JPH05241428A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH05241428A
JPH05241428A JP4044550A JP4455092A JPH05241428A JP H05241428 A JPH05241428 A JP H05241428A JP 4044550 A JP4044550 A JP 4044550A JP 4455092 A JP4455092 A JP 4455092A JP H05241428 A JPH05241428 A JP H05241428A
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JP
Japan
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voltage
charging
current
magnitude
transfer
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Pending
Application number
JP4044550A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kagawa
敏章 香川
Kazuhiko Furukawa
和彦 古川
Hiroyuki Sawai
宏之 沢井
Koji Shinkawa
幸治 新川
Hiroshi Ishii
洋 石井
Shogo Yokota
昌吾 横田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光層の厚みムラの影響による帯電電位のば
らつきをなくすと共に、感光層の膜厚の減少による帯電
電位の減少を防止し、更に、温度や湿度等の環境条件が
変化しても常に安定した転写ができること。 【構成】 感光ドラム1の実帯電時の前の回転時または
転写しようとする転写材6の接触通過時とその転写材6
の一つ前の転写材の接触通過時との間に、感光ドラムと
帯電ローラ2との間に必要帯電電流を流し、その必要帯
電電流を流したときの帯電電圧を求め、その電圧を実帯
電時に帯電ローラに印加する。また、上記必要帯電電流
としては、感光ドラムの通算回転数または転写された転
写材の通算枚数を計測することにより感光層の膜厚を算
出し、その膜厚に応じた電流を流す。また、実帯電時に
帯電ローラに印加した電圧の大きさに基づいて転写ロー
ラに印加する電圧を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置としては、従来、図7に示
すようなものがある(特開昭56−132356号公
報)。この電子写真装置は、感光ドラム1に当接する帯
電ローラ2に電圧を印加して感光ドラム1の表面を帯電
させた後、露光3により感光ドラム1の表面に静電潜像
を形成し、その静電潜像を現像器4のトナーで現像す
る。次に、このトナー像が、転写ローラ5が感光ドラム
1に当接する転写部位に至ると、これにタイミングを合
わせて、転写材6を転写部位に供給し、同時にこの転写
ローラ5に転写電圧を印加し、感光ドラム1上のトナー
像を転写材6に転写する。その後、トナー像を坦持した
転写材6を定着器7に搬送する一方、感光ドラム1上の
残留電荷を除電ランプ8により除去した後、感光ドラム
1に残ったトナーをクリーナ9で回収し、次の工程に入
るようになっている。
【0003】上記帯電ローラ2の抵抗値は温度や湿度等
の環境条件により変化するため、帯電ローラ2に印加す
る電圧を一定電圧とした場合には、一定の帯電電位が得
られないということがある。図9はこのことを説明した
グラフであり、温度および湿度の異なる3通りの環境H
H(温度35℃,湿度80%),NN(温度20℃,湿度60
%),LL(温度5℃,湿度30%)における印加電圧Vaと
帯電電位Vcとの関係を示す。しかし、帯電電流が一定
の場合は、帯電電位は環境条件に左右されず略一定とな
る。図10はこのことを説明したグラフである。そこ
で、上記従来の電子写真装置では、帯電ローラ2に印加
する電圧をCPU10により制御される定電流電源11
により定電流制御することにより、環境が変化しても常
に一定の帯電電位が得られるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、定電流制御の場合は、感光ドラム1の感光
層の厚みムラの影響により帯電電位のばらつきが定電圧
制御の場合に比べて大きく、複写画像が劣化するという
問題がある。また、感光ドラム1の感光層は、クリーニ
ングブレード等により削られ、図11に示すように、通
