JPH05242534A - ディスク型情報記録媒体製造用のディスクの外周円筒面 をクリーニングする方法及び装置 - Google Patents

ディスク型情報記録媒体製造用のディスクの外周円筒面 をクリーニングする方法及び装置

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JPH05242534A
JPH05242534A JP4345954A JP34595492A JPH05242534A JP H05242534 A JPH05242534 A JP H05242534A JP 4345954 A JP4345954 A JP 4345954A JP 34595492 A JP34595492 A JP 34595492A JP H05242534 A JPH05242534 A JP H05242534A
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cleaning
belt
disk
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disc
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JP4345954A
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Hitoshi Miura
仁志 三浦
Tadahiko Mizukuki
忠彦 水莖
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B1/00Cleaning by methods involving the use of tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D17/00Producing carriers of records containing fine grooves or impressions, e.g. disc records for needle playback, cylinder records; Producing record discs from master stencils
    • B29D17/005Producing optically read record carriers, e.g. optical discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスク、コンパクトディスクなどのデ
ィスク型情報記録媒体の記録面に記録層を形成した後、
ディスクの外周側面に付着する記録層物質を自動的に除
去する方法及び装置を提供する。 【構成】常法により表面に記録層を形成したディスク型
情報記録媒体の外周側面を仕上げるに当たって、洗浄用
のベルトを所望の経路に沿って間歇的又は連続的に移動
させ、ベルトの所望の部位に、記録層の材料を溶解し得
る溶剤を供給し、ディスク型情報記録媒体をその中心軸
の周りに回転せしめつゝ、その外周側面を溶剤が供給さ
れたベルトに接触させ、ディスクの外周側面に付着した
物質を自動的に拭き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク、コンパクト
ディスクなどのディスク型情報記録媒体を製造する方法
及び装置、特に円板状又はドーナッツ状の基板の表面
に、有機色素を含む記録層、反射層及び保護層を順次積
層して光ディスクを製造する工程中で、基板の表面に記
録層を形成した後、反射層及び保護層を積層する前に、
その外周円筒面に付着した記録層物質を除去する方法、
及び、その方法を実施するのに用いられる装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】叙上の如く、本発明は表面に有機色素を
含む記録層を形成した基板の処理に関するものであるの
で、本明細書に於いてはこの状態の中間製品を単にディ
スクと呼び、他の段階の素材、中間製品及び完成品と区
別することにする。
【0003】即ち、本明細書に於いて、単にディスクと
いうときは、表面に有機色素を含む記録層が形成され、
かつ、その上には反射層も保護層も形成されていない中
間製品を指すものとする。
【0004】また、本明細書ではディスクの外周面を円
筒面としているが、この円筒面には面取りをしたもの
や、コーナーに丸みを付けたもの、回転楕円面などの形
状のものなどを含むものとする。
【0005】基板に有機色素を含む記録層、反射層及び
保護層を順次積層して成る光ディスクは、例えば、Opti
cal Data Strage 1989, Technical Digest Siries Vol.
