JP2945729B2 - カメラのフィルム巻上装置 - Google Patents

カメラのフィルム巻上装置

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JP2945729B2 JP22361790A JP22361790A JP2945729B2 JP 2945729 B2 JP2945729 B2 JP 2945729B2 JP 22361790 A JP22361790 A JP 22361790A JP 22361790 A JP22361790 A JP 22361790A JP 2945729 B2 JP2945729 B2 JP 2945729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、カメラのフィルム巻上装置に関する。
(従来の技術) パトローネ入り35mmフィルムを使用する従来のカメラ
においては、カメラ本体のシャーシの両側にフィルムパ
トローネ室とフィルム巻き取り用スプール収容室とが配
置されており、フィルムパトローネ室とフィルム巻き取
り用スプール収容室とはこれら2つの室の間でカメラ本
体のシャーシの後面に設けられたフィルム通路よりもカ
メラの前方側に位置している。撮影レンズは上記2つの
室の間でカメラ本体のシャーシの前面に設けられてい
る。このように構成されている従来の35mmフィルムカメ
ラの本体は横長な外形状をしているので、手持ち撮影時
においてカメラを水平に保持する場合でも垂直に保持す
る場合でもカメラ本体の両側部を両手でしっかりと保持
しないとバランスを崩し易く、いわゆるホールド性が良
好ではない。
近年では、35mmフィルムカメラの中で比較的重量が重
いものはホールド性を向上させる為に撮影レンズの右側
に位置するカメラ本体の右側部分の外形状を右手で握り
やすいグリップ形状としているが、これでさえカメラを
手によって縦に保持する場合にはカメラの本体の横長な
外形状の為にカメラ本体の両側部を両手でしっかりと保
持しないとバランスを崩し易い。
カメラを手によって縦に保持する場合におけるホール
ド性を向上させるには、撮影レンズの左側に位置するカ
メラ本体の左側部分が撮影レンズから左方に突出する長
さを短くした方が良く、この為には、カメラ本体の左側
部分で実開昭57−22732号公報に示す如くフィルム通路
よりも後方にフィルム巻き取り用スプール収容室を設け
ることが考えられる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この公報により知られているカメラで
は、フィルムパトローネ室をカメラ本体の左側部分に配
置してあり、撮影画面を通過したフィルムをそのまま右
側側方に引出し、フィルム通路より後方に巻取っている
ため、カメラ本体の左側部分の突出を短くすることがで
きない。さらに、カメラ本体の左側部分の突出を押える
ために、フィルムをフィルム通路より急激に後方に折曲
げると撮影途中でフィルムを放置することで、フィルム
を急激に後方へ曲げた部分に曲げぐせが付く場合があ
り、フィルムのプリント時に良質のプリントができない
という問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、カメラのホールディング
性を向上させると共に、フィルムに曲げぐせが付かない
カメラのフィルム巻上装置を提供することにある。
(課題を解決する為の手段) このような課題を解決するために、本発明のカメラの
フィルム巻上装置は、撮影レンズと相対するフィルムの
通路の一端に配置されたフィルムパトローネ室から、上
記フィルム通路を介して移送されたフィルムが、巻き取
られるように、上記フィルム通路の他端に配置されたス
プールと、 このスプールと上記フィルム通路との間に配設され、
上記フィルムに所定間隔で形成されたパーフォレーショ
ンに夫々係合する係合爪を端部外周に備えたスプロケッ
トと、 回転中心軸が所定の範囲内で移動可能に、上記スプロ
ケットに遊嵌され、上記スプロケットに沿って湾曲され
た上記フィルムの面と当接してこのフィルムの曲率半径
を大きくするように、上記スプロケットの上記係合爪の
歯底までの径より大きな外径を有するガイドリングと、 上記スプールを駆動させ、上記スプロケット及び上記
ガイドリングを経由して移送された上記フィルムを上記
スプールに巻き取らせる駆動機構と、を備えている。
また、上記ガイドリングと上記スプロケットとの間に
は、弾性部材が介装されている。
また、上記ガイドリングの外方近傍には、ガイドリン
グのカメラ所定方向への移動範囲を規制するガイドロー
ラが配設されている。
更に、上記スプールは、上記フィルム通路に対して上
記撮影レンズの側とは反対側であるカメラ後方に配置さ
れている。
(作用) 上述した如く構成されたことを特徴とする本発明のカ
メラのフィルム巻上装置においては、後蓋を開いた状態
でフィルム通路の一端のフィルムパトローネ室からフィ
ルム通路の他端までフィルム通路沿い配置されたフィル
ムは、カメラの後蓋においてスプロケットの係合爪が後
蓋の閉位置への配置によりパーフォレーションに係合さ
れる。スプロケットはフィルム通路中のフィルムをガイ
ドリングに沿ってカメラの後蓋においてフィルム通路の
他端に配置されたスプールに供給させる。スプールは回
転駆動手段により駆動され、スプロケットによりフィル
ム通路中から供給されたフィルムを巻き取る。
(実施例) 以下、この発明の種々の実施例や変形例に従ったカメ
ラについて添付の図面を参照して詳細に説明する。
この発明の第1の実施例に従ったカメラにおいては、
第1図及び第2図に示す如く、カメラ本体シャーシ10の
後面の右側部にパトローネ収納室12が形成されており、
上記後面に沿ってパトローネ収納室12から上記後面の左
側部までフィルム通路14が規定されている。
カメラ本体シャーシ10の前面には後面のフィルム通路
14まで貫通した撮影開口16が形成されており、撮影開口
16は上記前面に配置されたフォーカルプレーンシャッタ
ユニット18により覆われている。
カメラ本体シャーシ10の前面にはさらに、フォーカル
プレーンシャッタユニット18の前方に配置されメインミ
ラー19を保持したミラーボックス20と、ミラーボックス
20のさらに前方に配置され撮影レンズ群22を支持したレ
ンズ鏡枠24と、が支持されている。
カメラ本体シャーシ10の上面には、ミラーボックス20
の上方でファインダ光学系を構成する特殊な形状の複数
のミラー26a,26b,26cが配置されている。
カメラ本体シャーシ10の前面や上面に支持されている
上述した如き種々の部材を覆うカメラ本体外装ハウジン
グ28は、パトローネ収納室12の前方に膨らんでグリップ
部28aを構成している。グリップ部28aで覆われた内部空
間中でパトローネ収納室12との間に創出された隙間には
ストロボ用メインコンデンサ30が収納されており、上記
カメラにおいてストロボ32はカメラ本体外装ハウジング
28の上面に開閉自在に支持されている。
ストロボ32のストロボ反射傘32aは、ストロボ32が第
2図に実線で示す閉位置に配置されているとき上記上面
の凹所中に位置して外力から保護され、ストロボ32が第
2図に2点鎖線で示す開位置に配置されているとき上記
上面の凹所中から離脱してカメラの前方に向けられる。
カメラ本体外装ハウジング28はまた、ファインダ光学
系の最終位置に配置されたミラー26cに対向した位置に
接眼レンズ34を支持している。
カメラ本体シャーシ10の後面は上記後面の左端部に回
動自在に支持された後蓋36により覆われており、後蓋36
はカメラ本体シャーシ10の右端部に設けられた第1図及
び第2図には示されていない後蓋係止部材により第1図
及び第2図に示す如き閉位置に保持されている。
後蓋36の左端部にはスプール38を回転自在に収納した
スプール収納室40が形成されていて、スプール収納室40