算コピー枚数あるいは感光ドラム1の通算回転数が多い
ほど、膜厚が減少するが、定電流制御では、感光層の厚
みと帯電電位の関係は図12に示すように比例関係にあ
るので、感光層の膜厚が減少すると帯電電位も減少し、
所定の帯電電位が得られなくなるという問題がある。ま
た、転写ローラ5には上記CPU10により制御される
定電圧電源12により一定の電圧を印加するようになっ
ているが、転写ローラ5の抵抗値も温度や湿度等の環境
条件によって変化するため、安定した転写が得られない
という問題がある。そこで、この発明の目的は、感光ド
ラムの感光層の厚みムラの影響による帯電電位のばらつ
きをなくすと共に、感光層の膜厚の減少による帯電電位
の減少を防止し、更に、温度や湿度等の環境条件が変化
しても常に安定した帯電及び転写ができる電子写真装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、感光体を回転させると共に、感光体
表面に当接する帯電手段に第1電圧印加手段により電圧
を印加して上記感光体表面を帯電させ、上記帯電した感
光体表面を露光して上記感光体表面に静電潜像を形成
し、その静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成
し、上記感光体との間の転写部位に転写材を接触通過さ
せる転写手段に第2電圧印加手段により電圧を印加して
上記転写材に上記トナー像を転写するようにした電子写
真装置において、上記第1電圧印加手段は、上記感光体
の実帯電時の前の回転時または上記転写材の接触通過時
と上記転写材の一つ前の転写材の接触通過時との間に、
上記感光体と上記帯電手段との間に所定の大きさの電流
を流し、その所定の大きさの電流を流したときの上記帯
電手段に印加している電圧の大きさを求め、その大きさ
の電圧を上記実帯電時に上記帯電手段に印加するように
なっていることを特徴としている。
【0006】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、上記第1電圧印加手段は、上記感光体と上記帯電手
段との間に流す電流が上記所定の大きさの電流となるよ
うに定電流制御すると共に、その所定の大きさの電流を
流したときの上記帯電手段に印加している電圧の大きさ
をホールドまたは記憶し、そのホールドまたは記憶して
いる大きさの電圧を上記実帯電時に上記帯電手段に印加
するようになっていることを特徴としている。
【0007】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、上記感光体と上記帯電手段との間を流れる電流の大
きさを検出する電流検出手段を有すると共に、上記第1
電圧印加手段は、上記感光体の実帯電時の前の回転時ま
たは上記転写材の接触通過時と上記転写材の一つ前の転
写材の接触通過時との間に上記帯電手段に印加する電圧
を連続的に変化させ、上記電流検出手段が上記所定の大
きさの電流を検出したときの上記帯電手段に印加してい
る電圧の大きさをホールドまたは記憶し、そのホールド
または記憶している大きさの電圧を上記実帯電時に上記
帯電手段に印加するようになっていることを特徴として
いる。
【0008】また、第4の発明は、第1の発明おいて、
上記感光体と上記帯電手段との間を流れる電流の大きさ
を検出する電流検出手段を有すると共に、上記第1電圧
印加手段は、上記感光体の実帯電時の前の回転時または
上記転写材の接触通過時と上記転写材の一つ前の転写材
の接触通過時との間に、上記帯電手段による帯電開始電
圧(Vth)と極性が同じで絶対値の大きい電圧(Vo)を印
加し、その印加時に上記電流検出手段が検出した電流の
大きさをIo、上記所定の大きさの電流値をItとしたと
きに、次式で計算される電圧Vtを上記実帯電時に上記
帯電手段に印加するようになっていることを特徴として
いる。 Vt=It(Vo−Vth)/Io+Vth
【0009】また、第5の発明は、第1乃至第4の発明
において、上記感光体の通算回転数または転写された上
記転写材の通算枚数を計測する計測手段と、上記計測手
段の計測値に基づいて上記所定の大きさの電流値を算出
する電流算出手段を有すると共に、上記第1電圧印加手
段は、上記電流算出手段が算出した所定の大きさの電流
を上記感光体と上記帯電手段との間に流すようになって
いることを特徴としている。
【0010】また、第6の発明は、第1乃至第5の発明
において、上記実帯電時に上記第1電圧印加手段が上記
帯電手段に印加した電圧の大きさに基づいて上記転写手
段に印加する電圧の大きさを算出する電圧算出手段を有
すると共に、上記第2電圧印加手段は上記電圧算出手段
が算出した大きさの電圧を上記転写手段に印加するよう
になっていることを特徴としている。