1 45(1989)等に開示されており、公知である。
【0006】この光ディスクは、一般に市販されている
コンパクトディスクプレイヤーを用いれば、それに記録
された情報を簡単に再生することができるので、広く実
用に供されている。
【0007】この光ディスクを製造する際、有機色素を
含む記録層は、スピンコーティング法、ディッピング
法、スパッタリング法、真空デポジション法等により基
板上に形成されるが、その際ディスクの外周円筒面に色
素を含む記録層物質(以下、単に記録層物質という)が
付着する。このように外周円筒面に記録層物質が付着、
残留したディスクをそのまま使用して製品を製造する
と、その製品は見栄えが悪く、商品価値に乏しいものと
なる。
【0008】又、このようなディスクの製造工程に於い
て、作業員の指がディスクの外周に接触した場合、指が
記録層物質で汚染されることになり、又、これらの記録
層物質がロボットのチャックなどに付着すると、その円
滑な作動を妨げたり、その付着物が浮塵の発生原因とな
ったりする。更に、この有機色素を含む記録層の上に、
反射層と保護層とが形成されるが、この保護層は通常基
板の外周円筒面の一部又は全部をカバーしている場合も
ある。
【0009】そして、保護層を基板に強く密着させるた
めには、基板の表面の最外周環状領域では、有機色素を
含む記録層を除去すると共に、反射層を形成しないでお
くことが必要である。そして更に、外周円筒面では記録
層物質が拭き取られ、基板の清浄な面に保護層が直接密
着するよう構成されている。然しながら、基板の外周円
筒面に記録層物質が付着、残留していると、その部分で
は保護層の基板への密着性が損なわれることになる。
【0010】上記の如く、記録層物質が基板の外周円筒
面に付着、残留していると種々の問題を生じるので、こ
の部分に付着した記録層物質は完全に除去されなければ
ならない。而して、従来、我々はこれらの余分な物質
を、溶剤を滲み込ませた布を用いて手作業により拭き取
っていた。
【0011】然しながら、このような人手による仕上げ
方法は、膨大な労力と時間を必要とするばかりでなく、
品質管理が困難であるとか、作業環境内に浮塵が多くな
るとか、作業中基板表面が損なわれることがあるとか、
労働衛生上有害であるとか、等々多くの問題を生じる。
【0012】又、目的は異なるが、日本国特許公開公
報、特開平4−67333号には、このようなディスク
状の基板の外周円筒面を機械的に切削して仕上げる方法
が開示されている。ディスクの外周円筒面に付着した記
録層物質も、この切削仕上法により除去できるものであ
るが、この方法では、切削時に発生する粉塵の回収が困
難であり、発生した粉塵を作業室内から完全に除去する
ことは殆ど不可能である。
【0013】有機色素を含む記録層の上にこの様な粉塵
が落下し、付着すると、更にその記録層の上に均一に形
成されるべき反射層及び保護層の内部に欠陥が生じた
り、厚みが不均一になると言う不都合が生じる。
【0014】
【発明が達成しようとする課題】本発明は叙上の問題点
を解決するためなされたものであり、その目的は、閉鎖
された作業空間内で自動的にこれらのディスクの外周円
筒面に付着した余分な記録層物質を拭き取り、清浄に仕
上げる方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】叙上の第一の課題は、長
尺のクリーニングベルトを所望の経路に沿って、かつ、
その長手方向に間歇的又は連続的に送出すると共に、デ
ィスクを回転可能なクリーニングテーブルに取り付け、
供給されたクリーニングベルトに、ディスクの記録層を
形成する有機物質を溶解し得る溶剤を供給し、ディスク
を回転せしめつつ、その外周円筒面を溶剤により湿らせ
たクリーニングベルトに接触させ、記録層物質を拭き取
り、ディスクをクリーニングテーブルから取り外すこと
により達成される。
【0016】又、叙上の第二の課題は、クリーニングベ
ルトを供給する装置と、供給されたクリーニングベルト
を、所望の経路に沿ってその長手方向に移動させ、回収
する装置と、上記所望の経路に沿って移動するクリーニ
ングベルトに、ディスクの記録層を形成する物質を溶解
し得る溶剤を供給する装置と、処理すべきディスクを取
り付け、その中心軸の周りに回転せしめ得るクリーニン
グテーブルと、クリーニングテーブルに取り付けられ回
転するディスクの外周円筒面に、溶剤で湿されたクリー
ニングベルトを接触させ、その外周円筒面に存在する記
録層物質を拭き取る装置と、上記の各装置の作動を制御
