JPH03147847A - チェンジカラー合成樹脂積層シートの製造方法 - Google Patents

チェンジカラー合成樹脂積層シートの製造方法

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JPH03147847A
JPH03147847A JP1286946A JP28694689A JPH03147847A JP H03147847 A JPH03147847 A JP H03147847A JP 1286946 A JP1286946 A JP 1286946A JP 28694689 A JP28694689 A JP 28694689A JP H03147847 A JPH03147847 A JP H03147847A
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JP1286946A
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Yoji Suzuki
洋司 鈴木
Mitsuhiro Miyazaki
宮崎 光弘
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、靴9袋物、ソファ−その他の椅子類等用の合
成皮革や、建築物、車専用の内装材等として使用される
合成樹脂シートであって、地色に対しエンボス加工が施
された凹面部の色が微妙に異なる所謂チェンジカラーを
有する上記シートの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、エンボス加工による凹面部を地色と異なる色とす
るチェンジカラー合戒樹脂積層シートの製造方法として
、例えば特開昭61−60953号公報に記載の方法(
以下、これを従来技術のlと称する)等が知られていた
この方法は、第5図(A)に示すように、透明な表面層
01と、耐熱性が比較的低く透明着色又は不透明着色の
中間着色層02と、耐熱性が比較的高く中間着色層02
とは異なる色の下地着色層03と、基布04とで積層体
S′を形成し、表面層01側から、突出方向に直交する
断面積が一定な押型凸部051を有する通常のエンボス
ロール05により、深いエンボス加工を施すものである
この方法によれば、第5図(B)に示すように、製品シ
ートSのエンボス加工による凸面部solには表面層0
1を通して中間着色層o2の色が現出する一方、エンボ
ス加工による凹面部s02には下地着色層03の色が現
出する。
また、立体模様を有する化粧材の製造方法として特公平
1−34151号公報記載のもの(以下、これを従来技
術の2と称する)も知られている。
この方法は、基材表面に直接又は着色層を介して、粒状
着色顔料を混入した透明、半透明又は不透明の合成樹脂
の厚手模様層を形威し、該模様層が硬化する前に、粒状
着色顔料をにじませる溶剤をエンボス形成型に付着させ
てエンボス加工するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前述の従来技術の1によれば、第5図(A)
に示すように、エンボスロール05の押型凸部051が
突出方向に直交する断面においていずれの箇所でも一定
の面積を有しているため、同図(B)に示すように、該
押型凸部051により押潰される凹面部s02下の中間
着色層02が凸面部sol側に押−ヒげられ、凸面部s
ol外周部に肉厚部5oilを形威し、肌触りや外観を
損ねると言う問題があった。
このような問題のないチェンジカラー合成樹脂積層体シ
ートの製造技術として、本発明者等は、先に、特開昭6
3i35236号公報記載のもの(以下、先願技術と称
する)を提案している。
この先願技術は、例えば第4図(A)に示すように、基
布4上に、発泡体層3を介して溶融又は高周波加熱され
難い熱可塑性合成樹脂製の着色不透明層2と、溶融又は
高周波加熱され易い熱可塑性合成樹脂製でかつ着色不透
明層2とは異なる色の着色透明層lとを順次積層して積
層体S′を形成し、着色透明層1側から、元部方向へ末
