JP2000057737A - 洗浄装置および洗浄装置の汚れ除去方法 - Google Patents

洗浄装置および洗浄装置の汚れ除去方法

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JP2000057737A
JP2000057737A JP10223110A JP22311098A JP2000057737A JP 2000057737 A JP2000057737 A JP 2000057737A JP 10223110 A JP10223110 A JP 10223110A JP 22311098 A JP22311098 A JP 22311098A JP 2000057737 A JP2000057737 A JP 2000057737A
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rotating disk
liquid
rollers
roller
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Takashi Murakami
孝 村上
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System Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ディスクの表面を洗浄する洗浄ローラの
汚れ発生を抑制し、汚れが発生した場合における汚れの
除去を容易に行い得るようにする。 【解決手段】 回転ディスク10は位置決めローラ1
2,13によって回転自在に位置決めされる。この回転
ディスク10はそれぞれ駆動シャフト21,22に設け
られた2つの通液性の洗浄ローラ23,24によって挟
み付けられて回転駆動される。駆動シャフト21,22
の中には液体供給孔が形成されており、液体供給孔に供
給された洗浄液は通液性の洗浄ローラ23,24を透過
して外周面が流出する。これにより、洗浄ローラ23,
24の外周面に異物の付着などの汚れの発生が抑制され
る。汚れが発生したとしても、それぞれの洗浄ローラ2
3,24を高速で回転させることによって、汚れを除去
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスクなどの
回転ディスクの表面を洗浄処理する洗浄技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、コンピュータの記憶媒体とし
て使用される磁気ディスクは、アルミニウム合金製やガ
ラス製の素材を用いて、中心部に貫通孔を有し所定の内
外径のサブストレートつまり回転ディスクの基板を形成
した後に、種々の表面処理工程を経て製造されている。
その表面処理工程としては、アルミナ粉末、炭化けい素
粉末、ダイヤモンド粉末などの砥粒を有するラップ剤を
用いたラッピング、あるいはラップ剤よりも細かい砥粒
を有するポリッシング剤を用いたポリッシングとも言わ
れる研磨工程や表面に磁性膜を形成するためのスパッタ
リング工程以外に、これらの工程終了後に回転ディスク
の表面を清浄化するために、洗浄処理が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、回転ディスクの
表面の洗浄処理する装置としては、特公平8-14891 号公
報に記載されるように、複数本の搬送ローラによって回
転ディスクを水平に搬送するようにし、回転ディスクの
外周面と回転ディスクの貫通孔の内周面とを洗浄する側
面洗浄ブラシと、回転ディスクの表面を洗浄する表面洗
浄ブラシとを有するものがある。また、回転ディスクを
回転させながら洗浄ブラシにより回転ディスク表面を洗
浄するようにしたものとしては、たとえば、特公平7-14
509 号公報に記載されるようなものがある。しかしなが
ら、これまで開発されている洗浄装置は、洗浄液をノズ
ルによって回転ディスクの表面に供給するようにしてお
り、洗浄ブラシや洗浄ローラが汚れ易いだけでなく、汚
れた場合には、その洗浄ローラの汚れを除去する処理に
時間がかかるという問題点がある。
【0004】本発明の目的は、回転ディスクの表面を洗
浄する洗浄ローラの汚れ発生を抑制し、汚れが発生した
場合における汚れの除去を容易に行い得るようにするこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄装置は、回
転ディスクの外周面に接触して前記回転ディスクの回転
中心位置を規制する位置決めローラと、回転駆動される
第1の駆動シャフトに設けられ、前記位置決めローラに
