JPH05249846A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH05249846A JPH05249846A JP4083449A JP8344992A JPH05249846A JP H05249846 A JPH05249846 A JP H05249846A JP 4083449 A JP4083449 A JP 4083449A JP 8344992 A JP8344992 A JP 8344992A JP H05249846 A JPH05249846 A JP H05249846A
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- transfer
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/14—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
- G03G15/16—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
- G03G15/163—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap
- G03G15/1635—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap the field being produced by laying down an electrostatic charge behind the base or the recording member, e.g. by a corona device
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 導電性ブラシ等の接触導電部材を使用して転
写電界を発生させることにより、像担持体上のトナー像
を転写材上に転写して画像を得るに際し、接触導電部材
の転写材担持部材裏面への当接ムラ等をなくして、画像
の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜け、色味のスジ状ム
ラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転写抜け等の画像乱れ
を防止し、広範な環境下においても良好な品質の画像を
得ることができる転写条件の範囲が広い画像形成装置を
提供することである。 【構成】 導電性ブラシのそれ自体の抵抗αB 及び誘電
体シートとの接触抵抗αC を、(αB +αC )/αB ≦
A(但し、Aは1以上の定数)の関係になるように設定
した。 【効果】 上記の設定によりブラシのシート裏面への当
接不良をなくして良好な転写を行なうことができ、画像
形成装置に目的の性能を得ることができる。
写電界を発生させることにより、像担持体上のトナー像
を転写材上に転写して画像を得るに際し、接触導電部材
の転写材担持部材裏面への当接ムラ等をなくして、画像
の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜け、色味のスジ状ム
ラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転写抜け等の画像乱れ
を防止し、広範な環境下においても良好な品質の画像を
得ることができる転写条件の範囲が広い画像形成装置を
提供することである。 【構成】 導電性ブラシのそれ自体の抵抗αB 及び誘電
体シートとの接触抵抗αC を、(αB +αC )/αB ≦
A(但し、Aは1以上の定数)の関係になるように設定
した。 【効果】 上記の設定によりブラシのシート裏面への当
接不良をなくして良好な転写を行なうことができ、画像
形成装置に目的の性能を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般には画像形成装置
に関するものであり、特に電子写真方式或いは静電記録
方式等を利用して像担持体上に形成された各色のトナー
像を、転写材担持部材上に担持された転写材上に転写電
界を付与して転写することにより、転写材上に画像を得
る画像形成装置に関するものである。このような画像形
成装置としては、電子写真複写機、プリンター、その他
種々の記録機器などがある。
に関するものであり、特に電子写真方式或いは静電記録
方式等を利用して像担持体上に形成された各色のトナー
像を、転写材担持部材上に担持された転写材上に転写電
界を付与して転写することにより、転写材上に画像を得
る画像形成装置に関するものである。このような画像形
成装置としては、電子写真複写機、プリンター、その他
種々の記録機器などがある。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置は種々提案されてい
る。図5に代表的な、所謂回転式現像装置と称される現
像装置を具備した多色電子写真複写装置を図示する。
る。図5に代表的な、所謂回転式現像装置と称される現
像装置を具備した多色電子写真複写装置を図示する。
【0003】図5に示すように、多色電子写真複写装置
は、ほぼ中央に、回転自在に軸支された矢印方向に回転
する像担持体の感光ドラム3が配置され、その周囲に画
像形成手段が配置される。画像形成手段は任意の手段と
し得るが、本例では、感光ドラム3を均一に帯電する一
次帯電器4と、色分解された光像又はこれに相当する光
像を照射して感光ドラム3上に静電潜像を形成する、例
えばレーザビーム露光装置などからなる露光手段8と、
感光ドラム3上に形成された静電潜像を現像して可視化
する回転式現像装置1とを具備する。
は、ほぼ中央に、回転自在に軸支された矢印方向に回転
する像担持体の感光ドラム3が配置され、その周囲に画
像形成手段が配置される。画像形成手段は任意の手段と
し得るが、本例では、感光ドラム3を均一に帯電する一
次帯電器4と、色分解された光像又はこれに相当する光
像を照射して感光ドラム3上に静電潜像を形成する、例
えばレーザビーム露光装置などからなる露光手段8と、
感光ドラム3上に形成された静電潜像を現像して可視化
する回転式現像装置1とを具備する。
【0004】回転式現像装置1は、回転自在に軸支され
た略円柱状の筺体1aと、筺体1aに保持された、イエ
ロー色現像剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブ
ラック色現像剤の4色の現像剤を各別に収納した4個の
現像器1M、1C、1Y、1Bとからなっている。回転
式現像装置1は、筺体1aの回転によって所望の現像器
を感光ドラム3の外周面と対向する現像位置に搬送し、
