防腐・防カビ剤や、パーメスリン、サイパ
ーメスリン、エトフェンプロックス、トラロメスリン、
シラネオフェンのようなピレスロイド系化合物、クロル
ピリホス、ホキシム、フェニトロチオンのような有機リ
ン系化合物、カルバリルのようなカーバメート系化合
物、オクタクロロジプロピルエーテルのような他の木材
防虫剤とも混合し、併用することができ、それによって
一層の効果向上を図ることも可能である。
適宜使用される補助剤としては、例えば陰イオン性、陽
イオン性、非イオン性の界面活性剤やメチルセルロー
ス、酢酸ビニール樹脂等の種々の高分子化合物、パラフ
ィン等の撥水剤などをあげることができる。もちろん、
アザコナゾール、プロピコナゾール、サイアベンダゾー
ル、ジクロフルアニド、アルキルアンモニウム系化合物
等の他の木材防腐・防カビ剤や、パーメスリン、サイパ
ーメスリン、エトフェンプロックス、トラロメスリン、
シラネオフェンのようなピレスロイド系化合物、クロル
ピリホス、ホキシム、フェニトロチオンのような有機リ
ン系化合物、カルバリルのようなカーバメート系化合
物、オクタクロロジプロピルエーテルのような他の木材
防虫剤とも混合し、併用することができ、それによって
一層の効果向上を図ることも可能である。
【００１２】実際の使用に際しての本発明組成物の含量
は、製剤の形態に従い広い範囲にわたって変化させうる
が、一般には製剤中の０．１〜９５重量％、好適には
０．２〜６０重量％の範囲である。
は、製剤の形態に従い広い範囲にわたって変化させうる
が、一般には製剤中の０．１〜９５重量％、好適には
０．２〜６０重量％の範囲である。
【００１３】つぎに本発明の木材防腐組成物の効力を試
験例によって説明する。
験例によって説明する。
【００１４】
寒天希釈法による二元最小発育阻止濃度 寒天希釈法により、所定濃度に調製された薬剤を含む各
滅菌培地（ポテトデキストロース寒天培地：ポテト浸出
液末０．４％、グルコース２％、寒天１．５％）上に、
あらかじめ同様の培地上に生育させた木材腐朽菌カワラ
タケ、オオウズラタケおよびナミダタケの菌叢（約４ｍ
ｍ直径）を接種し、カワラタケおよびオオウズラタケで
は２５℃で５日間、ナミダタケでは２０℃で７日間培養
したのちの菌糸の生育状況から二元最小発育阻止濃度を
求めた。
滅菌培地（ポテトデキストロース寒天培地：ポテト浸出
液末０．４％、グルコース２％、寒天１．５％）上に、
あらかじめ同様の培地上に生育させた木材腐朽菌カワラ
タケ、オオウズラタケおよびナミダタケの菌叢（約４ｍ
ｍ直径）を接種し、カワラタケおよびオオウズラタケで
は２５℃で５日間、ナミダタケでは２０℃で７日間培養
したのちの菌糸の生育状況から二元最小発育阻止濃度を
求めた。
【００１５】なお、相剰作用の有無は、すでにＦ．Ｃ．
ＫｕｌｌらによってＡｐｐｌｉｅｄＭｉｃｒｏｂｉｏｌ
ｏｇｙ ９ ５３８〜５４１（１９６１）に記載され、
現在一般に用いられている方法に基づいて検討した。
ＫｕｌｌらによってＡｐｐｌｉｅｄＭｉｃｒｏｂｉｏｌ
ｏｇｙ ９ ５３８〜５４１（１９６１）に記載され、
現在一般に用いられている方法に基づいて検討した。
【００１６】まず、ＤＭＦＣにサンプラスを配合したと
きの結果を表１及び図１に、ＤＭＦＣにトロイサンを配
合したときの結果を表２及び図２に、ＤＭＦＣにＩＦ−
１０００を配合したときの結果を表３及び図３に示す。
きの結果を表１及び図１に、ＤＭＦＣにトロイサンを配
合したときの結果を表２及び図２に、ＤＭＦＣにＩＦ−
１０００を配合したときの結果を表３及び図３に示す。
【００１７】図１乃至図３に示した二元最小発育阻止濃
度曲線はいずれも破線で示した対角線よりも相当下方に
存在している。
度曲線はいずれも破線で示した対角線よりも相当下方に
存在している。
【００１８】このことはサンプラス、トロイサンおよび
ＩＦ−１０００はいずれもＤＭＦＣに配合することによ
り相剰効果のあることを明白に示している。
ＩＦ−１０００はいずれもＤＭＦＣに配合することによ
り相剰効果のあることを明白に示している。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【表２】
【００２１】
【表３】
【００２２】次に本発明組成物の若干の製剤例をあげる
が、配合量、補助剤の種類等は大幅に変更し得るもので
あることは云うまでもない。
が、配合量、補助剤の種類等は大幅に変更し得るもので
あることは云うまでもない。
【００２３】
【製剤例１】 （乳剤）ＤＭＦＣを１０部およびサンプラスを３０部、
キシレン５０部に溶解させ、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル１０部を加えて十分に混合し乳剤を得
た。
キシレン５０部に溶解させ、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル１０部を加えて十分に混合し乳剤を得
た。
【００２４】この乳剤は用時適量の水で希釈して、処理
すべき木質材料に塗布、浸漬、もしくはスプレー等の方
法で使用される他に、合板、パーティクルボード、ハー
ドボード等の接着剤に混入処理して使用できる。
すべき木質材料に塗布、浸漬、もしくはスプレー等の方
法で使用される他に、合板、パーティクルボード、ハー
ドボード等の接着剤に混入処理して使用できる。
【００２５】
【製剤例２】 （油剤）ＤＭＦＣ３部およびトロイサン１部をケロシン
９６部に溶解させ油剤を得た。
９６部に溶解させ油剤を得た。
【００２６】
【製剤例３】 （水和剤）ＤＭＦＣ１５部、ＩＦ−１０００ ２５部、
クレー５６部、ラウリルアルコールスルホン酸ソーダ３
部およびポリビニルアルコール１部を混合機中で均一に
混合し、ハンマーミルで粉砕して水和剤を得た。
クレー５６部、ラウリルアルコールスルホン酸ソーダ３
部およびポリビニルアルコール１部を混合機中で均一に
混合し、ハンマーミルで粉砕して水和剤を得た。
【００２７】
【図１】ＤＭＦＣにサンプラスを配合したときの結果を
グラフ（二元最小発育阻止濃度曲線）に表したものであ
る。
グラフ（二元最小発育阻止濃度曲線）に表したものであ
る。
【図２】ＤＭＦＣにトロイサンを配合したときの結果を
グラフ（二元最小発育阻止濃度曲線）に表したものであ
る。
グラフ（二元最小発育阻止濃度曲線）に表したものであ
る。
【図３】ＤＭＦＣにＩＦ−１０００を配合したときの結
果をグラフ（二元最小発育阻止濃度曲線）に表したもの
である。
果をグラフ（二元最小発育阻止濃度曲線）に表したもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−91109（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−61802（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−118504（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−161304（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−74601（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−83002（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−6102（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A01N 43/08 A01N 31/14 A01N 47/06 A01N 47/12
Claims (1)
- 【請求項１】２，５−ジメチルフラン−３−カルボキシ
アニリド並びに、３−ブロモ−２，３−ジヨード−２−
プロペニルエチルカーボネート、３−ヨード−２−プロ
ピニルブチルカーバメート及び４−クロルフェニル−３
−ヨードプロパルギルホルマールより選ばれた１乃至３
種を配合してなる、木材用防腐組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27403391A JP2951772B2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 木材用防腐組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27403391A JP2951772B2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 木材用防腐組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05112406A JPH05112406A (ja) | 1993-05-07 |
| JP2951772B2 true JP2951772B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=17536029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27403391A Expired - Fee Related JP2951772B2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 木材用防腐組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2951772B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8785662B2 (en) | 2010-05-12 | 2014-07-22 | Sds Biotech K.K. | Anilide-based compounds for preserving wood and method of use thereof |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4237986A1 (de) * | 1992-11-11 | 1994-05-19 | Bayer Ag | Verwendung von Furancarboxamiden im Materialschutz |
| ES2159557T3 (es) * | 1994-04-15 | 2001-10-16 | Sankyo Co | Derivados de dimetilfurancarboxianilida. |
| US5977168A (en) * | 1994-04-15 | 1999-11-02 | Sankyo Company, Limited | Wood preservative compositions containing dimethylfurancarboxyanilide derivatives |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP27403391A patent/JP2951772B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8785662B2 (en) | 2010-05-12 | 2014-07-22 | Sds Biotech K.K. | Anilide-based compounds for preserving wood and method of use thereof |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05112406A (ja) | 1993-05-07 |
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