JPH1087085A - シート収容装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート収容装置及び画像形成装置

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JPH1087085A
JPH1087085A JP8241841A JP24184196A JPH1087085A JP H1087085 A JPH1087085 A JP H1087085A JP 8241841 A JP8241841 A JP 8241841A JP 24184196 A JP24184196 A JP 24184196A JP H1087085 A JPH1087085 A JP H1087085A
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sheet
frame
image forming
forming apparatus
sheet storage
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JP8241841A
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Chikatsu Nagatsuka
千勝 長塚
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シートの補充やジャム処理時等に
シートの保全を確保するシート収容装置及びこれを備え
た画像形成装置を提供することを可能にすることを目的
としている。 【解決手段】 シート収容装置Bをシート収容トレイ1
と枠体フレーム3とに分離すると共に、連結リンク2に
よって連結して相対的にスライド可能で、且つ画像形成
装置本体Aに対してスライド可能に構成し、枠体フレー
ム3にリフター板9、ピックアップローラ14を退避させ
る突起22,26及び分離ローラ16を給送ローラ15から離間
させる突起35を配置して構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に着脱
可能に設けられるシート収容装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置に用いられるシート
収容装置はオフィスの省スペース化と操作性の向上を図
るため、シート収容装置を画像形成装置本体の前面側に
引き出す方式が主流になっている。この種の従来例を図
10〜図14を用いて説明する。図において、シートSを載
置収容するシート収容トレイ51は画像形成装置本体側に
設けられたスライドレール52に沿って画像形成装置本体
の前面側(図11の下側)に引き出し可能になっている。
【0003】シート収容トレイ51の内部には、支点53を
中心にして回動可能に構成された中板54が配置されてお
り、該中板54上にシートSが載置収容される。中板54は
リフター軸55により回動可能に配置されたリフター板56
が該リフター軸55を中心に図10の矢印a方向に回動して
上昇し、該リフター板56の端部が中板54の下面に当接す
ることで中板54を支点53を中心にして図10の矢印b方向
に回動して上昇させる。
【0004】前記リフター軸55の端部には、図11及び図
12に示す扇ギア57が固定されており、該扇ギア57はアイ
ドラギア58を介してモータ59に連結された入力ギア60に
噛合してリフター板56を上昇させる動力を得るようにな
っている。
【0005】そして、扇ギア57と入力ギア60が噛合して
モータ59から回転駆動力が伝達されると、リフター板56
が上昇し、シート給送方向に回転駆動されるピックアッ
プローラ61が最上位のシートSに接触してシートSを繰
り出す。その後、ピックアップローラ61よりも下流側に
配置され、シート給送方向に回転駆動される給送ローラ
62と、該給送ローラ62に圧接され、シート給送方向と反
対方向に回転駆動される分離ローラ63との共働作用によ
りピックアップローラ61により繰り出されたシートSが
一枚ずつ分離,給送されて下流側に搬送される。
【0006】モータ59、アイドラギア58及び入力ギア60
は、図11及び図12に示すように、画像形成装置本体に設
けられた支軸67により軸支されたモータ支持部材68に設
けられており、支軸67に対して入力ギア60と反対側に
は、一端が画像形成装置本体側に係合された引張りコイ
ルバネ69が係合されている。そしてこの引張りコイルバ
ネ69の引っ張り力により、モータ支持部材68は支軸67を
中心に図12の矢印c方向に常時付勢されており、これに
より、入力ギア60が扇ギア57から離間する方向に常時付
勢されている。
【0007】ピックアップローラ61は、給送ローラ62の
回転軸62aを中心に回動可能に設けられたピックアップ
ローラ支持部材70の端部に回転可能に設けられており、
自重により中板54上に載置されたシートSに圧接する。
【0008】ピックアップローラ支持部材70の端部下面
に対向する位置には、図13に示すように、画像形成装置
本体に回転可能に設けられた支軸72に固定されたレバー
71が設けられており、該支軸72の端部にはアーム73が固
定されている。アーム73には一端が画像形成装置本体に
係合されたねじりコイルバネ74が係合されており、この
ねじりコイルバネ74の弾性力によりアーム73は支軸72を
中心に図10の矢印d方向に常時付勢されている。これに
より、レバー71がピックアップローラ支持部材70を押し
上げてピックアップローラ61を上方に退避させる方向に
常時付勢している。
【0009】分離ローラ63は、図10に示すように、画像
形成装置本体に設けられた支軸75を中心に回動可能に軸
支された分離ローラ支持部材76に回転可能に軸支され、
図示しない付勢手段により給送ローラ62に圧接する方向
に常時付勢されている。分離ローラ支持部材76の一端部
にはバネ掛け軸77が設けてあり、該バネ掛け軸77に対向
する位置には、画像形成装置本体に設けられた支軸78を
中心に回動可能に軸支された解除リンク79が設けられて
いる。
【0010】解除リンク79の所定位置には、図13に示す
ように、一端が画像形成装置本体に係合された引張りコ
イルバネ80の他端が係合されており、この引張りコイル
バネ80の引っ張り力が分離ローラ63を給送ローラ62に圧
接する付勢力に勝り、これによって解除リンク79は支軸
