JPH11194557A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11194557A
JPH11194557A JP9361378A JP36137897A JPH11194557A JP H11194557 A JPH11194557 A JP H11194557A JP 9361378 A JP9361378 A JP 9361378A JP 36137897 A JP36137897 A JP 36137897A JP H11194557 A JPH11194557 A JP H11194557A
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JP
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photoconductor
charged surface
photosensitive drum
charged
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JP9361378A
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Junichi Handa
淳一 半田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体表面に接して転写残トナーを除去する
クリーニング部材が感光体表面を削って感光体の表層の
膜厚が変化しても、適正な画像露光量を感光体に付与で
きるようにする。 【解決手段】 制御装置9は、感光ドラム1の駆動時間
と、帯電ローラ2への電圧印加時間の各データを検知部
9aから入力し、また、不揮発性メモリ10からクリー
ニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧データ
を入力し、入力したこれらのデータに基づいて感光ドラ
ム1の表層の膜厚を計算して、計算した感光ドラム1の
表層の膜厚に基づいて露光装置4の感光ドラム1に対す
る画像露光量を制御することにより、感光ドラム1の表
層の膜厚に応じて良好な画像露光量を付与することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式によって画像形成を行う複写機、プリンタな
どの画像形成装置に係り、特に感光体などの被帯電体の
被帯電面に当接して帯電する接触帯電部材と、感光体の
被帯電面に当接して該被帯電面上の汚染付着物を除去す
るクリーニング部材を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置(例えば、複写機や
レーザビームプリンタ)、静電記録装置等の画像形成装
置において、像担持体としての感光体・誘電体等の被帯
電面を帯電処理する手段としては、従来よりコロナ帯電
装置が広く利用されている。
【0003】このコロナ帯電装置は、空中放電であるコ
ロナ放電を利用して帯電するものであって、被帯電面を
所定の電位に均一に帯電する手段としては大変有効であ
るが、反面、高圧電源が必要で、また、コロナ放電時に
オゾンが多く発生する等の短所を有する。
【0004】このようなコロナ帯電装置に対し、接触帯
電装置は、電源の低電圧化が図れ、またオゾンの発生量
が少ない等の長所を有している。接触帯電装置は、電圧
を印加した帯電部材を被帯電面に直接接触させて被帯電
面を帯電するものであって、上述のような長所から、例
えば画像形成装置において、像担持体等に対するコロナ
帯電装置に代わる帯電処理手段として、最近、多く使用
されるようになってきている。
【0005】図10は、従来の画像形成装置の接触帯電
装置の一例を示す概略断面図である。
【0006】この図において、1は、被帯電体である回
転自在な円筒状の電子写真感光体(以下、感光ドラムと
いう)である。感光ドラム1は、アルミニウム等の導電
性基体層1cと、その外周に形成した電荷発生層1b
と、さらにその外周に形成した最表面層である電荷輸送
層1aを基本構成層とするOPC感光ドラムである。
【0007】2は、感光ドラム1に接して帯電するロー
ラタイプの接触帯電装置(以下、帯電ローラという)で
ある。帯電ローラ2は、中心の芯金2cと、その外周に
形成した導電層2bと、更にその外周に形成した抵抗層
2aとで構成されている。
【0008】帯電ローラ2は、芯金2cの両端部を軸受
け部材(不図示)に回転自由に軸受けして感光ドラム1
に平行に配置されており、押圧手段(不図示)で感光ド
ラム1表面に対して所定の押圧力をもって圧接され、感
光ドラム1の回転駆動に伴い従動回転する。また、帯電
ローラ2の回転軸(不図示)にギア等を取り付け、モー
タ(不図示)から駆動力を伝達させて感光ドラム1の回
転に順方向または逆方向に回転駆動させることも可能で
ある。
【0009】3は、帯電ローラ2に帯電バイアスを印加
する電源である。この電源3と帯電ローラ2の芯金2c
とが電気的に接続されており、電源3から帯電ローラ2
に対して所定の電圧が印加される。
【0010】そして、感光ドラム1が回転駆動される
と、この感光ドラム1に圧接され、かつ電圧が印加され
た帯電ローラ2により、感光ドラム1の外周面が所定の
極性・電位に帯電処理される。
【0011】ところで、帯電ローラ2による接触帯電方
式では、帯電ローラ2が感光ドラム1に圧接することに
よって、コロナ帯電装置に較べて画像形成装置の使用に
伴う感光体の表層が削れる度合が著しく大きい。感光ド
ラム1の表層の膜厚が薄くなると、それに伴って感光ド
ラム1の感光感度が低下する。
【0012】このため、明部に対応する感光ドラム1の
表面電位が充分に降下せず、暗部電位と明部電位との電
位コントラストが狭くなり、例えば正規現像系では、現
像時に充分な現像コントラストを得ようとすると明部電
位に対して充分な逆コントラストが得られず、明部電位
部が薄く現像されて「カブリ」画像となる現象が顕著化
する障害がある。
【0013】このように、接触帯電方式は、コロナ帯電
装置に較べて感光ドラムの表層が削れる度合が著しく大
きいため、上述の「カブリ」画像が発生する時期が早
く、耐久寿命がかなり短いという問題点があった。
【0014】また、感光ドラム表層の削れによる感光感
度の低下によって、ハーフトーン画像に対応する感光ド
ラムの表面電位が上昇し、画像形成装置の使用に伴っ
て、得られる画像のハーフトーン部の濃度が著しく濃く
なっていくという問題点があった。
【0015】そこで、従来、帯電ローラなどの接触帯電
部材を用いた画像形成装置では、上記問題を回避するた
めに、この帯電部材に対してある一定電圧を印加したと
きに帯電部材から感光ドラムに流れる電流が、感光ドラ
ムの表層の膜厚が薄くなるほど大きくなるという特性を
利用して、感光ドラムの表層の膜厚が薄くなるのに伴う
感光感度の低下を補うために、帯電部材に対してある一
定電圧を印加したときの帯電部材から感光ドラムに流れ
る電流を検知して、この検知電流値に基づいて画像露光
量を制御する方式が提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例のように、接触帯電部材に所定の電圧を印加し
たときの接触帯電部材から感光ドラムに流れる電流を検
知して、この検知電流値に基づいて画像露光量の制御を
行う場合、以下のような問題があった。
【0017】(a)接触帯電部材に所定の電圧を印加し
たときの接触帯電部材から感光ドラムに流れる電流量の
環境依存が大きい。そのため、画像露光量の環境依存性
が大きく、感光ドラムの表層の膜厚に応じた適正な画像
露光量を得られない。また、環境変化によって検知電流
値が変化することにより画像露光量が急激に変化し、そ
の結果得られる画像の濃度が急激に変化してしまう。特
にハーフトーン画像の濃度変化が顕著である。
【0018】(b)画像露光量の変化量が、接触帯電部
材から感光ドラムに流れる電流量を検知する手段の分解
能に依存するため、電流検知手段の分解能が悪いと画像
露光量の変化量が大きくなる。このため、制御により画
像露光量が急激に変化してしまい、その結果得られる画
像の濃度が急激に変化してしまう。特にハーフトーン画
像の濃度変化が顕著である。また、この問題を回避する
ために、電流検知手段の分解能を上げようとすると高価
な電流検知手段が必要となり、コストアップになる。
【0019】そこで本発明は、長期の使用に対しても、
また使用環境の変化に対しても、電子写真感光体の表層
の膜厚に応じた良好な画像露光量の制御を行うことがで
き、電子写真感光体の表面電位を目的画像の濃度に応じ
た所望の電位に常に正常に維持でき、常に安定した画像
濃度と画質を得ることができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、移動可能な被帯電面を有する感光体と、
該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電する帯