感光ドラム3上の静電潜像をこれに対応する色の現像剤
で順次現像させることにより、4色のフルカラー現像が
可能に構成されている。
た略円柱状の筺体1aと、筺体1aに保持された、イエ
ロー色現像剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブ
ラック色現像剤の4色の現像剤を各別に収納した4個の
現像器1M、1C、1Y、1Bとからなっている。回転
式現像装置1は、筺体1aの回転によって所望の現像器
を感光ドラム3の外周面と対向する現像位置に搬送し、
感光ドラム3上の静電潜像をこれに対応する色の現像剤
で順次現像させることにより、4色のフルカラー現像が
可能に構成されている。
【0005】感光ドラム3上の潜像を現像することによ
って得られた画像、即ちトナー像は、転写装置9Aの転
写ドラム9に担持されて感光ドラム3と対向した画像転
写部へ搬送されて来る転写材P上に転写されるようにな
っている。
って得られた画像、即ちトナー像は、転写装置9Aの転
写ドラム9に担持されて感光ドラム3と対向した画像転
写部へ搬送されて来る転写材P上に転写されるようにな
っている。
【0006】転写ドラム9は、図6に示すように、両端
に配置されたシリンダ9a、9bを連結部材9cで連結
した枠体の外周面の空域に転写材担持部材として転写材
担持シート93を張設してなっている。転写材担持シー
ト93は、通常、例えばポリエチレンテレフタレートや
ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のフィルム状の誘
電体シートが使用される。上記の連結部9cには、給紙
装置から送給された転写材Pを把持する転写材グリッパ
ー7を有する。
に配置されたシリンダ9a、9bを連結部材9cで連結
した枠体の外周面の空域に転写材担持部材として転写材
担持シート93を張設してなっている。転写材担持シー
ト93は、通常、例えばポリエチレンテレフタレートや
ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のフィルム状の誘
電体シートが使用される。上記の連結部9cには、給紙
装置から送給された転写材Pを把持する転写材グリッパ
ー7を有する。
【0007】更に転写ドラム9の内側及び外側には、先
の図5に示すように、転写帯電器10並びに除電手段を
構成する内側除電帯電器13及び外側除電帯電器11、
14が配置されている。
の図5に示すように、転写帯電器10並びに除電手段を
構成する内側除電帯電器13及び外側除電帯電器11、
14が配置されている。
【0008】上記構成の多色電子写真複写装置によるフ
ルカラー画像の形成工程を簡単に説明すると、以下のよ
うである。
ルカラー画像の形成工程を簡単に説明すると、以下のよ
うである。
【0009】一次帯電器4により感光ドラム3に均一な
帯電を行ない、露光手段8で画像情報に応じた光像Eを
感光ドラム3上に照射し、感光ドラム3上に静電潜像が
形成される。この静電潜像は、回転式現像装置1により
現像され、樹脂を基材とした例えば平均粒径8〜10μ
mのトナーによるトナー像が感光ドラム3上に得られ
る。
帯電を行ない、露光手段8で画像情報に応じた光像Eを
感光ドラム3上に照射し、感光ドラム3上に静電潜像が
形成される。この静電潜像は、回転式現像装置1により
現像され、樹脂を基材とした例えば平均粒径8〜10μ
mのトナーによるトナー像が感光ドラム3上に得られ
る。
【0010】一方、転写材Pは、レジストローラ6によ
り給紙ガイド18を通って感光ドラム3上の画像と同期
して転写ドラム9へ搬送され、グリッパー7等によりそ
の先端部を把持され、図中矢印方向の転写ドラム9の回
転に伴い回転して、感光ドラム3と当接する画像転写領
域へ搬送される。そしてそこで転写帯電器10により誘
電体シート93の背面からトナーと逆極性のコロナ放電
を受けることにより、転写材P上に感光ドラム3上のト
ナー像が転写される。
り給紙ガイド18を通って感光ドラム3上の画像と同期
して転写ドラム9へ搬送され、グリッパー7等によりそ
の先端部を把持され、図中矢印方向の転写ドラム9の回
転に伴い回転して、感光ドラム3と当接する画像転写領
域へ搬送される。そしてそこで転写帯電器10により誘
電体シート93の背面からトナーと逆極性のコロナ放電
を受けることにより、転写材P上に感光ドラム3上のト
ナー像が転写される。
【0011】以上のようにして画像転写領域で第1色目
の例えばイエロートナー像、第2色目のマゼンタトナー
像、第3色目のシアントナー像、第4色目のブラックト
ナー像の転写が行なわれ、転写工程が全て終了すると、
転写材Pは、除電帯電器11、13、14により除電を
受けつつ分離爪15の作用により転写ドラム9から分離
され、搬送ベルト16により定着器17に搬送される。
転写材Pはそこで4色のトナー像が熱による定着及び混
色を受けて、フルカラーの永久像とされた後、複写装置
の機外へ排出される。
の例えばイエロートナー像、第2色目のマゼンタトナー
像、第3色目のシアントナー像、第4色目のブラックト
ナー像の転写が行なわれ、転写工程が全て終了すると、
転写材Pは、除電帯電器11、13、14により除電を
受けつつ分離爪15の作用により転写ドラム9から分離
され、搬送ベルト16により定着器17に搬送される。
転写材Pはそこで4色のトナー像が熱による定着及び混
色を受けて、フルカラーの永久像とされた後、複写装置
の機外へ排出される。
【0012】他方、感光ドラム3は、表面の残留トナー
をクリーニング装置12で清掃された後、再度画像形成
プロセスに供せられる。又転写ドラム9の誘電体シート
93表面も同様にファーブラシ等からなるクリーニング
装置5及びクリーニング補助手段5aの作用により清掃
された後、再度画像形成プロセスに供せられる。
をクリーニング装置12で清掃された後、再度画像形成
プロセスに供せられる。又転写ドラム9の誘電体シート
93表面も同様にファーブラシ等からなるクリーニング
装置5及びクリーニング補助手段5aの作用により清掃
された後、再度画像形成プロセスに供せられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の画像
形成装置では、感光ドラム3上のトナー像を転写材P上
に転写するのに、コロナ帯電器からなる転写帯電器10
を用いているために、次のような欠点があった。
形成装置では、感光ドラム3上のトナー像を転写材P上
に転写するのに、コロナ帯電器からなる転写帯電器10
を用いているために、次のような欠点があった。
【0014】即ち、転写を行なわせるためには、転写帯
電器10の放電ワイヤに通常6〜8kVもの高電圧を印
加する必要があり、更に発生したコロナ電流の一部しか
感光ドラム3方向へ流れず、コロナ電流の残りはアース
