JPH05251914A - マイクロ波遅波回路 - Google Patents

マイクロ波遅波回路

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JPH05251914A
JPH05251914A JP4046783A JP4678392A JPH05251914A JP H05251914 A JPH05251914 A JP H05251914A JP 4046783 A JP4046783 A JP 4046783A JP 4678392 A JP4678392 A JP 4678392A JP H05251914 A JPH05251914 A JP H05251914A
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line
microwave
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strip conductor
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Hideki Kamitsuna
秀樹 上綱
Hirotsugu Ogawa
博世 小川
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ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories
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A T R KOUDENPA TSUSHIN KENKYUSHO KK
ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来例に比較して高い遅波率と高い特性イン
ピーダンスを有し、かつより小型のマイクロ波遅波回路
を提供する。 【構成】 第1のストリップ導体を、第1と第2の接地
導体の間に、それぞれ第1と第2の誘電体層を介して挟
設してなるトリプレートマイクロストリップ線路で構成
された少なくとも1個の第1の伝送線路と、上記第1の
ストリップ導体よりも狭い幅を有する第2のストリップ
導体を、互いに所定の間隔だけ離れて形成された第3と
第4の接地導体上に、第3の誘電体層を介して、上記第
3と第4の接地導体との距離が同一となるように形成し
てなるエレベーテッドコプレーナ線路で構成された少な
くとも1個の第2の伝送線路とを備え、上記第1の伝送
線路と上記第2の伝送線路とを交互に、かつ上記第1と
第2の伝送線路の延伸接続方向に縦続して接続すること
によって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、概ね1GHz以上のマ
イクロ波帯、又は準ミリ波帯などの信号波であって、光
の速度よりも遅い位相速度を有する遅波を伝搬させるマ
イクロ波遅波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図20に従来例のマイクロ波遅波回路を
示す。図20に示すように、半導体基板4上に、幅Ws
の中心導体6と、中心導体6から所定の間隔Wpだけ離
れて形成された接地導体5a,5bとからなるコプレー
ナ線路5Lが形成された後、当該コプレーナ線路5Lの
全面上に誘電体層3が形成される。さらに、上記誘電体
層3の全面上に、それぞれコプレーナ線路5Lの長手方
向と垂直な長手方向の辺と幅Laを有する複数のストリ
ップ接地導体1が、いわゆる枕木形状又は格子形状でそ
れぞれ所定の間隔Lbだけ離れて形成される。
【0003】当該マイクロ波遅波回路のストリップ接地
導体1が形成されている領域において、ストリップ接地
導体1の長手方向と平行な方向での縦断面(以下、第1
の縦断面という。)では、誘電体層3を介して形成され
る中心導体6とストリップ接地導体1との間の静電容量
は比較的大きくなり、その結果、容量性の比較的低い特
性インピーダンスZLを有する第1の伝送線路500と
なる。一方、ストリップ接地導体1が形成されていない
領域において、ストリップ接地導体1の長手方向と平行
な方向での縦断面(以下、第2の縦断面という。)で
は、中心導体6と接地導体5a,5bとの間に磁力線が
比較的多く鎖交するため、誘導性の比較的高い特性イン
ピーダンスZHを有する第2の伝送線路600となる。
すなわち、当該従来例のマイクロ波遅波回路は、第1の
縦断面を有しかつ容量性の比較的低い特性インピーダン
スZLを有し実質的にマイクロストリップ線路で構成さ
れた少なくとも1個の第1の伝送線路500と、第2の
縦断面を有しかつ誘導性の比較的高い特性インピーダン
スZHを有しコプレーナ線路で構成された少なくとも1
つの第2の伝送線路600とを備え、上記第1の伝送線
路500と上記第2の伝送線路600とを交互にかつス
トリップ接地導体1の長手方向と垂直な方向である上記
