JPH0524670A - カバー巻取り装置 - Google Patents

カバー巻取り装置

Info

Publication number
JPH0524670A
JPH0524670A JP15920091A JP15920091A JPH0524670A JP H0524670 A JPH0524670 A JP H0524670A JP 15920091 A JP15920091 A JP 15920091A JP 15920091 A JP15920091 A JP 15920091A JP H0524670 A JPH0524670 A JP H0524670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
cover
winding shaft
winding
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15920091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3139779B2 (ja
Inventor
Junichi Yamamoto
順一 山本
Naoyuki Matsuda
直行 松田
Hideaki Shimizu
英明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP03159200A priority Critical patent/JP3139779B2/ja
Publication of JPH0524670A publication Critical patent/JPH0524670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3139779B2 publication Critical patent/JP3139779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動系への負荷を軽減すると共に、巻取り軸
のホームポジション復帰時の衝撃を軽減すること。 【構成】 巻取り軸を保持する第1プレート100は支
軸87を支点として回動自在であり、第2プレート10
5は支軸106にて第1プレート100に対して回転自
在に連結され、ピン107で互いの回動が規制されてい
る。圧接スプリング102はプレート100,105間
に張り渡され、解除スプリング110は一端がストッパ
ピン111に固定、他端が圧接スプリング102の一端
と共に第2プレート105に止着されている。巻取り軸
がマガジン鍔部に乗り上げているとき、圧接スプリング
102は伸ばされ、所定の圧接力を巻取り軸に付与す
る。巻取り軸がホームポジション及びホームポジション
と乗り上げ位置との間にあるとき、圧接スプリング10
2は収縮し、その圧接力が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カバー巻取り装置、特
に感光性フィルムを収容したマガジンの開口部を覆う遮
光性シート状カバーを巻取り軸に巻取り、巻戻し可能な
巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性フィルム上にレーザビーム
を照射して画像を形成するプリンタ装置においては、多
数枚の感光性フィルムを収容したマガジンを装置本体に
着脱可能な構成としている。この種のマガジンで使い捨
てタイプのものは、箱状マガジンの開口部の周囲に設け
た鍔部に遮光性のシート状カバーを貼り付け、装置本体
への装填時にはこのカバーを巻取り軸によって先端部分
から剥離しつつ所定位置まで巻き取り、マガジンを装置
本体から取り出す際には巻取り軸を逆転させてカバーを
巻き戻しつつ鍔部上に再度貼り付けていた(例えば、特
開平2−216142号公報参照)。
【0003】ところで、この種のカバー巻取り装置にあ
っては、カバーの巻取り、巻戻しを確実に行うために
は、巻取り軸をマガジンの鍔部表面に弾性的に圧接させ
る必要がある。しかし、圧接力を常時作用させると、巻
取り軸とカバー先端部との係合不良を生じたり、巻取り
軸がホームポジションから鍔部上に乗り上げる際に大き
な力が必要となり、モータや回転力伝動系に必要以上の
負荷が加わる。さらに、巻取り軸がホームポジションへ
落ち込むとき、衝撃音を生じたり、機構的なダメージを
受けるおそれがある。
【0004】
【発明の目的、構成、作用】そこで、本発明の目的は、
巻取り軸のマガジン鍔部に対する圧接力を不必要な場合
には解除又は弱めることにより、巻取り軸のカバー先端
部への係合不良、巻取り軸の駆動系への負荷の増大、ホ
ームポジション復帰時の衝撃をそれぞれ解消できるカバ
ー巻取り装置を提供することにある。
