JPH05127546A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05127546A
JPH05127546A JP3314063A JP31406391A JPH05127546A JP H05127546 A JPH05127546 A JP H05127546A JP 3314063 A JP3314063 A JP 3314063A JP 31406391 A JP31406391 A JP 31406391A JP H05127546 A JPH05127546 A JP H05127546A
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JP
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transfer belt
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Application number
JP3314063A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Watanabe
顕 渡邊
Takeo Tsunemi
常見  健夫
Yasushi Miura
康 三浦
Tatsuo Takeuchi
達夫 竹内
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写効率の高い、画像乱れのない、十分な濃
度の多色画像を常時得ることができる中間転写方式の画
像形成装置を提供する。 【構成】 一次転写部の一次転写電界発生手段として導
電性ブラシ20を使用し、像担持体である感光体ドラム
3と中間転写体である中間転写ベルト9とが当接する一
次転写領域において、中間転写ベルト9の内側にこの導
電性ブラシ20を当接させる。この場合、中間転写ベル
ト9の移動方向上流側からその下流側に向けて導電性ブ
ラシ20が延び、かつ中間転写ベルト9が感光体ドラム
3に接触し終えた位置若しくは接触を開始する位置、又
は近接した位置で導電性ブラシ20の先端部が中間転写
ベルト9に当接し、押圧するように配置する。また、導
電性ブラシ20に一次転写バイアス電源30から所定の
電圧を印加して転写用電界を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式や静電記録
方式などの複写機、プリンタ等の画像形成装置に関し、
特に、像担持体上に形成された可視の色現像画像(色ト
ナー像)を中間転写体上に転写電界を付与して転写、担
持させ、続いて各色現像画像を同じく転写電界を付与し
て順次中間転写体上に重ね合わせて転写、担持させた後
で、この中間転写体から転写材に一括転写する中間転写
方式を利用して多色画像を得るフルカラー複写機、プリ
ンタ等の多色画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】像担持体上に形成された可視の現像画像
(トナー像)を無端状に走行する中間転写体上に一次転
写し、この中間転写体上の一次転写トナー像をシート状
の転写材に二次転写する中間転写方式を利用した従来の
電子写真方式の多色画像形成装置の代表例を図5に示
す。図5に示す多色画像形成装置は電子写真方式のカラ
ーレーザビームプリンタであり、像担持体として回転自
在に軸支され、図示矢印方向に回転するOPC(有機半
導体)の感光体ドラム3を使用し、その外周部には画像
形成手段が配置されている。この画像形成手段は任意の
構成とし得るが、本例では感光体ドラム表面上の残留電
荷を消去する前露光手段5、感光体ドラム3を均一に帯
電する一次帯電器4、各色の画像信号に応じて色分解さ
れた光像又はこれに相当する光像Eを照射し、感光体ド
ラム3上に静電潜像を形成するレーザビーム露光装置
8、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を現像して
可視画像とする現像装置1、感光体ドラム3上の残留ト
ナーをクリーニングするドラムクリーナ2がそれぞれ順
に配設されている。
【0003】上記現像装置1は、イエロー色現像剤、マ
ゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現像剤の
4色の現像剤を各別に収納する4つの現像器1Y、1
M、1C、1BKを具備し、各現像器は現像シリンダ1
