JPH05237221A - 弾球遊技機の入賞球装置 - Google Patents

弾球遊技機の入賞球装置

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JPH05237221A
JPH05237221A JP7912192A JP7912192A JPH05237221A JP H05237221 A JPH05237221 A JP H05237221A JP 7912192 A JP7912192 A JP 7912192A JP 7912192 A JP7912192 A JP 7912192A JP H05237221 A JPH05237221 A JP H05237221A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上部入賞空間から下部入賞空間に一列になっ
て落下する入賞玉が玉詰まり現象を生ずることのない弾
球遊技機の入賞球装置を提供する。 【構成】 上部入賞空間と下部入賞空間とを連通する落
下口56を有する玉転動板55の側面に、入賞玉の流下
方向に対して左右段差状となるように玉整流部材58
a,58bを設けた。 【効果】 落下口56に到達する前に、長く形成される
玉整流部材58bに入賞玉P3が当接した状態で入賞玉
P3とP4との横方向の整列状態が崩され、いずれか一
方の入賞玉P3又はP4が先に流下して縦方向に流下す
るようになり、落下口56部分を通過するときには、入
賞玉P3,P4が縦方向に並んだ状態となって流下し、
落下口56部分で入賞玉P3,P4の玉詰まり現象が生
ずることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上部入賞空間と下部入
賞空間とが玉転動板によって区画されると共に、該玉転
動板の流下端に形成され且つ受け入れられた入賞玉が前
記上部入賞空間から前記下部入賞空間に向かって一列に
なって通過する落下口を備えた弾球遊技機の入賞球装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、打玉を受け入れて入賞とする入賞
空間を玉転動板で上部入賞空間と下部入賞空間とに区画
し、受け入れられた入賞玉を玉転動板の流下端に形成さ
れた落下口を通過させて上部入賞空間から下部入賞空間
に導き、下部入賞空間に形成された特定入賞領域を含む
複数の入賞領域のいずれかに誘導する入賞球装置が多数
提案されていた。このような入賞球装置の中には、上部
入賞空間と下部入賞空間とを連通する落下口部分で入賞
玉を検出するために、あるいは上部入賞空間から下部入
賞空間への入賞玉の落下を分かり易くするために、落下
口を入賞玉が一列になって通過するように形成されたも
のがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
入賞球装置にあっては、単に落下口部分に1個の入賞玉
が通過し得る程度の穴が形成されているだけであるた
め、同時に2個の入賞玉が落下口に到達したときには、
落下口部分で玉詰まり現象が生じるという問題があっ
た。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、上部入賞空間から下部入賞空
間に一列になって落下する入賞玉が玉詰まり現象を生ず
ることのない弾球遊技機の入賞球装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、上部入賞空間と下部入賞空
間とが玉転動板によって区画されると共に、該玉転動板
の流下端に形成され且つ受け入れられた入賞玉が前記上
部入賞空間から前記下部入賞空間に向かって一列になっ
て通過する落下口を備えた入賞球装置において、前記上
部入賞空間に、前記玉転動板上を転動する入賞玉の流下
方向に対して左右段差状となるように玉整流部材を設け
たことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】玉転動板上を複数列になってほぼ同時に流下す
る入賞玉は、落下口に向かって流下することになるが、
その落下口に到達する前に、入賞玉の流下方向に対して
左右段差状に設けられる玉整流部材に当接するので、横
方向に整列して流下する入賞玉が縦方向に流下するよう
に圧力を受けることになる。このため、落下口部分に到
達するときには、入賞玉が縦方向に並んだ状態となって
流下し、落下口をスムーズに落下することになる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。まず、実施例に係る入賞球装置として
の可変入賞球装置40が応用される弾球遊技機(図示の
実施例では、パチンコ遊技機)の遊技盤1の構成につい
て図7乃至図10を参照して説明する。図7は、遊技盤
1の正面の構成を示す正面図であり、図8は、遊技盤1
の背面の構成を示す背面図であり、図9は、遊技盤1に
設けられるランプ付風車15の正面図であり、図10
は、ランプ付き風車15の断面図である。図において、
遊技盤1の前面には、ほぼ円状に区画レール2が植立さ
れ、該区画レール2の内側が遊技領域3とされている。
遊技領域3には、その中央に本実施例の要部を構成する
入賞球装置としての可変入賞球装置40が配置されてい
る。可変入賞球装置40は、遊技者にとって有利なよう