電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像露光
手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電面上
の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少なく
とも備えた画像形成装置において、前記感光体の被帯電
面の移動距離を表す値及び、前記帯電手段に電圧が印加
された状態での前記感光体の被帯電面の移動距離を表す
値を検知する検知手段と、予め測定された前記クリーニ
ング部材の前記感光体の被帯電面に対する当接圧を表す
値が記憶されている記憶手段と、前記画像露光手段の前
記感光体の被帯電面に対する露光量を制御する制御手段
と、を有し、前記制御手段は、前記検知手段から入力さ
れる前記感光体の被帯電面の移動距離を表す値と、前記
帯電手段に電圧が印加された状態での前記感光体の被帯
電面の移動距離を表す値及び、前記記憶手段に記憶され
ている前記クリーニング部材の前記感光体の被帯電面に
対する前記当接圧を表す値に基づいて、前記画像露光手
段の露光量を制御することを特徴としている。
【0021】また、移動可能な被帯電面を有する感光体
と、該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電す
る帯電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像
露光手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電
面上の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少
なくとも備えた画像形成装置において、前記感光体の被
帯電面の移動距離を表す値及び、前記帯電手段に電圧が
印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距離を
表す値を検知する検知手段と、予め測定された前記クリ
ーニング部材の前記感光体の被帯電面に対する当接圧を
表す値及び、予め測定された前記感光体の被帯電面表層
の初期の膜厚が記憶されている記憶手段と、前記画像露
光手段の前記感光体の被帯電面に対する露光量を制御す
る制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記検知手段
から入力される前記感光体の被帯電面の移動距離を表す
値と、前記帯電手段に電圧が印加された状態での前記感
光体の被帯電面の移動距離を表す値及び、前記記憶手段
に記憶されている前記クリーニング部材の前記感光体の
被帯電面に対する前記当接圧を表す値及び、前記感光体
の被帯電面表層の初期の膜厚値に基づいて、前記画像露
光手段の露光量を制御することを特徴としている。
【0022】また、前記感光体の被帯電面の移動距離を
表す値は、前記感光体の駆動時間であり、前記帯電手段
に電圧が印加された状態での前記感光体の被帯電面の移
動距離を表す値は、前記帯電手段への電圧印加時間であ
ることを特徴としている。
【0023】また、前記記憶手段に記憶されている前記
クリーニング部材の前記感光体の被帯電面に対する当接
圧を表す値が、前記感光体が前記画像形成装置に装着さ
れてない状態での前記クリーニング部材の先端と前記感
光体の表面に相当する位置との距離で表されることを特
徴としている。
【0024】また、移動可能な被帯電面を有する感光体
と、該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電す
る帯電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像
露光手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電
面上の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少
なくとも備えた画像形成装置において、前記感光体の被
帯電面の移動距離を表す値及び、前記帯電手段に電圧が
印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距離を
表す値を検知し、さらに前記感光体の被帯電面の移動に
要する力を表す値を検知する検知手段と、前記画像露光
手段の前記感光体の被帯電面に対する露光量を制御する
制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記検知手段か
ら入力される前記感光体の被帯電面の移動距離を表す値
と、前記帯電手段に電圧が印加された状態での前記感光
体の被帯電面の移動距離を表す値及び、前記感光体の被
帯電面の移動に要する力を表す値に基づいて、前記画像
露光手段の露光量を制御することを特徴としている。
【0025】また、移動可能な被帯電面を有する感光体
と、該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電す
る帯電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像
露光手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電
面上の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少
なくとも備えた画像形成装置において、前記感光体の被
帯電面の移動距離を表す値及び、前記帯電手段に電圧が
印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距離を
表す値を検知し、さらに前記感光体の被帯電面の移動に
要する力を表す値を検知する検知手段と、予め測定され
た前記感光体の被帯電面表層の初期の膜厚が記憶されて
いる記憶手段と、前記画像露光手段の前記感光体の被帯
電面に対する露光量を制御する制御手段と、を有し、前
記制御手段は、前記検知手段から入力される前記感光体
の被帯電面の移動距離を表す値と、前記帯電手段に電圧
が印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距離
を表す値と、前記感光体の被帯電面の移動に要する力を
表す値及び、前記記憶手段に記憶されている前記感光体
の被帯電面表層の初期の膜厚値に基づいて、前記画像露
光手段の露光量を制御することを特徴としている。
【0026】また、前記画像形成装置に対して着脱可能
なプロセスユニットを備え、該プロセスユニットは、少
なくとも前記感光体と、前記クリーニング部材と、前記
記憶手段と、を有することを特徴としている。
【0027】(作用)本発明の構成によれば、感光体の
被帯電面の移動距離を表す値と、帯電手段に電圧が印加
された状態での感光体の被帯電面の移動距離を表す値
と、クリーニング部材の感光体の被帯電体に対する当接
圧を表す値に基づいて、画像露光量を制御する。これに
より、長期の使用に対しても、また使用環境の変化に対
しても、感光体の被帯電体の膜厚に応じた良好な画像露
光量の制御を行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0029】〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、図1
0に示した従来例と同一部材には同一符号を付して説明
する。
【0030】この画像形成装置は、矢印R1方向に所定
の周速(本実施の形態では、9.0×10-2(m/se
c)で回転駆動される感光ドラム1を備えている。この
感光ドラム1は、アルミニウム等の導電性基体層1c
と、その外周面に形成した電荷発生層1bと、その外周
面に形成した最表面層である電荷輸送層1aを基体構成
層とするOPC感光ドラムである。
【0031】感光ドラム1の周囲には、感光ドラム1の
表面を所定の電位に均一に帯電する接触帯電手段である
帯電ローラ2、感光ドラム1上に画像情報に応じて画像
露光Lして静電潜像を形成する露光装置4、この静電潜
像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置
5、感光ドラム1上のトナー像を用紙などの転写材Pに
転写する転写手段である転写ローラ6、トナー像転写後
の転写材Pの電荷を除去する除電器7、トナー像転写後
の感光ドラム1表面の残留トナーを除去するクリーニン
グ部材であるクリーニングブレード8が配設されてい
る。
【0032】帯電ローラ2及び露光装置4には電源3が
接続されており、帯電ローラ2には電源3から所定の帯
電バイアスが印加され、露光装置4には電源3から所定
の露光バイアスが印加される。
【0033】電源3には制御装置(CPU)9が接続さ
れている。制御装置9は、感光ドラム1を回転駆動する