はカメラ本体シャーシ10の後面のフィルム通路14の左端
に開口している。スプール収納室40の上記開口部にはス
プロケット42及びガイドリング120が配置されており、
スプロケット42と、スプール38とは後蓋36中に配置され
た第1図及び第2図には示されていない駆動手段により
選択的に駆動される。
後蓋36中にはさらに、カメラの主要電源用電池44が収
納されている。
上述した実施例のカメラでは、パトローネ収納室12が
フィルム通路14の一端でフィルム通路14の前方に配置さ
れており、またスプロケット42およびスプール収納室40
はフィルム通路14の他端でフィルム通路14の後方に配置
されている。パトローネ収納室12中に収納されたパトロ
ーネ46が引き出されたフィルム48はフィルム通路14中を
スプロケット42に向かい延出し、スプロケット42及びガ
イドリング120の周面に巻きかけられることによりスプ
ール38に向かわせられ、スプール38上に乳化剤塗布面を
スプール38の半径方向における内方に向けた状態で巻装
される。
カメラ本体外装ハウジング28はグリップ部28aの上面
に設けられた図示されていないシャッタ釦が押圧される
と、ミラーボックス20中のメインミラー19が第1図に示
された位置から上方に回動し次にフォーカルプレーンシ
ャッタユニット18が開口することにより、シャッタ釦の
押圧直前に接眼レンズ34を介して見ていた撮影レンズ群
22が捕らえていた画像がフィルム通路14の撮影開口16に
対向したフィルム48の1駒領域に撮影される。
メインミラー19及びフォーカルプレーンシャッタユニ
ット18はミラーボックス20の上部開口のスクリーンマッ
ト20aまたはカメラ本体外装ハウジング28の適当な位置
に配置されている露出計からの露出信号に基づいた露出
時間の経過後に第1図に示された下方位置に復帰され、
また閉鎖される。
フィルム48の1駒の撮影が終了するとスプール38が回
転駆動されて、フィルム通路14から自由に回転するスプ
ロケット42によりスプール38に向かい案内されてきたフ
ィルムの撮影済み領域を1駒分だけ上述した如く乳化剤
塗布面をスプール38の半径方向における内方に向けた状
態で巻き取る。
上述した実施例のカメラは、フィルムオートローディ
ング方式のカメラである。上述した実施例のカメラにお
いて新たなフィルム48を装填する場合には、カメラ本体
シャーシ10の後面のパトローネ収納室12及びフィルム通
路14の露出するよう第3図に示す如く後蓋36が開位置に
回動される。
パトローネ収納室12中に新たなフィルム48のパトロー
ネ46を正しく収納した後にパトローネ46から引き出され
ているフィルム48をフィルム通路14に沿って上記後面の
左端部まで延出させる。次に後蓋36を閉位置に回動し、
カメラ本体シャーシ10の右端部に設けられた第1図及び
第2図には示されていない前述の後蓋係止部材により閉
位置に保持させる。
後蓋36が閉位置に回動されることによりスプロケット
42がフィルム通路14中のフィルム48の先端部のパーフォ
レーションに自身の周面に形成されている係合爪42aを
係合させる。次には、前述の後蓋係止部材の閉位置保持
動作により前述の第1図及び第2図には示されていない
駆動手段がまずスプロケット42を選択的に駆動する。こ
れによりフィルム通路14中のフィルム48の先端部はスプ
ロケット42によりスプール収納室40中のスプール38に向
かい送られる。
フィルム48の先端部がスプール38に到達するのに十分
な時間が経過した後に前述の図示されていない駆動手段
は、今度はスプロケット42に代わりスプール38を選択的
に駆動しスプロケット42は自由に回転自在とする。これ
により、スプール38に到達してたフィルム48の先端部は
スプール38の周面に形成されている係合爪38aにより先
端部のパーフォレーションが係合されることによりスプ
ール38の周面上に巻き取られる。
フィルム48の先端部がスプール38の周面上に巻取り解
除を生じることなく巻き取られるのに十分な時間が経過
した後に前述の図示されていない駆動手段は、スプール
38の選択的な駆動を停止する。このような手順により、
フィルムオートローディング作業が行われる。
第5図には、フィルム通路14を規定しているカメラ本
体シャーシ10の後面とこれに対向した後蓋36の要部とが
拡大して示されている。
第5図に示す如く、パトローネ収納室12の下面にはゴ
ムやフェルトの如き高摩擦材料の下側パトローネ押さえ
50が取り付けられており、パトローネ収納室12の上端に
はばね52により下方に付勢されている上側パトローネ押
さえ54が配置されている。これら上側パトローネ押さえ
54と下側パトローネ押さえ50とはパトローネ収納室12中
の所定の位置に正しい姿勢で装着されたパトローネ46を
上記所定の位置に上記正しい姿勢で保持する。
カメラ本体シャーシ10の後面には、撮影開口16の上縁
と下縁とに沿って延出する上下2対の上側及び下側フィ
ルムガイド対56及び58がフィルム通路14中に突出して形
成されている。なおこの実施例において上側フィルムガ
イド対56中の下方のフィルムガイド56bと下側フィルム
ガイド対58の2つのフィルムガイド58a,58bとは略同じ
長さであるが、上側フィルムガイド対56中の上方のフィ
ルムガイド56aはフィルム通路14の左端部側が下方のフ
ィルムガイド56bよりも短くなっている。また、フィル
ムガイド56b、58aは、いわゆるフィルムレール面であ
る。一方、フィルムガイド56a、58bは、夫々、フィルム
ガイド56b、58aよりもフィルム走行間隔分後方に突出し
て圧板66に当接する圧板レール面であり、後蓋36の閉時
に圧板66を光軸方向に位置決めしている。
カメラ本体シャーシ10の後面でフィルム通路14の左端
部側には上側及び下側フィルムガイド対56及び58の左方
近傍で上下方向に延出したガイドローラ60が配置されて
おり、ガイドローラ60は上端と下端とをガイドローラ押
さえ62により回転自在に上記後面に支持されている。
ここで、ガイドローラ60のフィルム48と接触する後端
面は、いわゆるフィルムレール面であるフィルムガイド
56b、58aとほぼ同一面上に配置されている。これは、ス
プロケット42によりフィルム48が後方に曲げられること
により、フィルム48の弾性力でフィルム48の幅方向中央
部がフィルムガイド56b、58aよりも前方に突出すること
を防止するためであり、ガイドローラ60をフィルムガイ
ド56b、58aとほぼ同一面に配置することで、撮影開口16
に位置付けられたフィルム48の平面性が確実に維持され
得る。
カメラ本体シャーシ10の後面で上側フィルムガイド対
56よりも上方で撮影開口16の左縁近傍にはフィルム通路
14中に突出しフィルム通路14の上端を規定する上部フィ
ルム押さえ64が形成されている。上部フィルム押さえ64
の突出端は下方に折曲されてフィルム浮き上がり防止突
起64aを構成している。
パトローネ収納室12中の所定の位置に正しい姿勢で装
着されたパトローネ46からフィルム通路14に沿って延出
されるフィルム48の全端部は、第4図に示す如く、上部
フィルム押さえ64に上縁を接触させることにより上方へ
の傾きが規制され、また上部フィルム押さえ64のフィル
ム浮き上がり防止突起64aによりフィルム通路14からカ
メラ本体シャーシ10の後方への浮き上がりが防止され
る。
第5図に示す如く、後蓋36の内面には圧板66が圧板押
え板ばね66aを介して取り付けられていて、圧板66は後
蓋36が前述の閉位置に配置されたときに、圧板押え板ば
ね66aの弾性力によりフィルム通路14中のフィルム48を
上側及び下側フィルムガイド56a及び58b上に押圧する。
この結果、上記フィルム48はまた、圧板66の外側でガイ
ドローラ60上にも押圧される。
第5図には、後蓋36のスプール収納室40中に収容され
ているスプール38とスプール収納室40の入口開口に配置