に打玉を受け入れる水平状態と遊技者にとって不利なよ
うに打玉を受け入れない起立状態とに変化可能な一対の
玉受部材45a,45bと、該玉受部材45a,45b
に受け入れられた入賞玉を流下させる入賞空間54、6
0と、該入賞空間54、60の最下方の一部に特定入賞
玉検出器85を内蔵する特定入賞領域83、及び該特定
入賞領域83の左右に形成される通常入賞領域84a,
84bと、が形成されている。なお、可変入賞球装置4
0の詳細な構成については、後に詳述する。
【0007】また、遊技領域3の下方には、複数(3
つ)の始動入賞口5、6a,6bが形成される始動入賞
口装置4が配置されている。各始動入賞口5、6a,6
bには、入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出器3
6、37a,37bが内蔵されている。また、始動入賞
口装置4の両サイド及び各入賞口間には、後述する始動
入賞時や大当り遊技状態時に表示制御されるチャッカー
ランプ7が設けられている。
【0008】上記した始動入賞口5、6a,6bに打玉
が入賞したときの遊技状態について説明すると、まず、
打玉が中央の始動入賞口5に入賞すると前記可変入賞球
装置40の玉受部材45a,45bが2回開閉動作を行
う。また、打玉が左右の始動入賞口6a,6bに入賞す
ると玉受部材45a,45bが1回開閉動作を行う。こ
の開閉動作が行われている状態を始動入賞時と表現す
る。しかして、始動入賞時の開閉動作によって可変入賞
球装置40に受け入れられた入賞玉が特定入賞領域83
に入賞して特定入賞玉検出器85をONさせると、特定
遊技状態(一般的に大当り遊技状態といわれる)にな
る。
【0009】大当り遊技状態になると、玉受部材45
a,45bが所定回数(例えば、18回)開閉動作を行
うか、又はその所定回数の開閉動作中に所定個数(例え
ば、9個)の入賞玉が発生するまでの開閉動作(以下、
開閉サイクルという)を行うようになっている。そし
て、その開閉サイクル中に受け入れられた入賞玉が再度
特定入賞領域83に導かれると、継続権が発生して当該
回の開閉サイクルを直ちに停止して次回の開閉サイクル
に移行する。このような開閉サイクルの繰り返しは、継
続権が成立していることを条件として所定回数(例え
ば、15回)行われるようになっている。このため、大
当り遊技状態になると、短時間に多量の入賞玉を獲得す
ることができる。なお、1回の開閉サイクル中に受け入
れ可能な入賞玉を検出するために、後述する入賞玉検出
器57が可変入賞球装置40内に設けられている。
【0010】遊技領域3には、上記した可変入賞球装置
40や始動入賞口装置4の他に、入賞口8a,8b、9
a,9b、風車15、サイドランプ12a,12b、ア
ウト口14、障害釘(符号なし)等が設けられている。
入賞口8a,8bは、可変入賞球装置40の左右側方に
配置され、その内部に肩ランプ10a,10bを内蔵し
ている。また、入賞口9a,9bは、始動入賞口装置4
の左右上部に配置され、その内部に袖ランプ11a,1
1bを内蔵している。この肩ランプ10a,10b及び
袖ランプ11a,11bは、遊技領域3の中央側端部に
配置されるサイドランプ12a,12bや風車のうち次
に説明するランプ付風車15と共に、始動入賞時や大当
り遊技状態時に所定の態様で表示制御されるものであ
る。また、このように表示制御されるランプ類として、
遊技領域3の外周を囲むレール飾りランプ13とパチン
コ遊技機の前面枠の上部に設けられる遊技効果ランプ3
9(図示しない;ただし図11のブロック図に表示)が
ある。上記したランプ類や遊技状態に応じた効果音を発
生するスピーカの動作については、後に詳述する。な
お、前記アウト口14は、遊技領域3の最下方に設けら
れ、入賞しなかったアウト玉を回収するようになってい
る。
【0011】ところで、上記した風車15のうち、例え
ば、可変入賞球装置40の上部左右に設けられる風車1
5は、図9及び図10に示すようなランプ付風車15と
される。このランプ付風車15の構造について簡単に説
明すると、ランプ付風車15は、前記遊技盤1の表面に
取り付けられる取付基板16を有し、該取付基板16の
中央後面に突設される軸受筒17に支持軸18が挿入さ
れ、その後端を固定リング20で形成されている。支持
軸18は、その軸受筒17に挿入される部分の上面がカ
ットされたカット面19として構成され、軸受筒17に
対して回転しないように支持される。つまり、支持軸1
8は、取付基板16に固着された状態となっている。ま
た、取付基板16の後面上下には、取付ボス21a,2
1bが突設され、該取付ボス21a,21bに図示しな
いランプが設けられるランプ基板25が取り付けられる
ようになっている。具体的には、一方の取付ボス21b
の先端に取付突起23が突設され、他方の取付ボス21
aに取付穴22が穿設され、ランプ基板25に形成され
た一方の止着穴を前記取付突起23に挿入して他方の止
着穴を取付穴22に合致させてビス24を螺着すること
により、ランプ基板25を取付ボス21a,21bに取
り付けている。なお、ランプ基板25に設けられる図示
しないランプは、取付基板16に穿設されたランプ穴3
1に臨むようになっている。
【0012】一方、前記支持軸18の取付基板16より
突出した部分には、いわゆる風車部分である回転輪26