より位置決めされた前記回転ディスクの一方の面に接触
する第1の洗浄ローラと、回転駆動される第2の駆動シ
ャフトに設けられ、前記回転ディスクの他方の面に接触
する第2の洗浄ローラとを有し、前記それぞれの駆動シ
ャフトに洗浄液を供給する液体供給孔を形成し、前記液
体供給孔から洗浄液を前記回転ディスクの表面に案内す
るようにしたことを特徴とする。前記それぞれの洗浄ロ
ーラを通液性の部材により形成し、前記それぞれの液体
供給孔内の洗浄液を前記洗浄ローラを透過させて前記回
転ディスクの表面に流出するようにしている。
【0006】本発明の洗浄装置の汚れ除去方法は、回転
駆動される第1の駆動シャフトに設けられ前記位置決め
ローラにより位置決めされた前記回転ディスクの一方の
面に接触する通液性の第1の洗浄ローラと、第2の駆動
シャフトに設けられ前記回転ディスクの他方の面に接触
する通液性の第2の洗浄ローラとを有する洗浄装置にお
ける前記それぞれの洗浄ローラを、前記回転ディスクを
洗浄する回転速度よりも高い速度で高速回転し、前記そ
れぞれの駆動シャフトに形成された液体供給孔から前記
それぞれの洗浄ローラを透過させて液体を外周面から流
出し、前記それぞれの洗浄ローラの汚れを除去するよう
にしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0008】図1は本発明の一実施の形態である洗浄装
置を示す斜視図であり、図2は図1における矢印IIで示
す方向から見た正面図であり、図3は図2における矢印
III−III 線方向から見た平面図であり、図4は図3に
おけるIV−IV線に沿う断面図である。
【0009】この洗浄装置は被処理物である回転ディス
ク10を垂直に支持するための支持台11を有し、この
支持台11には、回転ディスク10の外周面に接触して
回転ディスク10を回転自在に支持するための位置決め
ローラ12,13が設けられ、回転ディスク10はその
回転中心軸OD の位置がずれないように規制される。未
洗浄の回転ディスク10は上方から位置決めローラ1
2,13にまで図示しない搬送装置により搬入され、洗
浄後には上方に搬送装置により搬出されるようになって
いる。2つの位置決めローラ12,13の間には、倒れ
防止用のローラ14が支持台11に設けられており、図
4に示すように、このローラ14の円筒面14aには回
転ディスク10の外周面が接触することなく、フランジ
部14bの内面に接触して回転ディスク10の倒れが防
止されるようになっている。2つの位置決めローラ1
2,13はそれぞれの円筒面に回転ディスク10の外周
面が接触して位置決めが行われる。
【0010】支持台11の上方には、ほぼ水平方向に延
びる第1の駆動シャフト21が配置され、この第1の駆
動シャフト21に沿ってほぼ平行に第2の駆動シャフト
22が配置されている。第1の駆動シャフト21には、
位置決めローラ12,13によって位置決めされて支持
された回転ディスク10の一方の面に接触する第1の洗
浄ローラ23が設けられ、第2の駆動シャフト22に
は、回転ディスク10の他方の面に接触する第2の洗浄
ローラ24が設けられている。
【0011】両方の駆動シャフト21,22は、図1に
おいて矢印Aで示すように、相互に水平方向に接近離反
移動自在となっており、接近させると両方の洗浄ローラ
23,24は回転ディスク10を挟んで保持する状態と
なり、離反させた状態では回転ディスク10を位置決め
ローラ12,13により支持する位置に搬入したり、こ
の位置から搬出することができる。両方の駆動シャフト
21,22は相対的に接近離反移動するようになってい
れば良く、一方の駆動シャフトを水平方向に移動させる
ことなく、他方の駆動シャフトのみを一方の駆動シャフ
トに向けて接近離反移動させるようにしても良い。
【0012】両方の駆動シャフト21,22は、それぞ
れモータM1 ,M2 により図1において矢印R1 ,R2
で示すように、回転中心軸O1 ,O2 を中心として、相
互に逆方向に回転駆動されるとともに、相互に同一回転
速度または相違した回転速度で回転駆動されるようにな
っている。
【0013】それぞれの洗浄ローラ23,24は、発泡
ウレタンなどの発泡プラスチック材料からなるスポンジ
により形成されており、液体を通過させる通液性を有
し、駆動シャフト21,22の先端部側の低摩擦円筒部
25,26と、基端部側の高摩擦円筒部27,28とを
備えている。高摩擦円筒部27,28は全体的にほぼ平
坦な外周面となっており、低摩擦円筒部25,26は高
摩擦円筒部27,28の外径よりも小径となった本体部
29から径方向外方に突出した多数の突起部30を有
し、突起部30の先端までの外径は高摩擦円筒部27,