されているスプロケット42とが共通の駆動機構68により
ユニット化されている様子が示されている。
ここにおいてスプール38は中空の円筒形状をしてお
り、駆動機構68の駆動源としての両方向モータ70はスプ
ール38の内部空間中にスプール38と同心的に配置されて
いる。
第5図に示す如く、スプロケット42の周面の上端部と
下端部には、フィルム48の上側と下側のパーフォレーシ
ョンに係合する為の係合爪42a,24bが夫々所定の配列で
形成されている。
第6図に示す如くスプロケット42の周面の上端部の係
合爪42aは周方向に等間隔で6個配列されており、また
スプロケット42の周面の下端部の係合爪42bは周方向に
等間隔で6個配列されている。上端部の6個の係合爪42
aはフィルム48の上側のパーフォレーションの複数の係
合孔と連続して係合し、また下端部の6個の係合爪42b
はフィルム48の下側のパーフォレーションの複数の係合
孔と連続して係合する。
また、係合爪42a、42bの上下端には回転中心が所定の
範囲内で自由に移動できる得る上側ガイドリング120a及
び下側ガイドリング120bからなる一対のガイドリング12
0が設けられているが、これについては、後で詳細に説
明する。
第5図に示す如く、スプロケット42の上部にはフォト
インタラプタを利用したスプロケット回転計測装置ユニ
ット72が連結されている。
第5図にはまた、後蓋36のスプール収納室40の入口開
口にスプロケット42と対向するように取り付けられたフ
ィルムガイド部材74が示されている。スプロケット42と
対向するフィルムガイド部材74のガイド表面74aは対向
するガイドリング120a、120bの周面に沿った曲面をして
いる。
フィルムガイド部材74のガイド表面74aには、カメラ
本体シャーシ10の後面の左端部とこれに回動自在に連結
された後蓋36の左端部との間に生じる隙間を塞ぐ為にカ
メラ本体シャーシ10の後面の左端部にガイドローラ押さ
え62とともに固定されたフィルムガイドシート76の自由
端が挿入されるフィルムガイドシート挿入開口78が形成
されている。
第5図にはさらに、後蓋36を閉位置に保持する為の前
述の後蓋係止部材80も示されている。後蓋係止部材80は
カメラ本体シャーシ10の右側端面に上下動自在に取り付
けられていて、付勢手段82により上方に付勢されてい
る。後蓋係止部材80の下方にはスプール38とスプロケッ
ト42との共通の駆動機構68に接続された後述する制御手
段に接続される後蓋スイッチSW1が配置されている。
後蓋係止部材80は後蓋36が開位置から閉位置へと移動
して来たとき、後蓋36の右端に形成されている係合爪84
に押圧されて一旦下降することにより後蓋スイッチSW1
を押圧して後蓋スイッチSW1をオンにする。後蓋36が閉
位置に到着すると後蓋36の係合爪84による後蓋係止部材
80の下方への押圧が解除され後蓋係止部材80は付勢手段
82の付勢力により後蓋36の係合爪84と係合するまで上方
に移動される。
フィルムオートローディング作業の為に後蓋36が開位
置に配置されたときの後蓋36の左端部とカメラ本体シャ
ーシ10の後面の左端部とが拡大されて示されている第8
図には、後蓋36のスプール収納室40中においてスプール
収納室40の入口からスプール38の周面上で上記入口から
遠い位置まで延出した第1のフィルム押さえレバー86
と、スプール収納室40の内表面でスプール収納室40の入
口から遠い位置からスプール38の周面上で上記入口に近
い位置に向かい延出した第2のフィルム押さえレバー88
とが示されている。
第1及び第2のフィルム押さえレバー86,88は、スプ
ール収納室40の内表面側の端部が上記内表面に回動自在
に支持されているとともにスプール側の端部にはイルム
押さえローラ90が回転自在に支持されている。
第1及び第2のフィルム押さえレバー86,88はさら
に、スプール収納室40の内表面との間に配置された付勢
部材92によりフィルム押さえローラ90をスプール38の周
面上に押圧するよう付勢されている。
第8図にはさらに、フィルムガイド部材74のガイド表
面74aに形成されているフィルムガイドレール94の一部
が示されているが、フィルムガイドレール94については
後に詳細する。
第9図にはスプール38とスプロケット42の共通の駆動
機構68の構造が分解した状態で概略的に示されており、
第10図は相互に組み合わされた状態の上記構造の概略的
な平面図である。
第9図及び第10図に示す如く、スプール38の内部空間
中に配置されている両方向モータ70の出力軸に固定され
ている駆動歯車70aは減速歯車列96の入力歯車96aに噛合
されており、減速歯車列96の出口歯車96bには一端部が
出口歯車96bに回動自在に支持された遊星アーム98の他
端部に回動自在に支持された遊星歯車100が噛合してい
る。また、遊星アーム98と遊星歯車100との間には、公
知の弱いフリクション部材が設けられており、出口歯車
96の回転に伴い遊星アーム98が揺動するように構成され
ている。遊星歯車100はまた、駆動機構68のシャーシ68a
に固定された弧形状の内歯部材102の内歯102aにも噛合
している。
遊星歯車100の公転軌道上で内歯部材102の両側には、
スプール38の下端部に形成されたスプール駆動歯車38b
と、スプロケット42の下端部に噛合したスプロケット駆
動歯車列42cとが配置されている。
フィルムオートローディング作業が開始される前の状
態において遊星歯車100は、第9図及び第10図に示す如
く、内歯部材102の内歯102aに噛合している。
第11図及び第12図は、スプロケット42に回動自在に遊
嵌された上側及び下側ガイドリング120a、120bを有する
ガイドリング120の配置を示す。第11図は、スプロケッ
ト42の縦断面図であり、A−A′線に沿う断面を第12図
に示す。係合爪42aの上側にガイドリング120a、係合爪4
2bの下側にガイドリング120bが、夫々、遊嵌状態に隣設
されている。ここで、ガイドリング120a、120bの外径
は、共に同一であり、且つ、スプロケット42の係合爪42
a、42bの歯底までの径φDよりも太径である。また、ガ
イドリング120a、120bの径方向片側内面をスプロケット
42に接触させたとき、接触した側に対応するガイドリン
グ120a、120bの外周面は、スプロケット42の径φDの周
面とほぼ同一平面となる。
第13図には、駆動機構68の作動を制御する為に第9図
に示す如く駆動機構68の両方向モータ70に接続された制
御回路104が概略的に示されている。
制御回路104において、両方向モータ70の一方の端子
はトランジスタT1のコレクタ及びトランジスタT2のコレ
クタに接続され、他方の端子はトランジスタT3のコレク
タ及びトランジスタT4のコレクタに接続されている。ト
ランジスタT1のエミッタ及びトランジスタT2のエミッタ
は電源電池44のプラス極及びマイナス極に夫々接続され
ており、トランジスタT1及びトランジスタT2のベースは
CPUのC1,C2端子に夫々接続されている。トランジスタT3
のエミッタ及びトランジスタT4のエミッタは電源電池44
のプラス極及びマイナス極に夫々接続されており、トラ
ンジスタT3及びトランジスタT4のベースはCPUのC3,C4端
子に夫々接続されている。電源電池44のプラス極にはさ
らにスプロケット回転計測ユニット72の発光素子の入力
端子に接続された抵抗R1とスプロケット回転計測ユニッ
ト72のフォトトランジスのタコレクタとが接続されてお
り、電源電池44のマイナス極にはさらに上記発光素子の
出力端子が接続されている。上位フォトトランジスのエ
ミッタはCPUのC5端子に接続されている。
CPUにはさらに、後蓋係止部材80に連動する後蓋スイ
ッチSW1と図示されていない前述のシャッタ釦に連動し
たシャッタレリーズスイッチSW2とがC6及びC7端子にお
いて接続されている。
そして上述した如く構成された制御回路104において