【0011】
【作用】第1の発明においては、第1電圧印加手段が、
感光体の実帯電時の前の回転時または転写しようとする
転写材の接触通過時と転写材の一つ前の転写材の接触通
過時との間に、感光体と帯電手段との間に所定の大きさ
の電流を流し、その所定の大きさの電流を流したときの
帯電手段に印加している電圧の大きさを求め、その大き
さの電圧を実帯電時に帯電手段に印加する。従って、環
境変化による帯電電位の変化を防ぎ、かつ、帯電電位の
ばらつきを小さく抑えることができる。
【0012】第2の発明においては、所定の大きさの電
流を定電流制御により流し、その所定の大きさの電流を
流したときの帯電手段に印加している電圧の大きさをホ
ールドまたは記憶し、そのホールドまたは記憶している
電圧を実帯電時に帯電手段に印加する。
【0013】第3の発明においては、帯電手段に印加す
る電圧を連続的に変化させると共に、感光体と帯電手段
の間を流れる電流を検出し、所定の大きさの電流を検出
したときの帯電手段に印加している電圧の大きさをホー
ルドまたは記憶し、そのホールドまたは記憶している電
圧を実帯電時に帯電手段に印加する。
【0014】第4の発明においては、帯電手段による帯
電開始電圧(Vth)と極性が同じで絶対値の大きい任意の
電圧(Vo)を印加し、その印加時に電流検出手段が検出
した電流の大きさをIoとする。印加電圧と帯電電流は
図6に示すように比例関係にあるので、上記所定の大き
さの電流値をItとし、実帯電時に帯電手段に印加する
電圧Vtを次式により求める。 Vt=It(Vo−Vth)/Io+Vth そして、この求めたVtを実帯電時に帯電手段に印加す
る。
【0015】第5の発明においては、上記所定の大きさ
の電流(必要帯電電流)Itは、この電子写真装置の使用
に伴う感光層の膜厚の減少に伴い変化し、この電流It
は、電子写真装置の使用の程度を表す感光体の通算回転
数または転写された上記転写材の通算枚数から、例えば
図3に示すような関係により一律に求められるので、感
光体の通算回転数または転写された上記転写材の通算枚
数を計測手段で計測し、電流算出手段により上記計測手
段の計測値に基づいて上記電流値Itを算出する。そし
て、第1電圧印加手段により、上記電流Itを上記感光
体と上記帯電手段との間に流す。このことにより感光層
の膜厚の減少による帯電電位の減少を防止できる。
【0016】第6の発明においては、算出手段が、実帯
電時に第1電圧印加手段が帯電手段に印加した電圧の大
きさに基づいて転写手段に印加する電圧の大きさを算出
し、第2電圧印加手段が、上記電圧算出手段が算出した
大きさの電圧を転写手段に印加する。従って、温度や湿
度等の環境条件が変化しても常に安定した転写ができ
る。
【0017】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。第1実施例 図1は本実施例の概略構成図である。この図1におい
て、1は感光ドラムであり、φ30のアルミ素管に21
μmの感光層(OPC層)が塗布されており、プロセスス
ピード50mm/sで矢印方向に回転する。この感光ドラム
1には導電性弾性部材から成る帯電ローラ2が圧接配置
されており、この帯電ローラ2に第1電圧印加手段手段
としての第1電源15により所定の電圧を印加すること
により、感光ドラム1の表面を所定の約−700Vに一
様に帯電する。その後、記録のための露光3により感光
ドラム1の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現
像器4によりトナーで現像する。ついで、このトナー像
が、転写ローラ5が感光ドラム1に圧接する転写部位に
至ると、これにタイミングを合わせて転写材6を転写部
位に供給し、同時に転写ローラ5に第2電圧印加手段と
しての第2電源12により所定の転写電圧を印加し、感
光ドラム1上のトナー像を転写材6に転写する。その
後、上記トナー像が転写された転写材6を定着器7に搬
送して定着する一方、感光ドラム1上の残留電荷を除電
ランプ8で消去し、更に、転写部位において転写されず
に感光ドラム1に残ったトナーをクリーナ(クリーニン
グブレード)9で回収し、次の工程に入る。上記第1電
源15は定電流制御と定電圧制御の両制御が可能な電源
である。また、第2電源12は定電圧制御電源である。
この二つの電源15,12はCPU10からの制御信号
により制御される。このCPU10はこの電子写真装置
の総コピー枚数(通算コピー枚数)あるいは感光ドラムの
総回転数(通算回転数)のデータを記憶するようになって
いる。
【0018】上記構成において、上述の複写プロセスに
入る前に、まず、CPU10は、記憶した通算コピー枚
