JPH05239415A - イン−ラインでシリコーンを被覆したポリエステルフィルムと該フィルムの被覆方法 - Google Patents

イン−ラインでシリコーンを被覆したポリエステルフィルムと該フィルムの被覆方法

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JPH05239415A
JPH05239415A JP4271846A JP27184692A JPH05239415A JP H05239415 A JPH05239415 A JP H05239415A JP 4271846 A JP4271846 A JP 4271846A JP 27184692 A JP27184692 A JP 27184692A JP H05239415 A JPH05239415 A JP H05239415A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリマー、特にポリエステルの支持体と相容
性がある水性のシリコーン樹脂組成物で表面を被覆塗工
したポリエステルフィルムの剥離フィルムであって、優
れた耐擦れ落ち性と耐汚れ性(汚れとはプラスチックフ
ィルムの表面に発生する曇りのこと)を有するシリコー
ン塗工の剥離フィルムを作ること。 【構成】 水性の塗工液は、グリシドキシシランと水性
の熱硬化性のシリコーン樹脂から構成され、被覆塗料中
に存在するグリシドキシシランの最低量は、シリコーン
固形分の少なくとも1.0重量%である。典型的なグリ
シドキシシランは、グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン又はグリシドキシプロピルトリエトキシシランで
ある。表面にシリコーンの被覆を有するポリエステルフ
ィルムの剥離塗工の方法も開示される。この場合、塗工
はポリエステルフィルムの製造工程で、フィルムがヒー
トセットされる前に、イン−ラインで行なうのが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
1) 発明の分野 この発明は、特に接着剤を塗布した物品(粘着テープ等)
を一時的に支持する支持体として用いられるシリコーン
を被覆した剥離フィルムに関する。そのような例には、
粘着ラベル、棚陳列用接着紙、電子レンジ調理用の食品
容器の剥離蓋、剥離性のラベリングステッカー等があ
る。特に本発明は、水性のシリコーン樹脂系を用いてイ
ンーラインで(直列工程で)被覆したポリエステルから作
られた一時的な支持体に関する。もっと詳しく言えば本
発明は、ポリエステルフィルムを水性のシリコーン樹脂
系とグリシドキシシランのブレンドを用いてコート(coa
t、被覆する、塗布する、塗工する)するものである。ポ
リエステルフィルムの被覆方法に就いても開示する。
【0002】2) 従来技術 ポリエステルフィルムは、一般にポリエステルの非晶質
のメルト(溶融物)を艶出し研摩した流延用ドラム(casti
ng drum)の上に押し出すことによって製造される。この
場合、流延用ドラムはメルトをシート状に凝固する為に
予め冷却されている。流延されたシートは、次ぎにフィ
ルムの結晶化を助ける引張り(延伸)操作を受け、そのよ
うにしてフィルムに強度と他の物理的性質が付与され
る。フィルムが一つ又は一つ以上の方向に伸張された
後、一般にはフィルムは伸張した時の温度よりも高い温
度でヒートセットされる。ヒートセッティングはポリエ
ステルの性質をフィルムの中に閉じ込め固定する(lock-
in)役目をする。ポリエステルフィルムを製造する生産
方法は当該技術に周知であり、ここでは其れ以上説明す
る必要は無い。
【0003】シリコーンをコートした剥離用支持体は、
特に支持体が紙である様な用途に良く知られている。シ
リコーンを塗工した剥離用支持体は粘着テープを最小限
度の接着力で支持体に接着させ、その為に一時的な支持
体の役目を果たす。他方、支持体は最小の力で粘着テー
プを剥離させはするが、しかし、シリコーンの被覆を接
着剤に転移(マイグレーション(移行)と呼ばれる)させ
ず、それによって粘着テープを最終的な支持体に接着す
ることから守っている。シリコーンを塗工した剥離用支
持体は、大抵の場合に溶剤型または無溶剤型のシリコー
ン樹脂組成物を用いて支持体を被覆塗工することによっ
て製造される。シリコーン樹脂組成物が乾燥すると、樹
脂は支持体に接着する。
【0004】ポリエステルフィルムにシリコーン樹脂を
塗工するのに、オフ−ラインとイン−ラインの両方の塗
工方法が知られている。オフ−ラインの塗工は、ヒート
セッティング段階の後でフィルムを塗工する時に行なわ
れ、通常はフィルム生産者によって行なわれない。イン
−ラインの塗工は、フィルムの製造段階の間に、典型的
にはフィルムの最初の一回の延伸操作の前か後に行なわ
れる。ここでも又、オフ−ラインとイン−ラインの両方
の塗工方法が知られている。
【0005】Kendallの米国特許第4,851,166号
は、熱硬化性で非水のシリコーン樹脂組成物をイン−ラ
インで塗工したポリマーフィルム(ポリプロピレンフィ
ルム)を開示する。同じく又この参考文献(特許)は、ポ
リマーのフィルムがポリエステルフィルムであっても良
く、そしてフィルムは引っ張り延伸段階の前に塗工され
ることを開示している。Koriの日本国特許公開58/1
71916号は、フィルムの延伸前に、イン−ラインで
熱硬化性の非水のシリコーン樹脂組成物を塗工したポリ
プロピレンフィルムを教示する。
【0006】KendallとKoriの特許は、共に無溶剤型
のシリコーン樹脂系を使用している。無溶剤型のシリコ
ーン樹脂系を使用するのは溶剤型または水性のシリコー
ン樹脂系と比較して経済的な欠点を持っている。主な相
違点は、溶剤型または水性の樹脂系は無溶剤型の樹脂系
よりも遥かに薄く塗工できることである。このように、
無溶剤型の樹脂系を一般に薄く塗工することはより費用
が掛かる。更に、KendallとKoriの両者のいずれも接
着促進添加剤(定着剤と言う)を使用していないが、この
ことは後の方で実施例の中で実証されるように、一般に
摩擦落ち(rub-off、擦れ落ち)を生ずる。擦れ落ちの傾
向を持つシリコーンの剥離塗工は、その上に更に加工す
るのが困難である。その訳は、例えば巻き取りの間にロ
ーラーと接触すると塗工層(被覆)が擦れ落ちる場合があ
るからである。
【0007】Hockemeyerのカナダ特許第1,120,1
76号は、剥離フィルムの用途でプラスチック箔の支持
体の上に塗工できる水性のシリコーン樹脂系を開示して
いる(この特許の中では接着反発性塗工と呼ぶ)。この特
許はポリマーの支持体の上に接着反発性、即ち、シリコ
ーンの剥離性の被覆組成物をコーティングする為に水性
のシリコーン樹脂系を使用できることを示唆する唯一公
知の先行技術である。本発明者に知られた水性のシリコ
ーン樹脂組成物は紙支持体の上に剥離剤として使用され
る。
【0008】カナダ特許は次の組成:1)末端基の中にシ
リコンが結合したビニル基を有するジオルガノポリシロ
キサン;2)ジオルガノポリシロキサンの重量を基準とし
て、分子当たり少なくとも三つのシリコンが結合した水
素原子を有するオルガノポリシロキサンを20〜50重
量%;3)シリコン結合した水素のビニル基への付加を促
進する触媒(白金などの)の触媒量;から構成される水性
の乳濁液(エマルション)として支持体の表面に塗布する
接着反発性の塗工用組成物を開示する。水性のシリコー
ン樹脂系は、ここに特別に参考として本明細書に組み入
れるカナダ特許の中で十分に説明されている。
【0009】カナダ特許に開示された水性のシリコーン
樹脂組成物は、確かにシリコーン剥離紙又は剥離フィル
ムの用途に於いて幾つかの望ましい性質を与えるけれど
も、それは擦れ落ちとマイグレーションに対して十分な
保護を与えず、そしてポリマーのフィルムに良好な剥離
結果を与える。マイグレーションに対する保護と良い剥
離性を得ることは前に論議した。擦れ落ちに対する十分
な保護は、フィルムを更に加工することを考えている
時、特にフィルムがローラーとワインダー(巻き取り機)
と接触するような場合には望ましいことである。
【0010】Northrupの米国特許第3,427,270
号は、剥離剤と定着剤(接着促進性の)シランとして有用
な非水溶液の(即ち、溶剤型の)シリコーン樹脂組成物を
開示する。非水溶液のシリコーン樹脂組成物は、セルロ
ース系の支持体(前記の特許の中に引用された唯一の支
持体である)の上にシリコーン被覆を十分に接着させる
為に二つのシラン成分が必要であると述べられている。
二つの成分は、炭素原子数が3以下の一価の炭化水素ラ
ジカルであるエポキシシランとアルキルシランから成
る。この参考特許によって開示されるように、エポキシ
シランはシリコーン剥離剤の定着剤として用いる時は、
それ単独では再現性のある結果を齎らさない。この問題
を克服する為に、アルキルシランの第二の成分が必要で
ある。
【0011】ポリマーの支持体、特にポリエステル支持
体と相容性が有り、優れた摩擦落ち抵抗、マイグレーシ
ョンに対する優れた保護性、そしてフィルムを更に処理
する場合でもシリコーンを塗布した剥離組成物を崩壊し
ないように良好な剥離性を与えるような水性のシリコー
ン剥離塗工システムに対して当該技術に依然としてその
必要性が存続する。
【0012】
【発明の要約】本発明は、大きく改善された擦れ落ち抵
抗と耐マイグレーション性を与え、同じくまたシリコー
ン剥離フィルムの用途に優れた、ポリエステル支持体に
塗工できる水性のエマルション(乳濁液)被覆組成物を提
供する。
【0013】広い意味では、本発明はシリコーン塗工し
た剥離フィルムとしての役目を果たすに足る量のシリコ
ーンの被覆を有する延伸ポリエステルフィルムを含むシ
リコーン剥離フィルムに関し、該被覆用塗料は水性のシ
リコーン剥離用組成物と緊密に且つ均一に混ざったグリ
シドキシシランから成る。
【0014】本発明の最も広い意味では、ポリエステル
の非晶質のメルトを冷却した流延ドラムの上に押し出
し;フィルムを一方向または複数方向に延伸し;該フィル
ムを該延伸の前または後に剥離コーティングとして十分
な性能を持つに足る量の被覆塗料、但し、該被覆塗料は
グリシドキシシランと水性のシリコーン剥離用樹脂組成
物の均一な混合物からなる;を用いて塗工し;該被覆塗工
されたフィルムをヒートセッティングする;段階から成
るフィルムの被覆方法に就いても考えている。
【0015】
【好ましい実施態様】本発明のポリエステルフィルムは
各種のポリエステル樹脂から製造することができる。本
発明の実施に使用できる適当なポリエステルのホモポリ
マーの例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
テトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−
ナフタレート、ポリエチレン−1,4−シクロヘキシレ
ンジメチレンテレフタレート等がある。ポリエステルの
コポリマーも同じく使用できる。可能性の高いコポリエ
ステルには、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレート/アジペート、ポリ
エチレンテレフタレート/セバケート、及びポリエチレ
ンテレフタレート/スルホイソフタレートがある。ポリ
エチレンテレフタレートのホモポリエステルが好ましく
用いられる。
【0016】同じくポリエステルフィルムは、フィルム
が約85重量%以上のポリエステルを含んでいる限り、
他のポリマーを含むこともできる。例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート/ポリエチレンのようなポリエステル
とポリオレフィンのブレンド、又はポリエチレンテレフ
タレート/ナイロンのようなポリエステルとポリアミド
のブレンドが適当であろう。
【0017】本発明のポリエステルフィルムは押出法に
よって製造することができる。最初にポリエステル樹脂
を溶融状態まで加熱し、次に幅広のスロットダイを通し
て非晶質のシートの形に押し出す。シート状の押出し物
は、非晶質のシートを冷たい回転する流延ドラムの光沢
研摩した表面の上に押し出すことによって急速に冷却(c
ool)され、又は急冷(quench)されてポリエステルのキャ
ストシートになる。流延されたポリエステルのシート
は、次に約80℃〜160℃、好ましくは90℃〜10
0℃の温度に加熱されつつ一方向または複数方向に伸張
(延伸)される。延伸率は、元のキャストシートの寸法の
約3〜5倍、好ましくは約3〜4倍の範囲である。好ま
しくは、ポリエステルフィルムは一軸延伸されるよりも
寧ろ二軸延伸(縦方向と横方向の両方向に引き伸ばされ
る)される。
【0018】ポリエステルフィルムの表面を本発明のコ
ーティング塗料で被覆塗工する前に、フィルムをコロナ
放電に曝す慣用の方法で表面処理することができる。コ
ロナ放電はフィルムの濡れ性(湿潤性)を高める為にポリ
エステルフィルムの上に普通に行なわれる慣用の表面処
理の方法である。コロナ放電処理法とその装置は、米国
特許第3,057,792号と同4,239,973号に開
示されている。
【0019】一軸延伸フィルムの場合は、コロナ放電処
理とその後に続くコーティングは、イン−ラインの製造
工程中の引っ張り延伸操作の前か後のいずれかに行なわ
れる。若しもコロナ処理とその後に続くコーティングが
引っ張り延伸操作の前に行なわれるならば、引っ張り延
伸前のフィルムの加熱は、普通は塗工層の中の水を追い
出すだろう。若しも一軸延伸フィルムに対して、コロナ
処理とコーティングがイン−ラインの製造工程中の引っ
張り延伸の後に行なわれるならば、フィルムは巻き取る
前に完全乾燥することが必要である。同じくまた、物理
的性質を固定する(lock-in)為にフィルムをヒートセッ
トすれば、一般にフィルムの巻き取り前にフィルムは十
分に乾燥される。一軸延伸フィルムの場合は、好ましい
手順は引っ張り延伸の前にフィルムをコロナ処理し、次
にコーティングすることである。
【0020】二軸延伸フィルムの場合は、コロナ処理と
その後のコーティングは、イン−ラインの製造工程の引
っ張り延伸の前、又は二軸延伸の縦方向の引っ張り(ド
ロー)と横方向の引っ張りの間に、又は引っ張り延伸の
後に行なわれるだろう。ここでも又、若しも引っ張り延
伸が終わった後にコロナ処理とコーティングを行なうな
らば、フィルムは巻き取る前に完全に乾燥するのが好ま
しい。更に、二軸延伸フィルムはその物理的性質を内部
に固定する為にヒートセットしなければならないが、そ
うすれば一般的にフィルムは巻き取り前に十分乾燥され
る。若しもコロナ処理またはコーティングを延伸前に、
又は延伸中のドロー(引っ張り)の間に行なうならば、後
者の延伸段階は、一般に被覆層から水を追い出すに十分
である。好ましくは、二軸延伸フィルムの場合は、コロ
ナ処理とその後のコーティングはストレッチ延伸段階中
のドローの間に行なう。
【0021】ポリエステルのシートはコロナ放電処理し
た表面に、以下に記述する本発明の組成物の塗料(一般
にはコーティングカラーと言う)を被覆塗工する。塗工
組成物は水性のエマルションとして既知の任意の塗工技
法を用いてフィルムに塗布される。例えば、ローラーコ
ーティング、スプレーコーティング、グラビアコーティ
ング、リバースグラビアコーティング、又はスロットコ
ーティング等の方法でフィルムに塗布される。コーティ
ングの後の予熱、伸張およびヒートセッティングの間に
加えられる熱は、一般にポリエステルの被覆層から水を
蒸発し、樹脂を硬化し、そして被覆樹脂をポリエステル
フィルムに結合するのに十分である。
【0022】一軸延伸又は二軸延伸のいずれでも延伸し
たポリエステルのフィルムは、一般に190℃〜240
℃、好ましくは215℃〜235℃の範囲の温度でヒー
トセットされる。塗工した延伸ポリエステルフィルム
は、次に巻取(ロール)に巻き取られ、その後、更に加工
されるか、又は出荷(貨車、船積み等)される。
【0023】コーティングカラーは、一般にグリシドキ
シシランを脱イオン水の中で加水分解し、それを水性の
シリコーン樹脂のエマルションと対応する架橋剤と一緒
にブレンドすることによって調製される。一般に、水性
のシリコーン樹脂組成物は白金で触媒されている。しか
しながら、縮合タイプのシロキサンを用いても良く、そ
の場合エマルションは錫触媒で触媒されている。使用さ
れる架橋剤は、使用する水性のシリコーン樹脂組成物に
就いて其のシリコーン樹脂組成物の製造者が推奨するよ
うな物である。
【0024】幾つかの適当な水性のシリコーン樹脂組成
物は: 1) Wacker Silicone(ミシガン州、Adrian)の水性の
400Eシリコーン樹脂組成物。ポリシロキサン、白金
触媒とメチル水素ポリシロキサンから成るV20架橋剤
系を含む物。
【0025】2) Dow Corning(ミシガン州、Midlan
d)の水性のX2−7720シリコーン樹脂組成物。メチ
ルビニルポリシロキサン、白金ポリシロキサンから成る
X2−7721架橋剤系を含むメチル水素ポリシロキサ
ンから成る物。
【0026】3)PCL(Phone-Poulenc Inc., サウ
スカロライナ州、Rock Hill)の水性のPC−105シ
リコーン樹脂組成物。メチルビニルポリシロキサン、白
金ポリシロキサンから成るPC−95の触媒成分を含む
メチル水素ポリシロキサンから成る物。
【0027】4) PCL PC−107水性のシリコー
ン樹脂組成物(PC−105と類似)。上記のPC−95
架橋剤を含む。
【0028】5) PCL PC−188水性のシリコー
ン樹脂組成物(PC−105と類似)。上記のPC−95
架橋剤を含む。
【0029】水性のシリコーン樹脂組成物とブレンドす
る脱イオン水の量は、コーティング方法とポリエステル
フィルムの上にコートすべき所望の固形分重量(塗工量)
に依存する。
【0030】グリシドキシシランは、グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、又は一般に式X−Y−Si−
1,R2,R3によって表わされる任意のグリシドキシシ
ランであり得る。但し、前記の式で、Xはグリシドキシ
基、Yはメチレン、エチレン、プロピレン等のアルキレ
ン基、R1,R2,R3はメトキシ、エトキシ、アセトキシ
等の加水分解基を表わす。これらのシラン類は水溶性ま
たは水分散性を持つ。
【0031】塗工の固形分水準は約3重量%から約30
重量%とすることができる。好ましくは、重量%の固形
分は約5%から約15%である。3重量%以下の固形分
濃度でも有効かも知れないが、一般に、そのような低い
水準では効果は最低であろうと信ぜられる。更に、30
重量%以上の固形分水準でも効果は有るかも知れない
が、そのような高い水準では、例えばフィルムに曇りが
生ずるか、又はコーティングにより費用が掛かり、而も
好ましい範囲の固形分水準を持つフィルムより効果は低
くなるものと信ぜられる。
【0032】前にも述べたように、被覆塗料は任意の必
要な架橋剤などを含む水性の熱硬化性シリコーン樹脂組
成物とグリシドキシシランから構成される。本発明の中
で水性のシリコーン樹脂組成物として効果的であると信
ぜられるグリシドキシシランの再少量は、シリコーン固
形分の約1.0重量%である。約5重量%から約15重
量%の好ましい被覆固形分水準では、グリシドキシシラ
ンの溶液中濃度は、約0.5重量%から約1.5重量%で
ある。乾燥重量基準では、グリシドキシシランは好まし
くはシリコーン固形分の約3%から約30%である。乾
燥重量基準で約30重量%以上のグリシドキシシランを
用いるのは高価であり、そして期待した結果以上の効果
は得られないだろう。
【0033】被覆層の厚さ(即ち、塗工量)は、約0.0
2ポンド/1連から約0.10ポンド/1連である。一般
に、上記の数値以下では剥離塗工としての効果は無く、
他方、上記の数値以上では費用の割に効果が少ない。
【0034】
【一般的な実験条件】以下の実施例に於いては、特に断
わらない限り、被覆組成物の中でγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランが使用される。このグリシドキ
シシランの構造は下記の式によって表わされる。
【0035】
【化1】 以下の試験は下に指定したようにフィルムに就いて行な
った。
【0036】1) 曇り(smear、又は汚れ)・・・シリコ
ーンをコートした表面を人差し指で一回擦すつてプラス
チックの表面にできる曇りを観察することによって測定
・・・曇りが有ればシリコーンの被覆層が硬化している
ことを示す。7日以上に亙って行なわれた曇り試験は硬
化よりも寧ろ表面への他の成分のブルーミング(吹き出
し、滲み出し)を示しているのかも知れない。
【0037】2) 擦れ落ち(rub−off)・・・シリコーン
をコートしたフィルムの表面を人差し指で前後に摩擦
し、摩擦した場所と摩擦しない場所に3M(スリーエム)
製品の粘着テープの一片を貼りつけて、剥離の違いをテ
ープをフィルムから剥ぎ取ることによって試験した。擦
れ落ち試験はシリコーンの被覆層がポリエステルフィル
ムに接着していることを示す。
【0038】3) 再接着(re−adhesion)試験・・・Tes
a4154のテープをシリコーンをコートしたフィルム
の表面に押し付け、次にテープを表面から引っ張る。次
に、引っ張って取ったTesa4154のテープの接着剤
の面を清浄なステンレス鋼に押し付ける。粘着テープは
ステンレス鋼の表面から180°の角度で引っ張り、引
き剥がすのに要した力を測定する。一度も使われない新
しい“バージン"のテープを対照として用いる。若しも
再接着力が対照テープの70%ならば、フィルムは試験
にパス(合格品)する。この実験では、バージンのテープ
は約0.8ポンド/インチの剥離強さを持っていた。
【0039】4) マイグレーション(migration、移行す
ること)・・・マイグレーションは3M社の610粘着
テープをシリコーンを塗工したフィルムの表面に押し付
けることによって行なう。次に、テープを剥ぎ取り、テ
ープの接着剤側を内側にして二重に折り重ねる。それか
らテープを引き離す。若しもテープが“粘着性"を失っ
ていたら、試験に不合格である。試験結果をバージンの
610テープに対して主観で等級を付ける。このこと
は、若しも粘着テープが試験に不合格ならば、シリコー
ンの剥離塗工した樹脂が塗工されたポリエステルのフィ
ルム面から粘着テープへ移行したことを示す。
【0040】汚れ(smear)試験のランク付けは、1=全
く曇りの変化無し;2=非常に僅かな曇りの変化;3=僅
かな曇りの変化;4=可成りはっきりした曇りの変化;5
=非常にはっきりした曇りの変化;6=激しい曇りの変
化。
【0041】擦ったフィルムと擦らなかったフィルムの
二つの場所で610テープを用いた剥離力の相違に関す
る擦れ落ち(rub−off)試験の主観的なランク付けは、1
=剥離性に全く変化無し;2=剥離性に非常に僅かな変
化;3=剥離力に僅かな減少;4=剥離力にはっきりした
減少;5=非常にはっきりした剥離力の減少;6=剥離力
が非常に劣る。擦れ落ちの試験結果はシリコーンの剥離
塗工が擦れ落ち、テープが容易にはポリエステルフィル
ムから剥離されなかったことを示す。
【0042】
【実施例1】Hoechst Celanese 社によって製造され
たHostaphan(登録商標名)2000タイプのポリエステ
ルフィルムに、フィルムの製造工程で熱硬化性の水性シ
リコーン樹脂のエマルション(Wacker Siliconesによ
って供給された物)を、イン−ラインで塗工した。エマ
ルションの配合処方は下記の通りであった: 77部の脱
イオン水;20部のシリコーンエマルション400E;3
部の架橋剤V72。シリコーンのエマルション400E
は、ビニル基を有するメチルポリシロキサンである。そ
れには架橋剤が添加されている時は、白金触媒と早熟な
反応を防止する禁止剤が含まれている。架橋剤はメチル
水素ポリシロキサンのエマルションで、これはメチルシ
ロキサンの中で二重結合と反応する。グリシドキシシラ
ンをエマルションコーティングの塗工量の1−1/2重
量%の濃度水準で用いて、8日後と30日後に汚れと擦
れ落ちの試験を行なった。Hostaphan2000フィルム
の厚さは、指示されたように48ゲージか142ゲージ
のいずれかであった。
【0043】サンプル1と3では、シランの量をゼロで
使用したフィルムは48ゲージ厚であった。サンプル2
と4では、コーティングの中で1−1/2%のシランと
ここでも再び48ゲージのフィルムを使用した。サンプ
ル5と7では、グリシドキシシランは全く使用せず、使
用したフィルムの厚さは142ゲージであった。サンプ
ル6と8では、1−1/2重量%のグリシドキシシラン
をコーティングの中で用い、両方とも使用したフィルム
の厚さは142ゲージであった。結果を下の表1に示
す。
【0044】
【表1】 総て1−1/2重量%のグリシドキシシランを使用した
サンプル2,4,6,8は、厚さが48ゲージと142ゲ
ージのフィルムの両方とも30日後でも良好な耐汚れ性
の結果と耐擦れ落ち性の結果を示している。これらの結
果は水性のシリコーン熱硬化性樹脂組成物への添加剤と
して、グリシドキトトラン独力でも耐汚れ性と耐擦れ落
ち性の両方の性質を改善することを明瞭に示している。
【0045】
【実施例2】この実施例では、グリシドキシシランの添
加水準と塗工厚さを変化させた。表2はシリコーン塗工
固形分を重量%で5.5%から22%まで変化させた時
の汚れ性と擦れ落ち性の結果を示している。この場合も
同じく、全塗工フォーミュレーションの%としてグリシ
ドキシシランの量は0〜1.5重量%の範囲にある。表
2の結果は下に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
【実施例3】実施例3では、異なる水性熱硬化性樹脂組
成物を比較した。各サンプルのグリシドキシシランの量
は同じ、即ち、全塗工エマルションを基準として1.5
重量%である。
【0048】この実施例では、各コーティング組成物
は、イン−ラインか(ポリエステルフィルムの製造工程
の間、フィルムをヒートセットする前に)、又はオフ−
ライン(ポリエステルフィルムが製造され、ヒートセッ
トされた後に)のどちらかでポリエステルフィルムに塗
工した。一般に、オフ−ラインの塗工方法に対して、イ
ン−ラインの塗工方法ではより均一で、而もより薄い被
覆層が得られた。
【0049】この実施例では、Wacker Silicone社の
水性の熱硬化性樹脂組成物400E(架橋剤V20を含
む)をDow Corning社のX2−7720(架橋剤X2−
7721を含む)と比較し、次にPCL社のPC−10
5(架橋剤PC−95を含む)と比較し、次にPCL社の
PC−107(架橋剤PC−95を含む)と比較し、次に
PCL社のPC−188(架橋剤PC−95を含む)と比
較した。各サンブルに使用したシリコーン樹脂組成物の
配合処方は下記の通りである。
【0050】 サンプル1−Wacker Siliconeの配合処方(シリコーンの固形分約12%) 400Eシリコーンエマルション 20部 脱イオン水 75.5部 V2架橋剤 3部 グリシドキシシラン 1.5部 サンプル2−Dow Corningの配合処方(シリコーン固形分約11%) X2−7720エマルション塗料 12.5部 X2−7721触媒エマルション 12.5部 脱イオン水 73.5部 グリシドキシシラン 1.5部 サンプル3−PCL社のPC−105の配合処方(シリコーン固形分約10%) PC−105シリコーンエマルション 20部 脱イオン水 76.5部 PC−95触媒 2部 グリシドキシシラン 1.5部 サンプル4−PCL社の配合処方(シリコーン固形分約10%) PC−107シリコーンエマルション 20部 脱イオン水 76.5部 PC−95触媒 2部 グリシドキシシラン 1.5部 サンプル5−PCL社の配合処方(シリコーン固形分約10%) PC−188シリコーンエマルション 20部 脱イオン水 76.5部 PC−95触媒 2部 グリシドキシシラン 1.5部 各ポリエステルのシートを塗料がシート上に“wet out
(浸潤)"するのに十分な程度にコロナ処理をした。コロ
ナ放電の電力水準は、処理したフィルムの1平方呎当た
り大約2.5ワット/分である。シートはNo.8のMeyer
ロッドを用いてオフ−ラインで塗工し、強制循環のエア
オーブンの中で120℃で30秒から1分間の間で乾燥
した。これらの乾燥条件は、オフ−ラインのマシンの塗
工方法の中で起こる乾燥条件を厳密にシミュレートする
ものと信じられる。
【0051】各配合処方に対するオフ−ラインの塗工厚
さは下記の通りである。
【0052】サンプル1=0.17ポンド/1連(1連は
3000平方呎に等しい)。
【0053】サンプル2=大約0.03ポンド/1連(コ
ロナ処理したにも拘わらず、ポリエステルシート上に塗
料が良く浸潤せず、品質の劣る塗工となった)。
【0054】サンプル3=大約0.03ポンド/1連(ポ
リエステルシートの上に塗料が良く浸潤せず、品質の劣
る塗工となった)。
【0055】サンプル4=0.17ポンド/1連 サンプル5=0.12ポンド/1連 通常のオフ−ラインの塗工では塗工厚さは、一般に0.
2〜0.7ポンド/1連の範囲にあるものと期待される。
【0056】各サンプルのイン−ラインでの塗工厚さ
は、オフ−ラインの時よりも均一で、約0.05ポンド/
1連であった。イン−ラインのプロセスでのヒートセッ
ティング条件は約220℃の温度で時間は約7秒であっ
た。
【0057】この実施例の結果は表3に示されており、
マイグレーションと再−接着の試験は1日と7日の両方
でおこなった。
【0058】
【表3】 表注. (ILC)=in-line coated(イン−ライン塗工済)の略。
【0059】 (OLC)=off-line coated(オフ−ライン塗工済)の略。
【0060】(1) マイグレーションの試験は、3M製の6
10粘着テープをシリコーンを塗工した表面に押し付け、
テープを剥がし、粘着面を内側にして二重に折り重ね、そ
れを引き離す。若しもテープが“粘着性"を失っていれ
ば、試験に不合格。試験結果は“無垢の"610テープに対し
て主観的にランク付けする。
【0061】(2) 再接着の試験では、Tesa 4154の粘着テ
ープをシリコーンを塗工した表面に押し付け、次に表面
から剥がし、その粘着テープを清浄なステンレス鋼の表
面に貼り付ける。粘着テープを“無垢の"テープから180
°の角度で引っ張り、剥がすのに要した力を測定する。
“無垢の"テープを対照として用いる。若しも再接着力が
対照テープの70%あれば、フィルムは試験に合格。この実
験では、“無垢の"テープは約0.8ポンド/吋の剥離値を持
っていた。
【0062】(3) イン−ライン塗工した(ILC)フィルム
のマイグレーションと再接着力の試験値は30日後のもの
である。
【0063】表3に示されるように、種々の水性のシリ
コーン熱硬化性樹脂組成物はいずれも本発明の範囲に属
する。注目すべきことに、これらの各種の水性の熱硬化
性シリコーン樹脂組成物に対する最良の結果が、いずれ
も塗工組成物をイン−ラインで塗工した時に起こってい
る。
【0064】以上の如く本発明によれば、水性のシリコ
ーン樹脂組成物とグリシドキシシランを用いて被覆塗工
したポリエステルフィルムと、そのようなフィルムの塗
工方法が与えられ、これらは前述した本発明の目的、目
標、及びそれに関連する有益点を総て満足させるもので
ある。以上、本発明をその特定の具体例と一緒に記述し
てきたが、本発明の前記の記述に照らせば当該技術に熟
練した人々にとって多くの代替法、修正法、変法は自ず
から明らかである。従って、総てのそのような代替法、
修正法、変法は本発明の精神と広い範囲の中に網羅され
るのが本発明者の意図する処である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a) 延伸したポリエステルフィルム;及び b) 該フィルムの上に、該シリコーン被覆層から粘着テ
    ープを剥離するに足る有効量のシリコーンの被覆、但
    し、該シリコーン被覆は、乾燥基準で熱硬化性のシリコ
    ーン樹脂組成物と、該シリコーン被覆の全乾燥重量を基
    準として少なくとも約1重量%のグリシドキシシランか
    ら成る;以上の(a)と(b)から成るポリエステル剥離フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 該シリコーン被覆が固形分で約3重量%
    から約30重量%である請求項1記載のポリエステルフ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 該シリコーン被覆量が約0.02ポンド/
    1連から約0.10ポンド/1連の範囲にある請求項1記
    載のポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 該グリシドキシシランがシリコーン固形
    分重量の約30重量%以下の量で存在する請求項1記載
    のポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 Xがグリシドキシ基、Yがアルキレン
    基、R1、R2、R3が加水分解基を表わすものとして、
    該グリシドキシシランが式X−Y−Si−R1,R2,R3
    よって表わされる請求項1記載のポリエステルフィル
    ム。
  6. 【請求項6】 該グリシドキシシランがグリシドキシア
    ルキルトリアルコキシシラン又はグリシドキシアルキル
    トリアセトキシシランのクラスから選ばれる請求項5記
    載のポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】a) ポリエステルフィルムを成型し; b) 該ポリエステルフィルムを延伸し; c) イン−ラインで該フィルムを、粘着テープを剥離す
    るに足る有効量の被覆塗料、該被覆塗料は水性の熱硬化
    性のシリコーン樹脂と該シリコーンの固形分重量を基準
    として少なくとも1.0重量%のグリシドキシシランか
    ら成る;を用いて被覆し; d) 該被覆物を乾燥し;そして e) 該被覆したフィルムをヒートセッティングする; ことから成るフィルムの被覆方法。
  8. 【請求項8】 該シリコーン被覆が固形分として約3重
    量%から約30重量%である請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 該乾燥したシリコーンの被覆量が、約
    0.02ポンド/1連から約0.10ポンド/1連である請
    求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 該グリシドキシシランがシリコーン固
    形分の約30重量%以下の量で存在する請求項7記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 Xがグリシドキシ基、Yがアルキレン
    基、R1、R2、R3が加水分解基を表わすものとして、
    該グリシドキシシランが式X−Y−Si−R1,R2,R3
    よって表わされる請求項7記載の方法。
  12. 【請求項12】 該グリシドキシシランがグリシドキシ
    アルキルトリアルコキシシラン又はグリシドキシアルキ
    ルトリアセトキシシランのクラスから選ばれる請求項1
    1記載の方法。
  13. 【請求項13】 該乾燥段階が終わった後に、段階(b)
    の延伸方向に対して直角方向に該ポリエステルフィルム
    を延伸する更に追加の段階が行なわれる請求項7記載の
    方法。
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