JPH05239777A - シート材料の製造方法 - Google Patents

シート材料の製造方法

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JPH05239777A
JPH05239777A JP3953492A JP3953492A JPH05239777A JP H05239777 A JPH05239777 A JP H05239777A JP 3953492 A JP3953492 A JP 3953492A JP 3953492 A JP3953492 A JP 3953492A JP H05239777 A JPH05239777 A JP H05239777A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
resin film
sheet
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP3953492A
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English (en)
Inventor
Kiyoaki Ikei
清明 池井
Kunio Morihata
邦夫 森畑
Akira Imaizumi
朗 今泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Finishing Walls (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 美麗な外観や立体観を有する床タイル、壁装
タイル、壁紙に用いられるシート材料の製造方法を提供
する。 【構成】 塩化ビニル系の樹脂フィルムと塩化ビニル系
の樹脂を主成分とする熱融着繊維75〜90重量%、天
然パルプ15〜5重量%を含む繊維抄造シートと塩化ビ
ニル系の樹脂フィルムを順次積層し、加熱加圧によって
融着一体化するシート材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床タイル、壁装タイ
ル、壁紙等に用いられるシート材料の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の床タイルや壁等の表装材と
しては、セラミック系のタイルが多用されてきたが、こ
のセラミック系のタイルは製造コストおよび施工費が高
いこと、工期が長いこと及び熟練技能者の減少等の理由
から、現在では、塩化ビニル樹脂製のタイルが多用され
ている。また、壁や家具などの表装材料としても、塩化
ビニル樹脂等にプリントを施したフィルムシート等が多
用されている。
【0003】しかし、これらのタイルや壁等の表装材料
の表面の柄やデザインは、グラビアロールによる印刷方
式が殆どであり、このため立体的な深みのある色柄の表
現が困難であった。また近年、多様化、個性化の時代と
なり、高級で独自性の高いものの要求が高まり、必然的
に小ロット生産を余儀なくされているが、印刷方式では
小ロットの生産対応も難しく、コスト高を招く原因とな
るなどこれら市場ニーズに適合し得ないものとなってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この解決策として、我
々は、塩化ビニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維を
含む繊維抄造シートを、塩化ビニル系の樹脂フィルムに
積層し、融着一体化することによって、多様な外観と立
体感を有するシート材料を提案している。(特開平2−
153729号)
【0005】このシート材料は前述のような特色に加
え、耐水性にも優れており、屋外用途にも適しているな
ど床タイル、壁装タイル等として好適なものである。し
かしながら、最近の高級化指向は、益々高度化し、より
美麗な外観や立体観が求められる傾向にあり、このため
には、いかに深みのある樹脂層とするかがポイントとな
っている。
【0006】深みのある樹脂層とするには、樹脂層を厚
くすることが考えられるが、この場合、熱融着繊維を含
む繊維抄造シートを複数枚積層するのはコスト高とな
り、また積層すると、繊維抄造シートに含まれている非
溶融成分が多くなるために、シート材料とした場合の透
過率が悪くなり商品価値が低下する。また、単に熱融着
繊維の含有量を多くすると熱融着繊維を含む繊維シート
を製造する際、シート形成が難しくなるなど問題が多
い。
【0007】本発明は、このような課題を解決すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、基材上
に、又は基材を用いずに塩化ビニル系の樹脂フィルム