が回転自在に設けられるが、この回転輪26は、支持軸
18の先端部分に固着される固定部材27にカラー28
を介して回転自在に遊嵌されるものである。固定部材2
7の前面には、装飾用のシールが貼付されるシール貼付
面29となっており、該シール貼付面29の前面にシー
ルに描かれた図柄を拡大するレンズ30が張り付けられ
ている。しかして、このような構成を有するランプ付風
車15においては、正面から見たときに、回転するもの
は、回転輪26だけであり、レンズ30を通して視認し
得るシール貼付面29のシールが固定した状態であるた
め、貼付されるシールに文字等の意味がある場合には、
常に遊技者にその意味を理解させることができ、装飾面
を見易くしている。なお、上記のように構成されるラン
プ付風車15は、取付基板16の左右に形成される取付
穴32にビスを差し込むことによって遊技盤1の表面に
止着されるものである。
【0013】一方、遊技盤1の裏面には、図8に示すよ
うに、入賞玉集合カバー体33が止着されている。この
入賞玉集合カバー体33は、可変入賞球装置40に入賞
した入賞玉や入賞口8a,8b、9a,9bに入賞した
入賞玉を下方に誘導する誘導径路が形成されるものであ
る。また、前記始動入賞口装置4の後面には、誘導板3
4が止着されている。この誘導板34には、その左右に
後方に向けて開口する誘導口35a,35bが形成さ
れ、始動入賞口5、6a,6bに入賞した入賞玉を誘導
口35a,35bから第2入賞玉集合空間(図示しな
い)に放出するようになっている。第2入賞玉集合空間
に放出された入賞玉によって排出される景品玉数は、第
1入賞玉集合空間(可変入賞球装置40や入賞口8a,
8b、9a,9bに入賞した入賞玉が落下する空間)に
放出された入賞玉によって排出される景品玉数(例え
ば、15個)よりも少ない数(例えば、7個)に設定さ
れている。なお、始動入賞口5、6a,6bに設けられ
る始動入賞玉検出器36、37a,37bの後端が誘導
板34から外側に僅かに突出している。
【0014】以上、遊技盤1の構成について説明してき
たが、次に図1乃至図6を参照して、本実施例の要部を
構成する入賞球装置としての可変入賞球装置40の構成
について説明する。可変入賞球装置40は、図3に示す
ように、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板
41を有している。取付基板41は、縦長な平板状の中
央両側が側方に僅かに膨出された板状に形成されている
と共に、その上部の前面には、通常の入賞口42が形成
されている。また、入賞口42の左右には、障害部材4
3が突設され、該障害部材43を結んで前記入賞口42
の前面を覆う上部装飾板44が設けられている。また、
入賞口42の下方の取付基板41には、相対的に小さな
上部入賞空間54と相対的に大きな下部入賞空間60と
が形成され、両空間54と60との間が玉転動板55に
よって区画されている。
【0015】前記上部入賞空間54の左右には、一対の
玉受部材45a,45bが開閉自在に設けられている。
この玉受部材45a,45bは、その基部に設けられる
回動軸46a,46bを中心にして回動自在に設けられ
るものであり、その回動軸46a,46bの後端が図4
に示すリンク部材47を介して玉受部材ソレノイド48
a,48bに連結され、該玉受部材ソレノイド48a,
48bのON・OFFに従動して開閉動作を行うように
なっている。
【0016】ところで、玉受部材45aを回動自在に軸
支する回動軸46aは、図6(A)(B)に示すよう
に、取付基板41に形成される軸受筒49a(図6にお
いては、一方の玉受部材45aに対応するだけを図示す
るが、他方の玉受部材45bに対する構造も同じである
ので、その説明を省略する)に遊嵌されるが、回動軸4
6aのやや上部であって玉受部材45aの後方に向かっ
て突設される案内突起50aが軸受筒49aに併設され
る案内溝51aに挿入される。この案内溝51aは、玉
受部材45aの回動動作を案内すると共に玉受部材45
aの回動範囲を規制するものである。また、本実施例に
おける案内溝51aは、その後面が閉塞された状態とな
っているので、案内溝が前後方向に貫通していた従来の
ものに比較して、正面から見たときに可変入賞球装置4
0の裏面構造が視認できず、可変入賞球装置40の美観
を高めることができる。また、この案内溝51aに色彩
を施すことにより装飾効果をさらに高めることができ
る。なお、図6(C)に示すように、案内溝51aの後
面を光を透過する透光板52aで構成し、該透光板52
aの裏面にLED53を設けることにより、さらに高い
装飾効果を発揮することができる。
【0017】上記したように取付基板41の前面で回動
自在に設けられる玉受部材45a,45bは、図3に示
すように、起立した状態でその先端が前記障害部材43
との間に打玉が侵入しない間隔となり、ほぼ水平方向に
開放した状態で側方から飛来する打玉を上部入賞空間5
4に導きいれて入賞玉とする。上部入賞空間54に受け
入れられた入賞玉は、玉転動板55上を後方に向かって
流下する。なお、本実施例では、玉受部材45a,45
bが起立した状態では、打玉が上部入賞空間54に全く
入賞しないものを示したが、起立状態であっても、打玉
が入賞し得る間隔を玉受部材45a,45bの先端と障
害部材43との間に形成しても良い。
