JP2794031B2 - カメラの磁気記録装置 - Google Patents

カメラの磁気記録装置

Info

Publication number
JP2794031B2
JP2794031B2 JP1338349A JP33834989A JP2794031B2 JP 2794031 B2 JP2794031 B2 JP 2794031B2 JP 1338349 A JP1338349 A JP 1338349A JP 33834989 A JP33834989 A JP 33834989A JP 2794031 B2 JP2794031 B2 JP 2794031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
magnetic head
lever
magnetic
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1338349A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03200130A (ja
Inventor
勤 若林
晃一 大徳
朗 江沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP1338349A priority Critical patent/JP2794031B2/ja
Priority to EP90313446A priority patent/EP0433019B1/en
Priority to DE69032423T priority patent/DE69032423T2/de
Publication of JPH03200130A publication Critical patent/JPH03200130A/ja
Priority to US08/561,585 priority patent/US5559568A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2794031B2 publication Critical patent/JP2794031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は撮影時の露出条件等といった種々の撮影情報
をフィルム面上に磁気記録用磁気ヘッドを用いて磁気的
に記録するスチルカメラにおける磁気記録装置に関し、
特にフィルムをフィルムパトローネから巻取りスプール
側に送り出して巻付ける自動装填時において磁気ヘッド
をフィルム面に圧接する位置から予め退避させておくた
めの磁気ヘッドの可動機構に関する。
〔従来の技術〕
たとえば8mm等のシネカメラ等では撮影時などに周囲
音声等を磁気的に録音することが一般に行なわれてい
る。このようなシネカメラでは、動画であることや撮影
光学系に対応する画像撮影部と音声録音部での機構配設
条件等の装置構成上の理由から、フィルム上での画像撮
像部分とその画像に対応する録音部分とがフィルム走行
方向に離れて位置している。したがって、シネカメラで
は、フィルム画面への画像撮影と磁気的な録音とを全く
切り離して考えることが可能で、各部の配設構成等が比
較的簡単で、両方の機構部間での相互干渉等への配慮は
全く不要であり、安定したフィルムへの画像撮影と音声
録音とを行なえる。
ところで、このようなフィルムへの磁気的な情報記録
手法を、スチルカメラ等に応用することが考えられる。
この場合、記録すべき情報としては、撮影時の露出、絞
り、フィルム感度条件、撮影日時分あるいは撮影画面プ
リント時のトリミング情報などといった撮影情報があ
る。そして、これらの情報をフィルム面上に撮影時に記
録しておくと、これを現像所等で読取ることでプリント
時の露光条件等を撮影時の条件に応じて設定し各こま毎
に異なる露出条件等に対処でき、プリント写真の出来栄
えをよくしたり、あるいは画面の一部を予め拡大するこ
とを前提として撮影を行ない、カメラの撮影レンズの焦
点距離が限定されていても望遠レンズを用いたようなプ
リント写真を得ることが可能となり、撮影機能を補助こ
とが可能となる。
このため、この種のスチルカメラにおいても、フィル
ム面上に磁気情報記録部として磁性体を設けるととも
に、その磁性体に磁気的な情報記録を行なう磁気ヘッド
等による磁気記録装置を、カメラ内に付設しようとする
ことが考えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このようなスチルカメラの磁気記録装
置を構成する際に、フィルム給送装置などとの関係から
実用上で問題を生ずる。すなわち、スチルカメラにあっ
ては、シネカメラのように画像撮影部と音声記録部とを
離して配設するようなスペース的な余裕は少なく、また
現像、焼付け終了後においてはネガとして適当な長さで