されて転写帯電器10のシールドへ流れてしまうため
に、実際に転写に寄与するコロナ電流以上のコロナ電流
が必要となる。従って転写帯電器10に電圧、電流容量
の大きな電源が必要となり、又配線も絶縁の耐圧がより
高いものが必要となって、転写装置9Aの大型化、コス
ト上昇をもたらす。
電器10の放電ワイヤに通常6〜8kVもの高電圧を印
加する必要があり、更に発生したコロナ電流の一部しか
感光ドラム3方向へ流れず、コロナ電流の残りはアース
されて転写帯電器10のシールドへ流れてしまうため
に、実際に転写に寄与するコロナ電流以上のコロナ電流
が必要となる。従って転写帯電器10に電圧、電流容量
の大きな電源が必要となり、又配線も絶縁の耐圧がより
高いものが必要となって、転写装置9Aの大型化、コス
ト上昇をもたらす。
【0015】更に転写帯電器10にコロナ帯電器を用い
るために、コロナ放電の生起に伴ってオゾンが発生し、
感光ドラム3及び人体にまでも悪影響を与える。
るために、コロナ放電の生起に伴ってオゾンが発生し、
感光ドラム3及び人体にまでも悪影響を与える。
【0016】そこで本出願人は、上記問題の解決方法を
特願平2−29896号及び2−29898号において
提案している。上記提案では、弾性合成樹脂シート先端
に設けた導電金属シート乃至ブレード又は導電性ローラ
からなる接触導電部材を誘電体シートの背面に接触させ
て電圧を印加することにより、転写電界形成手段として
コロナ帯電器を使用せずに転写電界を発生させることを
開示している。これによれば、接触導電性部材から注入
される接触注入電流が、ほぼトナーの転写電流及びその
転写時の転写材吸着電流となって、転写に効率よく寄与
するために、コロナ帯電器の転写帯電器を用いたときと
異なり、オゾン無発生で低電圧、低電流、高効率の転写
が達成される。
特願平2−29896号及び2−29898号において
提案している。上記提案では、弾性合成樹脂シート先端
に設けた導電金属シート乃至ブレード又は導電性ローラ
からなる接触導電部材を誘電体シートの背面に接触させ
て電圧を印加することにより、転写電界形成手段として
コロナ帯電器を使用せずに転写電界を発生させることを
開示している。これによれば、接触導電性部材から注入
される接触注入電流が、ほぼトナーの転写電流及びその
転写時の転写材吸着電流となって、転写に効率よく寄与
するために、コロナ帯電器の転写帯電器を用いたときと
異なり、オゾン無発生で低電圧、低電流、高効率の転写
が達成される。
【0017】しかし、上記提案で用いる接触導電部材は
弾性シート状、ブレード状、ローラ状であり、誘電体シ
ートとの当接状態が直線的な線接触であるために、一見
して接触導電部材の誘電体シートとの接触はマクロ的に
は均一であるが、ミクロ的に見た場合は感光ドラムの長
手方向に局所的にかなり不均一な接触となっている。
弾性シート状、ブレード状、ローラ状であり、誘電体シ
ートとの当接状態が直線的な線接触であるために、一見
して接触導電部材の誘電体シートとの接触はマクロ的に
は均一であるが、ミクロ的に見た場合は感光ドラムの長
手方向に局所的にかなり不均一な接触となっている。
【0018】このため接触導電部材への印加電圧が低い
と、当接状態の弱いところで転写注入電流が不足して転
写効率に差が生じ、転写材上に転写されたトナー像には
転写材移動方向と平行にトナー濃度が異なる濃淡のスジ
状ムラが発生する。又印加電圧が高い場合は、当接状態
が弱く誘電体シートと接触導電部材との間にミクロ的に
空隙が存在するところで空隙放電が発生してしまい、転
写材上に得られたトナー像には、同様に濃淡のスジ状ム
ラが発生し、又放電模様、転写抜け等の弊害も発生す
る。従って接触導電部材の適正な印加電圧の範囲が狭
い。
と、当接状態の弱いところで転写注入電流が不足して転
写効率に差が生じ、転写材上に転写されたトナー像には
転写材移動方向と平行にトナー濃度が異なる濃淡のスジ
状ムラが発生する。又印加電圧が高い場合は、当接状態
が弱く誘電体シートと接触導電部材との間にミクロ的に
空隙が存在するところで空隙放電が発生してしまい、転
写材上に得られたトナー像には、同様に濃淡のスジ状ム
ラが発生し、又放電模様、転写抜け等の弊害も発生す
る。従って接触導電部材の適正な印加電圧の範囲が狭
い。
【0019】又適正な印加電圧範囲内であっても、上記
の当接状態の差は転写効率の差となり、モノカラーの画
像を得る画像形成装置では若干の濃淡ムラとして発生
し、許容レベルとし得るのでそう問題ないものの、転写
材上に複数色のトナー像を重ねて転写して多色画像を得
るような画像形成装置の場合には、僅かな濃度ムラさえ
色味のスジ状ムラとして顕著に現れてしまうために大き
な問題となる。
の当接状態の差は転写効率の差となり、モノカラーの画
像を得る画像形成装置では若干の濃淡ムラとして発生
し、許容レベルとし得るのでそう問題ないものの、転写
材上に複数色のトナー像を重ねて転写して多色画像を得
るような画像形成装置の場合には、僅かな濃度ムラさえ
色味のスジ状ムラとして顕著に現れてしまうために大き
な問題となる。
【0020】上記の当接状態の差をなくすことを目的と
して、接触導電部材の誘電体シートへの当接圧を高める
ことがあるが、当接圧が高いと誘電体シートとの動摩擦
力が増大して誘電体シートの負荷が増すために、誘電体
シートがずれやゆがみを起こし、その上に保持した転写
材がずれたりゆがんだりする。上記と同様に、モノカラ
ーの画像を得る画像形成装置では大して問題ないもの
の、これでは、多色画像を得る画像形成装置の場合に
は、画像の色ズレや色味のムラ等が発生するので問題と
なる。又転写時にトナー像が感光ドラムに強く圧接され
ることにもなるために、転写材上へのトナー像の転写効
率が低下したり、誘電体シート及び接触導電部材の寿命
が共に短くなってこれらを頻繁に交換しなければならな
くなり、転写装置ひいては画像形成装置のコスト上昇に
なるといった問題も生じる。
して、接触導電部材の誘電体シートへの当接圧を高める
ことがあるが、当接圧が高いと誘電体シートとの動摩擦
力が増大して誘電体シートの負荷が増すために、誘電体
シートがずれやゆがみを起こし、その上に保持した転写
材がずれたりゆがんだりする。上記と同様に、モノカラ
ーの画像を得る画像形成装置では大して問題ないもの
の、これでは、多色画像を得る画像形成装置の場合に
は、画像の色ズレや色味のムラ等が発生するので問題と
なる。又転写時にトナー像が感光ドラムに強く圧接され
ることにもなるために、転写材上へのトナー像の転写効
率が低下したり、誘電体シート及び接触導電部材の寿命
が共に短くなってこれらを頻繁に交換しなければならな
くなり、転写装置ひいては画像形成装置のコスト上昇に
なるといった問題も生じる。
【0021】更に図6に示した転写ドラム9両端のシリ
ンダ9a、9b間を連結する連結部材9cや転写材先端
