JPH0524624A - 幅可変式押込装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板等の板状体の異なった幅のもの
を搬送する際、常に中央を押し込むことができる。 【構成】 間隔を変更することにより種々の幅の板状体
を搬送できる一対の搬送ベルトの中間に配設された押圧
機構と、位置変更機構と、制御機構とにより位置変更機
構を制御して搬送ベルトの中央部に押圧機構が位置する
よう制御する構成としたので、プリント基板等を傾く事
なく搬送することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板や電気部
品等の部品が実装された実装基板或は、プリント基板用
治具等を搬送する搬送装置に係り、特にこれらの板状体
を収納ラックに収納する際に搬送ベルトの搬送を最終段
階で補助する押込装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、従来の押込装置（プッシャ）に
おいて、搬送されて来たプリント基板、治具等の後部を
ベルト搬送装置の搬送が終了する直前で、更に押し込み
ラック等に収納するものである。そして、搬送する基板
のサイズによって、搬送ベルトの幅が変化するものにあ
っては、ベルトが移動しても邪魔にならない位置に設け
られていた。つまり、板状体（プリント基板等）の幅員
が変化しても、同じ箇所を押すものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の幅可変式押込装置においては、搬送装置の搬送幅が
基板のサイズに応じて変化しても常に一定の場所を押圧
していた。このため、押込装置が基板の中央を押してい
る場合にはよいが、中央部から外れた部位を押している
場合、基板が傾斜してしまうと言った欠点が存在した。
基板が傾斜するとラックの淵に当たって破損する虞があ
った。

【０００４】本発明の目的は、上述した欠点に鑑みなさ
れたものでプリント基板等の板状体の異なった幅のもの
を搬送収納する押込装置において常に、板状体の中央を
押し込むことのできる幅可変式押込装置を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る幅可変式押
込装置は、間隔を変更することにより種々の幅の板状体
を搬送できる一対の搬送ベルトと、該搬送ベルトの中間
に配設された押圧機構と、前記搬送ベルトを回転駆動す
るモータと、前記一対の搬送ベルトと押圧機構との間隔
をスクリューネジにより変更する位置変更機構と、搬送
する板状体上に貼付されたバーコードを読み取る読み取
り機構と、前記読み取り機構からの読み取り信号を解読
し前記位置変更機構を制御して、一対の搬送ベルトの中
央部に前記押圧機構が位置するよう制御する制御機構と
を備えた構成としたものである。

【０００６】

【作用】このように、本発明に係る幅可変式押込装置
は、常に搬送ベルト１０の幅員を変更した場合に、押圧
機構１１が中央に位置するよう構成されたので搬送する
板状体の中央部を常に押込むので、収納ラック等に収納
する際に被収納物が傾くことがない。

【０００７】

【実施例】以下、添付図面に従って本発明の一実施例を
説明する。図１は本発明の一実施例である幅可変式押込
装置の平面図、図２は、本発明の一実施例を示す幅可変
式押込装置の要部構成図である。ここで、幅可変式押込
装置は間隔を変更することにより種々の幅の板状体を搬
送できる一対の搬送ベルト１０ａ，１０ｂと、該搬送ベ
ルトの中間に配設された押圧機構１１と、前記搬送ベル
ト１０ａ，１０ｂを回転駆動するモータ１２と、前記一
対の搬送ベルト１０ａ，１０ｂの間隔を変更するスクリ
ューネジ１３ａ及び押圧機構１１の位置間隔を変更する
スクリューネジ１３ｂを備えた位置変更機構１４と、搬
送する板状体上に貼付されたバーコードを読み取る読み
取り機構１５と、前記読み取り機構１５からの読み取り
信号を解読し前記位置変更機構１４を制御して、一対の
搬送ベルト１０ａ，１０ｂの中央部に前記押圧機構１１
が位置するよう制御する制御機構１６とを備えている。
搬送ベルト１０ａ、１０ｂは駆動源であるモータ１２の
回動によりベベルギア１７，１８を介して歯溝を平行に
刻設したスプライン軸１９に噛み合った主タイミングプ
ーリ２０を回動して、プ−リ−２１ａ，２１ｂに無端状
に捲回された搬送ベルト１０ａ、１０ｂが搬送方向に移
動する。この主タイミングプーリ２０とプ−リ−２１
ａ，２１ｂと搬送ベルト１０ａ、１０ｂとが図６に示す
ように左右対向配置されており２本の搬送ベルトでプリ
ント基板等を挟むようにして搬送する。