78を中心に図13の矢印e方向に常時付勢されており、こ
れによって、解除リンク79の一端79aがバネ掛け軸77を
押圧して分離ローラ支持部材76を支軸75を中心に図10の
矢印f方向に回動し、分離ローラ63を給送ローラ62から
離間する方向に常時付勢している。
【0011】シート収容トレイ51の画像形成装置本体の
前面側(図11の下側)には、前カバー51aが設けられて
おり、該前カバー51aの上面で、前記モータ支持部材68
及びアーム73に対応する位置には、テーパ面64a,65a
を形成した突起64,65が夫々配置されている。また、シ
ート収容トレイ51のシート給送方向下流側の側面51b
で、前記解除リンク79に対応する位置にはテーパ面66a
を形成した突起66が配置されている。
【0012】前述の構成により、シート収容トレイ51を
画像形成装置本体から脱離して、突起64,65,66がモー
タ支持部材68、アーム73及び解除リンク79に夫々係合し
ない状態では、入力ギア60と扇ギア57との噛合が外れて
リフター板56は自重により下降した状態にあり、レバー
71がピックアップローラ支持部材70を持ち上げてピック
アップローラ61が上方に退避した状態にあり、解除リン
ク79がバネ掛け軸77を押圧して分離ローラ支持部材76を
回動させて分離ローラ63が給送ローラ62から離間した状
態に保持されている。
【0013】そして、シート収容トレイ51を画像形成装
置本体に対して装着する際に、突起64,65,66が夫々所
定のタイミングでモータ支持部材68、アーム73及び解除
リンク79に夫々係合する。
【0014】即ち、所定のタイミングで突起64がモータ
支持部材68の一端部に係合して引張りコイルバネ69の引
っ張り力に抗してモータ支持部材68を支軸67を中心に図
12の矢印g方向に回動して入力ギア60を扇ギア57に噛合
させ、モータ59の回転駆動力がアイドラギア58、入力ギ
ア60を介して扇ギア57に伝達され、リフター板56が中板
54を押し上げて中板54上に載置されたシートSを所定高
さに設定する。
【0015】また、所定のタイミングで突起65がアーム
73に係合してねじりコイルバネ74の弾性力に抗してアー
ム73を支軸72を中心に図10の矢印h方向に回動してレバ
ー71を下降させピックアップローラ61が下降して中板54
上のシートSに圧接する。
【0016】また、所定のタイミングで突起66が解除リ
ンク79の他端79bに係合して引張りコイルバネ80の引っ
張り力に抗して解除リンク79を支軸78を中心に図13の矢
印i方向に回動してバネ掛け軸77に対する押圧力を解除
し、分離ローラ63が給送ローラ62に圧接する。
【0017】上記構成において、リフター板56の下降動
作、ピックアップローラ61の昇降動作、分離ローラ63の
給送ローラ62に対する圧接/離間動作を制御する突起6
4,65,66の形状は、シート収容トレイ51の画像形成装
置本体への装着時の抵抗をなくすために一定領域のテー
パ面64a,65a,66aが設けてあり、このテーパ面64
a,65a,66aの作用により、リフター板56の下降動
作、ピックアップローラ61の昇降動作、分離ローラ63の
給送ローラ62に対する圧接/離間動作は瞬間的に遷移す
るものではなく、所定の時間を要して徐々に作動するよ
うになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の技術では、例えば、画像形成装置を使用している
途中でシートSを補給しようとすると、ピックアップロ
ーラ61が中板54上の最上位のシートS面上に落下してい
る状態でシート収容トレイ51が画像形成装置本体から引
き出され、ピックアップローラ61に拘束されているシー
トSがシート収容トレイ51と一体的に移動するためにシ
ートSにループが出来てダメージを与えたり、破損させ
る虞がある。
【0019】また、画像形成装置本体内でジャムが発生
し、給送ローラ62と分離ローラ63との間にシートSが挟
まれた状態で停止した場合、ジャム処理をするために画
像形成装置本体からシート収容トレイ51を引き抜くと、
給送ローラ62と分離ローラ63とに挟まれたシートSの一
部が拘束された状態で、該シートSの他部がシート収容
トレイ51と一体的に移動するためにシートSが破損する
虞があり、破損したシートSが原因となって更に次のジ
ャムが再発する虞もある。
【0020】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、シートの補充やジャム処理時
等にシートの保全を確保するシート収容装置及びこれを
備えた画像形成装置を提供せんとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、画像形成装置本体に対
してスライド可能な枠体フレームと、該枠体フレームに
対してスライド可能で、シートを収容するシート収容ト
レイと、前記枠体フレームとシート収容トレイとを連結
する連結手段とを有することを特徴とするシート収容装
置である。
【0022】本発明は、上述の如く構成したので、シー
ト収容装置のシートを載置収容するシート収容トレイ
と、枠体フレームとを二つに分離し、シート収容トレイ
を該枠体フレーム内に収納可能で、且つ該枠体フレーム
に対してスライド可能に構成し、更にシートの動きを操
作する機能手段としてのピックアップローラの昇降動
作、給送ローラと分離ローラとの圧接離間動作及びリフ
ター板の下降動作等を制御する制御手段となる突起を枠
体フレームに配置して構成したことで、シート収容トレ
イを画像形成装置本体から引き出す場合には、先ず、シ
ート収容トレイを画像形成装置本体に固定した状態で枠
体フレームのみを画像形成装置本体から引き出して、リ
フター板の下降、ピックアップローラの退避及び給送ロ
ーラと分離ローラとの離間等を完了させた後、シート収
容トレイを画像形成装置本体から引き出すことが出来
る。
【0023】これによって、シート収容トレイの最上位
のシートにループが出来てダメージを与えたり、破損さ
せる虞もなく、ジャムしたシートが破損することなく確
実にジャム処理出来、破損したシートが原因となってジ
ャムが再発する虞もない。
【0024】また、シート収容トレイを画像形成装置本
体に装着する場合には、先ず、枠体フレームを画像形成
装置本体から引き出した状態で、リフター板の下降、ピ
ックアップローラの退避及び給送ローラと分離ローラと