切断されることが一般的であるために、情報記録を、撮
影画面にできるだけ近づけた周辺の側縁部分やその近傍
に設けることが、フィルム片の取扱いやカメラ内での機
構部品の配設スペース等の点、さらにカメラ全体のコン
パクト化等を図るうえで有利となる。このために、フィ
ルムの撮影画面に磁気情報記録部を接近させて設けると
ともに、この磁気情報記録部に情報を記録する磁気ヘッ
ドを、カメラ本体のアパーチャに臨むフィルム通路に近
接する部分でフィルム面に直交する方向から圧接される
ように設けることが考えられる。
ところで、たとえば米国特許第4,832,275号明細書、
米国特許第4,834,306号明細書あるいは実開昭58−67329
号公報などには、写真撮影用フィルムをロール状に巻い
た状態で収納するスプール軸を内設した筒状部とその接
線方向に一体に延設されてフィルム先端側を直線状態で
収納するフィルム送り出し部とからなるフィルムパトロ
ーネ構造が開示されている。このようなパトローネで
は、通常はフィルム先端が外部に露呈しないように送り
出し部内に収容されており、カメラに装填されたとき
に、スプール軸あるいは送り出し部の一部に形成される
開口部からフィルムパーフォレーションに噛合うスプロ
ケット等がカメラ側の駆動系によって駆動されることで
フィルム先端がパトローネ送り出し口から順次送り出さ
れるような構成となっている。
そして、このような構成によるフィルムパトローネを
用い、これをカメラ本体の一側に形成されるパトローネ
室に装填することで、カメラ内の駆動系によりフィルム
を順次送り出して巻取りスプール側に巻付けるといった
自動装填式のスチルカメラを開発しようとする場合に、
前述した磁気ヘッドの存在が問題となる。すなわち、こ
の自動装填時にフィルムをパトローネ側からの押出し力
のみで巻取りスプール側に送り出す際に、フィルム先端
は、磁気ヘッドのフィルム面方向への圧接力に打ち勝っ
てこの部分を通過し、進んで行かなければならない。し
かし、一般的なフィルムパトローネのようにフィルム先
端を予めスプール側に巻付け、このスプール側での回転
力でフィルムを引き出す場合に比べて、上述したタイプ
のフィルムパトローネ構造では、フィルムのパトローネ
側からの押出し力だけで磁気ヘッド部分を通過すること
が必要であり、しかもこの磁気ヘッドの圧接力もかなり
大きいために、フィルムを押出す力を必要以上に大きく
しなければならない。また、このようにフィルムの押出
し力を、大きくしても、フィルムの先端側が磁気ヘッド
部分に引掛かり、座屈して進んで行かなくなるといった
問題を招く虞れもあり、このような問題を解決すること
が必要とされる。
〔課題を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本発明に係るカメラの
磁気記録装置は、カメラ本体の一側に装填されるパトロ
ーネから送り出されて巻取りスプール側に向うフィルム
が通過するフィルム通路途中のアパーチャに近接する部
分でフィルム面に直交する方向から進退自在に配設され
る磁気記録用磁気ヘッドと、この磁気ヘッドのフィルム
面に圧接する方向への移動を退避位置で係止する係止手
段と、磁気ヘッドと巻取りスプールとの間のフィルム通
路に進退可能に設けられたフィルム先端を感知し前記係
止手段による係止状態を解除して磁気ヘッドをフィルム
面に圧接させる感知手段とを備えてなる構成としたもの
である。
〔作用〕
本発明によれば、カメラ本体の一側に装填されるパト
ローネからフィルムを送り出しアパーチャに臨むフィル
ム通路を通って該カメラ本体の他側の巻取りスプールに
フィルムを巻取らせる自動装填時等において、アパーチ
ャに近接する部分でフィルム面に臨む磁気ヘッドを、係
止手段により退避位置に係止して位置させるとともに、
フィルムが磁気ヘッド部分を通過して巻取りスプール側
に向ったことを、感知手段により感知することで、前記
係止手段の係止解除を行ない、磁気ヘッドをフィルム面
に圧接させて磁気記録可能な状態とされる。また、この
磁気記録可能な状態において、フィルムが巻取りスプー
ル側からパトローネ内に順次取込まれフィルム先端が感
知手段部分を通過すると、この状態を感知して該係止手
段を磁気ヘッドの退避位置での係止可能な状態となる。
〔実施例〕
第1図ないし第7図は本発明に係るカメラの磁気記録
装置の一実施例を示すものである。ここで、本実施例で
は、第7図に示したように、フィルムパトローネ1のス
プール軸を有する筒状部1aから接線方向に延設されてフ
ィルム先端側を直線状態で収容するフィルム送り出し部
1bにおいて、その内側に切欠き形成された開口部1cに露
呈するフィルム2のパーフォレーション2aに、図示を省
略したカメラ本体内のスプロケットを噛合わせ、その回
転によりフィルム2を巻取りスプール(図示せず)側に
カメラ本体のアパーチャ3(第1図中一点鎖線で示す)