両方向モータ70の駆動歯車70aを正方向(第10図におい
て反時計回り方向)に回転させる場合には、CPUのC1及
びC2端子はローにされ、またC3及びC4端子はハイにされ
る。これとは逆に両方向モータ70の駆動歯車70aを逆方
向(第10図において時計回り方向)に回転させる場合に
は、CPUのC1及びC2端子はハイにされ、またC3及びC4端
子はローにされる。さらに両方向モータ70の駆動歯車70
aの回転を停止させる場合には、C1、C2、C3及びC4端子
はハイにされる。
第14図には、後蓋36を開位置に配置し、新たなパトロ
ーネ46をカメラ本体シャーシ10のパトローネ収納室12に
正しく装着した後にパトローネ46から引き出されたフィ
ルム48の前端部をカメラ本体シャーシ10の後面のフィル
ム通路14に沿いフィルム通路14の左端部まで延出させ、
しかる後にフィルムオートローディング作業の為に後蓋
36を閉位置まで回動させる場合に、フィルム48の前端が
開位置から閉位置まで回動する途中の後蓋36のフィルム
ガイド部材74のガイド表面74aやフィルムガイドシート
に当接することによりフィルム48の前端に負荷される力
を原因として、フィルム48がフィルム通路14から離脱し
たり、パトローネ46がパトローネ収納室12中の所定の位
置からずれてしまう可能性が2点鎖線により示されてい
る。
しかしながら、本願の実施例のカメラにおいて上記可
能性は、カメラ本体シャーシ10の後面のフィルム通路14
の上縁の上部フィルム押さえ64やパトローネ収納室12中
の下側及び上側パトローネ押さえ50,54(第5図参照)
により確実に阻止される。
フィルムオートローディング作業が開始されてから終
了するまでの間に制御回路104により駆動機構68が制御
される様子が第15図にフローチャートで示されている。
即ち、第14図に実線で示された状態から後蓋36を閉位
置に移動させ、カメラ本体シャーシ10の後蓋閉位置係止
部材80(第5図参照)により後蓋36が閉位置に保持され
ることにより、後蓋閉位置係止部材80に連動した後蓋ス
イッチSW1がオン・オフ動作し、これにより制御回路104
のCPUが両方向モータ70の駆動歯車70aを正転(第10図に
おいて反時計回り方向へ回転)させる。これにより減速
歯車列96aの太陽歯車96bもまた正転し、第16図に示す如
く、遊星歯車100を太陽歯車96bの回りに正転させる。こ
の遊星歯車100は内歯部材102の内歯102aから離脱してス
プロケット42のスプロケット駆動歯車列42cに噛合し、
両方向モータ70の駆動歯車70aからの回転力をスプロケ
ット42に伝達する。
後蓋36が閉位置に配置されることによりスプロケット
42の周面はフィルム通路14中のフィルム48よりも前方ま
で移動するので、スプロケット42の上端部はフィルム通
路14中の左端部に位置していたフィルム48の前端部の上
半に位置しているリーダーに第17図に示す如く押圧さ
れ、フィルム48の前端部の乳化剤塗布面をカメラ本体シ
ャーシ10の後面のガイドローラ60上に押圧する。このと
きガイドリング120は、フィルム48の弾性力を受けて、
後方に押圧される。
カメラ本体シャーシ10の後面の左端部は、前進して来
たスプロケット42の上端部の係合爪42aと下端部の係合
爪42b(第5図参照)との接触を避ける為に、第17図に
示す如く、前方に凹んだ逃げ凹所10aを構成している。
フィルム48の前端部のリーダーに押圧されたスプロケ
ット42が両方向モータ70の駆動歯車70aからの回転力に
より第16図に矢印で示す如く反時計回り方向に回転する
ことにより、第17図に示す如く、スプロケット42の上端
部の係合爪42aが上記リーダーの上縁に沿って形成され
ている上側パーフォレーション48aの複数の開口の1つ
に係合し、フィルム48をフィルム通路14に沿いカメラ本
体シャーシ10の後面の左端部と後蓋36の左端部との間の
フィルムガイドシート76及び後蓋36のフィルムガイド部
材74のガイド表面74aに向かい移動させる。
スプロケット42により移動されるフィルム48はリーダ
ーの前端がフィルムガイドシート76及びフィルムガイド
部材74のガイド表面74aに当接されることにより、第18
図に示す如く、スプロケット42の周方向に移動方向を変
化させ、やがては第19図に示す如く、第1のフィルム押
さえレバー86のローラ90によりスプール38の周面上に押
さえつけられる。
スプロケット回転計測ユニット72からの出力パルス数
でスプロケット42の回転量(即ち、スプロケット42によ
るフィルム48の移動距離)を計測しているCPUは、上記
出力パルス数がフィルム48の前端部をフィルム通路14の
左端部から第19図に示す如くスプール38の周面上に送る
までに必要な所定のパルス数N1よりも同じか大きくなっ
た時点で、タイマーAを作動させるとともに両方向モー
タ70の駆動歯車70aの回転方向を逆転させる。これによ
り減速歯車列96aの太陽歯車96bもまた逆転し、第20図に
示す如く、遊星歯車100を太陽歯車96bの回りに逆転させ
る。この遊星歯車100はスプロケット42のスプロケット
駆動歯車列42cから離間して駆動機構68の両方向モータ7
0によるスプロケット42の駆動を解除しスプロケット42
を自由に回転可能とするとともに、内歯部材102の内歯1
02aに噛合して内歯102a上を移動し、さらには内歯102a
から離脱して第20図に示す如くスプール38のスプール駆
動歯車38bに噛合して両方向モータ70の駆動歯車70aから
の回転力をスプール38に伝達する。
回転力により駆動されるスプール38は上端部の複数の
係合爪38aの1つを第21図に示す如くスプール38上のフ
ィルム48の前端部のリーダーの上側パーフォレーション
48aの複数の開口の1つに係合させて、上記リーダーを
乳化剤塗布表面がスプール38の半径方向における内側を
向かせた状態で巻き取る。
スプロケット回転計測ユニット72からの出力パルス数
でスプロケット42の回転量(即ち、スプロケット42によ
るフィルム48の移動距離)を計測しているCPUは、上記
出力パルス数がフィルム48の前端部をスプール38上に確
実に巻き取るまでに必要な所定のパルス数N2よりも同じ
か大きくなった時点で、両方向モータ70の駆動歯車70a
の回転を停止させるとともにタイマーAをリセットす
る。
なお、スプロケット回転計測ユニット72からの出力パ
ルス数が所定のパルス数N2に到達せず、しかもタイマー
Aがカウントする時間がフィルム巻き付けの為に回転す
るスプール38が半回転するのに要する所定の時間T1と同
じになるかそれ以上になってしまった場合には、CPUは
フィルムオートローディング作業が失敗したと判断し、
両方向モータ70の駆動歯車70aの回転を停止させるとと
もにタイマーAをリセットする。
フィルムオートローディング作業の失敗は、カメラ本
体外装ハウジング28(第1図または第2図参照)の表面
または後蓋33の外表面に設けられている図示されていな
いデータ表示パネル上にCPUにより表示される。この場
合には、後蓋33を開いてパトローネ収納室12及びフィル
ム通路14中でパトローネ46及びフィルム48が正しく装填
されるようこれらを操作しなければならない。
第22図には、フィルムオートローディング作業終了後
において複数枚写真撮影が為されることによりフィルム
48の撮影済みの領域がスプール38上に層状に巻き取られ
た状態を示している。ここにおいてスプール38上に層状
に巻き取られているフィルム48の撮影済みの領域は、パ
トローネ収納室12中で第1及び第2のフィルム押えレバ
ー86,88のフィルム押えローラ90を介して第1及び第2
のフィルム押えレバー86,88の付勢部材92の付勢力によ
りスプール38上に押圧されているので、スプール38上で
弛みを生じさせない。
第23図には、フィルムオートローディング終了後にお
いてフィルムエンドまで撮影が1駒づつ行われる間に制