と、塩化ビニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維75
〜90重量%、天然パルプ15〜5重量%およびPVA
10〜5重量%を含む繊維抄造シートと、塩化ビニル系
の樹脂フィルムとを順次積層し、加熱加圧によって融着
一体化することを特徴とするシート材料の製造方法であ
る。
【0009】以下本発明を図面に従い詳細に説明する。
図1は、本発明のシート材料の製造方法におけるシート
材料の加熱加圧による融着一体化前の積層された状況を
模式的に示した断面図であり、1は基材、2は塩化ビニ
ル系の樹脂フィルムであり、3は繊維抄造シート、4は
表面を形成する塩化ビニル系の樹脂フィルムである。な
おこの場合、基材1は、用途によっては必ずしも必要で
はない。
【0010】本発明のシート材料の製造方法において用
いられる基材1は、シート材料の用途に応じて各種のも
のを選択して用いられるが、塩化ビニル系の樹脂シート
を用いれば、基材1と一体化させて用いる塩化ビニル系
の樹脂フィルム2と接着し易く、融着一体化処理の際同
時に接着しうるので特別な接着剤や接着工程を必要とし
ないなど効果的である。また、敷物として用いる場合に
は炭酸カルシウム等の重量剤を併用すればよく安定感を
有したものとすることができる。
【0011】このような基材1の上に塩化ビニル系の樹
脂フィルム2を積層する。塩化ビニル系の樹脂フィルム
2は、繊維抄造シート3と融着一体化させることによっ
てシート材料に深みのある外観を付与させると同時に基
材1との接着性を向上させるためのものであり、硬質塩
化ビニル系の樹脂フィルムが好適である。この塩化ビニ
ル系の樹脂フィルム2として着色されたものを用いるこ
ともできる。
【0012】基材1上に積層された塩化ビニル系の樹脂
フィルム2の上に、更に塩化ビニル系の樹脂を主成分と
する熱融着繊維で形成された繊維抄造シート3が積層さ
れる。
【0013】繊維抄造シート3は、抄造の際、塩化ビニ
ル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維75〜90重量%
と天然パルプ15〜5重量%およびPVA10〜5重量
%を含有する水溶液で調合され通常の製法で抄造されて
いる。塩化ビニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維
は、抄造の際分散させ易いように任意の長さに切断して
用いられる。また繊維径も任意に設定すればよいが、一
般に、繊維径が小さくなれば分散し易くなって透過率が
低下し、大きくなれば分散し難くなって透過率が上がる
傾向にある。熱融着繊維は、この繊維抄造シート3の主
体成分をなすものであるが、熱融着繊維が75%より少
ない場合は、融着一体化した際透明度が低下し、深みの
ある模様形成が難しい。逆に熱融着繊維が90%を超え
ると抄造によるシート形成が難しくなる。
【0014】天然パルプは、抄造の際の繊維の分散およ
び密着性を容易とするためのものであり、含有量が5重
量%未満では分散性が悪く、15重量%を超えると融着
一体化した際透明度が低下する。また、PVA(ポリビ
ニルアルコール)は、一般に水溶性の結合剤として用い
られているものでよく、抄造の際の繊維の結合を強くす
ると同時に、融着一体化した際透明となる性質を利用し
たものであり、透明性を維持する上で重要である。
【0015】抄造シート3には、必要に応じて短繊維を
混入させておくこともできる。混入量としては、3〜1
5%程度の範囲で、目的に応じ、また他の繊維シートの
併用の有無等によって定めればよい。この短繊維として
は、熱融着繊維の組成成分である塩化ビニル系の樹脂よ
りも融点温度が高いものであれば天然繊維、合成繊維等
いずれを用いても差し支えない。また、繊維長および繊
維径についても特に限定されないが、短繊維による地模
様を形成させる観点からは、太い繊維が好ましい。
【0016】また、この場合塩化ビニル系の樹脂フィル
ム2として着色されたフィルムを用い、繊維抄造シート
3に着色した短繊維を用いれば、融着一体化した際に生
ずる透明な樹脂層内に着色した繊維が存在した状態とな
り、より深みのある模様を形成することができる。この
場合、着色された塩化ビニル系の樹脂フィルム2は、樹
脂層内に存在している着色された短繊維とコントラスを
有するものを用いるのが好ましく、コントラストに乏し
い場合は樹脂層内に存在している着色された繊維の判別
がし難くなり、立体感に乏しいものとなる。
【0017】このようにして作られた、塩化ビニル系の
樹脂フィルム2の上に、積層された繊維抄造シート3を
さらにその上に最外層を形成する塩化ビニル系の樹脂フ
ィルム4を積層する。
【0018】塩化ビニル系の樹脂フィルム4は、繊維抄
造シート3の主体成分である熱融着繊維が融着して生ず
る樹脂層を保護するためのものであり、シート材料の保
