JP4413383B2 - スクラブ洗浄装置及びスクラブ洗浄方法、並びに情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

スクラブ洗浄装置及びスクラブ洗浄方法、並びに情報記録媒体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば、情報記録媒体用ガラス基板や、半導体ウエハなど円盤状の基板の主表面をスポンジ又はブラシ等によってスクラブ洗浄(こすり洗浄)するスクラブ洗浄方法及びスクラブ洗浄装置、並びに情報記録媒体の製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−206705号公報に記載のディスク基板洗浄装置は、複数の洗浄ステーションを並べて配置し、ディスク基板(中心孔を有する円板)を移送装置(吊り上げフック)により各洗浄ステーションに順次移動させ、ディスク基板を円柱状のスクラブローラーでスクラブ洗浄するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記ディスク基板洗浄装置においては、各洗浄ステーションにディスク基板を移送する際に、吊り上げフックによって一枚一枚基板の中心孔を支持しながら移送(洗浄ステーション間の搬送)を行っているので、移送装置を別に設ける必要があり、装置が大掛かりになるという問題があった。また、中心孔を吊り上げフックによって支持しながら移送を行うと、中心孔が擦られ発塵する恐れがあるという問題がある。
さらに、各洗浄ステーションに移送する時間がかかるので、複数の洗浄処理を行う場合の洗浄処理時間が長くなるという問題があった。つまり、吊り上げフックによって一枚一枚基板の中心孔を支持しながら移送を行う場合、基板の停止→中心孔を支持(チャッキング)→移送→支持(チャッキング)の解除という一連の動作に時間がかかるので、洗浄処理時間が長くなる。また、移送に時間がかかると、基板が乾き、汚れが落ちにくくなるという問題もある。
特に、携帯電話、デジタルカメラ、カーナビゲーション等における記憶装置向けなどに使用される1インチ基板では、中心孔が小さいので中心孔を吊り上げフックによって支持しながら移送を行うのは精度的及びコスト的に非常に困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成としてある。
【0005】
(構成1) 2つの平面状スクラバーと、
2つの平面状スクラバーのスクラブ面を対向させた状態で支持する手段と、
平面スクラバーに垂直な回転軸の周りに平面スクラバーを回転させる手段と、
前記対向する2つのスクラバー間に挟まれた基板が、前記スクラバーの回転方向に搬送されるように設けたガイド部材と、を有し、
前記対向する2つのスクラバー間に挟まれた基板が、スクラバーの回転によってスクラバーの回転方向に搬送され、前記ガイド部材と当接して発生した摩擦力によって回転されることにより、基板のスクラブ洗浄を行うことを特徴とするスクラブ洗浄装置。
【0006】
(構成2) 2つの板リング状のスクラバーと、
前記2つの板リング状のスクラバーのスクラブ面を合わせた状態で、板リング状のスクラバーの内周面と、スクラブ面の反対側の面とを支持し、かつ、板リング状のスクラバーの中心軸の回りにスクラバーを回転させるホイールと、を備えるスクラブパッドと、
前記スクラブパッドの回転方向に基板が搬送されるように、前記板リング状のスクラバーの内周面側のホイールに対向して設けられ、スクラブパッドの外周に沿って設けられたガイド部材と、を有し、
前記対向する2つのスクラバー間に挟まれた基板が、板リング状のスクラバーの内周面側のホイールと、ガイド部材との間をスクラブパッドの回転によってスクラバーの回転方向に搬送され、前記ガイド部材と当接して発生した摩擦力によって回転されることにより、基板のスクラブ洗浄を行うことを特徴とするスクラブ洗浄装置。
【0007】
(構成3) 対向する2つのスクラバーの間に基板の少なくとも一部を挟んだ状態でスクラバーを移動させ、スクラバーの移動方向に基板を搬送させる手段と、基板の搬送方向に沿って設けられ、搬送される基板と接触して摩擦を発生させる摩擦発生手段とを有し、基板の搬送と基板が摩擦発生手段と接触して発生した摩擦力とによって基板が回転されることにより、基板を搬送しつつ基板のスクラブ洗浄を行う基板洗浄部と、
前記基板洗浄部に基板を搬入する基板導入部と、
前記基板洗浄部から基板を搬出する基板取り出し部と、
を有することを特徴とするスクラブ洗浄装置。
【0008】
(構成4) 回転自在に支持され、回転駆動手段によって回転する一対のスクラバーと、
洗浄前基板を前記一対のスクラバーの間隙に導入する基板導入部と、
前記基板導入部から搬送された基板を、洗浄液供給手段から供給される洗浄液によって、洗浄する基板洗浄部と、
前記基板洗浄部から搬送された洗浄済み基板を取り出す基板取り出し部と、
前記スクラバーと協働して、基板を前記基板導入部から前記基板洗浄部、前記基板洗浄部から前記基板取り出し部へ搬送する搬送案内部とを備え、
前記基板洗浄部は、前記スクラバーによって基板に付与された、搬送方向の力に対して抗う力を付与する抵抗力付与手段を有し、前記抵抗力付与手段による前記基板とスクラバーとの間で回転による周速の差によってスクラブ洗浄することを特徴とするスクラブ洗浄装置。
【0009】
(構成5) 前記基板洗浄部、基板導入部、基板取り出し部のうち少なくとも一つに基板の有無を確認するセンサーを設けることを特徴とする構成3又は4記載のスクラブ洗浄装置。
【0010】