aと非磁性体のブレード1bを有している。各色の現像
剤はトナーとキャリアで構成され、一定比率で混合され
ている。トナーとキャリアは、摩擦帯電により、トナー
はマイナスに、キャリアはプラスに帯電される。各色の
現像剤は、固定マグネットの磁界により、現像シリンダ
1a表面にブラシ状に穂立ちされ、かつブレード1bに
より均一な厚さの現像剤層に形成されている。現像シリ
ンダ1aには現像バイアスが同時に印加されている。そ
のため、現像バイアスのマイナス成分はプラス成分より
多くなっている。トナーは、感光体ドラム3の表面電位
と現像バイアスのマイナス成分とにより感光体ドラム表
面の明部に引きつけられ、静電潜像を可視像にする。こ
の場合、イエロー画像用の潜像が形成された場合には、
イエロー色の現像のみが行なわれる。
【0004】感光体ドラム3上の可視画像、即ちトナー
像は図示矢印方向に無端走行する中間転写体、本例では
中間転写ベルト9に転写される。この中間転写ベルト9
は支持ローラ11、12、並びに二次転写ローラ13の
3つのストレートローラ間に架張されており、支持ロー
ラ11、12により感光体ドラム3に当接する構成とな
っている。なお、中間転写ベルト9として、通常は体積
抵抗率108 〜1012Ω・cmのフィルム状の誘電体ベ
ルトが使用される。
【0005】中間転写ベルト9の内側には、感光体ドラ
ム3と当接する位置に一次転写帯電器(コロナ帯電器)
10が配置され、また、支持ローラ11の外側には中間
転写ベルト9に対して圧接、離間可能なベルトクリーナ
15が配設されている。
【0006】次に、上述した構成のカラーレーザビーム
プリンタによるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明
する。
【0007】まず、感光体ドラム3に一次帯電器4によ
り均一な帯電を行ない、レーザビーム露光装置8にて、
例えばイエロー画像情報に応じた光像Eを照射すること
により、感光体ドラム3上に静電潜像が形成される。こ
の静電潜像は現像装置1のイエロー現像器1Yにより現
像され、樹脂を基材とした平均粒径10〜12μmのイ
エロートナーによる可視のトナー像が感光体ドラム3上
に形成される。
【0008】次いで、感光体ドラム3上のイエロートナ
ー像は、中間転写ベルト9と当接する一次転写領域にお
いて中間転写ベルト9の背面から一次転写帯電器10に
よってトナーと逆極性のコロナ放電を受けることによ
り、中間転写ベルト9上に静電的に転写される。このイ
エロートナー像の転写に際しては、転写材Pは供給され
ておらず、また、二次転写バイアスローラ14及びベル
トクリーナ15は離間しており、従って上記イエロート
ナー像は中間転写ベルト9上に保持されたまま、同ベル
トの移動に伴なって再び一次転写部へと搬送される。
【0009】このようにしてイエロートナー像が中間転
写ベルト9上に転写された後、感光体ドラム3上の残留
トナーはドラムクリーナ2にて完全にクリーニングされ
る。また、次の色の潜像形成の前に、前露光ランプ5か
らの光が感光体ドラム3表面に照射され、ドラム表面上
の残留電荷を消去する。
【0010】上記した前露光、一次帯電、像露光、現
像、一次転写、ドラムクリーニングの一連のプロセス
は、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーに
よる画像形成プロセスにおいても同様に繰り返され、中
間転写ベルト9上には、上記のイエロートナー像の上
に、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックト
ナー像が順次に重ね転写された4色の多重転写画像が形
成される。
【0011】このようにして4色の重ね画像が中間転写
ベルト9上に形成されると、転写材Pがレジストローラ
対6a、6bを通じて、上記中間転写ベルト9上の4色
画像の位置と同期して、二次転写部へ送られる。転写材
Pが二次転写部に接近すると、二次転写バイアスローラ
14が付勢されて中間転写ベルト9を介して二次転写ロ
ーラ13と対接し、これらローラ13及び14間に中間
転写ベルト9及び転写材Pを一緒に挟着することにな
る。
【0012】このとき、二次転写バイアスローラ14に
はトナーと逆極性のバイアス電圧が印加され、中間転写
ベルト9とトナー間の結合力より転写材Pとトナー間の
結合力が強くなるので4色の重ねトナー像は転写材Pに
一括転写される。
【0013】転写材Pはさらに搬送ベルト16により定