モータ(不図示)の回転制御、帯電ローラ2及び転写ロ
ーラへの電圧印加制御、露光装置4の露光制御、現像装
置5の現像制御等を行う。
【0034】また、制御装置9には、感光ドラム1の駆
動時間と、帯電ローラ2への電源3からの電圧印加時間
を検知する検知部9aが接続されている。また、制御装
置9には不揮発性メモリ10が接続されており、不揮発
性メモリ10には、後述する本実施の形態の制御に必要
なデータ(予め測定されたクリーニングブレード8の感
光ドラム1に対する当接圧)が記憶されている。不揮発
性メモリ10は、制御装置9による読み書きが可能であ
る。
【0035】次に、上記構成の画像形成装置の画像形成
動作について説明する。
【0036】画像形成時には、感光ドラム1は、制御装
置9からの信号に基づいて矢印R1方向に所定の周速
9.0×10-2(m/sec)で回転する。そして、帯
電ローラ2に、交流電圧(定電流8.0×10- 4
(A)、周波数720(Hz)の正弦波)に直流電圧
(定電圧−710(V))を重畳させた電圧を電源3か
ら印加して、感光ドラム1を表面電位−680(V)に
均一に帯電する。帯電後の感光ドラム1は、露光装置4
から目的画像情報の露光(本実施の形態では原稿画像の
スリット露光)Lを受けることで静電潜像が形成され、
現像装置5によりトナー像として顕像化される。
【0037】そして、感光ドラム1上のトナー像が感光
ドラム1と転写ローラ6間の転写ニップ部に到達する
と、このタイミングに合わせて給紙カセット(不図示)
内の用紙などの転写材Pが給紙されて、電源3から転写
電圧が印加された転写ローラ6により転写材Pに感光ド
ラム1上のトナー像が転写される。そして、トナー像が
転写された転写材Pは、除電器7で感光ドラム1から除
電分離されて定着装置(不図示)へ搬送され、定着装置
による加熱、加圧によりトナー像が転写材P表面に永久
固着画像として定着されて出力される。
【0038】一方、トナー像転写後の感光ドラム1表面
に残留している転写残トナーは、クリーニングブレード
8によって清掃除去され、次の画像形成に備えられる。
【0039】上記した画像形成を行うことにより、感光
ドラム1の表層は、感光ドラム1に当接したクリーニン
グブレード8、帯電ローラ2により削られることによ
り、上述したように、感光ドラム1の表層(膜厚)に応
じた適正な画像露光量が得られなくなってくる。クリー
ニングブレード8による感光ドラム1の表層の削れる度
合いは、クリーニングブレード8の感光ドラム1に対す
る当接圧が大きいほど大きい。
【0040】また、クリーニングブレード8による感光
ドラム1の表層の削れる度合いは、帯電ローラ2に電圧
を印加しない場合よりも、帯電ローラ2に電圧を印加し
た場合の方が著しく大きくなる。また、帯電ローラ2に
印加する電圧の種類によっても感光ドラム1の表層の削
れる度合いは大きく異なる。例えば、一般に直流電圧よ
りも交流電圧を印加した方が削れる度合いが大きく、印
加電圧が大きいほど削れる度合いが大きい。
【0041】また、感光ドラム1の表層の削れ量は、画
像形成装置の使用に伴って、すなわち感光ドラム1の回
転数(感光ドラム1の被帯電面の移動距離)の増加に伴
って増加する。
【0042】そこで本発明では、長期の使用に対して
も、使用環境の変化に対しても、感光ドラム1の表層の
削れ量(膜厚)に応じた良好な画像露光量の制御が行え
るようにした。
【0043】次に、本実施の形態の画像形成装置の制御
装置9による画像露光量の制御について詳細に説明す
る。なお、本実施の形態の画像形成装置では、帯電ロー
ラ2に印加される電圧は1種類(直流)である。
【0044】本実施の形態の画像形成装置では、感光ド
ラム1の周速は常に一定の9.0×10-2(m/se
c)であるので、感光ドラム1の被帯電面の移動距離
(回転数)を表す値として感光体ドラム1の駆動時間
を、また、帯電ローラ2に電圧を印加した状態での感光
ドラム1の被帯電面の移動距離(回転数)を表す値とし
て帯電ローラ2への電圧印加時間を制御のパラメータに
用いることにした。
【0045】本実施の形態の画像形成装置における、ク
リーニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧P
(N/m)と、感光ドラム1の回転駆動1秒当たりの感
光ドラム1の表層の削れ量(δ1、δ2)との関係を図
2(a)、(b)に示す。図2(a)は帯電ローラ2に
電圧を印加しない場合、図2(b)は帯電ローラ2に電
圧を印加した場合の関係を表している。
【0046】クリーニングブレード8の感光ドラム1に
対する当接圧P(N/m)と、帯電ローラ2に電圧を印
加しない場合の感光ドラム1の回転駆動1秒当たりの感
光ドラム1の表層の削れ量δ1(m/sec)、及び帯
電ローラ2に電圧を印加した場合の感光ドラム1の回転
駆動1秒当たりの感光ドラム1の表層の削れ量δ2(m
/sec)のそれぞれの関係の近似式は、それぞれ以下
の式のように表される。
【0047】 δ1=1.7×10-13 ×P−3.2×10-13 …(1) δ2=1.6×10-12 ×P+2.0×10-11 …(2) ここで、本実施の形態の画像形成装置におけるクリーニ
ングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧P(N/
m)の設定範囲は26±8(N/m)である。
【0048】上記(1)式と(2)式より、クリーニン
グブレード8の感光ドラム1に対する当接圧がP(N/
m)、初期の感光ドラム1の表層である電荷輸送層1a
の膜厚がd0(m)とした場合、感光ドラム1の駆動時
間がA(sec)、帯電ローラ2への電圧印加時間がB
(sec)のときの感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜
厚d(m)の予測値は、以下の式で表される。
【0049】 d=d0−δ1・(A−B)−δ2・B =d0−(1.7×10-13 ×P−3.2×10-13 )×(A−B)−( 1.6×10-12 ×P+2.0×10-11 )×B …(3) なお、本実施の形態の画像形成装置では、初期の感光ド
ラム1の電荷輸送層1aの膜厚d0は2.5×10
-5(m)であり、定数である。
【0050】感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚d
(m)と、この感光ドラム1に対する適正画像露光量L
(Lux・sec)の関係を、図3に示す。この関係の
近似式は以下の式で表される。
【0051】 L=20.5×(d×106-0.983 …(4) ここで、適正画像露光量とは、反射濃度0.06の白色
原稿に対応する感光ドラム1の表面電位が−150
(V)になるような、反射濃度0.06の白色原稿に対
応する感光ドラム1の表面露光量である。
【0052】上記式(3)と式(4)より、以下の式が
得られる。
【0053】 L=20.5×{d0×106 −(1.7×10-7×P−3.2×10-7) ×(A−B)−(1.6×10-6×P+2.0×10-5)×B}-0.983 …(5 ) 上記式(5)より、d0は定数2.5×10-5(m)な
ので、感光ドラム1の駆動時間A(sec)と、帯電ロ
ーラ2への電圧印加時間B(sec)と、クリーニング
ブレード8の感光ドラム1に対する当接圧P(N/m)
から、適正画像露光量L(Lux・sec)が求まる。
そこで、本実施の形態では、上記式(5)を用いて画像
露光量の制御を行うようにした。
【0054】以下、本実施の形態の画像形成装置の画像
形成時における画像露光量の制御動作を、図4に示すシ
ーケンスを参照して説明する。
【0055】このシーケンスは、2枚連続プリント(コ
ピー)の場合を示している。また、不揮発性メモリ10
には、予め予測されているクリーニングブレード8の感
光ドラム1に対する当接圧P(N/m)、前回の画像形
成が終了した時点での感光ドラム1の駆動時間A(se
c)、帯電ローラ2への電圧印加時間B(sec)が記
憶されている。
【0056】まず、スタンバイ状態からプリント(コピ
ー)開始信号が入力されると、制御装置9は、不揮発性
メモリ13からクリーニングブレード8の感光ドラム1
に対する当接圧P(N/m)、感光ドラム1の駆動時間
A(sec)、帯電ローラ2への電圧印加時間B(se
c)のそれぞれのデータを読み込み、上記式(5)に基
づいて画像露光路L(Lux・sec)を算出する。
【0057】そして、制御装置9からの信号を受けてモ
ータ(不図示)による感光ドラム1の回転駆動が開始さ
れる。同時に、検知部9aは、上述したように感光ドラ
ム1の駆動時間の時間計測を開始し、その計測データを
制御装置9に出力する。
【0058】そして、制御装置9からの信号を受けて電
源3から帯電ローラ2に、交流電圧(定電流8.0×1
-4(A)、720(Hz)の正弦波)に直流電圧(定
電圧−710(V))を重畳させた電圧が印加され、感
光ドラム1の表面は電位−680(V)に均一に帯電さ