各伝送線路500,600の延伸接続方向に縦続して接
続して構成されている。
【0004】ここで、周期長(La+Lb)が管内波長
に比べて十分に短くかつZH≫ZLである場合に、当該マ
イクロ波遅波回路にマイクロ波信号が入力されたとき、
その電気エネルギーが主として第1の伝送線路500に
蓄積される一方、その磁気エネルギーが主として第2の
伝送線路600に蓄積され、その結果、光の速度よりも
遅い位相速度を有する遅波が伝搬する。また、上記周期
長(La+Lb)が管内波長に近づくと、定在波が存在
するため、遮断周波数が生じる。なお、当該マイクロ波
遅波回路において、自由空間波長を管内波長で除算した
商で定義される遅波率は(ZH/ZL)の平方根にほぼ等
しくなり、特性インピーダンスは(ZH・ZL)の平方根
にほぼ等しい。
【0005】従って、当該回路の回路面積を小さくする
ため、遅波率を高くするためには、特性インピーダンス
Hを増大させかつ特性インピーダンスZLを減少させる
ことが必要となる。ここで、特性インピーダンスZL
減少させるためには、コプレーナ線路5Lの中心導体6
の幅Wsを広げればよく、また、特性インピーダンスZ
Hを増大させるためには、中心導体6と各接地導体5
a,5bとの間隔Wpを広げればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のことは、明らかにコプレーナ線路5Lの各接地導体5
a,5bの間隔(Ws+2Wp)が増大し、その結果、
当該回路の回路面積が増大することになる。もし、特性
インピーダンスZHを大幅に増大させることがむずかし
いならば、比較的低い特性インピーダンスを有するマイ
クロ波遅波回路しか実現できなくなる。この比較的低い
特性インピーダンスを有するマイクロ波遅波回路は、入
力インピーダンスが比較的小さいFETなどの能動素子
との接続には有効であるが、特性インピーダンスが比較
的低いことは、この遅波回路をマイクロ波回路全般に広
く適用するときの制限条件となるという問題点があっ
た。
【0007】本発明の目的は以上の問題点を解決し、従
来例に比較して高い遅波率と高い特性インピーダンスを
有し、かつより小型のマイクロ波遅波回路を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のマイクロ波遅波回路は、第1のストリップ導体を、
第1と第2の接地導体の間に、それぞれ第1と第2の誘
電体層を介して挟設してなるトリプレートマイクロスト
リップ線路で構成された少なくとも1個の第1の伝送線
路と、上記第1のストリップ導体よりも狭い幅を有する
第2のストリップ導体を、互いに所定の間隔だけ離れて
形成された第3と第4の接地導体上に、第3の誘電体層
を介して、上記第3と第4の接地導体との距離が同一と
なるように形成してなるエレベーテッドコプレーナ線路
で構成された少なくとも1個の第2の伝送線路とを備
え、上記第1の伝送線路と上記第2の伝送線路とを交互
に、かつ上記第1と第2の伝送線路の延伸接続方向に縦
続して接続することによって構成されたことを特徴とす
る。
【0009】また、請求項2記載のマイクロ波遅波回路
は、上記第2のストリップ導体はメアンダ形状又はスパ
イラル形状で形成されたことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3記載のマイクロ波遅波回
路は、上記第2のストリップ導体はさらに、メアンダ形
状又はスパイラル形状のストリップ導体を備えたことを
特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載のマイクロ波遅波回路において
は、上記第1の伝送線路が容量性の比較的低い特性イン
ピーダンスZLを有する一方、上記第2の伝送線路が誘
導性の比較的高い特性インピーダンスZHを有する。こ
こで、当該マイクロ波遅波回路の入力端にマイクロ波信
号が入力されたとき、その電気エネルギーが主として上
記第1の伝送線路に蓄積される一方、その磁気エネルギ
ーが主として上記第2の伝送線路に蓄積され、その結
果、光の速度よりも遅い位相速度を有する遅波が伝搬す
る。
【0012】当該マイクロ波遅波回路は、次の3つの特
徴を有する。 (a)上記第1の伝送線路の上記第1のストリップ導体
の幅は、上記第2の伝送線路のそれよりも広い。これに
よって、上記第2の伝送線路の特性インピーダンスZH
を、上記第1の伝送線路の特性インピーダンスZLに比
較して高くすることができる。言い換えると、特に上記
第2の伝送線路における線路幅を縮小させることができ
る。 (b)上記第1の伝送線路をトリプレートマイクロスト
リップ線路で構成したので、後述する図15及び図16
のシミュレーションの結果から明らかなように、ストリ
ップ導体の同一の幅Wsでより低い特性インピーダンス
Lが得られるために、より大きな遅波率を実現するこ