に臨むフィルム通路(図示せず)を通して送り出し、そ
の先端側から巻付けてスプール外周部に巻取らせるよう
な構成によるフィルムパトローネ1を用いるとともに、
上述したようなフィルム送りを行なうフィルム給送装置
(図示せず)を採用した場合を説明する。なお、第7図
において1dはフィルムパトローネ1のスプール軸をフィ
ルム2のパトローネ1内への巻き込み方向に回転するた
めのスプラインである。
また、第1図は本発明を特徴づける磁気ヘッド10およ
び可動機構11の概略構成を示すもので、図中二点鎖線で
示すパトローネ1およびフィルム2は装填されていない
状態である。さらに、第2図はパトローネ1を装填した
状態を、第3図は装填されたパトローネ1からフィルム
2を送り出したときの状態を示している。
これらの図において、10はフィルム2面に磁性材によ
って形成される磁気情報記録部に記録情報を磁気記録す
るためにフィルム2の撮影予定画面に該当するアパーチ
ャ3に近接する部分に配設される磁気記録用磁気ヘッド
で、この磁気ヘッド10は、カメラ本体内で支軸12aによ
り揺動自在に支持されたヘッド保持レバー12の一端に設
けられ、フィルム2面に略直交する方向から進退動作可
能に設けられている。そして、このヘッド保持レバー12
には、後述する付勢手段(引張りばね34)により磁気ヘ
ッド10がフィルム2面に圧接される方向への回動力が与
えられている。なお、図中13は磁気ヘッド10を保持しこ
れをレバー12に対し位置調節可能に固定するためのヘッ
ド保持板で、ビス13a,13aで固定されている。
20はフィルム感知レバーであり、支軸20aによりフィ
ルム2の面方向に平行する方向に揺動可能に支持され、
かつその一端のローラ保持部20bにフィルム2の幅方向
の一側縁に係合しフィルム2の有無を感知する感知手段
としての感知ローラ21が軸21aにより転動可能に保持さ
れている。また、このフィルム感知レバー20は、その一
部に植設されたピン20cと固定側ピン22aとの間に掛け渡
された引張りばね22により前記感知ローラ21がフィルム
2の走行通路中に臨む方向つまり図中反時計方向に付勢
されており、かつこの付勢力による回転は、このレバー
20の他端に形成された前記ヘッド保持レバー12の係止手
段となる切欠き部23が、該ヘッド保持レバー12の一部か
ら延設された係止片14に係止されることで規制されると
ともに、この切欠き部23の係止片14への係合によって、
ヘッド保持レバー12の磁気ヘッド10がフィルム2面に圧
接する方向への移動を退避位置で係止するようになって
いる。そして、このフィルム感知レバー20は、フィルム
2がパトローネ1側から送り出されて磁気ヘッド10部分
を通過し、フィルム2側縁部が感知ローラ21に係合して
押し下げられることにより、引張りばね22の付勢力に抗
して図中時計方向に回動し、前記切欠き部23が、ヘッド
保持レバー12側の係止片14から外れる係止解除状態とな
り、その結果ヘッド保持レバー12が、磁気ヘッド10をフ
ィルム面に圧接させるように図中反時計方向に回動する
ような構成となっている。
30はカメラ本体のパトローネ室(図示せず)へのパト
ローネ1の装填状態を感知する円弧状感知端30aを有す
るパトローネ感知レバーであり、支軸30bにより揺動可
能に支持され、かつその一部の植設されたピン30cと固
定側ピン31aとの間に掛け渡された引張りばね31により
図中反時計方向への回動力が与えられ、前記感知端30a
が常時はパトローネ室内に臨むように付勢されている。
そして、このパトローネ室内にパトローネ1が装填され
ると、このパトローネ感知レバー30は、第2図に示すよ
うに、引張りばね31の付勢力に抗して図中時計方向に回
転する。
32はこのパトローネ感知レバー30の動きを前記ヘッド
保持レバー12側に伝達するための伝達レバーで、支軸32
aにより回動可能に支持されるとともに、パトローネ感
知レバー30の係合部30dと係合する係合部32bを有してい
る。さらに、この伝達レバー32とパトローネ感知レバー
30とは、それぞれに植設されたピン32c,30e間に掛け渡
された引張りばね33により、これら両レバーが絶えず離
れないように互いに係合接触した状態で回動動作するよ
うな構成となっている。そして、パトローネ感知レバー
30がパトローネ1の装填によって図中時計方向に回転す
ると、感知レバー30の押圧力で両レバー係合部30d,32b
が係合し、この伝達レバー32を図中時計方向に回転させ
るようになっている。
34はこの伝達レバー32と前記ヘッド保持レバー12との
間でそれぞれの植設されたピン34a,34bに掛け渡されヘ
ッド保持レバー12を磁気ヘッド10がフィルム面に圧接す
る方向に付勢する付勢手段となる引張りばねで、それぞ
れのレバー32,12の係合端35a,35bを常時接触させて互い
に連動して動作するように構成されている。
