JPH05203828A - 光ファイバ接続部の補強器用カバー部材およびその製造方法 - Google Patents

光ファイバ接続部の補強器用カバー部材およびその製造方法

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JPH05203828A
JPH05203828A JP3708392A JP3708392A JPH05203828A JP H05203828 A JPH05203828 A JP H05203828A JP 3708392 A JP3708392 A JP 3708392A JP 3708392 A JP3708392 A JP 3708392A JP H05203828 A JPH05203828 A JP H05203828A
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crystallized glass
transparent
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JP3708392A
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Akihiko Sakamoto
明彦 坂本
Masayuki Ninomiya
正幸 二宮
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低膨張の透明結晶化ガラス基板の片面に透明
樹脂が被覆された構造を有しながら、表裏の判別を容易
に行うことが可能な光ファイバ接続部の補強器用カバー
部材およびその製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 透明結晶化ガラス基板11aの片面の一部に
は、表側が黒色で、裏側が白色のマーキング11cが形
成され、他面の全面には、5×35×0.2mmの寸法
を有するEVA系フィルムからなる透明熱可塑性樹脂1
1bが被覆されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低膨張の透明結晶化ガ
ラス基板の片面に透明熱可塑性樹脂が被覆されてなる光
ファイバ接続部の補強器用カバー部材およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの先端部同士を接続する方法
の一つとして、互いの先端部を加熱して融着させる、所
謂融着法があるが、この方法によって接続された光ファ
イバ接続部の信頼性を高めるためには、それを補強器に
固定することが望ましい。
【0003】従来よりこのような補強器としては、各種
の形態のものが提案されているが、その一つとして図5
に示すような金属基板10aの片面に熱可塑性樹脂10
bが被覆されたベース部材10と、低膨張の透明結晶化
ガラス基板11aの片面に熱可塑性樹脂11bが被覆さ
れたカバー部材11とを具備してなるものが提案されて
いる。
【0004】この補強器を用いて、光ファイバ12、1
2の接続部を固定するには、まず熱可塑性樹脂10bの
被覆面を上にしてベース部材10を配置した後、融着に
よって互いの先端部が接続された光ファイバ12、12
を、その接続部がベース部材10のほぼ中央に位置する
ように載置する。次いでその上から熱可塑性樹脂11b
の被覆面を下にしてカバー部材11を重ね合わせた後、
加熱することによって、熱可塑性樹脂10b、11bを
軟化溶融させ、ベース部材10とカバー部材11とを接
着し、光ファイバ12、12の接続部を固定する方法が
採られる。
【0005】このような形態の光ファイバ接続部の補強
器は、電磁誘導による自動加熱圧着によって、ベース部
材10とカバー部材11とを容易に接着することが可能
であり、部品点数が少なく、しかもカバー部材11が透
明であるため、ベース部材10とカバー部材11とを接
着する際や接着後に光ファイバの位置を確認することが
可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらカバー部
材11が透明であるということは、一方でそれ自体の表
裏を判別するのが困難ということであり、このような事
情からベース部材10と接着する際の作業時間を短縮す
るため、表裏の判別が容易なカバー部材11の開発が要
求されている。
【0007】本発明は、上記の要求に応えるべく、低膨
張の透明結晶化ガラス基板の片面に透明樹脂が被覆され
た構造を有しながら、表裏の判別を容易に行うことが可
能な光ファイバ接続部の補強器用カバー部材およびその
製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の光ファ
イバ接続部の補強器用カバー部材は、低膨張の透明結晶
化ガラス基板の片面の一部に表裏の色調が異なるマーキ
ングが形成され、他面の全面に亙って透明熱可塑性樹脂
が被覆されてなることを特徴とする。
【0009】また本発明の光ファイバ接続部の補強器用
カバー部材の製造方法は、低膨張の透明結晶化ガラス基
板の片面の一部をスクリーン印刷によって、ある色調に
着色した後、この着色箇所をさらにスクリーン印刷によ
って他の色調に着色する工程と、他面の全面に亙って熱
可塑性樹脂を熱圧着する工程を含むことを特徴とする。
【0010】本発明において使用する透明結晶化ガラス
基板の材料としては、重量百分率で、Li2 O 3〜5
%、Al23 20〜35%、SiO2 55〜70
%、TiO2 1〜3%、ZrO2 1〜4%、P2
5 1〜5%、Na2 O 0〜4%、K2 O 0〜4
%、Na2 O+K2 O 0.5〜4%の組成からなり、
β−石英固溶体結晶を析出し、熱膨張係数が−10〜1
5×10-7/℃(30〜750℃)のものが好適であ
る。
【0011】また透明熱可塑性樹脂としては、熱圧着が
可能であり、耐久性に優れたものが適しており、例えば
エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム(EVA系フィ
ルム)が好適である。
【0012】本発明のカバー部材を製造するに際して
は、所定寸法の透明結晶化ガラス板にマーキングの形成
と樹脂の熱圧着を施しても良いが、あらかじめ大面積の
透明結晶化ガラス板を用意した後、その片面の複数箇所
にマーキングを形成し、且つ、他面の全面に亙って熱可
塑性樹脂を熱圧着してから、所定寸法に切断することも
可能である。
【0013】
【作用】本発明の光ファイバ接続部の補強器用カバー部
材は、ガラス面から見た場合と、樹脂面から見た場合と
では、マーキングの色調が異って見えるため、表裏の区