とができる。言い換えると、同一の遅波率が得られる遅
波回路を構成した場合、ストリップ導体の幅を縮小でき
る。 (c)上記第2の伝送線路をエレベーテッドコプレーナ
線路で構成したので、後述する図17のシミュレーショ
ンの結果から明らかなように、同一のスロットの幅Lg
でより高い特性インピーダンスZHを実現することがで
きる。言い換えると、同一の遅波率が得られる遅波回路
を構成した場合に、より高いインピーダンスを有する第
2の伝送線路の線路幅を縮小できる。
【0013】また、請求項2記載のマイクロ波遅波回路
においては、好ましくは、上記第2のストリップ導体は
メアンダ形状又はスパイラル形状で形成される。これに
よって、上記第2の伝送線路における延伸接続方向の長
さを大幅に短縮することができ、当該マイクロ波遅波回
路を小型化することができる。
【0014】さらに、請求項3記載のマイクロ波遅波回
路おいては、好ましくは、上記第2のストリップ導体は
さらに、メアンダ形状又はスパイラル形状のストリップ
導体を備える。これによって、上記第2の伝送線路にお
ける延伸接続方向の長さを大幅に短縮することができ、
当該マイクロ波遅波回路を小型化することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて以下に説明する。
【0016】<マイクロ波遅波回路の構成及び動作>図
1は本発明に係る一実施例であるマイクロ波遅波回路の
斜視図であり、図2は図1のA−A’線についての縦断
面(以下、第1の縦断面という。)を示す断面図であ
り、図3は図1のB−B’線についての縦断面(以下、
第2の縦断面という。)を示す断面図である。なお、図
1乃至図3において図20と同様のものについては同一
の符号を付している。
【0017】本実施例のマイクロ波遅波回路は、第1の
縦断面においてストリップ導体6aから突出する2個の
突出導体6bを備えることによりストリップ導体6aの
幅Wsよりも広い中心導体6の幅Wstを備える第1の
縦断面を有して容量性の比較的低い特性インピーダンス
Lを有する図2に示すトリプレートマイクロストリッ
プ線路で構成された複数の第1の伝送線路100と、第
2の縦断面を有して誘導性の比較的高い特性インピーダ
ンスZHを有する図3に示すエレベーテッドコプレーナ
線路で構成された複数の第2の伝送線路200とを備
え、上記第1の伝送線路100と上記第2の伝送線路2
00とを交互に、かつ中心導体6の長手方向と平行な方
向である各伝送線路100,200の延伸接続方向に縦
続して接続することによって構成されたことを特徴とし
ている。以下、本実施例においては、当該マイクロ波遅
波回路の半導体基板4の平面をX−Y平面とし、各線路
100,200の長手方向をY軸方向とし、Y軸方向と
垂直な方向をX軸方向とする。
【0018】本実施例のマイクロ波遅波回路は以下の工
程で形成される。
【0019】まず、図4に示すように、GaAsにてな
る半導体基板4の全面上に、X軸方向に平行な長手方向
を有する長さLgの辺とY軸方向に平行な長さLbの辺
を有する複数の矩形スロット5sが互いに所定の間隔L
aだけ離れてY軸方向に並置されて形成された接地導体
5が形成される。次いで、上記接地導体5及び矩形スロ
ット5sを介して露出した半導体基板4の全面上に、誘
電体層3aが形成された後、図5に示すように、当該誘
電体層3a上に、X軸方向の幅Wsを有するとともにY
軸方向が長手方向となり各矩形スロット5sの中心を通
過するストリップ導体6aと、各矩形スロット5sの間
に位置する接地導体5の直上に位置しかつストリップ導
体6aからX軸方向及びX軸方向と反対の方向に突出す
るY軸方向の幅Laの矩形形状の突出導体6bとからな
る中心導体6が形成される。ここで、ストリップ導体6
aと2つの突出導体6bからなるX軸方向の長さはそれ
ぞれ、図1及び図2においてWst,Wstで示されて
いる。なお、図5において、PIは当該マイクロ波遅波
回路の入力端であり、POはその出力端である。
【0020】さらに、中心導体6及び露出している誘電
体層3aの全面上に誘電体層3bが形成された後、誘電
体層3b上に、ストリップ接地導体1の一部が各矩形ス
ロット5sの間に位置する接地導体5の直上に位置しか
つX軸方向が長手方向となり幅Laを有する複数のスト
リップ接地導体1が、互いに所定のLbだけ離れかつ接
地導体5の直上に位置するように、言い換えれば、各矩
形スロット5sの直上に位置しないように、いわゆる枕
木形状又は格子形状で形成される。
【0021】以上のように形成されたマイクロ波遅波回
路の第1の縦断面においては、図2に示すように、スト
リップ導体6aと突出導体6bからなる中心導体6が接
地導体5とストリップ接地導体1との間にそれぞれ誘電
体層3a,3bを介して挟設されてなるトリプレートマ
イクロストリップ線路で構成された第1の伝送線路10
0が形成されている。この第1の伝送線路100は、容
量性の比較的低い特性インピーダンスZLを有する。一