広がりの押型凸部5Iを有するエンボス装置5で加工を
施すものである。
この先願技術によれば、同図(B)に示すように、製品
シートSの凸面部S1の外周部には肉厚部が形成される
ことなく、従って肌触りや外観が出なわれることなく、
なだらかな傾斜面sllを持つ凸面部S1が形成される
そして、この凸面部slには凸部の高さに対応して略均
−な濃度を有する色が現出し、凹面部S2には着色不透
明層2の色が現出する。
しかし、この先願技術によれば、 (1)凹面部s2の深さを着色不透明層2に達するまで
として凸面部S1と凹面部S2の色を異ならせるために
は、エンボス装置5の押型凸部51の高さを該凹面部s
2の深さを確保できるものとする必要がある。
(2)エンボス装W5の押型凸部51を元部方向に末広
がりとする必要がある。
(3)積層体S′を構成する各層2,1の構成材料を選
定するに際し、溶融性や高周波加熱性を考慮する必要が
ある。
(4)上記各層2.1の積層順を、エンボス装置5によ
る加工を可能とすべく、エンボス加工面側に溶融又は高
周波加熱され易い熱可塑性合成樹脂製の着色透明層lが
位置、この下に溶融又は高周波加熱され難い熱可塑性合
成樹脂製の着色不透明層2が位置するよう、厳密な配慮
が必要である。
等の点に注意する必要があり、製造装置及び製造工程を
煩雑なものにする懸念がある。
加えて、上記の先願技術で、微妙、複雑、かつ優雅な風
合いを持つチェンジカラーのシートを製造するには、エ
ンボス時の温度及び圧力の更に厳格かつ煩雑な制御を必
要とする。
また、前述の従来技術の2では、粒状着色顔料として例
えばカプセル化顔料を使用する場合は、カプセルを溶か
す溶剤で解カプセル化した顔料を合成樹脂中へ侵出させ
るため、厚手模様層が未硬化の状態でエンボス加工する
必要があり、製造技術が極めて煩雑となる。
しかも、この技術では、粒状着色顔料の合成樹脂中への
侵出が、溶剤の粒状着色顔料への接触程度や、合成樹脂
の硬化状態等によって大きく異なるため、一定の模様と
することが極めて困難である。
本発明は、以上の諸点を考慮してなされたもので、微妙
、複雑、かつ優雅な風合いを持つチェンジカラー合戒樹
脂積層シートを、簡単な装置、簡単な製造工程で、しか
も高度の技術を要することなく容易に製造することので
きる方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記目的を達成するために検討を重ねた
結果、前述の従来技術の2の「粒状着色顔料をにじませ
る溶剤をエンボス形成型に付着させてエンボス加工する
点]の溶剤の使い方の発想の転換を図ることにより、極
めて効果的に上記目的が達成できるとの知見を得、本発
明に到達したものである。
すなわち、本発明のチェンジカラー合成樹脂積層シート
の製造方法は、少なくとも合成樹脂製着色不透明層の上
に、該着色不透明層とは異なる色の合成樹脂製着色透明
層を積層し、該合成樹脂製着色透明層側から少なくとも
該合成樹脂製着色透明層に対して溶解能を有する溶剤を
塗布したエンボス装置にてエンボス加工することを特徴
とする。
本発明方法における着色不透明層とは、着色剤が含有さ
れた不透明な熱可塑性合成樹脂製の層を指す。
この着色不透明層の上に積層される着色透明層とは、着
色剤を含有した熱可塑性合成樹脂製の層で、着色剤の種
類や含有量により、所謂透明から所謂半透明まで各種の
透明度に調整されたものを指す。
上記両層の熱可塑性合成樹脂としては、例えば塩化ビニ
ル系樹脂が使用される。
この塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル単独重合体
、塩化ビニルとエチレン、酢酸ビニル。
ビニルエーテル、マレイン酸エステル、(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリル酸エステル、その他各種のモノ
マーとの共重合体、あるいは塩化ビニル系樹脂と他のポ
リマーとの混合物等を挙げることができる。
熱可塑性合成樹脂の平均重合度は、上記の塩化ビニル系
樹脂の場合は800〜3000、好ましくはl000〜