【0018】玉転動板55の流下端には、図1に示すよ
うに、落下口56が形成され、該落下口56に入賞玉が
1個ずつ通過する通過穴を有する近接型の入賞玉検出器
57が臨むようになっている。しかして、落下口56の
上方の玉転動板55の側面には、入賞玉の流下方向に対
して左右段差状となるように玉整流部材58a,58b
が突設されている。即ち、玉整流部材58a,58b
は、図1及び図2に示すように、一方の玉整流部材58
bが落下口56から前方に長く且つ先端が傾斜状に形成
され、他方の玉整流部材58aが落下口56から短く且
つ先端が傾斜状に形成されてそれぞれ玉転動板55の側
面に突設されている。
【0019】しかして、玉転動板55上を複数列になっ
てほぼ同時に流下する入賞玉P3,P4は、落下口56
に向かって流下することになるが、その落下口56に到
達する前に、長く形成される玉整流部材58bに入賞玉
P3が当接した状態で入賞玉P3とP4との横方向の整
列状態が崩され、いずれか一方の入賞玉P3又はP4が
先に流下して縦方向に流下するようになり、その直後に
もう1つの玉整流部材58aに当接して順次落下口56
に導かれる。このため、落下口56部分を通過するとき
には、入賞玉P3,P4が縦方向に並んだ状態となって
流下し、落下口56をスムーズに落下することになる。
したがって、落下口56部分で入賞玉P3,P4の玉詰
まり現象が生ずることがない。
【0020】なお、上記した実施例では、玉整流部材5
8a,58bを落下口56の直前に設けたものを示した
が、玉転動板55の中流部分に左右段差状となるように
設けても良い。このように設けても玉整流部材58a,
58bで入賞玉を縦方向に整列させて下流側に流下させ
るので、落下口56部分に到達したときに、入賞玉が一
列に通過することになる。また、上記実施例では、入賞
玉が2列になって流下する玉転動板55を示したが、そ
れ以上の複数列になって流下する幅を有する玉転動板で
あっても良い。この場合において、複数の玉整流部材を
玉転動板の側面に交互に段差状となるように突設し、横
方向に整列する玉数が徐々に少なくなるように玉整列部
材の玉転動板への突出量が異なるように形成しても良
い。更に、上記した実施例においては、上部入賞空間5
4を構成する側壁から玉整流部材58a,58bが突設
するものを示したが、図20(A)に示すように、上部
入賞空間54を構成する側壁自体によって玉整流部材5
8a,58bを構成しても良いし、あるいは図20
(B)に示すように、上部入賞空間54の底面を構成す
る玉転動板55から上方に向かって玉整流部材58a,
58bを突設したものでも良い。要は、上部入賞空間5
4内に入賞玉の流下方向に対して左右段差状となるよう
に突設されていれば良い。
【0021】図3に戻って、上記した落下口56は、上
部入賞空間54と下部入賞空間60とを連通するもので
あるが、その下部入賞空間60の前面開口部を囲むよう
に障害周枠59が取付基板41の前面に突設されてい
る。この障害周枠59の下方部に後述する特定入賞領域
83を含む複数の入賞領域83、84a,84bが区画
形成されている。また、下部入賞空間60には、前記落
下口56から落下する入賞玉を一時的に受け止める貯留
部65が設けられる腕部材61と、該腕部材61を経た
入賞玉が振り分けられる回転盤68及び回転体69とが
設けられている。この腕部材61と回転盤68と回転体
69とは、それぞれ電気的駆動源によって所定の駆動態
様で駆動制御されるようになっている。以下、腕部材6
1、回転盤68、回転体69の構成について説明する。
【0022】まず、腕部材61は、図4及び図5に示す
ように、下部入賞空間60の後面壁中央に固着されるキ
ャラクター部材66(カジノのディーラの意匠が付与さ
れている)の両サイドから前方で組んだ腕の意匠が付与
されており、キャラクター部材66を横方向に貫通する
支軸62に軸支されて上下方向に揺動自在に設けられて
いる。また、腕部材61の後端は、図4に示すように、
リンク部材63を介して腕ソレノイド64に連結されて
おり、該腕ソレノイド64のON・OFFによって腕部
材61が揺動することになる。更に、腕部材61の前方
上部には、入賞玉が1個貯留可能な貯留部65が形成さ
れている。この貯留部65は、前記落下口56の真下に
位置し、落下口56から落下する入賞玉を受け止めるよ
うになっている。ただし、腕ソレノイド64がOFF状
態(通常の遊技状態)のときには、図5(A)に示すよ
うに貯留部65が下方を向いているので、貯留部65に
落下した入賞玉は直ちに回転盤68側に放出され、腕ソ
レノイド64がON状態(大当り遊技状態中の開閉サイ
クル中)のときには、図5(B)に示すように貯留部6
5が上方を向いているので、貯留部65に落下した入賞
玉のうち最初の入賞玉P2を貯留するようになってい
る。この場合、最初の入賞玉P2以外の後続する入賞玉
は、貯留されている入賞玉P2に衝突した後、回転盤6
8側に放出される。なお、前記キャラクータ部材66の
左右には、開閉サイクルの開成回数を表示する開成回数
表示LED67a,67bが設けられている。この開成
回数表示LED67a,67bは、ドットLEDで構成
され、図3において左側が十の位を表示し、右側が一の
位を表示するものである。また、開成回数表示LED6
7a,67bは、開成回数以外に遊技状態に応じたメッ