部を把持するグリッパー7等、誘電体シート93よりも
厚い部材が接触導電部材の当接部を通過する際に、当接
圧が高いと連結部材9cやグリッパー7等の先端部及び
後端部での衝撃が大きくなって、転写材上のトナー像か
らトナーが飛び散ったり、トナー像の色ズレ等が発生し
てしまうといった問題も生じる。接触導電部材が弾性シ
ート状、ブレード状、ローラ状であるために、上記の連
結部材9cやグリッパー7等の後端部が通過直後の誘電
体シート93への再当接の応答性も悪く、特に連結部材
9c等の後端部との誘電体シート93の境界部へ良好に
当接することが困難であるために、転写材先端部、従っ
て転写材上に形成される画像先端部での転写効率が著し
く悪化し、所謂画像先端転写抜けが発生するといった問
題もあった。
ンダ9a、9b間を連結する連結部材9cや転写材先端
部を把持するグリッパー7等、誘電体シート93よりも
厚い部材が接触導電部材の当接部を通過する際に、当接
圧が高いと連結部材9cやグリッパー7等の先端部及び
後端部での衝撃が大きくなって、転写材上のトナー像か
らトナーが飛び散ったり、トナー像の色ズレ等が発生し
てしまうといった問題も生じる。接触導電部材が弾性シ
ート状、ブレード状、ローラ状であるために、上記の連
結部材9cやグリッパー7等の後端部が通過直後の誘電
体シート93への再当接の応答性も悪く、特に連結部材
9c等の後端部との誘電体シート93の境界部へ良好に
当接することが困難であるために、転写材先端部、従っ
て転写材上に形成される画像先端部での転写効率が著し
く悪化し、所謂画像先端転写抜けが発生するといった問
題もあった。
【0022】そこで更に、弾性及び導電性を有した細繊
維で形成した導電性ブラシを接触導電部材とした転写電
界形成手段が提案されており、これによれば、導電性ブ
ラシからなる接触導電部材が、転写ドラム表面の誘電体
シート裏面とソフトで低圧力且つ密な当接状態を均一に
維持することができるため、導電部材の誘電体シート裏
面への当接ムラ等による画像の濃淡のスジ状ムラ、放電
模様抜け、色味のスジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像
先端の転写抜け等がなく、転写効率が高く、転写条件の
範囲(転写ラチチュード)が広い、高耐久性の転写装置
とすることが期待されている。
維で形成した導電性ブラシを接触導電部材とした転写電
界形成手段が提案されており、これによれば、導電性ブ
ラシからなる接触導電部材が、転写ドラム表面の誘電体
シート裏面とソフトで低圧力且つ密な当接状態を均一に
維持することができるため、導電部材の誘電体シート裏
面への当接ムラ等による画像の濃淡のスジ状ムラ、放電
模様抜け、色味のスジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像
先端の転写抜け等がなく、転写効率が高く、転写条件の
範囲(転写ラチチュード)が広い、高耐久性の転写装置
とすることが期待されている。
【0023】しかしながら、これによっても、低湿条件
下においては、導電性ブラシの細繊維と誘電体シートと
の間のミクロ的な空隙で異常放電が発生して、転写抜け
が生じ易く、転写範囲が狭くなるといった欠点が依然と
してあった。
下においては、導電性ブラシの細繊維と誘電体シートと
の間のミクロ的な空隙で異常放電が発生して、転写抜け
が生じ易く、転写範囲が狭くなるといった欠点が依然と
してあった。
【0024】本発明の目的は、このようなことから、転
写電界形成手段として導電性ブラシ等の接触導電部材を
使用して転写電界を発生させることにより、像担持体上
のトナー像を転写材上に転写して画像を得るに際し、接
触導電部材の転写材担持部材裏面への当接ムラ等をなく
して、画像の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜け、色味の
スジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転写抜け等の
画像乱れを防止し、広範な環境下においても良好な品質
の画像を得ることができる転写条件の範囲が広い画像形
成装置を提供することである。
写電界形成手段として導電性ブラシ等の接触導電部材を
使用して転写電界を発生させることにより、像担持体上
のトナー像を転写材上に転写して画像を得るに際し、接
触導電部材の転写材担持部材裏面への当接ムラ等をなく
して、画像の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜け、色味の
スジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転写抜け等の
画像乱れを防止し、広範な環境下においても良好な品質
の画像を得ることができる転写条件の範囲が広い画像形
成装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば本発明は、弾
性及び導電性を有した細繊維からなる導電部材を転写材
担持部材に接触し、電圧を印加して転写電界を発生させ
ることにより、像担持体上に形成されたトナー像を前記
担持部材上に担持された転写材上に転写して画像を得る
画像形成装置において、前記導電部材の抵抗(αB )と
前記導電部材の前記担持部材との接触抵抗(αC )との
間に、 (αB +αC )/αB ≦A (但し、Aは1以上の定
数) なる関係があることを特徴とする画像形成装置である。
好ましくは、前記Aの値が102 である。
画像形成装置にて達成される。要約すれば本発明は、弾
性及び導電性を有した細繊維からなる導電部材を転写材
担持部材に接触し、電圧を印加して転写電界を発生させ
ることにより、像担持体上に形成されたトナー像を前記
担持部材上に担持された転写材上に転写して画像を得る
画像形成装置において、前記導電部材の抵抗(αB )と
前記導電部材の前記担持部材との接触抵抗(αC )との
間に、 (αB +αC )/αB ≦A (但し、Aは1以上の定
数) なる関係があることを特徴とする画像形成装置である。
好ましくは、前記Aの値が102 である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0027】実施例1 図1に、本発明の画像形成装置の一実施例における画像
転写領域の断面図を示す。本実施例は、先の図5の回転
式現像装置1を有した多色電子写真複写装置に適用した
もので、本実施例の画像形成装置の基本構成は、図5の
画像形成装置と同様である。従って画像形成装置の構成
及び作用についての説明は、転写電界形成手段に関する
ものを除き省略する。図1は、本発明の特徴部分を最も
良く表す図面であって、本発明に従って構成される転写
電界形成手段が特に詳しく示されている。