着部(図示せず)へ搬送され、図示しない定着器にてト
ナーが溶融混色定着されて機外に排出される。一方、中
間転写ベルト9上に残留したトナーは、ベルトクリーナ
15が付勢されて中間転写ベルト9に当接することによ
って、除去される。
【0014】なお、他の従来技術として、上記従来例に
おける一次転写用の電界形成手段として、コロナ帯電器
(コロナ放電器)10の代わりに、バイアス電圧を印加
した弾性バイアスローラを中間転写ベルト9の背面に当
接させる方法や、二次転写用の電界形成手段として、二
次転写バイアスローラ14の代わりにコロナ帯電器を用
いる方法等がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一次及
び二次転写を行なうのにコロナ帯電器(コロナ放電器)
を用いている上記従来例においては次のような欠点があ
った。
【0016】即ち、通常6〜8KVもの高電圧を帯電器
のワイヤに印加する必要があり、さらにコロナ電流の一
部しか感光体ドラム方向または転写材方向へは流れず、
他は接地されている帯電器のシールドへと流れてしまう
ため、実際に転写に寄与する転写コロナ電流以上の電流
を流す必要がある。従って、電圧、電流容量の大きな電
源を必要とし、また、配線の絶縁もより耐圧の高いもの
が必要となるから、装置の大型化、コストの上昇をもた
らす。
【0017】また、コロナ帯電器を用いるため、コロナ
放電が生起されると共にオゾンが発生し、これは感光体
ドラム及び人体にまでも悪影響を与える。
【0018】さらに、中間転写ベルト駆動時には、ベル
トが振動したり揺動するために、ベルトと感光体ドラ
ム、及びベルトと転写材との当接状態が不安定になり、
転写画像に振動ムラや転写効率ムラによる色ズレや色味
ムラ等の画像欠陥が発生するといった問題がある。
【0019】上記のような多色画像形成装置において
は、トナーが感光体ドラム上から中間転写ベルトに複数
回一次転写されるときと、中間転写ベルト上に一次転写
されたトナーが転写材に一括転写されるときの二度にわ
たって転写が行なわれるために、転写材上に転写された
トナー像は、転写ベルトや転写ドラムを用いて転写材を
担持、搬送し、一度の転写で画像を形成する他の多色画
像形成装置と比べ、一般に濃度が低く、かつ色ズレや色
味ムラや転写不良等の画像欠陥が発生し易い欠点があ
る。
【0020】一方、転写を行なうのに一次又は二次転写
バイアスローラを用いる前記従来技術においては、上記
コロナ帯電器における問題点はほぼ解決されるが、新た
に転写バイアスローラによる下記のような欠点が生じ
る。
【0021】中間転写ベルトと一次転写バイアスロー
ラ、又は中間転写ベルトと二次転写ローラ13との間
に、常に良好な密着性が得られる必要があり、十分な密
着性が得られない場合には、中間転写ベルトとの接触抵
抗が増大し、転写注入電流の注入効率が低下し、転写不
良を生じることとなる。
【0022】また、中間転写ベルトと一次転写バイアス
ローラとの当接状態は直線的な面接触であるため、マク
ロ的には一見して均一であるが、感光体ドラムの長手方
向から見た場合には、ミクロ的にはかなり局所的に隙間
が存在し、不均一接触となっているために、転写電流の
注入効率に差が生じる。
【0023】従って、一次又は二次転写バイアスローラ
への印加電圧が低いと当接状態の弱い所では転写注入電
流が不足し、転写効率に差が生じるために、中間転写ベ
ルト又は転写材に転写されるトナー画像には、中間転写
ベルトの進行方向と平行にトナー濃度の異なる濃淡スジ
ムラが発生する。また、印加電圧が高いか又は低湿環境
下では、当接状態の弱い中間転写ベルトと一次転写バイ
アスローラ、又は中間転写ベルトと二次転写ローラ13
との間のミクロ的に空隙が存在する所では、空隙放電が
発生してしまい、転写画像には同様に濃淡スジムラや放
電模様ヌケ等の弊害が発生してしまい、適正印加電圧条
件が狭いといった問題が生じる。さらに、適正印加電圧
条件内でも上記当接状態の差は転写効率の差となり、単
色カラー画像を形成する場合には若干の濃淡ムラが発生
するだけであるので許容されるレベルであるが、上述の
ように中間転写ベルト上に多色のトナー像を順次重ねて
多重転写し、転写された多重トナー像を転写材上に再度
一括転写するような多色画像形成装置においては、上記
若干の濃淡ムラが色味スジムラとして顕著に具現化され
てしまうといった問題が生じる。
【0024】上記問題を回避する方法として、一次及び
二次転写バイアスローラの回転数を高めて中間転写ベル
