JP2543595B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2543595B2
JP2543595B2 JP1148712A JP14871289A JP2543595B2 JP 2543595 B2 JP2543595 B2 JP 2543595B2 JP 1148712 A JP1148712 A JP 1148712A JP 14871289 A JP14871289 A JP 14871289A JP 2543595 B2 JP2543595 B2 JP 2543595B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、複写機またはプリンタ等の画像形成装置に
係り、詳しくは自動的に着脱するカセットを備えた画像
形成装置に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、複写機、プリンタ等に使用される転写材用カセ
ットは、転写材の補給、転写材のサイズ変更等の為に装
置本体に対して脱着可能になっている。また、装置本体
に対する脱着の方向としては、装置本体の側面の方向に
引き出すタイプと装置本体の前面の方向に引き出すタイ
プとがあり、近年特に、 (a)装置本体の設置スペースを必要としないこと。
(b)転写材の補給時には、カセットを装置本体から抜
き出さなくとも補給が可能である。
(c)前面操作にして、取り扱いがやり易いこと。
等の理由で前面方向に引き出すタイプ(フロントローデ
ィングタイプと称す)のものが増えてきている。
また、そうしたフロントローディングタイプのカセッ
トを、モータ等の駆動源を用い自動的に装置本体への抜
き差しを行うオートローディングタイプのカセットも考
えられている。以下、従来のオートローディングの一実
施例について、図面を用いて説明する。
第5図は、上記従来例の複写機の断面図であり、第6
図はそのオートローディング機構の斜視図である。転写
材51を収納するカセット52は、複写機本体の最下部に位
置している。このような形態のカセット52を有するオー
トローディングの機構を第6図に示す。同図において、
駆動源である正逆転可能なモータ53は、このモータ53か
らの駆動力を左右両側に同期して伝達させるための軸54
により左右に動力を伝え、夫々等大のギヤ55,56、スプ
ロケット57及びギヤ58,59,スプロケット60を介して、チ
ェーン61,62に伝達している。そして、第5図に示すよ
うに、チェーン61,62には、このチェーン61,62の隣接す
るピンを介して、ピン63,64が支持されている。なお、6
5,66は従動スプロケットである。また、これ等装置は夫
々左右平行に配設された枠体、67,68に支持されてい
る。
また、カセット52には、チェーン61,62に設けられた
ピン63,64と係合する溝69,70が設けられていて、ピン6
3,64の駆動力を受けてカセット52を搬送する。
第7図は、装置本体の縦断面図で、一部に枠体67の側
面を示している。カセット52を装置本体内に挿入すると
き、チェーン61,62に設けられたピン63はカセット52の
溝69の溝部69aに挿入される位置に停止されている(即
ち従動スプロケット65の手前側)。この位置決めは、装
置本体に固設されたポジションセンサ71を、チェーン61
に取付けられた遮光板72が遮ることによって、決められ
る。従って、カセット52を案内レール73a,73b上に摺動
させて押し込むと、ピン63が溝69の溝部69aに挿入さ
れ、更に、カセット52を押し込むと、検知センサ74を押
し、図示しない制御装置に信号が送られ、この制御装置
によりモータ53が駆動される。この時モータ53により、
チェーン61が矢印A方向に移動すると共にピン63は溝69
の壁69bを押し、カセット52が駆動され、遮光板72がセ
ンサ75を遮ることにより、モータ53が停止し固定され
る。この場合ピン63がスプロケット57の最先端部で停止
するようになっている。
カセット52を本体から取出す場合には、図示しない釦
により信号を入力することにより、モータ53を逆転さ
せ、矢印B方向にカセット52を移動させ、前記したよう
に遮光板72がポジションセンサ71を遮った所で停止さ
せ、カセット52を更に引き出すと、ピン63は溝部69aか