セージやエラーメッセージ等を表示することもできるよ
うになっている。
【0023】上記した腕部材61の貯留部65から放出
された入賞玉は、回転盤68上に乗る。回転盤68の中
央には、通過穴70を有する回転体69が設けられてい
る。回転盤68及び回転体69は、それぞれモータ7
1、75によって互いに逆方向に回転されるようになっ
ている。即ち、図4に示すように、可変入賞球装置40
の底面裏面に設けられる回転盤用モータ71の回転が歯
車72、73、74を介して回転盤68に伝達され、回
転盤68を右方向に回転させている。同様に、可変入賞
球装置40の底面裏面に設けられる回転体用モータ75
の回転が歯車76、77を介して回転体69に伝達さ
れ、回転体69を左方向に回転させている。なお、回転
体69及び回転盤68は、共にシャフト78を中心に回
転するようになっている。また、回転盤68及び回転体
69は、常時回転しているわけではなく、主として始動
入賞時又は開閉サイクル時に駆動されるため、その位置
検出を行うために、フォトセンサ80(図示しない;た
だし図11のブロック図に表示)とカムスイッチ79と
が設けられている。具体的には、回転盤68の一部に設
けられる誘導樋部68aが貯留部65と連続する状態と
なったときにフォトセンサ80が作動し、回転体69の
通過穴70が前後方向に向いた状態となったときにカム
スイッチ79が作動するようになっている。なお、回転
盤68及び回転体69は、ルーレットの意匠が付与され
ており、入賞玉がルーレットの玉とみなされて遊技が進
行することになる。
【0024】更に、上記した回転盤68は、その周囲を
回転案内周枠81によって囲まれており、その回転案内
周枠81の前方中央に誘導部82が形成されている。こ
の誘導部82は、図5に示すように、中央が凹状となっ
た突起であり、回転盤68によって運ばれた入賞玉を特
定入賞領域83とその左右に形成される通常入賞領域8
4a,84bとに振り分けるものである。特定入賞領域
83と通常入賞領域84a,84bは、前記障害周枠5
9の下部中央に区画形成されるもので、特定入賞領域8
3に玉の通過を検出する特定入賞玉検出器85が内蔵さ
れている。なお、障害周枠59の前面には、下部装飾板
86が固着され、特定入賞領域83及び通常入賞領域8
4a,84bの前方を覆っている。
【0025】上記した回転盤68と回転体69と特定入
賞領域83との関係について簡単に説明する。開放中の
玉受部材45a,45bに受け入れられた入賞玉P1
は、玉転動板55を後方に向かって流下し、途中の玉整
流部材58a,58bによって整列されながら落下口5
6から腕部材61の貯留部65に落下する。しかして、
貯留部65が上方向に向いているときには、図5(B)
に示すように、最初の入賞玉P2が貯留され、以後の入
賞玉が回転盤68に放出される。また、貯留部65が下
方を向いているときには、貯留されることなくそのまま
回転盤68に放出される。回転盤68に放出された入賞
玉P1は、回転盤68が停止しているときには、誘導樋
部68aに誘導されて回転体69に到達し、その到達し
た際に回転体69の通過穴70が前後方向に向いている
ときには、通過穴70を通過して誘導部82から特定入
賞領域83に誘導され、また、通過穴70が前後方向に
向いていないときには、回転体69の外周に衝突した
後、回転盤68の外周を回ってほとんど通常入賞領域8
4a,84bに導かれる。一方、貯留部65から放出さ
れた際に、回転盤68及び回転体69が共に回転されて
いるときには、図5(A)の矢印に示すように、回転体
69の通過穴70を通過して特定入賞領域83に誘導さ
れる流下コース、あるいは回転盤68の外周を通って特
定入賞領域83に誘導される流下コース、又は回転盤6
8の外周を通って通常入賞領域84a,84bに誘導さ
れる流下コース等いろいろな流下コースを取ることがで
きる。なお、貯留部65に貯留されていた入賞玉P2が
開放されるときには、誘導樋部68aと通過穴70とが
直線状に並んだ状態となったとき(このとき回転盤68
及び回転体69は、共に停止している)に行われるの
で、貯留入賞玉P2が特定入賞領域83に誘導される可
能性は、極めて高い。
【0026】可変入賞球装置40の概の構成は、以上の
とおりであるが、これ以外にも可変入賞球装置40に
は、情報表示用の表示器、及び装飾用のランプやLED
が多数設けられている。これらについて図3を参照しな
がら簡単に説明すると、前記障害部材43の内部には、
飾りLED87(以下、飾りLED−Aという)が設け
られ、前記上部入賞空間54の周囲を装飾する飾りLE
D88(以下、飾りLED−Bという)が設けられ、前
記通常入賞領域84a,84bの上部を装飾する飾りL
ED89(以下、飾りLED−Cという)が設けられ、
前記下部装飾板86の下方部に臨むように飾りLED9
0(以下、飾りLED−Dという)が設けられている。
また、前記下部入賞空間60の中央部左右には、役物ラ
ンプ91が設けられ、該役物ランプ91の外側に1回の
開閉サイクル中に受け入れられた入賞玉数を表示する入
賞個数表示LED92が設けられている。なお、上記し
たランプやLEDを含め可変入賞球装置40に設けられ
るすべての電気的部品は、可変入賞球装置40の後方又
は下方に設けられる端子基板(図示しない)に集約して
接続されている。
【0027】以上、可変入賞球装置40を含むパチンコ