御回路104により駆動機構68が制御される様子がフロー
チャートで示されている。
即ち、フィルムオートローディング終了後においてフ
ィルム48の1駒の撮影の為に前述の図示されていないシ
ャッタレリーズ釦が押圧されると、シャッタレリーズ釦
に連動したシャッタレリーズスイッチSW2(第13図参
照)がオンされ、これによりフォーカルプレーンシャッ
タユニット18(第1図参照)が所定時間開口して1駒分
の撮影が終了する。この後にタイマーBが時間の経過の
計測を開始するとともに、スプロケット42およびスプー
ル38の為の共通の駆動手段68(第20図参照)の両方向モ
ータ70の駆動歯車70aを逆転(第20図において時計回り
方向)させる。これにより遊星歯車100はスプール38の
スプール駆動歯車38aに向かう方向に付勢されるが、フ
ィルムオートローディング終了時には前述した如く駆動
手段68の遊星歯車100は第20図に示す如くスプール38の
スプール駆動歯車38aに噛合した状態で停止していたの
で、両方向モータ70の駆動歯車70aからの回転力は直ち
にスプール38に伝達されスプール38によるフィルム48の
撮影済み領域の巻き取り作業が開始される。CPUは上述
したフィルム48の撮影済み領域の巻き取り作業に伴って
フィルム通路14中を移動されるフィルム48の移動量をス
プロケット42に設けられたスプロケット回転計測ユニッ
ト72から発せられるパルス数により計測しており、上記
のパルス数がフィルム48の1駒分の送りに相当する所定
の値N3と同じかまたはそれ以上になると、両方向モータ
70の駆動歯車70aの逆転を停止させるとともに、タイマ
ーBをリセットする。これによってスプール38によるフ
ィルム48の1駒分の巻き上げ作業が終了する。さてフィ
ルム48の1駒分の巻上げ作業中にスプロケット回転計測
ユニット72から発せられるパルス数が上記所定の値N3に
到達せず、しかもタイマーBが計測している時間がフィ
ルム48の1駒分の巻き上げに要する所定の最長時間より
も多くなるとフィルムエンドと判定して、両方向モータ
70の駆動歯車70aの逆転を停止させる。またこれと同様
に、タイマーCによる時間の経過の計測を開始させると
ともに、今度は両方向モータ70の駆動歯車70aを正転
(第20図においては、反時計回り方向への回転)させ
る。タイマーCが計測している時間が、上記駆動歯車70
aの正転に伴い第20図において反時計回り方向へ公転す
る遊星歯車100が内歯部材102の内歯102aに第10図に示す
如く再度十分噛み合うまでに要する所定の時間T3と同じ
かそれを超えたとき、両方向モータ70の駆動歯車70aの
回転を停止させるとともに、タイマーB及びタイマーC
の両者をリセットする。
そしてフィルムエンドは、カメラ本体外装ハウジング
28(第1図または第2図参照)の表面または後蓋33の外
表面に設けられている図示されていないデータ表示パネ
ル上にCPUにより表示される。
遊星歯車100が内歯部材102の内歯102aに第10図に示す
如く再度噛合することにより、スプロケット42及びスプ
ール38の両者は自由に回転自在となるので、この後にパ
トローネ収納室12中のパトローネ46のフィルム巻取り軸
をフィルム巻取り方向に手動またはカメラ本体シャーシ
10中に配置されている図示されていないフィルム巻取り
モータにより回転させることにより、スプール38上に層
状に巻き付けられていたフィルム48の撮影済み領域をパ
トローネ46のフィルム巻取り軸上に巻き戻すことができ
る。
ここで、遊星歯車10の公転時にこの遊星歯車100を内
歯102aに噛合させているのは、遊星歯車10の公転速度を
一定速度にし、フィルムエンド後にタイマーCの時間で
遊星歯車100を第10図のように、内歯102aのほぼ中間位
置に確実に停止させるためである。仮に、内歯102aがな
いとすると、遊星歯車100の公転速度は、遊星アーム98
とのフリクション強度に左右されると共に、内歯102aと
遊星歯車100との噛合による減速効果がなくなることか
ら速くなり、タイマーCによる時間制御で遊星歯車100
の停止位置を制御することが困難になる。更に、内歯10
2aがない場合には、中間位置で停止した遊星歯車100が
振動等の外力により自由に公転してしまい、係合爪42c
やスプール駆動歯車38bに噛合してしまう場合がある。
このような場合には、巻戻し不能又は巻戻時における歯
車の破壊が生じ恐れがある。しかし、本実施例では、遊
星歯車100を内歯102aに噛合させているため、このよう
な弊害が確実に防止でき得る。
また、本実施例においては、歯車の破壊を防止するよ
うに、カメラの後蓋36を開成したとき、CPUが後蓋36ス
イッチの状態変化を検知して、遊星歯車100を第10図で
示す位置に移動させる。遊星歯車100が、オートローデ
ィング中及びオートローディング終了後又はフィルム48
の1駒分の巻上中及び巻上後に、スプール駆動歯車38b
に噛合されているときには、タイマーCの時間分モータ
70の駆動歯車70aを正転させて、遊星歯車100を第10図で
示す位置に移動させる。また、遊星歯車100が、オート
ローディング中に係合爪42cに噛合しているときには、
タイマーCとほぼ同時間分モータ70の駆動歯車70aを逆
転させて、遊星歯車100を第10図で示す位置に移動させ
る。
このような動作を行うことで、フィルム装填状態で後
蓋36を誤って開成し、フィルム48を強制的に引き出した
場合でも、モータ70からの歯車列がスプール38及びスプ
ロケット42と噛合していないため歯車の破壊が防止でき
得る。
第24図及び第25図には、カメラ本体シャーシ10の後面
の左側端部にスプロケット42に対向して形成されている
逃げ部10aの左側端部にさらに形成されたフィルム案内
突起108が概略的に示されている。なお第25図は第24図
の線B−Bに沿った概略的な縦断面図である。
逃げ部10aの左側端部に形成されたフィルム案内突起1
08は、上述したフィルムオートローディング開始直後に
おいてスプロケット42の上端部の複数の係合爪42aのな
かで最初にフィルム48の前端部のリーダーに接近してき
たものが上記リーダーの上側パーフォレーション48aの
複数の開口の1つに直ちに係合されない場合に、最初に
フィルム48に接近してきた係合爪42aにより上記リーダ
ーが第24図に示す如く逃げ部10a中に押されて撓むこと
により破損を防止していることを許容しているばかりで
なく、係合爪42aがやがて上記リーダーの上側パーフォ
レーション48aの複数の開口の1つに係合することによ
り上記リーダーの前端が第26図に示す如くスプロケット
42の回転によりフィルムガイド部材74のガイド表面74a
に向かって移動されるときに上記前端をスプロケット42
の周面に沿わせ上記前端がフィルムガイド部材74のガイ
ド表面74a上に滑らかに滑り込むことを強制している。
また、フィルムオートローディング作業の開始直後に
おいて回転を開始したスプロケット42の上端部の係合爪
42bのなかでフィルム通路14中の左側端部に位置したフ
ィルム48の前端部のリーダーに最初に接触するものが上
記リーダーの上側パーフォレーション48aの複数の開口
のいずれかに係合しなかった場合には、第27図に示す如
く、係合しなかった係合爪42bは上記リーダーの上側パ
ーフォレーション48aの複数の開口間の橋部をカメラ本
体シャーシ10の後面の左端部の逃げ部10a中に押し出
す。このとき、フィルム案内突起108の上方には逃げ部1
0aが設けられてあるため、上記リーダーの上縁部は第25
図に示す如く緩やかに逃げ部10a中に押し出される。こ
の為、低温下でフィルム48の可撓性が低下している状況
下において、係合しなかった係合爪42aによるフィルム4
8の前端部のリーダーの上縁部の上述した如き押し出し
が生じたとしても、上記リーダーの上側パーフォレーシ
ョン48aの複数の開口間の橋部はもちろんのことフィル
ム48に折れ曲りや切断等の損傷が生じることがない。こ
