JPH05245046A - 定温貯水装置 - Google Patents

定温貯水装置

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JPH05245046A
JPH05245046A JP3074168A JP7416891A JPH05245046A JP H05245046 A JPH05245046 A JP H05245046A JP 3074168 A JP3074168 A JP 3074168A JP 7416891 A JP7416891 A JP 7416891A JP H05245046 A JPH05245046 A JP H05245046A
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water level
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Yoshihiro Shizuru
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯水タンクへの水の補給時に水温変動があっ
ても、それを早期に回復させることができるようにす
る。 【構成】 水位センサ30は貯水タンク2内の水位を複
数レベルで検出可能に構成されている。定水位給水装置
40は、水位センサ30により貯水タンク2内の水位低
下が検出されたことを条件に給水を開始すると共にある
程度の水位上昇が検出されたことを条件に給水を一時中
断させる。そして、この給水の中断中に加熱手段4又は
冷却手段によって水が所定の温度にまで変化させられる
と、給水が再開される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を貯水タンク内に所
定温度、所定水位に維持して貯えるようにした定温貯水
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動給茶機では、本体キャビネッ
ト内に貯水タンクとその内部の水を加熱するヒータとを
設けてお湯を作っておき、利用者が「お茶」のボタンを
オン操作したときには、給湯用の電磁弁を開いて一定量
の湯を貯水タンクから茶葉を入れた茶濾し器に供給して
お茶を注出するようになっている。
【0003】この種の装置では、多数の人が利用するこ
とが想定されているから、貯水タンク内には常に十分な
量のお湯が飲用に適する温度(例えば90℃)に保持さ
れていなければならない。そこで、一般的には貯水タン
ク内の水の温度を測定する水温センサと、水位を測定す
る水位センサとを設けて次のように制御を行っていた。
即ち、頻繁にお茶やお湯の注出が行われることにより貯
水タンク内のお湯の量が少なくなり、その水位が予め定
められた給水すべき水位まで低下すると、それが水位セ
ンサによって検出される。すると、給水用の電磁弁が開
放されて水道から冷水が供給され、貯水タンク内の水位
が上昇する。そして、貯水タンク内の水位が予め定めた
基準水位まで上昇すると、水位センサからの信号によっ
て給水用電磁弁が閉鎖されて水の補給が終了する。
【0004】このようにして新たな水が補給されると、
貯水タンク内の湯温が低下するため、水温センサからの
信号に基づきヒータが通電されるようになり、貯水タン
ク内の水が設定温度まで再加熱されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、貯水タンク内の水位が低下すると、貯水タンク内が
基準水位に達するまで一度に多量の水が補給されるた
め、貯水タンク内の水温は急速に低下してしまう。従っ
て、これがヒータによる再加熱によって飲用に適する温
度にまで回復するには相当の時間を要することになり、
その間はぬるい湯しか供給されず、自動給茶機として利
用できなくなってしまう。
【0006】このように、一定量の水を所定の温度に維
持して貯える従来の定温貯水装置では、貯水タンク内の
水位が低下すると基準水位まで一度に多量の水が補給さ
れてしまうため、水温が大きく変動してしまい、これが
回復するまでに要する時間が長くなるという問題があっ
たのである。
【0007】そこで、本発明の目的は、貯水タンク内に
水を補給する場合でも、水温の変動を極力抑えることが
できる定温貯水装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の定温貯水装置
は、貯水タンク内の水を所定の温度に維持するための加
熱手段又は冷却手段を備えると共に、その貯水タンク内
の水位が低下したときには予め設定した基準水位まで回
復するように貯水タンク内に水を補給する定水位給水装
置を備えたものにあって次の特徴を備える。まず、水位
センサは貯水タンク内の水位を前記基準水位以下におい
て複数レベルで検出可能に構成されている。
【0009】また、前記定水位給水装置は給水中断手段
及び給水再開手段と備える。この給水中断手段は、水位
センサにより貯水タンク内の水位低下が検出されたこと
を条件に給水を開始すると共に前記基準水位よりも下の
所定水位への水位上昇が検出されたことを条件に給水を
一時中断させる。そして、給水再開手段は、給水中断手
段による給水の中断中に加熱手段又は冷却手段によって
貯水タンク内の水が所定の温度にまで変化させられたこ
とが水温センサによって検出されると、給水を再開させ
る。
【0010】
【作用】貯水タンク内の水が減少し、水位が給水を必要
とするレベルにまで低下すると、これが水位センサによ
って検出される。すると、定水位給水装置によって水の
補給が開始されるが、これは給水中断手段を備えている
から、最終目標である基準水位よりも下の所定水位まで
水位が上昇したことが水位センサによって検出される
と、給水が一時中断される。この段階では、基準水位以
下で水の補給が中断しているから、補給された水量は少
なく、従って、加熱手段又は冷却手段の働きによって貯
水タンク内の水温は早期に上昇する。
【0011】そして、水温が所定の温度にまで変化させ
られたことが水温センサによって検出されると、給水再
開手段によって給水が再開され、最終的には所定の基準
水位に至る。
【0012】
【実施例】以下本発明を自動給茶機に適用した一実施例
について図面を参照して説明する。
【0013】全体の概略的構成は図5及び図6に示す通
りで、本体キャビネット1内の上部に貯水タンク2が固
定されている。この貯水タンク2の外壁面は断熱材3に
よって覆われ、内底部には加熱手段としていわゆる投げ
込み式のヒータ4が設けられて内部の水を加熱すること
ができ、その水温を測定するための水温センサ5が貯水
タンク2の内壁面に固定されている(図8参照)。本体
キャビネット1の背面板1aには給水ホース取付口6が
取り付けられ、この給水ホース取付口6が給水弁6(図
13にのみ図示)を介して貯水タンク2内に連通してい
る。この給水ホース取付口6には水道の蛇口に接続した
給水ホース(図示せず)が接続され、前記給水弁6が開
放されると貯水タンク2内に清水が供給されるようにな
っている。
【0014】上記貯水タンク2内の湯を流出させるため
には、茶注出弁8(図13にのみ図示)と湯注出弁9と
の2個の電磁弁が設けられ、茶注出弁8から導かれた注
湯口10は図6に示すように本体キャビネット1の前面
上部に位置し、湯注出弁9から導かれた注出口11は図
5に示すように本体キャビネット1の前面中央部に位置
する。なお、図5において12は図示しない冷水供給装
置からの冷水の供給路13を通断する冷水用給水弁で、
その流出側は前記注出口11に連なっている。14は手
動バルブ15を備えてドレン口16に連なる排水管、1
7はやはりドレン口16に連なるように貯水タンク2内
に設けられたオーバフローパイプである。
【0015】一方、本体キャビネット1内の前面部に
は、貯水タンク2の右側前方に位置して茶葉自動供給機
構18と、前記注湯口10の下方に位置して茶濾し器1
9とが設けられている。茶葉自動供給機構18は、例え
ば本出願人に係る出願の特公平1−38488号公報に
明らかにされている機構と同等であり、茶葉計量部20
と、この茶葉計量部20に連なるキャニスタ収納部21
と、このキャニスタ収納部21に着脱可能に装着された
キャニスタ22を備える。また、前記茶濾し器19は、
本体キャビネット1に左右方向に移動可能に設けられた
スライド枠体23に取り付けられ、茶葉交換用モータ2
4に通電することによりスライド枠体23が移動して茶
濾し器19を前記茶葉自動供給機構18の真下位置と、
注湯口10の真下位置と、茶濾し器19が反転して本体
キャビネット1の下部左側に設けた茶がら受容器25の
上方になる茶がら排出位置との3つの位置の間で移動さ
せることができる。
【0016】なお、図5に示すように本体キャビネット
1の前面には前扉26が開閉可能に設けられ、その前扉
26の表面側には各種の操作スイッチ群27(図12に
のみ示す)とカップ差し入れ口28とが設けられ、その
カップ差し入れ口28内に図示しないカップを載置して
所望の操作スイッチをオン操作すると、茶濾し器19か
ら注出されるお茶や注出口11から供給されるお湯或い
は冷水をそのカップ内に受けることができるようになっ
ている。また、前扉26の裏面側には、貯水タンク2内
に湯を貯える際の目標水位である基準水位を設定した
り、貯水タンク内の湯の温度を維持する際の目標温度で
ある設定温度を設定したりするための条件設定スイッチ
群29が設けられている。
【0017】さて、前記貯水タンク2内の水位を検出す
るために、水位センサ30が設けられており、これは貯
水タンク2内の水位を複数レベルで検出できるように構
成されているので、ここで特に詳述する。
【0018】図7に示すように、貯水タンク2内には軸
受31を介してアーム32が回動可能に支持され、その
先端にフロート33が取り付けられている。このアーム
32は貯水タンク2内の水位変動に応じたフロート33
の変位に従って回動し、その回動に伴って貯水タンク2
から突出する端部に取り付けられた扇形の遮光板34が
回動する。一方、貯水タンク2の外壁部には上記軸受3
1と併せて支持板35が固定され、ここにフォトインタ
ラプタホルダ36が4本の取付爪36aによって取り付
けられている。このフォトインタラプタホルダ36は図
9に示すようにスリット36bを備えると共に、このス
リット36bを挟むようにして計4組の発光素子37及
び受光素子38が対となって内蔵され、スリット36b
内に前記遮光板34が移動可能に位置するようになって
いる。
【0019】遮光板34には、図11に示すように4列
の弧状領域に沿って複数の透孔34aが所定のパターン
で形成されている。そして、前記アーム32の回動に伴
って遮光板34が回動し、フォトインタラプタホルダ3
6の発光素子37及び受光素子38間にそれらの透孔3
4aが位置するようになると、各発光素子37からの光
が遮光板34の回動角度に応じた受光素子38に入射す
るようになる。これにより、4個のうちのいずれの受光
素子38に光が入射するかによって2の4乗即ち16通
りのレベルの水位を判別することができる。本実施例で
は、図12に示したように、ヒータ4が水面上に現れる
直前の水位であって直ちに給水を開始すべき水位である
給水水位と、満水水位との間をレベル1〜レベル14の
14段に区分して検出できるように透孔34aの形成パ
ターンが設定されている。また、満水水位では各発光素
子37からの光が全ての受光素子38に入射しない状態
となるように透孔34aの形成パターンを設定してお
り、全ての受光素子38に光が入射しない状態を満水状
態と検出するように定義している。
【0020】上述した各種の機構を制御するための電気
的構成は図13に示す通り、マイクロコンピュータを備
えた制御部40を中心に構成されている。この制御部4
0には、貯水タンク2内に設けられて内部の湯の温度を
検出する前記水温センサ5及びその貯水タンク2内の湯
の水位を多段に検出する前記水位センサ30が接続さ
れ、制御部40には貯水タンク2内の水温と水位につい
ての情報が与えられる。制御部40は、これらの情報と
操作スイッチ群27及び条件設定スイッチ群29からの
信号に基づき、前記茶注出弁8、湯注出弁9、及び冷水
用給水弁12を制御して次のような公知の動作を実行さ
せる。貯水タンク2内に十分な湯が蓄えられていると
し、カップ差し入れ口28からカップを差し入れて前扉
26の「お茶」のボタンをオン操作すると、茶注出弁8
が所定時間だけ開放して貯水タンク2内の湯が注湯口1
0を通って茶濾し器19内に供給される。この結果、茶
濾し器19にてお茶が注出されてカップ内に定量のお茶
が注がれる。また、「お湯」のボタンをオン操作する
と、湯注出弁9が所定時間だけ開放して貯水タンク2内
の所定量の湯が注出口11を通ってカップ内に注がれ
る。そして、「冷水」のボタンをオン操作すると、冷水
用給水弁12が所定時間だけ開放して冷水供給装置から
の所定量の冷水がやはり注出口11を通ってカップ内に
注がれる。さて、以上のような給茶及び給湯のために貯
水タンク2内に十分な湯を蓄えておくための制御に関連
し、前記制御部40は定水位給水装置として機能するよ
うになっており、次のようにして貯水タンク2内の水位
及び水温を管理する。これらの機能は制御部40に含ま
れるマイクロコンピュータのソフトウエアによって主と
して達成され、本発明に直接に関係する部分であるか
ら、図1ないし図4のフローチャートも参照して詳細に
説明する。
【0021】まず、貯水タンク2内の水位検出の方式に
ついて説明する。ソフトウエア上の処理内容は図4に示
す通りで、これは例えば一定時間毎のタイマ割り込みに
よって実行される。まず、水位センサ30からのデータ
を読み取り(ステップd1)、これか1回目のデータか
否かが判断され(ステップd2)、1回目であればその
まま水位データが所定の記憶エリアに書き込まれる(ス
テップd4)。次に、再び水位検出ルーチンが実行され
ると、ステップd2で「NO」となるから、前回のデー
タと一致するか否かが判断され、一致する場合に限り所
定の記憶エリアに格納した水位データを更新する。即
ち、2回のサンプリングの結果、同一の水位データが得
られた場合に限って、それを水位検出データとして認め
るようになっている。これは、特に水の補給時には水面
が波打つことによりフロート33が上下に揺れ動き易い
ため、フロート33の上下動に起因して一時的に異常な
水位データが得られてもそれを読み取らないようにする
ためである。
【0022】さて、貯水タンク内の基準水位及び設定温
度は条件設定スイッチ群29により使用者によって予め
設定されている。ここでは、基準水位として例えばレベ
ル10の水位が設定されており、実際の水位はレベル8
付近にあるとする(図12参照)。
【0023】例えば朝に、ティーサーバの電源が投入さ
れると、まず所要の初期設定を行った後(ステップa
1)、水位センサ30からの信号に基づき貯水タンク2
内の水位がレベル6以上になったことがあるか否かが判
断される(ステップa2)。ここでは、上述したように
水位がレベル8にあると仮定しているから、判断ステッ
プa2にて「YES」となり、次の判断ステップa4に
移行する。この段階では、実際の水位はレベル8であっ
て、給水水位よりも上で基準水位(レベル10)よりも
下であるから、直ちに設定温度加熱ルーチンa6に移行
する。
【0024】即ち、図3に示すように、まず水温が設定
温度以上であるか否かが判断され(ステップc1)、設
定温度以上でなければ、給水弁7の閉鎖信号を出力する
と共に(ステップc2)、設定温度以上になるまでヒー
タ4に通電する(ステップc3)。そして、水温が設定
温度まで加熱されると、ヒータ4を断電して(ステップ
c4)メインルーチンに戻る。すると、未だ水位はレベ
ル8のままであるから、水位が1レベル上昇するまで給
水弁7を開放する(ステップa7,a8)。これによ
り、水位はレベル9になり、判断ステップa4に戻る。
【0025】水位が1レベル上昇するだけの水が補給さ
れれば水温が低下するから、判断ステップa4から再び
設定温度加熱ルーチンa6に移行した時に給水弁7が閉
鎖されると共に(ステップc2)、ヒータ4に通電され
(ステップc3)、設定温度になるとヒータ4が断電さ
れて(ステップc4)メインルーチンに戻る。これによ
り、レベル9の水位で設定温度の湯が作られたことにな
る。
【0026】メインルーチンに戻ると、再び給水弁7が
開放されて水が1レベル分補給されるから、水位はレベ
ル10になり判断ステップa4からステップa9に移行
して給水弁7が閉鎖され(ステップa9)、設定温度加
熱ルーチンa10に再び移行する。ここでは、やはり1
レベル分の水の補給によって水温が低下しているからヒ
ータ4に通電されて水温が設定温度まで加熱される。こ
れにより、基準水位であるレベル10の水位で設定温度
のお湯が作られたことになる。
【0027】さて、この後、お茶やお湯が利用者によっ
て頻繁に注出されると、貯水タンク2内の湯が消費さ
れ、水位が低下する。
【0028】ここで、本実施例では、水位が基準水位か
ら1レベルではなく2レベル低下してレベル8になった
ことが検出されると給水弁7が開放されて給水が開始さ
れる(ステップa11,a7)。そして、この給水開始
水位から1レベル上の水位であるレベル9まで水位が上
昇したことが水位センサ30によって検出されると(こ
の時点の水位は基準水位のよりも下の水位である)、設
定温度加熱ルーチンa6に移行し、基準水位より下の水
位であるにも係わらず給水弁7が閉鎖される(ステップ
c2)。即ち、制御部40を中心に構成されている本実
施例の定水位給水装置は、貯水タンク2内の水位が低下
したことが検出されたことを条件に給水を開始すると共
に基準水位よりも下の所定水位に上昇したことが検出さ
れたことを条件に給水を一時中断させる給水中断手段と
しての機能を備える。
【0029】次に、上記給水中断手段による給水の中断
中に、ヒータ4が通電されて貯水タンク2内の水が加熱
され(ステップc3)、水温が設定温度にまで上昇した
ところでヒータ4が断電される(ステップc4)。これ
により、設定温度の湯がとりあえずレベル9の水位まで
補給されたことになる。
【0030】ついでメインルーチンに戻り、未だ水位が
基準水位であるレベル10に達しないレベル9であるか
ら、再び給水弁7が開放され(ステップa7)、給水が
再開される。即ち、制御部40を中心として構成されて
いる本実施例の定水位給水装置は、前記給水中断手段に
よる給水の中断中にヒータ4によって貯水タンク2内の
水が所定の温度まで高められたことが水温センサによっ
て検出されたことを条件に、貯水タンク2への給水を再
開させる給水再開手段としての機能をも備える。そし
て、この給水再開によって水位が基準水位(レベル1
0)に達すると、給水弁7が閉鎖され(ステップa
9)、設定温度加熱ルーチンによって再び低下した水温
が設定温度まで高められる。これにより、貯水タンク2
内は基準水位を回復し、かつ設定温度を回復したことに
なる。これ以後は、水位が再び2レベル低下するまで待
機し、2レベル低下したところで、前述したと同様の1
レベルずつの水の補給及び加熱を繰り返す。
【0031】このように本実施例によれば、貯水タンク
2内の水位が低下した場合には、給水開始のレベルから
基準水位まで一気に多量の水を補給するのではなく、基
準水位よりも低いレベルまで水を補給して給水を一旦中
断し、まずその状態で給水によって温度が低下した湯を
設定温度まで加熱し、設定温度まで加熱した後に、給水
を再開する。即ち、水位が低下した場合には、少量の水
を補給して加熱することにより水温を設定温度まで高め
るという動作を繰り返して目標の基準水位まで水の補給
する。従って、給水を開始してから早期に設定温度まで
上昇させることができるようになるから、貯水タンク2
に冷水を補給したためにぬるい湯が利用者に供給されて
しまう期間を従来の自動給茶機に比べて大幅に短くする
ことができる。
【0032】なお、上述の説明では、電源の投入当初に
貯水タンク2内の水位がレベル6以上にあると仮定した
が、当初の水位がレベル6に満たない場合には、判断ス
テップa2にて「NO」となるから、図2に示す初期給
水ルーチンに移行して次のように動作する。即ち、図2
のステップb4に示すように、ヒータ4に通電しながら
給水弁7を開放して図1の判断ステップa2にて「YE
S」となるまで給水が続ける。この結果、たとえ基準水
位がレベル5以下に設定されていたとしても、一律にレ
ベル6まで給水が実行されるようになる。このようにす
る理由は次の通りである。即ち、自動給茶機を利用する
人が少なく、湯の消費量が少ない場合には、一般的には
基準水位は低く設定される。しかし、この種の自動給茶
機においては、食事時には給茶・給湯の頻度が急増する
というように、湯の消費量は時間的に均一ではなく、変
動幅が大きい。従って、使用者によって設定された基準
水位が低いからといって立ち上がり当初にもその基準水
位までしか湯を準備しておかないとすると、湯の消費量
が急増する食事時には水位が大きく低下して直ちに給水
が始まってしまうことが想定される。これに対し、本実
施例のように、立ち上がり当初には設定された基準水位
に係わらずレベル6まで給水しておけば、電源投入当初
には十分な量の湯が確保されることになるから、昼食時
等の湯の消費量が急増する時期を容易に乗り越えること
ができるようになる。また、一旦レベル6までの湯を貯
えた後は、使用者によって設定された基準水位にて定水
位制御がされるから、過剰に湯を貯えることにはなら
ず、エネルギー的な無駄もなくなる。
【0033】なお、特にフローチャートに図示はしてい
ないが、本実施例では上述の自動給水モードとマニュア
ル給水モードとを条件設定スイッチ群27を操作するこ
とにより選択することができ、自動給水モードが設定さ
れていることを条件に上記給水動作が実行される。マニ
ュアル給水モードが設定されているときには、貯水タン
ク2内の水位が給水水位にまで低下すると、図示しない
水補給ランプが点滅すると共に、給茶及び給湯の動作が
停止される。そして、貯水タンク2の上部の蓋2aを開
放して水を補給することにより、内部の水位が予め設定
した基準水位に達するとブザーを鳴らすようになってい
る。
【0034】また、前述したように特に本実施例では、
水位センサ30の構成に関し、遮光板34の透孔34a
の形成パターンを満水時に全ての発光素子37からの光
がいずれの受光素子38へも入射しないように設定し
た。この理由は次の通りである。仮に、いずれかの受光
素子38に光が入射する状態を満水状態と見ることにす
ると、万一、その受光素子38と対となっている発光素
子37が故障した場合には、実際に貯水タンク2内が満
水となっても、それを検出することができなくなる。こ
のことは、その発光素子37の故障時には満水となって
も給水弁7が閉鎖されず、オーバフローパイプ17から
多量の水が無駄に捨てられ、最悪の場合には、あふれ出
た水によって床面を濡らしてしまうことを意味する。こ
れに対し、本実施例では全ての受光素子38への非入光
状態を満水と見ることにしているから、万一、発光素子
37の故障が発生しても、満水状態は確実に検出するこ
とができ、いわゆるフェイルセーフとなって故障時にも
安全である。
【0035】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば次のように変形し
て実施することができる。
【0036】(イ)水位検出手段は上記実施例の構成に
限らず、例えば水中に多数の電極を設け、水位に応じて
いずれの電極が水中に没するかを電極間のインピーダン
スを測定することによって検出する構成であっても良
い。また、勿論、水位検出手段は本実施例のように水位
を多段階に検出するものに限らず、水面に超音波を照射
して反射時間を測定する超音波形の水位センサや、貯水
タンク底部の水圧を測定する圧力式の水位センサのよう
に水位を連続的に測定するものであっても良い。 (ロ)上記実施例では、貯水タンク2への水の補給は、
水位が2レベルだけ低下したことを条件に開始するよう
にしたが、本発明はこれに限られず、例えば3レベル以
上低下したときに給水を開始するようにしてもよい。ま
た、給水を再開する条件として、上記実施例では水温が
設定温度にまで回復したことが検出されることとした
が、必ずしも設定温度に戻らなくても、それ以下の温度
であっても水温がある程度まで高くなったことが検出さ
れたことを条件に給水を再開するようにしてもよい。
【0037】(ハ)上記実施例では、2回のサンプリン
グ結果が一致したことを条件に水位検出データを更新す
るようにしたが(図4参照)、2回に限らず3回以上で
あってもよく、また複数回のサンプリング結果を平均し
たデータを水位データとしてもよい。
【0038】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、例えば貯水タンク内の
水を冷却手段によって所定の温度に冷却しておき、その
冷水が消費されたときには水を補給して再冷却する構成
の冷水機にも同様に適用することもできる等、要旨を逸
脱しない範囲内で種々変更して実施することができるも
のである。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の定温貯水装
置によれば、貯水タンク内の水位が低下したために水を
補給する場合でも、その水の補給による水温の変動を極
力抑えて早期に元の水温に復帰させることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示すフローチャート
【図2】初期給水ルーチンを示すフローチャート
【図3】設定温度加熱ルーチンを示すフローチャート
【図4】水位検出ルーチンを示すフローチャート
【図5】ティーサーバの全体を示す縦断側面図
【図6】ティーサーバの内部を示す正面図
【図7】貯水タンクの側面図
【図8】貯水タンクの正面図
【図9】フォトインタラプタホルダの側面図
【図10】フォトインタラプタホルダの縦断面図
【図11】遮光板の正面図
【図12】貯水タンク内の各水位を示す正面図
【図13】ブロック図
【符号の説明】
2…貯水タンク 4…ヒータ(加熱手段) 5…水温センサ 36…水位センサ 40…制御部(定水位給水装置、給水中断手段、給水再
開手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水タンク内の水の温度を検出する水温
    センサと、 この水温センサからの信号に基づいて貯水タンク内の水
    を加熱又は冷却してその水温を所定値に維持するための
    加熱手段又は冷却手段と、 前記貯水タンク内の水位を検出する水位センサと、 貯水タンク内の水位が低下したときには予め設定した基
    準水位まで回復するように貯水タンク内に水を補給する
    定水位給水装置とを備えたものにおいて、 前記水位センサは前記貯水タンク内の水位を前記基準水
    位以下において複数レベルで検出可能に構成され、 前記定水位給水装置は、 前記水位センサにより前記貯水タンク内の水位低下が検
    出されたことを条件に給水を開始すると共に前記基準水
    位よりも下の所定水位への水位上昇が検出されたことを
    条件に給水を一時中断させる給水中断手段と、 この給水中断手段による給水の中断中に前記加熱手段又
    は前記冷却手段によって前記貯水タンク内の水が所定の
    温度にまで変化させられたことが前記水温センサによっ
    て検出されたことを条件に、給水を再開させる給水再開
    手段とを備えることを特徴とする定温貯水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005316560A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 給湯装置
JP2009096508A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Hoshizaki Electric Co Ltd 飲料ディスペンサの制御方法

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