トとの接触効率を向上させることが考えられるが、中間
転写ベルトの走行速度と周速差が生じるために摩擦力に
よる負荷が発生し、転写バイアスローラが転写駆動ロー
ラとなってしまい、中間転写ベルトを所望の周速で走行
させることが困難となり、実用的ではない。また、他の
方法として、中間転写ベルトと一次及び二次転写バイア
スローラとの当接圧力を高めることもできるが、当接圧
が高いと、中間転写ベルトとの動摩擦力が増大し、負荷
が増大するために、感光体ドラムの長手方向における当
接圧に差があったり、対向する感光体ドラムの軸中心と
転写バイアスローラの軸中心との平行度が正確に維持さ
れない場合には、特に、中間転写ベルトの走行性に悪影
響を与えることとなり、中間転写ベルトの蛇行が助長さ
れ、正確に走行駆動させることができなくなり、中間転
写ベルトがズレ、ゆがみを起こすために単色カラーでは
問題にならないが、中間転写ベルト上に多色のトナー像
を順次多重転写し、転写された多重トナー像を転写材上
に再度一括転写するような多色画像形成装置においては
画像色ズレ、色味ムラ等が発生してしまうといった問題
が生じるし、転写時にトナーが感光体ドラム及び中間転
写ベルトに強く圧接される為に、転写効率が低下すると
いった問題が生じる。
【0025】従って、本発明の1つの目的は、上記従来
技術の問題点をすべて解決した中間転写方式の画像形成
装置を提供することである。
【0026】本発明の他の目的は、転写効率の高い、画
像乱れのない、高精細で転写ラチナュードの広い、十分
な濃度の、高耐久な多色画像を常時得ることができる中
間転写方式の画像形成装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置によって達成される。要約すれば、本発明
は、可視の現像画像が形成される像担持体と、複数のロ
ーラに架張され、一次転写部において前記像担持体に当
接して又は僅かに離間して無端走行するベルト状の中間
転写体とを備え、前記像担持体上に順次に形成される複
数の可視の色現像画像を前記中間転写体上に転写用電界
を付与して順次に重ね合わせて一次転写した後、前記中
間転写体上のトナー像を転写材に一括して二次転写する
中間転写方式の画像形成装置において、前記一次転写用
電界を発生させる電界形成手段が電源に接続されている
と共に、少なくとも転写時には前記中間転写体の裏面に
接触する導電性部材を有しており、該導電性部材が弾性
及び導電性を有する細繊維で構成されたブラシ状の導電
体であることを特徴とする画像形成装置である。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は
上述した図5に示す電子写真方式のカラーレーザービー
ムプリンタに本発明を適用した場合であるので、対応す
る素子、部材に同一符号を付して必要のない限りその説
明を省略する。また、本発明は電子写真方式の他のプリ
ンタ、複写機等の画像形成装置、或は静電記録方式など
の電子写真方式以外の画像形成装置にも適用できること
は言うまでもない。
【0029】本発明の第1の実施例を図1に示す。本実
施例では一次転写部の一次転写電界発生手段として導電
性ブラシ20を使用し、基材が接地されている像担持体
である感光体ドラム3と中間転写体である中間転写ベル
ト9とが当接する一次転写領域において、中間転写ベル
ト9の内側にこの導電性ブラシ20を当接させたもので
ある。
【0030】上記導電性ブラシ20には一次転写電界を
形成するための電圧を印加する一次転写バイアス電源3
0が接続されている。本実施例においては導電性ブラシ
20としてアクリル細繊維を硫化銅で染色し、導電化処
理した繊維を用いたが、導電性繊維としては、直径8〜
15μm程度のステンレススチール繊維や、アクリル、
ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の樹脂繊維に金属
メッキをしたものや、樹脂中にカーボン、金属粉等の導
電性微分を混練したものや複合化したもの、さらには樹
脂繊維等を炭化し、導電性を付与した炭素繊維等の導電
性又は半導電性のものが使用できる。なお、体積抵抗率
としては1010Ω・cm以下のものが使用可能で、好ま
しくは108 Ω・cm以下が良い。
【0031】導電性ブラシ20の配置態様としては、導
電性ブラシ20が中間転写ベルト9の移動方向上流側か
らその下流側に向けて延びるようにし、さらに、中間転
写ベルト9が感光体ドラム3に接触し終えた位置若しく
は接触を開始する位置、又はこれら位置に極力近接した
位置で弾性を有した導電性ブラシ20の先端部が中間転
写ベルト9に当接し、押圧するようにしてある。
【0032】このように構成すると、中間転写ベルト9
と導電性ブラシ20の接触状態は、前述した従来技術の
ようなローラ状の接触導電部材による直線的な面接触と
は異なり、導電性を有した細繊維各々の独立した接触で
あるために、接触領域の長手方向にわたる当接圧力の傾
きや、中間転写ベルト9の表面粗さの違い等に関係なく
追随し、個々の繊維の接触状態は均一かつソフトに維持
できることになる。また、繊維径、材質、繊維密度を考
慮することにより、当接圧力を高めることなく、より均
一でソフトな接触状態を達成できるという利点がある。
【0033】上記構成において、本発明者等はマイナス
極性に帯電された感光体ドラム3に静電潜像を形成し、
平均粒径が略8〜10μmのマイナストナーを用いて反
転現像にて一次転写イエロートナー画像を中間転写ベル
ト9上に形成した。このとき、トナーは樹脂と色材、そ
の他微量の帯電制御性や潤滑性を向上させるための添加
剤などにより構成され、現像器中でキャリア粒子と摩擦
帯電されて、マイナス極性に帯電するものを用いた。ま
た、一次転写時には感光体ドラム3上に形成された可視
のトナー像を中間転写ベルト9に転写するために導電性
ブラシ20に一次転写バイアス電源30より所定の電圧
を印加した。
【0034】中間転写ベルト9は各種の誘電体を用いた
シートや複合シートが使用できるが、本実施例において
は厚さ150μmのポリカーボネートにカーボンを分散
した体積抵抗値1010Ω・cmの無端ベルトを使用し
た。
【0035】続いてマゼンタ色、シアン色、ブラック色
の各画像についても同様に、潜像形成、現像、一次転写
を繰り返すことにより中間転写ベルト9上に順次に重ね
転写された多重転写画像を得た段階で装置を停止し、中
間転写ベルト9上の多重トナー画像を評価した。
【0036】即ち、導電性ブラシ20の代わりに、従来
例のようにコロナ帯電器及びバイアスローラを用いて同
様に形成した二次転写前の中間転写ベルト9上の多重ト
ナー画像と比較したところ、振動に起因する色ズレ量は
従来技術では平均200μm程度であったものが、本実
施例における導電性ブラシ20を用いたものは約100
μm程度まで低減されていた。また、転写効率ムラによ
る島状の色味ムラも従来技術による画像には発生してい
たが、導電性ブラシ20を用いた本実施例のものには発
現していないことが確認された。
【0037】さらに、バイアスローラを用いたものには
接触不良による中間転写ベルト9の進行方向と平行にト
ナー濃度の異なる濃淡スジムラや、中間転写ベルト9の
蛇行による進行方向と直角方向への色ズレが見られた
が、導電性ブラシ20を用いた本実施例のものには濃淡
スジムラや色ズレは見られず、均一な一様性が維持され
ていることが確認された。
【0038】なお、本実施例による導電性ブラシ20を
用いた一次転写は印加バイアス電圧を+0.7KV〜+
1.0KVの間で1色目から4色目まで順次アップさせ
ることにより可能であり、コロナ帯電器を用いた転写と
比べて電源容量の大巾な低減化、小型化、コストダウン
につながるものであった。
【0039】さらに、一次転写を導電性ブラシ、コロナ
帯電器、バイアスローラで各々行なった中間転写ベルト
9上の多重トナー画像を、二次転写ローラ13と二次転
写バイアスローラ14とで中間転写ベルト9と転写材P
とを狭持し、二次転写バイアスローラ14に一次転写印
加バイアス電圧より高い電圧を二次転写バイアス電源3
1から印加することにより、転写材Pに一括転写した二
次転写画像について評価した。
【0040】評価の結果は一次転写の段階で均一な一様
性を維持していた本実施例による導電性ブラシ20を用
いた画像も、前記従来技術を一次転写に用いた画像も、
二次転写ローラ13の接触ムラに起因する転写効率ムラ
による濃淡スジムラ、色味スジムラが転写材進行方向と
平行に発生していた。
【0041】また、二次転写ローラ13と二次転写バイ
アスローラ14とで強く狭持されたために、トナーの転
写効率が低く、さらに局所的に一部トナー(特に中間転
写ベルト9上で最下層に位置する色トナー)が転写され
ない、いわゆる中抜け現象も発生し、画像が乱れ劣化し
たものであった。
【0042】本実施例においては感光体ドラム3は直径
120mmのものを使用し、その移動速度を160mm
/secとし、中間転写ベルト9の移動速度も160m
m/secとした。
【0043】図2に本発明の第2の実施例を示す。本実
施例は一次転写電界発生手段として上記第1の実施例の
ように固定の導電性ブラシ20を使用する代わりに、導
電性ファーブラシローラ21を使用したものである。他
の構成は上記第1の実施例と同じであるので図1と同じ
ものには同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0044】導電性ファーブラシローラ21としては直
径8mmの金属丸棒に導電性接着剤と共に起毛した導電
性繊維布を巻きつけて接着し、繊維長を5mmに整えた
外径18mmのファーブラシローラを形成し、電極とし
て用いた。導電性繊維布としてはアクリル細繊維を硫化
銅で染色し、導電化処理した繊維を用いたが、導電性繊
維としては直径8〜15μmのステンレススチール繊維
や、アクリル、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の
樹脂繊維に金属メッキをしたものや、樹脂中にカーボ
ン、金属粉等の導電性微粉を混練したものや複合化した
繊維や、さらには樹脂繊維等を炭化し、導電性を付与し
た炭素繊維等の導電性又は半導電性のものが使用でき
る。体積抵抗率としては、1010Ω・cm以下のものが
使用可能であるが、好ましくは108 Ω・cm以下が良
い。
【0045】導電性ファーブラシローラ21の配置態様
としては、中間転写ベルト9が感光体ドラム3に接触し
終えた位置と接触を開始する位置の間、又はこれら位置
に極力近接した位置で、弾性を有した導電性ファーブラ
シローラ21が中間転写ベルト9に当接し、押圧するよ
うにしてある。導電性ファーブラシローラ21は移動す
る中間転写ベルト9と同速度で従動させても、周速差を
もって回転駆動させても構わない。
【0046】本実施例においても上記第1の実施例と同
様な比較実験を行なった所、同様な効果が得られ、当接
ムラ等による画像濃淡スジムラや放電模様ヌケ、色味ス
ジムラ、色ズレ、画像乱れのない良好な画像が一次転写
の段階で得られた。
【0047】図3に本発明の第3の実施例を示す。本実
施例は図1に示す第1の実施例の構成において、二次転
写部の接地された二次転写ローラ13の代わりに、一次
転写部の導電性ブラシ20と同じ構成の導電性ブラシ2
2を用い、この導電性ブラシ22に二次転写電界形成用
の電圧を印加する二次転写バイアス電源32を接続し、
二次転写バイアスローラ14を接地した構成にしたもの
である。他の構成は上記第1の実施例と同じであるので
図1と同じものには同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。なお、一次転写部の導電性ブラシ20と同じよう
に、二次転写部において導電性ブラシ22を中間転写ベ
ルト9の内面に接触させるため、中間転写ベルト9は二
次転写部においても支持ローラ25、26によって平面
状に架張されている。
【0048】本実施例における導電性ブラシ22による
多重多色画像の一括転写は、中間転写ベルト9の裏面に
弾性及び導電性を有する導電性ブラシ22を低圧力でソ
フトにかつ緻密に当接させ、この導電性ブラシ22と接
地した二次転写バイアスローラ14で中間転写ベルト9
と転写材Pを狭持し、導電性ブラシ22に二次転写バイ
アス電源32より中間転写ベルト9上に保持されたトナ
ーと同極性のバイアス電圧を印加することで、達成され
る。
【0049】本実施例においても上記第1の実施例と同
様な比較実験を行なったところ、二次転写後の出力画像
においても第1及び第2の実施例で発生したような画像
の乱れや劣化の少ない画像が得られ、全体画像色ズレ量
も100μm程度に抑えられ、良好な結果が得られた。
【0050】図4に本発明の第4の実施例を示す。本実
施例は図3に示す第3の実施例の構成において、二次転
写部の導電性ブラシ22の代わりに、図2に示す一次転
写部の導電性ファーブラシローラ21と同じ構成の導電
性ファーブラシローラ23を用いて接地し、二次転写バ
イアスローラ14に二次転写電界形成用の電圧を印加す
る二次転写バイアス電源31を接続した構成にしたもの
である。他の構成は上記第3の実施例と同じであるので
図3と同じものには同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0051】本実施例における導電性ファーブラシロー
ラ23による多重多色画像の一括転写は、中間転写ベル
ト9の裏面に弾性及び導電性を有する接地された導電性
ファーブラシローラ23を低圧力でソフトにかつ緻密に
当接させ、この導電性ファーブラシローラ23と二次転
写バイアスローラ14で中間転写ベルト9と転写材Pを
狭持し、二次転写バイアスローラ14に二次転写バイア
ス電源32より中間転写ベルト9上に保持されたトナー
と逆極性のバイアス電圧を印加することで、達成され
る。
【0052】本実施例においても、上記第3の実施例と
同様な比較実験を行なったところ、同様な結果が得ら
れ、導電性ファーブラシローラ23による同等な効果が
確認された。
【0053】なお、上記各実施例においては本発明を電
子写真方式のフルカラーのレーザビームプリンタに適用
した場合を例に説明してきたが、本発明は電子写真方
式、静電記録方式などの種々の構成の複写機、プリンタ
等の画像形成装置に等しく適用できるものであり、ま
た、電界形成手段を構成する導電性部材の形状も上記各
実施例のものに限定されるものではない。
【0054】また、導電性ブラシと導電性ファーブラシ
ローラの一次転写部及び二次転写部への適用態様は上記
実施例の組み合わせに限定されるものではなく、任意の
組み合わせで使用可能である。その他、必要に応じて種
々の変形及び変更がなし得ることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による画像
形成装置は、一次転写部及び、或は二次転写部において
転写電界形成手段のベルト状の中間転写体裏面との当接
状態を低圧力でソフトかつ緻密に均一に維持可能なた
め、一次転写及び二次転写において色ズレ、転写効率ム
ラ、色味ムラ、濃淡スジムラ等の画像乱れのない、均一
かつ高品位な多色画像を常時得ることができ、同時にオ
ゾンの発生も防止できるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の第1の実施例を示
す概略構成図である。
【図2】本発明による画像形成装置の第2の実施例を示
す概略構成図である。
【図3】本発明による画像形成装置の第3の実施例を示
す概略構成図である。
【図4】本発明による画像形成装置の第4の実施例を示
す概略構成図である。
【図5】従来の多色画像形成装置の一例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1 現像装置 3 感光体ドラム 9 中間転写ベルト 11、12 支持ローラ 13 二次転写ローラ 14 二次転写バイアスローラ 20、22 導電性ブラシ 21、23 導電性ファーブラシローラ 25、26 支持ローラ 30 一次転写バイアス電源 31、32 二次転写バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 達夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視の現像画像が形成される像担持体
    と、複数のローラに架張され、一次転写部において前記
    像担持体に当接して又は僅かに離間して無端走行するベ
    ルト状の中間転写体とを備え、前記像担持体上に順次に
    形成される複数の可視の色現像画像を前記中間転写体上
    に転写用電界を付与して順次に重ね合わせて一次転写し
    た後、前記中間転写体上のトナー像を転写材に一括して
    二次転写する中間転写方式の画像形成装置において、前
    記一次転写用電界を発生させる電界形成手段が電源に接
    続されていると共に、少なくとも転写時には前記中間転
    写体の裏面に接触する導電性部材を有しており、該導電
    性部材が弾性及び導電性を有する細繊維で構成されたブ
    ラシ状の導電体であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体上に一次転写された画像
    を転写材に一括して二次転写する二次転写手段は電源又
    は接地に接続されていると共に、少なくとも転写時には
    前記中間転写体の裏面に接触する導電性部材を有する電
    界形成手段であり、該導電性部材が弾性及び導電性を有
    する細繊維で構成されたブラシ状の導電体であることを
    特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ状の導電体が導電性ファーブ
    ラシローラである請求項1又は2の画像形成装置。
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