JP2722610B2 - シート給送装置のリフティング装置 - Google Patents

シート給送装置のリフティング装置

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JP2722610B2
JP2722610B2 JP1037959A JP3795989A JP2722610B2 JP 2722610 B2 JP2722610 B2 JP 2722610B2 JP 1037959 A JP1037959 A JP 1037959A JP 3795989 A JP3795989 A JP 3795989A JP 2722610 B2 JP2722610 B2 JP 2722610B2
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直行 松田
行芳 山越
一 武井
文則 毛呂
裕司 冨田
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、感光性のフィルム,感光紙等を使用して
画像を形成する画像形成装置に使用されるのに適したシ
ート給送装置のリフティング装置に関する。
[従来の技術] 例えば、複数枚のシートフィルムを積層したシートフ
ィルム用包装体をプリンタ装置内に装填し、シートフィ
ルム用包装体のカバー部材の端部がプリンタ装置の外部
に出るようになっていて、それを手で引張り剥離して開
口させ、この開口部から一枚のシートフィルムをバキュ
ーム方式により給送するフィルムマガジン装置が提案さ
れている(特開昭63−11936号公報参照) [発明が解決しようとする課題] ところで、上記のものは、一旦遮光性のカバー部材を
取り外してしまうと、再びカバー部材をシートフィルム
包装体に被せたり、また貼り付けて遮光することはでき
ず、例えばサイズの違うフィルムにすぐに交換してプリ
ントを行ないたい場合には実質的に不可能となってい
る。このような場合には、一旦マガジンをプリンタ装置
等から取り外し、暗室においてフィルムのつめ替えを行
なう必要があった。また、カバー部材を剥すのに人手を
わずらわせている。さらに、積層されて包装されている
フィルム等には乳剤面があるため、ローラ給送方式では
その面に傷がつく虞れがあるので、いわゆるバキューム
方式の給送方法により行わざるを得ない。
この発明は、このような点に鑑みてなされたもので、
複写機等で一般的に行なわれているローラ給送方式によ
り確実にフィルムシートあるいは感光紙等のシートを給
送できるようにし、給送時のみ給送ローラと接触させて
シートを給送させるようにして、シートに圧力がかかっ
たり、傷や跡をつけないように形成したローラ給送方式
のシート給送装置のリフティング装置を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、カセット内に積載して収納されたシートを
給送ローラによって給送するローラ給送方式のシート給
送装置において、カセット内のシートを上昇させて、シ
ート給送位置よりも上方に設けられているシート上面検
出部材に接触させた後、シートを所定量下降させてシー
ト給送位置に停止させ、シート表面を給送ローラから非
接触状態に維持させるようにしたことを特徴とするシー
ト給送装置のリフティング装置である。尚、給紙ローラ
を略半月形状にするとよい。また、シート幅に対応して
異なる外径の給送ローラを使用するローラ給送方式のシ
ート給送装置において、使用される給送ローラの外径に
応じて、シートを下降させる所定量を異なるように設定
してもよい。
[作用] したがって、シートを給送位置に合せた状態では、シ
ートの上面には高さを規定するものやセンサーのアーム
などの触れるものが全くないので、シートの給送を行な
ったときに、シートに圧力を加えることがなく、また傷
や跡などを付けることがない。そして、シートの残り枚
数に関係なく非接触の状態でシートを一定の高さに保つ
ことが可能となる。
[実施例] 以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
第1図は、この発明のマガジン装填装置が適用されるプ
リンタの全体の概略構成を示す側面図で、プリンタ本体
21の上部には画像形成のためのレーザ光源を有する光学
記録装置Aが設けられ、この下に感光性フィルムが収納
されたマガジン部B、搬送ローラ56およびガイド板50等
から構成されるフィルム給送部Cおよび走査ドラム57と
2本のニップローラ58から構成される副走査部Dから主
に構成されている。そして、マガジン部Bから給送ロー
ラ15により水平に左側へ送出されたフィルムは副走査部
Dにて上記光学記録装置Aからのレーザビームにより露
光され、この露光されたフィルムは図示しない左側の現
像部Eへと搬送されて現像されて画像を形成するように
構成されている。
次に、第2図にこのプリンタのマガジン装填装置に使
用する感光材マガジン10の分解斜視図を示す。マガジン
本体14は遮光性プラスチックで一体成形された筐体で使
い捨てタイプになっていて、上面は四方に拡開した鍔部
14aが形成されている。このマガジン本体14の前側の底
部には第2図に拡大して示すビニル製の遮光性の蛇腹17
(図では4個)が設けられており、この蛇腹17の中央部
には後述するフィルムの高さを一定にするためのフィル
ムリフティング装置のリフティングロッド5が貫通する
穴14bが配設されている。上記鍔14aは遮光性ビニルシー
トのマガジンカバー18を貼り付けるためのもので、ここ
に両面接着テープ20が貼り付けられる。この両面接着テ
ープ20の粘着力は、マガジン本体の鍔部14aと両面接着
テープ20の方が両面接着テープ20とマガジンカバー18よ
りも必ず大きくなるように形成されており、上記マガジ
ンカバー18を剥離した後も必ず上記両面接着テープ20が
マガジン本体14側に残るように形成されている。なお、
上記両面接着テープを貼り付ける代りに、マガジン本体
の鍔部14aの上面に貼着材を塗布しておいてもよい。ま
た、この一方の鍔部14aの中央部にはマガジンカバー18
の巻取検出用の孔14cが穿設され、マガジン本体14の後
側の側壁にはこのマガジンに挿入されるフィルム7の種
別やサイズを認識するためのバーコード37が貼着されて
いる。そして、同マガジン本体14の中にはプラスチック
製の底板であるカードボード6が挿入され、この上にフ
ィルム7が例えば100枚積層されて収納され、マガジン
カバー18によりマガジン本体14の鍔部14aに貼着されて
遮光され、第4図の斜視図に示すような感光材マガジン
10となっている。
上記マガジンカバー18の前側は、例えばマガジン本体
14の鍔部14aより30〜40mm延びたリーダー部18aが形成さ
れており、この部分にも後述するマガジンカバー18を巻
き取って開口させる巻取ローラ22に固定するための剥離
紙付両面接着テープあるいは貼着材19がマガジン本体14
の前面と平行に設けられている。
次に、このように形成された感光材マガジン10を使用
するプリンタについて説明する。
第5図はこのプリンタ本体21の側面図で、プリンタ本
体21の中央部にドロワー開閉用レール30が固定されてお
り、これに係合したドロワー台板33に取り付けられたマ
ガジンケース13をプリンタ本体21の外部(図では右側)
に引き出してマガジン10を装填および取り出すことがで
きるように形成される。上記ドロワー開閉用レール30の
基端部にはソレノイド34により作動するドロワー係止用
のロックアーム36およびドロワー開閉検出用スイッチ31
が設けられ、同ロックアーム36の先端はドロワー台板33
の底部に設けられた係止部33aと係合し係止するように
形成されている。また、プリンタ本体21の右側のドロワ
ー開閉用レール30上部の側方にはバーコード読取用フォ
トセンサ32とバーコード読取タイミングスイッチ40が設
けられている。
今、図示しないマガジン引出し用の釦を押すと、マガ
ジン10がマガジンカバー18によって遮光されていない場
合には、後述する巻取板25をイニシャル位置検出スイッ
チ24によって検出されるイニシャル位置まで移動して遮
光を行ない、その後一時的にロックソレノイド34がオン
してドロワー台板33の底部に設けられたロック爪係止部
33aとロックアーム36との係止を外し、プリンタ本体21
の左端に設けられたユニット押出しスプリング35が伸び
ることによりドロワー33が右側に押し出され、引き出し
可能状態になる。そして、ドロワー台板33を一体に形成
されたドロワー外装部33bを手で引き出すと、ドロワー
が全開状態となり、マガジンケース13が完全にプリンタ
本体21外に出た状態になる。この状態を第6図に示す。
なお、この第6図においては、煩雑になるのでドロワー
の外装は省略して示している。
ドロワー台板33の上のマガジンケース13の両側には、
このマガジンケース13に装填されるマガジン10上のマガ
ジンカバー18を巻き取り,巻き戻しするための巻取ユニ
ットが形成されている。この巻取ユニットはマガジンケ
ース13上を跨いで上面をマガジン10のマガジンカバー18
を巻き取り,巻き戻しするために回転しながら平行移動
を行なう巻取ローラ22が左右の巻取板25に回転できるよ
うに支持されており、同取付板25に取付けられた巻取モ
ータ29により歯車群28を介して回転されるように形成さ
れている。そして、上記マガジンカバー18を平行移動し
て開口させるために歯車群28にはピニオン28aが設けら
れ、これと噛合うラック27が巻取ユニットの側部に設け
られ、また、マガジン10を載せるマガジンケース13と巻
取板25の間には、巻取板25をスライド移動可能に指示す
るためのスライドレール26が設けられている。
そして、マガジン10を載せるマガジンケース13には、
後述するリフティング装置のリフティングロッドが貫通
する穴13aが底部前側に設けられているとともに、背面
にはマガジン10のバーコード37を検出するための穴13b
が設けられている。また、このマガジンケース13の周り
には巻取板26のイニシャル位置を検出するマイクロスイ
ッチ24,エンド位置を検出する反射型フォトセンサー23,
ドロワーが閉じたことを確認するドア開閉検出用の安全
スイッチ31,フィルム種別を検出するバーコードを読取
るフォトセンサー32およびこのフォトセンサー32を発光
させるタイミングをとるマイクロスイッチ40が設けられ
ている。
この第6図は、巻取板25がマガジンを装填,取り外し
時におけるイニシャル状態を示しており、マガジン10を
マガジンケース13にセットし、マガジンカバー18のリー
ダー部18aの先端に貼り付けてある剥離紙付両面接着テ
ープ19の剥離紙を剥して巻取ローラ22に貼着して巻き付
けるようにして、マガジン10の装填は完了する。
次に、ドロワー部をプリンタ本体21に押し込んで収納
すると、マガジン10の背面に貼り着けてあるバーコード
37をセンサー32が読み取り、マガジン内部のフィルムの
種類やサイズを検知し、ドロワーは安全スイッチ31をオ
ンしてプリンタ本体21内に収納される。
第7図は、ドロワーがプリンタ本体21内に収納された
後に、マガジンカバー18を剥離し開口した状態を示して
いる。なお、この図においても煩雑になるのでドロワー
の外装は省略して示している。上記安全スイッチ31がオ
ンすることにより巻取りモータ29がオンされ、歯車群28
が回転して巻取ローラ22を回動するとともに巻取板25が
背面側に平行に移動してマガジンカバー18は巻取ローラ
22に巻き取られて開口する。そして、フィルム給送を行
なうに十分な量(この場合は1/2程度)だけマガジンカ
バー18を巻き取り、反射型のフォトセンサーの穴14b,13
cが開口し反射型フォトセンサー23がオフすることによ
り巻取モータ29が停止する。即ち、このフォトセンサー
23はマガジンカバー18があると光が帰ってきてオンとな
るがマガジンカバー18が巻き取られてマガジン本体の鍔
部14aに設けられた孔14cおよびこれと対応したマガジン
ケース13に設けた孔13cを塞がなくなり、開口した状態
となって光が透過するようになったときにオフにするも
のである。
マガジン本体14を遮光するマガシンカバー18を開口さ
せるための巻取板25の移動速度と巻取ローラ22の周速と
の関係は、巻取板25の移動速度、即ち巻取ローラ22のス
ライド移動速度の方が1.15倍程度巻取ローラ22の周速よ
りも速めになるように形成している。これは、マガジン
10を取り出すためにマガジンカバー18を巻き戻ししなが
ら閉じて遮光するときに、マガジンカバー18とマガジン
本体14の間に隙間なく貼り着けるためには、巻取板25が
マガジンカバー18を引張るように移動しなければならな
いためである。巻き取り時の初期では、マガジンカバー
18には少々弛みが生じるが、巻取ローラ22にマガジンカ
バー18を巻き取って行くうちに巻取ローラ22の巻径がだ
んだん大きくなって行き、巻取ローラ22の周速もこれに
伴いだんだん速くなっていくのでマガジンカバー18の弛
みは無くなってしまう。また、マガジン本体14の鍔部14
a上に設けられた両面接着テープ20は、必ずマガジン本
体14の鍔14a側に付着しているように貼着力を強くされ
ているので、マガジンカバー18の巻き取り,巻き戻しと
もにスムーズに行なわれる仕組になっている。
次に、第8図はドロワー部分とプリンタ本体21に取付
けられているフィルム押上機構であるリフティング機構
を示す断面図である。これは、マガジン10内のフィルム
7の最上部の1枚を搬送ローラ15により、副操作部Dに
給送させるため、フィルム7の高さを常に一定高さにし
てやるように構成されている。(第1図参照)。
このため、マガジン本体14内のフィルム7が積層され
た底板であるカードボード6の前端側を持ち上げるリフ
ティングロッド5を上,下するためのリフティング機構
が設けられている。このリフティング機構は、上記リフ
ティングロッド5(図では4本)を取付けたリフティン
グロッド取付板39の中央にめねじを刻設したナット4が
固定され、このナット4にプリンタ本体21に固定される
ケース基板21aにベアリング11を介して垂直に回転でき
るように取付けられた送りねじ軸3が係合し、リフティ
ングガイド16に沿って上,下に移動できるように構成さ
れている。そして、上記送りねじ軸3の下端部に取付け
られた歯車2′とケース基板21aに取付けられたリフテ
ィングモータ1の出力軸に取り付けられた歯車2とが噛
合って上,下移動させる。また、このリフティング機構
には、基板21aにリフティング下限位置を検出する検出
用スイッチ12と、さばきガイド板50の上部に支点8aに回
動できるように支持され、一端がフィルム上面に当接し
他端が折り曲げられてフィルム高さ検出用のフォトセン
サー9に対向するように形成されたフィルム高さ検出部
材8が設けられている。したがって、上記リフティング
ロッド取付板39がフォトセンサー12をけっている状態が
イニシャル位置となり、トップの位置の検出はリフティ
ングモータ1の回転によりリフティングロッド5がカー
ドボード6に接触してフィルム7の先端を持ち上げて最
上部のフィルムが検出部材8の半球面形状端部をける
と、その他端がフィルム高さ検出用センサー9をオンす
ることにより、この点からリフティングモータ1を逆回
転し、あるパルス数回転すると止まるように構成されて
いる。なお、フィルム高さ検出部材8は自重にて支点8a
を中心に第8図中時計回り方向に付勢されているが、第
8図に示される位置が時計回り方向の移動限界であり、
上記の通り、リフティングモータ1が逆回転して停止さ
れた状態では、フィルム上面に上記検出部材8の半球面
形状端部が接触しないようにされている。
そして、1枚のプリントを行なってフィルムが排出さ
れると、次にマガジン本体14内の最上部に位置するフィ
ルム7を給送すべくリフティングモータ1が回転し、フ
ィルム7の1枚分を押上げ、常に給送ローラ15とフィル
ム7間の距離が一定に保たれるように位置させるように
構成されている。
フィルム給送用のローラ15は、第9図(A),(B)
に示すように大サイズフィルム7a用のローラ15aと小サ
イズフィルム7b用のローラ15bとがそれぞれD字状に形
成された半月ローラであって、それぞれ2個づつ給送シ
ャフト46に取り付けられ、フィルム給送時は第11図に示
すようにそれぞれのサイズのフィルム7a,7bの両端の上
面に接触して最上部の1枚だけを確実に送出するように
構成されている。これは一般の複写機のように紙の場合
と違って、フィルム表面には感光体である乳剤面が設け
られてあり、なるべくそこに傷等を付けないようにする
ためである。そして、給送を行なうときのみ接触するよ
うに構成されている。
第9図(A)に示すように、フィルム7が小サイズの
フィルムカセット10′の場合、トップからリフティング
モータ1を逆回転させる量を少なくしており、第9図
(B)に示すように大サイズのフィルム7aのフィルムカ
セット10の場合、給送ローラ15aとフィルム7a間の距離
が大きくなるようにそれぞれ高さを一定に保つように構
成されている。
次に、第10図にフィルム給送装置部分の構成を示す斜
視図を示す。この給送装置は、フィルム7の大サイズ用
の給送ローラ15aと小サイズ用の給送ローラ15bがそれぞ
れ2個づつ給送シャフト46の両端部に取り付けられ、こ
の給送シャフト46は揺動するさばきガイド板50とともに
一体に揺動するように上部に平行に設けられた揺動板51
の先端側の中央部に設けた支持板52に支持され、給送シ
ャフト46と平行に設けられた給送シャフト駆動軸47の歯
車53と給送シャフト46の歯車54とが噛合い、給送モータ
44により回転駆動するように形成されている。一方、こ
の揺動板51の基端側には上記給送シャフト46と平行に給
送ガイド板移動用シャフト48が設けられ、このシャフト
48には先端に折曲部を有する給送ガイド板50および揺動
板51が揺動可能に取り付けられている。そして、上記給
送ガイド板移動用シャフト48には給送ガイド移動用モー
タ43が連結されて揺動させるように構成されている。ま
た、上記給送シャフト46には回転検出板55が取付けられ
ており、これと対応して給紙ローラ検知用マイクロスイ
ッチ45が設けられているとともに、揺動板51の上面に検
出板51aが取付けられ、これと対応する上,下の位置に
はガイド板上部位置検出センサー42およびガイド板下部
位置検出センサー41が設けられている。
上記給送ローラ15a,15bは第12図(A),(B)に示
すようにそれぞれD字形に形成された半月ローラであ
り、上記給送ローラ検知用マイクロスイッチ45の位置検
出に応じて、通常は第8図に示されるように、Dカット
されたカット面がフィルム面に対向する状態で停止され
るようになっている。また、両者ともにDカットされた
残りの周長l,l′が等しくなるように形成されている。
これは第1図に示すプリンタ本体21内に設けられた搬送
ローラ56までの距離をフィルム7を送り出せば、後は上
記搬送ローラ56でプリンタの副走査部Dにフィルム7が
移送されるためである。
また、第10図に示すように、給送ローラ15a,15bは給
送モータ44により1回転して積載されたフィルム7の最
上部のフィルムを1枚だけ給送するが、この給送ローラ
15a,15bの回転制御は、回転検出板55の切欠きで給送ロ
ーラ検知用マイクロスイッチ45をけって検出を行なう。
また、ドロワーの出し入れの際、給送ガイド板50が邪魔
にならないように、フィルム給送機構全体を給送ガイド
移動モータ43およびそのシャフト48により上,下に揺動
させて移動できるように構成されている。
次に、第13図(A),(B),(D),(D)に基づ
いて給送ガイド板50とマガジン10の関係を説明する。第
13図(A)に示すようにマガジン本体14の前面部にはリ
ブ14bが設けてあり、一方、第13図(D)に示すように
給送ガイド板50の先端には、これとはめ合わされる突出
部50bが櫛歯状に形成され、上記給送ユニットが下降し
てくると、マガジン本体14のリブ14bと隙間なく噛み合
い、フィルム給送時には第13図(C)に示される状態で
給送を行ない、フィルム7の先端と給送ガイド50がぶつ
からないように形成されている。また、第13図(B)は
フィルム給送後の状態を示し、給送ユニットは給送ガイ
ド移動用モータ43をオンすることにより揺動して待期位
置となる。
以上のように構成されたプリンタのフィルム給送装置
の動作を第14図から第21図に示すフローチャートを参照
して説明する。
第14図はメインのフローチャートを示し、図示しない
プリンタの電源装置の釦を押すことにより制御装置のCP
Uはパワーアップされる。そして、先ず、フィルムマガ
ジンケース13が引き出されているかどうかを、ドロワー
開閉検出用スイッチ31により検出する。そして、マガジ
ンケース13が引き出されている状態の場合には図示しな
いプリンター本体の表示盤にマガジン装填を促す表示を
行う。そして、マガジンが装填されれば、プリンタ内の
各機器の状態を診断(自己診断)し、エラーがなければ
初期設定を行いプリント可能状態となる。
次に、第15図に示すフローチャートと第5図〜次7図
を参照して、マガジン10の装填とマガジンカバー18の巻
き取りについて説明する。
先ず、ドロワー33が引き出された後に押し込まれたの
かを判断する。これは、マガジン本体14の後壁に貼着さ
れたバーコード37によりマガジン内に挿入されたフィル
ムの種別やサイズを読み取るため、先ずこのバーコード
読取用フォトセンサー32を発光させるバーコード読取タ
イミング用スイッチ40がオフからオンに変化したかを見
て判断する。そして、マガジンに貼着されているバーコ
ードをバーコード読取用フォトセンサー32で読み取り、
マガジン内のフィルムの種別,サイズを図示しない制御
装置のCPUに送出する。
次に、マガジンカバー18が初期位置にあるのかどうか
を巻取板用リミットスイッチ24により判断する。そし
て、初期位置にあればマガジンカバー18を巻き取る巻取
モータ29を正転させるとともにタイマーをスタートさせ
る。このタイマーの設定値は通常のマガジンカバー18を
巻取る巻取動作に必要な値より少し余分に設定されてい
る。そして、巻取検出用フォトセンサー32がマガジン本
体14の鍔部14aの孔14cをマガジンカバー18が開放するま
でくり返し、巻取機構を作動させても上記タイマーのタ
イムアップ時までに、巻取検出センサー32によってカバ
ー18の巻取り完了が検出されない場合、マガジンカバー
18aが巻取ローラ22に固定し忘れ等のため巻取不良が生
じた、もしくは、モータの故障と判断して直ちに巻取モ
ータ29を停止させるとともに、表示盤にエラー表示を行
う。これらの異常がなくマガジンカバー18が正常に巻き
取られたとき、巻取モータ29を停止させる。この状態が
第7図に示される状態である。
次に、第16図(A),(B)に示すフローチャートと
第8図を参照してフィルムマガジンのリフティング装置
の動作を説明する。先ず、フィルム7が初期位置にセッ
トされているのかどうかをリフティング下限位置検出用
スイッチ12で検出する。リフティング取付板39がこの位
置にないと、リフティングモータ1を逆転するとともに
タイマーをスタートさせる。そして、タイム・アップす
るとリフティングモータ1を停止させる。そして、リフ
ティング装置にトラブルがあればエラー表示を行なう。
次に、カセット本体14内に挿入されたフィルム7の最
上部のフィルムが給送ローラ15a,15bに接触する初期位
置に位置するようリフティングモータ1を正転させてリ
フティングロッド5を上昇させ、フィルム高さ検出部材
8に最上部のフィルム7が接触した状態でフィルム高さ
検出用フォトセンサー9を作動させ、リフティングモー
タ1を停止させる。
次に、第16図(B)に示すフローチャートに移り、カ
セット10に貼られたバーコード37に予め読込まれている
フィルム種別,サイズ等の情報をバーコード読取用セン
サー32により検出して、フィルムカセットの大,小を判
断する。そしてリフティングモータ1を逆転させるとと
もにパルスカウンターをスタートさせ、フィルムカセッ
トの大,小に応じて予め設定されたパルス数m,n(m<
n)に達したとき、リフティングモータ1の逆転を止
め、カセット本体14に挿入された最上部のフィルムがフ
ィルム高さ検出部材8に接触せず、また、それぞれの給
送ローラ15a,15bのDカット部に位置して接触しない第
9図(A),(B)に示す状態となる。そして、マガジ
ン本体14内にフィルム7が有るか無いかの判断をフィル
ム高さ検出用フォトセンサー9で検知し、フィルムが無
ければエラー表示を行ない、フィルム7が残っていれば
マガジン10の設定は完了する。
次に、給送装置の作動を第17図に示すフローチャート
と第10図を参照して説明する。第10図に示される上部位
置センサー42により、給送ローラ15aあるいは15bが上部
位置にあるかどうかを先ず検出する。揺動板51および給
送ガイド板50が上部位置にないとき、給送ガイド移動用
モータ43を逆転させるとともにタイマーをスタートさ
せ、一旦揺動板51および給送ガイド板50を揺動させて給
送ローラ15a,15bを上部に移動させる。このとき、タイ
マーのタイム値は通常給紙機構を下部位置から上部位置
に移動させるのに必要な時間より少し余分に設定されて
いる。そして、上部位置センサー42により、給送ローラ
15aあるいは15bが上部位置に到達したことが検出される
と、給送ガイド移動用モータ43の逆転を止める。なお、
上記タイマーのタイムアップ時までに、上部位置への到
達完了が検出されない場合、給送機構にトラブルがあっ
たものと判断して直ちに上記モータ43を停止させるとと
もにエラー表示を行なう。
このように給送機構の揺動チェックがなされた後、給
送モータ44をオンして給送ローラ15aあるいは15bを回動
させるとともにタイマーをスタートさせる。このときの
タイマーのタイム値は通常給送ローラ15aあるいは15bが
一回転するに必要な時間より少し余分に設定されてい
る。
そして、第17図(B)に示すフローチャートに移り、
給送ローラ15aあるいは15bが初期位置に到達したかどう
かを給送シャフト46の回転検出板55の回転により給送ロ
ーラ検知用のマイクロスイッチ45をけることにより検出
する。
このとき、上記タイマーのタイムアップ時までに初期
位置への到達完了が検出されない場合、給送ローラの駆
動にトラブルがあったものと判断して直ちに給送モータ
44を停止するとともにエラー表示を行う。一方、上記タ
イマーのタイムアップ時までに初期位置に到達すれば、
その時点で給送モータ44を停止させる。
次に、給送ガイド移動用モータ43を正転させて給送機
構を下方に回動させるとともにタイマーをスタートさせ
る。そして、下部位置センサー41により検出されたと
き、給送ローラ15aあるいは15bが下部位置にある状態と
なり、給送ガイド移動用モータ43の正転を停止する。こ
のとき、上記タイマーのタイムアップ時までに給送機構
が下部位置に来ない場合、給送機構にトラブルがあった
ものと判断して直ちに給送ガイド移動用モータ43を止め
るとともにエラーの表示を行なう。このようにして、給
送機構が作動可能状態となる。
次に、第18図に示すフローチャートと第1図,第8図
を参照してプリント開始後の作動を説明する。図示しな
いプリント釦が押され、あるいは通信により信号が入力
されてプリント開始される。光学記録装置Aにより変調
されたレーザビームにより副走査部D上のフィルムに画
像を描くことになる。そして作動が終了すると、フィル
ム高さ検出用フォトセンサー9によりマガジン10にフィ
ルムが残っているのかどうか検知し、フィルムが無いと
きにはフィルム無しの表示を行なう。フィルムが入って
いればリフティングモータ1を正転させるとともにパル
スカウンターをスタートさせる。そして予め設定された
フィルム1枚の厚さに相当するパルス数tに達すると、
リフティングモータ1の正転を停止させ、マガジン本体
14に挿入されたフィルム7の最上部が給送される状態と
なり、次のプリントの準備が完了する。
次に、第19図に示すフローチャートと第5図〜第7図
を参照してマガジン取り出しの動作について説明する。
マガジン10をプリンタ装置から取出すとき、先ず図示し
ないマガジン取り出し釦を押すと、マガジンカバー18の
巻取ローラ22を巻き戻し方向に回転させるように巻取モ
ータ29を逆転させるとともにタイマーをスタートさせ
る。このタイマーの設定値は通常の巻戻し動作に必要と
する時間よりも少し余分に設定されている。そして、巻
取用リミットスイッチ24により巻取ローラ22が初期位置
まで巻戻されたかどうかを検出する。このとき、巻取用
フォトセンサー23が必ずオフされてマガジンカバー18が
カセット本体14を遮光していることが条件になる。上記
タイマーのタイムシップ時を過ぎてもマガジンカバー18
がカセット本体の鍔部14aの孔14cを覆っていないとき
は、遮光トラブルが発生しており、直ちに巻取モータ22
を停止するとともにエラー表示を行なう。
巻取リミットスイッチ24が巻取ローラ22の初期位置を
検出すると、巻取モータ22の逆転を止め、ロックソレノ
イド34をオンしてドロワーの係止を解除し、ドロワーを
引き出してマガジン10が取り出すことが可能となる。
第20図に示すフローチャートは、第14図に示すメイン
のフローチャートに基づくルーチンとは別に、常にある
周期毎にチェックを行なうルーチンを示している。即
ち、マガジン10がプリンタ本体21から取り出せるかどう
かを検出するもので、図示しないマガジンロード釦が押
されると、プリントが終了しているかどうかを検出し、
プリントが終了していればマガジン取出しが可能とな
る。
上記の実施例では、マガジンには、感光材であるフィ
ルムシートが積載して収容されているが、マガジンに積
載して収容されるシートとしては、フィルムシートに限
らず、印画紙等のシート状感光紙や普通紙等であっても
よいことは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明のシート給送装置のリ
フティング装置は、シートを給送位置に合せた状態で他
の部材と非接触の待機状態とし、シートを給送時のみ給
送ローラと接触させて確実に最上部の1枚のみを給送す
るように構成されているので、感光材のシート表面に圧
力がかかったり傷や跡をつけずに給送することが可能と
なる。また、シートの残り枚数に関係なくシートの高さ
を一定にして給送位置に合せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のシート給送装置のリフティング装置
が適用されるプリンタ装置の概略構成を示す側面図、 第2図は、本発明のプリンタに使用される感光材マガジ
ンの分解斜視図、 第3図は、上記第2図の遮光部材の拡大断面図、 第4図は、感光材マガジンの全体を示す斜視図、 第5図、プリンタ装置の側面図、 第6図は、ドロワーが引き出された状態を示す斜視図、 第7図は、マガジンカバーが開口された状態を示す斜視
図、 第8図は、フィルムリフティング機構を示す側断面図、 第9図(A),(B)は、大サイズ用および小サイズ用
カセットと、給送ローラの関係を示す断面図、 第10図は、給送機構を示す斜視図、 第11図は、給送ローラと感光材の位置関係を説明するた
めの線図、 第12図(A),(B)は、給送ローラの側面図、 第13図(A),(B),(C),(D)は、マガジンと
給送機構との関係を説明するための斜視図および側面
図、 第14図〜第20図は、プリンタの作動を説明するためのフ
ローチャートである。 1……リフティングモータ 3……送りねじ軸 5……リフティングロッド 6……カードボード 7……シート 8……シート上面検出部材 9……シート高さ検出用フォトセンサー 10……マガジン 12……下限位置検出用スイッチ 14……マガジン本体 15,15a,15b……給送ローラ 39……リフティングロッド取付板 50……さばきガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武井 一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 毛呂 文則 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 冨田 裕司 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセット内に積載して収納されたシートを
    給送ローラによって給送するローラ給送方式のシート給
    送装置において、 カセット内のシートを上昇させて、シート給送位置より
    も上方に設けられているシート上面検出部材に接触させ
    た後、シートを所定量下降させてシート給送位置に停止
    させ、シート表面を給送ローラから非接触状態に維持さ
    せるようにしたことを特徴とするシート給送装置のリフ
    ティング装置。
  2. 【請求項2】給紙ローラは、略半月形状であることを特
    徴とする請求項1に記載のシート給送装置のリフティン
    グ装置。
  3. 【請求項3】シート幅に対応して異なる外径の給送ロー
    ラを使用するローラ給送方式のシート給送装置におい
    て、使用される給送ローラの外径に応じて、シートを下
    降させる所定量を異なるように設定したことを特徴とす
    る請求項1に記載のシート給送装置のリフティング装
    置。
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