28の外径とほぼ同一に設定されている。これにより、
低摩擦円筒部25,26が回転ディスク10に接触する
面積は高摩擦円筒部27,28が回転ディスク10に接
触する面積よりも少ない面積となり、両方の洗浄ローラ
23,24の間で回転ディスク10を挟んだ状態とする
と、両方の高摩擦円筒部27,28により回転ディスク
10に加えられる押し付け力の方が、低摩擦円筒部2
5,26により回転ディスク10に加えられる押し付け
力よりも大きくなる。
【0014】それぞれの駆動シャフト21,22の中心
には液体供給孔31,32が形成されており、それぞれ
の液体供給孔31,32は複数の連通孔33,34によ
り洗浄ローラ23,24の内面に開口している。したが
って、図3に示すように、ポンプ35から流路36を介
してそれぞれの液体供給孔31,32に洗浄液を供給す
ると、洗浄ローラ23,24は通液性を有していること
から、図4において矢印で示すように、洗浄ローラ2
3,24の内部を通過してそれぞれの外周面から洗浄液
が流出することになる。
【0015】回転ディスク10を洗浄する場合には、ポ
ンプ35から洗浄液を供給することにより洗浄ローラ2
3,24の外周面から洗浄液が流出して、回転ディスク
10の表面と洗浄ローラ23,24の間に洗浄液が供給
される。しかも、洗浄液が流出することから、洗浄に伴
って洗浄ローラ23,24の外周面にゴミなどの異物が
付着しても、洗浄液によって異物が除去されて洗浄ロー
ラの外周面における汚れの発生が抑制される。
【0016】位置決めローラ12,13により位置決め
された状態の回転ディスク10の回転中心軸OD に対し
て、それぞれの駆動シャフト21,22の回転中心軸O
1 ,O2 が直交方向となり、しかも、それぞれの低摩擦
円筒部25,26と高摩擦円筒部27,28との境界部
がほぼ回転中心軸OD の位置となるように、位置決めロ
ーラ12,13と駆動シャフト21,22の位置が設定
されている。このように、それぞれの駆動シャフト2
1,22の回転中心軸、つまり洗浄ローラ23,24の
回転中心軸O1 ,O2 が回転ディスク10の回転中心軸
D と直交するようになっているので、それぞれの洗浄
ローラ23,24は回転ディスク10の回転中心軸OD
に対して一直線状となって直交する半径方向線の部分に
接触することになる。
【0017】図5は洗浄ローラ23のうち、回転ディス
ク10の一方の面に接触する接触領域をハッチングを付
して示す図であり、回転ディスク10の回転中心軸OD
から一直線状となった半径方向の一方側に延びる半径方
向線RA を中心として所定の幅の接触領域SA に低摩擦
円筒部25が接触し、半径方向の他方側に延びる半径方
向線RB を中心として所定の幅の接触領域SB に高摩擦
円筒部27が接触することになる。他の洗浄ローラ24
についても同様に、低摩擦円筒部26が反対面の接触領
域SA に接触し、高摩擦円筒部28が反対側の接触領域
B に接触することになる。
【0018】洗浄ローラ23,24の回転に伴うそれぞ
れの接触領域SA ,SB の移動方向は、両方の洗浄ロー
ラ23,24の回転中心軸O1 ,O2 が回転ディスク1
0の回転中心軸OD に直交しているので、図5に示すよ
うに、一直線状となった半径方向線RA ,RB に対して
直角方向となる。
【0019】接触領域SB に接触する高摩擦円筒部2
7,28により回転ディスク10に加えられる押し付け
力の方が、接触領域SA に接触する低摩擦円筒部25,
26により加えられる押し付け力よりも大きいので、両
方の駆動シャフト21,22を逆方向に回転駆動させる
と、図5に示すように、接触領域SB の部分で回転ディ
スク10に半径方向線RB に直角方向に加えられる回転
力TB は、接触領域SAの部分から回転ディスク10に
加えられる回転力TA よりも大きくなる。これにより、
回転ディスク10は高摩擦円筒部27,28による回転
力が勝って矢印Rで示す方向に回転駆動されることにな
る。つまり、洗浄ローラ23,24の回転運動が回転デ
ィスク10の回転運動に変換されることになる。
【0020】このような回転力が加えられることから、
回転ディスク10には図2において下方に向かう移動力
が加えられるが、回転ディスク10は位置決めローラ1
2,13により規制されているので、これに接触した状
態で回転運動する。
【0021】両方の駆動シャフト21,22を図示する
方向とそれぞれ逆の方向に回転駆動した場合には、回転
ディスク10には上方に向かう移動力が加えられること
になるので、その場合には位置決めローラ12,13は
回転ディスク10の上側に配置して、回転ディスク10
の搬入と搬出は、下側から行うことになる。