数または通算回転数のデータから、以下のようにして必
要な帯電電流値Itを求める。すなわち、感光ドラム1
の感光層はクリーナ9のクリーニングブレード等により
摩耗し、その感光層厚tは、図11に示すように、通算
コピー枚数あるいは通算ドラム回転数の増加と共に減少
する。もし、帯電電流値Itが一定であれば、図12の
関係から帯電電位が減少し、現像不良が生じる。そこ
で、感光層厚tに応じた最適の帯電電流値を求める必要
がある。現像器4によるトナー像形成は、感光ドラム表
面に形成された静電潜像から外部に張り出す電界(現像
静電界)が駆動力となってトナー粒子を引き付けること
により行われる。図2に感光ドラム1表面の感光層と現
像器4の現像ローラ上の現像剤層Iおよびその上の現像
剤層IIを示す。感光層の膜厚をt,誘電率をεs、有効現
像剤層I(直接トナー付着に寄与する層)の厚さをd,誘
電率をε1、現像剤層II(現像剤層Iへのトナーの補給や
電気的特性に寄与する層)の厚さをr,誘電率をε2、現
像バイアス電圧をVb、感光ドラム1の表面電荷密度を
σとすると、現像静電界は次の(1)式で求められる。 Fz=f0(Vs−Vb) …(1) ここで、f0=1/(ε1t/εs+d+ε1r/ε2),Vs
=σt/ε0εs である。ただし、この現像静電界Fzは
広い面積の帯電部すなわちベタ領域での現像静電界であ
る。
【0019】また、必要帯電電流値Itは、プロセスス
ピードをv、帯電ローラ2のローラ長をLとすると、 It=σvL …(2) となる。また、一般に現像剤層Iのトナー密度は現像剤
層IIのトナー密度よりも小さくε2>>ε1となり、上記
(1)および(2)式において、ε2>>ε1とすると、 It=ε0vL{(ε1+εsd/t)Ez+εsVb/t}…(3) となる。ここで、ε1=1,ε2=3,d=1700(μm),
Vb=-250(V),v=50(mm/s),L=220(mm)とし、コピ
ー枚数あるいはドラム回転数より感光層厚tを予測して
求め、Ez=-0.4(V/μm)を得るのに必要な電流値Itを
(3)式より求めると、図3のようになる。なお、感光層
厚tはコピー枚数が同じでもシングルコピーとマルチ
(連続)コピーの割合によって減少の度合いが若干異なっ
てくるので、より正確な値を求めたい場合は、ドラム回
転数を用いて求めるのがよい。
【0020】次に、CPU10は、定電流定電圧制御電
源である第1電源15に制御信号を送り、上記求めたI
tによる定電流制御を行う。このとき第1電源15によ
って帯電ローラ2に印加された電圧の値をホールドまた
は記憶し、ついで定電流制御を中止する。そして、実帯
電時には、上記ホールドまたは記憶した電圧値(最適印
加電圧値Vt)による定電圧制御を行う。NN(温度20
℃,湿度60%)環境下での最適印加電圧値(基準印加電
圧)をV0とすると、LL(温度5℃,湿度30%)環境下
ではローラ抵抗が上昇するので│Vt│>│V0│とな
り、HH(温度35℃,湿度80%)環境下ではローラ抵
抗が減少するので│Vt│<│V0│となる。
【0021】転写ローラ5も帯電ローラ2と同様、環境
により抵抗が変化し、転写性に影響を与える。│Vt│
/│V0│と最適転写電圧(Vtr)との関係の一例を図4
に示す。CPU10は、上記帯電時に求まる最適印加電
圧値Vtより│Vt│/│V0│を求め、図4の関係より
最適転写電圧Vtrを決定する。そして、定電圧制御電源
である第2電源12を制御してその最適転写電圧Vtrを
転写ローラに印加する。従って、環境条件に左右されず
に常時安定した転写性が得られる。
【0022】第2実施例 図5は本実施例の概略構成図である。帯電ローラ2には
定電圧制御電源21が接続され、CPU10からの信号
により制御される。電源21の一端には、帯電電流検出
のための帯電電流検出抵抗22が接続され、この検出信
号はローパスフィルタ23を介してCPU10にフィー
ドバックされるようになっている。その他の構成は図1
に示す第1実施例と同じであり、同一構成品には同一符
号を付して説明を省略する。上記ローパスフィルタ23
は検出信号に重畳するノイズ、特に商用電源ノイズ(例
えば50または60Hz)を除去するため、そのノイズ
より十分低いカットオフ周波数(例えば、fc≦10Hz)
を有し、ノイズを除去した検出信号をCPU10に送出
する。CPU10は、複写プロセスに入る前の前回転時
において、第1実施例と同様の方法で必要帯電電流値I
t(例えば13μA)を求める。次に、定電圧制御電源2
1を制御して、帯電ローラ2に印加する電圧を0Vから
徐々に増加させつつ、同時に、ローパスフィルタ23を
介して受け取った帯電電流検出抵抗22の端子電圧によ
り電流値Iを検出する。この電流値IがIt(13μA)