以上の構成において、パトローネ1をカメラ本体の一
側に形成されるパトローネ室に装填すると、第2図に示
すように、パトローネ感知レバー30が、ばね31の付勢力
に抗して図中時計方向に回動し、その回動力を、第4図
(a),(b)から明らかなように、伝達レバー32に伝
達し、この伝達レバー32を第2図中時計方向に回動させ
る。ここで、この伝達レバー32は、前述した引張りばね
33によって感知レバー30と係合部30d,32c同士を当接さ
せた状態で一体的に動くようになっている。そして、こ
の伝達レバー32の動きによって、ヘッド保持レバー12と
の間のばね34が蓄勢状態におかれる。これは、ヘッド保
持レバー12側は、フィルム感知レバー20側の切欠き部23
にて係止され、回動を規制されていることから明らかで
あろう。なお、第4図(a),(b)中40はパトローネ
感知レバー30の反時計方向への回動位置を規制するスト
ッパである。
一方、ヘッド保持レバー12は、引張りばね34により反
時計方向への付勢力を受けるが、その係止片14がフィル
ム感知レバー20の切欠き部23に係止され、反時計方向つ
まり磁気ヘッド10のフィルム面への圧接方向への移動を
規制されている。この状態を第5図(a)に示してい
る。
この状態において、フィルム2がパトローネ1から送
り出され、磁気ヘッド10部分のフィルム通路を通過して
感知ローラ21部分に至り、第6図(a),(b)から明
らかなように、ローラ21を押し下げてフィルム感知レバ
ー20を、ばね22の付勢力に抗して図中時計方向に回動さ
せると、切欠き部23が係止片14から外れ、ヘッド保持レ
バー12は、ばね34に蓄勢された付勢力で図中反時計方向
に回転し、磁気ヘッド10をフィルム面に圧接させ、フィ
ルム2への磁気記録(または磁気記録の読込み)が可能
な状態となる。この可動状態を第5図(b)に示してい
る。
次に、上述した構成において、フィルム2をパトロー
ネ1内へ巻取り、パトローネ1をカメラ本体から取出す
際の各部の動きを説明する。
すなわち、フィルム2がパトローネ1側に巻取られて
行き、その先端がフィルム感知レバー20の感知ローラ21
部分を通過すると、ローラ21に対してのフィルム2から
の押し下げ力がなくなり、感知レバー20は、ばね22の付
勢力で第3図に示す状態から図中反時計方向に回動す
る。しかし、このときには、磁気ヘッド10はフィルム2
への圧接方向に移動しており、その保持レバー12は、第
3図に示す状態にあるため、その係止部14によりフィル
ム感知レバー20の回動は途中で制限されることになる。
さらに、フィルム2が磁気ヘッド10部分を通過してパ
トローネ1内に巻取られると、フィルム2により回動が
所定位置で規制されていた磁気ヘッド10は、ばね34の付
勢力で、さらに図中時計方向に回動されるが、図示を省
略した圧着パッドに当接してその回動はわずかな移動で
制限される。なお、この圧着パッドは、比較的変形し易
いフェルト状部材で構成され、磁気ヘッド10による押圧
力により変形してフィルム1と磁気ヘッド10とを密着さ
せるようにしている。
そして、フィルム2がパトローネ1内に完全に巻取ら
れた後、パトローネ1をカメラ本体1から取出すと、パ
トローネ感知レバー30は、ばね31の付勢力で第1図に示
す初期位置に復旧回動し、第4図(a)に示すようにス
トッパピン40で係止された状態となる。さらに、このパ
トローネ感知レバー30の回動動作は、ばね33により伝達
レバー32に伝達され、このレバー32を第3図に示す状態
から第1図に示す状態へと図中反時計方向に回動させ
る。すると、この伝達レバー32の係合部35aがヘッド保
持レバー12側の係合部35bに係合し、このヘッド保持レ
バー12を、図中時計方向つまり磁気ヘッド10がフィルム
通路から退出する方向に回動させることになり、しかも
このレバー12の回動によってその係止片14が、フィルム
感知レバー20の切欠き部23の下方に位置する状態となる
と、この感知レバー20はばね22の付勢力で図中反時計方
向に回動され、切欠き部23が係止片14に係止されて回動
が制限されて停止し、これによりヘッド保持レバー12側
も磁気ヘッド10を退避位置に位置付けるようにして係止
されることになる。この状態が第1図に示される。な
お、上述したばね22の付勢力は、感知レバー20を、切欠
き部23が係止片14に係合したよりもさらに回転し得るよ
うに余裕をもって設定され、確実な係止状態が得られる
ようになっている。
また、引張りばね31の付勢力は、引張りばね33,34よ
りも大きく設定され、かつパトローネ1の取出し時に、
感知レバー30、伝達レバー32およびヘッド保持レバー12
を、第3図の状態から第1図の状態へと可動せしめる程
度の付勢力をもつように設定される。さらに、引張りば
ね33は、引張りばね34よりも付勢力が大きく、パトロー
ネ1取出し時に伝達レバー32とヘッド保持レバー12と