【0005】以上の目的を達成するため、本発明に係る
カバー巻取り装置は、巻取り軸をマガジンの鍔部表面よ
りも若干下がったホームポジションに保持する位置決め
手段と、巻取り軸を正転させつつホームポジションから
鍔部表面に乗り上げさせてシート状カバーを巻き取り、
巻取り軸を逆転させつつホームポジションへ復帰させて
シート状カバーを巻き戻す駆動手段と、巻取り軸が鍔部
表面に乗り上げているときに巻取り軸を鍔部表面に弾性
的に圧接させる圧接手段と、巻取り軸がホームポジショ
ンと鍔部端面との間を移動するときに圧接手段の圧接力
を解除ないし弱める圧接解除手段とを備えていることを
特徴とする。
【0006】以上の構成において、巻取り軸が鍔部上を
移動してカバーを巻き取り、巻き戻している最中は圧接
力が作用し、巻取り、巻戻し処理が確実かつ安定して行
われる。一方、巻取り軸がホームポジションから鍔部端
面へ乗り上げる際には前記圧接力が解除ないしは弱めら
れ、巻取り軸のカバー先端部に対する係合が確実なもの
となり、かつ、駆動手段への負荷が必要以上に増大する
ことがない。さらに、巻戻し時に巻取り軸が鍔部端面か
らホームポジションへ落ち込む際にも前記圧接力が解除
ないしは弱められ、落込み時の衝撃は極めて小さなもの
となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るカバー巻取り装置の実施
例を添付図面に基づいて説明する。図1に、本発明に係
るカバー巻取り装置を備えたプリンタ装置の全体構成を
示す。このプリンタ装置10は、内部を暗箱状態に形成
された本体11内に、主に電装ボックス12、フィルム
マガジン13、フィルム給送装置14、フィルム搬送部
15、光学ユニット16、副走査ユニット18及びレシ
ーブマガジン19がそれぞれ図示のように配設されてい
る。
【0008】マガジン13は、電装ボックス12の直上
に交換自在に装填され、未露光の感光性フィルム20を
積層して収納したもので、上面を以下に説明する遮光性
のシート状カバー41(図2、図3参照)で必要に応じ
て自動的に開口部を形成したり、遮蔽したりするように
構成されている。前記マガジン13上には、この中に収
納された感光性フィルム20を1枚ずつ給送するための
バキューム方式のフィルム給送装置14が設けられてい
る。この給送装置14は、真空吸着盤21を有する吸着
盤保持ユニット22がアーム23の先端に取り付けら
れ、真空吸着盤21が水平の姿勢を保ちながら支軸24
を中心に矢印で示すように揺動し、最上部のフィルム2
0を吸着してフィルム搬送部15の入口部に接離可能に
設置された搬送用ローラ対25の間に送り込むように構
成されている。
【0009】フィルム搬送部15の搬送用ローラ対25
は、駆動ローラである下ローラと従動ローラである上ロ
ーラから構成され、上ローラは下ローラに対して接離可
能に支軸28を中心に揺動し、その開放状態において給
送装置14でピックアップされた1枚のフィルム20の
先端が挿入され、次いで圧接状態においてくわえ込んだ
フィルム20を搬送ガイド板29上に送るようになって
いる。この搬送部15の中央部には、上ローラと下ロー
ラで構成される斜行矯正ローラ対30が設けられてい
て、駆動される上ローラが支軸31を中心に揺動し、搬
送用ローラ対25により送られてきたフィルム20の姿
勢を補正するようになっている。そして、送られてきた
フィルム20は支軸33を中心に揺動するストッパ32
に当接し、位置規制されて一時停止する。
【0010】副走査ユニット18は弾性部材で被覆され
た回転自在な上側のニップローラ35,35’と反時計
回り方向に回転駆動される副走査ドラム36とからな
る。前記フィルム20は、ストッパ32を開放すること
により、副走査ドラム36上を移動し、このとき光学ユ
ニット16から副走査ドラム36の軸方向に主走査され
るレーザビームにて画像露光される。このようにして露
光されたフィルム20は、レシーブマガジン19内に排
出される。そして、レシーブマガジン19内に収容され
た露光後のフィルム20は、レシーブマガジン19を遮
光状態としてレシーブマガジン19ごとプリンタ装置1
0外へ取り出され、その後現像処理されることとなる。
なお、レシーブマガジン19の位置に現像装置を内蔵さ
せておき、露光後のフィルム20を逐次現像してプリン
タ装置10外へと排出するようにしてもよい。
【0011】一方、本プリンタ装置10に隣接してホス
ト装置1が設置されている。プリントすべき画像情報は
このホスト装置1から1画像分ずつプリンタ装置10に
通信される。次に、マガジン13の機構及びカバー巻取
りユニットを説明する。図2において、感光性フィルム
を積層状態で収容するマガジン13は、遮光性を有する
プラスチック製の箱体をなし、上面には鍔部13aがフ
ランジ状に設けられている。この鍔部13aには図示し