方、当該マイクロ波遅波回路の第2の縦断面において
は、図3に示すように、接地導体5よりも誘電体層3a
の厚さだけ上側に位置するストリップ導体6aが、図3
の図上左右方向に位置する各接地導体5から所定の同一
の間隔だけ離れて形成されてなるエレベーテッドコプレ
ーナ線路で構成された第2の伝送線路200が形成され
ている。この第2の伝送線路200は、中心導体6と接
地導体5との間で比較的多い磁力線が鎖交するため、誘
導性の比較的高い特性インピーダンスZHを有する。こ
こで、周期長(La+Lb)が管内波長に比べて十分に
短くかつZH≫ZLであるように上記各導体が形成され
る。なお、好ましい実施例においては、La=Lbであ
り、このとき、遅波率が最大になる。
【0022】上記のように構成されたマイクロ波遅波回
路の入力端PIにマイクロ波信号が入力されたとき、そ
の電気エネルギーが主として第1の伝送線路100に蓄
積される一方、その磁気エネルギーが主として第2の伝
送線路200に蓄積され、その結果、光の速度よりも遅
い位相速度を有する遅波が伝搬する。
【0023】<シミュレーション及び実施例の効果>本
発明者は、図1に示した本実施例のマイクロ波遅波回路
の効果について検証を行うため、以下のシミュレーショ
ンを行った。
【0024】本発明者のシミュレーションによれば、第
1の伝送線路100の誘電体層3a,3bの各厚さを5
μmとしそれらの各比誘電率を3.3とするとともに、
中心導体6の幅Wstを100μmとすると、第1の伝
送線路100の特性インピーダンスは約2.5Ωとな
る。また、第2の伝送線路200のストリップ導体6a
の幅Wsを5μmとし、スロット5sの幅Lgを200
μmとすると、第2の伝送線路200の特性インピーダ
ンスは約120Ωとなる。これらの第1と第2の伝送線
路100,200を用いて図1に示すようにマイクロ波
遅波回路を構成したとき、その遅波率は約7となる。一
方、図20に図示した従来例において上記の条件のもと
で中心導体6の幅Wsを100μmとすると、第2の伝
送線路600の特性インピーダンスを120Ωにするた
めには、間隔Wpとして1300μmが必要である。従
って、図20に図示された従来例に比較してX軸方向に
平行な線路幅を1/10以下に縮小することができる。
【0025】図13は、当該シミュレーションのために
用いたトリプレートマイクロストリップ線路の縦断面図
であり、当該トリプレートマイクロストリップ線路は、
半導体基板4上に、ストリップ導体の幅Wstの中心導
体103が接地導体101と接地導体104との間にそ
れぞれ誘電体層102,103を介して挟設されて構成
されている。ここで、誘電体層102,103はそれぞ
れ3.3の比誘電率を有し、誘電体層102,103の
合計の厚さは5μmである。
【0026】また、図14は、当該シミュレーションの
ために用いたマイクロストリップ線路の縦断面図であ
り、図14において図13と同様のものについては同一
の符号を付している。当該マイクロストリップ線路は、
図14に示すように、半導体基板4上に形成された接地
導体101上に誘電体層102を介して幅Wstのスト
リップ導体103が形成されて構成されている。ここ
で、誘電体層102の厚さは2.5μmである。
【0027】図15は、図13のトリプレートマイクロ
ストリップ線路と図14のマイクロストリップ線路のシ
ミュレーション結果である、ストリップ導体の幅Wst
に対する特性インピーダンスの特性を示すグラフであ
る。図15から明らかなように、同一のストリップ導体
の幅Wstのとき、トリプレートマイクロストリップ線
路の特性インピーダンスは、マイクロストリップ線路の
それの1/2になることがわかる。
【0028】なお、誘電体層3a,3bの厚さを薄くす
ることによって、トリプレートストリップ線路及びマイ
クロストリップ線路の特性インピーダンスを低下させる
ことができるが、これらの特性インピーダンスの比は図
15に示した関係で保存される。
【0029】図16は、図13のトリプレートマイクロ
ストリップ線路を用いて構成される図1の本実施例のマ
イクロ波遅波回路と、図20の従来例のマイクロ波遅波
回路におけるコプレーナ線路に代えて、図14のマイク
ロストリップ線路の上下を逆転した線路を用いて構成さ
れるマイクロ波遅波回路のシミュレーション結果であ
り、ストリップ導体の幅Wstに対する遅波率と特性イ
ンピーダンスの特性を示すグラフである。当該シミュレ
ーションにおいて、各第1の伝送線路100,500の
特性インピーダンスZLとして図15のシミュレーショ
ン結果を用い、また、図1における第2の伝送線路20
0及び図20における第2の伝送線路600の各特性イ
ンピーダンスZHを150Ωとし、La=Lbとした。
【0030】図16から明らかなように、同一のストリ
ップ導体の幅Wstのとき、図1のマイクロ波遅波回路
の遅波率は、図20のマイクロ波遅波回路のそれの1.