(構成6) スクラバーの回転方向に搬送される基板に当接して基板の搬送を一時的に停止させ、基板のスクラブ洗浄を強制的に実施させる停止手段を有することを特徴とする構成1乃至5のいずれか一に記載のスクラブ洗浄装置。
【0011】
(構成7) 基板の搬送を一時的に停止させる位置に、基板の有無を確認するセンサーを設けることを特徴とする構成6記載のスクラブ洗浄装置。
【0012】
(構成8) 構成1乃至7のいずれかに記載の構成を有する複数の洗浄ステーションを有し、
前記複数の洗浄ステーションにおいて、各洗浄ステーションで洗浄処理した基板を次の洗浄ステーションに移送する移送機構と、
を有することを特徴とするスクラブ洗浄装置。
【0013】
(構成9) 前記移送機構が、前記複数の洗浄ステーションのスクラバー間を結ぶガイド部材からなることを特徴とする構成8記載のスクラブ洗浄装置。
【0014】
(構成10) 前記移送機構が、前記複数の洗浄ステーションのスクラバー間を結ぶガイド部材と、ガイド部材に沿って基板を両側から挟持しつつ搬送するスクラブローラーとからなることを特徴とする構成8記載のスクラブ洗浄装置。
【0015】
(構成11) スクラバー、及び、2つのスクラバー間に挟まれた基板のうちの少なくとも一方に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を有することを特徴とする構成1乃至10のいずれか一に記載のスクラブ洗浄装置。
【0016】
(構成12) 縦置きにされた基板を、その両側から縦置きにされた2つのスクラバーで挟む縦置き型装置であることを特徴とする構成1乃至11のいずれか一に記載のスクラブ洗浄装置。
【0017】
(構成13) 前記基板が、情報記録媒体用基板であることを特徴とする構成1乃至12のいずれか一に記載のスクラブ洗浄装置。
【0018】
(構成14) 対向する2つの平面状スクラバーの間に基板を挟んだ状態でスクラバーを回転させ、スクラバーの回転方向に基板を搬送させると共に、スクラバーが回転することにより、基板とスクラバーとの間で回転による周速差を発生させて基板のスクラブ洗浄を行うことを特徴とするスクラブ洗浄方法。
【0019】
(構成15) スクラバーによって搬送される基板を所定の位置に停止させて、基板のスクラブ洗浄行うことを特徴とする構成14に記載のスクラブ洗浄方法。
【0020】
(構成16) 前記基板のスクラブ洗浄を行う基板洗浄部と、前記基板洗浄部に基板を導入する基板導入部と、前記基板洗浄部から基板を取り出す基板取り出し部と、を有し、前記基板を基板導入部から基板洗浄部、基板洗浄部から基板取り出し部へと順に搬送させることを特徴とする構成14又は15記載のスクラブ洗浄方法。
【0021】
(構成17) 少なくとも基板洗浄部に基板の有無を確認するセンサーを設け、複数の基板をスクラブ洗浄する際、前記基板洗浄部に基板がないことをセンサーが確認して、基板導入部から基板洗浄部に基板を導入させることを特徴とする構成16記載のスクラブ洗浄方法。
【0022】
(構成18) 情報記録媒体用基板をスクラブ洗浄した後、前記基板上に少なくとも記録層を形成する情報記録媒体の製造方法において、
構成14乃至17のいずれか一に記載のスクラブ洗浄方法を実施することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
【0023】
【作用】
本発明のスクラブ洗浄方法及び装置は、スクラブ洗浄を行うスクラバーが、各クリーニングポイントに基板を搬送する機能を持っており、基板の搬送や移送がスムースであり、次の洗浄ステーションに移送する時間も短くて済むので、洗浄の処理時間が短縮する。
また、ディスク基板においては、中心孔を支持しないで移送が行えるので、中心孔が擦られ発塵する恐れがなく、中心孔からの発塵によるサーマルアスペリティーの発生などを防止することができ、信頼性の高い情報記録媒体(例えば磁気ディスク)を製造することができる。
【0024】
本発明では、2つのスクラバー間に挟まれた基板が、スクラバーの回転によっ回転方向に搬送されると共に、基板がガイド部材と当接して発生した摩擦力によって、基板とスクラバーとの間に周速差が発生し、基板とスクラバーがこすれ合うことによりスクラブ洗浄を行う。
基板がガイド部材との間で摩擦力を発生させる、即ち、基板とスクラバーとの間に周速差を発生させるためには、スクラバーの回転方向に搬送される基板に当接して基板の搬送を一時的に停止させるための停止手段(制止手段)(例えば回転自在のフリーロラーなど)を設けたり、あるいは、スクラバーによる基板の挟み込み量(基板の挟持圧)を調整することにより行われる。後者の場合、搬送最中に基板が回転するので基板の搬送とスクラブ洗浄を同時に行うことになる。
【0025】
本発明によれば、各基板を一枚一枚支持しながらクリーニングポイントや、次の洗浄ステーションに搬送、又は移送する大がかりな装置を設ける必要がないので、装置が簡略化でき、装置のコンパクト化、小スペース化を実現できる。特に、縦置きにされた基板を、その両側から縦置きにされた2つのスクラバーで挟む縦置き型装置にすることによって、より小スペース化を実現できる。
本発明によれば、中心孔が擦られ発塵する恐れがなく、また、洗浄工程中に基板が乾き、汚れが落ちにくくなることもない。
本発明では、スクラバー、及び2つのスクラバー間に挟まれた基板のうち少なくとも一方、望ましくは両方に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を設けることによって、洗浄中、及び搬送中に基板が乾くことがないので好ましい。各洗浄ステーション間の移送機構にも洗浄液(水を含む)供給手段を設けることがさらに望ましい。
本発明では、基板のスクラブ洗浄を強制的に実施させる停止手段を設けることによって、基板の清浄度が良好になるので好ましい。