遊技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、遊技
盤1に設けられる遊技装置は、図11に示す遊技制御回
路によって制御される。図11は、遊技制御回路をブロ
ック構成で示す回路図であり、MPU、ROM、RA
M、入出力回路を含む基本回路100によって制御され
る。しかして、基本回路100は、スイッチ回路101
を介して始動入賞玉検出器36、37a,37b、特定
入賞玉検出器85、入賞玉検出器57、カムスイッチ7
9、及びフォトセンサ80からの検出信号が入力され、
アドレスデコード回路102から基本回路100及びス
イッチ回路101にチップセレクト信号が与えられる。
また、電源投入時に初期リセット回路103から基本回
路100にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期
リセット回路104から基本回路100に定期リセット
信号が与えられる。
【0028】一方、基本回路100からは、以下の装置
及び回路に制御信号が与えられる。即ち、モータ回路1
05を介して回転盤用モータ71及び回転体用モータ7
5に駆動信号が与えられ、音回路106を介してスピー
カに音声信号が与えられ、大当り信号を導出する大当り
情報出力回路107に駆動信号を出力している。また、
LED回路108を介して開成回数表示LED67a,
67b、入賞個数表示LED92、及び飾りLED−A
〜Dに表示制御信号が与えられ、ソレノイド回路109
を介して玉受部材ソレノイド48a,48b、及び腕ソ
レノイド64に駆動信号が与えられている。更に、ラン
プ回路110を介してチャッカーランプ7、肩ランプ1
0a,10b、袖ランプ11a,11b、サイドランプ
12a,12b、レール飾りランプ13、遊技効果ラン
プ39、及び役物ランプ91に表示制御信号が送られ
る。なお、上記した装置や回路には、電源回路111か
ら各種の電圧を有する電力が供給されている。
【0029】次に、以上説明した可変入賞球装置40の
動作について図12乃至図19を参照して説明する。ま
ず、図12乃至図14を参照して、電源投入時と始動入
賞時の可変入賞球装置40の動作について説明する。図
12は、電源投入時の動作を示すタイムチャートであ
り、図13は、1回開き時の動作を示すタイムチャート
であり、図14は、2回開き時の動作を示すタイムチャ
ートである。
【0030】図12において、電源投入時には、可変入
賞球装置40内の回転体69及び回転盤68が所定の位
置、即ち、回転体69の通過穴70が前後方向に向く位
置となるように左方向に所定の周期(1周期1.500
秒)で回転体用モータ75が1回転し、回転盤68の誘
導樋部68aが中央上部位置となるように右方向に所定
の周期(1周期2.000秒)で回転盤用モータ71が
1回転して停止する。
【0031】次に、図13において、始動入賞口6a,
6bのいずれかに打玉が入賞して始動入賞玉検出器37
a,37bから始動信号S1を導出すると、その導出時
から所定時間(2.000秒)遅れて玉受部材45a,
45bのソレノイド48a,48bが短い時間(0.3
48秒)ONする。また、始動信号S1の導出時かわ僅
かに遅れて(0.248秒)、回転体69のモータ75
が前記した周期で回転を開始する。回転体69の回転数
は、所定回数(3回)に設定されるが、各回転周期毎に
僅かな時間(0.100秒)の停止動作が挿入される。
また、始動入賞時には、回転盤68が停止したままであ
るので、入賞玉が特定入賞領域83に誘導されるか否か
は、回転体69の通過穴70を通過するか否かに大きく
依存し、タイミング良く通過穴70を通過したときに
は、始動入賞時に受け入れられた入賞玉が特定入賞領域
83に導かれ、大当り遊技状態となる可能性がある。
【0032】また、始動信号S1があった後から玉受部
材45a,45bが閉じるまでの期間(図13中のアス
タリスクが付されている期間)は、始動受付禁止期間と
される。この始動受付禁止期間は、その期間内にいずれ
の始動入賞口5、6a,6bに入賞した打玉も始動入賞
としての機能を無効とされるものである。なお、図示の
タイムチャートでは、玉受部材45a,45bが閉じた
後でも、入賞空間54、60を流下する入賞玉が特定入
賞領域83に到達するまで時間がかかるので、玉受部材
45a,45bの閉成後一定時間(4.000秒)の役
物連続作動装置作動有効時間を認めている。役物連続作
動装置有効時間は、玉受部材45a,45bの閉じる間
際に入賞した入賞玉が特定入賞領域83に入賞すること
もあるので、その入賞を有効と認定するために設定され
る猶予時間である。
【0033】次に、図14において、始動入賞口5に打
玉が入賞して始動入賞玉検出器36から始動信号S2を
導出すると、所定時間(2.000秒)遅れて玉受部材
45a,45bが微小時間(0.648秒)の間隔をお
いて短い時間(0.648秒)の開放を2回行う。そし
て、始動信号S2があった後から2回の玉受部材45
a,45bの開放が終了するまでの時間は、始動受付禁
止期間とされる。また、この2回開き始動において玉受
部材45a,45bの開放時間と開放回数とが1回開き
始動に比較して多いので、入賞玉が可変入賞球装置40
に受け入れられ易い。また、図14においても、玉受部
材45a,45bの閉成後一定時間(2.800秒)の