を、第1図の状態に復帰させ得る付勢力を有するように
設定される。また、引張りばね34は、ヘッド保持レバー
12の回動動作に制限がないときに伝達レバー32との係合
部35a,35b同士が確実に係合し得る程度の付勢力をもつ
ように設定される。さらにまた、引張りばね22は、ヘッ
ド保持レバー12の係止片14がフィルム感知レバー20の切
欠き部23と確実に係止される位置までの回転力を作用さ
せ得る程度の付勢力をもつように設定される。
そして、このような構成による本発明装置によれば、
フィルム2の巻取りスプール側への送り出し時には磁気
ヘッド10は退避位置に保持され、フィルム2が通過して
から圧接されるように構成され、またパトローネ1への
巻取り時には、パトローネ1にフィルム1を完全に巻取
ってから磁気ヘッド10を退避させるようにしたので、フ
ィルムをパトローネ1から送り出すタイプのフィルムパ
トローネを用いた際に、フィルム2の送り出しに磁気ヘ
ッド10によるフィルム進行の妨害といった問題を生じる
虞れはない。
ここで、上述した実施例では、パトローネ感知レバー
30を、磁気ヘッド10を保持する保持レバー12と同一側
(たとえばカメラ本体内で裏蓋側)に配置しているた
め、伝達レバー32を用いていたが、感知レバー30を、た
とえば第8図に示すように保持レバー12とフィルム通路
を挟んで反対側(たとえばレンズ鏡筒側)に配置させる
とともに、そのレバー30の延設片50を保持レバー12側に
延設させ、その先端係合部35aを保持レバー12側の係合
部35bに係合させるように構成することで、伝達レバー3
2を省略することが可能となる。なお、ばね34の一端を
引掛けるピン34aは固定側に設けられる。
また、フィルム感知用ローラ21としても、フィルム2
がその部分を通過する際に押下げ力を、フィルム感知レ
バー20に作用させ得る構成であればよく、第8図に示す
ような摺動片51あってもよいことは勿論である。ここ
で、この第8図において前述した実施例と同一または相
当する部分には同一番号を付しており、その構成や作用
効果は容易に理解されよう。
なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、各
部の形状、構造等を、適宜変形、変更することは自由で
ある。たとえば上述した実施例では、常時はフィルム2
先端を送り出し部1b内に収納しておき、カメラ本体内に
装填することによりフィルム2を巻取りスプール側に送
り出して使用されるタイプのフィルムパトローネ1を用
いた自動装填式のスチルカメラに本発明を適用した場合
を説明したが、これに限定されず、カメラ本体の一側か
ら巻取りスプール側にフィルムを送り出して使用される
種々の構造を有するフィルムパトローネを用いることは
自由である。
さらに、上述した実施例では、磁気ヘッド10をフィル
ム面に圧接させる付勢手段を用いるとともに、これをパ
トローネ1の装填によって蓄勢する感知レバー30を用い
たが、フィルム2の送り出しを感知し得る各種の感知手
段を採用することは自由である。また、磁気ヘッド10を
フィルム面に進退動作させる手段としても、単純なスラ
イドレバーを用いる等といった種々の変形例が考えられ
よう。
さらに、上述した実施例では説明を省略したが、フィ
ルム2は、カメラ本体内でアパーチャ3とこれに対設さ
れる圧板(図示せず)およびこの圧板の上、下側縁部分
を係止するカメラ本体側のレール部等によって形成され
る空隙によるフィルム通路を通るもので、このときフィ
ルム上、下側縁は、レール部によって幅方向の動きを規
制される。そして、このフィルム幅方向の規制は、前記
フィルム感知レバー20の感知ローラ21が臨む部分におい
ても行なわており、フィルム2の側縁でこのローラ21を
押下げることができるようになっている。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係るカメラの磁気記録装
置によれば、カメラ本体の一側に装填されるパトローネ
から送り出されて巻取りスプール側に向うフィルムが通
過するフィルム通路途中のアパーチャに近接する部分で
フィルム面に直交する方向から進退自在に配設される磁
気ヘッドと、この磁気ヘッドのフィルム面に圧接する方
向への移動を退避位置で係止する係止手段と、磁気ヘッ
ドと巻取りスプールとの間のフィルム通路に進退可能に
設けられフィルム先端を感知し前記係止手段による係止
状態を解除して磁気ヘッドをフィルム面に圧接させる感
知手段とを備えてなる構成としたので、簡単な構成にも
かかわらず、パトローネから巻取りスプールへのフィル
ムの送り出しによる自動装填時などにおいて、常時はフ
ィルム面に圧接される磁気ヘッドを、係止手段により退
避位置で係止するとともに、フィルムが磁気ヘッド部分
を通過したことを感知することで係止解除を行ない、磁
