JP2691253B2 - シリコーン系剥離剤並びに粘着部材及びセパレータ - Google Patents

シリコーン系剥離剤並びに粘着部材及びセパレータ

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JP2691253B2 JP1119060A JP11906089A JP2691253B2 JP 2691253 B2 JP2691253 B2 JP 2691253B2 JP 1119060 A JP1119060 A JP 1119060A JP 11906089 A JP11906089 A JP 11906089A JP 2691253 B2 JP2691253 B2 JP 2691253B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガラス転移点が50℃以上の重合体ブロック
を有するポリシロキサン系ブロック共重合体を用いてな
り、油性インキ印字性、剥離・接着バランスに優れる皮
膜を形成するシリコーン系剥離剤、並びにかかる皮膜を
有する粘着部材及びセパレータに関する。
従来の技術及び課題 宛名書き等の必要から印字可能な皮膜を形成する剥離
剤が求められている。
従来、油性インキ印字性の皮膜を形成するシリコーン
系剥離剤としては、特殊なポリシロキサンに微粉末シリ
カやエチルセルロースを配合したものが提案されていた
(特開昭59−126475号公報、同59−147048号公報)。
しかしながら、硬化性に劣り、形成皮膜の被着体に対
する剥離と接着のバランスに劣る問題点、剥離剤の粘度
や均質性を確保するため有機溶媒を用いた液として調製
する必要のある問題点があった。粘着テープやセパレー
タ等の剥離剤による処理は、粘着面よりの剥離を容易と
することが本来の目的であるから、巻回処理等を不能に
する剥離・接着バランスの不良は、根本的な要求性能の
欠落ともいえる。また、環境衛生性や火災に対する安全
性などの点では無溶剤で塗工できて有機溶剤の使用を回
避できることが望ましい。
無溶剤塗工の可能なシリコーン系剥離剤については、
分子中にエポキシ基官能性成分を含有するポリオルガノ
シロキサンにオニウム塩系硬化触媒を配合したものが提
案されていた(特開昭56−38350号公報、同60−47064号
公報)。これは、紫外線による硬化が可能で省エネルギ
ー性や皮膜形成の効率性などの利点も有している。
しかしながら、その形成皮膜は油性インキを弾き、印
字性に乏しい問題点、オニウム塩系硬化触媒の相溶不良
で硬化が不充分となりやすく、実用的レベルまで硬化さ
せるには多くの紫外線照射量を要する問題点、その場合
でも形成皮膜の剥離特性がバラツキやすく、これに接着
される粘着面が汚染されて接着力が低下する問題点など
があった。
本発明者らが属するグループは先に、前記の課題を克
服すべく開発したシリコーン系剥離剤を提案した(特願
昭62−235094号)。これは、分子中にエポキシ基官能性
成分とポリエーテル・ポリメチレン成分を含有するポリ
オルガノシロキサンを用いたもので、紫外線による硬化
性に優れ、油性インキ印字性を有して無溶剤塗工が可能
なものである。
本発明は、上記した硬化性や無溶剤塗工性等を満足さ
せつつ、さらに油性インキ印字性に優れるものの開発を
課題とする。
課題を解決するための手段 本発明は、ガラス転移点が50℃以上の重合体ブロック
とポリオルガノシロキサンブロックからなるブロック共
重合体を用いることにより、上記の課題を克服したもの
である。
すなわち、本発明は、ガラス転移点が50℃以上の重合
体ブロックA、及び一般式: Si(R2)−O(ただし、Rは炭素数1〜20のアルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、又はアラルキル
基である。)で表される構造単位を有するボリオルガノ
シロキサンブロックBからなるA−B型又は/及び(A
−B)nX型のブロック共重合体(ただし、前記のはカ
ップリング数、Xはカップリング剤残基である。)と、
エポキシ系官能基を有する単量体と、オニウム塩系硬化
触媒とからなることを特徴とするシリコーン系剥離剤、
並びに 支持基材の片面に前記のシリコーン系剥離剤からなる
皮膜を有し、他面に粘着層を有することを特徴とする粘
着部材、及び 支持基材の片面又は両面に前記のシリコーン系剥離剤
からなる皮膜を有することを特徴とするセパレータを提
供するものである。
作用 上記のブロック共重合体は、重合体ブロックAに基づ
いてエポキシ系官能基を有する単量体との相溶性、被処
理体に対する密着力、油性インキのヌレ性に優れる。ま
た、ポリオルガノシロキサンブロックBに基づいて剥離
性能に優れる。一方、エポキシ系官能基を有する単量体
は、オニウム塩系硬化触媒による紫外線硬化性ないし加
熱硬化性を示し、この架橋剤としてのほか希釈剤として
機能し、無溶剤塗工性を高めると共に、油性インキのヌ
レ性にも寄与する。
前記の結果、安全性に優れて良好な硬化性を示し、剥
離特性、粘着面の非汚染性ないし接着力維持性、油性イ
ンキ印字性に優れる皮膜を形成する無溶剤塗工が可能
で、紫外線又は熱で硬化するシリコーン系剥離剤が得ら
れる。
発明の構成要素の例示 本発明において用いられるブロック共重合体は、重合
体ブロックAと、ポリオルガノシロキサンブロックBか
らなるA−B型又は/及び(A−B)nX型(ただし、
はカップリング数、Xはカップリング剤残基である。)
のものである。
重合体ブロックAは、ガラス転移点が50℃以上のポリ
マで形成される。その例としては、モノビニル置換芳香
族ポリマ、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリエステルなどがあげられる。合成の容易さ、汎
用性等の点からスチレン、メチルスチレン、ビニルトル
エン、ビニルキシレン等を成分とするモノビニル置換芳
香族ポリマが好ましい。
重合体ブロックAの分子量は、GPC(ゲルパーミェー
ションクロマトグラフィー)によるポリスチレン換算の
数平均分子量に基づいて、3,000〜300,000が適当であ
る。その数平均分子量が3,000未満では、形成皮膜の被
処理体に対する密着力に乏しく、これに接着される粘着
面に移着して接着力を低下させやすくなり、300,000を
超えると他成分との混和性に乏しくなる。
ポリオルガノシロキサンブロックBは、一般式Si
(R2)−Oで表される構造単位からなる。式中、Rは
炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基、又はアラルキル基である。入手の容易さや剥離性
能の点よりRがメチル基のものが好ましい。
ポリオルガノシロキサンブロックBの分子量は、GPC
によるポリスチレン換算の数平均分子量に基づき1,000
〜300,000が適当である。その数平均分子量が1,000未満
では、形成皮膜が剥離性能に乏しいし、300,000を超え
ると他成分との混和性に乏しくなる。
ブロック共重合体における重合体ブロックAとポルオ
ルガノシロキサンブロックBの組成比は、A/Bに基づき
5〜95重量%が適当である。その組成比が5重量%未満
では、形成皮膜の被処理体に対する密着力に乏しいし、
95重量%を超えると形成皮膜が剥離性能に乏しくなる。
用いるブロック共重合体は、1種又は2種以上のA−
B型ないし(A−B)nX型のもの、又はこれらの混合物
である。A−B型ブロック共重合体の合成は、例えばリ
ビングアニオン重合法により行うことができる。すなわ
ち、ブチルリチウムの如き有機リチウムを開始剤として
先ず、重合体ブロックAとなるポリマを形成し、ついで
オルガノキシキッサンを添加してポリオルガノシロキサ
ンブロックBを機ポリマAに付加形成する方法である。
一方、(A−B)nX型ブロック共重合体の合成は例え
ば、ハロゲン化アルケニル化合物を用いて、前記のA−
B型ブロック共重合体の分子末端にアルケニル基を導入
し、これを≡Si−H基を2個以上有するシラン系ないし
シロキサン系カップリングする方法、あるいはA−B型
ブロック共重合体のリビング活性体に、ハロゲン基を2
個以上有するカップリング剤をカップリング剤を作用さ
せてカップリングする方法などにより行うこおができ
る。その場合、A−B型ブロック共重合体単位のカップ
リング数nは、2〜6とすることが適当である。そのカ
ップリング数が6を超えると、得られる剥離剤の粘度が
高くなり無溶剤塗工が困難になる。
本発明において用いられるエポキシ系官能基を有する
単量体は、1個又は2個以上のエポキシ系官能基を有す
る化合物である。その例としては、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル: グリセリンジグリシジルエーテル: ビニルシクロヘキセンジオキサイド: リモネンジオキサイド: 3,4エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポキ
シシクロヘキシルカルボキシレート: ビス−(6−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシル)
アジペート: などがあげられる。
用いるエポキシ系官能基を有する単量体は、1種でも
よいし、2種以上でもよい。配合量はブロック共重合体
100重量部あたり10〜10,000重量部が適当であり、就中5
0〜2,000重量部が好ましい。その配合量が10重量部未満
では得られる剥離剤の粘度が高くて無溶剤塗工が困難に
なるし、10,000重量部を超えると形成皮膜が剥離性能に
乏しくなる。
本発明においてオニウム塩系硬化触媒としては公知の
ものを用いうる。その例としては、 式 ArN2 +Z-、R3S+Z-、R2I+Z- (ただし、Arはアリール基、Rはアルキル基又はアリー
ル基、Z-はBF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、SbCl6 -、HS
O4 -、ClO4 -の如き非塩基性かつ非求核性の陰イオンであ
る。) で表されるようなジアゾニウム塩、スルホニウム塩、ヨ
ードニウム塩などがあげられる。
オニウム塩系硬化触媒の配合量は、得られる剥離剤に
おける含有量に基づいて0.1〜20重量%が適当であり、
就中0.5〜10重量%が好ましい。その含有量が0.1重量%
未満では硬化性に乏しいし、20重量%を超えると寄与度
に乏しくなるほか、剥離性能が阻害されるおそれがあっ
て好ましくない。
なお上記では、無溶剤塗工が可能な剥離剤について説
明したが、本発明では溶剤による溶液タイプ、水系や非
水系の分散系タイプとして調製することもできる。その
場合、懇話性や粘度に基づく使用成分等の制約が緩和さ
れ、より広い範囲で使用成分や配合割合を選択すること
ができる。例えば、重合体ブロックA、ポリオルガノシ
ロキサンブロックBの数平均分子量が約80万程度のブロ
ック共重合体、カップリング数20程度までの(A−B)
nX型ブロック共重合体の使用が可能になる。また、エポ
キシ系官能基を有する単量体の配合量をブロック共重合
体100重量部あたり1重量部程度まで減らすことができ
る。
本発明のシリコーン系剥離剤は、公知の方法で適用す
ることができる。従って例えば、ロールコータやキスコ
ータ、スロットダイコータやあクイズコータ等を用いた
適宜な塗工手段で被処理体に剥離剤を0.01〜10g/m2、就
中0.1〜5g/m2塗工し、ついで塗工層を必要に応じ乾燥
し、硬化処理することによりい皮膜を形成することがで
きる。硬化処理は加熱処理方式及び紫外線照射処理方式
をとりうる。紫外線照射による硬化処理方式が省エネル
ギー性や皮膜形成の効率性、被処理体に耐熱性が要求さ
れないことなどによる適用対象の非制約性等の点より好
ましい。紫外線照射による硬化処理は、高圧水銀ランプ
やメタルハライドランプなどの適宜な紫外線源を用いて
行うことができる。なお、加熱処理方式の場合、60〜20
0℃の加熱温度が一般的である。
本発明のシリコーン系剥離剤は、例えばセパレータの
形成や、粘着テープ等の粘着部材における背面処理な
ど、粘着面に接着され、その粘着面より容易に剥離でき
ることが望まれる用途などに好ましく用いられる。
本発明の粘着部材は、前記の剥離剤からなる皮膜を支
持基材の片面に設け、他面に粘着層を設けたものであ
る。また、セパレータは、かかる皮膜をを支持基材の片
面又は両面に設けたものである。用いる支持部材につい
ては特に限定はない。一般には、紙、プラスチックラミ
ネート紙、布、プラスチックフィルム、金属箔、発泡体
などが用いられる。なお、粘着部材の形成は、予め剥離
剤の皮膜を設けた支持基材の他面に粘着剤を付設する方
法など、公知の方法で行ってもよい。
発明の効果 本発明のシリコーン系剥離剤は、ガラス転移点が50℃
以上の重合体ブロックを有するポリシロキサン系ブロッ
ク共重合体の、エポキシ系官能基を有する単量体と、オ
ニウム塩系硬化触媒からなるので、無溶剤塗工が可能な
紫外線硬化型のものとして調製することでき、その硬化
性に優れている。
また、形成皮膜は、良好な油性インキ印字性を有し、
被着体に体る剥離と接着のバランスに優れている。
実施例 参考例1 ブレイクシール法による操作で、高真空にした反応槽
にsec−ブチルリチウムの4.0ミリモルベンゼン溶液200
部(重量部、以下同じ)と、精製スチレン18分を入れ、
氷水浴中で30分間撹拌してスチレンのリビングポリマを
形成したのち、その反応液に精製ヘキサメチルシクロト
リシロキサン7.6部、及び精製テトラヒドロフラン200部
を添加し、20℃で24時間撹拌してポリスチレン・ポリジ
メチルシロキサンブロック共重合体を得た。なお、リビ
ングポリマの失活は湿気を導入することにより行った。
前記のブロック共重合体をGPC分析、1H−NMR分析した
結果、その数平均分子量はポリスチレンブロック4500、
ポリジメチルシロキサンブロック1900であった。
参考例2 参考例1に準じて得たポリスチレン・ポリジメチルシ
ロキサンブロック共重合体のリビングポリマ含有液に、
ジメチルビニルクロロシラン0.48部を滴下して末端にビ
ニル基を導入したのち、末端ビニル基と当量の≡Si−H
基となる割居合で1,1,3,3テトラメチルジシロキサンを
添加し、白金触媒の存在下(1000ppm)、80℃で30時間
撹拌し、カップリングさせた。
前記により、数平均分子量が4500のポリスチレンブロ
ックと、4000のポリジメチルシロキサンブロックからな
るポリスチレン・ポリジメチルシロキサン・ポリスチレ
ンブロック共重合体を得た。
参考例3 参考例1に準じ、精製スチレン60部及び精製へキサメ
チルシクロトリシロキサン60部を用いてポリスチレン・
ポリジメチルシロキサンブロック共重合体を調製したの
ち、参考例2に準じてカップリングさせた。
前記により、数平均分子量が15000のポリスチレンブ
ロックと、15000のポリジメチルシロキサンブロックか
らなるポリスチレン・ポリジメチルシロキサンブロック
共重合体60部、及び数平均分子量が15000のポリスチレ
ンブロックと、30000のポリジメチルシロキサンブロッ
クからなるポリスチレン・ポリジメチルシロキサン・ポ
リスチレンブロック共重合体40部の混合物を得た。
参考例4 ブレイクシール法による操作で、高真空にした反応槽
にsec−ブチルリチウムの4.0ミリモルベンゼン溶液500
部と、精製スチレン120分を入れ、氷水浴中で30分間撹
拌してスチレンのリビングポリマを形成したのち、その
反応液に精製ヘキサメチルシクロトリシロキサン120
部、及び精製テトラヒドロフラン200部を添加し、20℃2
4時間撹拌してポリスチレン・ポリジメチルシロキサン
ブロック共重合体を調製したのち、参考例2に準じてカ
ップリングさせた。
前記により、数平均分子量が30000のポリスチレンブ
ロックと、30000のポリジメチルシロキサンブロックか
らなるポリスチレン・ポリジメチルシロキサンブロック
共重合体30部、及び数平均分子量が30000のポリスチレ
ンブロックと、60000のポリジメチルシロキサンブロッ
クからなるポリスチレン・ポリジメチルシロキサン・ポ
リスチレンブロック共重合体20部の混合物を得た。
実施例1 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エ
ポキシシクロヘキシルカルボキシレート85部に、スルホ
ニウム塩系硬化触媒5部を添加して撹拌したのち、参考
例1で得たポリスチレン・ポリジメチルシロキサンブロ
ック共重合体10部を添加して均一に混合し、無溶剤塗工
型の本発明の剥離剤を得た。
前記の剥離剤をスクイズコータにより、厚さ50μmの
ポリエステルフィルムに塗工量が1.0g/m2となるように
塗工し、ついで高圧水銀ランプを設置した紫外線照射装
置を用いて剥離剤塗工面を1ジュール/cm2の照射条件で
硬化処理しい、セパレータを得た。
実施例2 スルホニウム塩系硬化触媒に熱反応型のものを用いて
実施例1に準じ無溶剤塗工型の本発明の剥離剤を得、そ
の塗工層を100℃で10分間加熱してセパレータを得た。
実施例3 参考例1で得たポリスチレン・ポリジメチルシロキサ
ンブロック共重合体に代えて、参考例2で得たポリスチ
レン・ポリジメチルシロキサン・ポリスチレンブロック
共重合体を用いたほかは実施例1に準じ無溶剤塗工型の
本発明の剥離剤を得、これを用いてセパレータを得た。
実施例4 参考例1で得たポリスチレン・ポリジメチルシロキサ
ンブロック共重合体に代えて、参考例3で得たポリスチ
レン・ポリジメチルシロキサンブロック共重合体とポリ
スチレン・ポリジメチルシロキサン・ポリスチレンブロ
ック共重合体の混合物を用いたほこは実施例1に準じ無
溶剤塗工型の本発明の剥離剤を得、これを用いてセパレ
ータを得た。
実施例5 参考例1で得たポリスチレン・ポリジメチルシロキサ
ンブロック共重合体に代えて、実施例4で得たポリスチ
レン・ポリジメチルシロキサンブロック共重合体とポリ
スチレン・ポリジメチルシロキサン・ポリスチレンブロ
ック共重合体の混合物を用いたほかは実施例1に準じ無
溶剤塗工型の本発明の剥離剤を得、これを用いてセパレ
ータを得た。
比較例1 参考例1で得たポリスチレン・ポリジメチルシロキサ
ンブロック共重合体に代えて、数平均分子量が28000の
ポリジメチルシロキサンを用いたほかは実施例1に準じ
無溶剤塗工型の剥離剤を得、これを用いてセパレータを
得た。
比較例2 市販の紫外線硬化型シリコーン系剥離剤(X−62−72
96、信越化学社製)を用いて実施例1に準じてセパレー
タを得た。
評価試験 実施例、比較例で得たセパレータについて下記の特性
を調べた。
[硬化性] セパレータにおける形成皮膜にベトツキがない場合を
○、少々ある場合を△、それ以外の場合を×として評価
した。
[印字性] 市販の油性マジックインキでセパレータの形成皮膜表
面に文字を書き、弾けのない場合を○(特に良好な場合
◎)、少々ある場合を△、それ以外の場合を×として評
価した。
[接着力] 20℃、65%R.H.下でセパレータの形成皮膜面の上に幅
19mmの市販貼着テープ(日東電工社製、ポリエステルテ
ープNo.31B)を重さ2kgのゴムローラを往復させて圧着
したのち、その粘着テープの上に70g/cm2の荷重をかけ
た状態で20℃下に48時間放置する。その後、荷重を解い
て20℃、65%R.H.下に2時間放置し、得られたものにつ
いてショッパーにより粘着テープを300mm/分の速度で引
き剥がし(180度ピール)、その剥離に要する力を求め
た(4サンプルの平均値)。
[残留接着率](粘着剤面の非汚染性) 上記接着力を測定した後の粘着テープを20℃、65%R.
H.下でステンレス板(SUS27CP)の耐水研摩紙(280番)
で充分に研摩し、これを洗浄した面に重さ2kgのゴムロ
ーラを一往復させて圧着したのち、30分間放置したもの
について上記と同様にして剥離に要する力を求めた。そ
して、得られた測定値の、前記と同様にして剥離剤の皮
膜に接触させたことがない粘着テープについて求めた測
定値に対する残留接着力の割合を残留接着率として算出
した(4サンプルの平均値)。
結果を表に示した。なお、比較例3は剥離剤で処理し
ないポリエステルフィルムの特性である。
表から明らかなように、本発明のシリコーン系剥離剤
からなる皮膜は、油性インキ印字性、粘着面等の被着体
に対する剥離と接着のバランスに優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/10 C09D 183/10 C09J 7/02 C09J 7/02 Z (56)参考文献 特開 平2−298551(JP,A) 特開 昭64−29485(JP,A) 特開 昭64−29459(JP,A) 特開 昭64−26693(JP,A) 特開 昭64−186(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス転移点が50℃以上の重合体ブロック
    A、及び一般式:Si(R2)−O(ただし、Rは炭素
    数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、アリール
    基、又はアラルキル基である。)で表される構造単位を
    有するボリオルガノシロキサンブロックBからなるA−
    B型又は/及び(A−B)nX型のブロック共重合体(た
    だし、前記のはカップリング数、Xはカップリング剤
    残基である。)と、エポキシ系官能基を有する単量体
    と、オニウム塩系硬化触媒とからなることを特徴とする
    シリコーン系剥離剤。
  2. 【請求項2】用いる(A−B)nX型ブロック共重合体に
    おけるカップリング数が2〜6である請求項1に記載
    のシリコーン系剥離剤。
  3. 【請求項3】支持基材の片面に請求項1に記載のシリコ
    ーン系剥離剤からなる皮膜を有し、他面に粘着層を有す
    ることを特徴とする粘着部材。
  4. 【請求項4】支持基材の片面又は両面に請求項1に記載
    のシリコーン系剥離剤からなる皮膜を有することを特徴
    とするセパレータ。
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