転写領域の断面図を示す。本実施例は、先の図5の回転
式現像装置1を有した多色電子写真複写装置に適用した
もので、本実施例の画像形成装置の基本構成は、図5の
画像形成装置と同様である。従って画像形成装置の構成
及び作用についての説明は、転写電界形成手段に関する
ものを除き省略する。図1は、本発明の特徴部分を最も
良く表す図面であって、本発明に従って構成される転写
電界形成手段が特に詳しく示されている。
【0028】図1に示すように、像担持体である感光ド
ラム3と転写ドラム9表面の転写材担持部材である誘電
体シート93が当接する画像転写領域の誘電体シート9
3の内側(裏面側)に、本発明による転写電界形成手段
40が設けられている。転写電界形成手段40は、画像
転写領域の誘電体シート93の裏面に当接する接触導電
部材としての導電性ブラシ21と、導電性ブラシ21に
接続されたこれに転写電界発生用電圧を印加するバイア
ス電源30とから基本的になっている。
ラム3と転写ドラム9表面の転写材担持部材である誘電
体シート93が当接する画像転写領域の誘電体シート9
3の内側(裏面側)に、本発明による転写電界形成手段
40が設けられている。転写電界形成手段40は、画像
転写領域の誘電体シート93の裏面に当接する接触導電
部材としての導電性ブラシ21と、導電性ブラシ21に
接続されたこれに転写電界発生用電圧を印加するバイア
ス電源30とから基本的になっている。
【0029】上記の導電性ブラシ21は、弾性を有する
導電性の細繊維からなる。このような導電性繊維として
は、アクリル細繊維を硫化銅で染色して導電化処理した
もの、直径8〜15μm程度のステンレススチール繊
維、或いはアクリル、ナイロン、ポリエステル、レーヨ
ン等の樹脂繊維に金属めっきをした繊維、樹脂中にカー
ボン、金属粉等の導電性微粒子を混練したり、複合化し
て繊維にしたもの、更には樹脂繊維等を炭化して導電性
を付与した炭素繊維等が使用できる。導電性繊維の体積
抵抗率としては1010Ωcm以下のものが使用可能であ
るが、好ましくは108 Ωcm以下がよい。
導電性の細繊維からなる。このような導電性繊維として
は、アクリル細繊維を硫化銅で染色して導電化処理した
もの、直径8〜15μm程度のステンレススチール繊
維、或いはアクリル、ナイロン、ポリエステル、レーヨ
ン等の樹脂繊維に金属めっきをした繊維、樹脂中にカー
ボン、金属粉等の導電性微粒子を混練したり、複合化し
て繊維にしたもの、更には樹脂繊維等を炭化して導電性
を付与した炭素繊維等が使用できる。導電性繊維の体積
抵抗率としては1010Ωcm以下のものが使用可能であ
るが、好ましくは108 Ωcm以下がよい。
【0030】導電性ブラシ21の配置は、誘電体シート
93の導入側からその移動方向下流側に向けて伸びて、
誘電体シート93上に担持された転写材Pが感光ドラム
3と接触をし終えた位置、若しくは接触を開始する位置
又は極力近接した位置に対応する位置で、弾性を有した
導電性ブラシ21が誘電体シート93を押圧するように
して接触するようにしてある。
93の導入側からその移動方向下流側に向けて伸びて、
誘電体シート93上に担持された転写材Pが感光ドラム
3と接触をし終えた位置、若しくは接触を開始する位置
又は極力近接した位置に対応する位置で、弾性を有した
導電性ブラシ21が誘電体シート93を押圧するように
して接触するようにしてある。
【0031】このような導電性ブラシ21によれば、そ
の誘電体シート93への接触状態は、従来の弾性シート
状、ブレード状、ローラ状の接触導電部材による直線的
な接触とは異なり、導電性を有した細繊維各々の独立し
た接触であるために、接触領域の長手方向(転写ドラム
9の軸方向に沿った方向)に亙る当接圧力の傾きや、誘
電体シート93の表面粗さの違い、転写ドラム9の連結
部材9cの段差等に関係なく追随し、個々の繊維の誘電
体シート93への接触状態を均一且つソフトに維持でき
るようになる。
の誘電体シート93への接触状態は、従来の弾性シート
状、ブレード状、ローラ状の接触導電部材による直線的
な接触とは異なり、導電性を有した細繊維各々の独立し
た接触であるために、接触領域の長手方向(転写ドラム
9の軸方向に沿った方向)に亙る当接圧力の傾きや、誘
電体シート93の表面粗さの違い、転写ドラム9の連結
部材9cの段差等に関係なく追随し、個々の繊維の誘電
体シート93への接触状態を均一且つソフトに維持でき
るようになる。
【0032】更に繊維径、繊維材質、繊維密度を調製す
ることにより、当接圧を高めることなく一層均一且つソ
フトな接触状態を達成することも容易に可能である。
ることにより、当接圧を高めることなく一層均一且つソ
フトな接触状態を達成することも容易に可能である。
【0033】導電性ブラシ21には転写時にバイアス電
源30により電圧が印加されて、導電性ブラシ21から
画像転写領域に位置した誘電体シート93に電荷が注入
され、これにより感光ドラム3との間に転写電界が発生
されて、感光ドラム3上のトナー像が誘電体シート93
上の転写材上に転写される。
源30により電圧が印加されて、導電性ブラシ21から
画像転写領域に位置した誘電体シート93に電荷が注入
され、これにより感光ドラム3との間に転写電界が発生
されて、感光ドラム3上のトナー像が誘電体シート93
上の転写材上に転写される。
【0034】誘電体シート93としては各種の誘電体を
用いたシートが使用でき、又複合シートすることもでき
る。本実施例では、厚さ150μmのポリフッ化ビニリ
デン(PVdF)シートを用いた。
用いたシートが使用でき、又複合シートすることもでき
る。本実施例では、厚さ150μmのポリフッ化ビニリ
デン(PVdF)シートを用いた。
【0035】さて、本発明においては、導電性ブラシ2
1は、それ自体の抵抗(ブラシ抵抗)をαB 、ブラシ2
1の誘電体シート93との接触抵抗をαC としたとき
に、 (αB +αC )/αB ≦A (但し、Aは1以上の定
数) の関係を満足するようにされる。好ましくは、(αB +
αC )/αB は102 又はそれ以下、即ちAが102 以
下且つ1以上(つまり1≦A≦102 )である。ブラシ
抵抗αB と接触抵抗αC とを合わせた抵抗(便宜上、こ
れを総抵抗と言う)αT =αB +αC として、図2に、
本発明におけるαB に対するαT (=αB+αC )の適
正範囲の好ましい例を図示する。
1は、それ自体の抵抗(ブラシ抵抗)をαB 、ブラシ2
1の誘電体シート93との接触抵抗をαC としたとき
に、 (αB +αC )/αB ≦A (但し、Aは1以上の定
数) の関係を満足するようにされる。好ましくは、(αB +
αC )/αB は102 又はそれ以下、即ちAが102 以
下且つ1以上(つまり1≦A≦102 )である。ブラシ
抵抗αB と接触抵抗αC とを合わせた抵抗(便宜上、こ