ない粘着テープが貼り付けられている。そして、このマ
ガジン13の上面には遮光性のシート状カバー41が設
けられ、このカバー41はマガジン13の鍔部13aに
粘着テープにより繰り返し剥離あるいは貼着されるよう
になっている。鍔部13aの先端部分には突片部13b
と切欠き部13cとが交互に形成されている。
【0012】マガジン13を載置するための枠状の載置
台39は先端に支持板39aを有し、この支持板39a
上には鍔部13aの突片部13b、切欠き部13cとほ
ぼ同じ投影形状のクッション材50が取り付けられてい
る。シート状カバー41は、マガジン13の鍔部13a
の大きさに対応し、図3に示すように、先端部分にはほ
ぼ楕円状の係止孔41aが形成されている。この係止孔
41aは鍔部13aの切欠き部13cに対応する位置に
形成されている。一方、カバー41の巻取り軸17は平
面状にカットされたカット面17aに係止孔41aに対
応する爪17bが形成されている。巻取り軸17は、ホ
ームポジションにおいて、載置台39の両側に設けた位
置決め板51の凹部52に落ち込んだ状態で保持されて
いる。巻取り軸17がこの状態から矢印w方向に回転す
ることにより、爪17bが係止孔41aに係合し、カバ
ー41を先端部分から巻き取りつつ鍔部13a上から剥
離していく。
【0013】ところで、巻取り軸17は図4に示す状態
から矢印w方向に回転を始め、鍔部13a上に乗り上げ
る。図5に一点鎖線で示す状態は、巻取り軸17の爪1
7bがカバー41の係止孔41aに食い込んだときを示
す。実線は巻取り軸17がカバー41の先端を若干巻き
取って鍔部13a上に乗り上げた状態を示す。前記マガ
ジン載置台39は基台40上に一体的に固定されてい
る。基台40はマガジン装着部のドア(図示せず)を開
けることにより、装置本体11から図2中右斜め下方に
引き出し可能となっている。従って、装置本体11への
マガジン13の装填は基台40を引き出すことによって
行われる。
【0014】次に、マガジン13のカバー41を巻き取
って剥離及び巻き戻して貼着するためのカバー巻取りユ
ニットについて説明する。このカバー巻取りユニット
は、図2に示すように、マガジン13及びマガジン載置
台39を下方及び両側部で取り囲み込む凹状の支持フレ
ーム42が設置され、その両側板の上部に支軸87を介
して揺動自在に取り付けた第1プレート100,101
に巻取り軸17が回転可能に設置されている。第1プレ
ート100,101はスプリング102によって支軸8
7を支点として下方に付勢されており、巻取り軸17は
マガジン13の鍔部13a上に弾性的に圧接される。
【0015】支持フレーム42は、巻取り軸17がマガ
ジン13の鍔部13aに沿って一体的に水平移動するよ
うに、支持フレーム42に支軸92を介して設けられた
ピニオン47が基台40,40上に掛け渡されたラック
45aと係合して移動可能に設けられている。そして、
支持フレーム42の右側の側板には、巻取り軸17を回
転駆動すると共にこの巻取りユニットを全体的に移動さ
せるための歯車伝動系及び巻取りモータ(図示せず)等
が搭載され、支持フレーム42及びそれに搭載されてい
る各部品が矢印b方向(巻取り方向)あるいはそれとは
逆の矢印b’方向(巻戻し方向)に移動するように構成
されている。
【0016】歯車伝動系は、巻取りモータの出力ギヤ8
0、このギヤ80と噛合するアイドルギヤ81、このア
イドルギヤ81の支軸82に揺動自在に設けた切換えレ
バー83、切換えレバー83の先端に回転自在に装着さ
れており、かつ、前記ギヤ81と噛合する切換えギヤ8
4、アイドルギヤ86、巻取り軸17の支軸88に固定
されたギヤ89、ピニオン47の支軸92に固定された
ギヤ93から構成されている。切換えレバー83は図示
しないスプリングにて常時時計回り方向に付勢されてい
ると共に、ソレノイド95に連結されている。ソレノイ
ド95は通常オフされており、このとき切換えレバー8
3は支軸82を支点として時計回り方向に揺動してお
り、切換えギヤ84はギヤ93に噛合している。一方、
ソレノイド95がオンされると切換えレバー83が反時
計回り方向に揺動し、切換えギヤ84がアイドルギヤ8
6に噛合することとなる。また、切換えレバー83の揺
動範囲は支持フレーム42に設けた突片(図示せず)に
より規制される。
【0017】以上の歯車伝動系において、カバー41の
巻取り時には、まず、ソレノイド95をオンすると共に
巻取りモータを正転させる。これにて、切換えレバー8
3が反時計回り方向に揺動し、切換えギヤ84がアイド
ルギヤ86に噛合し、巻取りモータの回転力が出力ギヤ
80からギヤ81,84,86を介してギヤ89へ伝達
され、巻取り軸17が矢印w方向へ回転する。
【0018】この回転によって第1プレート100,1