ら抜け出す。そして、ピン63により再度カセット52を挿
入することができる。ピン64はピン63と全く同様の作用
をする。
また、カセット52に取付けられた当板76に、装置本体
に設けられた圧縮ばね77が圧接し、製造上の誤差があっ
ても、カセット52が装置本体に対する位置(即ち転写材
の前奥の位置)をガタなく整置するようになっている。
なお、78は感光ドラムであり、79は転写材を感光ドラ
ム78がら画像の転写を受けるために給紙する給紙ローラ
であり、図示しないモータに連結された軸80に固定され
ている。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述従来例では、下記のような欠点が
あった。
(1)カセット52を停止位置に整置するために、第7図
に示す圧縮ばね77のようなクッション部材を設ける必要
がある。
(2)カセット52の溝69の溝部69aにピン63を挿入する
ために、ピン63を位置Cに停止させる必要があり、セン
サ71と遮光板72とを設けなければならない。同様にセン
サ75も設けなければならない。
(3)カセット52を搬送・駆動するモータ53の稼動音が
大きい。
そこで、本発明は、エネルギ蓄積手段を設けて、簡易
にカセットを所定の位置にセットするカセット搬送装置
を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例
えば第1図及び第2図を参照して示すと、カセット(3
8)を自動的に着脱するカセット搬送装置(30)を有す
る画像形成装置において、該画像形成装置の駆動源(2
2)により前記カセット(38)を搬送する駆動エネルギ
を蓄積するエネルギ蓄積手段(27)と、前記駆動源(2
2)と前記エネルギ蓄積手段(27)との間に動力伝達を
断接する動力伝達制御手段(17)と、前記エネルギ蓄積
手段(27)と前記カセット搬送装置(30)との間に前記
カセット(38)の搬送方向を切換える搬送方向切換手段
(6),(7)と、を設けたことを特徴とする。
(ホ) 作用 以上構成に基づき、エネルギ蓄積手段(27)によりカ
セット搬送装置(30)を駆動し、該カセット搬送装置
(30)によりカセット(38)を自動的に画像形成装置に
着脱する。この際、前記搬送方向切換手段(6),
(7)によりカセット(38)の搬送方向を切換えて前記
カセット(38)を着脱する。また、前記エネルギ蓄積手
段(27)にカセット(38)を駆動するエネルギを前記駆
動源(22)から前記動力伝達制御手段(17)を介して所
要の時点に供給する。
なお、前記カッコ内の符号は例示であって、何等構成
を限定するものではない。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の実施例を第1図及び第2図を参照して
説明する。
1はカセット駆動装置であり、2は従来例を説明した
第6図に示した軸54に相当するカセット駆動軸である。
そして、この軸2の端部にギヤ2aが取付けられている。
また、内側にドッグクラッチ3a、4aを有する一対の対向
するベベルギヤ3,4が装置1に回転自在に支持され、こ
れらベベルギヤ3,4の中心に軸5が回転自在かつ軸心方
向移動自在に支持されている。そして、この軸5の一端
に前記ギヤ2aに噛み合う幅広いギヤ5aが固定され、ベベ
ルギヤ3,4の中間にドッグが固定され、前記軸5の他端
に図示しない回転接手等を介して、ソレノイド7が接続
されている。そして、圧縮ばね8がソレノイド7とベベ
ルギヤ4との間に介装されている。
また、ベベルギヤ3,4に噛み合うベベルギヤ9を端部
に固定した軸10が軸承台11に矢印D方向にのみ回軸を許
すワンウェイクラッチ12を介して軸支されると共に、軸
10に対して矢印E方向のみ回転を許すワンウェイクラッ
チ13を介して、ギヤ14が軸10に軸支されている。そし
て、このギヤ14に噛み合うギヤ15が軸16の一端部に固定
され、この軸16の他端部に電磁クラッチ17を介してギヤ
18が固定され、このギヤ18に噛み合うギヤ19が軸20の一
端に固定され、この軸20の他端にプーリ21が固定され、
このプーリ21と、画像形成装置のモータ22の軸に設けた
プーリ23とにベルト24が巻き掛けられている。
また、軸16に円板25が取付けられ、この円板25の円周