する装置と、から成るディスク外周円筒面クリーニング
装置により達成される。
【0017】更にこのクリーニング装置には、クリーニ
ングベルトを有効に使用するため、一つのディスクの仕
上げが終了したとき、使用したクリーニングベルトを巻
き戻し、且つクリーニングベルト又はディスクの少なく
ともどちらか一方をベルトの移動方向に対して直角の方
向に微小距離移動させる機構を設けることが推奨され
る。
【0018】
【発明を実施するための最良の態様】以下、図面により
本発明の一実施例について詳細に説明する。図1は、デ
ィスク型情報記録媒体の構造を示す一部拡大断面図、図
2は、ディスクの全表面のうち、本発明方法により処理
される領域を示す一部拡大側面図、図3は、本発明装置
の一実施例を示す斜視図である。図1に於いて、1は基
板、2は有機色素を含む記録層、3は反射層、4は保護
層である。尚、以下の説明に於いて、基板1の表面及び
側面の内、1aは図2中Cで示された領域、即ち外周円
筒面を、1bは同図中Rで示された環状領域、即ち表面
の最外周環状領域を、1cは最外周領域1bにより囲ま
れた情報記録領域を、それぞれ指すものとする。基板1
の表面には、その最外周環状領域1bを除く情報記録領
域1cに、有機色素を含む記録層2が形成され、その記
録層2を覆うように、反射層3及び保護層4が順次積層
されている。
【0019】基板1の表面の最外周環状領域1bと、外
周円筒面1aには、記録層2が存在しないが、本発明は
外周円筒面1aから記録層2を構成する有機色素を含む
物質を除去する技術に関するものである。
【0020】以下、図3により、本発明に係る装置の一
実施例について、更に具体的に詳しく説明する。図3に
於いて、11は本装置により処理されるディスク、12
はディスク11が載置されるクリーニングテーブル、1
31及び132はクリーニングテーブル12及びその回
転軸を支持する可動テーブル、14は等辺山形鋼で製作
された架台、151及び152は架台14に鉛直に取り
付けられた固定壁、161及び162は固定壁151及
び152により両端を支持された一対の案内バー、17
1及び172(172は図には現れていない)、173
及び174は可動テーブル131及び132を支持し案
内バー161及び162に沿ってスライドするリニアベ
アリング、18はクリーニングテーブル12を矢印方向
に高速で回転させるモーター、20はホルダー191及
び192(192は図には現れていない)、193及び
194(194は図には現れていない)を介して案内バ
ー161及び162にスライド自在に取り付けられる水
平移動テーブル、21は圧電振動式の溶剤供給ポンプ、
221及び222はステンレス製の溶剤供給パイプ、2
3は水平移動テーブル20により支持され、図示されて
いない装置により昇降せしめられる昇降テーブル、24
はクリーニングベルト、25はクリーニングベルトの供
給ドラム、26は使用済のクリーニングベルトの回収ド
ラム、271及び272はクリーニングベルト24の走
行を案内するフランジ付ガイドローラー、28はクリー
ニングベルト24をディスク11の外周円筒面に一定の
圧力で押し付けるため設けられた圧接子、29はクリー
ニングベルト24の走行路の高さを規制するため設けら
れたフランジ付ガイドローラー、30はクリーニングベ
ルト24をフランジ付ガイドローラー29に圧接するた
め設けられたウレタンゴム製の圧接子、31は圧接子3
0をフランジ付ガイドローラー29に向かって押圧する
エアシリンダーである。
【0021】尚、図示されていないが、これらの各構成
要素の作動は、中央制御装置により制御されており、か
つ、可動要素の移動などをチェックするため各部にエン
コーダーやセンサーが設けられており、それらの出力は
中央制御装置にフィードバックされるようになってい
る。
【0022】又、これらの構成要素の内、特に強度と耐
摩耗性を要しないもの、例えば、可動テーブル131及
び132、固定壁151及び152などはアルミニウム
合金製とし、又、耐摩耗性や、強度、耐食性などを要す
るもの、例えば、溶剤供給パイプ221及び222、フ
ランジ付ガイドローラー271及び272などは、ステ
ンレス鋼などにより製造することが推奨される。
【0023】固定壁151及び152は、架台14に鉛
直に固定されており、一対の案内バー161及び162
を支持している。可動テーブル131及び132は、そ
れぞれ、案内バー161及び162に沿って移動し得る
リニアベアリング171、172、173及び174の
上端面及び下端面に取り付けられ、上方の可動テーブル