れる。同時に、検知部9aは、、上述したように帯電ロ
ーラ2への電圧印加時間の時間計測を開始し、その計測
データを制御装置9に出力する。
【0059】そして、制御装置9からの信号を受けて露
光装置4がオンされ、1枚目の画像形成が行われる。こ
の際、露光装置4の画像露光量は、制御装置9により上
記式(5)に基づいて算出された画像露光量L(Lux
・sec)に制御されている。
【0060】1枚目の画像形成が終了すると、制御装置
9からの信号を受けて電源3から帯電ローラ2に印加さ
れる電圧がオフされる。同時に、検知部9aによる帯電
ローラ2への電圧印加時間の時間計測は停止する。この
際、1枚目の画像形成のために帯電ローラ2に電圧が印
加された時間がt1(sec)であったとすると、この
時点での帯電ローラ2への電圧印加時間は(B+t1)
(sec)である。1枚目の画像形成終了後も、感光ド
ラム1の回転駆動は継続され、露光装置4の露光光量は
引き続き画像露光量L(Lux・sec)に制御されて
いる。
【0061】そして、2枚目の画像形成が行われる直前
に再び、制御装置9からの信号を受けて電源4から帯電
ローラ2に、交流電圧(定電流8.0×10-4(A)、
720(Hz)の正弦波)に直流電圧(定電圧−710
(V))を重畳させた電圧が印加され、感光ドラム1の
表面は電位−680(V)に均一に帯電される。同時
に、検知部9aは帯電ローラ2への電圧印加時間の時間
計測を再開し、その計測データを制御装置9に出力す
る。続いて、同様にして2枚目の画像形成が行われる。
【0062】2枚目(最終枚目)の画像形成が終了する
と、制御装置9からの信号を受けて電源4から帯電ロー
ラ2及び露光装置4に印加される電圧がオフされる。同
時に検知部9aによる帯電ローラ2への電圧印加時間の
時間計測は終了する。
【0063】図4のシーケンスに示すように、2枚目の
画像形成のために帯電ローラ2に電圧が印加された時間
がt2(sec)であったとすると、この時点での帯電
ローラ2への電圧印加時間は(B+t1+t2)(se
c)である。その後、感光ドラム1は後回転期間に入
り、この期間終了後、制御装置9からの信号を受けてモ
ータ(不図示)が停止し、感光ドラム1の回転駆動が停
止する。同時に、検知部9aによる感光ドラム1の駆動
時間の時間計測は終了する。
【0064】上述した一連の画像形成で、感光ドラム1
が回転駆動された時間がt3(sec)であったとする
と、この時点での感光ドラム1の駆動時間は(A+t
3)(sec)である。その後、装置は次のプリント
(コピー)開始信号の入力までスタンバイ状態に入る。
【0065】次の画像形成では、露光装置4の露光光量
は、クリーニングブレード8の感光ドラム1に対する当
接圧P(N/m)、感光ドラム1の駆動時間(A+t
3)(sec)、帯電ローラ2への電圧印加時間(B+
t1+t2)(sec)に基づく画像露光量L(Lux
・sec)に制御されることになる。
【0066】なお、不揮発性メモリ10に記憶されてい
る感光ドラム1の駆動時間及び、帯電ローラ2への電圧
印加時間は、操作パネル(不図示)からの入力による読
み書きが可能である。また、感光ドラム1の交換時に
は、不揮発性メモリ10に記憶されている感光ドラム1
の駆動時間及び、帯電ローラ2への電圧印加時間をゼロ
にする。
【0067】次に、本実施の形態の画像形成装置の耐久
を行った。この耐久に伴う明部電位の推移を図5(a)
に示す。ここで、明部電位とは反射濃度0.06の白色
原稿に対する感光ドラム1の表面電位である。明部電位
の目標値は−150(V)である。また、比較として、
従来の画像露光量制御方式を用いた画像形成装置の耐久
に伴う明部電位の推移を図5(b)に示す。ここで、従
来の画像露光量制御方式とは、帯電ローラ2に所定の電
圧を印加したときに、帯電ローラ2から感光ドラム1に
流れる電流を検知し、該検知電流値に基づいて画像露光
量を制御する方式である。更にまた、他の比較として、
画像露光量の制御を実施しない、画像露光量が一定であ
る画像形成装置の耐久に伴う明部電位の推移を図5
(c)に示す。
【0068】上記した各耐久は、画像露光量制御の違い
以外は全て同じ条件で行った。耐久を実施した環境は、
1〜10000枚は温度23℃で湿度60%、1000
1〜20000枚は温度30℃で湿度80%、2000
1〜30000枚は温度23℃で湿度5%である。ま
た、上記耐久は1枚間欠で行い、1回の画像形成におけ
る感光ドラム1の駆動時間は11.5(sec)、帯電
ローラ2への印加時間は3.3(sec)であった。上
記耐久において、クリーニングブレード8の感光体ドラ
ム1に対する当接圧は26.0(N/m)に調整されて
いる。
【0069】次に、上記図5(a)、(b)、(c)に
示した各耐久結果について考察する。
【0070】画像露光量の制御を行わない場合、図5
(c)から分かるように、明部電位が耐久に伴ってかな
り上昇してしまった。また、この耐久ではハーフトーン
画像の画像濃度が耐久に伴って濃くなっていった。ま
た、25000枚程度から上述した「カブリ」画像が発
生してしまった。これらの事象は、耐久に伴って感光ド
ラム1の表層が削れ、感光感度が低下するのに対し、画
像露光量が一定であることによる。
【0071】また、従来の画像露光量の制御を行った場
合、図5(b)から分かるように、上述した制御を行わ
ないときのような著しい明部電位の上昇はないが、10
000枚時点及び20000枚時点での環境変化によっ
て、明部電位が急激に変化してしまう。また、ハーフト
ーン画像の画像濃度が環境変化によって、著しく変化し
てしまった。10000枚時点の環境変化ではハーフト
ーン画像は薄くなり、20000枚時点の環境変化では
ハーフトーン画像は濃くなった。これは、環境変化によ
って、検知電流が変化するためである。検知電流は高温
多湿になるほど大きくなり、低温低湿になるほど小さく
なる。また、この耐久では、ハーフトーン画像の濃度が
急に変化するという現象が発生した。これは、検知電流
値の変化に対する制御による画像露光量の変化量が大き
いためである。
【0072】上記2つの耐久結果に対して本発明の制御
を行った場合、図5(a)から分かるように、制御を行
わないときのような著しい明部電位の上昇もなく、従来
の制御方式を行ったときのような環境変化による明部電
位の急激な変化もなく、明部電位は常に安定していて、
目標値である−150(V)にほぼ維持されている。ま
た、ハーフトーン画像の画像濃度も耐久中ほぼ一定であ
り、急に変化することはなかった。
【0073】このように本実施の形態では、感光ドラム
1の駆動時間と、帯電ローラ2への電圧印加時間と、ク
リーニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧か
ら感光ドラム1の表層(電荷輸送層1a)の膜厚を予測
し、その予測した膜厚に基づいて画像露光量を制御する
ことにより、長期の使用に対しても、また使用環境の変
化に対しても、感光ドラム1の表層(電荷輸送層1a)
の膜厚に応じた良好な画像露光量の制御を行うことがで
きる。
【0074】〈実施の形態2〉本実施の形態も、図1に
示した実施の形態1と同様の構成の画像形成装置を用い
た。本実施の形態では、不揮発性メモリ10に、予め予
測されたクリーニングブレード8の感光ドラム1に対す
る当接圧を表す値と、予め測定された感光ドラム1の初
期の表層(電荷輸送層1a)の膜厚と、を記憶させてい
る。そして、制御装置9は、露光装置4の画像露光量
を、感光ドラム1の駆動時間と、帯電ローラ2への電圧
印加時間と、クリーニングブレード8の感光ドラム1に
対する当接圧を表す値と、感光ドラム1の初期の表層
(電荷輸送層1a)の膜厚と、に基づいて制御するよう
にした。他の構成及び画像形成動作は実施の形態1と同
様である。
【0075】一般に、感光ドラム1の初期の表層(電荷
輸送層1a)の膜厚にはバラツキがある。本実施の形態
では、感光ドラム1の電荷輸送層1aの初期の膜厚は、
2.4×10-5〜2.6×10-5(m)の範囲である。
実施の形態1のように、この感光ドラム1の電荷輸送層
1aの初期の膜厚のバラツキを考慮しないで、中心値
2.5×10-5(m)であるとして画像露光量の制御を
行った場合、この膜厚のバラツキにより明部電位は±2
0(V)程度のバラツキが生じる。
【0076】そこで、本実施の形態では、感光ドラム1
の電荷輸送層1aの初期の膜厚のバラツキを考慮して画
像露光量の制御を行うことにより、前記の明部電位のバ
ラツキを補正するようにした。
【0077】実施の形態1では、上記式(5)において
感光ドラム1の電荷輸送層1aの初期の膜厚d0は定数
2.5×10-5(m)としたが、本実施の形態の画像形
成装置では、定数としないで画像露光量の制御を行う。
感光ドラム1の電荷輸送層1aの初期の膜厚d0を予め
測定しておき、この測定値を不揮発性メモリ10に記憶
させておく。画像形成時の画像露光量Lの決定の際に