護に加えて樹脂層の柄模様が透視できるように透明性を
有していることが必要である。本発明においては、塩化
ビニル系の樹脂を組成としているので樹脂層形成成分と
の接着性がよく、かつ透明な外観を呈するものとなる。
また、フィルムの厚みは必要に応じて選択して用いれば
よいが、樹脂層の内在繊維によって形成された表面の凹
凸形態を生かす点からは軟質のフィルムが好ましい。
【0019】そして、基材1、塩化ビニル系の樹脂フィ
ルム2、塩化ビニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維
で形成された繊維抄造シート3、最外層となる塩化ビニ
ル系の樹脂フィルム4を順次積層したシートを、加圧状
態で加熱することによりシート全体を融着一体化する。
【0020】この場合の加圧条件としては5〜20kg/
cm2 程度、加熱条件としては、塩化ビニル系の樹脂が十
分に溶融し得る範囲であればよい。
【0021】本発明において、上述の繊維抄造シート3
の上に、更に不織布状フィラメント繊維を積層すること
により、より変化に富んだシート材料とすることもでき
る。
【0022】
【実施例】
(実施例1)塩化ビニル100重量部に対し炭酸カルシ
ウム250重量部を含む塩化ビニルシートを基材とし、
その上に、淡く着色した硬質塩化ビニル樹脂フィルム
と、塩化ビニル50重量%と酢酸ビニル50重量%との
共重合体より得られた熱融着繊維80重量%、PVA1
0重量%、天然パルプ10重量%を用いて抄造方式にて
作成した抄造シート、を順次積層し、その上に、軟質の
塩化ビニル樹脂フィルムを積層した状態で、140℃に
加熱した加熱ロールで、圧力15kg/cm2 で熱圧着を施
した後、放置冷却した。その結果、シート全体が融着一
体化して強固に結合し、熱融着繊維が熔融して形成され
た透明な樹脂層からなる深みと立体観を有したシート材
料が得られた。
【0023】
【発明の効果】本発明シート材料は、中間に位置する樹
脂層が塩化ビニル系の熱融着繊維が融着して形成されて
いるために透明性に優れており、しかもこの樹脂層の両
面に位置しているフィルムシートも塩化ビニル系の組成
であるため更に深みのある透明感を醸し出している。特
に本発明の樹脂層は、抄造シートにおける熱融着繊維の
含有量を多くすることが可能なために、より融着後の透
明度が向上し、繊維を混在させた場合に一段と深みのあ
る立体模様を有する外観を呈するものとすることができ
る。更に、着色された塩化ビニル系の樹脂フィルムを用
いれば、透明な樹脂層内に存在している繊維との組み合
わせにより、より深みのある模様を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート材料の製造方法におけるシート
材料の加熱加圧による融着一体化前の積層された状況を
模式的に示した断面図である。
【符号の説明】 1 基材 2 塩化ビニル系の樹脂フィルム 3 繊維抄造シート 4 表面を形成する塩化ビニル系の樹脂フィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系の樹脂フィルムと、塩化ビ
    ニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維75〜90重量
    %、天然パルプ15〜5重量%およびPVA10〜5重
    量%を含む繊維抄造シートと、塩化ビニル系の樹脂フィ
    ルムとを順次積層し、加熱加圧によって融着一体化する
    ことを特徴とするシート材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 基材上に、塩化ビニル系の樹脂フィルム
    と、塩化ビニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維75
    〜90重量%と天然パルプ15〜5重量%およびPVA
    10〜5重量%を含む繊維抄造シートと、塩化ビニル系
    の樹脂フィルムとを順次積層し、加熱加圧によって融着
    一体化することを特徴とするシート材料の製造方法。
JP3953492A 1992-02-26 1992-02-26 シート材料の製造方法 Pending JPH05239777A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101415960B1 (ko) * 2013-01-17 2014-07-04 전효철 펄프를 이용한 타일
CN107859258A (zh) * 2017-10-27 2018-03-30 成都新柯力化工科技有限公司 一种空气净化环保型硅藻泥壁纸及制备方法

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