のような損傷はフィルムオートローディング作業中にお
けるフィルム詰まりやフィルム48のより大きな損傷を生
じさせ易い。
第28図には、フィルムオートローディング開始直後に
おいて最初にフィルム48の前端部のリーダーの上側パー
フォレーション48aの複数の開口の係合されてフィルム
通路14からスプール収納室40中へのフィルム48の移動を
開始させるのに使用されるスプロケット42の上端部の複
数の係合爪42aの特徴的な平面形状が拡大されて示され
ている。
第28図から判るように、スプロケット42の回転方向
(第28図においては反時計回り方向)において前側に位
置する複数の係合爪42aの夫々の歯面Z1はスプロケット4
2の直径を基礎円とするインボリュート曲線110よりもフ
ィルム48と係合しやすい様に基礎円の法線方向にα分傾
いた線により構成されており、またスプロケット42の回
転方向において後側に位置する複数の係合爪42aの夫々
の歯面Z2は従来の歯車の歯の歯面と同様に上記インボリ
ュート曲線により構成されている。この為、回転方向前
側に位置する歯面Z1がインボリュート曲線110により構
成されている場合にはフィルム48の前端部のリーダーの
上側パーフォレーション48aの開口の係合された係合爪4
2aがフィルム通路14から遠ざかるにつれてフィルム48の
前端部の弾性により第28図に2点鎖線で示す如く上側パ
ーフォレーション48aの開口との係合爪42aの係合が解除
され易くなる傾向を効果的に防止すると共に、係合爪42
aからすべりながら解除されるときのパーフォレーショ
ン48aの切れを防止することが出来る。
第29図は、フィルムオートローディング開始直後にお
いてスプロケット42の上端部の複数の係合爪42aがフィ
ルム48の前端部のリーダーの上側パーフォレーション48
aの複数の開口に係合されただけの状態でスプロケット4
2の回転によりフィルム48が給送される間に上記前端部
のリーダの下縁部がスプロケット42の周面から離間する
傾向を示している。この傾向はフィルム48が幅方向にお
いて乳化剤塗布表面を凹形状とするよう湾曲する傾向が
あることを原因としている。
上述した傾向が大きくなるとフィルム48の前端部のリ
ーダーがスプロケット42の周面から離間してスプール38
の周面へと向かう間に下方に垂れ下がり、上側パーフォ
レーション48aへのスプロケット42の上端部の複数の係
合爪42aの係合がはずれ易くなるばかりでなく、スプー
ル38の係合爪38aによりフィルム48の前端部のリーダー
の上側パーフォレーション48aの複数の開口への係合が
困難になる。
第30図には、上述した傾向を効果的に防止する為にフ
ィルムガイド部材74のガイド表面74aに形成されたフィ
ルムガイドレール94が詳細に拡大されて示されている。
フィルムガイド部材74のガイド表面74aにおいてフィ
ルムガイドレール94は、スプロケット42の上端部の係合
爪42aの回転軌跡の上方と下方に接近するよう形成され
ているばかりでなく、スプロケット42の下端部の係合爪
42bの回転軌跡の上方と下方にも接近するよう形成され
ており、さらにはスプロケット42の上端部の係合爪42a
と下端部の係合爪42bとのほぼ中間位置にも形成されて
いる。これらのフィルムガイドレール94は、スプロケッ
ト42の上端部及び下端部の係合爪42a,42bの回転軌跡と
平行に水平方向に延出しており、またスプロケット42の
半径方向において係合爪42a,42bの突出端の回転軌跡よ
りも内方まで突出している、特に、ほぼ中間に位置する
フィルムガイドレール94は、上下2対のフィルムガイド
レールよりも、僅かに内方まで突出している。
この為、フィルムオートローディング開始直後におい
てカメラ本体シャーシ10の後面の左側端部に形成されて
いる逃げ部10a中でスプロケット42の上端部及び下端部
の係合爪42a,42bに上側パーフォレーション48a及び下側
パーフォレーション48b(第29図参照)を係合されたフ
ィルム48は、幅方向において乳化剤塗布表面を凹形状と
するよう湾曲する傾向があるにもかかわらず、スプロケ
ット42に接触している間にフィルム48が上側パーフォレ
ーション48a及び下側パーフォレーション48bの夫々の上
縁部と下縁部とをフィルムガイド部材74のフィルムガイ
ドレール94により上端部及び下端部の係合爪42a,42bの
基部に向かい押圧されるので、フィルム48の上側パーフ
ォレーション48a及び下側パーフォレーション48bに対す
るスプロケット42の上端部及び下端部の係合爪42a,42b
の係合が解除されることを効果的に防止されている。
なおスプロケット42の上端部の係合爪42aと下端部の
係合爪42bとのほぼ中間位置に形成されているフィルム
ガイドレール94は、第29図に2点鎖線で示す如く、フィ
ルムオートローディング開始直後において、スプロケッ
ト42の上端部の複数の係合爪42aがフィルム48の前端部
のリーダーの上側パーフォレーション48aの複数の開口
に係合されただけの状態でスプロケット42の回転により
フィルム48が給送される間に、上記前端部のリーダの下
縁部がスプロケット42の周面から離間する傾向を確実に
防止している。
第30A図ないし第30C図は、夫々ガイドリング120の動
作を示した図であり、第11図のA−A′線に沿う断面に
相当する図である。第30A図は巻上開始直後、第30B図は
巻上中、第30C図は巻上完了後を夫々示す図である。
第30A図において、フィルム48の張力によりガイドリ
ング120に加えられた加重Fの力で、このガイドリング1
20の内周面はスプロケット42の外周面に圧接されてい
る。この状態でスプール38が巻上駆動すると、フィルム
48は、矢印W方向に移送される。この結果、第30B図に
示す如くガイドリング120は、フィルム48からの摩擦力
及び加重Fによりスプロケット42の外周面に沿って、矢
印d方向に回動する。かくして、フィルム48がスプール
38に巻き付けられる。フィルム48の1駒分の巻上が完了
し、スプール38の駆動が停止すると、フィルム48の張力
及びフィルム48の移送に伴う摩擦力がなくなる。このま
め、第30C図に示す如くガイドリング120は、矢印e方向
に安定位置まで回動する。このとき、フィルム48はガイ
ドリング120の外周面から部分的に離間する。この結
果、フィルム48はガイドリング120の外周の半径よりも
大きな半径を有した状態で、後方へ曲げられる。
ここで、仮に、ガイドリング120を配設しない場合の
フィルム48の曲がり状態と、前述のガイドリング120を
配設した場合のフィルム48の曲り状態とを比較すると、
ガイドリング120を配設した場合には、このガイドリン
グ120の外径がスプロケット42の上記歯底までの径φD
より太径であるため、フィルム48は緩やかに後方へ曲げ
られる。更に、ガイドリング120の回転の中心を所定の
範囲内で自由に移動させることができるため、巻上完了
時には、フィルム48は、さらに緩やかに後方へ曲げられ
る。この結果、巻上完了状態でフィルム48を長時間放置
しても曲げぐせが付くことはない。
次に、本発明のカメラのフィルム巻上装置の第2の実
施例について第31図及び第32図を参照して説明する。な
お、本実施例の説明に際して他の部分は第1の実施例と
同一の構成である関係上、第11図及び第12図に示した第
1の実施例のスプロケット42に設けられる構成の変形例
に該当する部分のみを説明する。
第31図及び第32図に示すように、第1の実施例のスプ
ロケット42と同様の形状である本実施例のスプロケット
132には、その両端部に係合爪132a、係合爪132bが、夫
々、設けられており、これら係合爪132a、132bの外側に
夫々ガイドリング130がその回転中心を所定の範囲で自
由に移動可能に隣設されている。このガイドリング130
は、上側ガイドリング130a及び下側ガイドリング130bか