役物連続作動装置作動有効時間が認められている。ま
た、2回開き時においても、回転体69が複数回(4
回)回転制御されるが、この回転制御は、回点数を除い
て図13に示した場合と同じである。
【0034】次に、図15乃至図17を参照して開閉サ
イクル時の動作について説明する。図15は、開閉サイ
クルの基本的なタイミング動作を示し、図16は、開閉
サイクルの継続時におけるタイミング動作を示し、図1
7は、最終回の開閉サイクルのタイミング動作を示す。
なお、図中役物連続作動装置は、特定入賞領域83への
入賞、即ち、特定入賞玉検出器85の動作を示す。
【0035】まず、開閉サイクルにおける基本的な動作
を図15に基づいて説明する。役物連続作動装置85が
作動して継続信号Rn(1≦n≦14)が導出される
と、その継続信号Rnから一定時間(3.556秒)遅
れて玉受部材45a,45bが開閉サイクルを開始す
る。この開閉サイクルにおいては、開放時間と閉成時間
とが0.800秒間隔で行われる。また、開閉サイクル
の終了条件に達したときには、前記と同様に役物連続作
動装置作動有効時間(4.000秒)が設定されてい
る。もちろん、最終回の開閉サイクルにおいては、この
役物連続作動装置作動有効時間の設定は、行われない。
また、継続信号Rnの導出後、玉受部材45a,45b
の開閉動作の開始前には、腕61が0.500秒のON
と0.500秒のOFFとを複数回(3回)を繰り返し
て、開閉サイクルが開始される旨を報知し、腕61を上
方向に回動して貯留部65に1個の入賞玉を貯留可能な
状態で停止する。また、回転体69及び回転盤68は、
始動入賞時と同様の周期で(ただし、周期毎の微少時間
の停止動作は行われない)開閉サイクル中それぞれ逆方
向に回転している。
【0036】ところで、開閉サイクルが進んでその終了
条件(18回の開閉動作又は9個の入賞玉の発生)に達
したときには、玉受部材45a,45bの開閉動作が終
了し、回転体69及び回転盤68が通常の位置(カムス
イッチ79及びフォトセンサ80が作動したとき)に来
たときに停止される。そのとき、腕61は、依然として
上方向に回動したままであるので、1個の入賞玉が貯留
されているが、前記終了条件に達した後、一定時間
(2.000秒)経過した時に、腕61が下方向を向い
て貯留していた入賞玉を解除する。解除された入賞玉
は、前記したように、回転盤68の誘導樋部68a、及
び回転体69の通過穴70を通って特定入賞領域83に
誘導される可能性が極めて高く、このため、継続権が成
立して次回の開閉サイクルに移行する可能性が高くな
る。
【0037】次に、図16を参照して、開閉サイクルの
継続時における動作について説明すると、図16におい
て、前回の開閉サイクルの途中(終了条件に達する以
前)で入賞玉が特定入賞領域83に誘導されて役物連続
作動装置85から継続信号Rn(2≦n≦14)が導出
されると、玉受部材45a,45bの開閉動作が直ちに
終了し、それと同時に腕61が下方向に揺動して貯留状
態を解除する。そして、継続信号Rnの導出後の動作
は、図15に示した動作と同じ態様で繰り返される。な
お、回転体69及び回転盤68は、継続信号Rnの導出
前後で連続した状態で回転制御される。
【0038】次に、最終回の開閉サイクルの動作につい
て図17を参照して説明する。図において、14回目の
開閉サイクルの途中(13回目の開閉動作の終了時)に
入賞玉が特定入賞領域83に入賞して継続信号R15を
導出すると、ただちに玉受部材45a,45bの開閉動
作が終了し、それと同時に腕61が下方向に揺動して貯
留状態を解除する。その後、最終回の開閉サイクルが開
始されるまでの間(3.556秒が経過するまでの
間)、回転体69及び回転盤68は、連続して回転して
いるが、腕61は、上下方向の揺動動作を繰り返さない
点で通常の開閉サイクル時とことなる。また、腕61に
よる入賞玉の貯留状態は、開閉サイクルが終了するまで
行われることはない。これは、次の開閉サイクルに継続
する必要がないため、腕61による貯留動作を行う必要
がないからである。つまり、最終回の開閉サイクルは、
腕61が動作されないことを除いて図15に示す基本的
な開閉サイクルと同じ動作を行うものである。
【0039】図18及び図19は、各遊技状態に応じて
表示されるランプやLED、スピーカの動作を示す一覧
表図であり、図中丸印は、点灯状態を示し、丸印の中に
バツがある表示は、点滅表示することを示す。しかし
て、各ランプやLEDの動作は、表図の通りであるの
で、その詳細な説明は、省略するが、図に表示されない
部分でドットマトリックスLEDで構成される開成回数
表示LED67a,67bに表示されるメッセージにつ
いて説明する。まず、電源投入時には、ゲーム名を表示
するメッセージ(例えば、CASINO1)が横方向に
スクロール表示され、1回開き始動入賞時には、スター
トする旨を表示するメッセージ(例えば、GO)がスク
ロール表示され、2回開き始動入賞時にも他のメッセー
ジ(例えば、ファイト)がスクロール表示される。ま
た、大当りとなった時には、その旨を表示するメッセー
ジ(例えば、ラッキー・大当り)をスクロール表示させ
る。更に、大当り遊技状態時においては、開成回数を表
示する。この場合には、左側で十の位を表示し、右側で
一の位を表示する。また、開閉サイクルと開閉サイクル
との間には、大当というメッセージと開成回数とを交互
に表示する。また、最終回の開閉サイクルが開始される
前には、ラストファイトというメッセージが表示され、
その最終回の開閉サイクルが終了した時には、その旨を
報知するメッセージ(例えば、END)がスクロール表
示される。更に、異常発生時には、異常である旨の表示
と異常の種類に応じた数値との組合せ(例えば、E1,
E2,・・)が表示されて、異常の種類が即座に理解で
きるようになっている。
【0040】以上、実施例に係る可変入賞球装置40を
含むパチンコ遊技機の構成について説明してきたが、本
実施例の可変入賞球装置40によれば、玉転動板55上
を複数列になってほぼ同時に流下する入賞玉P3,P4
は、落下口56に向かって流下することになるが、その
落下口56に到達する前に、長く形成される玉整流部材
58bに入賞玉P3が当接した状態で入賞玉P3とP4
との横方向の整列状態が崩され、いずれか一方の入賞玉
P3又はP4が先に流下して縦方向に流下するようにな
り、その直後にもう1つの玉整流部材58aに当接して
順次落下口56に導かれる。このため、落下口56部分
を通過するときには、入賞玉P3,P4が縦方向に並ん
だ状態となって流下し、落下口56をスムーズに落下す
ることになる。したがって、落下口56部分で入賞玉P
3,P4の玉詰まり現象が生ずることがない。
【0041】なお、上記した実施例では、落下口56に
入賞玉検出器57が臨むものを示したが、必ずしも臨ま
せる必要はなく、落下口56は、単に入賞玉を一列に整
列させて落下させるものであれば良い。また、下部入賞
空間60に設けられる貯留装置や振分装置も、他の構造
を有するものでも良い。更に、上記した実施例では、入
賞球装置として玉受部材45a,45bを有する可変入
賞球装置40を例示したが、入口の大きさが変化しない
通常の入賞球装置であっても良い。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、上部入賞空間に、玉転動板上を
転動する入賞玉の流下方向に対して左右段差状となるよ
うに玉整流部材を設けたので、玉転動板の流下端に設け
られる落下口に到達する前に、入賞玉の流下方向に対し
て左右段差状に設けられる玉整流部材に当接し、横方向
に整列して流下する入賞玉が縦方向に流下するように圧
力を受けることになるため、落下口部分に到達するとき
には、入賞玉が縦方向に並んだ状態となって流下し、落
下口をスムーズに落下して玉詰まり現象を起こすことが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る可変入賞球装置の玉転動板部分を
示す平面図である。
【図2】玉転動板の流下端に形成される落下口部分の断
面図である。
【図3】可変入賞球装置の正面図である。
【図4】可変入賞球装置の縦方向に切断した縦断面図で
ある。
【図5】可変入賞球装置の内部構造を示す一部破断斜視
図である
【図6】可変入賞球装置の玉受部材の軸支構造を示す側
面図である。
【図7】可変入賞球装置が応用される弾球遊技機の一例
のパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図8】遊技盤の背面図である。
【図9】遊技盤に設けられるランプ付風車の正面図であ
る。
【図10】ランプ付風車の断面図である。
【図11】遊技動作を制御する遊技制御回路を示すブロ
ック図である。
【図12】電源投入時の可変入賞球装置の動作を示すタ
イムチャートである。
【図13】1回開き始動入賞時における可変入賞球装置
の動作を示すタイムチャートである。
【図14】2回開き始動入賞時における可変入賞球装置
の動作を示すタイムチャートである。
【図15】大当り遊技状態時における開閉サイクルの基
本的な動作を示すタイムチャートである。
【図16】大当り遊技状態時における開閉サイクルの継
続時における動作を示すタイムチャートである。
【図17】大当り遊技状態時における最終回の開閉サイ
クルの動作を示すタイムチャートである。
【図18】各遊技状態におけるランプ、LED、スピー
カの動作を示す一覧表図である。
【図19】各遊技状態におけるランプ、LED、スピー
カの動作を示す一覧表図である。
【図20】玉整流部材の他の実施例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
40 可変入賞球装置(入賞球装置) 54 上部入賞空間 55 玉転動板 56 落下口 57 入賞玉検出器 58a,58b 玉整流部材 60 下部入賞空間 83 特定入賞領域 84a,84b 通常入賞領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部入賞空間と下部入賞空間とが玉転動
    板によって区画されると共に、該玉転動板の流下端に形
    成され且つ受け入れられた入賞玉が前記上部入賞空間か
    ら前記下部入賞空間に向かって一列になって通過する落
    下口を備えた入賞球装置において、 前記上部入賞空間に、前記玉転動板上を転動する入賞玉
    の流下方向に対して左右段差状となるように玉整流部材
    を設けたことを特徴とする弾球遊技機の入賞球装置。
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