131にはクリーニングテーブル12が、下方の可動テ
ーブル132にはクリーニングテーブル12を回転させ
るモーター18が取り付けられており、これらにより作
業テーブルが構成され、この作業テーブルは固定壁15
1に取り付けられた図示されていないアクチュエーター
によって案内バー161及び162に沿って往復運動せ
しめられる。
【0024】ディスク11の回転速度は、充分な洗浄効
果が得られれば如何なる速度でも良いが、好ましくは1
0〜100回転/分、より好ましくは20〜50回転/
分とすることが推奨される。
【0025】また、図示されていないが、クリーニング
テーブル12は、ディスク11を吸着する真空チャック
装置を有し、更にその上方にはディスク11の搬送装置
が設けられていて、これらによりディスク11がクリー
ニングテーブル12の上面にセットされる。
【0026】案内バー161及び162は、更に、ホル
ダー191、192、193及び194を介して水平移
動テーブル20を支持しており、水平移動テーブル20
の上には図示されていない昇降装置を介して昇降テーブ
ル23が昇降自在に支持されている。
【0027】昇降テーブル23の上には、クリーニング
ベルトの供給ドラム25、使用済のクリーニングベルト
の回収ドラム26、フランジ付ガイドローラー271、
272及び29が設けられており、更に、クリーニング
ベルトの回収ドラム26は図示されていないモーターに
より図中矢印の方向に間歇的に回転せしめられるように
なっている。
【0028】ガイドローラー271及び272は、ディ
スク11の外周円筒面1aとクリーニングベルト24の
接触幅を調整可能とするために、それらの間隔を変更で
きるよう、水平移動テーブル20の上に取り付けられて
いる。
【0029】回収ドラム26を回転させるモーターは、
水平移動テーブル20と昇降テーブル23との間に設け
られるので、薄型でコンパクトな形状のものが望まし
く、更に回収ドラム26を駆動してクリーニングベルト
ト24を巻き取るため、低回転で高トルクを発生するも
のが必要である。そのため、例えば0〜100回転/分
の可変速の超音波モーターなどが推奨される。
【0030】供給ドラム25に巻かれているクリーニン
グベルト24は、供給ドラム25から引き出され、フラ
ンジ付ガイドローラー29、272及び271を経て回
収ドラム26に巻き取られるようになっている。
【0031】クリーニングベルト24としては、損耗が
少なく、浮塵を発生し難い紙製または布製のクリーンベ
ルト(クリーン度クラス100対応)が使用される。紙
製のものとしては、例えば、「ベンリーゼ」(旭化成株
式会社)、又は「ベルクリン」(カネボー)などが、布
製のものとしては、Toraysee(東レ株式会社)などが推
奨される。
【0032】更に、クリーニングベルト24は、単位長
当たりできるだけ多くのディスクの洗浄を行う必要があ
るが、通常の装置の設置スペース、昇降装置の可動範囲
等を勘案すると、幅10mm〜100mm、好ましくは
20mm〜80mm、長さ1m〜200m、更に好まし
くは10m〜100m程度のロール状のものが推奨され
る。
【0033】準備段階では、クリーニングテーブル12
に一つのディスク11がセットされ、クリーニングベル
ト24がフィードされると共に、作業テーブルが案内バ
ー161及び162に沿って図中左上方向に移動せしめ
られ、ディスク11の外周円筒面1aがガイドローラー
271、272の間でクリーニングベルト24に接触せ
しめられ、その清浄な部分がディスク11の外周円筒面
1aに当たるようにされる。
【0034】次いで、クリーニングベルト24のフィー
ドが停止され、溶剤供給ポンプ21が作動し、溶剤供給
パイプ222を介してディスク11とクリーニングベル
ト24の接触部に所定の溶剤が供給される。
【0035】このような準備段階が完了すると、クリー
ニングテーブル12が回転を始め、ディスク11の外周
円筒面1aの洗浄が開始され、付着している色素などの
記録層物質が除去される。クリーニングベルト24が引
き出され、新しい部分を使用するときは、昇降テーブル
23は最高位に上昇し、そのため、ディスク11の外周
円筒面1aの洗浄はベルト24の最下位のトラックで行
われるようになる。
【0036】その状態で一枚のディスクの処理が終わる
と、次のディスクの洗浄工程では、昇降テーブル23は
少し引き下げられ、クリーニングベルト24の下から二
番目のトラックが洗浄に使用され、以下同様にしてクリ
ーニングベルト24の最上部のトラックまで、総てのト
ラックが有効に利用される。