別が一目でわかり、ベース部材と接着する際の作業時間
が短縮される。
【0014】またマーキングが形成されるのは、ガラス
基板の一部であるため、ベース部材と接着する際や接着
後に、マーキング形成部以外の箇所から光ファイバの位
置を確認することが可能である。
【0015】本発明のカバー部材の製造方法において
は、スクリーン印刷を二度に亙って行うが、例えば一度
のスクリーン印刷で着色することによってマーキングを
形成しただけでは、透明性に優れたガラス基板と熱可塑
性樹脂を使用した場合に、どちらの面からもマーキング
がほぼ同じように見えるため好ましくない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0017】図1は、本発明のカバー部材11の斜視図
を示すものであり、11aは、透明結晶化ガラス基板、
11bは、透明熱可塑性樹脂、11cは、マーキングで
ある。
【0018】透明結晶化ガラス基板11aは、重量百分
率で、SiO2 67%、Al23 23%、Li2
O 4%、TiO2 2%、ZrO2 3%、P25
1%からなり、β−石英固溶体結晶を析出し、−3×
10-7/℃の熱膨張係数を有し、その寸法は、5×35
×1mmである。
【0019】透明結晶化ガラス基板11aの片面の一部
には、表側が黒色で、裏側が白色のマーキング11cが
形成され、他面の全面には、5×35×0.2mmの寸
法を有するEVA系フィルムからなる透明熱可塑性樹脂
11bが被覆されている。
【0020】図2は、図1のカバー部材11の平面図、
図3は、底面図を各々示しており、図2から明らかなよ
うに、カバー部材11の表側、すなわちガラス面から
は、マーキング11cが黒色に見え、一方、図3から明
らかなように、カバー部材11の裏側、すなわち樹脂面
からは、マーキング11cが白色に見える。
【0021】このカバー部材11は、以下のようにして
作製した。
【0022】まず50×50×1mmの寸法を有する透
明結晶化ガラス基板を準備し、その片面の所定箇所に、
白色のエポキン系塗料を7μmの厚みでスクリーン印刷
して着色し、150℃、30分間の条件で加熱して乾燥
させた後、この着色箇所に黒色のエポキシ系塗料を7μ
mの厚みでスクリーン印刷して着色し、次いで上記と同
様の条件で乾燥させることによってマーキングを形成し
た。
【0023】次にこの透明結晶化ガラス基板のマーキン
グ面を下にして配置し、その上に50×50×1mmの
寸法を有する透明熱可塑性樹脂を載せ、さらに離型フィ
ルムを載せた後、基板の各コーナー部に厚さ0.2mm
のスペーサを配し、この状態で、基板全面に亙って均一
に50g/cm2 の圧をかけながら200℃で10分間
加熱することによって熱可塑性樹脂を0.2mmの厚み
で結晶化ガラス基板上に圧着した。
【0024】その後、スペーサと離型フィルムを取り外
すと、図4に示すように片面の一部にマーキング14が
形成され、且つ、他面のほぼ全面に亙って、厚さ0.2
mmの透明熱可塑性樹脂15が被覆された透明結晶化ガ
ラス基板13が形成され、この結晶化ガラス基板13を
5×35×1.2mmの寸法になるようにスライサーを
用いて切断することによって、カバー部材11を作製し
た。
【0025】尚、本発明におけるマーキングは、表裏の
色調が黒色と白色に限定されるものではなく、異なる色
調であれば良いことは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の光ファイバ接続部
の補強器用カバー部材は、低膨張の透明結晶化ガラス基
板の片面に透明樹脂が被覆された構造を有しながら、他
面に表裏の色調が異なるマーキングが形成されてなるた
め、表裏の判別が容易である。
【0027】またマーキングが形成されるのは、ガラス
基板の一部であるため、ベース部材と接着する際や接着
時に、マーキング形成部以外の箇所から光ファイバの位
置を確認することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ接続部の補強器用カバー部
材の斜視図である。
【図2】図1のカバー部材の平面図である。
【図3】図1のカバー部材の底面図である。
【図4】マーキングと透明熱可塑性樹脂の被覆が施され
た50×50×1mmの透明結晶化ガラス基板の斜視図
である。
【図5】光ファイバ接続部と補強器の組み立て前の斜視
図である。
【符号の説明】
10 ベース部材 11 カバー部材 11a 透明結晶化ガラス基板 11b 透明熱可塑性樹脂 11c マーキング 12 光ファイバ 13 透明結晶化ガラス基板 14 マーキング 15 透明熱可塑性樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低膨張の透明結晶化ガラス基板の片面の
    一部に表裏の色調が異なるマーキングが形成され、他面
    の全面に亙って熱可塑性樹脂が被覆されてなることを特
    徴とする光ファイバ接続部の補強器用カバー部材。
  2. 【請求項2】 低膨張の透明結晶化ガラス基板の片面の
    一部をスクリーン印刷によって、ある色調に着色した
    後、この着色箇所をさらにスクリーン印刷によって、他
    の色調に着色する工程と、他面の全面に亙って熱可塑性
    樹脂を熱圧着する工程を含むことを特徴とする光ファイ
    バ接続部の補強器用カバー部材の製造方法。
JP4037083A 1992-01-28 1992-01-28 光ファイバ接続部の補強器用カバー部材およびその製造方法 Expired - Lifetime JP2819519B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1398574A3 (de) * 2002-09-16 2007-06-06 Electrolux Home Products Corporation N.V. Verfahren zur Herstellung einer Hausgerätetür zum Verschliessen eines Arbeitsraumes sowie Hausgerätetür

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JPS52102747A (en) * 1976-02-25 1977-08-29 Hitachi Cable Ltd Cable and connector for optical communication
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