1500が適しており、2000を超えるとシーテイン
グ加工性が劣る傾向がある。
また、熱可塑性合成樹脂には可塑剤を含有させることが
でき、上記の塩化ビニル系樹脂の場合には、ジブチルフ
タレート、ジイソブチルフタレート、ジオクチルフタレ
ート、ジドデシルフタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジイソデシルフタレート、ジヘキシルフタレート、
ジイソノニルフタレート、ジオクチルアジペート、ジイ
ソデシルフタレート ジブチルセバケート、ジオクチル
セバケート トリブチルフォスフェート、トリクレジル
フォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリク
ロルエチルフォスフェート、トリオクチルフォスフェー
ト、ジフェニルクレジルフォスフェート等の外、トリメ
リット酸エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、ポリエ
ステル系可塑剤等力5使用できる。
これら可塑剤の上記熱可塑性合成樹脂100重量部に対
する含有量は、−Sには40〜150重量部、特に好ま
しくは60〜100量部であり、40重量部未満ではシ
−テイグ加工性が悪くなり、150重量部を超えると軟
化点が低くなり作業範囲が狭くなる。
更に、上記着色不透明及び透明の両層に使用する着色剤
としては、フタロシアニングリーン、クロムイエロー、
酸化チタン、カラーカーボンブランク等一般に使用され
ている顔料から適宜選択され、着色透明層の場合にはこ
れらの外に染料系のものも使用することができる。但し
、着色透明層と着色不透明層には異なる色の着色剤が使
用される。
着色剤の含有量はチェンジカラー効果に合わせて適宜調
整すれば良い。但し、着色透明層の場合は、前述のよう
に、所謂透明から所謂半透明となるよう、使用する顔料
の種類によって含有量が適宜調整される。
上記の着色不透明層及び着色透明層には、以上の可塑剤
や着色剤の外に、通常の安定剤、充填剤。
防黴剤、滑剤等をも含有させることができる。
安定剤としては、ジブチルスズラウレート等のスズ系安
定剤の外、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム
等の金属石鹸等を挙げることができる。
安定剤の含有量は、熱可塑性合成樹脂1oo重星部に対
して、好ましくは2〜7重量部、特に好ましくは2.5
〜5重量部であり、2重量部未満では熱可塑性合成樹脂
の熱安定が悪くなり、7重置部を超えるとブルームやブ
リード等の品質上の問題を生し易くなり、しかもコスト
アップとなる。
充填剤としては、シーテイング加工やエンボス加工等の
際に溶融、分解等の物理的、化学的変化を起こさないも
のであればどのようなものでも良いが、炭酸カルシウム
、炭酸マグネシウム、タレタルク。シリカ、ケイ藻土、
ケイ砂、軽石粉。
雲母粉、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム。
硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ガ
ラス球1発泡ガラス球、フライアッシュ球。
火山ガラス中空体(シラスバルーン)等の無機充填剤、
粉末繊維系(セルロースパウダー)、ポリビニルアルコ
ール繊維、コルク粉、木粉、熱硬化性合成樹脂粉末、熱
硬化性合成樹脂中空体等の有機充填剤等が使用できる。
充填剤の含有量は、熱可塑性合成樹脂100重量部に対
して好ましくは0〜70重量部、特に好ましくは0〜3
0重量部であり、70重量部を超えるとヘタリ現象が生
じ易くなり、作業範囲が狭くなる傾向が見られる。
防黴剤としては、熱可塑性合成樹脂を変色させることの
ない10.10’ −オキシビスフェノキシアルシン、
N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、
N−トリクロロメチルメルカプト−4−シクロヘキサン
−1,2−ジカルボキシイミド、2,4,5.6−チト
ラクロロイソフタルニトリル等の有機系防黴剤等が単独
で又は2種以上混合させて使用できる。
防黴剤の含有量は、熱可塑性合成樹脂100重量部に対
し1〜5重量部、効果持続性が要求される場合はメタホ
ウ酸バリウム等の無機系防黴剤の単独又は2種以上を1
〜5重量部併用するのが好ましい。
滑剤としては、高級脂肪酸エステル、低分子量ポリエチ
レン等の通常の熱可塑性合成樹脂に使用される滑剤が使
用できる。
そして、エンボス装置に塗布する溶剤としては、少なく
とも上記着色透明層を構成している熱可塑性合成樹脂に
対する溶剤が使用されるが、着色着色不透明層を構成し
ている熱可塑性合成樹脂に対しても溶解性を有する溶剤
であっても良い。
これらの熱可塑性合成樹脂が上記の塩化ビニル系樹脂の
場合は、メチルエチルケトン(MEK)。
メチルイソブチルケトン(MIBK)、  シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン(THF)、酢酸エチル、
ドルオール等の溶剤が挙げられ、これらは単独で又は2
種以上が混合されて使用される。
この溶剤は、エンボス装置の押型凸部の先端部のみに、
あるいは凹凸部の全体に塗布されて使用される。
エンボス装置は、ロール形式、板形式、その外各種の形
式のものが使用でき、押型凸部は、前述の従来技術のl
の形状、先願技術の形状、あるいはこの外の形状のいず
れでも良く、更に凹凸の高差も特に限定しない。
溶剤の塗布方法も、特に限定せず、例えば溶剤を表面に
付着させたロールにエンボスロールを回転接触させて溶
剤をエンボスロール側に転写して塗布させる方法や、溶
剤槽にエンボスロールやエンボス板を浸漬させて塗布さ
せる方法、溶剤をスプレー等により噴霧塗布する方法等
適宜の方法が採用される。
なお、本発明において、上記着色不透明層の下には、綿
、スフ、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ビニロン
繊維等の各種の天然2合成繊維製の織布、編布、不織布
等の基布を積層しても良いし、また該基布と着色不透明
層との間に熱可塑性合成樹脂製発泡層を積層しても良い
この発泡層は、上記の着色不透明層及び着色透明層と同
様の熱可塑性合成樹脂が使用され、またこれら両層と同
様の可塑剤が同様の含有量で使用される。
また、この発泡層に使用される熱可塑性合成樹脂には、
アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテト
ラミン等の通常の発泡剤が含有され、中でもアゾジカル
ボンアミドが好ましく、その含有量は、熱可塑性合成樹
脂100重量部に対して2〜7重量部、好ましくは3〜
5重量部であり、2重量部未満では発泡が充分でなく、
7重量部を超えると発泡倍率が高くなって加工作業性が
低下するほか、セルが粗くなり、発泡不良となり易い。
この熱可塑性合成樹脂には、上記着色不透明層及び着色
透明層に含有させる着色剤、安定剤、充填剤、防黴剤、
滑剤等が含有でき、その外に熱可塑性合成樹脂として重
合度の高い塩化ビニル系樹脂を使用する場合には、セル
調整剤や軟化点向上剤等の発泡体に特有の添加剤をも含
有することができる。
セル調整剤は、発泡体表面の肌荒れを防止するもので、
例えばアクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等が使用できる。
セル調整剤の含有量は、熱可塑性合成樹脂100重量部
に対して1〜10重量部、好ましくは2〜8重量部であ
り、1重量部未満では発泡を均一にさせて発泡体表面の
肌荒れを防止する効果が少なく、10重量部を超えると
コストアップを招き、また生産性に劣ることがある。
軟化点向上剤は、発泡体の耐熱性を向上させる一方、上
記基布上に発泡体を例えばカレンダ加工等により積層さ
せる場合の加工作業性を向上させるもので、例えばアク
リルゴム、ニトリルゴム、アクリロニトリル−ブタジェ
ン共重合体、チルアロイ、特殊スチレン共重合体等が使
用できる。
軟化点向上剤の含有量は、熱可塑性合成樹脂100重量
部に対して1〜15重量部、好ましくは2〜10重量部
であり、1重量部未満では効果が少なく、15重量部を
超えるとコストア・ンブとなり、シーテイング加工性に
劣ることがある。
更に、本発明では、上記着色透明層上に透明な熱可塑性
合成樹脂製の表面層を設けてもよい。
この熱可塑性合成樹脂としては、ウレタン系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等が使用される。
この熱可塑性合成樹脂には、上記の着色材、安定材、充
填材等を、透明性を有する範囲内の含有量で含有させる
こともできる。
以上の着色不透明層、着色透明層、発泡体、及び表面層
に使用される熱可塑性合成樹脂組成物は、従来の例えば
塩化ビニル系樹脂等の組成物と同様に、混合、混練され
、押出、カレンダ加工、コーティング加工、ラミネート
、転写等の各種の方法によりシートに成形され、積層さ
れて積層体に成形される。
例えば、押出法で着色不透明層を成形し、この上に着色
透明層を同じく押出法で成形して積層させる。
基布を使用する場合は、基布上に着色不透明層を上記の
各種の方法、例えばカレンダ加工により積層させ、この
上に着色透明層を同じくカレンダ加工により積層させる
また、基布と着色着色不透明層との間に発泡体を積層さ
せる場合は、同じくカレンダ加工により基布上に発泡体
を設けた後、上記方法で着色不透明及び透明層を積層さ
せ、加熱して発泡させる。
更に、着色透明層上に透明な表面層を設ける場合は、上
記各種の方法で積層させる。
本発明におけるエンボス加工法としては、エンボス装置
に溶剤を塗布する以外は、通常のエンボス加工法と同様
に行われる。
なお、着色不透明層の下に発泡体を積層させる場合は、
発泡炉とエンボス装置とを別々に設置して、発泡炉で加
熱発泡の後、再加熱してエンボス加工する(アウトライ
ン法)か、発泡炉直後にエンボス装置を設置して、加熱
発泡直後にエンボス加工する(インライン法)かして行
う。
エンボス装置の加熱ヒータとしては、電気ヒータ、赤外
線ヒータ、遠赤外線ヒータ、セラミックスヒータ、その
外各種のヒータが使用される。
更に、本発明では、上記の着色不透明層と着色透明層と
の間に、表面意匠のパライテイーを持たせる等のために
、プリント層を設けることもでき、またエンボス加工の
凹凸面部に他のエンボス装置で微細な凹凸模様を施した
り、凹凸面部にプリント加工を施すこともできる。
〔作用〕
本発明では、溶剤が塗布されたエンボス装置で、着色透
明層(この上に表面層が積層されている場合は該表面層
、以下、説明の便宜上、着色透明層と言う)側からエン
ボス加工すると、溶剤の作用により、またこの作用にエ
ンボス装置の熱・圧作用が相乗して、熱可塑性合成樹脂
が溶融軟化する。
この溶融軟化した熱可塑性合成樹脂のうち、凹面部の熱
可塑性合成樹脂が凸面部側に移行し、凹面部の層は肉厚
が薄くなり、凸面部の層は肉厚が厚くなる。
このとき、エンボス装置の凹凸全体に溶剤が塗布されて
いる場合は、着色透明層に形成される凹凸面部全面が該
溶剤に直接接触して溶融軟化する。
エンボス装置の押型凸部にのみ溶剤が塗布されている場
合は、該押型凸部に接触して形成される凹面部が先ず溶
融軟化し、この溶融軟化した熱可塑性合成樹脂が凸面部
側に移行して凸面部の熱可塑性合成樹脂を溶融軟化する
。従って、この場合の凸面部の溶融軟化の程度は、上記
の凹凸全体に溶剤が塗布されている場合のそれに比べて
若干低い。
そして、以上の溶融軟化の程度に応じて、着色透明層に
形成される凹凸の厚味に変化が生じる。
この厚味の変化により、微妙、複雑、優雅なチェンジカ
ラーを発現する。
すなわち、厚味の最も薄い部分(凹面部の底面)では着
色不透明層の色が鮮明に現出し、厚味の最も厚い部分(
凸面部の頂面)ではこの肉厚着色透明層を通して着色不
透明層の色は殆ど現出せず、この中間の各種厚味の部分
で微妙な色合いが現出するのである。
また、上記溶剤が着色透明層のみならず、着色不透明層
に対しても溶解性を有している場合は、溶融軟化した着
色透明層に接触して着色着色不透明層も一部溶融軟化し
、両層がその接触界面において溶解混合し合って、−層
微妙な風合いのチェンジカラーが発現する。
以上の作用は、基布の有無、発泡体の有無に関係無く同
様に生じる。
なお、溶剤を使用しない先願技術では、基布や発泡体が
クツションの作用をなして、エンボス装置の押型凸部を
弾くため、上記の凹凸の厚さに変化を生じさせることは
極めて困難であり、従って上記の微妙、複雑、優雅なチ
ェンジカラーを発現することが極めて困難になる。
また、本発明においては、上記のように溶剤により、ま
た溶剤とエンボス装置の熱・圧との相乗作用により着色
透明層の熱可塑性合成樹脂を溶解軟化させるため、エン
ボス装置の押型凸部の形状が、従来技術の1と同じであ
っても、着色透明層に形成される凸面部の外周に肉厚部
が形成されることはない。
更に、本発明においては、着色透明層あるいは核層と着
色不透明層を構成している熱可塑性合成樹脂に対して溶
解性を有する溶剤を使用して該樹脂を溶融軟化すること
により、微妙、かつ複雑、優雅なチェンジカラーを発現
させるものであり、従来技術の2の例えばカプセル化顔
料のカプセルを溶解させて顔料を未硬化の合成樹脂中へ
にじませるものとは技術思想が相違する。この相違によ
り、本発明では、従来技術の2のように、エンボス加工
面を未硬化としておく必要はないし、また上記顔料のに
じませ程度を調整する等の煩雑な操作も必要とせず、簡
単な操作で微妙、かつ複雑、優雅なチェンジカラーを発
現させることができるのである。
〔実施例〕
実施例1 下記配合処方に従って着色不透明層及び着色透明層を構
成する樹脂組成物を調製し、第1図(A)に示すように
、先ずカレンダ加工法で着色不透明層2を形成し、この
上にラミネート法で着色透明層lを形成して、積層体S
′を形成した。
次いで、上記着色透明層lの表面に、従来技術の1と同
じ形状の押型凸部051を有するエンボス装置05を溶
剤としてドルオールを入れた槽に浸漬して凹凸部全面に
該溶剤を塗布したものでエンボス加工し、第1図(B)
に示すようなシート表面に凸面部s1と凹面部s2とを
形成させたチェンジカラー積層シートSを製造した。
このチェンジカラー積層シートSは、エンボス加工によ
る凹面部s2は、この上に存在していた着色透明層lが
排除され、着色不透明層2のカラーが美麗かつ優雅に出
現していた。そして、凸面部slは、上記の排除された
着色透明itの構戒材料が寄り集まり最初から存在して
いた着色透明層lの構成材料と均一に混合して着色透明
層lのカラーが濃厚となっていた。
B 2 人几     (重量部) ポリ塩化ビニル         100(平均重合度
)       (1300)可塑剤(ジオクチルフタ
レート)60 安定剤(Sn系複合安定剤)2.9 着色剤(有機系顔料)20 U   人几      (重量部) ポリ塩化ビニル         100(平均重合度
)       (1300)可塑剤(ジオクチルフタ
レート)60 安定剤(Ca−Zn系複合安定剤)2.9着色剤(有機
系透明顔料)      2実施例2 実施例1において、溶剤を押型凸部051のみに塗布す
る以外は実施例1と全く同様にしてチェンジカラー積層
シートSを製造した。
この積層シートSは、第2図に示すように、凸面部sl
の頂面slO部はエンボス加工前の着色透明層1のまま
のカラーで、凹面部S2の底面S20部は着色透明層1
が排除されて着色不透明層2のカラーが鮮明に出現して
おり、該凹面部S2の外周から上記凸面部slにかけて
は、実施例1の場合に比較してより切り立った傾斜面s
12となり、この傾斜面s12部において前述の先願技
術のものと同様に傾斜の高さに対応して略均−な濃度の
カラーが出現していた。
実施例3 第4図(A)に示すものと同様に、厚さ0. 15mm
の基布4上に下記配合処方の発泡体3の構成材料をカレ
ンダロールにより0.40mmとなるよう塗工し、この
上に実施例1で使用した着色不透明層2と着色透明層1
の材料をカレンダロールにより塗工して積層体S′を形
成した。
この積層体S′を200°Cで90秒間加熱し、発泡体
3の構成材料を発泡させた。
次いで、実施例1と同様にしてエンボス加工し、第3図