【0037】クリーニングベクト24の全てのトラック
が使用され、全面が汚染されると、再びクリーニングベ
ルト回収ドラム26が回転し、新しい部分を使用するた
め、クリーニングベルト24が所定長さだけ引き出さ
れ、同時に昇降テーブル23が再び最高位迄上昇し、ク
リーニングベルト24の新しい部分の一番下のトラック
が洗浄に使用されるようになる。
【0038】又、洗浄をより完全にするため、一枚のデ
ィスク11の洗浄中、クリーニングベルト24を低速で
フィードしておくことも推奨される。この場合には、ク
リーニングベルト24を無駄なく利用するため、一枚の
ディスクの洗浄が終わった後、次のディスクの洗浄を行
なう前に、昇降テーブル23の引き下げと共に、クリー
ニングベルト24の巻き戻しを行なうことが必要であ
る。
【0039】尚、本実施例では、クリーニングベルト2
4をその最上部からではなく、最下位のトラックから上
方に向かって順次使用するようにしているが、これは供
給された溶剤が汚染物質と共に流下するので、クリーニ
ングベルト24の未使用の清浄な部分がそれらで汚染さ
れ、無駄になるのを防止するためである。
【0040】クリーニングベルト24の供給は、図示さ
れていない中央制御装置によって制御されている。圧接
子30は、直方体状のウレタンゴムであり、エアシリン
ダー31によりクリーニングベルト24をガイドローラ
ー29に押し付け、密着させ、保持するものである。
【0041】圧接子28は、外力を緩衝し得る柔軟性
と、供給された溶剤を吸収し得る多孔性とを有する軟質
の素材から成り、ディスク11の外周円筒面1aとクリ
ーニングベルト24の接触圧力をある一定の許容範囲内
に保持する。
【0042】ディスク11をクリーニングテーブル12
に取り付け、保持するのは、真空チャックによっている
ので、その保持力は余り大きなものではない。このた
め、圧接子28は、ディスク11がクリーニングベルト
24に接触した際、その押圧力によってディスク11が
クリーニングテーブル12上で移動しないようにバック
アップする。
【0043】而して、一定の時間洗浄を行い、図示され
ていないセンサーにより、ディスク11の外周円筒面1
aから記録層物質が完全に除去されたことが確認される
と、作業テーブルが元の位置に戻され、ディスクが新し
いものと交換され、以下同様なサイクルを繰り返して、
多数のディスクの処理が自動的に実行される。
【0044】本発明方法及び装置で用いる溶剤として
は、付着した有機物を溶解するものであれば何でも良
い。必ずしも基板を全く溶解し得ないものに限られるも
のではなく、それを溶解し得るものであっても良い。
【0045】溶剤としては付着物である色素などを溶解
し易い炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール
系、エーテル系、ケトン系、エステル系などの有機溶剤
の中から適宜のものが選定される。
【0046】尚、この溶剤としては、通常は基板の材料
を溶解し得ないものが推奨されるが、場合によっては基
板をある程度溶解することにより洗浄効果が高まること
もあるので、基板を溶解し得るものも採用されることが
ある。
【0047】通常、光ディスクの基板にはポリカーボネ
ートが用いられるが、これを溶解しない溶剤としては、
ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサ
ンなどの脂肪族又は脂環式炭化水素系、エチルアルコー
ル、メチルアルコール、ブチルアルコールなどのアルコ
ール系、ジエチルエーテル、ジブチルエーテルなどのエ
ーテル系の溶剤がが挙げられ、これを溶解するものとし
ては、芳香族炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、ケト
ン系、エステル系などの溶剤が挙げられる。これらの溶
剤は、何れも本発明方法を実施するのに利用できるもの
である。
【0048】本発明に係る装置は、例えば、追記型コン
パクトディスクを製造する自動スピンコーター、即ち、
ポリカーボネート製などのドーナッツ状基板の片面又は
両面にスピンコート法によって有機色素を含む記録層を
自動的に形成する装置などの製品搬出側に設置すること
が推奨される。
【0049】
【製造試験】直径120mm、厚さ1.2mmのグルーブ
付ポリカーボネート製基板の表面にスピンコート法によ
りフタロシアニンから成る有機色素を含む記録層を形成
し、試験用のディスクを得た。
【0050】このディスクの外周円筒面1aには色素が