は、制御装置9は不揮発性メモリ10から、感光ドラム
1の駆動時間と、帯電ローラ2への電圧印加時間と、ク
リーニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧を
表す値と、を読み込むと共に、感光ドラム1の電荷輸送
層1aの初期の膜厚d0を読み込み、これらの値に基づ
いて、制御装置9は上記式(5)により画像露光量Lを
算出する。
【0078】なお、不揮発性メモリ10に記憶されてい
る感光ドラム1の駆動時間、帯電ローラ2への電圧印加
時間及び、感光ドラム1の電荷輸送層1aの初期の膜厚
は操作パネル(不図示)からの入力による読み書きが可
能である。また、感光ドラム1の交換時には、不揮発性
メモリ10に記憶されている感光ドラム1の駆動時間及
び帯電ローラ2への電圧印加時間をゼロにすると共に、
感光ドラム1の電荷輸送層1aの初期の膜厚値を新たな
膜厚値に書き換える。上記以外の制御の内容は、実施の
形態1と同様である。
【0079】このように本実施の形態では、感光ドラム
1の電荷輸送層1aの初期の膜厚のバラツキを考慮して
画像露光量の制御を行うことにより、実施の形態1で得
られる効果以外に、感光ドラム1の電荷輸送層1aの初
期の膜厚のバラツキによる明部電位のバラツキを補正す
ることができる。
【0080】〈実施の形態3〉本実施の形態も、図1に
示した実施の形態1と同様の構成の画像形成装置を用い
た。本実施の形態では、不揮発性メモリ10に、感光ド
ラム1がこの画像形成装置に装着されていない状態での
クリーニングブレード8の先端と感光ドラム1の表面に
相当する位置との距離(以下、この距離を侵入量とい
う)を、クリーニングブレード8の感光ドラム1に対す
る当接圧を表す値として記憶されている。他の構成及び
画像形成動作は実施の形態1と同様である。
【0081】図6は、クリーニングブレード8と感光ド
ラム1との位置関係を示す概略断面図である。同図にお
いて、上記侵入量としては、距離α、距離β等を用いる
ことができるが、本実施の形態では距離αを用いること
にする(以下、図6における距離αを侵入量αとす
る)。なお、同図において、点Oは感光ドラム1の中心
である。
【0082】本実施の形態の画像形成装置における侵入
量α(m)と当接圧P(N/m)との関係を図7に示
す。同図から分かるように、侵入量α(m)と当接圧P
(N/m)とは比例関係にあるので、侵入量αは当接圧
を表す値として、本発明の制御に用いることができる。
当接圧P(N/m)は侵入量α(m)によって、以下の
式のように表すことができる。
【0083】 P=3.0×104 ×α+5.0 …(6) この式(6)を前記式(5)に代入することにより、以
下の式が得られる。
【0084】 L=20.5×{d0×106 −(5.1×10-3×α+5.3×10-7)× (A−B)−(4.7×10-2×α+2.8×10-5)×B}-0.983 …(7) 本実施の形態における画像形成装置の画像露光量の制御
は、実施の形態1での当接圧Pの代わりに上述した侵入
量αを、上記式(7)に代入して行った。上記以外の制
御の内容は、実施の形態1もしくは実施の形態2と同様
である。
【0085】このように本実施の形態では、実施の形態
で用いた当接圧の測定よりも容易なクリーニングブレー
ド8の感光ドラム1への侵入量を、画像露光量の制御に
用いるクリーニングブレード8の感光ドラム1に対する
当接圧を表す値として用いることにより、実施の形態1
で得られる効果以外に、画像形成装置の製造工程の簡略
化ができ、低コストを図ることができる。
【0086】〈実施の形態4〉図8は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【0087】本実施の形態では、感光ドラム1の駆動ト
ルクを検知するトルク検知センサ11を備えており、ト
ルク検知センサ11で検知する感光ドラム1の駆動トル
ク、感光ドラム1の駆動時間及び、帯電ローラ2への電
圧印加時間に基づいて画像露光量を制御するようにし
た。他の構成及び画像形成動作は実施の形態1と同様で
ある。
【0088】すなわち、本実施の形態の画像形成装置
は、クリーニングブレード8の感光ドラム1に対する当
接圧を表す値として、感光ドラム1の駆動トルクを用い
る。
【0089】以下、本実施の形態における制御装置9に
よる露光装置4の画像露光量の制御について説明する。
【0090】まず、実施の形態1における式(5)のよ
うな制御の基本となる、感光ドラム1の駆動トルクと、
感光ドラム1の駆動時間と、帯電ローラ2への電圧印加
時間とから画像露光量を決定するための関係を予め求め
て、不揮発性メモリ10に記憶しておく。
【0091】本実施の形態では、プリント開始信号を受
けてから画像形成を行うまでの非画像域中に、トルク検
知センサ11で感光ドラム1の駆動トルクを検知し、そ
の検知結果と、感光ドラム1の回転時間と、帯電ローラ
2への電圧印加時間とから上述した予め求めておいた関
係より画像露光量Lを決定する。
【0092】画像形成中において、制御装置9により露
光装置4の画像露光量を上記画像露光量Lに制御する。
上記以外の制御の内容は実施例1乃至実施例3と同様で
ある。
【0093】このように本実施の形態では、クリーニン
グブレード8の感光ドラム1に対する当接圧を表す値と
して感光ドラム1の駆動トルクを用いることにより、実
施の形態1で得られる効果以外に、装置の製造工程で予
めクリーニングブレード8の感光ドラム1に対する当接
圧を表す値を測定する必要がなく、製造工程の簡略化が
できる。
【0094】また、クリーニングブレード8の交換をす
る際、新たなクリーニングブレード8の感光ドラム1に
対する当接圧を表す値を測定する必要がなく、クリーニ
ングブレード8の交換が非常に容易になる。
【0095】〈実施の形態5〉本実施の形態も、図8に
示した実施の形態4と同様の構成の画像形成装置を用い
た。
【0096】クリーニングブレード8の感光ドラム1に
対する当接圧は、環境変化や、クリーニングブレード8
の材質の経時変化等により、変化する場合がある。クリ
ーニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧が変
化すると、それに伴って、感光ドラム1の表層の削れる
度合いも変化する。従って、クリーニングブレード8の
感光ドラム1に対する当接圧を表す値を一定値として感
光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚を予測する場合、ク
リーニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧の
変化分に対する感光ドラム1の表層の削れ量を予測でき
ず、制御による画像露光量が適正画像露光量からずれる
場合がある。
【0097】このため、本実施の形態では、実施の形態
4の図8に示したクリーニングブレード8の感光ドラム
1に対する当接圧を表す値としての感光ドラム1の駆動
トルクを検知するトルク検知センサ11を有し、画像形
成毎に、画像形成毎の感光ドラム1の駆動時間と、帯電
ローラ2への電圧印加時間と、感光ドラム1の駆動トル
クと、を検知し、画像形成毎の感光ドラム1の削れ量を
予測し、画像形成毎の感光ドラム1の削れ量の予測の累
積から感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚を予測し、
該予測膜厚値に基づいて画像露光量を制御装置9で制御
するようにした。他の構成及び画像形成動作は実施の形
態1と同様である。
【0098】以下、本実施の形態における画像露光量の
制御について説明する。
【0099】まず、感光ドラム1の駆動トルクT(N・
m)と、帯電ローラ2に電圧を印加しない場合の感光ド
ラム1の駆動1秒当たりの感光ドラム1の表層(電荷輸
送層1a)の削れ量δ1(m/sec)及び、帯電ロー
ラ2に電圧を印加した場合の感光ドラム1の駆動1秒当
たりの感光ドラム1の表層(電荷輸送層1a)の削れ量
δ2(m/sec)の、それぞれの関係を表す式を予め
求めて不揮発性メモリ10に記憶しておく。これらの式
は、上記(1)式と(2)式に相当する。
【0100】初期の感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜
厚がd0(m)の画像形成装置において、n回目の画像
形成における感光ドラム1の駆動時間をan(se
c)、帯電ローラ2への電圧印加時間をbn(se
c)、(n−1)回目の画像形成が終了した時点での感
光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値をdn−1
(m)、感光ドラム1の駆動トルクをTn(N・m)と
すると、n回目の画像形成が終了した時点での感光ドラ
ム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn(m)は、以
下の式で与えられる。
【0101】 dn=dn−1−δ1・(an−bn)−δ2・bn(nは自然数) …(8 ) なお、初期の感光ドラム1の電荷輸送層1の膜厚d0
は、予め測定される各々のドラム固有の値でも、固定値
でもよいが、本実施の形態では、定数2.5×10
-5(m)であるとする。
【0102】また、複数枚の連続プリント(コピー)に
ついては、その複数枚の画像形成の開始からの終了まで
を1回の画像形成であるとする。
【0103】本実施の形態では、上記式(8)に基づい
て感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測を行う。
ここで、式(8)に基づいてn回目の画像形成が終了し
た時点での感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測
値dn(m)を計算する際に必要な値は、n回目の画像
形成における感光ドラム1の駆動時間an(sec)、
帯電ローラ2への電圧印加時間bn(sec)及び、感
光ドラム1の駆動トルクTn(n・m)、(n−1)回
目の画像形成が終了した時点での感光ドラム1の電荷輸
送層1aの膜厚の予測値dn−1(m)である。
【0104】n回目の画像形成における感光ドラム1の
駆動時間an(sec)、帯電ローラ2への電圧印加時
間bn(sec)は検知部9aで検知され、感光ドラム
1の駆動トルクTn(N・m)はトルク検知センサ11
で検知され、これらの検知データは制御装置9に入力さ
れる。
【0105】(n−1)回目の画像形成が終了した時点
での感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn
−1(m)は、不揮発性メモリ10に記憶されている。
そして、n回目の画像形成終了後、制御装置9により、
式(8)に基づいてn回目の画像形成が終了した時点で
の感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn
(m)が計算され、不揮発性メモリ10に記憶されてい
る感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値は、d
n−1(m)からdn(m)に書き換えられる。そし
て、(n+1)回目の画像形成が終了した時点での、感
光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn+1
(m)を計算する際には、dn(m)が用いられる。
【0106】実施の形態1と同様、感光ドラム1の電荷
輸送層1aの膜厚d(m)と、電荷輸送層1bの膜厚d
(m)の、感光ドラム1に対する適正画像露光量L(L
ux・sec)の関係は、上記式(4)で表される。
【0107】本実施の形態では、上記式(4)に基づい
て画像露光量を決定する。ここで、式(4)に基づいて
画像露光量を計算する際、感光ドラム1の電荷輸送層1
aの膜厚d(m)の値が必要であるが、本実施の形態で
は、n回目の画像形成時の画像露光量を計算する際、
(n−1)回目の画像形成が終了した時点での感光ドラ
ム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn−1(m)を
用いて行う。
【0108】以下、本実施の形態の画像形成装置におけ
るn回目の画像形成での画像露光量の制御動作を、図4
に示したシーケンスを参照して説明する。図4のシーケ
ンス例は2枚連続プリント(コピー)の場合を示してい
る。
【0109】画像形成の開始直前には、不揮発性メモリ
10には、(n−1)回目の画像形成が終了した時点で
の感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn−
1(m)が記憶されている。なお、d0=2.5×10
-5(m)である。
【0110】プリント(コピー)開始信号に基づき、制
御装置9は不揮発性メモリ10から(n−1)回目の画
像形成が終了した時点での感光ドラム1の電荷輸送層1
aの膜厚の予測値dn−1(m)を読み込み、上記式
(4)に基づいて予測膜厚値dn−1(m)に対応する
画像露光量Lを算出する。
【0111】次に、制御装置9からの信号を受けてモー
タ(不図示)による感光ドラム1の回転駆動が開始され
る。同時に、検知部9aは感光ドラム1の駆動時間an
(sec)の時間計測を開始し、その計測データを制御
装置9に出力する。
【0112】感光ドラム1の駆動が安定してから、トル
ク検知センサ11で感光ドラム1の駆動トルクTn(N
・m)を検知し、その計測データを制御装置9に出力す
る。
【0113】次に、制御装置9からの信号を受けて電源
4から帯電ローラ2に交流電圧(定電流8.0×10-4
(A)、720(Hz)の正弦波)に直流電圧(定電圧
−710(V))を重畳させた電圧が印加され、感光ド
ラム1の表面は電位−680(V)に均一に帯電され
る。同時に、検知部9aは帯電ローラ2への電圧印加時
間bn(sec)の時間計測を開始し、その計測データ
を制御装置9にする。
【0114】そして、制御装置9からの信号を受けて露
光装置4がオンされ、1枚目の画像形成が行われる。こ
こで、露光装置4の画像露光量は、制御装置9によって
先に算出された画像露光量L(Lux・sec)に制御
されている。
【0115】1枚目の画像形成が終了すると、制御装置
9からの信号を受けて電源3から帯電ローラ2に印加さ
れる電圧がオフされる。同時に検知部9aによる帯電ロ
ーラ2への電圧印加時間bn(sec)の時間計測は停
止する。図4に示したシーケンスに示すように、1枚目
の画像形成のために帯電ローラ2に電圧が印加された時
間がt1(sec)であったとすると、この時点での帯
電ローラ2への電圧印加時間bnはt1(sec)であ
る。1枚目の画像形成終了後も、感光ドラム1の回転駆
動は継続され、露光装置4の露光光量は引き続き画像露
光量L(Lux・sec)に制御されている。
【0116】そして、2枚目の画像形成が行われる直前
に再び、制御装置9からの信号を受けて電源3から帯電
ローラ2に交流電圧(定電流8.0×10-4(A)、7
20(Hz)の正弦波)に直流電圧(定電圧−710
(V))を重畳させた電圧が印加され、感光ドラム1の
表面は電位−680(V)に均一に帯電される。同時
に、検知部9aは帯電ローラ2への電圧印加時間bn
(sec)の時間計測を再開し、その計測データを制御
装置9に出力する。続いて、2枚目の画像形成が行われ
る。
【0117】2枚目(最終枚目)の画像形成が終了する
と、制御装置9からの信号を受けて電源3から帯電ロー
ラ2及び、露光装置4に印加される電圧がオフされる。
同時に検知部9aによる帯電ローラ2への電圧印加時間
bn(sec)の時間計測は終了する。図4のシーケン
スに示すように、2枚目の画像形成のために帯電ローラ
2に電圧が印加された時間がt2(sec)であったと
すると、この時点での帯電ローラ2への電圧印加時間b
nは(t1+t2)(sec)である。その後、感光ド
ラム1は後回転期間に入り、この期間終了後、制御装置
9からの信号を受けてモータ(不図示)が停止し、感光
ドラム1の回転が停止しする。同時に、検知部9aによ
る感光ドラム1の駆動時間an(sec)の時間計測は
終了する。図4のシーケンスに示すように、一連の画像
形成で感光ドラム1が回転駆動された時間がt3(se
c)であったとすると、感光ドラム1の駆動時間anは
t3(sec)である。
【0118】そして、制御装置9によって、感光ドラム
1の駆動時間an=t3(sec)と、帯電ローラ2へ
の電圧印加時間bn=(t1+t2)(sec)と、感
光ドラム1の駆動トルクTn(N・m)と、(n−1)
回目の画像形成が終了した時点での感光ドラム1の電荷
輸送層1aの膜厚の予測値dn−1(m)と、から上記
式(8)に基づいてn回目の画像形成が終了した時点で
の、感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn
(m)が算出され、不揮発性メモリ10に記憶されてい
る感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値は、d
n−1(m)からdn(m)に書き換えられる。
【0119】画像形成装置は、次のプリント(コピー)
開始信号の入力までスタンバイ状態に入る。そして、次
の(n+1)回目の画像形成では、不揮発性メモリ10
に記憶されているn回目の画像形成が終了した時点での
感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚の予測値dn
(m)に基づいて、画像露光量L(Lux・sec)は
上記式(4)に従って算出され、(n+1)回目の画像
形成が終了した時点での感光ドラム1の電荷輸送層1a
の膜厚の予測値dn+1(m)は、上記式(8)に従っ
て算出される。
【0120】このように本実施の形態では、画像形成毎
に、画像形成毎の感光ドラム1の駆動時間と、帯電ロー