本発明のスクラブ洗浄方法及び装置は、複数の洗浄処理を行う場合であっても、洗浄の処理時間が短く、大がかりな移送装置を設ける必要がないので、特に複数の洗浄処理を行う場合に有用である。
本発明により洗浄を行う基板としては、情報記録媒体用基板などの円盤状基板、特に1インチ基板などの基板サイズが小さいため基板の移送や洗浄等が困難な基板の洗浄に特に適している。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
まず、本発明の一実施の形態に係るスクラブ洗浄装置について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るスクラブ洗浄装置の概略を示す断面図、図2は手前側のスクラブパッドを除いて見た場合の正面図、図3はスクラブパッドの断面図、図4は2つのスクラバー間に挟まれた基板の状態を示す部分断面図、図5は移送機構におけるガイド部材の作用を説明するための断面図、図6はアンロード機構の他の態様を示す正面図である。
【0027】
図1に示すスクラブ洗浄装置は、弱アルカリ洗浄液によるスクラブ洗浄を行う第1洗浄ステーション100(洗浄液は、アルカリ洗浄液以外でも可)と、純水によるスクラブ洗浄を行う第2洗浄ステーション300(純水以外でも可)、第1洗浄ステーションで洗浄処理した基板を第2洗浄ステーションに移送する移送機構200よりなる。なお、洗浄ステーションは、必要とする洗浄処理回数に応じて、3つ以上設けることができる。
【0028】
第1および第2洗浄ステーションは、主に、基板1のスクラブ洗浄を行うスクラブパッド10と、基板1をクリーニングポイントまで脱落させることなく搬送するためのガイド部材20、基板1をクリーニングポイントで一時停止させるストッパー機構30、洗浄液をスクラブパッド10及び基板1に供給するための洗浄液供給機構40からなる。このスクラブ洗浄装置は、複数枚基板を収納しているカセット61から基板を取り出し、第1洗浄ステーションに送出するロード機構、及び、洗浄済みの基板を空のカセット63に収納するアンロード機構を備えている。
【0029】
本発明においてスクラブパッド10は、図2〜図4に示すように、基板1の両側から少なくとも基板1の一部を挟持して基板1をスクラブパッド10の回転方向に搬送する機能と、基板1のスクラブ洗浄を行う機能とを有している。スクラブパッド10は、回転速度が調整可能(1〜500rpm)な回転機構(図示せず)に接続され、基板1の両面をスクラブできるように板リング形状の2枚のスポンジ(スクラバー)11、11’を有している。スポンジの材質はポリビニルアルコール(PVA)である。2枚のPVAスポンジ11、11’は、スクラブ面を合わせた状態で、ホイール12、12’によって、スポンジの内周面Aと、スクラブ面の反対側の面Bとで支持されている。ホイール12、12’は、板リング状のスポンジ11、11’の中心軸の回りに回転可能に構成されている。板リング状のスポンジのリングの幅Wは、基板1の半径程度である。図3に示すように、2枚のスポンジ11、11’は、基板1の板厚方向Hに開閉可能となるように開閉機構(図示せず)が備えられており、ホイール12及びスポンジ11と、ホイール12’及びスポンジ11’とに分離可能な構造になっている。なお、スクラバーは、スポンジに限らず、ブラシ毛が植毛されたブラシでも構わない。また、2枚のスポンジ11、11’による基板1の挟持圧は、調整可能な構造とすることができる。例えば、図7に示すように、スポンジ11を支持する支持部12aと軸12bとからなるホイール12と、スポンジ11’を支持する支持部12’aと軸12’bとからなるホイール12’と、ホイール12’の軸12’bのまわりに回転フリーに配設されたローラー13とでスクラブパッドを構成し、支持部12aと12’aとの間に隙間14を設けて、支持部12aと12’aとの間隔を調整することで、基板1の挟持圧を調整できる。
【0030】
ガイド部材20は、スクラブパッド10の外周部に設けられ、スクラバーの内径(ホイールの外径)とガイド部材との距離Sが、円盤状の基板1の直径とほぼ同じ距離だけ離間して配置されている。距離Sは調整可能な構造とすることができる。ガイド部材20は、基板側面が傷つかないように基板材料よりも軟質な材料でできている。基板がガラスの場合、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テフロンなどの材料がよい。基板1は、スクラブパッド10の回転とともに、2枚のスポンジ11、11’の間に挟まれて搬送される。この搬送の際に、ガイド部材20によって、基板1の脱落が防止される。
【0031】
基板をスクラブ洗浄するクリーニングポイントは、スクラブパッド10とガイド部材20によって基板1が搬送される経路の任意の箇所に設けることができる。搬送されてきた基枚1を一時的に停止させるテフロン材からなるストッパー機構30(例えば、回転自在のフリーローラー31)によって、搬送されてきた基板をクリーニングポイントで一時的に停止させ、強制的にスクラブ洗浄を行う。詳しくは、図1及び図2に示すように、基板1の下半分はスクラブパッド10と同方向に回転させられ、これにより、基板1はスクラブパッド10と逆方向に回転させられ、フリーローラー31はスクラブパッド10と同方向に回転させられる。ストッパー機構30では、基板をスクラブ洗浄した後は、基板1を次の洗浄ステーションに移送するために、基板1と接触しない位置までフリーローラー31を退避させる機構(図示せず)を有する。なお、一つの洗浄ステーションにおける複数箇所にストッパー機構を設けることができる。また、停止手段(制止手段)として、フリーローラーでなく、駆動系で駆動される回転ローラーや、基板を傷つけることのない軟質な材料でできた回転しない制止手段とすることもできる。
【0032】
洗浄液供給機構40は、基板表面近傍に洗浄液を吹き掛けるための供給路41と、スクラブパッドの内側(基板と当接する側)から外側に向って洗浄液を供給するための供給路42がある。後者の場合、図2及び図3に示すように、ホイールの側面から洗浄液を供給し、ホイール内部に放射状に延びる供給路42を介して、スクラバー11の内周面に洗浄液を供給する。この場合、洗浄液は、ホイール12の側面からではなく、ホイールの回転軸内を通る供給路から供給することもできる。
具体的に使用する洗浄液としては、例えば、スクラブパッドヘの供給路42には、第1及び第2洗浄ステーションとも純水を供給する。また、第1洗浄ステーションでは弱アルカリ洗浄液による洗浄を行うため、弱アルカリ洗浄液が入った洗浄液貯蔵槽からポンプによって基板表面近傍に洗浄液を吹き掛けるための供給路41に、弱アルカリ洗浄液を供給する。第2洗浄ステーションでは純水による洗浄を行うため、供給路41に、純水を供給する。
【0033】
策1洗浄ステーション100で洗浄処理した基板を、第2洗浄ステーション300に移送する移送機構200は、ガイド部材51と、スクラブパッド10のスクラバーと同じ材料(スポンジ)からなる回転ローラー52で構成される。回転ローラー52は回転軸53によって矢印の方向に回転される。ガイド部材51は、図5(a)に示すように2枚のスポンジ11、11’に挟まれて搬送されてきた基板1を、図5(b)に示すようにガイド部材51によってスポンジ11、11’を外側に向かって押し広げ、基板1が挟まれている状態を開放する。なお、回転ローラーの材質は、基板表面に傷を付けない軟質材料が好ましい。回転ローラーのスクラブパッドが乾燥するのを防ぐために、純水を供給するための供給機構40及び供給路43を設けることもできる。なお、回転ローラー52を設けず、基板の回転を利用して、単にガイド部材によって基板を移送させることもできる。
【0034】
本発明の洗浄装置は、複数枚基板を収納している収納カセット61から基板を取り出し、第1洗浄ステーション100に送出するロード機構を有する。ここで、収納カセット61は、例えば、各基板が6mm離間して配置され、25枚の基板が収納可能になっている(収納枚数、及び各基板の離間距離は、基板サイズ等によって適宜設計変更できる)。収納カセット61の底面は、ロード機構における基板を保持するハンド部材62が、通過できる程度の開口部を有している。基板が配置された収納カセット61が、各基板の離間処理のストロークで移動しながら、ロード機構のハンド部材62によって第1洗浄ステーションの2枚のスポンジ11、11’の間まで送出される。64はストッパである。
洗浄処理の終了した基板は、アンロード機構によってガイド65を介して収納カセット63に収納される。なお、基板の収納は、図6に示すように、ガイド部材を斜め下方に向けて設けた態様にすることもできる。
【0035】
次に、本発明の一実施の形態に係るスクラブ洗浄方法について説明する。
収納カセットに1インチサイズ径(外径27.4mm、内径7.0mm)の精密研磨及び化学強化された磁気記録媒体用ガラス基板を25枚セットする。この収納カセットを上述した本発明のスクラブ洗浄装置のロードポイント(純水に浸漬)に置く。
ロード構構のハンド部材62によって、収納カセット61内に配置したガラス基板1を、100rpmの回転速度で回転している第1洗浄ステーション100のスクラバー位置まで送出する。ガラス基板1は、2枚のスポンジ11、11’に挟まれながら、ガイド部材20とホイール12、12’の間でクリーニングポイントまで移動する。
【0036】
クリーニングポイントでは、フリーローラー31のストッパ機構によって数秒(1〜6秒程度)ガラス基板1の搬送を停止させ、弱アルカリ洗浄液を供給路41から基板主表面に向ってスプレー状に吹き掛けるとともに、スポンジ11、11’には供給路42から純水を供給しながら基板1とスポンジが互いに逆方向に回転してスクラブ洗浄を行う。基板の回転速度は2〜5rps程度が好ましい。第1洗浄ステーションでのスクラブ洗浄が終了した後、フリーローラー31のストッパが開放されて、基板1が回転しながら移送機構200に移動する。移送機構200では、図5(b)に示すようにガイド部材51によってスポンジ11、11’を外側に向かって押し広げられ、基板1が挟まれている状態が開放されるとともに、基板1の両側に配置された回転口一ラ52に挟まれて第2洗浄ステーションまで移送される。回転口一ラ52には、供給路43から純水が供給され、基板の乾きが防止される。
【0037】
第2洗浄ステーション300に到達した基板1は、第1洗浄ステーション100と同様に、ホイール12とガイド部材20との間を回転しながら、クリーニングポイントまで移動し、供給路41から純水によるスクラブ洗浄を行う(1〜6秒程度)。
【0038】
クリーニングポイントでのスクラブ洗浄が終了した後、フリーローラー31のストッパが開放されて、基板1が回転しながら移動し、アンロードポイント(純水に浸漬)の収納カセット63に基板が収納される。
【0039】
得られた基板は、汚れや洗浄むら、ダメージがなく、良好な清浄度であった。また、25枚のガラス基板を洗浄するために要した時間は45秒(1.8秒/枚)と短時間であった。
【0040】
本発明では、装置内に基板を検出するセンサを設け、基板の流れを制御及び管理できる。例えば、図8に示すように、収納カセット61、第1洗浄ステーションのクリーニングポイント101、第2洗浄ステーションのクリーニングポイント201及び収納カセット63のそれぞれに基板を検出するセンサ71、72、73、74を設け、基板の流れを制御及び管理できる。図8において、センサ71は、収納カセット61における基板送出位置の基板1の有無を確認するセンサである。センサ72は、第1洗浄ステーションのクリーニングポイント101における基板1の有無を確認するセンサである。センサ73は、第2洗浄ステーション201のクリーニングポイントにおける基板1の有無を確認するセンサである。センサ74は、収納カセット63における基板収納位置の基板1の有無を確認するセンサである。収納カセット61においては、基板送出位置に基板1が存在することをセンサ71で確認し、さらに第1洗浄ステーションのクリーニングポイント101に基板1が存在しないことをセンサ72で確認した後、基板1を常時回転しているスクラブパッド10のスポンジ11、11’(図示せず)間に送出する。基板送出位置に基板1が存在しないことをセンサ71で確認すると、カセットを次の基板送出位置まで移動させる。第1洗浄ステーションのクリーニングポイント101では、基板1がフリーローラー31の位置に到着し基板1の存在をセンサ72で確認すると、タイマーが作動し一定時間クリーニングポイント101で洗浄を行う。タイマーの設定時間が経過(タイムアップ)したことを確認し、さらに第2洗浄ステーションのクリーニングポイント201に基板1が存在しないことをセンサ73で確認した後、フリーローラー31を退避させて基板1を流す。基板を流すとすぐにフリーローラー31を元の位置まで下げる。第2洗浄ステーションのクリーニングポイント201では、基板1がフリーローラー31の位置に到着し基板1の存在をセンサ73で確認すると、タイマーが作動し一定時間クリーニングポイント201で洗浄を行う。タイマーの設定時間が経過(タイムアップ)したことを確認し、さらに収納カセット63における基板収納位置に基板1が存在しないことをセンサ74で確認した後、フリーローラー31を退避させて基板1を流す。基板を流すとすぐにフリーローラー31を元の位置まで下げる。収納カセット63では、基板収納位置に基板1が存在することをセンサ74で確認すると、カセットを次の基板収納位置まで移動させる。このように、一つ先の工程位置に基板が存在しないことを確認した後、基板を流すことによって、基板の衝突によるトラブルを未然に防止できる。
なお、基板の送出から収納までに要する一連の処置時間を経過しても基板が到達しないことをセンサ及びタイマー機構によって確認したり、あるいは、各センサ位置における所定の動作時間を超過したことを各センサ及びタイマー機構によって確認することによって、基板の引っかかりや脱落などのトラブルをブザー等で知らせたり、あるいは、装置を停止させたりするシステムを採用することが好ましい。
センサの位置や数は図示の態様に限定されず、適宜設定できる。センサの種類は基板を検知可能なものであればよく、例えばレーザー光の反射によって基板を検知するセンサを使用できる。
センサを設けずに各動作を時間管理だけで行うことができることはいうまでもない。
【0041】
上述した基板の流れの制御を示すフローチャートの一具体例を図9に示す。図9において、スタートスイッチをONにすると、まず、初期状態の確認として、(1)洗浄する基板を収納したカセット61及び空のカセット63がそれぞれ所定の位置に正しく設置されているかどうか(図示せず)、(2)第1洗浄ステーションのスクラブパッド10(以下ホイール1という)及び第2洗浄ステーションのスクラブパッド10(以下ホイール2という)が回転しているかどうか(図示せず)、(3)センサ71で基板の存在を確認し、センサ72、73、74で基板不存在を確認したかどうか、(4)第1洗浄ステーションのフリーローラー31(以下ストッパ1という)及び第2洗浄ステーションのフリーローラー31(以下ストッパ2という)が下降しているかどうか、をチェックし、1つでも条件を満たさぬ場合は、アラームブザーがONにされ警報が出される。
初期状態の確認後、ロード機構では、ハンド部材上昇スイッチがONにされ、ハンド部材の上昇が確認されると、ハンド部材下降スイッチがONにされる。ハンド部材の下降が確認され、センサ72で基板の存在が確認されると、カセット61が1ピッチ送りされる。その後は、センサ71による基板の存在の確認、及び、センサ72による基板不存在の確認に戻り、同じ動作を繰り返す。
第1洗浄ステーションでは、初期状態の確認後、センサ72で基板の存在が確認されると、タイマー1をスタートしタイムアップまで洗浄液を出す。センサ73で基板不存在を確認し、ストッパ2の下降を確認した後、ストッパ1の上昇スイッチがONにされる。センサ73で基板の存在が確認されると、ストッパ1の下降スイッチがONにされる。その後は、センサ72による基板の存在の確認に戻り、同じ動作を繰り返す。
第2洗浄ステーションでは、初期状態の確認後、センサ73で基板の存在が確認されると、タイマー2をスタートしタイムアップまで純水を出しリンスを行う。センサ74で基板不存在を確認した後、ストッパ2の上昇スイッチがONにされる。センサ74で基板の存在が確認されると、ストッパ2の下降スイッチがONにされる。その後は、センサ73による基板の存在の確認に戻り、同じ動作を繰り返す。
アンロード機構では、初期状態の確認後、ストッパ2の上昇が確認され、センサ74で基板の存在が確認されると、カセット63が1ピッチ送りされる。その後は、センサ74による基板の不存在の確認に戻り、同じ動作を繰り返す。
なお、各判断結果が「No」である場合は、アラームブザーがONにされ警報が出される。また、図9はフローチャートの一例であり、適宜変更できる。例えば、センサ72、73の代わりに、各ホイール1及び2における基板の存在を確認するセンサを設けることができ、また、ハンド部材の上昇が確認されると、タイマー1をスタートしタイムアップまで洗浄液を出すように設計することができ、同様にストッパ1の上昇が確認されると、タイマー2をスタートしタイムアップまで純水を出すように設計することもできる。
【0042】
(実施例2)
実施例1でスクラブ洗浄した25枚のガラス基板を乾燥させた後、ガラス基板の主表面に、スパッタリングによってNiAlシード層、CrV下地層、CoPtCrB磁性層、カーボン保護層を成膜し、ディップ法によりパーフルオロポリエーテル潤滑層を成膜して磁気ディスクを作製した。作製した磁気ディスクについて、グライドハイト試験及びMR(磁気抵抗型)ヘッドによる記録再生試験を行ったが、ヒットや、サーマルアスペリティーが発生することなく、信頼性の高い磁気ディスクが得られた。
【0043】
本発明は上記実施の形態で示した範囲に限定されるものではなく、適宜変形して実施できる。
【0044】
例えば、図10に示すように、複数のスクラブパッド10をガイド部材51を介して連続して組み合わせて、スクラブ洗浄装置を構成することができる。
【0045】
また、上記の実施例では基板のスクラブ洗浄を強制的に実施させるために、回転自在なフリーローラーを設けたが、スクラブパッドによる基板に対する挟持圧や基板に対する挟み込み量、あるいはガイド部材の基板側面と接する面の表面状態等を、適宜コントロールしたり又は材質を変えるなどすることで、スクラブパッドによる基板の搬送中において、基板とスクラバーとの間で周速差を生じさせ、フリーローラーを設けずにスクラブ洗浄することができる。
ただし、各洗浄ステーションにおいて、スクラブパッドによる搬送中に基板を回転させて基板の搬送とスクラブ洗浄を同時に行うと共に、回転自在なフリーローラー等を設けて基板のスクラブ洗浄を強制的に実施させる組合せが最も好ましい。この場合、スクラバーの回転速度は60rpm程度が好ましく、基板の回転速度は3〜4rps程度が好ましい。基板の搬送中に基板を回転させると、濡れたスクラバーによって基板の乾きが防止できる点でも好ましい。
【0046】
また、基板搬送の際又はクリーニングポイントでのスクラブ洗浄の際に、基板の両側にあるスクラバーを、同一又は異なる回転速度で、同一又は異なる回転方向に回転させることができる。
【0047】
スクラバーは、板リング状に限らず、円板状や、平面状、ベルト状とすることもできる。また、基板の約半分がスクラバー間に挟まれる態様に限らず、基板全体や、基板の半分以上、又は基板の半分以下がスクラバー間に挟まれる態様とすることもできる。横型の装置とすることもできる。
【0048】
スクラバーに付着した汚れを除去したり、掻き落とす機構やスクラバーの自己洗浄機構をスクラバーの経路の途中に設けることができる。
なお、図1及び図5に示すガイド部材51は、第1及び第2洗浄ステーションの双方のスクラバーに付着した汚れを掻き落とす作用があり、スクラバーに付着した汚れを除去するためのメンテナンスは通常必要ない。
【0049】
スクラブパッドの構造は、例えば、図11に示すように、複数のスポンジ11によって2枚以上の基板1を同時に処理できる構造とし、処理能力の大幅な向上を図ることもできる。この場合、同時処理枚数は、本発明装置による洗浄工程の前後の工程との自動化を考慮すると、カセットの収納枚数を整数で割り切れる数(例えば25枚カセットなら1又は5)とすることが好ましい。なお、図11では、中間に位置する各スポンジ11を支持部材15で支持する構造としたが、図4また図7に示すようなスクラバー11、11’をホイール12、12’で支持した構造のスクラブパッドを横に並べた構造とすることもできる。これらの場合、中間のホイールは共通とすることができる。
【0050】
図1〜3、6、10等において、フリーローラー31等を駆動する機構としては、例えば、ロータリアクチュエターを用い、図8に示すように、円弧軌道32上を移動させる機構を採用できる。
図1〜3、6、8、10等において、ガイド部材の構造としては、例えば、図7に示すガイド部材20ような断面構造を採用できる。
【0051】
洗浄する基板としては、磁気ディスク用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板、光磁気ディスク用ガラス基板、半導体シリコンウエハなどが挙げられる。
基板材料としては、ガラス(化学強化用ガラス、結晶化ガラスなどを含む)、セラミック、ガラスセラミック、シリコン、カーボン、金属など挙げられる。
基板形状としては、円形、円盤状(オリフラを有する場合を含む)などが挙げられる。
基板サイズは特に制限されないが、1インチ以外に、例えば、2.5インチ、3.0インチ、3.5インチ(磁気ディスク用)などのサイズに適用できる。
【0052】
洗浄を行う工程としては、例えば、基板の研削・研磨後、基板の化学強化後、基板上への成膜前、あるいは、成膜後などに行う洗浄が挙げられる。これらの場合、本発明によるスクラブ洗浄後に、通常のスクラブ洗浄を伴わない洗浄・乾燥工程を組み合わせることによって、より完全な洗浄を行うことができ好ましい。洗浄液としては、純水、アルカリ性洗浄液、酸性洗浄液、中性洗剤、その他市販の洗浄剤などが挙げられる。
【0053】
スクラブパッド10や回転ローラ52などにおけるスクラバーの材質としては、スポンジ状の材質(例えばPVAなど)や、ナイロンブラシ、その他人工皮革などのスクラバーの材質として公知の材料が挙げられる。回転ローラ31の材質としては、ゴムなどの弾性材料を使用できる。
【0054】
移送機構としては、回転ローラー、ガイド部材などが挙げられる。
移送機構としては、例えば、図12に示すように、洗浄ステーション間に、首振り機構を有する基板受け部81を設け、第1洗浄ステーション100から基板1を基板受け部81で受けた後、基板受け部81を支点82を中心として首振りさせて、点線で示すように第2洗浄ステーション200の方に向け、押し出しアーム等によって矢印の方向に基板1を押し出すことによって、移送を行うことができる。
他の移送機構としては、往復角運動するてこ(lever)の先端に基板受け部を設けて上記と同様に基板の移送を行う機構や、ロボットアームを利用した移送機構を採用することもできる。
【0055】
スクラバーの形態やガイド部材等の位置関係は、上記実施例の態様に限定されない。例えば、対向する2つのスクラバーの間に基板の少なくとも一部を挟んだ状態でスクラバーを移動させ、スクラバーの移動方向に基板を搬送させる手段(例えば、ベルト車間に張り渡されたベルト状のスクラバー)と、基板の搬送方向に沿って設けられ、搬送される基板と接触して摩擦を発生させる摩擦発生手段(例えばガイド部材)とを有し、基板の搬送と基板が摩擦発生手段と接触して発生した摩擦力とによって基板が回転されることにより、基板を搬送しつつ基板のスクラブ洗浄を行う基板洗浄部と、前記基板洗浄部に基板を搬入する基板搬入部と、前記基板洗浄部から基板を搬出する基板搬出部と、を有するスクラブ洗浄装置とすることができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明のスクラブ洗浄方法及び装置によれば、スクラブ洗浄を行うスクラバーが、各クリーニングポイントに基板を搬送する機能を持っており、基板の搬送や移送がスムースであり、次の洗浄ステーションに移送する時間も短くて済むので、洗浄の処理時間が短縮する。また、ディスク基板においては、中心孔を支持しないで移送が行えるので、中心孔が擦られ発塵する恐れがなく、中心孔からの発塵によるサーマルアスペリティーの発生などを防止することができ、信頼性の高い情報記録媒体(例えば磁気ディスク)を製造することができる。
また、各基板を一枚一枚支持しながらクリーニングポイントや次の洗浄ステーションに搬送又は移送する大がかりな装置を設ける必要がないので、装置が簡略化でき、装置のコンパクト化、小スペース化を実現できる。
さらに、中心孔が擦られ発塵する恐れがなく、洗浄工程中に基板が乾き、汚れが落ちにくくなることもない。
本発明のスクラブ洗浄方法及び装置は、複数の洗浄処理を行う場合であっても、洗浄の処理時間が短く、大がかりな移送装置を設ける必要がないので、特に複数の洗浄処理を行う場合に有用である。
また、本発明により洗浄を行う基板としては、情報記録媒体用基板などの円盤状基板、特に1インチ基板などの基板サイズが小さいため基板の移送や洗浄等が困難な基板の洗浄に特に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスクラブ洗浄装置の概略を示す断面図である。
【図2】手前側のスクラブパッドを除いて見た場合の装置要部の正面図である。
【図3】スクラブパッドの断面図である。
【図4】2つのスクラバー間に挟まれた基板の状態を示す部分断面図である。
【図5】移送機構におけるガイド部材の作用を説明するための断面図である。
【図6】アンロード機構の他の態様を示す正面図である。
【図7】挟持圧を調整可能なスクラブパッドの一態様を示す断面図である。
【図8】スクラブ洗浄装置内に基板を検出するセンサを設けて基板の流れを制御及び管理する方法を説明するための要部の正面図である。
【図9】センサを設けて基板の流れを制御及び管理する動作を示すフローチャート又は信号系の図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係るスクラブ洗浄装置の概略を示す断面図である。
【図11】複数の基板を同時に処理可能なスクラブパッドの一態様を示す断面図である。
【図12】移送機構の他の態様を示す要部の正面図である。
【符号の説明】
1 基板
10 スクラブパッド
11、11’ スポンジ(スクラバー)
12、12’ ホイール
20 ガイド部材
30 ストッパー機構
31 フリーローラー
40 洗浄液供給機構
41 供給路
42 供給路
51 ガイド部材
52 回転ローラー
61 カセット
63 カセット
71、72、73、74 センサ
100 第1洗浄ステーション
200 移送機構
300 第2洗浄ステーション

Claims (18)

  1. 2つの平面状スクラバーと、
    2つの平面状スクラバーのスクラブ面を対向させた状態で支持する手段と、
    平面スクラバーに垂直な回転軸の周りに平面スクラバーを回転させる手段と、
    前記対向する2つのスクラバー間に挟まれた基板が、前記スクラバーの回転方向に搬送されるように設けたガイド部材と、を有し、
    前記対向する2つのスクラバー間に挟まれた基板が、スクラバーの回転によってスクラバーの回転方向に搬送され、前記ガイド部材と当接して発生した摩擦力によって回転されることにより、搬送中に基板を回転させ、基板の搬送と基板のスクラブ洗浄を同時に行うことを特徴とするスクラブ洗浄装置。
  2. 2つの板リング状のスクラバーと、
    前記2つの板リング状のスクラバーのスクラブ面を合わせた状態で、板リング状のスクラバーの内周面と、スクラブ面の反対側の面とを支持し、かつ、板リング状のスクラバーの中心軸の回りにスクラバーを回転させるホイールと、を備えるスクラブパッドと、
    前記スクラブパッドの回転方向に基板が搬送されるように、前記板リング状のスクラバーの内周面側のホイールに対向して設けられ、スクラブパッドの外周に沿って設けられたガイド部材と、を有し、
    前記対向する2つのスクラバー間に挟まれた基板が、板リング状のスクラバーの内周面側のホイールと、ガイド部材との間をスクラブパッドの回転によってスクラバーの回転方向に搬送され、前記ガイド部材と当接して発生した摩擦力によって回転されることにより、搬送中に基板を回転させ、基板の搬送と基板のスクラブ洗浄を同時に行うことを特徴とするスクラブ洗浄装置。
  3. 対向する2つのスクラバーの間に基板の少なくとも一部を挟んだ状態でスクラバーを移動させ、スクラバーの移動方向に基板を搬送させる手段と、基板の搬送方向に沿って設けられ、搬送される基板と接触して摩擦を発生させる摩擦発生手段とを有し、基板の搬送と基板が摩擦発生手段と接触して発生した摩擦力とによって搬送中に基板が回転されることにより、基板を搬送しつつ基板のスクラブ洗浄を行う基板洗浄部と、
    前記基板洗浄部に基板を搬入する基板導入部と、
    前記基板洗浄部から基板を搬出する基板取り出し部と、
    を有することを特徴とするスクラブ洗浄装置。
  4. 回転自在に支持され、回転駆動手段によって回転する一対のスクラバーと、
    洗浄前基板を前記一対のスクラバーの間隙に導入する基板導入部と、
    前記基板導入部から搬送された基板を、洗浄液供給手段から供給される洗浄液によって、洗浄する基板洗浄部と、
    前記基板洗浄部から搬送された洗浄済み基板を取り出す基板取り出し部と、
    前記スクラバーと協働して、基板を前記基板導入部から前記基板洗浄部、前記基板洗浄部から前記基板取り出し部へ搬送する搬送案内部とを備え、
    前記基板洗浄部は、前記スクラバーによって基板に付与された、搬送方向の力に対して抗う力を付与する抵抗力付与手段を有し、前記抵抗力付与手段による前記基板とスクラバーとの間で回転による周速の差によってスクラブ洗浄することによって、搬送中に基板を回転させ、基板の搬送と基板のスクラブ洗浄を同時に行うことを特徴とするスクラブ洗浄装置。
  5. 前記基板洗浄部、基板導入部、基板取り出し部のうち少なくとも一つに基板の有無を確認するセンサーを設けることを特徴とする請求項3又は4記載のスクラブ洗浄装置。
  6. スクラバーの回転方向に搬送される基板に当接して基板の搬送を一時的に停止させ、基板のスクラブ洗浄を強制的に実施させる停止手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスクラブ洗浄装置。
  7. 基板の搬送を一時的に停止させる位置に、基板の有無を確認するセンサーを設けることを特徴とする請求項6記載のスクラブ洗浄装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の構成を有する複数の洗浄ステーションを有し、
    前記複数の洗浄ステーションにおいて、各洗浄ステーションで洗浄処理した基板を次の洗浄ステーションに移送する移送機構と、
    を有することを特徴とするスクラブ洗浄装置。
  9. 前記移送機構が、前記複数の洗浄ステーションのスクラバー間を結ぶガイド部材からなることを特徴とする請求項8記載のスクラブ洗浄装置。
  10. 前記移送機構が、前記複数の洗浄ステーションのスクラバー間を結ぶガイド部材と、ガイド部材に沿って基板を両側から挟持しつつ搬送するスクラブローラーとからなることを特徴とする請求項8記載のスクラブ洗浄装置。
  11. スクラバー、及び、2つのスクラバー間に挟まれた基板のうちの少なくとも一方に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のスクラブ洗浄装置。
  12. 縦置きにされた基板を、その両側から縦置きにされた2つのスクラバーで挟む縦置き型装置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のスクラブ洗浄装置。
  13. 前記基板が、情報記録媒体用基板であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のスクラブ洗浄装置。
  14. 対向する2つの平面状スクラバーの間に基板を挟んだ状態でスクラバーを回転させ、スクラバーの回転方向に基板を搬送させると共に、スクラバーが回転することにより、基板とスクラバーとの間で回転による周速差を発生させて基板のスクラブ洗浄を行うことによって、搬送中に基板を回転させ、基板の搬送と基板のスクラブ洗浄を同時に行うことを特徴とするスクラブ洗浄方法。
  15. スクラバーによって搬送される基板を所定の位置に停止させて、基板のスクラブ洗浄行うことを特徴とする請求項14に記載のスクラブ洗浄方法。
  16. 前記基板のスクラブ洗浄を行う基板洗浄部と、前記基板洗浄部に基板を導入する基板導入部と、前記基板洗浄部から基板を取り出す基板取り出し部と、を有し、前記基板を基板導入部から基板洗浄部、基板洗浄部から基板取り出し部へと順に搬送させることを特徴とする請求項14又は15記載のスクラブ洗浄方法。
  17. 少なくとも基板洗浄部に基板の有無を確認するセンサーを設け、複数の基板をスクラブ洗浄する際、前記基板洗浄部に基板がないことをセンサーが確認して、基板導入部から基板洗浄部に基板を導入させることを特徴とする請求項16記載のスクラブ洗浄方法。
  18. 情報記録媒体用基板をスクラブ洗浄した後、前記基板上に少なくとも記録層を形成する情報記録媒体の製造方法において、
    請求項14乃至17のいずれか一項に記載のスクラブ洗浄方法を実施することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
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