01が支軸87を支点として上方に回動すると共に、巻
取り軸17がカバー41の先端部に乗り上げ、爪17b
がカバー41の係止孔41aに係合する。さらに巻取り
軸17が回転することによってカバー41が巻取り軸1
7の周囲に順次巻き取られ、支持フレーム42がラック
45a上で矢印b方向に移動する。これによって、カバ
ー41がマガジン13の鍔部13a上から剥離され、内
部に収容されているフィルム20を取り出すのに必要な
開口部を形成する。
【0019】支持フレーム42の移動軌跡上には、巻取
り開始位置(ホームポジション)を検出するための及び
巻取り終了位置を検出するための二つのセンサ(図示せ
ず)が設置されており、後者のセンサで支持フレーム4
2が巻取り終了位置まで移動したことを検出することに
より巻取りモータの正転がオフされ、カバー巻取り処理
が停止される。
【0020】一方、カバー41を巻き戻すには、ソレノ
イド95をオフした状態で(切換えギヤ84がギヤ93
に噛合している状態で)、巻取りモータを逆転させる。
これにてピニオン47が矢印rw方向に回転駆動され、
支持フレーム42が矢印b’方向に移動する。このと
き、巻取り軸17はフリー状態であり、巻取り軸17は
鍔部13a上を矢印rw方向に従動回転し、その外周に
巻き取られているカバー41を順次鍔部13a上に貼り
付けていく。最終的には、巻取り軸17の爪17bがカ
バー41の係止孔41aから外れ、巻取り軸17は位置
決め板51の凹部52に落ち込む。
【0021】ところで、巻取り軸17によるカバー41
の巻取り、巻戻しを確実なものとするため、巻取り軸1
7に対してはスプリング102によって鍔部13aへの
圧接力を付与している。しかし、この圧接力は巻取り軸
17が位置決め板51の凹部52から鍔部13aの端部
へ乗り上げる際、あるいはその逆に動作する際には解除
されることが必要である。
【0022】そこで、本実施例では、図6に示すよう
に、第2プレート105、解除スプリング110を設け
た。図6において、(a)は巻取り軸17がホームポジ
ションにセットされているとき、(b)は巻取り軸17
が鍔部13aの端部に乗り上げたときを示している。第
2プレート105は支軸106によって第1プレート1
00と回動自在に連結され、第2プレート105に取り
付けられたストッパピン107は第1プレート100の
下端に当接可能である。圧接スプリング102は上端が
第1プレート100に係止され、下端が第2プレート1
05に取り付けたピン108に係止されている。また、
解除スプリング110は一端がピン108に係止され、
他端が支持フレーム42に取り付けたストッパピン11
1に係止されている。
【0023】以上の構成において、巻取り軸17がホー
ムポジションに位置しているとき(図6(a)参照)、
巻取り軸17は自重で位置決め板51の凹部52に落ち
込んでいる。圧接スプリング102のばね力は解除スプ
リング110のばね力の数倍以上に設定されており、こ
の状態で第2プレート105は圧接スプリング102の
ばね力によって支軸106を支点として矢印c方向へ付
勢され、ストッパピン107が第1プレート100の下
端に当接している。即ち、このとき圧接スプリング10
2のばね力はストッパピン107が第1プレート100
に当接することにより吸収され、巻取り軸17へは何ら
作用しない。第1プレート100には解除スプリング1
10のばね力が作用し、このときのばね力は500gで
ある。即ち、解除スプリング110は巻取り軸17をホ
ームポジションにセットするための最小限のばね力に設
定されている。
【0024】ここで、巻取りモータが正転駆動され、ギ
ヤ86,89が矢印w方向に回転駆動されると、巻取り
軸17も同方向に回転駆動され、ギヤ89がギヤ86の
周囲を転動し、巻取り軸17が鍔部13aの端部に乗り
上げる(図6(b)、図5参照)。このとき、爪17b
はカバー41の係止孔41aに係合し、カバー41の巻
取り動作を開始する。巻取り軸17がホームポジション
から鍔部13aへ乗り上げる動作に伴って第1プレート
100も支軸87を支点として上方へ回動する。このと
き、圧接スプリング102に引張り力が作用し、第1プ
レート105が支軸106を支点として矢印c方向に回
動するが、この回動は突片105aがストッパピン11
1に当接することにより拘束される。巻取り軸17及び
第1プレート100は巻取りモータからの回転力でさら
に若干上方へ回動し、第1プレート100と第2プレー
ト105との間隔が大きくなる。これに伴って圧接スプ
リング102に作用する引張り力も大きくなり、圧接ス
プリング102にばね力が蓄積される。
【0025】即ち、圧接スプリング102は、第2プレ
ート105がストッパピン111に拘束されてからばね
力を出力し、巻取り軸17が鍔部13a上へ乗り上げる