に達したときに電圧値をホールドまたは記憶する。そし
て、実際の複写プロセスの際には、先にホールドまたは
記憶した電圧値Vtによる定電圧制御を行う。なお、最
適転写電圧Vtrは第1実施例と同じようにして求める。
【0023】第3実施例 本実施例は最適印加電圧Vtの求め方が異なる点を除い
ては第2実施例と同じである。本実施例では最適印加電
圧Vtを以下のようにして求める。帯電ローラ2に印加
する電圧と帯電電流の関係は図6に示すように、あるし
きい値(帯電開始電圧)Vthをもった比例関係となる。本
実施例の帯電ローラの場合、Vth≒−550Vである。
CPU10は電源21を制御して、しきい値Vth以上の
印加電圧V0(例えば−1.3kV)を印加し、このとき流
れる電流値I0(例えば12μA)をローパスフィルタ2
3からのフィードバック信号により検出する。そして、
図6の比例関係から、必要帯電電流Itを流すのに必要
な印加電圧(最適印加電圧)Vtを次式により求める。 Vt=It(V0−Vth)/I0+Vth …(4) 実際の複写プロセスの際には、上記で求めた最適印加電
圧値Vtによる定電圧制御を行う。なお、最適転写電圧
Vtrは第1実施例と同じようにして求める。
【0024】上記第1から第3の実施例においては、帯
電ローラ2の最適印加電圧Vtの決定は複写プロセスの
前回転時に行うことにしたが、連続コピー時において
は、各複写プロセスの間、すなわち紙間においてその都
度Vt決定作業を行うことにより、より正確な帯電電位
の補正を行えることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1乃至第4
の発明は、感光体の実帯電時の前の回転時または転写し
ようとする転写材の接触通過時と転写材の一つ前の転写
材の接触通過時との間に、感光体と帯電手段との間に必
要帯電電流を流し、その必要帯電電流を流したときの帯
電手段に印加している電圧の大きさを求め、その大きさ
の電圧を実帯電時に帯電手段に印加するようにしている
ので、環境変化による帯電電位の変化を防ぎ、かつ、帯
電電位のばらつきを小さく抑えることができる。
【0026】また、第5の発明は、第1乃至第4の発明
において、感光体の通算回転数または転写された転写材
の通算枚数を計測し、その計測値に基づいて必要帯電電
流を算出し、算出した必要帯電電流を流すようにしてい
るので、第1乃至第4の発明の効果に加えて、感光層の
膜厚の減少による帯電電位の減少を防止できるという効
果がある。
【0027】また、第6の発明は、第1乃至第5の発明
において、実帯電時に帯電手段に印加した電圧の大きさ
に基づいて転写手段に印加する電圧の大きさを算出し、
その算出した大きさの電圧を転写手段に印加するように
しているので、第1乃至第5の発明の効果に加えて、温
度や湿度等の環境条件が変化しても常に安定した転写が
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の概略構成図である。
【図2】 感光ドラム表面の膜の構造断面図である。
【図3】 通算コピー枚数または通算感光ドラム回転数
と必要帯電電流の関係の一例を示す図である。
【図4】 最適転写電圧の環境条件による変化を示す図
である。
【図5】 この発明の第2実施例の概略構成図である。
【図6】 印加電圧と帯電電流との関係を示す図であ
る。
【図7】 従来例の概略構成図である。
【図8】 定電圧制御と定電流制御の帯電電位のばらつ
きの違いを示す図である。
【図9】 印加電圧と帯電電位の関係が環境条件によっ
て変化することを示す図である。
【図10】 帯電電流と帯電電位の関係が環境条件によ
って殆ど変化しないことを示す図である。
【図11】 通算コピー枚数または通算感光ドラム回転
数の増加により感光層厚が減少することを示す図であ
る。
【図12】 感光層厚と帯電電位の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…感光ドラム、2…帯電ローラ、3…露光、4…現像
器、5…転写ローラ、6…転写材、7…定着器、8…除
電ランプ、9…クリーナ、10…CPU、12…定電圧
制御電源、15…定電流定電圧制御電源、21…定電圧
制御電源、22…帯電電流検出抵抗、23…ローパスフ
ィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新川 幸治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石井 洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 横田 昌吾 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体を回転させると共に、感光体表面