5倍になることがわかる。
【0031】図17は、シミュレーションのために用い
たエレベーテッドコプレーナ線路の縦断面図であり、当
該エレベーテッドコプレーナ線路は、以下のように形成
される。すなわち、比誘電率が12.9の半導体基板4
上に、所定の間隔Lgだけ離れて接地導体110a,1
10bが形成された後、当該接地導体110a,110
b及び露出している半導体基板4上に、比誘電率3.3
の誘電体層111,112,113がそれらの合計の厚
さがHとなるように積層される。ここで、Hは接地導体
110a,110bの下面を基準にしたストリップ導体
114の高さを示すパラメータであり、以下、高さHと
いう。次いで、誘電体層113上に、中心導体である幅
5μmのストリップ導体114が各接地導体110a,
110bから所定の同一の距離だけ離れて形成された
後、ストリップ導体114及び露出している誘電体層1
13上に誘電体層115が形成される。
【0032】図18は、図17のエレベーテッドコプレ
ーナ線路のシミュレーション結果である、スロットの幅
Lgに対する特性インピーダンスの特性を示すグラフで
ある。図18から明らかなように、同一のスロットの幅
Lgのもとで、中心導体であるストリップ導体の位置が
接地導体110a,110bの面から離れれば離れるほ
ど、すなわち高さHが大きくなるにほど、当該エレベー
テッドコプレーナ線路の特性インピーダンスが高くなる
ことがわかる。言い換えると、同一の高い特性インピー
ダンスを有する線路を構成した場合、ほぼスロット幅L
gで規定されるエレベーテッドコプレーナ線路の線路幅
を縮小することができる。
【0033】ところで、上述のように、当該マイクロ波
遅波回路の遅波率はほぼ(ZH/ZL)の平方根に等しい
ため、遅波率を高くするためには特性インピーダンスZ
Hを増大させかつ特性インピーダンスZLを減少させる必
要がある。図20の図示した従来例においてこの条件を
満足させるためには、中心導体6の幅Wsを広げて第1
の伝送線路500の特性インピーダンスZLをさらに下
げることが必要となる。この状態で、第2の伝送線路6
00の特性インピーダンスZHを上げるためには、コプ
レーナ線路5Lの間隔Wpを広げる必要がある。公知の
通り、コプレーナ線路の特性インピーダンスは中心導体
6の幅Wsと間隔Wpとの比によって一義的に決定され
るので、従来例において遅波率をさらに上げるために
は、必然的にコプレーナ線路の線路の占有幅が増大す
る。
【0034】一方、本実施例のマイクロ波遅波回路は、
第1の縦断面においてストリップ導体6aから突出する
2個の突出導体6bを備えることによりストリップ導体
6aの幅Wsよりも広い中心導体6の幅Wstを備える
第1の縦断面を有して容量性の比較的低い特性インピー
ダンスZLを有する図2に示すトリプレートマイクロス
トリップ線路で構成された複数の第1の伝送線路100
と、第2の縦断面を有して誘導性の比較的高い特性イン
ピーダンスZHを有する図3に示すエレベーテッドコプ
レーナ線路で構成された複数の第2の伝送線路200と
を備え、上記第1の伝送線路100と上記第2の伝送線
路200とを交互に、かつ中心導体6の長手方向と平行
な方向である各伝送線路100,200の延伸接続方向
に縦続して接続することによって構成されている。すな
わち、以下の3つの特徴を有する。
【0035】(a)第1の伝送線路100の中心導体6
の幅は、第2の伝送線路200のそれよりも大幅に広
い。これによって、第2の伝送線路200の特性インピ
ーダンスZHを、第1の伝送線路100の特性インピー
ダンスZLに比較して大幅に高くすることができる。言
い換えると、特に第2の伝送線路200における線路幅
を大幅に縮小させることができる。 (b)第1の伝送線路100をトリプレートマイクロス
トリップ線路で構成した。これによって、図15及び図
16のシミュレーションの結果から明らかなように、ス
トリップ導体の同一の幅Wsでより低い特性インピーダ
ンスZLが得られるため、より大きな遅波率を実現する
ことができる。言い換えると、同一の遅波率が得られる
遅波回路を構成した場合、ストリップ導体の幅を縮小で
きることになる。 (c)第2の伝送線路200をエレベーテッドコプレー
ナ線路で構成した。これによって、図17のシミュレー
ションの結果から明らかなように、スロットの幅Lgで
より高い特性インピーダンスZHを実現することができ
る。言い換えると、同一の遅波率が得られる遅波回路を
構成した場合に、高いインピーダンスを有する線路の線
路幅を縮小できることになる。
【0036】以上説明したように、本実施例のマイクロ