の離間等が確実に保持されている状態でシート収容トレ
イをスライドさせて画像形成装置本体に装着した後、枠
体フレームをスライドさせて画像形成装置本体に装着す
ることが出来る。
【0025】これによって、シート収容トレイの装着中
にピックアップローラが最上位のシート上面に落下する
ことがなく、シート収容トレイの最上位のシートにルー
プが出来てダメージを与えたり、破損させる虞もない。
【0026】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るシート収容
装置及びこれを備えた画像形成装置の一例として複写機
に適用した場合の一実施形態を具体的に説明する。図1
は本発明に係るシート収容装置を前面側から見た場合の
構成を示す断面説明図、図2は本発明に係るシート収容
装置の構成を示す平面説明図、図3(a)は連結手段の
構成を示す平面図、図3(b)は連結手段の構成を示す
側断面説明図、図4(a)はシート収容トレイの位置決
め手段の構成を示す断面説明図、図4(b)は枠体フレ
ームの位置決め手段の構成を示す断面説明図、図5はリ
フター部の構成を示す平面説明図、図6はリフター部の
構成を示す側断面説明図、図7はピックアップ部の構成
を示す平面説明図、図8はアームと突起との係合を示す
図、図9は本発明に係るシート収容装置を備えた画像形
成装置の構成を示す断面説明図である。
【0027】図1及び図2において、紙や合成樹脂等で
構成されるシートSを載置収容するシート収容装置B
は、モールド製の枠体で構成されるシート収容トレイ1
と、該シート収容トレイ1を内部に収容可能な枠体フレ
ーム3と、該枠体フレーム3に一体で取り付けられた前
カバー3aと、シート収容トレイ1と枠体フレーム3と
をスライド可能にガイドするガイド軸4等を有して構成
されている。
【0028】シート収容トレイ1は、図3(b)に示す
ように、連結手段となる連結リンク2及び枠体フレーム
3に配置されたガイド軸4を介して該枠体フレーム3に
対して画像形成装置本体Aの前面側(図2の下側)にス
ライドして引き出し可能に構成されている。
【0029】一方、前記枠体フレーム3は図1の左右で
画像形成装置本体A側に設けられた一対のスライドレー
ル5を介して両サイドで保持され、操作の軽快感を持た
せて該スライドレール5に沿って画像形成装置本体Aの
前面側(図2の下側)にスライドして引き出し可能にな
っている。
【0030】枠体フレーム3の画像形成装置本体Aの前
面側(図2の下側)には、前カバー3aが設けられてお
り、該前カバー3aの上面で、詳しくは後述するモータ
支持部材18及びアーム27に対応する位置には、制御手段
となるテーパ面22a,26aを形成した突起22,26が夫々
配置されている。また、枠体フレーム3のシート給送方
向下流側の側面3bで、後述する解除リンク33に対応す
る位置には制御手段となるテーパ面35aを形成した突起
35が配置されている。
【0031】シート収容トレイ1の内部には、支点6を
中心にして回動可能に構成された中板7が配置されてお
り、該中板7上にシートSが載置収容される。中板7は
リフター軸8により回動可能に配置されたリフター板9
が該リフター軸8を中心に図1の矢印a方向に回動して
上昇し、該リフター板9の端部が中板7の下面に当接す
ることで中板7を支点6を中心にして図1の矢印b方向
に回動して上昇させる。
【0032】リフター板9の回動動作により中板7上に
載置されたシートSを昇降させるシート収容トレイ1
は、その底部にガイド軸4に係合する凹み部1aが引き
出し方向に2箇所形成され、この凹み部1aがガイド軸
4に係合してガイドされ、シート収容トレイ1が枠体フ
レーム3に対してスムーズに前後方向(図2の上下方
向)にスライドする。
【0033】また、シート収容トレイ1と枠体フレーム
3とは、図2に示すように、シート収容トレイ1の外側
面に突設した中心軸1bと、枠体フレーム3の内側面に
突設したガイド軸3cとに連結リンク2が係合して左右
2箇所で連結されており、この連結リンク2を介して決
定されるスライド量L1 の範囲でシート収容トレイ1と
枠体フレーム3とは相対的に移動可能になっている。
【0034】即ち、図2に示すように、シート収容トレ
イ1を画像形成装置本体A内の所定位置に保持したま
ま、枠体フレーム3を該画像形成装置本体Aに対して手
前側(図2の下側)に引き出した状態では、枠体フレー
ム3に対してシート収容トレイ1が後側(図2の上側)
に位置するようになっている。図3(a),(b)は、
この時の連結リンク2の状態を示した図である。
【0035】図3(a),(b)に示すように、連結リ
ンク2は、シート収容トレイ1に設けられた中心軸1b
を中心に回動可能に設けてあり、連結リンク2の一端部
には、一端がシート収容トレイ1に設けられたピン1c
に係合された加圧バネ36が係合されている。この加圧バ
ネ36の引っ張り力によって連結リンク2は中心軸1bを
中心にして常時図3(b)の矢印j方向に付勢されてい
る。
【0036】連結リンク2の本体には、図3(b)に示
すように、L字形状の溝2aが形成されており、該溝2
aに枠体フレーム3に設けられたガイド軸3cが嵌入さ
れている。そして、ガイド軸3cが溝2a内を移動或い
は保持部2b内に落ち込んで保持されることで、シート
収容トレイ1と枠体フレーム3とが相対的に移動する前
記スライド量L1 の範囲が設定されている。
【0037】そして、ガイド軸3cが溝2a内を移動す
る範囲にある時、シート収容トレイ1と枠体フレーム3
とが第1のポジションとなり、ガイド軸3cが保持部2
b内に落ち込んで保持される時、シート収容トレイ1と
枠体フレーム3とが第2のポジションとなる。
【0038】上記構成により、図2及び図3(a),
(b)に示すように、枠体フレーム3が画像形成装置本
体Aから完全に引き出された状態では、加圧バネ36の引
っ張り力により連結リンク2が中心軸1bを中心に図3
(b)の矢印j方向に付勢され、ガイド軸3cが溝2a
の保持部2bに圧接係合する。
【0039】そして、この状態から枠体フレーム3を画
像形成装置本体Aに押し込んで装着する際には、前カバ
ー3aを図3(b)の矢印l方向に略水平方向に押して
枠体フレーム3を画像形成装置本体Aに挿入するため、
加圧バネ36の付勢力によって枠体フレーム3のガイド軸
3cが連結リンク2の溝2aの保持部2bに形成された
当接部2cを押圧した状態を保持したまま、枠体フレー