【0022】両方の洗浄ローラ23,24をほぼ同一の
回転数により回転させると、高摩擦円筒部27,28の
周速度に依存した速度で回転ディスク10が回転駆動さ
れることになり、低摩擦円筒部25,26の外周面は回
転ディスク10に滑り接触することになり、回転ディス
ク10の表面は主として低摩擦円筒部25,26の滑り
接触により洗浄される。
【0023】両方の洗浄ローラ23,24の回転速度を
相違させると、低速回転の方の高摩擦円筒部の周速度に
ほぼ依存した速度で回転ディスク10が回転駆動され、
高速回転の方の高摩擦円筒部の外周面も回転ディスク1
0の表面に対して滑り接触することが判明した。したが
って、それぞれのモータM1 ,M2 によって駆動シャフ
ト21,22の回転速度を相違させると、それぞれの低
摩擦円筒部25,26に加えて、高速で回転する方の高
摩擦円筒部も回転ディスク10に対して滑り接触して効
率的に洗浄を行うことができることになり、洗浄時間を
短縮することができる。
【0024】図1において矢印Bで示すように、両方の
駆動シャフト21,22は軸方向に所定のストロークで
往復動するようになっており、軸方向に移動することに
よって、洗浄ローラ23,24の弾性変形した外周部が
回転ディスク10の外周面と貫通孔10aの内周面とに
入り込んで、それぞれの部分を洗浄することになる。図
示する場合には両方の駆動シャフト21,22をそれぞ
れ軸方向に往復動するようにしているが、少なくとも一
方を往復動させるようにしても良い。
【0025】図6はそれぞれの駆動シャフト21,22
の他の具体例を示す図であり、駆動シャフト21,22
は段付き軸部材により形成されており、この段付きの軸
部材に嵌合されたスペーサ37によって、低摩擦円筒部
25,26と高摩擦円筒部27,28とは相互に分離さ
れている。高摩擦円筒部27,28は駆動シャフト2
1,22に対してスリーブ38を介して取り付けられて
おり、高摩擦円筒部27,28を構成するスポンジの部
分は、低摩擦円筒部25,26を構成するスポンジの部
分よりも厚みが薄く設定されている。
【0026】これにより、低摩擦円筒部25,26は回
転ディスク10に押し付けられると、高摩擦円筒部2
7,28よりも弾性変形量が大きくなり、高摩擦円筒部
27,28よりも小さな押し付け力が回転ディスク10
に加えられることになる。また、高摩擦円筒部27,2
8のスポンジの部分の厚みが薄く設定されていることか
ら、液体供給孔31,32から洗浄液を供給したときに
は、高摩擦円筒部27,28を浸透して回転ディスク1
0に流出する洗浄液の方が流通抵抗が小さくなり、低摩
擦円筒部25,26を浸透して流出する洗浄液よりも多
くなる。
【0027】次に、図7を参照して回転ディスク10の
表面を洗浄処理する手順について説明する。
【0028】未処理の回転ディスク10は、図7(A)
に示すように、両方の洗浄ローラ23,24を離反させ
た状態のもとで、図示しない搬送装置によって位置決め
ローラ12,13の上に位置決めされる。この状態のも
とで、図7(B)に示すように、両方の洗浄ローラ2
3,24を相互に接近移動させて、両方の洗浄ローラ2
3,24によって回転ディスク10を挟んで保持する。
保持した後には、前記搬送装置を回転ディスク10から
離して搬送装置を退避させる。
【0029】この状態のもとで、図7(C)に示すよう
に、両方の洗浄ローラ23,24を相互に逆方向であっ
て、両方の洗浄ローラの回転速度を同一あるいは相違さ
せて回転駆動するとともに、ポンプ35から洗浄液を供
給する。これにより、回転ディスク10と洗浄ローラ2
3,24の外周面との間に洗浄液が介在した状態のもと
で、両方の低摩擦円筒部25,26と高速回転する方の
高摩擦円筒部とが回転ディスク10の表面に滑り接触し
て洗浄が行われる。
【0030】この洗浄に際しては、たとえば、洗浄ロー
ラ23を高速回転させ、洗浄ローラ24を低速回転させ
る操作を数10秒行った後に、洗浄ローラ23を低速回
転させ、洗浄ローラ24を高速回転させる操作を同様の
時間行うようにして、これを複数回繰り返すようにす
る。これにより、両面が同一の条件によって洗浄される
ことになる。高速回転速度としては、たとえば、700
rpm 程度とし、低速回転速度としては、たとえば、20
0rpm 程度として洗浄したところ、効率的に高精度の洗
浄処理を行うことが可能であった。
【0031】この洗浄に際して、図7(D)に示すよう
に、一方の洗浄ローラを軸方向に往復動させるか、両方
の洗浄ローラを逆方向に同時に軸方向に往復動させるこ
とにより、回転ディスク10の外周面と貫通孔10aの
内周面を洗浄ローラにより洗浄処理することができる。