【０００８】ここで、押圧機構１１は、押圧杆１１ａと
ロッドレスシリンダー１１ｂと断面コ字状の係止片１１
ｃとセンサー１１ｄ等から構成されている。図２に示す
如く、押圧杆１１ａは当初係止片１１ｃに係止されてお
り、搬送ベルト１０の基準線２３より下に位置してい
る。押圧杆１１ａは、図３，４に示すようにロッドレス
シリンダー１１ｂの可動部に固定されており、ピン１１
ｅで軸支されるとともにバネ１１ｆで上方に付勢されて
いる。従って、押圧杆１１ａはピン１１ｅを中心に半回
動し、係止片１１ｃと係合している時は搬送ベルト１０
の基準線２３より下に位置しているが、ロッドレスシリ
ンダー１１ｂがエアーにより駆動され前進すると、図２
に２点鎖線で示すように押圧杆１１ａはストッパ１１ｇ
が当接するまでバネ１１ｆで上昇し、基板の押圧が可能
となる。ロッドレスシリンダー１１ｂは図外のエア源に
より、駆動される。センサー１１ｄは搬送ベルト１０で
搬送される基板等の先端及び後端を検知する。また、押
圧機構１１は位置変更機構１４により搬送ベルト１０ｂ
の移動量の半分だけ移動する。このため、押圧杆１１ａ
は常に搬送される基板等の中央に位置する。

【０００９】位置変更機構１４は、幅可変式押込装置本
体の枠体に固定されたモータ１４ａとベベルギア１４ｂ
及び１４ｃを介して駆動されるプーリー１４ｄ及びプー
リー１４ｄに捲回されたタイミングベルト２２を介して
回動されるプーリー１４ｅ，１４ｆとスクリューネジ１
３ａ，１３ｂ等から構成されている（図１，５参照）。
ここで、スクリューネジ１３ａ，１３ａはプーリー１４
ｄ，１４ｆと固定されている。また、スクリューネジ１
３ｂはプーリー１４ｅと固定されている。従って、プー
リー１４ｅの径はプーリー１４ｄ，１４ｆの２倍である
ため、スクリューネジ１３ａ，１３ａは１３ｂの２倍回
転する。押圧機構１１はスクリューネジ１３ｂと螺合し
ており搬送ベルト１０ｂはスクリューネジ１３ａと螺合
している。このため、モータ１４ａを回転駆動した場合
に搬送ベルト１０ｂは、押圧機構１１の移動量の２倍だ
け移動する。また、軸２４，２５は搬送ベルト１０ｂ及
び押圧機構１１を摺動自在に平行を保ちつつガイド支承
する。

【００１０】次に、以上のように構成された幅可変式押
込装置の動作について説明する。先ず、プリント基板
（治具）等１が検査工程の終了した後、検査機等から別
の搬送ベルトにより搬送されてくる。すると、読み取り
機構１５ａがプリント基板等１に貼着されたラベルのバ
ーコードを読み取る。このデータが制御機構１６に送ら
れ、予め制御機構１６のＣＰＵに記憶された基板コード
と照合して前記プリント基板等１の種類、幅等を解析す
る。この解析結果に従ってベルト１０ｂと押圧機構１１
の移動量がきめられる。位置変更機構１４は制御機構１
６からの信号により、モータ１４ａを回転させ、プーリ
ー１４ｄ，１４ｅ，１４ｆを介してスクリューネジ１３
ａ，１３ｂを回転する。これにより、搬送ベルト１０ｂ
の移動量の半分だけ押圧機構１１が移動する。そして、
搬送ベルト１０ｂ及び押圧機構１１の位置が決定された
後、プリント基板等は、搬送ベルト１０上を矢印Ａ方向
に搬送される。この時、押圧機構１１に備えられたセン
サー１１ｄはプリント基板等の先端と後端を検知する。
後端を検知すると、制御機構１６はロッドレスシリンダ
ー１１ｂを駆動し、押圧杆１１ａが搬送ベルト１０の端
部近く迄送られたプリント基板の後端を更に押圧して収
納ラック等に押し込む。この際、プリント基板等は押圧
機構１１により常に中央を押されるので、傾いたりする
ことなく、ラックに収納される。

【００１１】また、本発明の幅可変式押込装置を収納ラ
ック等に収納された覆面治具（プリント基板等）を取り
出して、検査機へ搬送する場合の動作について説明す
る。先ず、制御機構１６からの制御信号に基づき図外の
収納ラックの所望階数が下降する。すると、指定の階数
に収納された治具（基板）が繰り出される。繰り出され
た治具等の端部に貼着されたバーコードが読み取り機構
１５ｂにより読み取られる。この読み取ったデータを解
析することにより、搬送ベルト１０ａ，１０ｂの幅が決
定される。位置変更機構１４は、制御機構１６からの信
号により、モータ１４ａを回転させ、プーリー１４ｄ，
１４ｅ，１４ｆを介してスクリューネジ１３ａ，１３ｂ
を回転する。これにより、搬送ベルト１０ａ，１０ｂの
幅が決定される。幅の決定された搬送ベルト上を、治具
等が図１中矢印Ｂ方向へ搬送される。この際、搬送ベル
ト１０の幅は、板状体の幅員とマッチしているので最適
に搬送できる。搬送された治具等は、図外の搬送レール
等により検査機にセットされプリント基板等の検査に使
用される。覆面治具の収納プロセスは、前記プリント基
板等の収納プロセスと同様に行われ、収納ラックに正し
く収納される。

【００１２】以上の実施例では搬送ベルト１０ｂ及び押
圧機構１１の移動をスクリューネジにより駆動する場合
について説明したが、これに限ることなく他の駆動手段
であってもよい。尚、本発明は以上の実施例に限ること
なく本発明の技術思想に基ずいて種々の設計変更が可能
である。

【００１３】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る幅可変式押込装置によれば、間隔を変更することによ
り種々の幅の板状体を搬送できる一対の搬送ベルトと、
この搬送ベルトの中間に配設された押圧機構と、搬送ベ
ルトを回転駆動するモータと、前記一対の搬送ベルトと
押圧機構との間隔をスクリューネジにより変更する位置
変更機構と、搬送する板状体上に貼付されたバーコード
を読み取る読み取り機構と、この読み取り機構からの読
み取り信号を解読し位置変更機構を制御して一対の搬送
ベルトの中央部に前記押圧機構が位置するよう制御する
制御機構とを備えたので、プリント基板等の幅が変化し
ても常に板状体（治具）の中央を押すので、板状体（治
具）が傾いたりすることなく収納ラックから外れること
がない。また、傾斜して搬送されることにより、破損す
ることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である幅可変式押込装置の平
面図である。

【図２】本発明の一実施例を示す幅可変式押込装置に備
えられた押圧機構の要部構成図である。

【図３】本発明の一実施例を示す幅可変式押込装置の押
圧杆を示す平面図である。

【図４】本発明の一実施例を示す幅可変式押込装置の押
圧杆を示す一部切り欠き側面図である。

【図５】本発明の一実施例を示す幅可変式押込装置に備
えられた位置変更機構の側面図である。

【図６】本発明の一実施例を示す幅可変式押込装置のベ
ルト搬送部を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 基板（治具） １０ 搬送ベルト １１ 押圧機構 １１ａ 押圧杆 １１ｂ ロッドレスシリンダー １１ｃ 係止片 １１ｄ センサー １１ｅ ピン １１ｆ バネ １１ｇ ストッパ １２ モータ １３ａ,１３ｂ スクリューネジ １４ 位置変更機構 １４ａ パルスモータ １４ｂ,１４ｃ ベベルギア １４ｄ,１４ｅ,１４ｆ タイミングプーリ １５ａ,１５ｂ 読み取り機構 １６ 制御機構 １７,１８ ベベルギア １９ スプライン軸 ２０ 主タイミングプーリ ２１ａ,２１ｂ タイミングプーリ ２２ タイミングベルト ２３ 基準線 ２４、２５ 軸

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 間隔を変更することにより種々の幅の板
   状体を搬送できる一対の搬送ベルトと、該搬送ベルトの
   中間に配設された押圧機構と、前記搬送ベルトを回転駆
   動するモータと、前記一対の搬送ベルトと押圧機構との
   間隔をスクリューネジにより変更する位置変更機構と、
   搬送する板状体上に貼付されたバーコードを読み取る読
   み取り機構と、前記読み取り機構からの読み取り信号を
   解読し前記位置変更機構を制御して一対の搬送ベルトの
   中央部に前記押圧機構が位置するよう制御する制御機構
   とを備えたことを特徴とする幅可変式押込装置。