JP3139780B2 - カバー巻取り装置 - Google Patents

カバー巻取り装置

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JP3139780B2
JP3139780B2 JP03159201A JP15920191A JP3139780B2 JP 3139780 B2 JP3139780 B2 JP 3139780B2 JP 03159201 A JP03159201 A JP 03159201A JP 15920191 A JP15920191 A JP 15920191A JP 3139780 B2 JP3139780 B2 JP 3139780B2
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直行 松田
順一 山本
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ミノルタ株式会社
ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カバー巻取り装置、特
に感光性フィルムを収容したマガジンの開口部を覆う遮
光性シート状カバーを巻取り軸に巻取り、巻戻し可能な
巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性フィルム上にレーザビーム
を照射して画像を形成するプリンタ装置においては、多
数枚の感光性フィルムを収容したマガジンを装置本体に
着脱可能な構成としている。この種のマガジンで使い捨
てタイプのものは、箱状マガジンの開口部の周囲に設け
た鍔部に遮光性のシート状カバーを貼り付け、装置本体
への装填時にはこのカバーを巻取り軸によって先端部分
から剥離しつつ所定位置まで巻き取り、マガジンを装置
本体から取り出す際には巻取り軸を逆転させてカバーを
巻き戻しつつ鍔部上に再度貼り付けていた(例えば、特
開平2−216142号公報参照)。
【0003】ところで、この種のカバー巻取り装置にお
いて、巻取り軸がホームポジションでの停止位置や停止
角度がばらつくと、巻取り開始時における巻取り軸のカ
バー先端部の係止あるいは巻戻し終了時における前記係
止の解除に支障が生じる。
【0004】
【発明の目的、構成、作用】そこで、本発明の目的は、
巻取り軸を所定のホームポジションに正確な位置及び回
転角度で停止させることのできるカバー巻取り装置を提
供することにある。以上の目的を達成するため、本発明
に係るカバー巻取り装置は、カバー貼着面上を回転しつ
つ往復移動可能に保持され、かつ、シート状カバーの先
端部を係止及び解除可能な巻取り軸と、この巻取り軸が
シート状カバーを巻き戻した所定の位置で巻取り軸の移
動を規制するストッパ部材と、前記巻取り軸が前記スト
ッパ部材で位置規制されている状態で、巻取り軸がシー
ト状カバーとの係止を解除するまで回転させる駆動手段
とを備えていることを特徴とする。
【0005】以上の構成において、巻取り軸はカバーを
巻き戻した所定位置(ホームポジション)において、
定の回転角度で停止され、シート状カバーとの係止を解
除するまで回転する。従って、巻戻し終了時における前
記係止の解除が確実となる。また、巻取り開始時におい
ても、巻取り軸は前記所定位置で回転を開始してカバー
を巻き取っていき、巻取り軸が確実にカバーに係止す
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係るカバー巻取り装置の実施
例を添付図面に基づいて説明する。図1に、本発明に係
るカバー巻取り装置を備えたプリンタ装置の全体構成を
示す。このプリンタ装置10は、内部を暗箱状態に形成
された本体11内に、主に電装ボックス12、フィルム
マガジン13、フィルム給送装置14、フィルム搬送部
15、光学ユニット16、副走査ユニット18及びレシ
ーブマガジン19がそれぞれ図示のように配設されてい
る。
【0007】マガジン13は、電装ボックス12の直上
に交換自在に装填され、未露光の感光性フィルム20を
積層して収納したもので、上面を以下に説明する遮光性
のシート状カバー41(図2、図3参照)で必要に応じ
て自動的に開口部を形成したり、遮蔽したりするように
構成されている。前記マガジン13上には、この中に収
納された感光性フィルム20を1枚ずつ給送するための
バキューム方式のフィルム給送装置14が設けられてい
る。この給送装置14は、真空吸着盤21を有する吸着
盤保持ユニット22がアーム23の先端に取り付けら
れ、真空吸着盤21が水平の姿勢を保ちながら支軸24
を中心に矢印で示すように揺動し、最上部のフィルム2
0を吸着してフィルム搬送部15の入口部に接離可能に
設置された搬送用ローラ対25の間に送り込むように構
成されている。
【0008】フィルム搬送部15の搬送用ローラ対25
は、駆動ローラである下ローラと従動ローラである上ロ
ーラから構成され、上ローラは下ローラに対して接離可
能に支軸28を中心に揺動し、その開放状態において給
送装置14でピックアップされた1枚のフィルム20の
先端が挿入され、次いで圧接状態においてくわえ込んだ
フィルム20を搬送ガイド板29上に送るようになって
いる。この搬送部15の中央部には、上ローラと下ロー
ラで構成される斜行矯正ローラ対30が設けられてい
て、駆動される上ローラが支軸31を中心に揺動し、搬
送用ローラ対25により送られてきたフィルム20の姿
勢を補正するようになっている。そして、送られてきた
フィルム20は支軸33を中心に揺動するストッパ32
に当接し、位置規制されて一時停止する。
【0009】副走査ユニット18は弾性部材で被覆され
た回転自在な上側のニップローラ35,35’と反時計
回り方向に回転駆動される副走査ドラム36とからな
る。前記フィルム20は、ストッパ32を開放すること
により、副走査ドラム36上を移動し、このとき光学ユ
ニット16から副走査ドラム36の軸方向に主走査され
るレーザビームにて画像露光される。このようにして露
光されたフィルム20は、レシーブマガジン19内に排
出される。そして、レシーブマガジン19内に収容され
た露光後のフィルム20は、レシーブマガジン19を遮
光状態としてレシーブマガジン19ごとプリンタ装置1
0外へ取り出され、その後現像処理されることとなる。
なお、レシーブマガジン19の位置に現像装置を内蔵さ
せておき、露光後のフィルム20を逐次現像してプリン
タ装置10外へと排出するようにしてもよい。
【0010】一方、本プリンタ装置10に隣接してホス
ト装置1が設置されている。プリントすべき画像情報は
このホスト装置1から1画像分ずつプリンタ装置10に
通信される。次に、マガジン13の機構及びカバー巻取
りユニットを説明する。図2において、感光性フィルム
を積層状態で収容するマガジン13は、遮光性を有する
プラスチック製の箱体をなし、上面には鍔部13aがフ
ランジ状に設けられている。この鍔部13aには図示し
ない粘着テープが貼り付けられている。そして、このマ
ガジン13の上面には遮光性のシート状カバー41が設
けられ、このカバー41はマガジン13の鍔部13aに
粘着テープにより繰り返し剥離あるいは貼着されるよう
になっている。鍔部13aの先端部分には突片部13b
と切欠き部13cとが交互に形成されている。
【0011】マガジン13を載置するための枠状の載置
台39は先端に支持板39aを有し、この支持板39a
上には鍔部13aの突片部13b、切欠き部13cとほ
ぼ同じ投影形状のクッション材50が取り付けられてい
る。シート状カバー41は、マガジン13の鍔部13a
の大きさに対応し、図3に示すように、先端部分にはほ
ぼ楕円状の係止孔41aが形成されている。この係止孔
41aは鍔部13aの切欠き部13cに対応する位置に
形成されている。一方、カバー41の巻取り軸17は平
面状にカットされたカット面17aに係止孔41aに対
応する爪17bが形成されている。巻取り軸17は、ホ
ームポジションにおいて、載置台39の両側に設けた位
置決め板51の凹部52に落ち込んだ状態で保持されて
いる。巻取り軸17がこの状態から矢印w方向に回転す
ることにより、爪17bが係止孔41aに係合し、カバ
ー41を先端部分から巻き取りつつ鍔部13a上から剥
離していく。
【0012】前記マガジン載置台39は基台40上に一
体的に固定されている。基台40はマガジン装着部のド
ア(図示せず)を開けることにより、装置本体11から
図2中右斜め下方に引き出し可能となっている。従っ
て、装置本体11へのマガジン13の装填は基台40を
引き出すことによって行われる。次に、マガジン13の
カバー41を巻き取って剥離及び巻き戻して貼着するた
めのカバー巻取りユニットについて説明する。
【0013】このカバー巻取りユニットは、図2に示す
ように、マガジン13及びマガジン載置台39を下方及
び両側部で取り囲み込む凹状の支持フレーム42が設置
され、その両側板の上部に支軸87を介して揺動自在に
取り付けたプレート100,101に巻取り軸17が回
転可能に設置されている。プレート100,101はス
プリング102によって支軸87を支点として下方に付
勢されており、巻取り軸17はマガジン13の鍔部13
a上に弾性的に圧接される。
【0014】支持フレーム42は、巻取り軸17がマガ
ジン13の鍔部13aに沿って一体的に水平移動するよ
うに、支持フレーム42に支軸92を介して設けられた
ピニオン47,47が基台40,40上に掛け渡された
ラック保持板45,45上のラック45a,45aと係
合して移動可能に設けられている。そして、支持フレー
ム42の右側の側板には、巻取り軸17を回転駆動する
と共にこの巻取りユニットを全体的に移動させるための
ギヤ機構43a,43b及び巻取りモータ(図示せず)
等が搭載され、支持フレーム42及びそれに搭載されて
いる各部品が矢印b方向(巻取り方向)あるいはそれと
は逆の矢印b’方向(巻戻し方向)に移動するように構
成されている。
【0015】カバー41の巻取り時には、巻取りモータ
にて回転駆動されるギヤ44がギヤ機構43aに係合
し、巻取り軸17が矢印w方向へ回転する。この回転に
よってプレート100,101が支軸87を支点として
上方に回動すると共に、巻取り軸17がカバー41の先
端部に乗り上げ、爪17bがカバー41の係止孔41a
に係合する。さらに巻取り軸17が回転することによっ
てカバー41が巻取り軸17の周囲に順次巻き取られ、
支持フレーム42がラック45a,45a上で矢印b方
向に移動する。これによって、カバー41がマガジン1
3の鍔部13a上から剥離され、内部に収容されている
フィルム20を取り出すのに必要な開口部を形成する。
【0016】支持フレーム42の移動軌跡上には、巻取
り開始位置(ホームポジション)を検出するための及び
巻取り終了位置を検出するための二つのセンサ(図示せ
ず)が設置されており、後者のセンサで支持フレーム4
2が巻取り終了位置まで移動したことを検出することに
より巻取りモータの正転がオフされ、カバー巻取り処理
が停止される。
【0017】一方、カバー41を巻き戻すには、ギヤ4
4をギヤ機構43bに係合させ、巻取りモータを逆転さ
せる。これにてピニオン47が矢印rw方向に回転駆動
され、支持フレーム42が矢印b’方向に移動する。こ
のとき、巻取り軸17はフリー状態であり、巻取り軸1
7は鍔部13a上を矢印rw方向に従動回転し、その外
周に巻き取られているカバー41を順次鍔部13a上に
貼り付けていく。最終的には、巻取り軸17の爪17b
がカバー41の係止孔41aから外れ、巻取り軸17は
位置決め板51の凹部52に落ち込む。
【0018】次に、図4、図5を参照して、巻取り軸1
7によるカバー41の巻取り開始部(巻戻し終了部)の
構成及び巻取り軸17の動作について説明する。まず、
クッション材50は、マガジン13の前端鍔部13a’
に対して巻取り軸17が隙間を生じることなく、均一に
圧接することを本来の目的として設置されている。換言
すれば、クッション材50は巻取り軸17によるカバー
41の巻戻し時にカバー41の先端部を前端鍔部13
a’上に確実に再貼着させ、マガジン13内部の遮光性
を確保することを本来の目的とする。また、本実施例の
如く、巻取り軸17の回転に基づいて巻取り軸17が前
端鍔部13a’に乗り上げ、爪17bがカバー41の係
止孔41aに係合する方式を採用している場合、カバー
41の先端部が確実に前端鍔部13a’に貼り付けられ
ていないと、爪17bが係止孔41aに入り込まず、巻
取り不良が発生するおそれを有する。
【0019】そこで、本実施例では、クッション材50
を前端鍔部13a’と同じ投影形状とすることによっ
て、スプリング102によって付与される巻取り軸17
の圧接力を前端鍔部13a’に効果的に作用させるよう
にした。また、クッション材50はホームポジションに
おける巻取り軸17の回転を阻止するストッパとしても
機能する。図4に示すように、ホームポジションにおい
て巻取り軸17は矢印rw方向に回転する傾向にある。
しかし、カット面17aと円周面17cとの境界に形成
される稜線部17dがクッション材50の前面に当接
し、巻取り軸17が矢印rw方向に回転することを防止
する。
【0020】なお、前端鍔部13a’の保持部材として
は、必ずしも弾材料からなるクッション材50である必
要はない。巻取り軸17の圧接力がカバー41を介して
前端鍔部13a’に作用するのを保障できればよく、例
えば板金加工されたもの、樹脂成形品であってもよい。
保持部材が巻取り軸17を所定の回転角度に停止させる
機能を有しない場合、この機能は後に示す他の手段によ
って達成される。
【0021】ホームポジションにおいて、図6に示すよ
うに、巻取り軸17は支軸88が位置決め板51の凹部
52に落ち込み、高さ方向に位置規制されると共に、凹
部52の側部52a,52bによって所定の位置に規制
される。特に、巻取り開始時において爪17bが係止孔
41aに正確に係合するには、巻取り軸17の平行移動
位置が正確に位置決めされている必要があり、この位置
決めは支軸88と側部52a,52bのクリアランスを
極力小さくすることによって達成される。
【0022】ところで、巻取り軸17は図4に示す状態
から矢印w方向に回転を始め、前端鍔部13a’上に乗
り上げる。図5に一点鎖線で示す状態は、巻取り軸17
の爪17bがカバー41の係止孔41aに食い込んだと
きを示す。実線は巻取り軸17がカバー41の先端を若
干巻き取って前端鍔部13a’上に乗り上げた状態を示
す。爪17bが係止孔41aに食い込み、カバー41の
巻取りが確実に行われるためには、図3に示すように、
爪17bの長さcが係止孔41aの幅寸法Dよりも大き
いことが必要である。もし、逆の条件に設定されている
と、巻取りの初期において爪17bが係止孔41aから
外れてしまうおそれがある。
【0023】図5は同時に、カバー41の巻戻し時に、
巻取り軸17が前端鍔部13a’からホームポジション
へ落ち込む状態(実線位置から一点鎖線位置へ)をも示
しているといえる。巻戻し終了時に巻取り軸17が実線
位置から一点鎖線位置へ移動する時間、即ち、前端鍔部
13a’を押圧する時間は極めて短く(約1秒以下)、
カバー41の先端部を充分に加圧できない。そこで、巻
戻し終了時に巻取り軸17が実線位置から一点鎖線位置
を経て図4に示す角度まで回転する位置へ往復移動する
過程を複数回繰り返させること、あるいは巻取り軸17
を図5の一点鎖線位置で数秒間停止させることにより、
カバー41の先端部に対する加圧効果を上げることがで
きる。一方、巻取り開始時に以上の処理を実行すること
により、カバー41の先端部を前端鍔部13a’に確実
に貼着させ、爪17bによる係止孔41aへの係合をよ
り確実なものとすることができる。
【0024】また、巻取り軸17がホームポジションへ
復帰したとき、巻取り軸の回転方向の停止位置は、図7
に示す角度θの範囲に収まることが必要である。そのた
めの方法としては、巻取り軸17がホームポジションへ
復帰したとき、巻取り軸17を矢印rw方向に回転させ
つつセンサ又はタイマを用いて角度θの範囲内で回転を
停止させればよい。センサを用いる例としては、以下の
図9に示す構成を採用することができる。図7中E点に
関してはクッション材50でストッパ機能を持たせるこ
とができるが、別部品をストッパとして設けてもよい。
【0025】あるいは、ストッパ部品を設けることに代
えて、前記切換えギヤ44が常時ギヤ機構43aに噛合
するように設定し、巻取りモータの減速ギヤ機構のトル
クによってホームポジションにおける巻取り軸17の回
転を防止することもできる。また、巻取りと巻戻し専用
の独立した駆動系を設置すれば、減速ギヤ機構のトルク
を利用してホームポジションにおける巻取り軸17の回
転を防止するため、駆動力伝達系の切換えを行う必要は
ない。
【0026】次に、ホームポジションにおける巻取り軸
17の平行移動方向の位置決めにつき、他の例を図8に
示す。この例では、位置決め板51に側面53aを有す
る凹部53を形成し、頭部56を備えたシャフト55を
フレーム54に挿通し、スプリング57によってシャフ
ト55を凹部53側に付勢した。巻取り軸17は支軸8
8が頭部56をスプリング57に抗して図8中左方に押
し戻すことにより凹部53に落ち込む。落ち込んだ状態
においては、支軸88が頭部56と側面53aとで弾性
的に挟着されることにより位置決めされる。
【0027】図6に示した位置決め手段と比較すると、
図8に示す手段はスプリング57で弾性的に押圧してい
るため、支軸88の両側にクリアランスを設ける必要が
なく、正確な位置決めが可能である。また、頭部56は
前後に移動自在であるため、巻取り軸17の落込み位置
が多少ばらついても、落込み動作がスムーズである。な
お、巻取り軸17がホームポジションに復帰していると
きに、前記支持フレーム42を弾性的に矢印b方向に付
勢することによっても、図8に示した位置決め手段と同
じ効果を得ることができる。
【0028】ところで、巻取り軸17がホームポジショ
ンへ復帰したとき、爪17bが係止孔41aに係合した
状態が解除されず、巻取り軸17が図5に一点鎖線で示
す状態で停止する不具合が発生するおそれがある。従っ
て、ホームポジション復帰時に巻取り軸17を矢印rw
方向に確実に回転させ、巻取り軸17を図5の一点鎖線
位置から図4に示す位置へ強制的に回転させ、爪17b
の係止孔41aに対する係合を解除することが好まし
い。
【0029】その一例として、図9に示すように、支軸
88にカム60を固定し、カム60の凹部60aをマイ
クロスイッチ61で検出する構成とした。マイクロスイ
ッチ61の押しボタン62がカム60の凹部60aに対
向し、マイクロスイッチ61がオフしている状態は、爪
17bが係止孔41aから確実に解除された状態から巻
取り軸17bが図4に示す位置まで回転する動きに対応
している。従って、マイクロスイッチ61がオフ状態に
あるとき巻取り軸17の回転(取戻し動作)を終了させ
れば、爪17bが係止孔41aから完全に外れる。な
お、この例では、巻戻し時に巻取り軸17に駆動力が直
接伝達される構成が前提となる。
【0030】また、図10に示す構成を採用することも
できる。この例は、巻戻し時に巻取り軸17に対して駆
動力を直接的に伝達しない構成において、あるいは駆動
力を伝達する構成であっても駆動力が断たれた後に、巻
取り軸17を矢印rw方向に強制的に回転させるように
した。即ち、支軸88に突片65を設けると共に、位置
決め板51にピン66を支点としてレバー67を回動自
在に設けた。レバー67の一端67aは支軸88の外周
面に当接し、他端67bは突片65に矢印rw方向から
当接可能である。巻取り軸17がホームポジションに復
帰すると、即ち、支軸88が位置決め板51の凹部52
に落ち込むと、支軸88がレバー67の一端67aに当
接し、レバー67が矢印rw方向に回動し、他端67b
が突片65を押圧する。これによって、レバー67が一
点鎖線位置から実線位置へ回動すると共に、巻取り軸1
7が矢印rw方向へ回転し、爪17bが係止孔41aか
ら完全に外れる。
【0031】なお、本発明に係るカバー巻取り装置は前
記各実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内
で種々に変更することができる。特に、巻取り軸を回転
させるための駆動系は種々の形態を採用することができ
る。また、巻取り軸へ圧接力を作用させるには、スプリ
ング102以外の手段を使用してもよい。巻取り軸とカ
バー先端部との係合関係に関しても前記実施例の形態に
限定するものではない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、巻取り軸がシート状カバーを巻き戻した所定の
位置で、ストッパ部材で巻取り軸を位置規制しつつ巻取
り軸をシート状カバーとの係止を解除するまで回転させ
るようにしたため、カバー巻戻し時における巻取り軸の
カバー先端部に対する係止解除が確実に行われると共
に、巻取り開始時においても巻取り軸のカバー先端部に
対する係止が確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカバー巻取り装置を備えたプリン
タ装置の全体構成図。
【図2】本発明に係るカバー巻取り装置の一実施例を示
す斜視図。
【図3】カバーとその巻取り軸を示す斜視図。
【図4】巻取り軸の動作を説明するための断面図。
【図5】巻取り軸の動作を説明するための断面図。
【図6】巻取り軸のホームポジション復帰時を示す正面
図。
【図7】巻取り軸のホームポジション復帰時を示す正面
図。
【図8】本発明に係るカバー巻取り装置の他の実施例を
示す正面図。
【図9】巻取り軸の回転角度位置決め手段の他の例を示
す正面図。
【図10】巻取り軸の回転角度位置決め手段のさらに他
の例を示す正面図。
【符号の説明】
13…マガジン 13a…鍔部 17…巻取り軸 17b…爪 39…載置台 41…シート状カバー 41a…係止孔 50…クッション材 51…位置決め板 52,53…凹部 56…頭部 57…スプリング 60…カム 61…マイクロスイッチ 65…突片 67…レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 直行 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 山本 順一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平2−216142(JP,A) 特開 平2−150884(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略箱形状のマガジンの開口面に貼り付け
    られたシート状カバーを巻取り又は巻戻し可能なカバー
    巻取り装置において、 カバーの貼着面上を回転しつつ往復移動可能に保持さ
    れ、かつ、シート状カバーの先端部を係止及び解除可能
    な巻取り軸と、 前記巻取り軸がシート状カバーを巻き戻した所定の位置
    巻取り軸の移動を規制するストッパ部材と、 前記巻取り軸が前記ストッパ部材で位置規制されている
    状態で、巻取り軸がシート状カバーとの係止を解除する
    まで回転させる駆動手段と、 を備えたことを特徴とするカバー巻取り装置。
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Cited By (1)

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