らなり、係合爪132aの上側には上側ガイドリング130aが
隣設し、係合爪132bの下側には下側ガイドリング130bが
隣設されている。これら上側及び下側ガイドリング130
a、130bの内側には、夫々、これらガイドリング130a、1
30b内周面から一定の間隔で離間し、弾性特性を有する
例えばシリコンゴム製の弾性部材131が、スプロケット1
32外表面上に装着されている。なお、この弾性部材131
はスプロケット132の外表面から一定の間隔で離間しガ
イドリング130の内周面に沿って密着させることも好ま
しい。これら弾性部材131は、上側弾性部材131a及び下
側弾性部材131bからなり、上側ガイドリング130a内には
上側弾性部材131aが、また、下側ガイドリング130b内に
は下側弾性部材131bが、夫々、配置されている。このよ
うに配設された上側及び下側ガイドリング130a、130b
は、これらガイドリング130a、130bの内周面を、対応す
る上側及び下側弾性部材131a、131bの外周面に接触させ
たとき、この接触させた面に対向するガイドリング130
a、130bの外周面が、係合爪132a、132bの歯底までのス
プロケット132の径φDよりも僅かな量Δr外側へ突出
するように構成されている。
第33A図ないし第33C図に示すように、フィルム48の張
力により生じた加重Fによりガイドリング130の内周面
は、弾性部材131の外周面に圧接される。このとき加え
られた加重F1により、ガイドリング130の外周面とスプ
ロケット132の歯底までの外周面とが同一平面となるよ
うに、弾性部材131は弾性変形する。この状態で、スプ
ール38の巻上駆動によりフィルム48が矢印W方向に移送
されると、第33B図に示す如くガイドリング130は、フィ
ルム48の張力とフィルム48の移動による摩擦力とにより
生じた加重F2により弾性部材131を弾性変形させつつ、
弾性部材131の外周面を矢印d方向に回動する。かくし
てフィルム48はスプール38に巻き付けられる。フィルム
48の1駒分の巻上が終了し、スプール38の駆動が停止す
ると、フィルム48の張力と移動に伴う摩擦力がなくな
る。このため、ガイドリング130は矢印e方向に安定位
置まで回動する。
ここで、弾性部材131の弾性変形も初期状態に復帰す
る。このとき弾性部材131の瞬間的な復帰により生じた
加重F3によりガイドリング130は、この加重F3方向へわ
ずかに押出されフィルム48の弾性力により第33A図で示
した状態に戻される。このようなガイドリング130の動
作により、フィルム48はガイドリング130の外周面から
部分的に離間し、大きな半径を有して後方に曲げられ
る。本実施例は、第1の実施例に比べて弾性部材131の
弾性挙動分フィルム48をより緩やかな曲率で後方へ曲げ
る効果を有し、巻上完了状態でフィルム48を長時間放置
しても曲げぐせが付かない。
次に、本発明のカメラのフィルム巻上装置の第3の実
施例について、第34図及び第35A図ないし第35C図を参照
して説明する。なお、本実施例は、第1の実施例に示し
た装置に、上側及び下側ガイドローラ140a、140bからな
るガイドローラ140を装着して構成されている。他の構
成は第1の実施例と同一であるため、その説明は省略す
る。
フィルム巻上時に上側及び下側ガイドリング120a、12
0bが諸定量以上d方向(第35B図参照)に回動すると、
フィルム48の乳化材塗布面にカメラ本体シャーシ10が接
触してこの乳化材塗布面が損傷し、また、回動量のばら
つきからフィルム48の巻上量の制御精度が低下するとい
う問題が生じる。上側及び下側ガイドリング120a、120b
が諸定量以上回転移動することを規制するために、本実
施例では、第34図に示すような回転自在のガイドローラ
140を備えた。
第35A図に示すように、ガイドローラ140は巻上開始直
後には、ガイドリング120と離間している。巻上中は、
第35B図に示すように、ガイドリング120の回転移動を一
定の範囲内に規制する。このガイドローラ140は回転自
在に設けられているため、ガイドリング120の回転を妨
げることはない。そして、巻上完了後は、第35C図に示
すように、ガイドリング120のe方向への回動により、
ガイドローラ140は、再び、ガイドリング120と離間す
る。
本実施例のフィルム巻上装置は、ガイドリング120の
諸定量以上の回転移動を規制するように構成されている
ため、フィルム48の曲げぐせを防止すると共に、フィル
ム48の乳化材塗布面の損傷が防止でき、且つ、巻上制御
精度が向上でき得る。
なお、本実施例のガイドローラ140を第2の実施例の
フィルム巻上装置に設けることもでき、この場合も、第
3の実施例の効果と同一の効果を奏することができ得
る。
次に、本発明のカメラのフィルム巻上装置の第4の実
施例について、第36図を参照して説明する。なお、本実
施例の説明に際して第1の実施例と同一の部分は同一の
符号を付してその詳細な説明は省略する。
第1ないし第3の実施例では、フィルム48は、この乳
化材塗布面を内側にしてスプール38に巻き取られるよう
に構成されているが、本実施例では、フィルム48は、フ
ィルム48のベース側を内側にしてスプール38に巻き取ら
れるように構成されている。また、第1及び第2のフィ
ルム押さえレバー150、151は、共に、スプール収納室40
の内表面に、夫々の端部が回動自在に支持され、付勢部
材152により、フィルム押さえローラ90を介してスプー
ル38の外周面に圧接されている。フィルム巻上時には、
スプール38が反時計回りに回動し、フィルム48を巻き上
げる。この点を除いて他の動作は第1の実施例と同様で
ある・本実施例のカメラのフィルム巻上装置は、フィル
ム48の後方への曲げ角度が、第1ないし第3の実施例の
場合より、緩やかであるため、巻上経過中にフィルム48
を長時間放置しても曲げぐせが付くことはない。
(発明の効果) 本発明のカメラのフィルム巻上装置は、撮影レンズと
相対するフィルム通路の一端に配置されたフィルムパト
ローネ室から、上記フィルム通過を介して移送されたフ
ィルムが、巻き取られるように、上記フィルム通路の他
端に配置されたスプールと、このスプールと上記フィル
ム通路との間に配設され、上記フィルムに所定間隔で形
成されたパーフォレーションに夫々係合する係合爪を端
部外周に備えたスプロケットと、回転中心軸が所定の範
囲内で移動可能に、上記スプロケットに遊嵌され、上記
スプロケットに沿って湾曲された上記フィルムの面と当
接してこのフィルムの曲率半径を大きくするように、上
記スプロケットの上記係合爪の歯底までの径より大きな
外径を有するガイドリングと、上記スプールを駆動さ
せ、上記スプロケット及び上記ガイドリングを経由して
移送された上記フィルムを上記スプールに巻き取らせる
駆動機構とを備えたことを特徴としているので、フィル
ムの巻上作業を常に確実に行うことができ、しかもフィ
ルムに曲げぐせが付くことを防止することができる。さ
らに、上記スプールを、上記フィルム通路に対して上記
撮影レンズの側とは反対側であるカメラ後方に配置した
構成とすることで、カメラの外形状において横方向の寸
法をより短縮することができてカメラの重量バランスを
良くすることができることによりホールディング性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に従ったカメラの概略的
な水平断面図; 第2図は、第1図のカメラの概略的な縦断面図; 第3図は、第1図のカメラにおいて裏蓋を開け、フィル
ムをフィルム通路の所定の位置に装着した状態を示す概
略的な水平断面図; 第4図は、第1図のカメラのフィルム通路中の所定の位
置に配置されたフィルムの上縁がフィルム通路の上縁に
配置にされているフィルム押さえによりフィルム通路中
からの離脱を防止されている状態を拡大し概略的に示す
縦断面図; 第5図は、第1図のカメラ中でフィルム通路近傍に位置
