JP2000186247A - 剥離基材用アンダーコート剤および剥離基材 - Google Patents

剥離基材用アンダーコート剤および剥離基材

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JP2000186247A JP10364789A JP36478998A JP2000186247A JP 2000186247 A JP2000186247 A JP 2000186247A JP 10364789 A JP10364789 A JP 10364789A JP 36478998 A JP36478998 A JP 36478998A JP 2000186247 A JP2000186247 A JP 2000186247A
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博史 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材として樹脂フィルム等を使用し、かつ剥
離剤として紫外線硬化型シリコーンを用いた場合にも、
優れたシリコーン硬化性、密着性を有し、しかも経時的
にも安定な剥離性能を発揮する剥離基剤を提供するこ
と。 【解決手段】 基材と剥離層を有する剥離基材の中間層
に、ポリエステル樹脂を用いた剥離基材用アンダーコー
ト剤を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル樹脂
を用いた剥離基材用アンダーコート剤および当該アンダ
ーコート剤層を中間層に有する剥離基材に関する。本発
明の剥離基材は、たとえば、剥離紙、離型紙、粘着テー
プ、剥離フィルム等として利用できる。特に、合成紙や
樹脂フィルム等の剥離性硬化皮膜を形成し難い基材への
適用が有用である。
【0002】
【従来の技術】剥離基材は基材上に剥離層を形成したも
のであり、基材としては、従来、ポリエチレンラミネー
ト紙やグラシン紙が使用されていた。近年では、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート
などを原料とした樹脂フィルムが一般に幅広く利用され
てきており、その高い経済的利点から産業界で欠く事の
できない地位を占めてきている。これら樹脂フィルムは
紙と違って、機械的強度、透明性、寸法安定性、平滑性
などの点で特性を有し、剥離基材としてもその使用量は
年々増加傾向にある。
【0003】また、剥離層を形成する材料としては、一
般に剥離性硬化皮膜形成性シリコーンが用いられてい
る。剥離性硬化皮膜形成性シリコーンは、その低表面エ
ネルギーに起因する優れた剥離効果を有するが、その一
方で、被塗布基材の種類を制約している。たとえば、従
来より被塗布基材として使用されているグラシン紙等の
紙基材は、塗布した剥離性硬化皮膜形成性シリコーン材
料の一部を吸収するため、見かけ上の密着が可能である
が、近年使用量が増加傾向にある樹脂フィルム基材は、
剥離性硬化皮膜形成性シリコーン材料を吸収しないた
め、紙基材のようなアンカー効果はない。
【0004】このような状況下、基材として樹脂フィル
ムを用いる場合には、樹脂フィルム表面をコロナ処理し
た上でエポキシ系のシランカップリング剤を添加した低
架橋密度の剥離性硬化皮膜形成性シリコーンを用いる必
要があった。しかしながら、このような処方では剥離性
硬化皮膜形成性シリコーンの架橋密度が低下して、シリ
コーンからなる剥離層の耐薬品性、耐溶剤性が低下し、
また剥離層に塗布される粘着剤にシリコーン中の低分子
量物が移行しやすくなる。また、剥離層が吸湿性となる
ため、経時的に樹脂フィルムとの密着性、剥離性能が大
きく変化してしまう欠点につながる。コロナ処理による
表面改質法に関しても一般的な方法では、剥離性硬化皮
膜形成性シリコーンの適応範囲が狭いこと、表面改質効
果の経時での劣化が大きく工程管理が難しいことから、
広範囲な剥離性硬化皮膜形成性シリコーンに対する十分
な効果は得られていない。
【0005】また、樹脂フィルムは熱の影響を受けやす
いことから、樹脂フィルムが基材として用いられる場合
には、剥離性硬化皮膜形成性シリコーンとして主に紫外
線硬化型シリコーンが使用される場合が多い。紫外線硬
化システムは、省エネルギーで、設備コストが安価なこ
と、設置スペースが狭くても対応可能なこと、さらには
環境に優しい硬化システムであること等の特徴からも関
心が高く、今後多方面への使用が期待されている。特
に、紫外線カチオン硬化型シリコーンは空気中の酸素に
よる硬化阻害が全くないため、硬化雰囲気を不活性ガス
で置換する必要がなく利点も多い。しかしながら、樹脂
フィルムには、通常、界面活性物質等の硬化阻害の原因
となる添加物が内添されている場合が多いため、樹脂フ
ィルム上に直接に紫外線カチオン硬化型シリコーンを塗
布しても十分な硬化が得られない場合がある。近年では
紙に代わる合成紙が紙と樹脂フィルムの長所を兼ね備え
た新しい基材として注目ざれてきてさまざまな用途で使
用されてきているが、合成紙の場合も、原料の一部に界
面活性物質等の添加物を含むため紫外線カチオン硬化型
シリコーンの硬化阻害を引き起こし、一般の合成紙も剥
離基材の被塗布基材に直接使用できないのが現状であ
る。
【0006】また、紙を基材とする剥離基材には、基材
と剥離層の中間層に、ポリビニルアルコール系樹脂やア
クリル系樹脂からなるアンダーコート剤を設けることに
より、基材と剥離層の密着を向上させている場合もある
が、樹脂フィルムを基材とする剥離基材に前記アンダー
コート剤を用いてもアンダーコート剤と樹脂フィルムと
の密着が悪く十分なアンカー効果はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基材として
樹脂フィルム等を使用し、かつ剥離剤として紫外線硬化
型シリコーンを用いた場合にも、優れたシリコーン硬化
性、密着性を有し、しかも経時的にも安定な剥離性能を
発揮する剥離基剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成すべく鋭意検討を重ねた結果、基材と剥離層の中間
層として、ポリエステル樹脂からなるアンダーコート層
を設けることにより、前記課題を解決できることを見出
し、本発明を解決するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、基材と剥離層を有す
る剥離基材の中間層に適用されるポリエステル樹脂を用
いた剥離基材用アンダーコート剤;基材が、合成紙また
は樹脂フィルムである前記剥離基材用アンダーコート
剤;剥離層が、紫外線硬化型シリコーンである前記剥離
基材用アンダーコート剤;さらには基材に、前記剥離基
材用アンダーコート剤層、ついで剥離層を設けてなる剥
離基材、に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の剥離基材用アンダーコー
ト剤として用いるポリエステル樹脂は、多塩基酸成分と
ポリオール成分を重縮合して得られる各種のものを使用
できる。
【0011】多塩基酸成分としては、各種のものを使用
でき、たとえば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸またはこれ
らの酸無水物もしくはテレフタル酸ジメチル等の反応性
誘導体等の芳香族二塩基酸類;コハク酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバチン酸、ドデカンジカルボン酸等の
脂肪族二塩基酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸,ヘキサヒドロ無水フタル酸等の脂環族二塩基酸;無
水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等があげられ
る。これら各種の多塩基酸は1種または2種以上を使用
できるが、芳香族ジカルボン酸を多塩基酸成分の50モ
ル%以上使用するのが樹脂のガラス転移温度を調節する
上では好ましい。
【0012】一方、ポリオール成分としては、各種のも
のを使用でき、たとえば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコ−ル、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、ジプロピレングリコール、シクロヘキ
サンジメタノール等があげられる。また、3価以上のポ
リオールを使用することも任意であるが、ポリオール成
分中30モル%以下とするのが好ましい。30モル%を
超えて使用すると加工性が低下する傾向がある。3価以
上のポリオールとしては、トリメチロールプロパン、ト
リメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル等があげられる。
【0013】本発明のポリエステル樹脂の数平均分子量
は特に制限されないが、5000〜50000程度のも
のが好ましい。数平均分子量の下限は塗膜が脆弱するこ
とを考慮し、上限は塗工適性が低下することを考慮した
ものであり、これらの点から数平均分子量の下限は80
00以上であり、上限は30000以下のものがより好
ましい。また、ポリエステル樹脂を塗工した基材の耐ブ
ロッキング性、柔軟性保持の点を考慮すれば、ポリエス
テル樹脂のガラス転移温度は、0℃〜80℃となるよう
に多塩基酸成分およびポリオール成分を適宜に選択して
使用するのが好ましい。
【0014】本発明のポリエステル樹脂の製造方法は、
通常のエステル化反応、すなわち重縮合反応によればよ
く、反応は常圧、減圧のいずれでもよい。また、分子量
の調節は、適宜に減圧状態を調製して行えばよく、さら
に、重縮合反応後に無水フタル酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
無水マレイン酸、無水コハク酸の酸無水物による付加反
応等の工程を行ってもよい。
【0015】ポリエステル樹脂は通常、溶剤に溶解し、
樹脂溶液としたものアンダーコート剤として使用する。
溶剤としてはポリエステル樹脂を希釈可能な溶剤で、被
塗布基材に影響を与えないものであれば何ら制限なく使
用できる。たとえば、トルエン、キシレン、ソルベッソ
#100(エクソン社製)、ソルベッソ#150(エク
ソン社製)等の芳香族炭化水素系;ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素系;酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸
アミル、ぎ酸エチル、プロピオン酸ブチル、メトキシプ
ロピルアセテート等のエステル系;メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、2−エチルヘキサノ
ール、エチレングリコール、メトキシプロパノール等の
アルコール系;アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系;ジ
オキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の
エーテル系;セロソルブアセテート、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系の各種溶剤があ
げられる。なかでも、乾燥性の良いトルエン、酢酸エチ
ル、低級アルコール、アセトン、メチルエチルケトンな
どが好ましい。なお、樹脂溶液の樹脂固形分濃度は通常
70重量%以下程度、好ましくは60重量%以下であ
る。70重量%を超えるばあいには高粘度で取り扱いが
困難となる場合が生じる。
【0016】かかる本発明のポリエステル樹脂はアンダ
ーコート剤として使用され、剥離基材において基材と剥
離層の中間層を形成する。通常、剥離基材は、基材にア
ンダーコート剤を塗布し、次いで、形成されたアンダー
コート層上に剥離剤を塗布し、剥離層を形成することに
より作製される。
【0017】剥離基材に使用される基材としては、各種
のものを使用でき、たとえば、ポリエチレンラミネート
紙やグラシン紙等の紙基材、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート等を原料とした樹脂
フィルム、さらにはポリプロピレンなどを原料にした合
成紙等があげられる。特に本発明のアンダーコート剤
は、剥離基材として、樹脂フィルムや合成紙を使用した
場合に有用である。
【0018】また、剥離層を形成する剥離剤としては、
各種のものを特に制限なく使用できる。一般的には、剥
離性硬化皮膜形成性シリコーンが使用される。特に、ア
ンダーコート層を形成するポリエステル樹脂の耐溶剤性
を考慮したり、また基剤として樹脂フィルム等の耐熱性
の弱いものを使用する場合には、紫外線硬化型の剥離性
硬化皮膜形成性シリコーンが好ましい。さらには空気中
でも安定した硬化が期待できるカチオンタイプの紫外線
硬化型剥離性硬化皮膜形成性シリコーンがより好まし
い。このような紫外線カチオン硬化型シリコーンとして
は、たとえば、「シリコリース KF−UV205」
(荒川化学工業株式会社製、商品名)などが好ましい。
【0019】なお、アンダーコート剤の塗布方法として
は特に限定されず、ワイヤーバー、ブレードコーター、
エアナイフコーター、ロールコーター等を採用でき、ま
た乾燥はオーブン、ドラムドライヤー等の公知の乾燥装
置を採用できる。また、剥離剤の塗布方法もアンダーコ
ート剤の塗布方法と同様の方法を適宜に選択でき、同様
の乾燥方法を採用できる。紫外線により硬化させる場合
には、必要に応じて紫外線硬化前にオーブン、ドラムド
ライヤー等の公知の乾燥装置による乾燥工程を導入する
ことも何ら問題ない。
【0020】
【発明の効果】本発明のポリエステル樹脂からなるアン
ダーコート層を基材と剥離層の中間層に設けた剥離基材
は、基材として樹脂フィルムを使用し、かつ剥離剤とし
て紫外線硬化型シリコーンを用いた場合にも、剥離基材
は優れたシリコーン硬化性、密着性を有し、しかも経時
的にも安定な剥離性能を発揮する。
【0021】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
具体的に説明する。なお、各例中、部および%は特記な
し限り重量基準である。
【0022】実施例1 ポリエステルフィルム「ルミラー#25Sタイプ」(東
レ株式会社製)に、ポリエステル樹脂(多塩基酸成分に
イソフタル酸/テレフタル酸ジメチル/セバチン酸=5
0/30/20(モル%比)、ポリオール成分にネオペ
ンチルグリコール/エチレングリコール/シクロヘキサ
ンジメタノール=45/30/25(モル%比)、数平
均分子量20000、ガラス転移温度40℃)をトルエ
ン/メチルエチルケトン=50/50(%比)の溶剤で
固形分40%に調製したアンダーコート剤を、樹脂分で
1.0g/mになるよう塗布し、100℃で20秒熱
処理をした。ついで、紫外線カチオン硬化型剥離性硬化
皮膜形成性シリコーンとして、エポキシ官能基を有する
オルガノポリシロキサン「シリコリース KF−UV2
05」(荒川化学工業株式会社製、商品名)100重量
部に対しカチオン触媒として「シリコリース UV CA
TA211」(ローディア社製、商品名)2.5重量部
を添加して調製した剥離剤を0.9g/m塗工し、紫
外線を照射し硬化させ剥離基材を作製した。
【0023】実施例2 実施例1において、ポリエステル樹脂を、多塩基酸成分
にイソフタル酸/テレフタル酸ジメチル/セバチン酸=
42/48/10(モル%比)、ポリオール成分にネオ
ペンチルグリコール/エチレングリコール=20/80
(モル%比)で、数平均分子量25000、ガラス転移
温度50℃のものに変えた以外は実施例1と同様にして
剥離基材を得た。
【0024】実施例3 実施例1において、被塗布基材をポリプロピレンを主原
料に用いた合成紙「ユポ SGS」(王子油化合成紙株
式会社製)に変えた以外は実施例1と同様にして剥離基
材を得た。
【0025】比較例1 実施例1において、ポリエステル樹脂を塗布せず、直接
被塗布基材に剥離剤を塗布した以外は実施例1と同様に
して剥離基材を作製した。
【0026】比較例2 実施例3において、ポリエステル樹脂を塗布せず、直接
被塗布基材に剥離剤を塗布した以外は実施例1と同様に
して剥離基材を作製した。
【0027】比較例3 実施例1において、被塗布基材を表面にコロナ処理を施
したポリエステルフィルムに変え、直接当該被塗布基材
に剥離剤を塗布した以外は実施例1と同様にして剥離基
材を作製した。
【0028】実施例1〜3および比較例1〜3で得られ
た剥離フィルムについて以下の試験を行なった。その結
果を表1および表2に示す。
【0029】(シリコーン硬化性)剥離フィルムを作製
直後、および気温50℃、湿度90%の条件下で1週間
放置した後の、剥離フィルムの硬化皮膜表面を指で10
回強く擦り、以下の基準で判断した。作成直後の結果を
表1に、1週間放置後の結果を表2に示す。 ○:スミヤーおよびラブオフも生じない。 △:やや表面に影響を受ける、或いはシリコーンが少し
剥がれてくる。 ×:スミヤーまたはラブオフが明らかに生じている。
【0030】(剥離力)作製した剥離フィルムの硬化皮
膜表面に、アクリル系溶剤型接着剤として「オリバイン
BPS−8170」(東洋インキ製造株式会社製、商品
名)またはアクリル系エマルジョン型粘着剤として「オ
リバインBPW−5526」(東洋インキ製造株式会社
製、商品名)を塗布し110℃で60秒熱処理した。つ
いで、この処理表面に上質紙を貼り合わせ、25℃で2
0g/cmの荷重下に15時間および1週間保存し
た。これを50mm幅に切り、引張試験機を用いて18
0℃の角度で剥離速度0.3m/min.、および50
m/min.で貼り合わせた上紙を引っ張り、剥離する
のに要する力(g/50mm)を測定した。15時間保
存後の結果を表1に、1週間保存後の結果を表2に示
す。
【0031】(残留接着率)作製した剥離フィルムの硬
化皮膜表面に、「ポリエステル粘着テープ No.31
B」(日東電工株式会社製、商品名)を貼り合わせ、7
0℃で25g/cm 荷重下に15時間および1週間保
存した。保存後、テープを剥がしてステンレス板(JI
S C2107)に2kgのゴムローラーで貼り付け
た。ついで、このテープをSUS板から180℃の角度
で剥離速度0.3m/min.で引っ張り、剥離するの
に要する力(g/25mm)を測定した。ブランクとし
て、直接テープをSUS板に張り合わせ同様の条件で剥
がした時の剥離力を測定し、前者の剥離力の後者の剥離
力に対する割合(%)を残留接着率として求める。この
値は、大きいほどシリコーン未硬化の部分が少なく、粘
着剤にシリコーンが移行することによってテープの粘着
力が低下していないことを表すものである。15時間保
存後の結果を表1に、1週間保存後の結果を表2に示
す。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】この結果より、ポリエステル樹脂をアンダ
ーコート剤として使用した本発明の剥離フィルムは、剥
離性硬化皮膜形成性シリコーンに対して優れた密着性、
硬化性、経時的にも安定した剥離力を発揮することが確
認された。なお、比較例2については、シリコーンが十
分硬化しなかったため、剥離力および残留接着率の測定
は実施しなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 D D21H 27/00 D21H 27/00 A // C09J 7/02 C09J 7/02 Z Fターム(参考) 4F100 AK01A AK41B AK41J AK52C AL01 BA03 BA07 BA10A BA10C CC00B DG10A EJ65B GB90 JB12 JB14C JK06 JL14C 4J004 AA10 AB01 CA02 CA04 CA06 CB02 CC02 CC03 CD06 DA04 DB03 DB04 4J038 DD061 DD071 DD081 DD131 DD141 MA07 MA09 NA02 NA12 PB03 PC08 PC10 4L055 AG82 AG86 AH38 AJ02 BE09 FA30 GA43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と剥離層を有する剥離基材の中間層
    に適用されるポリエステル樹脂を用いた剥離基材用アン
    ダーコート剤。
  2. 【請求項2】 基材が、合成紙または樹脂フィルムであ
    る請求項1記載の剥離基材用アンダーコート剤。
  3. 【請求項3】 剥離層が、紫外線硬化型シリコーンであ
    る請求項1または2記載の剥離基材用アンダーコート
    剤。
  4. 【請求項4】 基材に、請求項1〜3のいずれかに記載
    の剥離基材用アンダーコート剤層、ついで剥離層を設け
    てなる剥離基材。
JP10364789A 1998-12-22 1998-12-22 剥離基材用アンダーコート剤および剥離基材 Withdrawn JP2000186247A (ja)

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