気ヘッドをフィルム面に圧接させて磁気記録可能な状態
とし得るもので、フィルムをパトローネ側から巻取りス
プール側に送り出す際に磁気ヘッドが障害となるといっ
た問題を一掃でき、確実なフィルムの給送状態が得られ
るという種々優れた効果がある。
また、本発明によれば、磁気ヘッドを、フィルム面に
圧接させる付勢手段を設けるとともに、カメラ本体への
パトローネの装填を検出する検出手段を設け、この検出
手段の検出動作によって該付勢手段を蓄勢するように構
成したので、磁気ヘッドのフィルム面への進退動作を、
機械的な手段だけで行なわせることができ、電気的手段
を全く必要としないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカメラの磁気記録装置の一実施例
を示す磁気ヘッド可動機構の概略斜視図、第2図および
第3図はその動作説明するための概略斜視図、第4図
(a),(b)はパトローネ感知レバーの動きを説明す
るための概略側面図、第5図(a),(b)はヘッド保
持レバーの動きを説明するための概略平面図、第6図
(a),(b)はフィルム感知レバーの動きを説明する
ための概略正面図、第7図は本発明装置に適用したフィ
ルムパトローネの概略斜視図、第8図は本発明装置の別
の実施例を示す概略斜視図である。 1……フィルムパトローネ、2……フィルム、3……ア
パーチャ、10……磁気記録用磁気ヘッド、11……磁気ヘ
ッド可動機構、12……ヘッド保持レバー、12a……支
軸、14……係止片、20……フィルム感知レバー、20a…
…支軸、21……感知ローラ、22……引張りばね、23……
切欠き部(係止手段)、30……パトローネ感知レバー、
30a……感知端、30b……支軸、31……引張りばね、32…
…伝達レバー、32a……支軸、33……引張りばね、34…
…引張りばね(付勢手段)、50……延設片、51……摺動
片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ本体の一側に装填されるフィルムパ
    トローネからフィルムを送り出すように構成されている
    自動装填式のスチルカメラにおいて、 前記カメラ本体のアパーチャに臨むフィルム通路を通っ
    て該カメラ本体の他側に至るフィルムパトローネからの
    フィルムを巻取る巻取りスプールと、 前記アパーチャに近接する部分でフィルム面に直交する
    方向から進退自在に配設される磁気記録用磁気ヘッド
    と、 この磁気ヘッドのフィルム面に圧接する方向への移動を
    退避位置で係止する係止手段と、 前記磁気ヘッドと巻取りスプールとの間のフィルム通路
    に進退可能に設けられフィルム先端を感知することによ
    り、この係止手段による係止状態を解除して前記磁気ヘ
    ッドをフィルム面に圧接させる感知手段とを備えてなる
    ことを特徴とするカメラの磁気記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 磁気ヘッドを、フィルム面に圧接させる付勢手段を設け
    るとともに、 カメラ本体へのフィルムパトローネの装填を検出する検
    出手段を設け、 この検出手段の検出動作によって前記付勢手段を蓄勢す
    るように構成されていることを特徴とするカメラの磁気
    記録装置。
JP1338349A 1989-12-12 1989-12-28 カメラの磁気記録装置 Expired - Fee Related JP2794031B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1338349A JP2794031B2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 カメラの磁気記録装置
EP90313446A EP0433019B1 (en) 1989-12-12 1990-12-11 Information recording/reproduction apparatus for camera
DE69032423T DE69032423T2 (de) 1989-12-12 1990-12-11 Informationsaufzeichnungs- und -wiedergabevorrichtung für eine Kamera
US08/561,585 US5559568A (en) 1989-12-12 1995-11-21 Information recording/reproduction apparatus for camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1338349A JP2794031B2 (ja) 1989-12-28 1989-12-28 カメラの磁気記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03200130A JPH03200130A (ja) 1991-09-02