    に当接する帯電手段に第1電圧印加手段により電圧を印
    加して上記感光体表面を帯電させ、上記帯電した感光体
    表面を露光して上記感光体表面に静電潜像を形成し、そ
    の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、上記
    感光体との間の転写部位に転写材を接触通過させる転写
    手段に第2電圧印加手段により電圧を印加して上記転写
    材に上記トナー像を転写するようにした電子写真装置に
    おいて、 上記第1電圧印加手段は、上記感光体の実帯電時の前の
    回転時または上記転写材の接触通過時と上記転写材の一
    つ前の転写材の接触通過時との間に、上記感光体と上記
    帯電手段との間に所定の大きさの電流を流し、その所定
    の大きさの電流を流したときの上記帯電手段に印加して
    いる電圧の大きさを求め、その大きさの電圧を上記実帯
    電時に上記帯電手段に印加するようになっていることを
    特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子写真装置におい
    て、上記第1電圧印加手段は、上記感光体と上記帯電手
    段との間に流す電流が上記所定の大きさの電流となるよ
    うに定電流制御すると共に、その所定の大きさの電流を
    流したときの上記帯電手段に印加している電圧の大きさ
    をホールドまたは記憶し、そのホールドまたは記憶して
    いる大きさの電圧を上記実帯電時に上記帯電手段に印加
    するようになっていることを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子写真装置におい
    て、上記感光体と上記帯電手段との間を流れる電流の大
    きさを検出する電流検出手段を有すると共に、上記第1
    電圧印加手段は、上記感光体の実帯電時の前の回転時ま
    たは上記転写材の接触通過時と上記転写材の一つ前の転
    写材の接触通過時との間に上記帯電手段に印加する電圧
    を連続的に変化させ、上記電流検出手段が上記所定の大
    きさの電流を検出したときの上記帯電手段に印加してい
    る電圧の大きさをホールドまたは記憶し、そのホールド
    または記憶している大きさの電圧を上記実帯電時に上記
    帯電手段に印加するようになっていることを特徴とする
    電子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子写真装置におい
    て、上記感光体と上記帯電手段との間を流れる電流の大
    きさを検出する電流検出手段を有すると共に、上記第1
    電圧印加手段は、上記感光体の実帯電時の前の回転時ま
    たは上記転写材の接触通過時と上記転写材の一つ前の転
    写材の接触通過時との間に、上記帯電手段による帯電開
    始電圧(Vth)と極性が同じで絶対値の大きい電圧(Vo)
    を印加し、その印加時に上記電流検出手段が検出した電
    流の大きさをIo、上記所定の大きさの電流値をItとし
    たときに、次式で計算される電圧Vtを上記実帯電時に
    上記帯電手段に印加するようになっていることを特徴と
    する電子写真装置。 Vt=It(Vo−Vth)/Io+Vth
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電子
    写真装置において、上記感光体の通算回転数または転写
    された上記転写材の通算枚数を計測する計測手段と、上
    記計測手段の計測値に基づいて上記所定の大きさの電流
    値を算出する電流算出手段を有すると共に、上記第1電
    圧印加手段は、上記電流算出手段が算出した所定の大き
    さの電流を上記感光体と上記帯電手段との間に流すよう
    になっていることを特徴とする電子写真装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電子
    写真装置において、上記実帯電時に上記第1電圧印加手
    段が上記帯電手段に印加した電圧の大きさに基づいて上
    記転写手段に印加する電圧の大きさを算出する電圧算出
    手段を有すると共に、上記第2電圧印加手段は上記電圧
    算出手段が算出した大きさの電圧を上記転写手段に印加
    するようになっていることを特徴とする電子写真装置。
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