ム3がシート収容トレイ1と一定のスライド量L1 を保
持した第2のポジションの状態で画像形成装置本体A内
に押し込まれる。
【0040】そして、シート収容トレイ1が図4(a)
に示して後述するラッチ40に係合して位置決めされる所
定の位置まで画像形成装置本体Aに対して押し込まれた
時点で、画像形成装置本体A側に設けられた解除部材と
なる誘導ブロック37が連結リンク2の端部に設けた突起
部2cに当接摺動し、これによって、連結リンク2が加
圧バネ36の引っ張り力に抗して中心軸1bを中心に図3
(b)の矢印k方向に回動し、ガイド軸3cが溝2aの
保持部2bから脱離して第1のポジション状態に遷移す
る。
【0041】この時、シート収容トレイ1は図4(a)
に示して後述するラッチ40に係合されて位置決め面40c
に当接して係止され、押し込みによるスライド動作が停
止するが、枠体フレーム3及び前カバー3aは引き続き
押し込まれ、ガイド軸3cが連結リンク2の溝2aを移
動して画像形成装置本体A内に装着される。
【0042】前述したように、リフター板9の下降動作
を制御する突起22及びシート給送回転体となるピックア
ップローラ14の昇降動作を制御する突起26は枠体フレー
ム3の前カバー3aの上面に取り付けられており、給送
分離回転体対となる給送ローラ15と分離ローラ16との圧
接/離間動作を制御する突起35は枠体フレーム3の側面
3bに夫々設けてあるため、シート収容トレイ1に収容
されたシートSが画像形成装置本体Aの所定位置に位置
した後、リフター板9の昇降動作、ピックアップローラ
14の昇降動作及び給送ローラ15と分離ローラ16の圧接/
離間動作が開始されるため、シートSの装填時のトラブ
ルが避けられシートSの保全が維持できる。
【0043】シート収容トレイ1の画像形成装置本体A
に対しての位置決め及び保持を行う位置決め手段の構成
を図4(a),(b)を用いて詳細に説明する。図4
(a)に示すように、枠体フレーム3の後部にはシート
収容トレイ1の位置決め軸1dが貫通する穴3dが設け
てある。一方、画像形成装置本体A側には、該装置本体
Aに設けられた支軸38を中心に引張りコイルバネ39によ
り常時図4(a)の矢印m方向に付勢力を与えられた位
置決め手段となるラッチ40が設けられている。
【0044】前記ラッチ40は、シート収容トレイ1の画
像形成装置本体Aに対する装着時の挿入方向(図4
(a)の左から右方向)に対向して形成されたテーパ面
40aと、シート収容トレイ1の画像形成装置本体Aに対
する脱離時の引き出し方向(図4(a)の右から左方
向)に対向して形成されたテーパ面40bと、位置決め面
40cの3つの面を有しており、シート収容トレイ1の着
脱時のクリック感は、引張りコイルバネ39とラッチ40の
テーパ面40a,40bによって実現されている。
【0045】上記構成により、シート収容トレイ1が画
像形成装置本体Aに対して図4(a)の左から右方向に
挿入されて装着される時、図4(a)に示すように、シ
ート収容トレイ1の位置決め軸1dがラッチ40のテーパ
面40aに当接摺動して引張りコイルバネ39の引っ張り力
に抗してラッチ40を支軸38を中心にして図4(a)の矢
印mと反対方向に回動させてラッチ40を退避させ、位置
決め軸1dがラッチ40のテーパ面40aを通過してテーパ
面40bに差しかかると、引張りコイルバネ39の引っ張り
力によってラッチ40が支軸38を中心にして図4(a)の
矢印m方向に回動して位置決め軸1dがテーパ面40bに
当接摺動してテーパ面40bと位置決め面40cとの間に形
成された溝部に嵌入されて保持され、位置決め軸1dが
位置決め面40cに当接してシート収容トレイ1が画像形
成装置本体Aに対して保持されて位置決めされる。
【0046】一方、前カバー3aの内部には、図4
(b)に示すように、前カバー3aに設けられた支軸3
dを中心に一端が前カバー3aに設けられたピン3eに
係合された引張りコイルバネ41に係合されて図4(b)
の矢印n方向に常時付勢力を与えられた位置決め手段と
なるラッチ42が設けられている。
【0047】前記ラッチ42は、シート収容トレイ1の画
像形成装置本体Aに対する装着時の挿入方向(図4
(b)の左から右方向)に対向して形成されたテーパ面
42aと、シート収容トレイ1の画像形成装置本体Aに対
する脱離時の引き出し方向(図4(b)の右から左方
向)に対向して形成されたテーパ面42bとを有してお
り、画像形成装置本体A側に設けられた位置決め軸43が
前カバー3aの上面開口部3gから突出したテーパ面42
bに当接係合することで、前カバー3a及びこれに固定
された枠体フレーム3が位置決めされる。
【0048】上記構成により、枠体フレーム3が画像形
成装置本体Aに対して図4(b)の左から右方向に押し
込まれて装着される時、図4(b)に示すように、画像
形成装置本体Aに設けた位置決め軸43がラッチ42のテー
パ面42aに当接摺動して引張りコイルバネ41の引っ張り
力に抗してラッチ42を支軸3dを中心にして図4(b)
の矢印nと反対方向に回動させてラッチ42を退避させ、
位置決め軸43がラッチ42のテーパ面42aを通過してテー
パ面42bに差しかかると、引張りコイルバネ41の引っ張
り力によってラッチ42が支軸3dを中心にして図4
(b)の矢印n方向に回動して位置決め軸43がテーパ面
42bに当接した状態で後述する加圧板バネ44の押圧力と
コイルバネ41の引っ張り力とが釣り合って保持され、前
カバー3aに固定された枠体フレーム3が画像形成装置
本体Aに対して保持されて位置決めされる。
【0049】また、図2に示すように、前カバー3aの
後面で、シート収容トレイ1に対向する位置には、該シ
ート収容トレイ1の前面に当接し得る加圧板バネ44が設
けてあり、シート収容トレイ1と前カバー3aが上記の
ように位置決めされた状態でシート収容トレイ1の前側
面が前カバー3aに設けられた加圧板バネ44に当接して
加圧板バネ44を押圧すると、加圧板バネ44の弾性力によ
って前カバー3aとシート収容トレイ1との間に所定の
斥力が作用し、これによって、画像形成装置本体Aに対
してシート収容トレイ1と前カバー3aに固定された枠
体フレーム3とが所定の位置に位置決めされる。
【0050】また、図4(a),(b)に示すように、
シート収容トレイ1を画像形成装置本体Aから引き抜く
方向に発生する抵抗力としてラッチ40のテーパ面40bと
引張りコイルバネ39により発生する抵抗力をF1 、ラッ