薄層状に付着、残留していた。上記により製造したディ
スクをクリーニングテーブルに取付け、高速で回転させ
ながら、その表面の最外周環状領域1bに溶剤を滴下
し、ディスク表面に付着した色素を溶解、除去した。
【0051】ディスク表面の最外周環状領域1bでは、
幅約1.5mmに渡り円環状に色素層が除去されていた
が、その外周円筒面1aの残留色素は完全には除去され
ていなかった。
【0052】次に、図3に示した装置により、幅6cm、
長さ70mのクリーニングベルトを用い、ディスク外周円
筒面1aをクリーニングした。クリーニングベルトは、
ベンリーゼ PO−500であった。ディスクの外周円
筒面1aの残留色素は完全に除去されており、その側面
に触れた指を検査しても、色素の痕跡も認められなかっ
た。
【0053】次に、この色素層の上に金をスパッターし
て反射層を形成し、更にその反射層上に紫外線硬化樹脂
の保護層を形成し、光記録媒体を25,000枚製造し、厳重
な検査を実施したが不良品は一枚も発見されなかった。
保護膜と基板との密着性も極めて良好であった。
【0054】尚、本発明の構成は、叙上の実施例に限定
されるものではなく、例えば、上記実施例では、洗浄作
業中はクリーニングベルトを停止させておき、一回のク
リーニングが完了したとき、クリーニングテーブルを昇
降し、次回のクリーニングで清浄な部分を使用できるよ
うにしたが、洗浄作業中、昇降テーブルを緩やかに昇降
させたり、クリーニングベルトを連続的にフィードしな
がら洗浄を行うように構成することもあり、また、複数
のディスクを重ねて同時に処理するようにすることも推
奨され、更に、装置をマルチヘッド型としたりすること
もあり、更に、溶剤の供給には、噴霧式、滴下式、毛管
吸上式、湿しローラー式などが利用できるものであり、
又、装置自体を縦軸型でなく横軸型としても良く、ディ
スクをクリーニングベルトに接離させるのに、クリーニ
ングテーブルを移動させることに替えて、例えば、昇降
テーブルやガイドローラーを移動させるよう構成するこ
とも可能であり、更に、圧接子の側面にディスクの外周
面形状に適合する溝を設けておくこともあり、本発明は
これら全ての変更例を包摂するものである。
【0055】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成されるから、本
発明によるときは、従来手作業で行っていたディスク側
面の自動洗浄が可能となり、品質管理が完全になる上、
労力の大幅削減と生産コストの低減に貢献でき、然も、
一巻のベルトにより数万枚のディスクの洗浄が可能とな
るので大変経済的である。
【0056】又、本発明に係る装置はクローズドシステ
ムとして無人で操作し得るので、溶剤や色素などが完全
に回収でき、これらによる環境汚染の恐れが消滅する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク型情報記録媒体の構造を示す一部拡大
断面図である。
【図2】ディスクの全表面のうち、本発明方法により処
理される領域を示す一部拡大側面図である。
【図3】本発明装置の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・基板 1a・・・基板の外周円筒面 1b・・・基板の最外周環状領域 1c・・・基板の記録領域 2・・・・有機色素を含む記録層 3・・・・反射層 4・・・・保護層 11・・・・本装置により処理されるディスク 12・・・・クリーニングテーブル 14・・・・架台 18・・・・モーター 20・・・・水平移動テーブル 21・・・・圧電振動式の溶剤供給ポンプ 23・・・・昇降テーブル 24・・・・クリーニングベルト 25・・・・クリーニングベルトの供給ドラム 26・・・・クリーニングベルトの回収ドラム 28・・・・圧接子 29・・・・フランジ付ガイドローラー 30・・・・圧接子 31・・・・エアシリンダー

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のa項ないしe項記載のステップから
    成ることを特徴とする、ディスク型情報記録媒体を製造
    するためのディスクの外周円筒面をクリーニングする方
    法。 (a)長尺のクリーニングベルトを所望の経路に沿っ
    て、かつ、その長手方向に間歇的又は連続的に送出する
    ステップ。 (b)クリーニングベルトに、記録層を形成する有機物
    質を溶解し得る溶剤を供給するステップ。 (c) ディスクを回転せしめ得るクリーニングテーブ