ラ2への電圧印加時間と、感光ドラム1の駆動トルク
と、を検知して、画像形成毎の感光ドラム1の削れ量を
予測し、画像形成毎の感光ドラム1の削れ量の予測の累
積から感光ドラム1の電荷輸送層1aの膜厚を予測し、
該予測膜厚値に基づいて画像露光量を制御するようにし
た。これにより、実施の形態1で得られる効果以外に、
クリーニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧
の変化による感光ドラム1の表層(電荷輸送層1a)の
削れの度合いの変化を考慮して、感光ドラム1の表層
(電荷輸送層1a)の膜厚の予測を行うことができるの
で、クリーニングブレード10の感光ドラム1に対する
当接圧が変化した場合でも良好な画像露光量の制御を行
うことができる。
【0121】〈実施の形態6〉本実施の形態は、画像形
成装置に対して着脱可能なプロセスユニットを備え、該
プロセスユニットは、少なくとも感光ドラム1と、クリ
ーニングブレード8と、不揮発性メモリ13と、を有し
ている。他の構成及び画像形成動作、画像露光量制御
は、実施の形態1乃至実施の形態5と同様であり、感光
ドラム1及び、クリーニングブレード8が装置本体付け
での場合、感光ドラム1の交換時に不揮発性メモリ10
のデータ(感光ドラム1の駆動時間、帯電ローラ2への
電圧印加時間、感光ドラム1の初期の膜厚、感光ドラム
1の予想膜厚値等)を書き換える必要があり手間がかか
る。さらに、クリーニングブレード8の交換は不可能で
はないが、交換後に新たなクリーニングブレード8の当
接圧あるいは上述した侵入量を測定する必要があり、非
常に困難である。
【0122】そこで、本実施の形態の画像形成装置は、
画像形成装置に対して着脱可能なプロセスユニットを備
え、該プロセスユニットは、少なくとも感光ドラム1
と、クリーニングブレード8と、不揮発性メモリ10
と、を有する構成にした。
【0123】このように本実施の形態では、感光ドラム
1の駆動時間、帯電ローラ2への電圧印加時間、クリー
ニングブレード8の感光ドラム1に対する当接圧を表す
値、感光ドラム1の初期の膜厚値、感光ドラム1の予想
膜厚値等は、前記プロセスユニット固有の値となり、不
揮発性メモリ10を前記プロセスユニットに備えること
にした。このため、感光ドラム1及びクリーニングブレ
ード8の交換時に、不揮発性メモリ10のデータを書き
換えたり、新たなクリーニングブレード8の当接圧や侵
入量を測定したりする必要がなくなり、感光ドラム1及
びクリーニングブレード8の交換を非常に容易に行うこ
とができる。
【0124】上記実施の形態1乃至実施の形態6では、
感光体として円筒状の感光ドラムを用いたが、これ以外
にもベルト状のベルト感光体等についても適用でき、感
光体の形状によらず適用することができる。
【0125】また、上記実施の形態1乃至実施の形態6
では、接触帯電部材として帯電ローラを例に説明した
が、これに限らず帯電部材としては、図9(a)に示す
半導電性ブレード20、同図(b)に示す半導電性ブラ
シ21、同図(c)に示す半導電性磁気ブラシ22等に
ついても本発明を適用することができる。
【0126】また、上記実施の形態1乃至実施の形態6
では、帯電部材に印加する電圧として交流電圧に直流電
圧を重畳させた電圧を用いたが、帯電部材に印加する電
圧が直流電圧である場合でもよい。
【0127】また、上記実施の形態1乃至実施の形態6
では、帯電部材に印加する電圧が1種類であるとした
が、帯電部材に印加する電圧が2種類以上の場合でも、
各々の電圧が印加された状態での被帯電面の各々の移動
距離を検知することにより、本発明を適用することがで
きる。
【0128】また、上記実施の形態1乃至実施の形態6
では、画像露光量の決定や感光体の膜厚の予測を、制御
装置(CPU)による計算式(式(5)等)に基づいて
算出するようにしたが、これに限らず、予め計算式(式
(5)等)に相当するテーブルを用意しておき、該テー
ブルに基づいて画像露光量の決定や感光体の膜厚の予測
を行ったり、前記テーブルと計算式を併用して画像露光
量の決定や感光体の膜厚の予測を行うことも可能であ
る。
【0129】また、上記実施の形態1乃至実施の形態6
では、感光体の被帯電面の移動距離を表す値として感光
体の駆動時間を用いたが、これに限らず、感光体の回転
数等、被帯電面の移動距離を表すことができる値であれ
ばよい。
【0130】また、上記実施の形態1乃至実施の形態6
では、感光体の被帯電面の移動速度(感光ドラム1の周
速)が一定であるとしたが、被帯電面の移動速度が2種
類以上である場合についても本発明の制御を適用するこ
とができる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、検知手段から入力される感光体の被帯電面の移
動距離を表す値と、帯電手段に電圧が印加された状態で
の感光体の被帯電面の移動距離を表す値及び、記憶手段
に記憶されているクリーニング部材の感光体の被帯電面
に対する当接圧を表す値に基づいて、画像露光手段の露
光量を制御することにより、長期の使用に対しても、ま
た、使用環境の変化に対しても、感光体の被帯電面の膜
厚に応じて良好な画像露光量の制御を行うことができる
ので、感光体の被帯電面の表面電位を目的画像の濃度に
応じた所望の電位に常に正常に維持でき、常に安定した
画像濃度と画質を得ることができる。
【0132】また、請求項2の発明によれば、検知手段
から入力される感光体の被帯電面の移動距離を表す値
と、帯電手段に電圧が印加された状態での感光体の被帯
電面の移動距離を表す値及び、記憶手段に記憶されてい
るクリーニング部材の感光体の被帯電面に対する当接圧
を表す値及び、感光体の表層の初期の膜厚値に基づい
て、画像露光手段の露光量を制御することにより、長期
の使用に対しても、また、使用環境の変化に対しても、
感光体の被帯電面の膜厚に応じて良好な画像露光量の制
御を行うことができるので、感光体の被帯電面の表面電
位を目的画像の濃度に応じた所望の電位に常に正常に維
持でき、常に安定した画像濃度と画質を得ることができ
る。
【0133】さらに、感光体の初期の被帯電面の膜厚の
バラツキによる明部電位のバラツキを補正することがで
きる。
【0134】また、請求項5の発明によれば、検知手段
から入力される感光体の被帯電面の移動距離を表す値
と、帯電手段に電圧が印加された状態での感光体の被帯
電面の移動距離を表す値及び、感光体の被帯電面の移動
に要する力を表す値に基づいて、画像露光手段の露光量
を制御することにより、長期の使用に対しても、また、
使用環境の変化に対しても、感光体の被帯電面の膜厚に
応じて良好な画像露光量の制御を行うことができるの
で、感光体の被帯電面の表面電位を目的画像の濃度に応
じた所望の電位に常に正常に維持でき、常に安定した画
像濃度と画質を得ることができる。
【0135】さらに、装置の製造工程で予めクリーニン
グ部材の感光体に対する当接圧を表す値を測定する必要
がなく、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0136】また、請求項6の発明によれば、検知手段
から入力される感光体の被帯電面の移動距離を表す値
と、帯電手段に電圧が印加された状態での感光体の被帯
電面の移動距離を表す値と、感光体の被帯電面の移動に
要する力を表す値及び記憶手段に記憶されている感光体
の表層の初期の膜厚値に基づいて、画像露光手段の露光
量を制御することにより、長期の使用に対しても、ま
た、使用環境の変化に対しても、感光体の被帯電面の膜
厚に応じて良好な画像露光量の制御を行うことができる
ので、感光体の被帯電面の表面電位を目的画像の濃度に
応じた所望の電位に常に正常に維持でき、常に安定した
画像濃度と画質を得ることができる。
【0137】さらに、クリーニング部材の感光体に対す
る当接圧が変化した場合でも、良好な画像露光量の制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図2】クリーニング部材の感光ドラムに対する当接圧
と感光ドラムの表層の削れる度合いとの関係を表した図
であり、(a)は帯電ローラに電圧を印加しない場合、
(b)は帯電ローラに電圧を印加した場合である。
【図3】感光ドラムの膜厚とその膜厚に対する適正画像
露光量の関係を表した図。
【図4】実施の形態1及び実施の形態5に係る画像形成
装置の画像形成時の動作シーケンスを示す図。
【図5】画像形成装置の耐久試験における明部電位の推
移を表した図であり、(a)は実施の形態1による画像
露光量の制御を実施した場合、(b)は従来の画像露光
量の制御を実施した場合、(c)は画像露光量の制御を
実施せずに画像露光量を常に一定とした場合である。
【図6】感光ドラムに対するクリーニング部材の侵入量
を説明するための概略断面図。
【図7】クリーニング部材の感光ドラムに対する当接圧
とクリーニング部材の侵入量との関係を表した図。
