JPH05263371A - シート材料の製造方法 - Google Patents

シート材料の製造方法

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JPH05263371A
JPH05263371A JP8816992A JP8816992A JPH05263371A JP H05263371 A JPH05263371 A JP H05263371A JP 8816992 A JP8816992 A JP 8816992A JP 8816992 A JP8816992 A JP 8816992A JP H05263371 A JPH05263371 A JP H05263371A
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JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
chloride resin
fiber
sheet material
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP8816992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoaki Ikei
清明 池井
Kunio Morihata
邦夫 森畑
Akira Imaizumi
朗 今泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication of JPH05263371A publication Critical patent/JPH05263371A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体模様観を呈し、変化に富んだ床タイル、
壁タイル、家具の表装等に適したシート材料。 【構成】 基材上に、捺染を施した塩化ビニル樹脂フィ
ルムと該フィルムより濃色の捺染を施した塩化ビニル系
樹脂を主成分とする熱融着繊維50〜90重量%を含む
繊維抄造シートおよび透明塩化ビニル樹脂を積層し、加
熱加圧して融着一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床タイル、壁装タイ
ル、壁や家具等の表装などに用いられるシート材料の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の床タイル、壁装タイルとし
ては、セラミック系のタイルが多用されてきたが、この
セラミック系のタイルは製造コストおよび施工費が高い
こと、工期が長いことと熟練技能者の減少等の理由か
ら、現在では、塩化ビニル樹脂製タイルが多用されてき
ている。
【0003】しかしながら、これらのタイルの表面の柄
やデザインは、グラビアロールによる印刷方式が殆どで
あり、このため立体的な深みのある色柄の表現が困難で
あった。また近年、多様化、個性化の時代となり、高級
で独自性の高いものの要求が高まり、必然的に小ロット
生産を余儀なくされているが、印刷方式では小ロットの
生産対応も難しく、コスト高を招く原因となるなど、従
来の樹脂製タイルはこれら市場ニーズに適合し得ないも
のとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この解決策として、塩
化ビニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維を含む繊維
シートを、塩化ビニル系の樹脂フィルムに積層し、融着
一体化することによって、多様な外観と立体感を有する
シート材料を提案(特開平2−153729号)した。
【0005】このシート材料は、前述のような特色に加
え、耐水性にも優れており、屋外用途にも適しているな
ど床タイル、壁装タイル等として好適なものであるが、
最近の高級化指向は、益々高度化し、より高度な外観や
立体観が求められる傾向にあり、これらより高い市場ニ
ーズに応えるには、シート表面に単に繊維模様を形成さ
せるのみでは不十分であり、どのような繊維シートでど
のような模様形成させるかが大きなポイントとなってい
る。本発明は、このような課題を解決することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に、捺
染を施した塩化ビニル系の樹脂フィルムと、該フィルム
よりも濃色の捺染を施した塩化ビニル系の樹脂を主成分
とする熱融着繊維50〜90重量%を含む繊維抄造シー
ト、および透明な塩化ビニル系の樹脂フィルムを順次積
層し、融着一体化することを特徴とするシート材料の製
造方法にある。
【0007】以下、本発明のシート材料の製造方法を図
面に従い詳細に説明する。図1は、本発明のシート材料
を製造する際における加熱加圧を施して融着一体化する
前の積層状態を示した断面を表わしており、図2は、本
発明の方法によって得られたシート材料の断面図であ
る。1は基材、2は捺染を施した塩化ビニル系の樹脂フ
ィルム、3は濃色の捺染を施した熱融着繊維を含む繊維
抄造シート、4は透明な塩化ビニル系の樹脂フィルム、
5は熱融着繊維が融着して形成された樹脂層、6は透明
な樹脂層に内在している捺染模様をそれぞれ示してい
る。
【0008】本発明は、図1に示したように、任意の基
材1の上に、捺染を施した塩化ビニル系の樹脂フィルム
2を積層し、その上に濃色の捺染を施した熱融着繊維を
含む繊維抄造シート3を積層し、更に最上層の保護層を
形成する透明な塩化ビニル系の樹脂フィルムを積層す
る。基材1は、シート材料の用途に応じて各種のものが
選択して用いられるが、塩化ビニル系の樹脂シートを用
いれば、塩化ビニル系の樹脂フィルム2と接着し易く、
融着一体化処理の際同時に接着しうるので特別な接着材
や接着工程を必要としないなど効果的である。また、敷
物として用いる場合には炭酸カルシウム等の重量材を混
入したものを用いれば安定感を有したものとすることが
できる。
【0009】また、塩化ビニル系の樹脂フィルム2は、
繊維抄造シート3と融着一体化状させることによってシ
ート材料に深みのある外観を付与させると同時に、基材
1との接着性を向上させるためのものである。本発明に
おいては、この塩化ビニル系の樹脂フィルム2に捺染を
施したものを用いる。捺染面は、シート材料として表面
から透視可能であれば、フィルムの表裏いずれでもよ
い。
【0010】繊維抄造シート3としては、熱融着繊維が
主体となって形成されており、塩化ビニル系の樹脂を主
成分としたものが用いられている。熱融着繊維の含有量
としては、50重量%以上とする必要があり、50重量
%未満では塩化ビニル系の樹脂フィルム2、および4と
の接着性が不十分となり、深みのある外観模様が得られ
ない。また、90重量%以上とすると繊維抄造が困難と
なる。
【0011】この繊維抄造シート3は、抄造後捺染を施
したものが用いられる。捺染は、塩化ビニル系の樹脂フ
ィルム2に施された捺染よりも濃色とする必要がある。
塩化ビニル系の樹脂フィルム2に施された捺染よりも淡
色とすると、シート材料全体が霞んだ状態の模様となり
深みのある立体模様とならない。
【0012】本発明においては、熱融着繊維を融着する
ために後工程において140℃程度の熱処理を施す必要
があり、捺染を施すに当たっては、この際の加熱や塩化
ビニル系の熱融着繊維の融着時における染料の熱変色や
脆化が生じないものを選択して用いるのが好ましい。
【0013】なお、繊維抄造シート3を形成する際に、
短繊維を2〜15重量%混抄させてもよい。短繊維の混
抄量が少な過ぎるとコントラストに乏しくなり、多すぎ
るとシート全体の透過度に乏しくなり深みのある模様の
形成が難しい。混抄する短繊維としては、熱融着繊維の
組成成分である塩化ビニル系の樹脂よりも融点が高いも
のであれば天然繊維、合成繊維等いずれを用いても差し
支えない。また、繊維長および繊維径についても特に限
定されないが、短繊維による地模様を形成させる観点か
らは、短くかつ太い繊維が好ましい。
【0014】最外層を形成している塩化ビニル系の樹脂
フィルム4は、シート材料表面を保護するためのもので
あり、シート材料の保護に加えて塩化ビニル系の樹脂フ
ィルム2および樹脂層5の捺染模様が透視できるように
透明性を有していることが必要である。
【0015】本発明においては、塩化ビニル系の樹脂を
組成としているので樹脂層5との接着性がよく、樹脂層
5と同一組成なので均質な透明外観となる。また、フィ
ルム4の厚みは必要に応じて選択して用いればよいが、
樹脂層5に繊維を内在させた場合などその繊維によって
形成された表面の凹凸形態を生かす点からは軟質のフィ
ルムが好ましい。
【0016】このようにして得られた積層シートは、加
熱圧着して繊維抄造シート3の主成分である熱融着繊維
を熔融させ、上下の塩化ビニル系の樹脂フィルム2,
4、および基材1を融着一体化させる。加熱の条件とし
ては、塩化ビニル系の熱融着繊維が十分に熔融し得る温
度に設定すればよく、140℃程度で十分である。な
お、熱融着繊維として融点の高い繊維を用いた場合は、
熱処理時捺染した染料の熱変色や脆化が生じ易くなり好
ましくない。
【0018】圧着は、融着一体化を容易とし、併せシー
ト形態の安定化を図るために必要な手段であり、シート
の積層状態および加圧手段を考慮して適宜選択すればよ
いが、10〜50kg/cm2 程度で十分な融着一体化
が可能である。
【0019】
【実施例】塩化ビニル100重量部に対し、炭酸カルシ
ューム250重量部を含む塩化ビニルシートを基材と
し、その上に、花柄模様を淡く捺染した厚さ100μの
硬質塩化ビニル樹脂フィルム、更にその上に、塩化ビニ
ル85重量%と酢酸ビニル15重量%との共重合体より
得られた熱融着繊維70重量%と、ポリビニルアルコー
ル等の結合剤30重量%を用いて抄造方式にて作成した
抄造シートに、濃色の格子模様柄捺染を施したものを積
層し、最上層として厚さ20μの軟質の透明な塩化ビニ
ル樹脂フィルムを積層した状態で、140℃に加熱しな
がら、圧力15kg/cm2 で3分間熱圧着をした後、
放置冷却した。その結果、シート全体が融着一体化して
強固に結合しており、熱融着繊維が熔融して形成された
透明な樹脂層に、淡い色層の花柄模様とそれを取り囲む
ように形成された濃色の格子模様とが存在した深みと立
体感を有したシート材料が得られた。
【0020】
【発明の作用および効果】本発明によって得られたシー
ト材料は、中間に位置する樹脂層が塩化ビニル系の熱融
着繊維が熔着して形成されているために透明性に優れて
おり、しかもこの樹脂層の両面に位置しているフィルム
シートも塩化ビニル系の組成であるため更に深みのある
透明感を醸し出している。特にその樹脂層には、その内
部に融着前に熱融着繊維シートに施された捺染染料が熱
融着繊維の融着後もそのまま模様状態で残存して立体模
様を形成しており、フィルムシートに施されている淡い
捺染模様とあいまって深みのある濃淡模様とすることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート材料を製造する際における積層
状態を示す断面図である。
【図2】本発明の方法によって得られたシート材料の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 塩化ビニル系の樹脂フィルム 3 繊維抄造シート 4 透明な塩化ビニル系の樹脂フィルム 5 樹脂層 6 捺染模様
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/16 A 8913−2E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、捺染を施した塩化ビニル系の
    樹脂フィルムと、該フィルムよりも濃色の捺染を施した
    塩化ビニル系の樹脂を主成分とする熱融着繊維50〜9
    0重量%を含む繊維抄造シート、および透明な塩化ビニ
    ル系の樹脂フィルムを順次積層し、融着一体化すること
    を特徴とするシート材料の製造方法。
JP8816992A 1992-03-12 1992-03-12 シート材料の製造方法 Pending JPH05263371A (ja)

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JP8816992A JPH05263371A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 シート材料の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052885A1 (en) * 2005-11-07 2007-05-10 Lg Chem, Ltd. Tile type flooring in which printing and cutting patterns are harmonious and process for preparing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052885A1 (en) * 2005-11-07 2007-05-10 Lg Chem, Ltd. Tile type flooring in which printing and cutting patterns are harmonious and process for preparing the same
US8298654B2 (en) 2005-11-07 2012-10-30 Lg Chem Ltd. Tile type flooring in which printing and cutting patterns are harmonious and process for preparing the same

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