波遅波回路においては、上記3つの特徴を備えることに
よって、同一の遅波率及び同一の特性インピーダンスを
有するように遅波回路を構成したときに、矩形スロット
4の長手方向の長さLgすなわち接地導体5のX軸方向
の間隔を、図20に図示した従来例のマイクロ波遅波回
路の接地導体5a,5bのX軸方向の間隔(Ws+2W
p)に比較して大幅に短縮することができる。実際に
は、上述のように、同一の遅波率を有する従来例に比較
してX軸方向の線路幅を1/10以下に減少させること
ができ、これによって、当該マイクロ波遅波回路を大幅
に小型化することができる。従って、本実施例のマイク
ロ波遅波回路を、ハイブリッド回路、電力合成回路、電
力分岐回路、遅延回路などの各種マイクロ波回路に適用
することによって、これら各種の回路を大幅に小型化す
ることができる。また、本実施例のマイクロ波遅波回路
は半導体ドープ層を用いていないので、FETなどの能
動素子と容易に集積化することができ、上述の各種のマ
イクロ波回路を組み込んだMMICを同一の基板に形成
することができる。これによって、MMICの小型化、
高機能化に寄与できる。
【0037】<第1の変形例>図7は、本発明に係る第
1の変形例のマイクロ波遅波回路を示し、図6に対応す
る平面図である。上記の実施例では、複数のストリップ
接地導体1を格子形状で形成しているが、本発明はこれ
に限らず、図7に示すように、複数のスロット接地導体
1に代えて、矩形スロット5sに対向するように矩形ス
ロット1sを形成した接地導体1aを用いてもよい。
【0038】<第2と第3の変形例>図16に示したよ
うに、中心導体であるストリップ導体の幅Wsを小さく
することによって遅波率を高くすることができるが、そ
れに伴って、特性インピーダンスが低下する。一方、G
aAsにてなる半導体基板4上にマイクロストリップ線
路やコプレーナ線路で、150Ω以上の比較的高い特性
インピーダンスを実現することが困難であるので、従来
例の構成では必然的に特性インピーダンスの低い遅波回
路しか実現できない。第2と第3の変形例では、特性イ
ンピーダンスを大幅に増大させる手段として、メアンダ
形状又はスパイラル形状のストリップ導体6am,41
を用いてインダクタを構成する。
【0039】図8は、本発明に係る第2の変形例のマイ
クロ波遅波回路を示し、図5に対応する平面図である。
第2の変形例では、第2の伝送線路200における中心
導体を構成するストリップ導体6aが、図8に示すよう
に、メアンダ形状のストリップ導体6amで形成され
る。
【0040】図9は、本発明に係る第3の変形例のマイ
クロ波遅波回路を示し、図5に対応する平面図であり、
図10は図9のC−C’線についての縦断面図であり、
図11は図9のD−D’線についての縦断面図であり、
図12は図9のE−E’線についての縦断面図である。
【0041】第3の変形例では、第2の伝送線路200
における中心導体を構成するストリップ導体6aが、図
9乃至図12に示すように形成される。すなわち、図9
に示すように、第2の伝送線路200の領域の半導体基
板4上に、スパイラルの中心に位置する一端に矩形導体
40を有しかつスパイラルの外周部に位置する他端に矩
形導体42を有するスパイラル形状のストリップ導体4
1が突出導体6bを含む中心導体6と一体的に形成され
る。一方、当該領域の誘電体層3a上に、矩形導体40
に対向する位置に、中心導体6にストリップ導体10を
介して接続される矩形リング導体11が形成され、矩形
導体42に対向する位置に別の中心導体6に接続される
矩形リング導体20が形成される。ここで、突出導体6
bを含む中心導体6と、ストリップ導体10と、矩形リ
ング導体11,20とが一体的に形成される。
【0042】さらに、図10及び図12に示すように、
矩形リング導体30のリング内に位置する誘電体層3a
にその厚さ方向に貫通する矩形錐形状のスルーホール3
0hが形成された後、スルーホール30h内の内周面
に、矩形導体40と矩形リング導体11とを接続するス
ルーホール導体30が形成される。さらに、当該スルー
ホール30hは誘電体層3bによって充填される。一
方、図11及び図12に示すように、矩形リング導体3
1のリング内に位置する誘電体層3aにその厚さ方向に
貫通する矩形錐形状のスルーホール31hが形成された
後、スルーホール31h内の内周面に、矩形導体42と
矩形リング導体20とを接続するスルーホール導体31
が形成される。さらに、当該スルーホール31hは誘電
体層3bによって充填される。
【0043】以上のように構成された第3の変形例にお
いては、図9に示すように、ある1つの中心導体6は、
ストリップ導体10と、矩形リング導体11と、スルー
ホール導体30と、矩形導体40と、スパイラル形状の
ストリップ導体41と、矩形導体42と、スルーホール
導体31と、矩形リング導体20とを介して、別の中心
導体6に接続されている。
【0044】上述の第2と第3の変形例においては、実
施例のストリップ導体6aに代えて、メアンダ形状又は
スパイラル形状のストリップ導体6am,41で構成さ
れたインダクタを用いている。これによって、第2の伝
送線路200の特性インピーダンスZHを増大し、すな
わち遅波率を増大させることができるため、第2の伝送
線路200におけるY軸方向に平行な延伸接続方向の長
さを大幅に短縮することができ、当該マイクロ波遅波回
路を小型化することができる。
【0045】図19は、高いインピーダンスを有する線
路を、理想的なインダクタ素子に置き換えたときのシミ
ュレーション結果であり、そのインダクタンスに対する
遅波率、カットオフ周波数及び特性インダクタンスの特
性を示すグラフである。なお、ここで、ZL=2.5Ω
とし、La=Lbとしている。
【0046】図19から明らかなように、インダクタン
スが0.6nH以上のときに、遅波率が20以上であっ
てかつ特性インピーダンスが50Ω以上のマイクロ波遅
波回路を実現することができる。当該第2又は第3の変
形例のマイクロ波遅波回路においては、その大きな遅波
率が故に遮断周波数の低下が予想されるが、図19に示
したように、La=Lb=60μmでは遮断周波数は1
0GHz以上となる。上述のように、単位面積当たりの
インダクタンス値を上げる必要があるが、好ましくは、
同一の面積で3倍のインダクタンス値が得られる多層ス
パイラル形状のインダクタ素子を用いることが有効であ
る。
【0047】<他の実施例>以上の実施例において、半
導体基板4を用いているが、本発明はこれに限らず、こ
れに代えて誘電体基板を用いてもよい。
【0048】上記の第1の実施例においては、第1の伝
送線路100と第2の伝送線路200とを半導体基板4
上に形成している。しかしながら、本発明はこれに限ら
ず、同一平面上に形成しなくてもよく、任意の誘電体層
上に形成することができる。この場合、各伝送線路10
0,200をスルーホール導体を介して接続してもよ
い。
【0049】上記第2の変形例において、メアンダ形状
のストリップ導体6amを半導体基板4上に形成して、
当該ストリップ導体6amの一端及び他端をそれぞれ、
誘電体層3aを貫通して形成される各スルーホール導体
を介して各中心導体6に接続するようにしてもよい。こ
こで、ストリップ導体6amを形成する面は半導体基板
4上又は誘電体層3a上に限定されず、任意の誘電体層
上に形成することができる。
【0050】なお、上記第3の変形例において、ストリ
ップ導体10をメアンダ形状又はスパイラル形状で形成
してもよい。また、ストリップ導体10,41を形成す
る面は、半導体基板4上又は誘電体層3a上に限定され
ず、任意の誘電体層上に形成することができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るマイク
ロ波遅波回路によれば、第1のストリップ導体を、第1
と第2の接地導体の間に、それぞれ第1と第2の誘電体
層を介して挟設してなるトリプレートマイクロストリッ
プ線路で構成された少なくとも1個の第1の伝送線路
と、上記第1のストリップ導体よりも狭い幅を有する第
2のストリップ導体を、互いに所定の間隔だけ離れて形
成された第3と第4の接地導体上に、第3の誘電体層を
介して、上記第3と第4の接地導体との距離が同一とな
るように形成してなるエレベーテッドコプレーナ線路で
構成された少なくとも1個の第2の伝送線路とを備え、
上記第1の伝送線路と上記第2の伝送線路とを交互に、
かつ上記第1と第2の伝送線路の延伸接続方向に縦続し
て接続することによって構成される。
【0052】従って、当該マイクロ波遅波回路は、「作
用」の項で述べた3つの特徴を備えたので、同一の遅波
率及び同一の特性インピーダンスを有するように遅波回
路を構成したときに、当該線路幅を従来例に比較して大
幅に短縮することができる。従って、本発明に係るマイ
クロ波遅波回路を、ハイブリッド回路、電力合成回路、
電力分岐回路、遅延回路などの各種マイクロ波回路に適
用することによって、これら各種の回路を大幅に小型化
することができる。また、本発明に係るマイクロ波遅波
回路は半導体ドープ層を用いていないので、FETなど
の能動素子と容易に集積化することができ、上述の各種
のマイクロ波回路を組み込んだMMICを同一の基板に
形成することができる。これによって、MMICの小型
化、高機能化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例であるマイクロ波遅波
回路の斜視図である。
【図2】 図1のA−A’線についての縦断面図であ
る。
【図3】 図1のB−B’線についての縦断面図であ
る。
【図4】 図1のマイクロ波遅波回路の形成工程のうち
の第1の工程を示す平面図である。
【図5】 図1のマイクロ波遅波回路の形成工程のうち
の第2の工程を示す平面図である。
【図6】 図1のマイクロ波遅波回路の形成工程のうち
の第3の工程を示す平面図である。
【図7】 本発明に係る第1の変形例のマイクロ波遅波
回路を示し、図6に対応する平面図である。
【図8】 本発明に係る第2の変形例のマイクロ波遅波
回路を示し、図5に対応する平面図である。
【図9】 本発明に係る第3の変形例のマイクロ波遅波
回路を示し、図5に対応する平面図である。
【図10】 図9のC−C’線についての縦断面図であ
る。
【図11】 図9のD−D’線についての縦断面図であ
る。
【図12】 図9のE−E’線についての縦断面図であ
る。
【図13】 シミュレーションのために用いたトリプレ
ートマイクロストリップ線路の縦断面図である。
【図14】 シミュレーションのために用いたマイクロ
ストリップ線路の縦断面図である。
【図15】 図13のトリプレートマイクロストリップ
線路と図14のマイクロストリップ線路のシミュレーシ
ョン結果である、ストリップ導体の幅に対する特性イン
ピーダンスの特性を示すグラフである。
【図16】 図1のマイクロ波遅波回路と図20のマイ
クロ波遅波回路のシミュレーション結果である、より低
い特性インピーダンスを有する線路のストリップ導体の
幅に対する遅波率と特性インピーダンスの特性を示すグ
ラフである。
【図17】 シミュレーションのために用いたエレベー
テッドコプレーナ線路の縦断面図である。
【図18】 図17のエレベーテッドコプレーナ線路の
シミュレーション結果である、スロットの幅Lgに対す
る特性インピーダンスの特性を示すグラフである。
【図19】 より低い特性インピーダンスを有する線路
をインダクタに置き換えたときのシミュレーション結果
であって、インダクタンスに対する遅波率、カットオフ
周波数及び特性インダクタンスの特性を示すグラフであ
る。
【図20】 従来例のマイクロ波遅波回路の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…ストリップ接地導体、 1a…接地導体、 1s…矩形スロット、 3a,3b…誘電体層、 4…半導体基板、 5…接地導体、 5s…スロット、 6…中心導体、 6a…ストリップ導体、 6b…突出導体、 6am…メアンダ形状のストリップ導体、 10…ストリップ導体、 11,20…矩形リング導体 30,31…スルーホール導体、 30h,31h…スルーホール、 40,42…矩形導体、 41…スパイラル形状のストリップ導体、 PI…入力端、 PO…出力端。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のストリップ導体を、第1と第2の
    接地導体の間に、それぞれ第1と第2の誘電体層を介し
    て挟設してなるトリプレートマイクロストリップ線路で
    構成された少なくとも1個の第1の伝送線路と、 上記第1のストリップ導体よりも狭い幅を有する第2の
    ストリップ導体を、互いに所定の間隔だけ離れて形成さ
    れた第3と第4の接地導体上に、第3の誘電体層を介し
    て、上記第3と第4の接地導体との距離が同一となるよ
    うに形成してなるエレベーテッドコプレーナ線路で構成
    された少なくとも1個の第2の伝送線路とを備え、 上記第1の伝送線路と上記第2の伝送線路とを交互に、
    かつ上記第1と第2の伝送線路の延伸接続方向に縦続し
    て接続することによって構成されたことを特徴とするマ
    イクロ波遅波回路。
  2. 【請求項2】 上記第2のストリップ導体はメアンダ形
    状又はスパイラル形状で形成されたことを特徴とする請
    求項1記載のマイクロ波遅波回路。
  3. 【請求項3】 上記第2のストリップ導体はさらに、メ
    アンダ形状又はスパイラル形状のストリップ導体を備え
    たことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波遅波回
    路。
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