このとき、駆動シャフト21,22の内部に形成された
液体供給孔31,32から洗浄液を供給すると、洗浄ロ
ーラ23,24の外周面から洗浄液が回転ディスク10
の表面に向けて吐出することになり、確実に回転ディス
ク10と洗浄ローラ23,24との間に洗浄液が供給さ
れることになる。しかも、外周面から洗浄液が吐出する
ことから、洗浄ローラ23,24の外周面の清浄度が保
たれて、高品質の洗浄を行うことができる。
【0032】回転ディスク10を洗浄する場合には、図
1に示す一対の洗浄ローラ23,24を隣接させて二対
設けることにより、二段階の洗浄処理を行うことができ
る。第一段階目の洗浄処理においては、洗浄液として洗
浄剤を含むリンス液を使用した洗浄を行い、第二段階目
の洗浄処理においては、洗浄液として純水を使用した洗
浄を行うことができる。
【0033】所定の枚数の回転ディスク10に対する洗
浄を行った後に、回転ディスクを洗浄する回転速度より
も高い速度で両方の洗浄ローラ23,24を高速回転
し、それぞれの駆動シャフト21,22に形成された液
体供給孔31,32から洗浄ローラ23,24を透過さ
せて液体を外周面から流出させると、洗浄ローラの外周
面に異物が食いついたような場合の洗浄ローラの汚れを
も確実に除去することができる。
【0034】図8は本発明の他の実施の形態である洗浄
装置を示す図であり、この洗浄装置の基本構造は前述し
た洗浄装置と同一である。この場合には支持台11が、
図2との比較により明確なように、図2に示す場合より
も上側にずれている。
【0035】支持台11がずれているので、それぞれの
洗浄ローラ23,24の回転中心軸O1 ,O2 は、位置
決めローラ12,13により位置決めされた状態の回転
ディスク10の回転中心軸OD に対して直角方向を向く
とともに、回転中心軸OD に対して偏心量Eだけ偏心し
た位置となる。
【0036】図9は洗浄ローラ23のうち、回転ディス
ク10の一方の面に接触する接触領域をハッチングを付
して示す図であり、回転ディスク10の回転中心軸OD
を一直線状となって通る半径方向線RA ,RB からオフ
セット量ないし偏心量Eだけずれた位置が接触領域とな
り、この接触領域の中央部分から一方側の部分SA に低
摩擦円筒部25が接触し、他方側の部分SB に高摩擦円
筒部27が接触することになる。他の洗浄ローラ24に
ついても同様に、低摩擦円筒部26が反対面の接触領域
A に接触し、高摩擦円筒部28が反対側の接触領域S
B に接触することになる。
【0037】図9に示すように、両方の洗浄ローラ2
3,24の回転中心軸O1 ,O2 が回転ディスク10の
回転中心軸OD から偏心量Eだけオフセットしているの
で、それぞれの接触領域SA ,SB における半径方向線
a ,Rb は、前述した場合には半径方向線RA ,RB
が一直線状となるのと相違して、所定の角度αとなる。
したがって、洗浄ローラ23,24の回転に伴うそれぞ
れの接触領域SA ,SBの移動方向は、半径方向線
a ,Rb に対しては角度θとなり、それぞれの接触領
域において回転ディスク10に加えられる回転力は、半
径方向線Ra ,Rb に対して直角方向の分力VA ,Vb
となる。
【0038】この場合にも、図1に示す場合と同様に、
接触領域SB に接触する高摩擦円筒部27,28により
回転ディスク10に加えられる押し付け力の方が、接触
領域SA に接触する低摩擦円筒部25,26により加え
られる押し付け力よりも大きいので、両方の駆動シャフ
ト21,22を逆方向に回転駆動させると、図9に示す
ように、接触領域SB の部分で回転ディスク10に加え
られる回転力VB は、接触領域SA の部分から回転ディ
スク10に加えられる回転力VA よりも大きくなる。こ
れにより、回転ディスク10は高摩擦円筒部27,28
による回転力が勝って矢印Rで示す方向に回転駆動され
ることになる。つまり、洗浄ローラ23,24の回転運
動が回転ディスク10の回転運動に変換されることにな
る。
【0039】しかも、それぞれの接触領域SA ,SB
移動速度は、回転ディスク10に対しては、符号VA
B で示すように半径方向線Ra ,Rb に対して直角な
方向と、符号UA ,UB で示すように半径方向の方向と
の分速度を有しているので、両方の洗浄ローラ23,2
4の全ての低摩擦円筒部と高摩擦円筒部は、回転ディス
ク10の表面に滑り接触することになる。
【0040】したがって、この場合には、両方の洗浄ロ
ーラ23,24を同一回転速度で回転させても、低摩擦
円筒部25,26のみならず、両方の高摩擦円筒部2
7,28の外周面も回転ディスク10の表面に対して滑
り接触して効率的に洗浄を行うことができる。ただし、