JP2794031B2 true JP2794031B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=18317313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1338349A Expired - Fee Related JP2794031B2 (ja) 1989-12-12 1989-12-28 カメラの磁気記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2794031B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5434633A (en) * 1992-07-31 1995-07-18 Olympus Optical Co. Ltd. Camera having built-in magnetic recording and reproducing apparatus including record/playback head
US5400200A (en) * 1992-09-14 1995-03-21 Eastman Kodak Company Magnetic head suspension apparatus
US5568212A (en) * 1993-03-29 1996-10-22 Olympus Optical Co., Ltd. Camera capable of magnetically recording photograph information on a film

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03200130A (ja) 1991-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5287136A (en) Photographic camera having an improved film transport mechanism
US4505562A (en) Film supporting apparatus for cameras
JP2527311Y2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2728267B2 (ja) 光密性カートリッジを使用するカメラ
JP2794031B2 (ja) カメラの磁気記録装置
US5701531A (en) Film feeding device
US3470801A (en) Roll film photographic camera with film transport mechanism
US6786656B2 (en) Film magazine
US5363167A (en) Photographic film cassette having a locking spool
JPH04178638A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
US6347194B2 (en) Apparatus including recording head, reading head, and winding portion with internal motor
JPH0269732A (ja) パトローネ簡易装填カメラ
JPH03179442A (ja) 写真フイルムパトローネ
JPH04234744A (ja) カメラ及びカメラのフィルム送り装置
JPH04215644A (ja) カメラ及びカートリッジ指標読取装置
JP2538076B2 (ja) マイクロフイルム検索装置
JP3451823B2 (ja) カメラ
JP3392956B2 (ja) 磁気記録層を有するフィルム対応カメラ
JP2846303B2 (ja) 光密性カートリッジを使用するカメラ
JP2781282B2 (ja) カメラ
JPH05142612A (ja) カメラの最終駒検出装置
JPH05232636A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH04178640A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
JPH09197542A (ja) カメラ及び磁気記憶部付きフィルムを使用するための装置
JPH04215630A (ja) カメラ及びカメラのカートリッジ指標読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees