JP2762630B2 - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JP2762630B2
JP2762630B2 JP1303811A JP30381189A JP2762630B2 JP 2762630 B2 JP2762630 B2 JP 2762630B2 JP 1303811 A JP1303811 A JP 1303811A JP 30381189 A JP30381189 A JP 30381189A JP 2762630 B2 JP2762630 B2 JP 2762630B2
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裕司 冨田
一 武井
直行 松田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、装置本体内に装着された遮光マガジン内
に収納されている感光性シートを、上記マガジンの開閉
可能な開口を経て露光部へと給搬送して画像露光するプ
リンタ装置に関する。
[従来の技術] 従来、複写機等において、シートの給搬送不良が発生
すると、それを検出して装置の全動作を停止すると同時
に、給搬送不良を発生したシートを装置本体内から取り
除くように指示するトラブル表示を行なっていた。そし
て、操作者はこれに基づいて、装置本体を開放して給搬
送不良を発生したシートを取り除き、装置のトラブル状
態を正常な状態に回復するようになっていた。
なお、このような操作者によるシート取り除き作業を
容易にするために、特開昭59−74844号公報には、トラ
ブル発生時に給搬送不良を発生したシートを取り除き作
業のし易い位置へと移動させる技術が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、装置本体内に装置された遮光マガジン内に
収納されている感光性シートを、上記マガジンの開閉可
能な開口を経て露光部へと給搬送して画像露光するプリ
ンタ装置においても、シートの給搬送不良が発生した際
に、上記の場合と同様の処理がなされるのであるが、こ
のような形態のプリンタ装置にあっては、シートとして
感光性を有するものが使用されることから、下記のよう
な問題があった。
即ち、このような形態のプリンタ装置にあっては、画
像露光される前に給搬送不良を発生したシートは再使用
可能であるにも拘らず、それを取り除く作業の際に装置
本体が開放されることによって露光されてしまい、廃棄
せざるをえなかった。そして、特に高価な感光性シート
が使用される場合、このようなシートの廃棄は不経済な
ものであった。また一方、給搬送不良を発生したシート
がマガジンの開閉可能な開口部で停止している場合に
は、このシートの存在によってマガジンの開口を閉じる
ことが困難となり、装置本体の開放に先立ちマガジンを
遮光状態とすることができず、給搬送不良を発生したシ
ートのみならず、マガジン内に収納された未使用の感光
性シートも露光されてしまうこととなり、それらも廃棄
せざるを得ないことになってしまう。
この発明は、このような点に鑑みてなされたもので、
給搬送不良を発生したシートであっても、再使用可能な
シートは再使用できるようにしておくことにより、シー
トの無駄な廃棄を軽減したプリンタ装置を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、装置本体内に
装着された給紙カセット内に収納されているシートを、
上記給紙カセットの開閉可能な開口を経て記録部へと給
搬送して画像形成するプリンタ装置において、シートを
給紙カセットから記録部へと給搬送するシート給搬送手
段と、シートの給搬送不良発生を検出する給搬送不良検
出手段と、上記給搬送不良検出手段によって検出された
シートの給搬送不良が、記録部到達以前に発生したもの
か否かを判別する給搬送不良発生位置判別手段と、上記
給搬送不良検出手段によってシートの給搬送不良発生が
検出され、かつ給搬送不良発生位置判別手段によってシ
ートの給搬送不良が記録部到達以前に発生したものであ
ると判別された場合、給搬送不良のシートを給紙カセッ
トに戻すように上記シート給搬送手段を逆駆動させる制
御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、装置本体内に装着された給紙カセッ
ト内に収納されているシートを、上記給紙カセットの開
閉可能な開口を経て記録部へと給搬送して画像形成する
プリンタ装置であって、シートを給紙カセットから記録
部へと給搬送するシート給搬送手段と、シートの給搬送
不良発生を検出する給搬送不良検出手段と、上記給搬送
不良検出手段によって検出されたシートの給搬送不良
が、記録部到達以降に発生したものか否かを判別する給
搬送不良発生位置判別手段と、上記給搬送不良検出手段
によってシートの給搬送不良発生が検出され、かつ給搬
送不良発生位置判別手段によってシートの給搬送不良が
記録部到達以降に発生したものであると判別された場
合、給搬送不良のシートを給搬送不良シート収容部に搬
送するように上記シート給搬送手段を駆動させる制御手
段とを備えたことを特徴とする。
[作用] 上記の構成により、シートが給搬送不良であっても、
再使用可能な場合は再度使用可能な状態になる。
[実施例] 以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
第5図は、この発明のシート給送装置が適用されるプリ
ンタ装置の全体構成を示す側面図である。即ち、プリン
タ装置10は、内部を密閉して遮光するように形成された
筐体の本体11内に、主に電装ボックス12,マガジン13,フ
ィルム給送装置14,フィルム搬送部15,光学ユニット16,
副走査ユニット18およびレシーブマガジン19がそれぞれ
図示のように配設されて収容されている。
電装ボックス12上に交換自在に装填されるマガジン13
は、未露光の感光性フィルム20を積層して収納されたも
ので、上面をシートカバーで必要に応じて自動的に開口
部を形成したり、遮蔽したりするように形成されてい
る。
上記マガジン13上には、この中に収納された感光性フ
ィルム20を1枚ずつ給送するためのバキューム方式のフ
ィルム給送装置14が設けられている。この給送装置14
は、真空吸着盤21を有する吸着盤保持ユニット22がアー
ム23先端に取り付けられ、真空吸着盤21を水平の姿勢を
保ちながら支軸24を中心に矢印で示すように揺動し、最
上部のフィルム20を吸着してフィルム搬送部15の接離可
能に形成された搬送用ローラ対25の間に送り込むように
構成されている。
上記マガジン13内のフィルム20の両側には、フィルム
ガイド板26がその支軸77,78を中心に揺動して挿入さ
れ、フィルム20の幅方向の位置制を行なうようになって
いる。
上記搬送部15の搬送用ローラ対25は、駆動ローラであ
る搬送用下ローラ25bと従動ローラでである搬送用上ロ
ーラ25aから構成され、搬送用上ローラ25aは搬送用下ロ
ーラ25bに対し接離可能に支軸28を中心に揺動し、その
開放状態においてフィルム給送装置14でピックアップさ
れた1枚のフィルム20の先端を銜え込み、次いで圧接状
態において搬送ガイド板29上に送るようになっている。
この搬送部15の中央部には上ローラと下ローラで構成さ
れるスキュー矯正用ローラ対30が設けられていて、駆動
の上ローラが支軸31を中心に揺動し、搬送用ローラ対25
により送られてきたフィルム20の姿勢を補正するように
なっている。そして、送られてきたフィルム20は支軸33
を中心に揺動するストッパー32に当接し、位置規制され
て一時停止するように形成されている。
このようにして位置規制されて送られたフィルム20
は、次に、ストッパー32を開放して従動の弾性部材で被
覆された上側のニップローラ35,35′と駆動される副走
査ドラム36からなる副走査ユニット18において移動しな
がら光学ユニット16からの主走査方向のレーザービーム
により画像露光される。そして、このようにして走査さ
れて露光されたフィルム20は、レシーブマガジン19内に
排出され収容されるようになっている。そして、レシー
ブマガジン19内に収容された露光後のフィルム20は、レ
シーブマガジン19を遮光状態としてレシーブマガジン19
ごとプリンタ装置外へと取り出され、その後現像処理さ
れることになる。なお、レシーブマガジン19の位置に現
像装置を内蔵させておき、露光後のフィルム20を逐次現
像してプリンタ装置外へと排出するようにしてもよい。
そして、搬送部15の搬送ガイド板29上にはフィルムセ
ンサS1が設置され、副走査ユニット18にはフィルムセン
サS2,S3が設けられている。なお、フィルムセンサS2は
ニップローラの上下動を検出するニップローラセンサか
らなるものであり、ニップローラ35′と副走査ドラム36
との間にフィルムが銜え込れた際のニップ変動に応じて
フィルムの有無およびフィルムの重送を検出するもので
ある。
第1図にシートカバー貼着・剥離装置の全体構成を示
す斜視図を示す。フィルム20を積層して収納したマガジ
ン13は、遮光性プラスチック製の筐体をなし、上面には
鍔部13aがフランジ状に設けられている。この鍔部13aに
は粘着テープあるいは粘着剤38が貼り付けあるいは塗布
されている。そして、このマガジン13の上面には可撓性
シートからなる遮光シートカバー41が設けられ、このシ
ートカバー41はマガジン13の鍔部13aに粘着テープある
いは粘着剤38により繰り返し剥離あるいは貼着されるよ
うになっている。
上記マガジン13は、枠状のマガジン載置台39に載置さ
れて装填される。なお、マガジン載置台39のマガジン13
の鍔部13aの下面に対向する部分にはゴム製の弾性パッ
ドが付設されており、マガジン13はマガジン載置台39上
に弾性パッドを介して載置されるようになっている。こ
のマガジン載置台39は基台40上に一体的に固定されてい
る。そして、基台40上にはマガジン13の有無を検出する
センサ34が設置されている。また、この基台40はマガジ
ン装着部のドア(図示せず)を開けることにより、プリ
ンタ装置本体11内より第1図中右下方に引出可能となっ
ており、プリンタ装置内へのマガジンの装填は基台40を
引出すことによって行なわれるようになっている。
上記マガジン13のシートカバー41を巻き取って剥離、
および巻き戻して貼着するためのカバー巻取り部は、巻
取板42が第1図のII−II線に沿った第2図に断面図を示
すように、マガジン13およびマガジン載置台39を取り囲
み込むように凹状に形成されていて、その両側板の上部
に巻取軸17が回転できるように枢支され、また、シート
カバー41をマガジン13の鍔部13aに圧接するための圧接
ローラ43が上部に設けられ、これらがマガジン13上の鍔
部13aに沿って一体的に平行に移動するようにその両側
に設けられたピニオン47が基台40上に掛け渡されたラッ
ク保持板45上のラック45aと係合して移動可能に設けら
れている。そして、右側の巻取板42の側板には、巻取軸
17を回転駆動を行うとともに移動するための図示しない
歯車伝動系および巻取モータ46等が搭載されていて、左
右のピニオン47を回動することによりラック45aとの噛
合によって前後方向に移動するように構成されている。
次に、圧接ローラ43まわりの詳細な構成を第1図のII
I−III線に沿った断面を示す第3図に基づいて説明す
る。第3図(A)は、圧接ローラ43のセット状態を示
し、第3図(B)は解除状態を示している。弾性体の例
えばゴムを被覆した圧接ローラ43は、巻取板42の前端側
に支軸48により回転自在に取り付けられ前方に突出した
レバー部49aを有するレバー板49に回転可能に固定され
ている。この圧接ローラ43の両端にはピン55によって歯
車50が一体的に回転可能に固定されていて、この歯車50
は上記支軸48に固定された回転不能な固定歯車51と若干
のあそびをもたせて係合している。そして、レバー板49
の中央部上端側に植立されたピン52と巻取板42に設けら
れたピン53との間に圧接用のコイルスプリング54が掛け
渡されている。なお、これらの構成は圧接ローラ43の両
端側で共通である。したがって、レバー板49のレバー部
49aを押し下げた第3図(A)に示すセット状態のとき
には、圧接スプリング54によって圧接ローラ43は装填さ
れたマガジン13の鍔部13a上にカバー41を押し付けるよ
うに付勢する。この際、前述の如く、マガジン13がマガ
ジン載置台39上に弾性パッドを介して載置されているこ
とと相俟って、カバー41は前記鍔部13aに均一に密着圧
接されることになる。また、レバー板49を押し上げた第
3図(B)に示す解除状態に移行するには、歯車50が固
定歯車51の周りを噛合しながら回動して移動するように
なり、片側だけの操作によっても圧接ローラ43の回転が
他方に伝達され、両側のレバー板49が同じ移動態様でス
ムーズに移動しつつ圧接ローラ43を退避させ、マガジン
13の交換を容易にできるようになっている。なお、第3
図(B)に示す解除状態は、図示されぬロック手段によ
ってロックされるようになっており、このロック手段を
解除することによってセット状態に復帰することにな
る。
次に、巻取軸17まわりの構成を第1図のIV−IV線に沿
った断面図である第4図に基づいて説明する。両側の巻
取板42の側板部の上部に回動するように軸支される巻取
軸17は、駆動モータ46と図示しない歯車列を介して回動
するように係合されている。この巻取軸17の右側には第
3図に示すように断面コ字状のクランプ部材56が左端部
を矢印で示すように開閉できるようにピン57で巻取軸17
に枢支されている。このクランプ部材56の解放できる左
側の端部にはクランプ部材56を巻取軸17にロックするた
めの係止部材58が取り付けられていて、その先端に設け
られた溝が巻取軸17に植設された係止ピン59に係合し固
定するように形成されている。
したがって、このように構成されたカバー巻取部の前
方におけるカバー巻取開始位置および巻戻し終了位置、
即ち第10図(A)に示されるイニシャル位置において、
マガジン13のシートカバー41のリーダー部を圧接ローラ
43の周りで折り返してクランプ部材56を開放させた巻取
軸17上に載せ、クランプ部材56を閉じて係止部材58を係
止することにより、巻取軸17とクランプ部材56の間にシ
ートカバー41のリーダー部がジグザグ状に折れ曲がるよ
うにセットされ、そして巻取軸17の回転により確実に巻
き付けるようになっている。
なお、シートカバー巻取部の巻取板42には、手動によ
ってもカバー巻取部を移動操作できるように、手動巻取
操作ダイアル44が設けられている。
次に、マガジン13から搬送部15までフィルム20を給送
するこの発明のシート給送装置14の構成を第6図〜第8
図を参照して説明する。第6図は要部の側面図、第7図
は要部の正面図、第8図は上面図である。マガジン13内
に積層されたフィルム20は、このフィルム20の搬送方向
に直交する方向に3個の真空吸着盤21a,21b,21cが吸着
盤保持ユニット22にほぼ一直線上に並ぶように不等間隔
a,bを有して取り付けられている(a>b)。この吸着
盤保持ユニット22は一端を枢軸24a,24bに軸支された左
右それぞれ2本のアーム23a,23bの先端を軸60,61により
枢着され、駆動モータ62からの駆動力を歯車列63〜67を
介して支軸24aを回動することにより、実線で示す下降
位置と破線で示す上昇限位置の間を揺動することができ
る。そして、一点鎖線で示す給送位置の前方には、搬送
用上ローラ25aと搬送用下ローラ25bからなる搬送用ロー
ラ対25が設けられ、搬送用上ローラ25aはソレノイド68
によって破線で示すように、その軸保持フレーム69が支
軸28を中心に上方に回動可能に形成されている。そし
て、この軸保持フレーム69にはフィルム20を挟持したの
かどうかを検出するためのフィルムセンサ85(センサの
アクチュエータのみ図示)が設けられている。また、ア
ーム23aの上昇限位置を検出するために、センサ86が図
示しない機枠に設けられている。
したがって、吸着盤保持ユニット22を下降させ、真空
吸着盤21a,21b,21cに吸着されたフィルム20の先端は、
搬送用ローラ対25の搬送用上ローラ25aを上方に開放し
た状態で一点鎖線で示す給送位置で搬送用下ローラ25b
を乗り越えて搬送用下ローラ25bに載置され、搬送用上
ローラ25aを下降して挟持され、駆動の搬送用下ローラ2
5bを回動して搬送部15の搬送ガイド板29上へ給送するよ
うになっている。上記3個の真空吸着盤21a,21b,21c
は、それぞれチューブにより吸引バルブ94を介して吸引
ポンプ93に接続され、中間の真空吸着盤21bは吸着盤保
持ユニット22に固定されており、左右の吸着盤21a,21c
は中間の吸着盤21bに接近移動するように吸着盤保持ユ
ニット22上の軸70,71に一端を枢着された揺動板72,73の
先端に取付けられていて、この揺動板72,73はソレノイ
ド74,75の作動で矢印で示すようにそれぞれ内側に揺動
される。したがって、真空吸着盤21a,21b,21cに吸着さ
れたフィルム20は、吸着盤保持ユニット22の上昇位置に
おいてソレノイド74,75の作動により相対的に中間の真
空吸着盤21bに対して近接移動が与えられ、吸着された
フィルム20の左右に撓みを形成する。このとき、左右の
真空吸着盤21a,21cと中間の吸着盤21bとの間隔はa,bの
不等間隔になっているので、左側の撓みが大きく右側の
撓みが小さく形成され、フィルム20の湾曲状態が左右で
干渉し合って密着して吸い上げられた二枚目以下のフィ
ルム20との間にずれを生じさせ、落下させるようにさば
くことになる。また、左右の真空吸着盤21a,21cの移動
を、時間差をもってタイミングをずらせ中間の真空吸着
盤21bに対して交互に近接移動を行ない、これによって
左右の撓みを交互に形成してさばき効果をさらに向上さ
せている。
また、左右の真空吸着盤21a,21cの両側にはマガジン
内のフィルムの有無,真空吸着盤へのフィルムの吸着の
有無,さらにはアーム23a,23bの下降停止位置を検出す
るためのセンサ87,センサ88がそれぞれ設置されてい
る。このセンサ87は垂直に下に延びたアクチュエータ87
aを有し、これと対応するマガジン13には凹部13bが形成
されていて、上記アクチュエータ87aが凹部13bに嵌入し
ていればオフとなって、マガジン13内にフィルム20が挿
入されていないことを検出するようになっている。さら
に揺動板72,73の揺動を検出するための吸盤センサS4,S5
が揺動板72,73の近傍にそれぞれ設けられている。
次に、第9図および第10図に基づいてフィルムの幅方
向の位置を規制するフィルムガイド板26について説明す
る。これは、フィルムを露光位置、即ち作像位置である
副走査ユニット18まで搬送する際に、フィルム20が斜め
に送り込まれるのを防ぐために設けられている。また、
このガイド板26はサイズの異なる複数のフィルム20が使
用されるので、この例では2種類のサイズのフィルムガ
イド板26a,26bが使用される例について説明する。
第9図に示す上面図および第9図のX−X方向の矢視
図である第10図において、一対の大サイズ用のフィルム
ガイド26aと小サイズ用のフィルムガイド板26bは、それ
ぞれの基部を取付軸77,78に取り付けられ、退避位置と
ガイド位置との間で回動できるように図示しない支枠に
軸支されている。これは、基台40の引出操作、即ち、大
サイズ用のマガジン13あるいは小サイズ用のマガジン1
3′の第10図手前側への引出操作を妨げないようにする
ためである。
上記取付軸77,78の左右の一端部にはレバー79,80がそ
れぞれ取り付けられていて、これらのレバー79,80の先
端部にはローラ81,82が設けられ、マガジン13の遮光カ
バー41を巻き取って開口する巻取軸17を保持した巻取板
42の側壁上部に形成されたレバー挿上斜面83,84をそれ
ぞれ乗り越えて押圧部83′,84′に当接することによっ
てフィルムガイド板26a,26bを揺動させるようになって
いる。(第1図参照) 第10図(A)は、シートカバー巻取部がイニシャル位
置にあって、大小のフィルムガイド板26a,26bが共に上
方に退避した状態を示し、巻取板42の前方移動端の下部
にイニシャル位置検出用センサ89が設けられていて、シ
ートカバー巻取部の巻取板42の底部が接触して検出され
る。このイニシャル位置は、シートカバー41の巻取開始
位置および巻戻し終了位置に相当するものであり、この
位置からシートカバー巻取部は右方にシートカバー41を
巻取軸17に巻き取りながら移動して、第10図(B)に示
すように、巻取板42の底部がセンサ90に接触する前に押
上レバー79が左側のレバー押上斜面83を越えて作動面8
3′上に乗り、大サイズ用のフィルムガイド板26aの先端
部下端に突起部26a′をマガジン内壁の凹部13cに係入
し、大サイズ用のフィルムシートの幅規制を行なう。ま
た、小サイズ用のマガジン13′を装填した場合には、第
10図(C)に示すように右側の押上斜面84を越えて作動
面84′にレバー80のローラ82が乗り上げ、小サイズ用の
ガイド板26bをマガジン13a内壁の凹部13′cに係入して
フィルムシートの幅規制を行なうとともに、この場合は
センサ90,91がともにオンしてシートカバー41の巻取終
了位置を検出することになる。
なお、フィルムガイド板26a,26bのそれぞれ内面に
は、フィルム20を中央に付勢するためのマイラーやポリ
エステル材の弾性部材の付勢部材が貼付けられていて、
真空吸着盤21a,21b,21cに吸着されて持ち上げられたフ
ィルム20を中央位置になるよう位置規制している。この
実施例では、異なるサイズのフィルム20の中央位置を一
致させるために、各サイズに応じて一対のフィルムガイ
ド板が設けられているが、幅方向の片側サイド位置を一
致させるようにした場合には、逆側に各サイズに応じた
1枚のフィルムガイド板を設けさえすればそれでよい。
次に、このように構成されたプリンタ装置において、
この発明のフィルムの搬送不良等を検出するためのセン
サ類について具体的に説明する。フィルム給送装置14に
よってマガジン13から搬送用ローラ対25の間に送り込ま
れたフィルムは搬送用ローラ対25によって搬送部15に搬
送されるが、上下動する搬送用上ローラ25aの軸保持フ
レーム69には一体的に取付けられたマイクロスイッチ85
(アクチュエータのみ図示)が設けられ、搬送用上ロー
ラ25aが降下した際にそのアクチュエータが搬送用ロー
ラ対25のニップ部上流側(図の右側)に位置するように
なっていて、搬送用ローラ対25間に挟持されたフィルム
が存在しているのかどうかを検出するようになってい
る。また、搬送部15の搬送板29下部には、搬送用ローラ
対25から副走査ユニット18に至る搬送路中のストッパー
32の上流側に位置してフィルムセンサS1が設けられてい
る。そして、搬送板29の開口からそのアクチュエータが
搬送路中に伸び出すようになっていて、搬送路中でのフ
ィルムの有無を検出するようになっている。さらに、副
走査ユニット18からレシーブマガジン19に至る搬送路に
は、下ガイド板にフィルムセンサS3が設けられ、下ガイ
ド板の開孔からそのアクチュエータが伸び出しており、
フィルムがレシーブマガジン19内に送り込まれたかどう
かを検出するように設けられている。
また、副走査ユニット18は、第11図,第12図に一部拡
大した側面図および斜視図に示すように、副走査ドラム
36に対向して設置されている2個のニップローラ35,3
5′がそれぞれのホルダ96,96′に回転可能に枢支されて
いる。このホルダ96,96′はスプリング97,97′によって
回動中心A,Bを中心に図中矢印の方向に各々付勢されて
おり、その結果としてニップローラ35,35′が副走査ド
ラム36に圧接するようになっている。そして、機枠99に
一端を固定した歪ゲージ取付板98には歪ゲージからなる
センサS2は貼り付けられていて、この他端は搬送ローラ
ーホルダ96′間に掛け渡したプレート100に接するよう
に取り付けられている。したがって、右側の搬送部15か
ら搬送されたフィルムがニップローラ35′と副走査ドラ
ム36との間に突入するとその厚みによってホルダ96′が
反矢印方向に回動し、その動きに応じて歪ゲージ取付板
98が内側に歪み、その歪みがニップローラセンサS2によ
って測定される結果、前記フィルムの突入が検出される
ようになっている。そして、この歪量を第13図に示すよ
うなフィルム厚さに対してリニアな出力となるストレン
ゲージ回路の出力電圧を得るようにして、フィルムシー
トの先端,後端および二重送りの各検出を行うようにな
っている。
次に、このようなセンサS2を利用した処理回路のブロ
ック図を第14図に示す。センサS2をこれと同抵抗値を有
する抵抗R1,R2,R3とともに図のようなブリッジ回路に
構成し、このS2とR2およびR1とR3の接続点に電圧源E0
接続し、S2とR1およびR2とR3の接続点をコンパレータ10
1の正,負の入力端に接続する。このコンパレータ101の
出力端をコンパレータ102,103,104の入力端に接続する
とともに、各コンパレータ102,103,104の他方の入力端
にはそれぞれ電圧源+VccをSP1,SP2,SP3でそれぞれ分
圧した電圧VR1,VR2,VR3を印加するようにし、それぞ
れのコンパレータ102,103,104の出力を先端検出,後端
検出,重送検出信号としてCPUへ出力させるようにして
いる。
この実施例で、前記歪みゲージをセンサとして使用し
ているのは、感光性フィルムを使用している関係で、フ
ォトセンサによるフィルム検出は不可能だからである。
また、フォトセンサによるニップローラの変位量を検出
するシステムでは、センサ出力電圧を第13図に示すよう
なリニアにすることは不可能だからである。
次に、このように構成されたプリンタ装置の動作を第
15図から第27図のフローチャートを参照して詳しく説明
する。
先ず、第15図のフローチャートを参照してこのように
構成されたプリンタ装置のプリント処理の動作を説明す
る。この処理は、プリンタ装置の操作パネル上のプリン
トスイッチをオンして実行される処理である。
先ず、初期動作として、レーザー光学系を立ち上がら
せる。そして、併せて吸引ポンプ93をオンし、搬送用上
ローラ25aを上昇させ、搬送部15のフィルムストッパー3
2を下降させる。また、後で説明する搬送不良フラッグ
をすべてリセットするとともに、搬送不良表示もオフと
し、副走査ユニット18の副走査ドラム36の駆動用モータ
をオンして回転させる等の処理も行なう(ステップ10
1)。
次に、後で説明する第16図に示すマガジン13からのフ
ィルム取出し処理を行なう(ステップ102)。そして、
この処理においてフィルムの搬送不良があるのかどうか
を判断する(ステップ103)。搬送不良が無ければ後で
説明する第19図に示すフィルムの搬送処理を実行し(ス
テップ104)、搬送不良があるかどうか再度判断して
(ステップ105)、搬送不良が無ければ後で説明する第2
0図に示す画像露光処理を続けて実行する。(ステップ1
06)。さらに、搬送不良があるかどうかを判断して(ス
テップ107)、無ければフィルムに対するプリント処理
が終了したということでプリンタ装置を停止させ(ステ
ップ108)、待機状態とする。
上記ステップ103,105,107において、搬送不良があれ
ば、それぞれ右側のフローに移り、第21図に示す搬送不
良対応処理を行なう(ステップ109)。この搬送不良対
応処理が済んだ後、プリンタ装置を停止させ待機状態と
する。なお、ステップ109において搬送不良の回復が自
動的に行なわれた場合はXに示す初期動作に戻して、中
断されたプリント動作を初めからもう一度行なうように
構成しても良い。
次に、第16図に示すマガジン13からのフィルム取出処
理の動作を説明する。これは後で説明する第17図に示す
フィルムキャッチ処理(ステップ201)を終了した後、
フィルム20を吸着保持した吸着盤ユニット22を上昇させ
るために、アーム移動モータ62の上昇回転をオンして上
昇させ(ステップ202)、センサ86により上昇限位置を
検知するまで移動させ(ステップ203)、吸着盤保持ユ
ニット22を上昇限位置で停止させる(ステップ204)。
次に、アーム移動モータ62に所定パルス数の下降回転を
行い(ステップ205)、吸着盤保持ユニット22を第6図
の一点鎖線で示すフィルム給送位置に位置させる。続い
てフィルム20が真空吸着盤21a,21b,21cに確実に吸着さ
れていることを確認するためにセンサ87,88が共にオン
しているかどうかを検出する(ステップ206)。これ
は、フィルム20を持ち上げる途上において、給紙ローラ
25を乗越える際にフィルム20が落下してしまう場合があ
り、その場合には、フィルムキャッチ処理(ステップ20
1)からの処理をやり直す必要があるからである。次
に、搬送用上ローラ25aを下に移動させるソレノイド68
をオンして駆動させ(ステップ207)、フィルム20の先
端を搬送用ローラ対25a,25bにくわえさせる。続いて、
吸引バルブ94をオフ、吸引ポンプ93をオフにして真空吸
着盤21a,21b,21cの動作を止める(ステップ208,209)。
そして搬送用ローラ25a,25b間にフィルム20が確実にか
み込まれたのかどうかをフィルムセンサ85によって検出
する(ステップ210)。フィルムセンサ85がオンしてフ
ィルムがかみ込まれていることを確認したら、アーム移
動モータ62の上昇回転をオンして(ステップ211)、吸
着盤保持ユニット22を上昇限位置まで上昇させ、センサ
86によって上昇限位置を検出したら(ステップ212)、
アーム移動モータ62を止めて(ステップ213)、マガジ
ンからのフィルム取出処理は終る。
上記ステップ206において、センサ87,88が共にオンし
ていない場合には、右のフローに移り、センサ87,88が
共にオンしていないことが最大4回継続判断されるま
で、ステップ201〜205の処理を繰り返す。そして、ステ
ップ201〜205の処理を最大3回繰り返すうちにもセンサ
88,87が共にオンしていない場合には、吸引バルブ94を
オフ、吸引ポンプ93をオフして(ステップ215)、マガ
ジン部フィルム搬送不良である旨のフラッグFNmを1と
立てて(ステップ216)、プリンタ装置の表示部にマガ
ジン部でフィルム搬送に不良が起きていることを表示す
る(ステップ217)。このような処理については、ステ
ップ210でフィルムが搬送用ローラ対25間に銜え込れて
いないと判断された場合も同様である。
次に、第17図に示すフローチャートを参照してフィル
ムが確実に真空吸着盤に吸着されて保持されたのかどう
かを判断するフィルムキャッチ処理の動作を説明する。
このフィルムキャッチ処理は、図示しないプリンタ装置
のプリントスイッチをオンすることにより実行される前
記第15図のフロー中のマガジンからのフィルム取出し処
理(ステップ102)の中のサブルーチンとして実行され
るものである(第16図のステップ201参照)。
先ず、アーム移動モータ62の下降回転が行なわれ(ス
テップ301)、歯車63〜67を介して吸着盤保持ユニット2
2を下降位置に移動させる。そして、真空吸着盤21,21b,
21cがマガジン13に収納されたフィルム20上面に接触し
たかどうかをセンサ88のオンオフから判定する(ステッ
プ302)。センサ88がオンとなると、駆動モータ62の下
降回転をオフにして(ステップ303)、吸着盤保持ユニ
ット22を第6図の実線で示す下降位置、即ち最上部のフ
ィルム20に真空吸着盤21a,21b,21cが接触した位置で停
止する。
但し、この場合にはマガジン13内にフィルム20が存在
しないこともあり得るので、続いて、センサ87によりフ
ィルムエンプティかどうかの検出を行なう(ステップ30
4)。センサ87がオンであると、この場合にはマガジン1
3内にフィルム20があるので、真空吸着盤21a,21b,21cに
よって上部のフィルム20が吸着されることになる。この
際、第15図のフロー中の初期動作(ステップ101)の中
で予め吸引ポンプ93はオンされており、吸引バルブ94も
開放されている。
上記ステップ304において、センサ87がオンしていな
い場合にはマガジン13内にフィルム20が無いので右側の
フローに移り、図示しないプリンタ装置の表示部にフィ
ルムエンプティの表示を行なう(ステップ321)。そし
て、アーム移動モータ62の上昇回転をオンして吸着盤保
持ユニット22を上昇させる(ステップ322)。続いて、
アーム23aがセンサ86に接触するまで上昇させ(ステッ
プ323)、センサ86がオンして吸着盤保持ユニット22が
上昇限位置にくれば、アーム移動モータ62の上昇回転を
止める(ステップ324)。そして、後で説明する第25図
に示すシートカバー巻戻し処理動作を自動的に行なう
(ステップ352)。この状態がマガジン交換可能状態で
ある。この状態では、プリンタ装置は表示部分を除き全
てオフとなり、一連の全ての動作は終了する。
上記ステップ304において、センサ87がオンである場
合、アーム移動モータ62をオンして所定時間吸着盤保持
ユニット22を上昇させる動作を開始する(ステップ30
5)。この上昇動作中に吸着盤保持ユニット22のさばき
ソレノイド74,75をオンして左右の真空吸着盤21a,21cを
中間の固定された真空吸着盤21b方向にそれぞれ揺動軸4
5,46を中心に揺動させる近接移動を行う(ステップ30
6)。その後所定時間経過した時点でアーム移動モータ6
2の上昇回転をオフにして吸着盤保持ユニット22をその
位置に止める(ステップ307)。続いて、タイマーをオ
ンして(ステップ308)、所定時間内に上記ステップ306
のさばきソレノイド74,75のオンに応じて吸盤センサS4,
S5がオンするかどうかを検出する(ステップ309)。こ
れは、吸着されたフィルム20が重ね合さって多数枚吸着
されたかどうかを確認するための動作である。つまり、
多数のフィルム20が吸着された場合には、フィルム20の
こしの強さによって左右の真空吸着盤21a,21cの近接移
動の揺動が困難となり、後で説明するフィルムさばき処
理が行なえないため、これを揺動板45,46の先端に設置
された吸盤センサS4,S5のオン状態によって検出するの
である。
フィルム20の多数枚が吸着されて、センサS4,S5がオ
ンしていないときには、左側のフローへ移って、第1段
階のさばきを行う。これはアーム駆動モータ62を所定量
だけ上下に一往復させる回転を行ない、吸着されたフィ
ルムに上下動の振動を与えて落下させるようにするもの
である(ステップ314)。そして、タイマーがタイムア
ップしていなければ、ステップ309に戻し(ステップ31
5)、上記検出を再度行う。このように第1段階のさば
きを行ったにもかかわらず、センサS4,S5がオンしてい
ない場合には、タイマーがタイムアップするまで同様の
処理を繰返す。
上記ステップ315で、タイマーがタイムアップしてし
まった場合、この第1段階のさばき処理でもフィルム20
が落ちずにまだ多数枚吸着されているという状況であ
り、その際にはタイマーをクリアして(ステップ31
6)、フィルム吸着処理を最初からやり直すために、さ
ばきソレノイド74,45をオフにして揺動板72,73を元の状
態に復帰させる(ステップ317)。そして、この状態で
センサ87またはセンサ88がオンしていればフィルムが真
空吸着盤21a,21b,21cに吸着したままであるので、吸引
バルブ94を一時オフにして吸着されているフィルム20を
マガジン13に落下させて戻す(ステップ319)。そし
て、このような状態が継続して生じた場合、最初のステ
ップ301へと最大3回まで戻し(ステップ320)、このよ
うな状態が継続して4回生じた場合には、とりあえずフ
ィルムキャッチ処理を中断して前記第16図に示すマガジ
ンからのフィルム取出処理のフロー中のに移行するこ
とになる。
一方、上記ステップ309で吸盤センサS4,S5がオンと判
断された場合、タイマーをクリアして(ステップ31
0)、さばきソレノイド74,75をオフして揺動板72,73を
元の状態に復帰させ(ステップ311)、次に、センサ87
およびセンサ88がオンしていてフィルムが吸着盤に確実
に吸着されているかどうか検出する(ステップ312)。
これはフィルムの第1段階のさばき処理の時点でフィル
ムが吸着盤から外れてしまい、不完全な吸着状態になっ
てしまっている可能性もあり、このような状態では事後
の正常な処理を行う意味がないからである。フィルム20
が確実に吸着されていなければ左側のステップ319に移
行し、一旦吸引バルブ94を一時オフにして吸着されてい
るフィルム20を落下させて最大3回までこの処理の最初
のステップ301に戻る。また、フィルム20が確実に吸着
されていれば、後で説明するフィルムさばき処理の動作
を行って、フィルムキャッチ処理の動作を終了する。
次に、第18図に示すフィルムのさばき処理を説明す
る。このフィルムさばき処理は前記第17図のフロー中で
サブルーチンとして実行されるものである(ステップ31
3参照)。
第17図に示すフィルムキャッチ処理では、第1段階の
さばきとして吸着盤保持フレーム22を上下往復動させて
吸着されたフィルム20に振動を与えるようにしたもので
あるが、ここで行う第2段階のフィルムさばき処理で
は、真空吸着盤21a,21b,21cの相互間の距離を近接させ
ることによって、吸着したフィルム20に撓みを生じさせ
て行なうものである。
この第1の方法としては、第7図に示すように真空吸
着盤21a,21b間の間隔と、真空吸着盤21b,21c間との間隔
が異なり不等間隔(a>b)となって前者の方が間隔が
大きく配設されているので、吸着されたフィルム20はこ
れらが相対的に移動したときに中間の真空吸着盤21bの
左右で撓みの大きさが異なって生じることになる。つま
り、真空吸着盤21a,21cの近接時に発生するフィルム20
に形成される撓みの湾曲の形状が隣り合う部分で相違す
るために、お互いの湾曲状態が干渉しあって、例えば最
上部のフィルム20に重ね合わさって密着されて吸着され
た2枚目以下のフィルム20との間に確実にずれが生じる
ことになり、確実にさばきを得る方法である。
第2の方法は、揺動板72,73の揺動のタイミングを、
揺動板72と揺動板73で時間差をもたせて揺動させるもの
である。即ち、この場合には、左右の真空吸着盤21a,21
cの相対近接移動を交互にタイミングをずらして行なう
ことにより、重ねられて密着して吸着されたフィルム20
に時間差をもってそれぞれ左右に撓みを生じさせること
により分離して落下させる方法である。
この実施例では、上記第1,第2の方法を同時に実施し
てフィルムさばき効果を向上させる形態が採用されてい
るが、上記第1,第2の方法は、各々独立に実施しても良
好なさばき効果が期待できる。
例えば、第2の方法のみを実施する形態としては、3
回の吸着盤21a,21b,21cを等間隔にフィルム搬送方向に
直交する方向に吸着盤保持ユニット22に設け、それらを
交互にタイミングをずらせて近接揺動させることによ
り、さばき処理を行うようにしてもよい。
次に、このようなフィルムさばき処理を第18図のフロ
ーチャートを参照して説明する。
先ず、さばき動作回数が判別される(ステップ40
1)。このフィルムさばき処理フローに入ってさばき動
作回数が5回になるまでは、先ず、左側のさばきソレノ
イド74を動作して吸着したフィルム20の左側に大きな撓
みを生じさせ(ステップ402)、続いて0.1秒後に右側の
さばきソレノイド75を作動させて吸着されたフィルム20
の右側に小さな撓みを生じさせる(ステップ403)。次
に、0.1秒後にさばきソレノイド74をオフし(ステップ4
04)、続いて0.1秒後にさばきソレノイド75をオフにす
る(ステップ405)。そして0.1秒だけ待機させ(ステッ
プ406)、再びステップ401に戻りさばき動作回数を判別
する。この動作を5回繰り返してさばき処理を行なうの
である。そして、この動作が5回実行された時点でこの
フィルムさばき処理は終了となる。
なお、前記第1の方法のみを実施する場合には、この
フィルムさばき処理のフローにおいてソレノイド74,75
を同時にオン,オフさせるようにすればよい。
次に、第19図を参照してフィルム搬送処理について説
明する。これは第15図のフロー中のサブルーチンとして
実行される処理であり(ステップ104参照)、フィルム
給送装置14によって搬送不良を発生することなく搬送用
ローラ対25の間に送り込まれたフィルムを搬送部15で搬
送する処理に関するものである。
先ず、ストッパー32を揺動させて搬送路に入れて作動
させる(ステップ501)。続いて搬送用下ローラー25bを
駆動する搬送モータをオンさせ、フィルムを搬送させる
(ステップ502)。そして、タイマーをオンさせて(ス
テップ503)、所定時間内に搬送部15に設けられたフィ
ルムセンサS1がオンしたかどうか、即ち、フィルムが正
常に搬送路内に送り込まれたかどうかを検出する(ステ
ップ504)。所定時間内にフィルムセンサS1がオンすれ
ばフィルムが正常に送られているものと判断し、タイマ
ーをクリアして(ステップ505)、斜行矯正上ローラ30
を降し(ステップ506)、搬送用上ローラ25aをソレノイ
ド68を作動して上昇させる(ステップ507)。そしてこ
の状態で0.5秒間待機させ、この間に斜行矯正用ローラ
対30によってフィルム20をストッパー32に突当てて斜行
を矯正する(ステップ508)。そして、ソレノイド68を
作動させて搬送用上ローラ25aを降下させる(ステップ5
09)。次に、斜行矯正用ローラ対30の上ローラを上昇さ
せる(ステップ510)。この状態でフィルムシートは搬
送部15でストッパー32により一旦停止されている。次
に、ストッパー32を揺動して搬送路外へと退避させ(ス
テップ511)、搬送部15からフィルムが次の副走査ユニ
ット18へと搬送可能な状態としたところでフィルム搬送
処理を終了する。
一方、上記ステップ504で所定時間内にフィルムセン
サS1がオンしない場合には、フィルム20は正常に搬送さ
れていないので、この場合にはタイムアウトの判断(ス
テップ512)がなされ、タイマーをクリアして(ステッ
プ513)、搬送モータを停止させ(ステップ514)、続い
て副走査ドラム36の駆動モータをオフして停止させると
ともに(ステップ515)、この場合は露光前にフィルム
の搬送不良であるので、搬送不良フラッグFNu1に1を立
て(ステップ516)、プリンタ装置の表示部に露光前の
フィルムの搬送が不良であることを表示して(ステップ
517)、フィルム搬送処理を終了する。
次に、第20図を参照してプリンタ装置の画像露光処理
について説明する。この処理は、搬送部15から搬送不良
を発生することなく副走査ユニット18へと搬送されたフ
ィルムを副走査ユニット18で搬送する処理に関するもの
で、前記第15図の中のサブルーチンとして1つとして行
なわれる(ステップ106参照)。
先ず、タイマーをオンして(ステップ601)、所定時
間内に副走査ユニット部18にフィルムが到達するかどう
かを判断する。即ち、所定時間内にニップローラ35′と
副走査ドラム36間にフィルムシートが突入したかどうか
をニップローラセンサS2のオン状態で検知する(ステッ
プ602)。所定時間内にオンすればフィルムは正常に送
られて来ているということであり、タイマーをクリアし
て(ステップ603)、搬送用上ローラ25aをソレノイド68
を作動させて上昇して退避させるとともに(ステップ60
4)、搬送モータをオフにして停止させる(ステップ60
5)。次にタイマーをオンさせ(ステップ606)、それと
併行して、所定のタイミングで光学ユニット16による画
像露光が開始される一方、所定時間内にセンサS3がオン
するかどうか判断する(ステップ607)、これは、露光
部をフィルム20の先端が通過したのかどうかを検知する
ためのものである。センサS3が所定時間内にオンすれば
フィルム20は正常に送られているのでタイマーをクリア
して(ステップ608)、ニップローラ間のギャップの大
小をニップローラセンサS2によって検出することにより
フィルムの二重送りが発生しているかどうかを判断する
(ステップ609)。そして、再びタイマーをオンして
(ステップ610)、所定時間内にニップローラセンサS2
のオンからオフへ変わったかどうかを検知する(ステッ
プ611)。即ち、フィルムがニップローラ35′と副走査
ドラム36間を通過し終えたかどうかを判断する。所定時
間内にオフに変わればタイマーをクリアし(ステップ61
2)、そして、再びタイマーをオンして(ステップ61
3)、センサS3がオンからオフに変わったかどうか、即
ち、フィルムがセンサS3の検出部分を通過し終えたかど
うかを検出し(ステップ614)、そして所定時間内にオ
フになればフィルムが正常に排出されたものと判断しタ
イマーをクリアして(ステップ615)、次回プリントの
ために後で説明する第27図に示すフィルムエンプティの
検出処理を行い(ステップ616)、画像露光処理は終了
する。
一方、上記ステップ602でニップローラセンサS2が所
定時間内にオンしない場合は、ここで搬送不良を生じて
いる訳であり、タイオのタイムアウトと判断され(ステ
ップ617)、タイマーをクリアする(ステップ618)。こ
の場合は露光前のフィルムの搬送不良であるので、フラ
ッグFNu2を立てて1にし(ステップ619)、搬送不良表
示を行なう(ステップ620)。そして搬送モータを停止
させ(ステップ635)、副走査ドラム36の駆動モータを
停止して(ステップ636)処理を終了する。
上記ステップ607において、センサS3が所定時間内に
オンしない場合には、露光部において搬送不良を生じて
いる訳であり、この場合もタイムアウトと判断される
(ステップ621)。そして、タイマーをクリアして(ス
テップ622)、この場合は露光部におけるフィルム搬送
不良であるのでフィルムは既に露光されており、搬送不
良フラッグFNe1に1を立てると共に(ステップ623)、
搬送不良表示を行う(ステップ624)。そして、この場
合も副走査ドラム36の駆動モータをオフにして停止させ
て処理を終了する(ステップ636)。
上記ステップ609において、ニップローラセンサS2が
二重送りであることを検出すると、右側のフローに移
り、露光部における搬送不良であるので、フラッグFNe2
を立てて1にし(ステップ625)搬送不良の表示を行う
(ステップ626)。この場合も副走査ドラム36の駆動モ
ータを停止させて処理を終了する(ステップ636)。
上記ステップ611において、ニップローラセンサS2が
所定時間内にオンからオフに変わらない場合には露光部
でフィルムが搬送不良を生じているわけであり、この場
合もタイムアウトと判断される(ステップ627)。そし
て、タイマーをクリアして(ステップ628)、この場合
は露光後のフィルムが搬送不良であるので、搬送不良の
フラッグFNo1に1を立てると共に(ステップ629)、フ
ィルム排出不良の表示を行う(ステップ630)。そし
て、副走査駆動モータを停止させて処理を終了する(ス
テップ636)。
上記ステップ614において、所定時間内にセンサS3が
オンからオフに変わらなければ、この位置でフィルムの
搬送不良が生じているわけであり、タイムアウトと判断
される(ステップ631)。そして、タイマーをクリアし
て(ステップ632)、露光後フィルム搬送不良フラッグF
No2に1を立てると共に(ステップ633)、フィルム排出
不良の表示を行う(ステップ634)。そして、副走査ド
ラム36の駆動モータを停止させて処理を終了する(ステ
ップ636)。
次に、第21図に示すフローチャートを参照して、プリ
ント処理中に前記各種のフィルム搬送不良が発生した際
に実行されるプリンタ装置の搬送不良対応処理(第15図
に示すフローチャートのステップ109参照)について説
明する。
先ず、フラッグFNe1,FNe2,FNo1,FNo2のいずれかが
フラッグが立っているかどうかを検出する(ステップ70
1)。このいずれかのフラッグが1に立っていなけれ
ば、次にFNu1,FNu2のいずれかのフラッグが立っている
かどうかを検出する(ステップ702)。いずれのフラッ
グも立っていない場合には、フラッグFNmのフラッグが
立っている場合であるので、後で説明する第24図に示す
フィルム押し下げ処理を行い(ステップ703)、搬送不
良対応処理を終了することとなる。上記ステップ701に
おいて、フラッグFNe1,FNe2,FNo1,FNo2のいずれかの
フラッグが1に立っていると、フィルムは露光されてい
るので、この場合には後で説明する第22図に示すフィル
ム送り込み処理を行う(ステップ704)。また、上記ス
テップ702で、フラッグFNu1,FNu2のいずれかのフラッ
グが立っている場合には、フィルムは露光されていない
ので、後で説明する第23図に示すフィルム戻し処理を行
い(ステップ705)、搬送不良対応処理を終了する。
このように、このプリンタ装置では、フイルムの露光
前か露光後のトラブルに対応して、フィルムをレシーブ
マガジン19に送り込むか、マガジン13内に戻して再使用
を行うか自動的に行うようにしてそのトラブル回復を図
るようになっている。
次に、第22図に示すフローチャートを参照してフィル
ム送込処理を説明する。これは、フィルム搬送不良が生
じた際に、フィルム20が一旦露光部において露光されて
いれば、そのフィルム20は二度と使用できないので、レ
シーブマガジン19側へ送り出すための処理で、上記第21
図のサブルーチンとして行なわれる(ステップ704)。
そして、この処理を実行させることによってフィルム搬
送不良の回復を図ろうとするものである。
先ず、搬送部15のストッパー32を搬送路外に退避させ
る(ステップ801)。また、斜行矯正用ローラー対30の
上ローラを上昇させる(ステップ802)。さらに、搬送
用上ローラ25aも上昇させ、フィルムをフリーの状態に
する(ステップ803)。そして、副走査ドラム駆動モー
タの正転をオンして回転させ(ステップ804)、タイマ
ーをオンにし(ステップ805)、所定時間内にセンサS1
がオフするかどうか検出する(ステップ806)。センサS
1がオンしていなければ、タイマーをクリアするが(ス
テップ807)、所定時間を経過してもオンし続けていれ
ば、フィルムが自動的に回復困難なジャムを起こしてい
るのでタイムアウトと判断され(ステップ816)、タイ
マーをクリアして(ステップ817)、プリンタ装置の表
示部にジャム発生の表示するとともに(ステップ81
8)、副走査ドラム36の駆動用モータの正転をオフして
停止させる(ステップ825)。そしてプリンタ装置は表
示部を除き全てオフとなり一連の全ての動作は終了す
る。
上記ステップ806でセンサS1がオンしていなければ、
一旦タイマーをクリアした後(ステップ807)、再度タ
イマーをオンして(ステップ808)、次に所定時間内に
ニップローラセンサS2がオフするかどうかを検出する
(ステップ809)。所定時間内にオフすれば、フィルム
は正常に送られておりタイマーをクリアする(ステップ
810)。そして、再びタイマーをオンして(ステップ81
1)、所定時間内にセンサS3がオフするかどうか検出す
る(ステップ812)。所定時間内にセンサS3がオフすれ
ば、フィルムがレシーブマガジン19内に排出されたとい
うことであり、タイマーをクリアして(ステップ81
3)、後で説明する第27図に示すフィルムエンプティ検
出処理を行う(ステップ814)。続いて副走査ドラム36
の駆動用モータの正転をオフにして停止させる(ステッ
プ815)。ここでフィルム送込処理が終了することにな
る。
上記ステップ809において、ニップローラセンサS2が
所定時間内にオフしなければ、ここでフィルムが自動的
に回復困難なジャムを起しているので、タイムアウトと
判断され(ステップ819)、タイマーをクリアして(ス
テップ820)、ジャム発生をプリンタ装置の表示部に表
示し(ステップ821)、副走査ドラム36の駆動用モータ
の正転をオフさせて停止させる(ステップ825)。そし
て、プリンタ装置は表示部を除き全てオフとなり一連の
全ての動作は終了する。
上記ステップ812において、センサS3が所定時間内に
オフしない場合にはこの位置でフィルムシートが自動的
に回復困難なジャムを起こしていることになり、タイム
アウトと判断され(ステップ822)、タイマーをクリア
して(ステップ823)、プリンタ装置の表示部にフィル
ムジャム発生を表示する(ステップ824)。そして、副
走査ドラム36の駆動用モータの正転をオフにして停止さ
せる(ステップ825)。この状態でプリンタ装置は表示
部を除き全てオフとなり一連の全ての動作は終了する。
次に、第23図に示すフローチャートを参照してフィル
ム戻し処理を説明する。この処理は、露光部まで搬送さ
れる以前にフィルム20が搬送不良を起したときに、上記
第21図のサブルーチンとして行なわれる処理である(ス
テップ705)。そして、搬送不良を解消させると共にフ
ィルムを再使用するためにマガジン13に戻す処理に関す
るものである。
先ず、搬送部15内のストッパー32を搬送路外へ退避さ
せ(ステップ901)、斜行矯正ローラ対30の上ローラを
上昇させ(ステップ902)、そして搬送用ローラの上ロ
ーラ25aを上昇させて(ステップ903)、その状態で0.5
秒間待機させる(ステップ904)。この状態で、搬送部1
5のフィルムはフリーの状態となる。続いて、斜行矯正
用ローラ対30の上ローラを降し(ステップ905)、搬送
ローラの上ローラ25aを降して(ステップ906)、搬送用
ローラ25bの駆動モータを逆回転させ(ステップ907)、
フィルムを給送装置14の方へ戻す。そして、タイマーを
オンさせ(ステップ908)、所定時間内にセンサS1がオ
フするかどうか検出する。センサS1が所定時間内にオフ
すればフィルムは戻されており(ステップ909)、タイ
マーをクリアする(ステップ910)。そして、タイマー
を再度オンして(ステップ911)、所定時間内にセンサ8
5がオフするかどうかを検出し(ステップ912)、センサ
85が所定時間内にオフすればタイマーをクリアして(ス
テップ913)、吸着盤保持ユニット22を下降させるアー
ム移動モータ62をオンして上限位置から、送り戻された
フィルムをマガジン13内に押し戻すのに十分な所定量下
降させる(ステップ914)。この状態で0.5秒間待機させ
る(ステップ915)。この状態で、送り戻されたフィル
ムは真空吸着盤21a,21b,21cによって押し下げられてマ
ガジン13内に押し戻される。なお、この時点では吸引ポ
ンプ93は既にオフされており、真空吸着盤21a,21b,21c
はフィルム吸着機能を有していない。その後、アーム移
動モータ62の上昇回転をオンして上昇させ(ステップ91
6)、センサ86がオンしたかどうか検出し(ステップ91
7)、吸着盤保持ユニット22を上昇限位置に移動させ
る。センサ86がオンして吸着盤保持ユニット22が上昇限
位置にくれば、移動モータ62の上昇回転をオフして停止
させる(ステップ918)。そして、搬送部の斜行矯正用
ローラ対30の上ローラを上昇させ(ステップ919)、搬
送用上ローラ25aを上昇させ(ステップ920)、さらに搬
送モータの逆回転をオフして(ステップ921)、フィル
ム戻し処理は終了する。
上記ステップ909において、センサS1がオンし続けて
いれば、この位置でフィルムが自動的に回復困難なジャ
ムを起しているので、タイムアウトと判断され(ステッ
プ922)、タイマーをクリアし(ステップ923)、プリン
タ装置の表示部にフィルムジャム発生を表示すると共に
(ステップ924)、搬送モータの逆転をオフさせて停止
させる(ステップ925)。この状態でプリンタ装置は表
示部を除き全てオフとなり一連の全ての動作は終了す
る。
上記ステップ912において、センサ85がオンし続けて
いれば、この位置でフィルムが自動的に回復困難なジャ
ムを起しているので、タイムアウトと判断され(ステッ
プ926)、タイマーをクリアして(ステップ927)、フィ
ルムのジャム発生をプリンタ装置の表示部に表示すると
共に(ステップ928)、搬送モータの逆転駆動をオフに
して停止させる(ステップ929)。この状態でプリンタ
装置は表示部を除き全てオフとなり一連の全ての動作は
終了する。
次に、第24図のフローチャートを参照して、フィルム
押下処理について説明する。これは、フィルムの搬送不
良解消のために、フィルムをマガジン13内に押込んで給
送前の状態に復帰させるための処理で、上記第21図のサ
ブルーチンとして行なわれる(ステップ703)。
先ず、搬送モータを逆回転させる(ステップ241)。
そして、搬送用上ローラ25aのソレノイド68をオンして
下降させる(ステップ242)。次に、アーム移動モータ6
2を上限位置から、フィルムを押し戻すのに十分な所定
量下降回転して(ステップ243)、その状態で0.5秒間待
機させる(ステップ244)。この状態で、給送時に一旦
持上げられたフィルムは真空吸着盤21a,21b,21cによっ
て押下られてマガジン13内に押戻される。なお、フィル
ム押下処理が実行される時点では吸引モータ93は既にオ
フされており、吸着盤21a,21b,21cはフィルム吸着機能
を有してはいない。
次に、アーム駆動モータ62を上昇回転し(ステップ24
5)、センサ86がオンしているかどうか検出する(ステ
ップ246)。オンしていれば、吸着盤保持ユニット22が
上昇限位置にあり、アーム駆動モータ62の上昇回転を止
める(ステップ247)。そして、再び搬送用上ローラ25a
を上昇させ(ステップ248)、搬送モータの逆回転をオ
フして停止させて(ステップ249)、フィルム押下処理
の動作を終了する。
次に、第25図のフローチャートを参照してシートカバ
ー巻戻処理を説明する。この処理は、プリンタ装置の図
示しない操作盤のマガジン取出しスイッチを操作したと
き、または、フィルムエンプティが検出されたときに実
行される。
先ず、巻取板42がイニシャル位置にあることを検知す
るセンサ89がオンしているかどうかによって、既にシー
トカバー41が巻取られてしまっているかどうかを検出す
る(ステップ251)。シートカバー41が巻取られている
と検出された場合には、マガジン装着部のドアロックを
解除して処理を終了するが(ステップ258)、シートカ
バー41が巻取られていないときには、アーム移動モータ
62の上昇回転を行ない、吸着盤保持ユニット22を上昇さ
せる(ステップ252)。そして、センサ86によりアーム2
3aが吸着盤保持ユニット22の上昇限位置に上昇したこと
を確認し(ステップ253)、アーム23aを回転させる移動
モータ62の回転を止める(ステップ254)。次に、巻取
板42に取り付けられた巻き取りモータ46を逆回転させ、
カバー巻き取り部をイニシャル位置に戻すようにする
(ステップ255)。この時マガジン13上のシートカバー4
1は圧接ローラ43の圧接作用の下に粘着テープ38を介し
てマガジンの鍔部13aに均一に貼着されるので、貼着の
際に貼着しわを生じることなく逐次貼着されることにな
る。続いて、センサ89により巻取軸17を支持した巻取板
42がイニシャル位置に戻ったことを確認し(ステップ25
6)、巻き取りモータ46の回転を止める(ステップ25
7)。そして、マガジン装着部のドアロックを解除し
て、基台40を引出してマガジンを取り出すことが可能に
なる(ステップ258)。このとき、フィルムシートの幅
規制を行なうガイド板26a,26bは巻取部の前方への移動
とともに自動的に上方に回動して退避している。そし
て、圧接ローラ43のレバー板49のレバー49aを上方へ回
動させてロックすることにより、圧接ローラ43を第3図
(B)に示すように退避させ、巻取軸17のクランプ56を
解放してシートカバー41のリーダー部を外し、マガジン
13はマガジン載置台39から容易に取出しまたは装填する
ことが可能になる。
次に、第26図のフローチャートを参照して、シートカ
バー巻取処理について説明する。このフローチャートは
マガジンをプリンタ装置本体内に装填した後等にプリン
タ装置の電源が入ると直ちに実行されるようになってい
る。
先ず、マガジン13を装填するために開閉操作されるプ
リンタ装置本体11のマガジン装着部の図示しないドアを
ロックする(ステップ261)。そして、センサ90あるい
は91がオンしているかどうか検出する(ステップ26
2)。これは巻取軸17および圧接ローラ43からなるカバ
ー巻取部が所定の巻取終了位置にあるかどうかを確認す
るためである。センサ90あるいはセンサ91がオンしてい
れば、シートカバー41は既に巻取られているものとして
判断して、後述のフィルムエンプティ処理(ステップ27
1)を実行して処理を終了する。一方、オンしていなけ
れば、次に巻取モータ46を正回転して、巻取方向に回転
させる(ステップ263)。このとき、マガジン13の底部
には、フィルム20のサイズに応じたバーコードが貼着さ
れており、巻取板42の底部に設けられたバーコードリー
ダ42R(第2図参照)により移動しながらマガジン13の
フィルム20の大小の種類を読取り検出する(ステップ26
4)。次に、センサ90がオンするまでシートカバー巻取
部の移動を継続させる(ステップ265)。そしてシート
カバー巻取部が第10図(B)に示す大サイズ用のマガジ
ンに対応するシートカバー巻取終了位置に移動すると、
センサ90がオンして巻取モータ46の正回転を止めて停止
させる(ステップ266)。そして移動中に読み取ったバ
ーコード情報によりマガジン13の種類を確認し、フィル
ムシート幅が小かどうかを検出する(ステップ267)。
大サイズ用のマガジン13であれば、フィルムガイド板26
aはこの位置でマガジン13の凹部13cに自動的に挿入され
て位置規則を行うようになっているので、この状態で次
のフィルム給送装置の動作に移ることが可能であるが、
その前にフィルムシートがマガジン内にあるかどうかを
センサ87により後で説明するフィルムシートエンプティ
検出処理を行って(ステップ271)、一連のシートカバ
ー巻取処理を終了することになる。
上記ステップ267において、バーコードの読み取りに
よって、マガジン13が小サイズ用のマガジン13′である
場合は右のフローに移り、さらに巻取モータ46の正回転
を行ない(ステップ268)、センサ91がオンするまで移
動させる(ステップ269)。そして、カバー巻取部が第1
0図(C)に示す小サイズ用のマガジンに対応するシー
トカバー巻取終了位置に移動した時点で、巻取モータ46
の正回転をオフして停止させ(ステップ270)、この場
合もセンサ87によるフィルムエンプティ検出処理を行な
い(ステップ271)、一連のシートカバー巻取処理を終
了することになる。
次に、第27図に示すフローチャートを参照して、フィ
ルムエンプティ検出処理について説明する。これは、マ
ガジン13内にフィルムがあるかないかを検出する処理
で、先の第26図のマガジンカバー巻取処理(ステップ27
1),第22図のフィルム送込処理(ステップ814),第20
図の画像露光処理(ステップ616)などのサブルーチン
として実行される処理である。
先ず、吸着盤保持ユニット22を下降させるアーム移動
モータ62をオンして下降させる(ステップ271)。吸着
盤保持ユニット22の右側底部に設けられたセンサ88がオ
ンしたかどうかを検出する(ステップ272)。このセン
サ88は、真空吸着盤21a,21b,21cが下降してフィルム上
面に接触する位置に到達した際、あるいはフィルムがな
い場合にはマガジン低部上面に接触する位置に到達した
際にオンするように設定されているものである。そし
て、センサ88がオンしていないときにはオンするまでア
ーム駆動モータ62を下降回転させ続け、マガジン13内の
フィルム20上面に真空吸着盤21a,21b,21cが位置した時
点で停止させる(ステップ273)。次に、吸着盤保持ユ
ニット22の左側底部に取り付けられたフィルムエンプテ
ィ検出のセンサ87がオンしているかどうかを検出する
(ステップ274)。このセンサ87は先端にアクチュエー
タ87aを有し、一方、マガジン13の上記センサ87に対応
する位置には凹部13bが形成されていて、アームの下降
停止位置においてアクチュエータ87aがマガジン13の凹
部13bに嵌入していればオフとなって、マガジン13内に
はフィルム20が入っていないことの検出を行なうもので
ある。センサ87がオンすれば、フィルム20があるものと
認知して、アーム移動モータ62を上昇回転させて、吸着
盤保持ユニット22を上昇させる(ステップ275)。そし
てセンサ86によりアーム23aが上昇限位置まできたこと
を検出して(ステップ276)、アーム移動モータ62をオ
フにして停止させ(ステップ277)、フィルムエンプテ
ィ検出処理は終る。
上記ステップ274において、フィルムエンプティを検
出するセンサ87がオンしていない場合には、右側のフロ
ーに移り、この場合はマガジン13内にフィルム20が無い
のでプリンタ装置の表示部にフィルムエンプティの表示
を行ない(ステップ278)、続いてアーム移動モータ62
の上昇回転を行ない(ステップ279)、センサ86がオン
するまで上昇回転を続け(ステップ280)、センサ86に
アーム23aが接触した上昇限位置に吸着盤ユニット22を
停止させる(ステップ281)。次に、マガジン交換のた
め前準備として先の第25図に示すシートカバー巻戻し処
理を行ない(ステップ282)、プリンタ装置は表示部分
を除き全てオフとなり一連の全ての動作は終了すること
になる。
このように、このプリンタ装置では、フィルムの露光
前か露光後のトラブルに対応して、フィルムをレシーブ
マガジン19に送り込むか、マガジン13内に戻して再使用
を行うか自動的に行うようにしてそのトラブル回復を図
るようになっている。そして、この実施例のシート給送
装置は、さばき効果を得るため、第1,第2の発明を組み
合わせて行なうものについて説明したが、これは各々独
立に行なっても十分さばき効果が得られることは明らか
である。
以上説明した実施例によれば、フィルムの給搬送不良
が、感光性フィルム20の露光部、即ち、副走査ユニット
18到達以前に発生した場合には、給搬送不良を発生した
感光性フィルム20をマガジン13内へと戻すよう、搬送用
ローラ対25、または/あるいはフイルム給送装置14が逆
作動され、感光性フィルム20はマガジン13内へと戻され
る。このため、画像露光されることなく給搬送不良を発
生した再使用可能な感光性フィルム20は再度使用可能な
状態になる。そして、感光性フィルム20の無駄な廃棄は
軽減され、経済的なものとなる。また、この状態で、感
光性フィルム20の給送再開が可能であり、装置本体を開
放して給搬送不良を発生した感光性フィルム20を取り除
き、装置のトラブル状態を正常な状態に回復させるとい
った操作者による作業も多くの場合省略することができ
る。
更にまた、給搬送不良を発生した感光性フィルム20が
マガジン13の開閉可能な開口部で停止している場合であ
っても、この感光性フィルム20がマガジン13内に戻され
るので、シートカバー41を貼着することによってマガジ
ン13の開口を閉じ、装置本体の開放に先立ちマガジン13
を確実に遮光状態とすることができ、マガジン13内に収
納されている未使用の感光性フィルム20を不注意に露光
させてしまうこともない。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明のプリンタ装置によれ
ば、給搬送不良を発生したシートであっても、再使用可
能なシートは再度使用可能であり、シートの無駄な廃棄
を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、シートカバー貼着・剥離装置の全体構成を示
す斜視図、 第2図は、第1図のII−II線に沿った断面図、 第3図(A),(B)は、第1図のIII−III線に沿った
断面図で、第3図(A)は圧接ローラのセット状態、第
3図(B)は解放状態をそれぞれ示し、 第4図は、第1図のIV−IV線に沿った断面図、 第5図は、この発明の一実施例であるプリンタ装置の全
体構成を示す概略側面図、 第6図,第7図および第8図は、フィルム給送装置の要
部の側面図,正面図および上面図、 第9図は、フィルムガイド板の上面図、 第10図(A),(B),(C)は、フィルムガイド板の
動作を示す要部の側面図で、第10図(A)はイニシャル
位置,第10図(B)は大サイズ用マガジンの使用状態,
第10図(C)は小サイズ用マガジンの使用状態をそれぞ
れ示し、 第11図,第12図は、副走査ユニット要部の側面図および
斜視図、 第13図は、ストレンゲージ回路の出力電圧を示すグラ
フ、 第14図は、ストレンゲージ回路の一例を示す回路図、 第15図〜第27図は、プリンタ装置の動作を説明するため
のフローチャートである。 10…プリンタ装置、11…(筐体)本体 13…マガジン 14…フィルム給送装置 15…フィルム搬送部 16…光学ユニット、18…副走査ユニット 20…感光性フィルム 21…真空吸着盤、25…搬送用ローラ対 41…シートカバー 87,88…センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 裕司 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 武井 一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 松田 直行 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 佐野 誉 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭63−171744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 7/06 G03G 15/00 526

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体内に装着された給紙カセット内に
    収納されているシートを、上記給紙カセットの開閉可能
    な開口を経て記録部へと給搬送して画像形成するプリン
    タ装置において、 シートを給紙カセットから記録部へと給搬送するシート
    給搬送手段と、 シートの給搬送不良発生を検出する給搬送不良検出手段
    と、 上記給搬送不良検出手段によって検出されたシートの給
    搬送不良が、記録部到達以前に発生したものか否かを判
    別する給搬送不良発生位置判別手段と、 上記給搬送不良検出手段によってシートの給搬送不良発
    生が検出され、かつ給搬送不良発生位置判別手段によっ
    てシートの給搬送不良が記録部到達以前に発生したもの
    であると判別された場合、給搬送不良のシートを給紙カ
    セットに戻すように上記シート給搬送手段を逆駆動させ
    る制御手段と、 を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】装置本体内に装着された給紙カセット内に
    収納されているシートを、上記給紙カセットの開閉可能
    な開口を経て記録部へと給搬送して画像形成するプリン
    タ装置において、 シートを給紙カセットから記録部へと給搬送するシート
    給搬送手段と、 シートの給搬送不良発生を検出する給搬送不良検出手段
    と、 上記給搬送不良検出手段によって検出されたシートの給
    搬送不良が、記録部到達以降に発生したものか否かを判
    別する給搬送不良発生位置判別手段と、 上記給搬送不良検出手段によってシートの給搬送不良発
    生が検出され、かつ給搬送不良発生位置判別手段によっ
    てシートの給搬送不良が記録部到達以降に発生したもの
    であると判別された場合、給搬送不良のシートを給搬送
    不良シート収容部に搬送するように上記シート給搬送手
    段を駆動させる制御手段と、 を具備したことを特徴とするプリンタ装置。
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