と必要な圧接力を巻取り軸17に付与する。このとき、
圧接スプリング102のばね力は3.5kgに設定され
ている。このように、巻取り開始時において、巻取り軸
17がホームポジションから鍔部13a上に乗り上げる
際、圧接スプリング102の圧接力が巻取り軸17に殆
ど作用しないため、巻取りモータや歯車伝動系への負荷
が大きく軽減され、かつ、カバー41の係止孔41aへ
無理な力が加わることもなく、爪17により係止孔41
aへの係合動作がスムーズなものとなる。
【0026】ところで、本実施例において、第2プレー
ト105がストッパピン111に拘束され、圧接スプリ
ング102が巻取り軸17にばね力の付与を開始してか
ら、巻取り軸17が鍔部13a上に乗り上げるまで、巻
取り軸17は1.5mm上昇するようになっている。ま
た、鍔部13aの厚さは2mmである。従って、もし、
オペレータがマガジン13を設置することなく誤ってカ
バー巻取り処理を起動した場合、巻取り軸17は載置台
39上に乗り上げることとなるが、乗り上げた高さは鍔
部13aの厚さ2mmだけ低くなり、圧接スプリング1
02のばね力は作用せず、解除スプリング110のばね
力(500g)のみが作用する。従って、巻取り軸17
は載置台39上に乗り上げた時点でスリップ回転し、そ
れ以上前進することはない。つまり、マガジン13が装
着されない限り巻取り軸17が前進することはなく、マ
ガジン13の有無を判定する一つの手段となる。なお、
載置台39の上面に滑りを良好とする処理を施したり、
巻取り軸17にベアリング等を取り付けることにより、
このような巻取り軸17の前進防止をより効果的なもの
とすることができる。また、マガジン13が装着されて
いない場合は、巻取り軸17の前進を防止する部材を別
途設けてもよい。
【0027】一方、カバー巻戻し終了時においては、前
記プレート100,105、スプリング102,110
は、前記カバー巻取り開始時とは逆の動作を行い、巻取
り軸17がホームポジションへ復帰する。この場合も、
巻取り軸17が鍔部13aの端部から位置決め板51の
凹部52へ落ち込む際、圧接スプリング102の圧接力
は解除される。従って、巻取り軸17へ加わる衝撃が軽
減され、騒音の発生、各部品へのダメージが防止され
る。
【0028】さらに、本実施例において、巻取り軸17
の支軸88には、図7に示すように、ローラ88aが装
着されている。ホームポジションにおいて支軸88が直
接位置決め板51に接触すると、巻取り軸17が回転不
良を生じるおそれがある。ローラ88aはこのような不
具合を防止し、巻取り軸17の動作を円滑なものとす
る。
【0029】ところで、以上の実施例の如く巻取り軸1
7の駆動手段が片側のみに設置されており、かつ、巻取
り軸17が鍔部13aに乗り上げる際にギヤ86からギ
ヤ89へ矢印w方向の回転力が伝達されると(図6参
照)、巻取り軸17の片側(駆動側)に下向きの力が加
わり、他方の側(奥側)が浮き上がる傾向にあり、ギヤ
86,89に過負荷が生じ、耐久性が損なわれる。以
下、図8、図9にこのような問題点を改良した実施例を
示す。
【0030】この実施例では、巻取り軸17の駆動側端
部にカム120を取り付け、該カム120の大径部12
0aが接触板125の上端に当接可能な構成とした。他
の構成は前記実施例と同様である。図9の(a),
(a’)に示すように、巻取り動作が開始されるとき、
カム120の大径部120aは回転方向wの上流側に位
置している。巻取り軸17が矢印w方向に回転を開始
し、爪17bが係止孔41aに係合して巻取り軸17が
鍔部13aへ乗り上がろうとするとき(図9(b),
(b’)参照)、カム120の大径部120aが接触板
125の上端に当接する。さらに、巻取り軸17が鍔部
13a上に乗り上げるまで、カム120の大径部120
aが接触板125の上端を滑りつつ回転する(図9
(c)(c’)参照)。
【0031】即ち、図9中(b’)から(C’)へ移行
する間(巻取り軸17の乗り上げ途中)、カム120の
大径部120aが接触板125の上端を摺動し、巻取り
軸17の駆動側端部に下向きに加わる力を接触板125
が受け止めることとなる。従って、巻取り軸17の奥側
端部の浮き上がりやギヤ86,89の過負荷が防止さ
れ、巻取りモータへの負荷が軽減される。巻取り軸17
が鍔部13a上を転動してカバー41を巻き取る際、カ
ム120は接触板125から離れた位置にあり、巻取り
軸17の圧接力は十分に鍔部13aに加えられる。
【0032】一方、カバー巻取り時において、カム12
0は前記とは逆に、(c’)〜(b’)〜(a’)の順
序で動作し、巻取り軸17が位置決め板51の凹部52
へ落下する際の衝撃を緩衝する。なお、カム120と接
触板125はカバー巻取り、巻戻し動作によって摩耗す
る。従って、接触板125に代えてカム120と接触す
るローラを設置してもよい。
【0033】図10はカム120を用いること以外の方
法で巻取り軸17の駆動側端部に加わる力を解消した例
を示す。鍔部13aへの乗り上げ時に巻取り軸17の駆
動側端部に下向きの力が加わるのは、ギヤ86,89に
よって矢印w方向への回転力を伝達することに起因す
る。そこで、ギヤ86,89に代えて、図10に示すよ
うに、支軸87にプーリ130、巻取り軸17の支軸8
8にプーリ131を装着し、プーリ130,131間に
ベルト132を巻回した。ベルト駆動方式によれば、巻
取り軸17へ矢印w方向の回転力を伝達するとき、巻取
り軸17の駆動側端部に下向きの力が加わることはな
く、前記カム120と同じ効果が得られる。
【0034】なお、本発明に係るカバー巻取り装置は前
記各実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内
で種々に変更することができる。例えば、巻取り軸を回
転させるための駆動系は種々の形態を採用することがで
きる。特に、巻取り開始時に巻取り軸17の駆動側端部
に下向きの力が加わることを防止するには、カム12
0、ベルト132を使用する以外に種々の方法を考える
ことができる。また、巻取り軸17のホームポジション
への位置決め手段としては、位置決め板51以外の構成
であってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、巻取り軸の圧接解除手段を設けたため、巻取り
軸を鍔部表面に圧接させる圧接力は、巻取り軸がホーム
ポジションと鍔部端面との間を移動するときは解除ない
し弱められ、巻取り軸のカバー先端部に対する係合が確
実に行われると共に、駆動手段への負荷が軽減される。
また、巻戻し時に巻取り軸がホームポジションへ復帰す
る際の衝撃が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカバー巻取り装置を備えたプリン
タ装置の全体構成図。
【図2】本発明に係るカバー巻取り装置の一実施例を示
す斜視図。
【図3】カバーとその巻取り軸を示す斜視図。
【図4】巻取り軸の動作を説明するための断面図。
【図5】巻取り軸の動作を説明するための断面図。
【図6】圧接手段と圧接解除手段の動作を説明するため
の正面図、(a)は巻取り軸がホームポジションにある
とき、(b)は巻取り軸が鍔部へ乗り上げるときを示
す。
【図7】巻取り軸の支軸と位置決め板との関係を示す断
面図。
【図8】本発明に係るカバー巻取り装置の他の実施例の
要部を示す斜視図。
【図9】図8に示す装置の動作を説明するための図。
【図10】巻取り軸駆動手段の変形例を示すための正面
図。
【符号の説明】
13…マガジン 13a…鍔部 17…巻取り軸 41…シート状カバー 51…位置決め板 84,86,89,93…ギヤ 100,105…プレート 102…圧接スプリング 110…解除スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 英明 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 略箱形状のマガジンの開口縁部に設けた
    鍔部上に貼り付けられたシート状カバーを、巻取り軸が
    正転又は逆転しつつ鍔部上を移動することにより、巻取
    り又は巻戻し可能なカバー巻取り装置において、 前記巻取り軸を前記マガジンの鍔部表面よりも若干下が
    ったホームポジションに保持する位置決め手段と、 前記巻取り軸を正転させつつホームポジションから鍔部
    表面に乗り上げさせて前記シート状カバーを巻き取り、
    巻取り軸を逆転させつつホームポジションへ復帰させて
    シート状カバーを巻き戻す駆動手段と、 前記巻取り軸が鍔部表面に乗り上げているときに巻取り
    軸を鍔部表面に弾性的に圧接させる圧接手段と、前記巻
    取り軸がホームポジションと鍔部端面との間を移動する
    ときに前記圧接手段の圧接力を解除ないし弱める圧接解
    除手段と、 を備えたことを特徴とするカバー巻取り装置。
JP03159200A 1991-06-29 1991-06-29 カバー巻取り装置 Expired - Fee Related JP3139779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03159200A JP3139779B2 (ja) 1991-06-29 1991-06-29 カバー巻取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03159200A JP3139779B2 (ja) 1991-06-29 1991-06-29 カバー巻取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0524670A true JPH0524670A (ja) 1993-02-02