両方の洗浄ローラの回転速度を相違させるようにしても
良い。
【0041】図8に示す表面洗浄装置においても、図7
に示した場合と同様の手順により回転ディスク10の表
面洗浄を行うことができるが、両方の洗浄ローラ23,
24の外周面の全体が回転ディスク10に対して回転運
動を加えながら滑り接触して洗浄が行われる。
【0042】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0043】たとえば、前述した場合には回転ディスク
を垂直に保持して洗浄するようにしているが、水平に保
持して洗浄することも可能である。
【0044】
【発明の効果】洗浄ローラが取り付けられた駆動シャフ
トの内部に液体供給孔を形成し、その液体供給孔に供給
された液体を回転ディスクに案内するようにしたので、
洗浄液を供給するホースやノズルなどが洗浄ローラの周
囲に這い回されることを防止できる。洗浄ローラを透過
させて洗浄液を回転ディスクの表面に流出するようにし
たので、洗浄ローラの外周面に対する異物などの付着を
抑制することができる。異物などの付着により洗浄ロー
ラが汚れても、液体を流出させながら洗浄ローラを高速
回転することによって、確実に汚れを除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である洗浄装置を示す斜
視図である。
【図2】図1における矢印IIで示す方向から見た正面図
である。
【図3】図2における矢印III −III 線方向からみた平
面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】洗浄ローラの回転ディスクに対する接触領域を
示す正面図である。
【図6】それぞれの駆動シャフトの他の具体例を示す断
面図である。
【図7】回転ディスクの洗浄手順を示す工程図である。
【図8】本発明の他の実施の形態である表面処理装置を
示す正面図である。
【図9】図8に示した表面処理装置における処理ローラ
の回転ディスクに対する接触領域を示す正面図である。
【符号の説明】
10 回転ディスク 10a 貫通孔 11 支持台 12,13 位置決めローラ 21,22 駆動シャフト 23 洗浄ローラ(第1の洗浄ローラ) 24 洗浄ローラ(第2の洗浄ローラ) 25 低摩擦円筒部(第1の低摩擦円筒部) 26 低摩擦円筒部(第2の低摩擦円筒部) 27 高摩擦円筒部(第1の高摩擦円筒部) 28 高摩擦円筒部(第2の高摩擦円筒部) 30 突起部 31,32 液体供給孔 33,34 連通孔 35 ポンプ 36 流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ディスクの外周面に接触して前記回
    転ディスクの回転中心位置を規制する位置決めローラ
    と、 回転駆動される第1の駆動シャフトに設けられ、前記位
    置決めローラにより位置決めされた前記回転ディスクの
    一方の面に接触する第1の洗浄ローラと、 回転駆動される第2の駆動シャフトに設けられ、前記回
    転ディスクの他方の面に接触する第2の洗浄ローラとを
    有し、 前記それぞれの駆動シャフトに洗浄液を供給する液体供
    給孔を形成し、 前記液体供給孔から洗浄液を前記回転ディスクの表面に
    案内するようにしたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の洗浄装置において、前記
    それぞれの洗浄ローラを通液性の部材により形成し、前
    記それぞれの液体供給孔内の洗浄液を前記洗浄ローラを
    透過させて前記回転ディスクの表面に流出するようにし
    たことを特徴とする洗浄装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動される第1の駆動シャフトに
    設けられ前記位置決めローラにより位置決めされた前記
    回転ディスクの一方の面に接触する通液性の第1の洗浄
    ローラと、第2の駆動シャフトに設けられ前記回転ディ
    スクの他方の面に接触する通液性の第2の洗浄ローラと
    を有する洗浄装置における前記それぞれの洗浄ローラ
    を、前記回転ディスクを洗浄する回転速度よりも高い速
    度で高速回転し、 前記それぞれの駆動シャフトに形成された液体供給孔か
    ら前記それぞれの洗浄ローラを透過させて液体を外周面
    から流出し、 前記それぞれの洗浄ローラの汚れを除去するようにした
    ことを特徴とする洗浄装置の汚れ除去方法。
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