部に多数のスリットが設けられ、このスリットを検知す
るセンサ26が設けられ、更に巻きばね27の一端が軸16に
取付けられ、他端が装置1に取付けられている。
次に、第2図を参照してカセット搬送装置30の要点を
説明する。
平行な枠体にカセット駆動軸2が軸支され、一対のギ
ヤを介して、スプロケット31が軸2に駆動される。そし
て、従動スプロケット32とスプロッケト31とにチェーン
33が巻掛けられている。そして、チェーン33にピン34と
外側を向いた突き当板35とが取付けられ、枠体の上部と
下部の中間に突き当部材36,37が設けられている。そし
て、突き当板35が突き当部材37の向う側に当接したとき
には、ピン34がスプロケット32の近傍で、カセット38の
溝39の水平部39aに挿入できる位置にセットされ、カセ
ット38が所定の位置に挿入されたときに、突き当板35が
突き当部材36の向こう側に当接するようになっている。
なお、40はマイクロスイッチであり、カセット38を枠体
に挿入して、カセット38がマイクロスイッチ40をオンさ
せると、第1図に示すソレノイド7をオンさせ、カセッ
ト駆動軸2がスプロケット31を矢印F方向に回転させる
ようになっている。
次に、本実施例の作用を説明する。
画像形成装置に通電されているときに、カセット38を
挿入すると、カセット38の溝39の水平部39aがピン34に
挿入され、ついで、カセット38がマイクロスイッチ40を
オンさせると、このマイクロスイッチ40の信号により、
ソレノイド7がオンされ、軸5が圧縮ばね8の付勢に抗
して第1図において向う側に押圧され、ドッグ6がベベ
ルギヤ3のドッグクラッチ3aに係合して、巻ばね27の付
勢力により、軸16、ギヤ15を介してギヤ14が矢印Eと逆
方向に付勢され、ワンウェイクラッチ13を介して軸10が
矢印D方向に回転するように付勢され、ベベルギヤ3が
反時計回りに回転付勢され、ドッグ6を介して軸5が反
時計方向に回転するように付勢され、ギヤ5a,2aを介し
てカセット駆動軸2が、第1図において、時計回りに回
転し、スプロケット31が矢印F方向に回転し、矢印G方
向にチェーン33が移動する。従ってピン34が先ず下方に
移動して、溝39の下方に係合して、壁39bを押圧し、カ
セット38を矢印G方向(挿入方向)に移動する。そし
て、突き当板35が突き当部材36に当接すると、巻ばね27
の付勢力が制止され、カセット38はチェーン33を介して
所定給紙位置にセットされる。
次に、カセット38を搬出する場合、図示しないカセッ
ト搬出釦をオンすると、ソレノイド7がオフして、ドッ
グ6がベベルギヤ4のドッグクラッチ4aに係止され、巻
ばね27の回転付勢力は前記とは逆に、軸2を反時計回り
に回転させ、スプロケット31、チェーン33、ピン34を介
してカセット38が搬出される。そして、突き当板35は突
き当部材36から離れて、突き当部材37に当接し、巻ばね
27の付勢力が制止される。そして、ピン34の位置は第2
図に示すようなカセット38の挿入待機位置に停止する。
そして、カセット38をピン34から取外しが可能になる。
また、センサ26により、円板25のスリット数を検知し
て、カセット38の挿入速度を計測し、このカセット38の
挿入、搬出の速度が異常に低下したとき、ソレノイド7
に信号を送って、ソレノイド7をオフすることにより、
挿入または搬出中のカセット38を搬出または挿入するこ
とができる。
即ち、カセット38を挿入時に手を挟んで操作者を負傷
させるとか、異物を挟んだり、カセット38の挿入姿勢が
異状で、カセット38等に異状な力がかかることを防止で
きる。
また、電磁クラッチ17を図示しない釦によりオンする
と、モータ22の回転力がプーリ23、ベルト24、プーリ2
1、軸20、ギヤ19,18、電磁クラッチ17、軸16を介して、
巻ばね27を矢印H方向に巻込み、巻ばね27に回転エネル
ギを蓄積する。この際、ワンウェイクラッチ13により、
ギヤ14の回転は軸10に伝わらず、モータ22により、カセ
ット駆動軸2を駆動することがない。そして、電磁クラ
ッチ17をオフすると、巻ばね27がほどかれようとして、
軸16を矢印Hと逆方向に回転させ、ワンウェイクラッチ
13を介して、軸10を矢印D方向に回転させる。なお、こ
の軸10の回転はソレノイド7がオンしてるときには、突