JP3139779B2 JP3139779B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=15688515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03159200A Expired - Fee Related JP3139779B2 (ja) 1991-06-29 1991-06-29 カバー巻取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3139779B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5473400A (en) * 1991-02-19 1995-12-05 Minnesota Mining And Manufacturing Company Resealable film cartridge for a laser imager
US5480134A (en) * 1994-05-09 1996-01-02 Minnesota Mining And Manufacturing Company Mechanism for opening and closing a resealable cartridge
US5739593A (en) * 1993-11-29 1998-04-14 Nec Corporation Voltage source circuit for generating a plurality of values of voltages

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5473400A (en) * 1991-02-19 1995-12-05 Minnesota Mining And Manufacturing Company Resealable film cartridge for a laser imager
US5739593A (en) * 1993-11-29 1998-04-14 Nec Corporation Voltage source circuit for generating a plurality of values of voltages
US5480134A (en) * 1994-05-09 1996-01-02 Minnesota Mining And Manufacturing Company Mechanism for opening and closing a resealable cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
JP3139779B2 (ja) 2001-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02100939A (ja) 自動原稿搬送装置
JP2722610B2 (ja) シート給送装置のリフティング装置
JP2883829B2 (ja) シート給送装置および画像形成装置
JP2763358B2 (ja) カバー巻取り装置
JP2731607B2 (ja) シートカバー貼着・剥離装置
JPH0524670A (ja) カバー巻取り装置
JP2857190B2 (ja) 感光材収容マガジン
JP3912880B2 (ja) クラッチ装置及び給紙装置
JP3139780B2 (ja) カバー巻取り装置
JP3194756B2 (ja) カバー巻取り装置
JPH0524668A (ja) カバー巻取り装置
JPS5891437A (ja) ワインダ装置
JPH02221039A (ja) シート給送装置
JP2908538B2 (ja) マガジンのセット機構
JP2872366B2 (ja) シート給送装置
JP2868776B2 (ja) 記録媒体装着装置
JP2543595B2 (ja) 画像形成装置
JPH0121498B2 (ja)
JPH03200635A (ja) カバー巻取り装置
JP2762630B2 (ja) プリンタ装置
JPH02216144A (ja) 感光材マガジン
JPS5913415B2 (ja) ロ−ルシ−トの弛み防止装置
EP0753792B1 (en) Film transfer system
JP3415485B2 (ja) ロール紙保持装置
JP2547924B2 (ja) フィルム搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees