JPH0525479U - 構造物の外壁面上に吊下げる広告体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造物外壁面上における取付け、取外しが容
易にできる広告体を提供する。 【構成】 構造物に配置したワイヤ支持体に一端部を結
合したワイヤが巻回され遠隔操作可能な駆動機構を有す
る巻取機を広告体に装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は構造物の外壁面上に吊下げる広告体に関し、外壁面上を遠隔操作によ り自由に移動可能とすることにより、必要に応じて任意の場所に容易に設置する ことを可能としたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来ビル等の構造物の外壁面に広告体を取付ける場合は、足場を組み広告体を 所望の場所に固定した後足場を外すという一連の作業が必要であり、またこの広 告体を構造物の他の場所に移動する場合は同様に足場を組み広告体を取外した後 他の場所に足場を組んで取付作業を行うことが必要である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように広告体を取付け、取外す場合に一々足場を組むことは、面倒であり 、特に広告の内容をひんぱんに変える必要がある場合には作業能率が極めて悪い という問題がある。 よって、本考案は、上記従来の広告体の取付け、取外しの際の問題点を解決し 、必要な時期および場所に必要な内容の広告体を簡単に設置することが可能な広 告体を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決する手段】

上記目的を達成する本考案の構造物外壁面上に吊下げる広告体は構造物の適宜 の箇所に配置したワイヤ支持体に一端部を結合したワイヤが巻回され遠隔操作可 能な駆動機構を有する巻取機を広告体に装着したことを特徴とするものである。

【０００５】 ワイヤ支持体としては構造物の屋上等適宜の箇所に設置した突梁やＳ型、Ｕ型 等のフック等を使用することができる。また該ワイヤ支持体は、構造物の上端部 に配設した仮設横行レールに走行可能に取付けた１または複数の遠隔操作可能な 駆動機構を備えたトロリーであってもよい。

【０００６】 広告体には１または複数の遠隔操作可能なワイヤ巻取機を装着する。巻取機と しては、遠隔操作が可能な駆動機構を備え、シーブに一回ないし数回ワイヤを巻 回したまゝ吊下物をワイヤに沿って昇降させるエンドレスワインダーが好ましい 。この種のエンドレスワインダーとしてはたとえば特開平２−１５８５９７号に 開示されたものを使用することができる。

【０００７】 広告体の広告媒体としては任意のタイプのものを使用することができるが、発 光ダイオードを使用すればよく目立つ上に広告内容を自在に変更することができ るので便利である。また広告体は箱形のほか特に形状に限定はない。

【０００８】 巻取機およびトロリーの遠隔操作は公知の有線または無線操縦装置によって行 うことができる。また市販のシーケンサを使用することにより広告体を上下また は左右に自動的に移動させることができ、必要に応じ効果的に広告機能を発揮さ せることができる。

【０００９】

【作用】

ワイヤ支持体を構造物の任意の位置に取付け、遠隔操作により巻取機の駆動機 構を駆動することにより広告体をワイヤに沿って昇降させ外壁面上の上下方向に 任意の位置に位置させる。 ワイヤ支持体として仮設横行レールに走行可能に取付けたトロリーを使用する 場合は、遠隔操作によりトロリーの駆動機構を駆動することにより、昇降動作の ほかに広告体を左右方向に移動させ外壁面上の左右方向に任意の位置に位置させ ることができる。

【００１０】

【実施例】

以下添付図面を参照して本考案の一実施例について説明する。 図１はワイヤ支持体としてトロリーを使用することにより広告体を上下方向の みならず左右方向にも移動自在とした実施例を示す。構造物１の上端部に固定さ れたレール支持台２には断面「コ」字状の仮設横行レール３が取付けられている 。この仮設横行レール３には、２台の横行トロリー４が走行可能に装着されてい る。これらのトロリー４は図示を省略した連結ロッドによって相互に連結されて おり、一方が駆動トロリー、他方が従動トロリーとされており、駆動トロリーを 駆動することにより一体的に走行するように構成されている。駆動トロリーには 減速機を介してモータ（図示せず）が装着されておりこのモータを公知の無線操 縦装置により遠隔操作することができるようになっている。

【００１１】 これらの１対のトロリー４にはそれぞれワイヤ５の一端部が取付けられており 、ワイヤ５の他端側は箱形の広告体６の内部に装着されたエンドレスワインダー ７に一回ないし数回巻回され、ワイヤの余分の部分はワイヤリール８に巻回され ている。エンドレスワインダー７はモータ７ａを備えており、このモータ７ａを 公知の無線操作装置により遠隔操作することができる。

【００１２】 ９は広告体６の振れを防止するために設けられた公知の真空吸着ファンである 。この真空吸着ファンの代りに吸着用パッドを設けることもできる。

【００１３】 本実施例においては広告媒体として多数の発光ダイオード１０で形成される広 告板が使用されており、これら発光ダイオード１０の中所定のものを発光させる ことにより所望の文字、図形等からなる広告内容を形成するようになされている 。

【００１４】 次にこの広告体の動作について説明する。広告体を構造物外壁面上の所定の位 置に設置しようとする場合は、まず構造物１の上端部にレール支持台２を介して 仮設横行レール３を取付け、トロリー４を走行可能にレール３に取付けた後トロ リー４からワイヤ５を地上まで吊り下げる。地上において準備した広告体６のエ ンドレスワインダー７にワイヤを巻回した後余ったワイヤ部分をワイヤリール８ に巻取る。

【００１５】 次いで無線操作装置を操作してエンドレスワインダー７のモータ７ａを駆動し 、エンドレスワインダー７のシーブを回転させることにより広告体６をワイヤ５ に沿って上昇させ、外壁面上の上方方向の所定位置で停止することにより広告体 ６の設置を完了する。 広告体６による広告を終了する場合はエンドレスワインダーを遠隔操作して広 告体６をワイヤ５に沿って下降させればよい。

【００１６】 また広告体６を外壁面上において左右方向に他の位置に移動させたい場合は、 無線操縦装置を操作してトロリー４のモータを駆動し、トロリー４を左右方向に 移動することにより広告体を左右方向の所定の位置に移動する。

【００１７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、ワイヤ支持体を構造物の任意の位置に取 付け、遠隔操作により巻取機の駆動機構を駆動することにより広告体をワイヤに 沿って昇降させ外壁面上の上下方向に任意の位置に位置させる。

【００１８】 また、ワイヤ支持体として仮設横行レールに走行可能に取付けたトロリーを使 用する場合は、遠隔操作によりトロリーの駆動機構を駆動することにより、昇降 動作のほかに広告体を左右方向に移動させ外壁面上の左右方向に任意の位置に吉 させることができる。 したがって、広告体の設置、取外しに際し一々足場を組む必要がないので、省 力化を図ることができ、作業能率を大幅に改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の広告体の一実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 構造物 ４ ワイヤ支持体 ５ ワイヤ ６ 広告体 ７ 巻取機

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】構造物の適宜の箇所に配置したワイヤ支持
   体に一端部を結合したワイヤが巻回され遠隔操作可能な
   駆動機構を有する巻取機を広告体に装着したことを特徴
   とする構造物の外壁面上に吊下げる広告体。
2. 【請求項２】該ワイヤ支持体は構造物の上端部に配設し
   た横行レールに走行可能に取付けた遠隔操作可能な駆動
   機構を備えたトロリーである請求項１記載の広告体。