き当板35を介して、突き当部材36により制止され、ソレ
ノイド7がオフしているときには突き当部材37により制
止される。即ち、ワンウェイクラッチ13は巻ばね27を巻
き込む時には、軸10に対して、空回りし、例えば少しの
連れ回りが生じてもワンウェイクラッチ12が軸10の連れ
回りを制止する。また、巻ばね27が回転蓄積エネルギを
放出する時には、ワンウェイクラッチ13は軸16の回転を
軸10に伝え、ワンウェイクラッチ12は軸10の回転を自由
に許容する。
なお、前記した、ソレノイド7のオン、オフはマイク
ロスイッチ40のオン、オフに対応して行なわれる。マイ
クロスイッチ40がオンしているときに、ソレノイド7を
オフするには、例えば、ソレノイド7への給電回路にシ
ーリズにマイクロスイッチ40により断切するスイッチ
と、カセット搬出釦またはセンサ26の信号により断切す
るスイッチとを設け、カセット搬出釦またはセンサ26に
より断切するスイッチの作動時間をタイマー付とし、そ
のタイマーのタイミングをカセット38が充分搬出または
搬入できる時間にしておけばよい。
また、ドッグクラッチ3a,4aとドッグ6とによる代り
に、電磁クラッチによって、ベベルギヤ3,4の切換をし
てもよい。
また、センサ26により円板27のスリット数を計測し、
所定のスリット数だけカセット38が移動した時に、軸10
にブレーキを掛けるようにして、ピン34を夫々の低位置
に停止させるようにしてもよい。
次に、他の実施例を第3図を参照して説明する。構成
・作用が同じ部材は同符号を付して、その説明を省略す
る。
軸16にドラム41を取付け、このドラム41にゴムバンド
42が巻き付けられ、重り43がこのゴムバンド42の端部に
取付けられている。
かくすることにより、重りの位置エネルギが蓄積エネ
ルギとなる。
次に、更に他の実施例を第4図を参照して説明する。
この実施例においては、ゴムバンド42の一端はドラム
41に取付けられ、他端は装置1に固定されている。
かくすることにより、ゴムバンド42の伸びにより歪み
エネルギが蓄積される。
(ト) 発明の効果 以上説明したように、本発明によると、画像形成装置
の駆動源(22)から、動力伝達制御手段(17)によりエ
ネルギ蓄積手段(27)にエネルギを蓄積し、該エネルギ
蓄積手段(27)によりカセット搬送装置(30)を駆動す
るので、カセット搬送装置(30)用のモータを節減でき
ると共に、カセット搬送装置(30)の稼動音を減少でき
る。また、前記エネルギ蓄積手段(27)を前記カセット
搬送装置(30)の駆動源としているので、カセット(3
8)を停止するのに機械的突き当部材(36,37)を使用で
きるため、突き当部材(36,37)の位置調整するだけで
前記カセット(38)の停止位置が調節でき、前記カセッ
ト(38)の停止位置調節機構を簡易化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるカセット駆動装置の
概略説明図、第2図は本発明の一実施例におけるカセッ
ト搬送装置の斜視図、第3図及び第4図は他の実施例及
び更に他の実施例におけるカセット駆動装置の概略説明
図、第5図は従来の複写機本体の縦断側面図、第6図は
そのカセット搬送装置の斜視図、第7図は第6図の断面
側面図である。 6,7……搬送方向切換手段(ドッグ、ソレノイド)、17
……動力伝達制御手段(電磁クラッチ)、22……駆動源
(モータ)、27……エネルギ蓄積手段(巻ばね)、30…
…カセット搬送装置、38……カセット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットを自動的に着脱するカセット搬送
    装置を有する画像形成装置において、 該画像形成装置の駆動源により前記カセットを搬送する
    駆動エネルギを蓄積するエネルギ蓄積手段と、 前記駆動源と前記エネルギ蓄積手段との間に動力伝達を
    断接する動力伝達制御手段と、 前記エネルギ蓄積手段と前記カセット搬送装置との間に
    前記カセットの搬送方向を切換える搬送方向切換手段
    と、 を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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