れを総抵抗と言う)αT =αB +αC として、図2に、
本発明におけるαB に対するαT (=αB+αC )の適
正範囲の好ましい例を図示する。
【0036】本実施例においては、導電性ブラシ21と
してレーヨン中にカーボンを混練、分散して繊維にした
ものを使用し、そのブラシ21のブラシ抵抗αB =10
4 Ω、総抵抗αT =αB +αC =106 Ω、ブラシ抵抗
αB に対する総抵抗αT の比αT /αB =102 であっ
た。
してレーヨン中にカーボンを混練、分散して繊維にした
ものを使用し、そのブラシ21のブラシ抵抗αB =10
4 Ω、総抵抗αT =αB +αC =106 Ω、ブラシ抵抗
αB に対する総抵抗αT の比αT /αB =102 であっ
た。
【0037】上記のブラシ抵抗αB は、ブラシ21本体
のみの抵抗値であり、具体的にはダイオードにより電極
とブラシ21の先端部との間に確実な導通を取って、ブ
ラシ21本体のみの抵抗値を測定した結果を用いた。又
総抵抗αT は、ブラシ21の先端と誘電体シート93間
の接触抵抗αC とブラシ抵抗αB とを加えた抵抗値であ
り、具体的には図1に示すように、ブラシ21を誘電体
シート93の裏面に直接接触させた状態(実機での使用
状態、押圧250g)での抵抗値を測定した結果を用い
た。このとき、誘電体シート93は裏面に金蒸着して電
極とした。
のみの抵抗値であり、具体的にはダイオードにより電極
とブラシ21の先端部との間に確実な導通を取って、ブ
ラシ21本体のみの抵抗値を測定した結果を用いた。又
総抵抗αT は、ブラシ21の先端と誘電体シート93間
の接触抵抗αC とブラシ抵抗αB とを加えた抵抗値であ
り、具体的には図1に示すように、ブラシ21を誘電体
シート93の裏面に直接接触させた状態(実機での使用
状態、押圧250g)での抵抗値を測定した結果を用い
た。このとき、誘電体シート93は裏面に金蒸着して電
極とした。
【0038】本実施例において、上記のブラシ21を用
い、低湿環境下(20℃/10%)における転写電流値
と画像濃度(ベタ部濃度)との関係から、転写条件範囲
(転写ラチチュード)として転写電流の範囲を求める
と、図3に示すようになった。このときブラシ21の繊
維径は20μm、繊維密度は8300本/inchであ
った。現像剤は、平均粒径8μmのトナー(帯電量20
μC/g)を用いた二成分現像剤を使用した。
い、低湿環境下(20℃/10%)における転写電流値
と画像濃度(ベタ部濃度)との関係から、転写条件範囲
(転写ラチチュード)として転写電流の範囲を求める
と、図3に示すようになった。このときブラシ21の繊
維径は20μm、繊維密度は8300本/inchであ
った。現像剤は、平均粒径8μmのトナー(帯電量20
μC/g)を用いた二成分現像剤を使用した。
【0039】その結果、画像濃度を十分に得るためには
11μA(図3のA点)の転写電流が必要であるが、1
6μA(B2 点)以上流すと異常放電が発生して、転写
抜けが生じた。従って本環境下では11〜16μAの範
囲(図3のA〜B2 間)で転写電流を定電流制御すれば
よく、この電流範囲に十分な精度で制御することによ
り、画像の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜け、色味のス
ジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転写抜け等の画
像乱れを防止した良好な品質の転写画像を得ることがで
きた。
11μA(図3のA点)の転写電流が必要であるが、1
6μA(B2 点)以上流すと異常放電が発生して、転写
抜けが生じた。従って本環境下では11〜16μAの範
囲(図3のA〜B2 間)で転写電流を定電流制御すれば
よく、この電流範囲に十分な精度で制御することによ
り、画像の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜け、色味のス
ジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転写抜け等の画
像乱れを防止した良好な品質の転写画像を得ることがで
きた。
【0040】比較例 ブラシ抵抗αB =103 Ω、ブラシ抵抗αB と接触抵抗
αC とを合わせた総抵抗αT =αB +αC =107 Ω
(αT /αB =104 )のブラシを用い、転写条件の範
囲を調べる実験を行なった。
αC とを合わせた総抵抗αT =αB +αC =107 Ω
(αT /αB =104 )のブラシを用い、転写条件の範
囲を調べる実験を行なった。
【0041】その結果、先の図3に示すように、画像濃
度を十分に得るためには11μA(図のA点)の転写電
流が必要とされたが、そのA点で転写と同時に異常放電
が発生するため、本環境下で良好な転写画像を得ること
ができなかった。尚、このときブラシ21には、繊維径
40μm、繊維密度3500本/inchのブラシを使
用した。
度を十分に得るためには11μA(図のA点)の転写電
流が必要とされたが、そのA点で転写と同時に異常放電
が発生するため、本環境下で良好な転写画像を得ること
ができなかった。尚、このときブラシ21には、繊維径
40μm、繊維密度3500本/inchのブラシを使
用した。
【0042】以上説明したように、本発明では、導電性
ブラシ21のブラシ抵抗αB 及び総抵抗αT を、αT /
αB ≦102 なるとように適正に選択することにより、
広範な環境下においても転写条件の範囲の広い画像形成
装置を提供することができる。この理由は次のように考
えられる。
ブラシ21のブラシ抵抗αB 及び総抵抗αT を、αT /
αB ≦102 なるとように適正に選択することにより、
広範な環境下においても転写条件の範囲の広い画像形成
装置を提供することができる。この理由は次のように考
えられる。
【0043】即ち、ブラシ抵抗αB と総抵抗αT の比α
T /αB は、ブラシ21の先端と誘電体シート93裏面
との間の接触状態を表しており、αT /αB が大きいほ
ど、ブラシ21先端とシート93間の接触状態が悪くな
ると考えられる。このブラシ21と誘電体シート93裏
面との接触状態が悪くなるにつれて、ブラシ21先端と
シート93間に微妙な空隙が増し、ある一定以上の電圧
が印加された場合、この空隙において前述の異常放電が
発生すると考えられる。従ってこのαT /αBの値を小
さくすることにより、好ましくは1に近づくまで小さく
することにより、ブラシの先端と誘電体シート93間の
接触状態を良好にでき、従って異常放電をなくして転写
条件の範囲を広くすることができるのである。
T /αB は、ブラシ21の先端と誘電体シート93裏面
との間の接触状態を表しており、αT /αB が大きいほ
ど、ブラシ21先端とシート93間の接触状態が悪くな
ると考えられる。このブラシ21と誘電体シート93裏
面との接触状態が悪くなるにつれて、ブラシ21先端と
シート93間に微妙な空隙が増し、ある一定以上の電圧
が印加された場合、この空隙において前述の異常放電が
発生すると考えられる。従ってこのαT /αBの値を小
さくすることにより、好ましくは1に近づくまで小さく
することにより、ブラシの先端と誘電体シート93間の
接触状態を良好にでき、従って異常放電をなくして転写
条件の範囲を広くすることができるのである。
【0044】実施例2 実施例1で使用したブラシ21を用い、ブラシ21の誘
電体シート93への押圧を300gに高め、これにより
ブラシ抵抗αB と総抵抗αT の比αT /αB =10にし
た。その結果、転写条件の範囲を広げることができ、図
3のA〜B3 の12〜23μAの転写電流で十分な画像
濃度が得られ、又転写電流値制御の精度を低減すること
ができ、制御系のコスト低下を図ることができた。
電体シート93への押圧を300gに高め、これにより
ブラシ抵抗αB と総抵抗αT の比αT /αB =10にし
た。その結果、転写条件の範囲を広げることができ、図
3のA〜B3 の12〜23μAの転写電流で十分な画像
濃度が得られ、又転写電流値制御の精度を低減すること
ができ、制御系のコスト低下を図ることができた。
【0045】実施例3 図4は、本発明の画像形成装置の他の実施例における画
像転写領域の断面図を示す。本実施例では、図1に示し
た実施例1における導電性ブラシ21の代わりに、接触
導電部材として導電性ファーブラシローラ23を使用し
たことが特徴である。本実施例のその他の点は実施例1
と基本的に同じで、図4において図1に付した符号と同
一の符号は同一の部材を示す。
像転写領域の断面図を示す。本実施例では、図1に示し
た実施例1における導電性ブラシ21の代わりに、接触
導電部材として導電性ファーブラシローラ23を使用し
たことが特徴である。本実施例のその他の点は実施例1
と基本的に同じで、図4において図1に付した符号と同
一の符号は同一の部材を示す。
【0046】本実施例では、導電性ファーブラシローラ
23は、直径8mmの金属丸棒に起毛した導電性繊維布
を巻き付けながら導電性接着剤で接着して形成し、これ
を繊維長5mm、ローラ外径18mmに整えて使用し
た。
23は、直径8mmの金属丸棒に起毛した導電性繊維布
を巻き付けながら導電性接着剤で接着して形成し、これ
を繊維長5mm、ローラ外径18mmに整えて使用し
た。
【0047】導電性繊維には、アクリル細繊維を硫化銅
で染色して導電化処理した導電性繊維を用いた。先の実
施例1のときと同様に、直径8〜15μm程度のステン
レススチール繊維、或いはアクリル、ナイロン、ポリエ
ステル、レーヨン等の樹脂繊維に金属めっきをした繊
維、樹脂中にカーボン、金属粉等の導電性微粒子を混練
したり、複合化して繊維にしたもの、更には樹脂繊維等
を炭化して導電性を付与した炭素繊維等が使用できる。
又導電性繊維の体積抵抗率としては1010Ωcm以下の
ものが使用可能であり、好ましくは108 Ωcm以下が
良いのも同様である。
で染色して導電化処理した導電性繊維を用いた。先の実
施例1のときと同様に、直径8〜15μm程度のステン
レススチール繊維、或いはアクリル、ナイロン、ポリエ
ステル、レーヨン等の樹脂繊維に金属めっきをした繊
維、樹脂中にカーボン、金属粉等の導電性微粒子を混練
したり、複合化して繊維にしたもの、更には樹脂繊維等
を炭化して導電性を付与した炭素繊維等が使用できる。
又導電性繊維の体積抵抗率としては1010Ωcm以下の
ものが使用可能であり、好ましくは108 Ωcm以下が
良いのも同様である。
【0048】導電性ファーブラシローラ23の配置は、
誘電体シート93上に担持された転写材が感光ドラム3
と接触を開始する位置と接触をし終えた位置との間、又
はこれに極力近接した位置で、弾性を有した導電性ファ
ーブラシローラ23が誘電体シート93を押圧するよう
にして接触するようにしてある。ファーブラシローラ2
3は、誘電体シート93の移動速度と同速度で従動回転
させても、駆動手段により速度差を付けて駆動回転させ
てもどちらでもよい。
誘電体シート93上に担持された転写材が感光ドラム3
と接触を開始する位置と接触をし終えた位置との間、又
はこれに極力近接した位置で、弾性を有した導電性ファ
ーブラシローラ23が誘電体シート93を押圧するよう
にして接触するようにしてある。ファーブラシローラ2
3は、誘電体シート93の移動速度と同速度で従動回転
させても、駆動手段により速度差を付けて駆動回転させ
てもどちらでもよい。
【0049】本発明は、このようなファーブラシローラ
23を用いた場合にも有効で、カーボンを分散した繊維
抵抗率104 Ωcmのレーヨン繊維を用い、繊維径20
μm、繊維密度8300本/inchでファーブラシロ
ーラに形成した、例えばブラシ抵抗αB =104 、総抵
抗αT =105 Ω、その比αT /αB =10のものを使
用することにより、実施例1と同様な広い転写条件の範
囲を得ることができた。
23を用いた場合にも有効で、カーボンを分散した繊維
抵抗率104 Ωcmのレーヨン繊維を用い、繊維径20
μm、繊維密度8300本/inchでファーブラシロ
ーラに形成した、例えばブラシ抵抗αB =104 、総抵
抗αT =105 Ω、その比αT /αB =10のものを使
用することにより、実施例1と同様な広い転写条件の範
囲を得ることができた。
【0050】実施例4 本発明は、電界形成手段の接触導電部材として導電性不
織布を使用する場合にも有効であり、本実施例ではこれ
について述べる。
織布を使用する場合にも有効であり、本実施例ではこれ
について述べる。
【0051】本実施例においては、アクリル極細繊維
(繊維径5μm程度)の繊維束を布状に形成した不織布
をカーボンで染色して導電化処理した、体積抵抗率10
2 Ωcmの導電性不織布を使用した。導電性不織布とし
ては、図1の実施例1の導電性ブラシ21及び図4の実
施例3のファーブラシローラ23のときと同様、上記の
他に、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の樹脂繊維
に金属めっきをした繊維、樹脂中にカーボン、金属粉等
の導電性微粒子を混練したり、複合化して繊維にしたも
の、更には樹脂繊維等を炭化して導電性を付与した極細
炭素繊維等を素材として用い、これを不織布に加工した
ものが使用できる。
(繊維径5μm程度)の繊維束を布状に形成した不織布
をカーボンで染色して導電化処理した、体積抵抗率10
2 Ωcmの導電性不織布を使用した。導電性不織布とし
ては、図1の実施例1の導電性ブラシ21及び図4の実
施例3のファーブラシローラ23のときと同様、上記の
他に、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の樹脂繊維
に金属めっきをした繊維、樹脂中にカーボン、金属粉等
の導電性微粒子を混練したり、複合化して繊維にしたも
の、更には樹脂繊維等を炭化して導電性を付与した極細
炭素繊維等を素材として用い、これを不織布に加工した
ものが使用できる。
【0052】本実施例においては、導電性不織布自体の
抵抗αB =102 、総抵抗αT =104 Ω、その比αT
/αB =102 であった(先の図2に白丸で示す)。そ
の結果、実施例1と同様、広い転写条件の範囲を得るこ
とができた。
抵抗αB =102 、総抵抗αT =104 Ω、その比αT
/αB =102 であった(先の図2に白丸で示す)。そ
の結果、実施例1と同様、広い転写条件の範囲を得るこ
とができた。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置では、誘電体シート等の転写材担持部材に接触して
転写電界を発生する導電性ブラシ等の接触導電部材の抵
抗αBと、導電部材の転写材担持部材との接触抵抗αC
との間に、 (αB +αC )/αB ≦A (但し、Aは1以上の定
数) なる関係があるように、αB 及び(αB +αC )を選択
したので、導電部材の転写材担持部材裏面への当接ムラ
等をなくして、画像の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜
け、色味のスジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転
写抜け等の画像乱れを防止し、広範な環境下においても
良好な品質の画像を得ることができ、転写条件の範囲が
広い。
装置では、誘電体シート等の転写材担持部材に接触して
転写電界を発生する導電性ブラシ等の接触導電部材の抵
抗αBと、導電部材の転写材担持部材との接触抵抗αC
との間に、 (αB +αC )/αB ≦A (但し、Aは1以上の定
数) なる関係があるように、αB 及び(αB +αC )を選択
したので、導電部材の転写材担持部材裏面への当接ムラ
等をなくして、画像の濃淡のスジ状ムラ、放電模様抜
け、色味のスジ状ムラ、色ズレ、飛び散り、画像先端転
写抜け等の画像乱れを防止し、広範な環境下においても
良好な品質の画像を得ることができ、転写条件の範囲が
広い。
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例における画像
転写領域を示す断面図である。
転写領域を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置における導電性ブラシのそ
れ自体の抵抗αB と誘電体シートとの接触抵抗αC を加
えた総抵抗αT の抵抗αB に対する適正範囲の好ましい
例を示すグラフである。
れ自体の抵抗αB と誘電体シートとの接触抵抗αC を加
えた総抵抗αT の抵抗αB に対する適正範囲の好ましい
例を示すグラフである。
【図3】図1の画像形成装置における転写条件の転写電
流の範囲を示すグラフである。
流の範囲を示すグラフである。
【図4】本発明の画像形成装置の他の実施例における画
像転写領域を示す断面図である。
像転写領域を示す断面図である。
【図5】従来の画像形成装置を示す全体構成図である。
【図6】図5の画像形成装置に設けられた転写装置の転
写ドラムを示す斜視図である。
写ドラムを示す斜視図である。
3 感光ドラム 9 転写ドラム 21 導電性ブラシ 23 導電性ファーブラシローラ 25 導電性不織布 30 電源 40 転写電界形成手段 93 誘電体シート
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性及び導電性を有した細繊維からなる
導電部材を転写材担持部材に接触し、電圧を印加して転
写電界を発生させることにより、像担持体上に形成され
たトナー像を前記担持部材上に担持された転写材上に転
写して画像を得る画像形成装置において、前記導電部材
の抵抗(αB )と前記導電部材の前記担持部材との接触
抵抗(αC )との間に、 (αB +αC )/αB ≦A (但し、Aは1以上の定
数) なる関係があることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記Aの値が102 である請求項1の画
像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4083449A JPH05249846A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 画像形成装置 |
US08/026,780 US5410390A (en) | 1992-03-05 | 1993-03-05 | Image forming apparatus having transfer material carrying member with specific resistance ratio |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4083449A JPH05249846A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05249846A true JPH05249846A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=13802754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4083449A Pending JPH05249846A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 画像形成装置 |
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---|---|
US (1) | US5410390A (ja) |
JP (1) | JPH05249846A (ja) |
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- 1992-03-05 JP JP4083449A patent/JPH05249846A/ja active Pending
-
1993
- 1993-03-05 US US08/026,780 patent/US5410390A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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