チ42のテーパ面42bと引張りコイルバネ41により発生す
る抵抗力をF2 とし、この相互関係が{F1 >F2 }と
なるように、夫々のテーパ面40b,42bの角度と引張り
コイルバネ39,41のバネ係数を設定する。
【0051】これにより、シート収容トレイ1を画像形
成装置本体Aから引き出す際に、シート収容トレイ1は
画像形成装置本体Aに対して所定の位置に保持されたま
ま、前カバー3a及び枠体フレーム3のみを先行して画
像形成装置本体Aから引き出すことが出来るようになっ
ている。
【0052】従って、リフター板9の退避を制御する突
起22、ピックアップローラ14の退避を制御する突起26及
び給送ローラ15と分離ローラ16との離間を制御する突起
35がシート収容トレイ1内に収容されたシートSの移動
動作に先行して移動することになる。
【0053】そして、前カバー3a及び枠体フレーム3
が画像形成装置本体Aから所定量だけ引き出されて、夫
々の突起22,26,35が相手部材との係合が解除されてフ
リーとなった後、図3(b)に示す連結リンク2の溝2
a内を移動してきた枠体フレーム3側のガイド軸3c
は、連結リンク2の突き当て部2dに突き当たった後、
更に枠体フレーム3が引き出されると、次には、シート
収容トレイ1を保持していたラッチ40の係止状態が解除
され、枠体フレーム3の引き出し動作に連動してシート
収容トレイ1も画像形成装置本体Aから一緒に引き出さ
れる。
【0054】この時、連結リンク2は、加圧バネ36の引
っ張り力により図3(b)に示す第2のポジション状態
に遷移し、次の装着動作に備えた状態になっている。
【0055】上記構成において、シート収容トレイ1を
画像形成装置本体Aに押し込んで装着した後、前カバー
3a及び枠体フレーム3を画像形成装置本体Aに押し込
んで装着した状態で、リフター板9が中板7上に載置さ
れたシートSを所定高さ位置に設定し、ピックアップロ
ーラ14により最上位のシートSが繰り出されると、ピッ
クアップローラ14よりも下流側に配置されたシート給送
方向に回転駆動される給送ローラ15と、該給送ローラ15
に圧接され、シート給送方向と反対方向に回転駆動され
る分離ローラ16との共働作用によりピックアップローラ
14により繰り出されたシートSが一枚ずつ分離,給送さ
れて下流側に搬送される。
【0056】これ等のシート給送手段と、シート収容ト
レイ1にはシートSの補給及びシートSのジャム処理の
ための各種のメカニズムが準備されている。
【0057】ここで、リフター板9の周辺の構成につい
て図1、図5、図6を用いて詳細に説明する。図5及び
図6に示すように、リフター軸8の端部には、扇ギア10
が固定されており、該扇ギア10はアイドラギア11を介し
てモータ12に連結された入力ギア13に噛合してリフター
板9を上昇させる動力を得るようになっている。
【0058】そして、扇ギア10と入力ギア13が噛合して
モータ12から回転駆動力が伝達されると、リフター板9
が上昇し、シート給送方向に回転駆動されるピックアッ
プローラ14が最上位のシートSに接触してシートSを繰
り出す。リフター板9は中板7上に載置された最上位の
シートSが給送に最適な高さを維持できるように一定の
高さに制御される。
【0059】リフター板9はシート収容トレイ1の操作
性及びシートSが減少しても最上位のシートSを最適な
高さ位置に合わせるためにモータ12等を利用した細かな
制御が必要になる。従って、リフター板9及び該リフタ
ー板9を駆動する駆動メカニズム等は画像形成装置本体
A側に設けるのが一般である。従って、枠体フレーム3
にはリフター板9が貫通する開口部3fが設けられてい
る。
【0060】しかし、シートSの給送時にはシート収容
トレイ1の引き抜きの妨げにならないようにシート収容
トレイ1の動きに連動した退避機構が同時に必要にな
る。扇ギア10の駆動入力にはモータ12を使用するが、こ
のモータ12は、アイドラギア11及び入力ギア13と共に、
図5及び図6に示すように、画像形成装置本体Aに設け
られた支軸17により軸支されたモータ支持部材18に固定
して配置されている。
【0061】19はアイドラギア11のアイドラ軸11aを中
心に引張りコイルバネ20の引っ張り力により扇ギア10方
向に付勢されている駆動入力支持板であり、アイドラ軸
11aと同軸上のアイドラギア11を介してモータ12の回転
駆動が入力ギア13に伝達される。
【0062】モータ支持部材18の支軸17に対して入力ギ
ア13と反対側の端部には、一端が画像形成装置本体A側
に係合された引張りコイルバネ21が係合されている。そ
してこの引張りコイルバネ21の引っ張り力により、モー
タ支持部材18は支軸17を中心に図6の矢印c方向に常時
付勢されており、これにより、入力ギア13が扇ギア10か
ら離間する方向に常時付勢されて枠体フレーム3の前カ
バー3aの上面に設けられた突起22と係合し得るように
なっている。
【0063】そして、フリーの状態では、扇ギア10と入
力ギア13が離間し、突起22とモータ支持部材18が係合し
た時、モータ支持部材18が支軸17を中心にして揺動し、
扇ギア10と入力ギア13とが噛み合い、モータ12の回転駆
動力が接続される結果、中板7がリフター板9に押し上
げられる。
【0064】そして、中板7上に載置された最上位のシ
ートSの高さを検知する図示しないセンサの出力信号を
基にモータ12を制御することにより、最上位のシートS
の高さの微小調整が可能になる。
【0065】一方、シート収容トレイ1を画像形成装置
本体Aから引き抜く時には、先ず、枠体フレーム3を画
像形成装置本体Aから引き抜いて、枠体フレーム3の前
カバー3a上面に配置した突起22がモータ支持部材18に
当接係合した位置から外れてモータ支持部材18が引張り
コイルバネ21の引っ張り力により支軸17を中心にして図
6の矢印c方向に回動し、扇ギア10と入力ギア13の噛み
合いが外れて、リフター板9、リフター軸8、扇ギア10
がフリーになるため、中板7或いは該中板7上に載置さ
れたシートSの自重によって落下してリフター板9が退
避し、枠体フレーム3が引き抜かれた後から引き抜かれ
るシート収容トレイ1が干渉なく引き出せる。
【0066】突起22の形状は、モータ支持部材18との係
合がスムーズに行われるようにテーパ面22aと保持部と
なる保持面22bで構成されている。
【0067】次に、中板7上に載置された最上位のシー
トSに直接接触しているピックアップローラ14の周辺の
構成について図1、図7、図8を用いて詳細に説明す
る。ピックアップローラ14は、給送ローラ15の回転軸15
aを中心に回動可能に設けられたピックアップローラ支
持部材23の端部に回転可能に設けられており、ベルト等
を介して給送ローラ15と同期して回転する。また、ピッ
クアップローラ14は自重によって中板7上に載置された
最上位のシートSに圧接する。更には、図示しないソレ
ノイドにより給送時にシートSとの間隔を設けるために
最上位のシートS面から所定のタイミングで退避するよ
うになっている。
【0068】ピックアップローラ支持部材23の端部下面
に対向する位置には、画像形成装置本体Aに回転可能に
設けられた支軸24に固定され、ピックアップローラ支持
部材23を下から押し上げるレバー25が設けられており、
該支軸24の端部には枠体フレーム3の前カバー3aの上
面に設けられた突起26と係合するアーム27が固定されて
いる。
【0069】アーム27には一端が画像形成装置本体Aに
係合されたねじりコイルバネ28が係合されており、この
ねじりコイルバネ28の弾性力によりアーム27は支軸24を
中心に図1の矢印d方向に常時付勢されている。これに
より、レバー25がピックアップローラ支持部材23を押し
上げてピックアップローラ14を上方に退避させる方向に
常時付勢している。
【0070】即ち、アーム27が突起26と係合せず、フリ
ーの状態では、ねじりコイルバネ28の作用によりピック
アップローラ支持部材23を上方に持ち上げ、突起26と係
合した時には、支軸24を中心にして回動してピックアッ
プローラ14が下がり、自重によって中板7上に載置され
た最上位のシートSに圧接して給送可能な状態になる。
【0071】一方、シート収容トレイ1を画像形成装置
本体Aから引き抜く時には、先ず、枠体フレーム3を画
像形成装置本体Aから引き抜き、該枠体フレーム3の前
カバー3aの上面に配置した突起26がアーム27に当接係
合する位置から外れてアーム27、支軸24及びレバー25が
ねじりコイルバネ28の弾性力によって支軸24を中心に図
1の矢印d方向に一体的に回動し、レバー25がピックア
ップローラ支持部材23を押し上げてピックアップローラ
14を退避し、枠体フレーム3の後から引き抜かれるシー
ト収容トレイ1が干渉なく引き出せる。
【0072】突起26の形状は、アーム27との係合がスム
ーズに行われるようにテーパ面26aと保持部となる保持
面26bで構成されている。
【0073】次に、給送ローラ15と分離ローラ16の周辺
の構成について図1、図7を用いて詳細に説明する。分
離ローラ16は、図1に示すように、画像形成装置本体A
に設けられた支軸29を中心に回動可能に軸支された分離
ローラ支持部材30に回転可能に軸支され、バネ掛け軸31
に係合された図示しない引張りバネにより支軸29を中心
に給送ローラ15に圧接する方向に常時付勢されている。
【0074】給送ローラ15は回転軸15aを中心に図1の
反時計回り方向(給送方向)に回転駆動され、分離ロー
ラ16は図示しないトルクリミッタを介して回転軸16aを
中心に図1の反時計回り方向(戻し方向)に回転駆動さ
れる。
【0075】ピックアップローラ14によって繰り出され
たシートSが一枚だけ給送ローラ15と分離ローラ16との
ニップ部に進入した場合には、シートSとローラ15,16
表面の摩擦力により前記トルクリミッタが作動して分離
ローラ16に伝達される回転駆動力が遮断され、シートS
に従動して給送方向に回転してシートSは給送ローラ15
と分離ローラ16とに挟持されて給送される。
【0076】また、ピックアップローラ14によって繰り
出されたシートSが複数枚給送ローラ15と分離ローラ16
とのニップ部に進入した場合には、最上位のシートSが
給送ローラ15により給送され、下位のシートSは分離ロ
ーラ16により押し戻され、最上位の一枚のシートSのみ
が分離されて給送される。
【0077】一方、給送ローラ15と分離ローラ16とにシ
ートSが挟持されて拘束された状態で画像形成装置本体
AでシートSのジャムが発生した場合、画像形成装置本
体Aからシート収容トレイ1を引き抜くと、給送ローラ
15と分離ローラ16とに挟持されて拘束されたシートSが
破れるため、給送ローラ15と分離ローラ16との圧接解除
機構が設けられている。
【0078】分離ローラ支持部材30の一端部に設けられ
たバネ掛け軸31に対向する位置には、画像形成装置本体
Aに設けられた支軸32を中心に回動可能に軸支された解
除リンク33が設けられている。解除リンク33には、フリ
ー状態で給送ローラ15と分離ローラ16とに挟持圧を発生
させている図示しない引張りバネに抗して給送ローラ15
と分離ローラ16とを離間する一端が画像形成装置本体A
に係合された引張りコイルバネ34の他端が係合されてお
り、この引張りコイルバネ34の引っ張り力によって解除
リンク33は支軸32を中心に図7の矢印e方向に常時付勢
されている。
【0079】これによって、解除リンク33の一端33aが
バネ掛け軸31を押圧して分離ローラ支持部材30を支軸29
を中心に図1の矢印f方向に回動し、分離ローラ16を給
送ローラ15から離間する方向に常時付勢している。
【0080】枠体フレーム3が画像形成装置本体A内に
装着されている状態では、枠体フレーム3の側面3bに
配置した突起35が解除リンク33の他端33bに当接係合し
て解除リンク33が引張りコイルバネ34の引っ張り力に抗
して支軸32を中心にして図7の矢印i方向に回動し、分
離ローラ16が給送ローラ15に圧接した状態を保持してい
る。
【0081】一方、シート収容トレイ1を画像形成装置
本体Aから引き抜く時には、先ず、枠体フレーム3を画
像形成装置本体Aから引き抜いて、シート収容トレイ1
の側面3bに配置した突起35が解除リンク33に当接係合
する位置から外れて解除リンク33が引張りコイルバネ34
の引っ張り力によって支軸32を中心に図7の矢印e方向
に回動し、解除リンク33の一端33aがバネ掛け軸31を押
圧して分離ローラ支持部材30を支軸29を中心に回動させ
て分離ローラ16を給送ローラ15から離間する。
【0082】突起35の形状は、解除リンク33との係合が
スムーズに行われるようにテーパ面35aと保持部となる
保持面35bで構成されている。
【0083】上述したように、枠体フレーム3を画像形
成装置本体Aから脱離して、突起22,26,35がモータ支
持部材18、アーム27及び解除リンク33に夫々係合しない
状態では、入力ギア13と扇ギア10との噛合が外れてリフ
ター板9は下降した状態にあり、レバー25がピックアッ
プローラ支持部材23を持ち上げてピックアップローラ14
が上方に退避した状態にあり、解除リンク33がバネ掛け
軸31を押圧して分離ローラ支持部材30を回動させて分離
ローラ16が給送ローラ15から離間した状態に保持されて
いる。
【0084】そして、枠体フレーム3を画像形成装置本
体Aに対して装着する際に、突起22,26,35が夫々所定
のタイミングでモータ支持部材18、アーム27及び解除リ
ンク33に夫々係合する。
【0085】即ち、所定のタイミングで突起22がモータ
支持部材18の一端部に係合して引張りコイルバネ69の引
っ張り力に抗してモータ支持部材18を支軸17を中心に図
6の矢印g方向に回動して入力ギア13を扇ギア10に噛合
させ、モータ12の回転駆動力がアイドラギア11、入力ギ
ア13を介して扇ギア10に伝達され、リフター板9が中板
7を押し上げて中板7上に載置されたシートSを所定高
さに設定する。
【0086】また、所定のタイミングで突起26がアーム
27に係合してねじりコイルバネ28の弾性力に抗してアー
ム27を支軸24を中心に図1の矢印h方向に回動してレバ
ー25を下降させピックアップローラ14が下降して中板7
上のシートSに圧接する。
【0087】また、所定のタイミングで突起35が解除リ
ンク33の他端33bに係合して引張りコイルバネ34の引っ
張り力に抗して解除リンク33を支軸32を中心に図7の矢
印i方向に回動してバネ掛け軸31に対する押圧力を解除
し、分離ローラ16が給送ローラ15に圧接する。
【0088】上記構成において、リフター板9の下降動
作、ピックアップローラ14の昇降動作、分離ローラ16の
給送ローラ15に対する圧接/離間動作を制御する突起2
2,26,35の形状は、枠体フレーム3の画像形成装置本
体Aへの装着時の抵抗をなくすために一定領域のテーパ
面22a,26a,35aが設けてあり、このテーパ面22a,
26a,35aの作用により、リフター板9の下降動作、ピ
ックアップローラ14の昇降動作、分離ローラ16の給送ロ
ーラ15に対する圧接/離間動作は瞬間的に遷移するもの
ではなく、所定の時間を要して徐々に作動するようにな
っている。
【0089】次に、前記シート収容装置を装備した画像
形成装置の構成を図9を用いて説明する。図9におい
て、画像形成装置本体Aの下部所定位置には、本発明に
係るシート収容装置Bが二段で配置されている。
【0090】中板7上に載置されたシートSはピックア
ップローラ14により繰り出され、給送ローラ15と分離ロ
ーラ16との共働作用により一枚ずつに分離,給送され、
搬送ローラ対45により下流側に搬送される。
【0091】一方、原稿46の画像は、光学手段47により
画像形成手段となる感光体ドラム48に露光され、感光体
ドラム48上にトナー画像を形成させる。この感光体ドラ
ム48上のトナー画像と、前述のシートSがレジストロー
ラ対49により同期をとって感光体ドラム48が対向する位
置に搬送される。
【0092】次に、転写帯電器50により感光体ドラム48
上のトナー画像はシートSへと転写され、転写されたシ
ートSは定着器51を通り、シートS上のトナー画像が定
着される。
【0093】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば、リフター板9の昇降を制御する突起2
2、ピックアップローラ14を昇降制御する突起26及び給
送ローラ15と分離ローラ16との離間を制御する突起35
は、全て前カバー3a、枠体フレーム3等のシート収容
トレイ1に対して相対的にスライド可能な枠体フレーム
3の何処に設けてもよく、更には前記3種類の動作制御
だけでなく、その他の部分を動かす突起を複数設けて構
成しても良い。
【0094】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、シート収容装置の機能のうち、シートを載置
収容するシート収容トレイと、ピックアップローラ,リ
フター板,給送ローラと分離ローラ対等の直接シートに
影響を与える機能部材を退避させる手段を有した枠体フ
レームとを2つに分離し、枠体フレームに対してその内
部にシート収容トレイを収容し、且つスライド可能に連
結することによって、一連のシート収容装置の着脱動作
において、シートのセットと移動開始と、機能部材の動
きにタイムラグを設けることが可能になる。
【0095】その結果、シートのセット時には、シート
が所定位置に固定された後、ピックアップローラの当接
が行われるため、挿入動作に伴ったシートとピックアッ
プローラとの拘束によるシートのループの発生を防止す
ることが出来る。
【0096】また、シート収容装置の引き出し時には、
リフター板の退避、ピックアップローラの退避が終了し
て、シートが引き出されるため、シートとピックアップ
ローラの拘束によるシートのループの発生を防止し、ジ
ャム時等に給送ローラと分離ローラとが十分離間した
後、シートが引き出されるため、シートの破損の防止、
及び破損したシートが原因となる二次災害を防止するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート収容装置を前面側から見た
場合の構成を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係るシート収容装置の構成を示す平面
説明図である。
【図3】(a)は連結手段の構成を示す平面図、(b)
は連結手段の構成を示す側断面説明図である。
【図4】(a)はシート収容トレイの位置決め手段の構
成を示す断面説明図、(b)は枠体フレームの位置決め
手段の構成を示す断面説明図である。
【図5】リフター部の構成を示す平面説明図である。
【図6】リフター部の構成を示す側断面説明図である。
【図7】ピックアップ部の構成を示す平面説明図であ
る。
【図8】アームと突起との係合を示す図である。
【図9】本発明に係るシート収容装置を備えた画像形成
装置の構成を示す断面説明図である。
【図10】従来例のシート収容装置の構成を示す前面から
見た断面説明図である。
【図11】従来例のシート収容装置の構成を示す平面説明
図である。
【図12】従来例のリフター部の構成を示す側断面説明図
である。
【図13】従来例のリフター部の構成を示す平面説明図で
ある。
【図14】従来例のアームと突起との係合を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…シート収容トレイ、1a…凹み部、1b…中心軸、
1c…ピン、1d…位置決め軸、2…連結リンク、2a
…溝、2b…保持部、2c…突起部、2d…突き当て
部、3…枠体フレーム、3a…前カバー、3b…側面、
3c…ガイド軸、3d…支軸、3e…ピン、3f…開口
部、3g…上面開口部、4…ガイド軸、5…スライドレ
ール、6…支点、7…中板、8…リフター軸、9…リフ
ター板、10…扇ギア、11…アイドラギア、11a…アイド
ラ軸、12…モータ、13…入力ギア、14…ピックアップロ
ーラ、15…給送ローラ、15a…回転軸、16…分離ロー
ラ、17…支軸、18…モータ支持部材、19…駆動入力支持
板、20,21…引張りコイルバネ、22…突起、22a…テー
パ面、22b…保持面、23…ピックアップローラ支持部
材、24…支軸、25…レバー、26…突起、26a,…テーパ
面、26b…保持面、27…アーム、28…ねじりコイルバ
ネ、29…支軸、30…分離ローラ支持部材、31…バネ掛け
軸、32…支軸、33…解除リンク、33a…一端、33b…他
端、34…引張りコイルバネ、35…突起、35a…テーパ
面、35b…保持面、36…加圧バネ、37…誘導ブロック、
38…支軸、39…引張りコイルバネ、40…ラッチ、40a,
40b…テーパ面、40c…位置決め面、41…引張りコイル
バネ、42…ラッチ、42a,42b…テーパ面、43…位置決
め軸、44…加圧板バネ、45…搬送ローラ対、46…原稿、
47…光学手段、48…感光体ドラム、49…レジストローラ
対、50…転写帯電器、51…定着器、A…画像形成装置本
体、B…シート収容装置、S…シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に対してスライド可能
    な枠体フレームと、 前記枠体フレームに対してスライド可能で、シートを収
    容するシート収容トレイと、 前記枠体フレームと前記シート収容トレイとを連結する
    連結手段と、 を有することを特徴とするシート収容装置。
  2. 【請求項2】 前記枠体フレームと前記シート収容トレ
    イとは、前記連結手段により、前記枠体フレームと前記
    シート収容トレイとのスライド量の範囲内にあって移動
    可能な第1のポジションと、前記枠体フレームと前記シ
    ート収容トレイが所定の相対位置関係となるように保持
    する第2のポジションとに選択的に設定され、 前記シート収容トレイを画像形成装置本体に装着する際
    には、前記シート収容トレイが画像形成装置本体に対し
    て所定の位置に到達した時点で、該画像形成装置本体側
    に設けられた解除部材と係合して前記第2のポジション
    の保持状態が解除され、更に前記シート収容トレイが画
    像形成装置本体に対して挿入されることにより前記第1
    のポジションに移動し、前記シート収容トレイを画像形
    成装置本体から脱離する際には、前記枠体フレームのみ
    を先行して移動し、前記連結部材の位置が前記第1のポ
    ジションから前記第2のポジションに移動した後、前記
    シート収容トレイの移動が開始するように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のシート収容装置。
  3. 【請求項3】 前記枠体フレームに、シートの動きを操
    作する機能手段を制御する制御手段を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載のシート収容装置。
  4. 【請求項4】 前記シートの動きを操作する機能手段
    は、前記シート収容トレイ内に載置収容したシートを昇
    降するリフターをセット/解除する手段、前記シート収
    容トレイ内に載置収容した最上位のシート面に対してシ
    ート給送回転体を圧接/退避させる手段、給送分離回転
    体対の圧接/離間を制御する手段の内の少なくとも一つ
    であることを特徴とする請求項3に記載のシート収容装
    置。
  5. 【請求項5】 前記枠体フレームと前記シート収容トレ
    イとは、画像形成装置本体に対して夫々独立した位置決
    め手段を有することを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト収容装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシ
    ート収容装置に収容されたシートをシート給送手段によ
    り給送し、該シート給送手段により給送されたシートに
    画像情報に応じて画像を形成する画像形成手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP8241841A 1996-09-12 1996-09-12 シート収容装置及び画像形成装置 Pending JPH1087085A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7333228B2 (en) 2002-05-20 2008-02-19 Riso Kagaku Corporation Print control system and computer program stored in a computer readable medium
JP2008044770A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Kyocera Mita Corp 用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2010173751A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Riso Kagaku Corp 給紙装置及び画像形成装置
JP2016098056A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 キヤノン株式会社 シート搬送装置及び画像形成装置

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