【図8】本発明の実施の形態4に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図9】本発明に用いる他の接触帯電部材を示した図で
あり、(a)は半導電性ブレードを示す図、(b)は半
導電性ブラシを示す図、(c)は半導電性磁気ブラシを
示す図である。
【図10】帯電ローラと感光ドラムの構成を示す断面
図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(感光体) 2 帯電ローラ(帯電手段) 3 電源 4 露光装置(画像露光手段) 5 現像装置 6 転写ローラ 7 除電器 8 クリーニングブレード(クリーニング部
材) 9 制御装置(制御手段) 9a 検知部(検知手段) 10 不揮発性メモリ(記憶手段) 11 トルク検知センサ(検知手段) 20 半導電性ブレード 21 半導電性ブラシ 22 半導電性磁気ブラシ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な被帯電面を有する感光体と、
    該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電する帯
    電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像露光
    手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電面上
    の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少なく
    とも備えた画像形成装置において、 前記感光体の被帯電面の移動距離を表す値及び、前記帯
    電手段に電圧が印加された状態での前記感光体の被帯電
    面の移動距離を表す値を検知する検知手段と、 予め測定された前記クリーニング部材の前記感光体の被
    帯電面に対する当接圧を表す値が記憶されている記憶手
    段と、 前記画像露光手段の前記感光体の被帯電面に対する露光
    量を制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段は、前記検知手段から入力される前記感光
    体の被帯電面の移動距離を表す値と、前記帯電手段に電
    圧が印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距
    離を表す値及び、前記記憶手段に記憶されている前記ク
    リーニング部材の前記感光体の被帯電面に対する前記当
    接圧を表す値に基づいて、前記画像露光手段の露光量を
    制御する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 移動可能な被帯電面を有する感光体と、
    該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電する帯
    電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像露光
    手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電面上
    の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少なく
    とも備えた画像形成装置において、 前記感光体の被帯電面の移動距離を表す値及び、前記帯
    電手段に電圧が印加された状態での前記感光体の被帯電
    面の移動距離を表す値を検知する検知手段と、 予め測定された前記クリーニング部材の前記感光体の被
    帯電面に対する当接圧を表す値及び、予め測定された前
    記感光体の被帯電面表層の初期の膜厚が記憶されている
    記憶手段と、 前記画像露光手段の前記感光体の被帯電面に対する露光
    量を制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段は、前記検知手段から入力される前記感光
    体の被帯電面の移動距離を表す値と、前記帯電手段に電
    圧が印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距
    離を表す値及び、前記記憶手段に記憶されている前記ク
    リーニング部材の前記感光体の被帯電面に対する前記当
    接圧を表す値及び、前記感光体の被帯電面表層の初期の
    膜厚値に基づいて、前記画像露光手段の露光量を制御す
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体の被帯電面の移動距離を表す
    値は、前記感光体の駆動時間であり、前記帯電手段に電
    圧が印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距
    離を表す値は、前記帯電手段への電圧印加時間である、 請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段に記憶されている前記クリ
    ーニング部材の前記感光体の被帯電面に対する当接圧を
    表す値が、前記感光体が前記画像形成装置に装着されて
    ない状態での前記クリーニング部材の先端と前記感光体
    の表面に相当する位置との距離で表される、 請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 移動可能な被帯電面を有する感光体と、
    該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電する帯
    電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像露光
    手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電面上
    の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少なく
    とも備えた画像形成装置において、 前記感光体の被帯電面の移動距離を表す値及び、前記帯
    電手段に電圧が印加された状態での前記感光体の被帯電
    面の移動距離を表す値を検知し、さらに前記感光体の被
    帯電面の移動に要する力を表す値を検知する検知手段
    と、 前記画像露光手段の前記感光体の被帯電面に対する露光
    量を制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段は、前記検知手段から入力される前記感光
    体の被帯電面の移動距離を表す値と、前記帯電手段に電
    圧が印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距
    離を表す値及び、前記感光体の被帯電面の移動に要する
    力を表す値に基づいて、前記画像露光手段の露光量を制
    御する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 移動可能な被帯電面を有する感光体と、
    該感光体の被帯電面に当接して該被帯電面を帯電する帯
    電手段と、前記感光体の被帯電面を像露光する画像露光
    手段と、前記感光体の被帯電面に当接して該被帯電面上
    の汚染付着物を除去するクリーニング部材と、を少なく
    とも備えた画像形成装置において、 前記感光体の被帯電面の移動距離を表す値及び、前記帯
    電手段に電圧が印加された状態での前記感光体の被帯電
    面の移動距離を表す値を検知し、さらに前記感光体の被
    帯電面の移動に要する力を表す値を検知する検知手段
    と、 予め測定された前記感光体の被帯電面表層の初期の膜厚
    が記憶されている記憶手段と、 前記画像露光手段の前記感光体の被帯電面に対する露光
    量を制御する制御手段と、を有し、 前記制御手段は、前記検知手段から入力される前記感光
    体の被帯電面の移動距離を表す値と、前記帯電手段に電
    圧が印加された状態での前記感光体の被帯電面の移動距
    離を表す値と、前記感光体の被帯電面の移動に要する力
    を表す値及び、前記記憶手段に記憶されている前記感光
    体の被帯電面表層の初期の膜厚値に基づいて、前記画像
    露光手段の露光量を制御する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成装置に対して着脱可能なプ
    ロセスユニットを備え、該プロセスユニットは、少なく
    とも前記感光体と、前記クリーニング部材と、前記記憶
    手段と、を有する、 請求項1乃至6記載の画像形成装置。
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