に示すようなチェンジカラー積層シートSを製造した。
本例では、従来技術の1のような通常の押型凸部051
を有するエンボス装置o5を用いていても、第4図(B
)に示す先願技術の製品シートSと同様に凸面部s1の
外周に肉厚部を形成することなく、肌触りの良い、外観
の美麗なチェンジカラー積層シートSを製造することが
できた。
また、本例の積層シートSでは、実施例1と同様に凹面
部s2には着色不透明層2のカラーが美麗かつ優雅に出
現し、凸面部s1には着色透明層1のカラーが濃厚とな
って出現していた。
発抱朱1に金処去       (重量部)ポリ塩化ビ
ニル         100(平均重合度)    
   (1300)可塑剤(ジオクチルフタレート) 
   80安定剤(Ba−Zn系複合安定剤)2.3発
泡剤(アゾシカ−ボンアミド)2.5充填剤(炭酸カル
シウム)      50着色剤(有機系顔料)   
      8〔発明の効果〕 以上詳述した本発明方法によれば、元部方向に末広がり
とした押型凸部に限定されず、−1Gの押型凸部を有す
る通常のエンボス装置を使用しても、肌触り、外観とも
良好で、微妙、複雑、がっ優雅な色合いを持つチェンジ
カラー合戒樹脂積層シートを製造することができる。
また、エンボス加工を施すための積層体は、該積層体を
構成する各層の構成材料はもとより、各層の積層順序も
特に限定されず、該積層体の形成が極めて容易となる。
しかも、着色不透明層と着色透明層との両層とも同一の
組成(但し、着色剤の色は変える)の材料を使用しても
何ら差し支えない。
更に、エンボス加工時の温度や圧力も、厳格かつ煩雑な
制御を要することなく、微妙、複雑、かつ優雅な風合い
を持つチェンジカラー合成樹脂積層シートを製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の第1実施例におけるチェンジカ
ラー積層シートのエンボス加工前の断面図、同図(B)
は同図(A)のエンボス加工後の断面図、第2図は本発
明の第2実施例におけるチェンジカラー積層シートのエ
ンボス加工後の断面図、第3図は本発明の第3実施例に
おけるチェンジカラー積層シートのエンボス加工後の断
面図、第4図(A)は本発明者等による先願のチェンジ
カラー積層シートのエンボス加工前の断面図、同図(B
)は同図(A)のエンボス加工後の断面図、第5図(A
)は従来技術によるチェンジカラー積層シートのエンボ
ス加工前の断面図、同図(B)は同図(A)のエンボス
加工後の断面図である。 l:着色透明層    2:着色不透明層05.5:エ
ンボス装置 051.51:エンボス装置の押型凸部第 図 第2 図 第 図 11 1 (A) (A) (B)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  少なくとも合成樹脂製着色不透明層の上に、該着色不
    透明層とは異なる色の合成樹脂製着色透明層を積層し、
    該合成樹脂製着色透明層側から少なくとも該合成樹脂製
    着色透明層に対して溶解能を有する溶剤を塗布したエン
    ボス装置にてエンボス加工することを特徴とするチェン
    ジカラー合成樹脂積層シートの製造方法。
JP1286946A 1989-11-02 1989-11-02 チェンジカラー合成樹脂積層シートの製造方法 Pending JPH03147847A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012250459A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Riken Technos Corp 積層フィルムおよび積層フィルムの製造方法
JP2020179570A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 株式会社イノアックコーポレーション 積層発泡体シートおよびその製造方法

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