したフィルム巻上装置に関係するフィルム巻取り機構や
フィルム給送機構を示す概略的な分解斜視図; 第6図及び第7図は、第5図中に示されたスプロケット
軸の上端部及び下端部の周面に配置されたスプロケット
爪の配置のみを概略的に示す平面図; 第8図は、第1図のカメラにおいて裏蓋に設けられたフ
ィルム巻取り機構やフィルム給送機構の主要な外観を拡
大して概略的に示す水平断面図; 第9図は、第8図のフィルム巻取り機構やフィルム給送
機構の駆動系を拡大して概略的に示す分解斜視図; 第10図は、第9図の駆動系における中立状態を示す概略
的な平面図; 第11図は、第5図中に示されたスプロケット軸に回動自
在に遊嵌されたガイドリングの配置を示した断面図; 第12図は、第11図のA−A′線に沿う断面図; 第13図は、第9図の駆動系の制御回路を概略的に示す
図; 第14図は、第3図のカメラにおいてフィルムのオートロ
ーディングの為に裏蓋を閉める様子を概略的に示す水平
断面図; 第15図は、第14図においてフィルムのオートローディン
グの為に裏蓋が閉じられてからオートローディング作業
が終了するまでの第9図の駆動系における動きを概略的
に示すフローチャート; 第16図は、オートローディング作業の前半部においてフ
ィルム給送機構のスプロケット軸が第9図の駆動系によ
り駆動される状態を示す概略的な平面図; 第17図,第18図,及び第19図は、オートローディング作
業の前半部においてフィルム給送機構のスプロケット軸
によりフィルム通路の所定の位置のフィルムの前端部が
フィルム巻取り機構のスプール上に送られる様子を拡大
して順次示す概略的な水平断面図; 第20図は、オートローディング作業の後半部においてフ
ィルム巻取り機構のスプールが第9図の駆動系により駆
動される状態を示す概略的な平面図; 第21図及び第22図は、オートローディング作業の後半部
においてフィルム巻取り機構のスプールがフィルム給送
機構のスプロケット軸からのフィルムの前端部を巻取る
様子を拡大して順次示す概略的な水平断面図; 第23図は、フィルムのオートローディング終了後におけ
る一撮影毎のフィルム一駒巻上げ作業に伴う第9図の駆
動系の動きを概略的に示すフローチャート; 第24図は、スプロケット軸に対応してカメラ本体にフィ
ルム通路中に突出するよう設けられたフィルム案内突起
を示す拡大された概略的な水平断面図; 第25図は、第24図のB−B線に沿う概略的な縦断面図; 第26図は、フィルムのオートローディング作業の開始直
後において第24図のフィルム案内突起の作用によりフィ
ルム前端部の上縁側のパーフォレーションに対するスプ
ロケット軸上端部のスプロケット爪の係合が良好に行わ
れた状態を示す拡大された概略的な水平断面図; 第27図は、オートローディング作業の開始直後において
フィルム給送機構のスプロケット軸の上端部のスプロケ
ット爪がフィルム前端部の上縁側のパーフォレーション
に係合しなかった状態を示す概略的な水平断面図; 第28図は、フィルムのオートローディング作業の開始直
後においてフィルム前端部の上縁側のパーフォレーショ
ンに対するスプロケット軸上端部のスプロケット爪の係
合を良好に行わせる為に工夫されたスプロケット爪の平
面形状を拡大して示す概略的な平面図; 第29図は、フィルムのオートローディング作業の開始直
後においてスプロケット軸上でフィルム前端部が下縁を
スプロケット軸の半径方向における外方に開かせてしま
う様子を拡大して概略的に示す斜視図; 第30図は、第29図に示されたフィルムの傾向を防止する
為に第1図のカメラの裏蓋にスプロケット軸と対向して
設けられたフィルムガイド部材上のフィルムガイドレー
ルを拡大して概略的に示す縦断面図; 第30A図ないし第30C図は、夫々、第11図のA−A′線に
沿う断面図であり、順に、フィルム巻上開始直後、巻上
中、巻上完了後のガイドリングの位置状態を示す図; 第31図は、本発明の第2の実施例の装置に設けられたス
プロケット軸と、このスプロケット軸に装着された弾性
部材及びこの弾性部材の外側に一定の間隔を有して遊嵌
されたガイドリングとの配置状態の断面図; 第32図は、第31図のC−C′線に沿う断面図; 第33A図ないし第33C図は、夫々、第31図のC−C′線に
沿う断面図であり、順に、フィルム巻上開始直後、巻上
中、巻上完了後のガイドリングの弾性部材に対する位置
関係を示す図; 第34図は、本発明の第3の実施例の装置に設けられた一
対のガイドローラの配置状態を示す図; 第35A図ないし第35C図は、夫々、第11図のA−A′線に
沿う断面図であり、順に、フィルム巻上開始直後、巻上
中、巻上完了後のガイドリングの位置状態を示す図; 第36図は、本発明の第4の実施例の装置において、オー
トローディング作業の前半部でフィルム給送機構のスプ
ロケット軸によりフィルム通路の所定の位置のフィルム
の前端部がフィルム巻取り機構のスプール上に送られる
様子を拡大して示す概略的な水平断面図である。 10…カメラ本体シャーシ、10a…逃げ部、12…パトロー
ネ収納室、14…フィルム通路、36…後蓋、38…スプー
ル、38b…スプール駆動歯車、42…スプロケット、42a,4
2b…係合爪、42c…スプロケット駆動歯車列、46…パト
ローネ、48…フィルム、48a…上側パーフォレーショ
ン、48b…下側パーフォレーション、50…下側パトロー
ネ押さえ、54…上側パトローネ押さえ、56…フィルムガ
イド対、56a,56b…フィルムガイド、58…フィルムガイ
ド対、58a,58b…フィルムガイド、60…ガイドローラ、6
8…駆動機構、70…両方向モータ、72…スプロケット回
転計測ユニット、74…フィルムガイド部材、74a…ガイ
ド表面、94…フィルムガイドレール、100…遊星歯車、1
02…内歯部材、102a…内歯、104…制御回路、110…イン
ボリュート曲線、120…ガイドリング、131…弾性部材、
140…ガイドローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズと相対するフィルム通路の一端
    に配置されたフィルムパトローネ室から、上記フィルム
    通路を介して移送されたフィルムが、巻き取られるよう
    に、上記フィルム通路の他端に配置されたスプールと、 このスプールと上記フィルム通路との間に配設され、上
    記フィルムに所定間隔で形成されたパーフォレーション
    に夫々係合する係合爪を端部外周に備えたスプロケット
    と、 回転中心軸が所定の範囲内で移動可能に、上記スプロケ
    ットに遊嵌され、上記スプロケットに沿って湾曲された
    上記フィルムの面と当接してこのフィルムの曲率半径を
    大きくするように、上記スプロケットの上記係合爪の歯
    底までの径より大きな外径を有するガイドリングと、 上記スプールを駆動させ、上記スプロケット及び上記ガ
    イドリングを経由して移送された上記フィルムを上記ス
    プールに巻き取らせる駆動機構と、を備えたことを特徴
    とするカメラのフィルム巻上装置。
  2. 【請求項2】上記ガイドリングと上記スプロケットとの
    間には、弾性部材が介装されていることを特徴とする請
    求項1に記載のカメラのフィルム巻上装置。
  3. 【請求項3】上記ガイドリングの外方近傍には、ガイド
    リングのカメラ所定方向への移動範囲を規制するガイド
    ローラが配設されていることを特徴とする請求項1又は
    2のいずれか1に記載のカメラのフィルム巻上装置。
  4. 【請求項4】上記スプールは、上記フィルム通路に対し
    て上記撮影レンズの側とは反対側であるカメラ後方に配
    置されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ
    のフィルム巻上装置。
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