    ルに取り付けるステップ。 (d) ディスクを回転せしめつつ、その外周円筒面を
    溶剤が供給されたクリーニングベルトに接触させ、記録
    層物質を拭き取るステップ。 (e) ディスクをクリーニングテーブルから取り外す
    ステップ。
  2. 【請求項2】少なくとも一つのディスクを仕上げた後、
    使用済のベルトを再び巻き戻し、かつクリーニングベル
    ト及びディスクのうち少なくともどちらか一方を、クリ
    ーニングベルトの横幅方向に移動させ、次いで、クリー
    ニングベルトの清浄な部分を次に仕上げるべきディスク
    の外周円筒面に接触させ、その外周円筒面を仕上げるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】クリーニングベルトとしてクリーンベルト
    を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリ
    ーニング方法。
  4. 【請求項4】溶剤として基板を溶解し得ないものを用い
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記
    載のクリーニング方法。
  5. 【請求項5】溶剤として基板を溶解し得るものを用いる
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載
    のクリーニング方法。
  6. 【請求項6】クリーニングベルトの長手方向の移動が停
    止されている間に洗浄作業が行われることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか一に記載のクリーニング方
    法。
  7. 【請求項7】クリーニングベルトがその長手方向に連続
    移動している間に、洗浄作業が行われることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれか一に記載のクリーニング
    方法。
  8. 【請求項8】下記a項ないしf項記載の構成要素から成
    ることを特徴とする、ディスク型情報記録媒体製造用の
    ディスクの外周円筒面をクリーニングする装置。 (a)クリーニングベルトを供給する装置。 (b)供給されたクリーニングベルトを、所望の経路に
    沿ってその長手方向に移動させ、回収する装置。 (c)上記所望の経路に沿って移動するクリーニングベ
    ルトに、記録層を形成する物質を溶解し得る溶剤を供給
    する装置。 (d)処理すべきディスクを取り付け、その中心軸の周
    りに回転せしめ得るクリーニングテーブル。 (e)クリーニングテーブルに取り付けられ回転せしめ
    られるディスクの外周円筒面に、溶剤で湿されたクリー
    ニングベルトを接触させ、その外周円筒面に存在する記
    録層物質を拭き取る装置。 (f)上記の各装置の作動を制御する装置。
  9. 【請求項9】使用済のクリーニングベルトを巻き戻す機
    構と、クリーニングベルト又は処理すべきディスクの少
    なくともどちらか一方を、クリーニングベルトを横切る
    方向に移動させ、ベルトの清浄な部分をディスクの外周
    円筒面に接触させる機構とを有する請求項8に記載のク
    リーニング装置。
  10. 【請求項10】クリーニングベルトとしてクリーンベル
    トを用いることを特徴とする請求項8又は9に記載のク
    リーニング装置。
  11. 【請求項11】溶剤として、基板を溶解し得ない溶剤を
    用いることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか
    一に記載のクリーニング装置。
  12. 【請求項12】溶剤として、基板を溶解し得る溶剤を用
    いることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一
    に記載のクリーニング装置。
  13. 【請求項13】請求項1ないし7のいずれか一項記載の
    方法により仕上げられたディスク型情報記録媒体。
JP4345954A 1991-12-26 1992-12-25 ディスク型情報記録媒体製造用のディスクの外周円筒面 をクリーニングする方法及び装置 Pending JPH05242534A (ja)

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