JP2005152141A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に不信感を与えることなく面白みのある遊技を行ない得る入賞装置を備える遊技機を提供する。
【解決手段】入賞装置Mの入賞空間17に回転可能に配設したステージ部材32に、第1、第2および第3のステージ29,30,31が配設される。ステージ部材32は、入賞装置Mの前面側に何れか1つのステージ29,30,31を出現させて停止し得る。第1ステージ29に、3つのパチンコ球Sを貯留可能な第1の貯留部材39が配設され、該貯留部材39は上下に揺動可能である。第2ステージ30に、1つのパチンコ球Sを貯留可能な第2の貯留部材41が配設され、該貯留部材41は上下に揺動可能である。第1および第2のステージ29,30を前面側に出現して停止させる際は、各貯留部材39,41の貯留部39a,41aからパチンコ球Sを放出する方向と特別領域18とが同一線上になる。
【選択図】図1

Description

この発明は、遊技機に関し、更に詳細には、入賞口から入賞空間に入った遊技球が特別領域に通入することで、遊技者にとって有利な特別遊技を成立させることのできる入賞装置を備えた遊技機に関するものである。
例えば、所謂羽根モノと称される第2種パチンコ遊技機は、パチンコ球(遊技球)が通入する入賞口を所定条件で開閉する羽根状や扉状等の開閉部材と、種々の遊技部品が配置され、該入賞口から流入するパチンコ球に多彩な動きをさせる入賞空間と、該入賞空間に流入したパチンコ球が最終的に通入する一般領域および特別領域とを備えた入賞装置を備えている。ここで、前記特別遊技状態では、前記入賞空間(入賞口)に10個のパチンコ球が通入するか、前記開閉部材の18回の開閉の何れかが満たされたことを1回のラウンド遊技終了条件とし、各ラウンド中に前記特別領域にパチンコ球が通入するのをラウンド継続条件として設定され、ラウンド毎にラウンド継続条件を満たせば、最大で15回(15ラウンド)まで特別遊技を継続して行ない得るようになっている。すなわち、特別遊技状態において、遊技者はラウンド継続条件を満たし、より多くの賞球を獲得し得るよう期待して遊技を楽しんでいる。
そこで、前記入賞空間内にパチンコ球を停留させ得る貯留部材を配設し、継続ラウンド中において、該貯留部材を動作させて1個のパチンコ球を所定位置に停留させると共に、所定条件後に当該貯留部材を動作させて停留していたパチンコ球を前記特別領域に向けて案内して通入させ、ほぼ確実にラウンド継続条件を満たすよう構成したパチンコ機が提案されている。しかし、この場合はパチンコ遊技が画一的となり、面白みに欠ける難点が指摘される。
これに対し、前記入賞装置の内部に、パチンコ球を保留(貯留)可能な球保留部を設けた複数のステージを有すると共に、各ステージにおける継続入賞口(特別領域)への入賞率を異ならせたステージ部材を回転可能に設けた遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示の入賞装置では、各ステージにおける継続入賞口への入賞率が異なるため、ステージ部材の回転により前面側に現れるステージの種類の変化によって、パチンコ遊技の面白みを増加させることができる。
特開平6−225966号公報
前記特許文献1に開示の入賞装置は、球保留部への保留可能なパチンコ球が少ないステージ程、継続入賞口への入賞率が高くなるよう設定されている。例えば、保留可能球が1個である第1ステージの入賞率は約90%に設定され、また保留可能球が2個である第2ステージの入賞率は約70%に設定されている。この場合において、保留可能球が1個と云うことは、パチンコ球は1個しか入る余地がなく、第1ステージの球保留部への入口は小さく(球1個分)、これに対して保留可能球が2個と云うことは、パチンコ球は2個入る余地があり、第2ステージの球保留部への入口は大きく(球2個分)なっている。すなわち、球保留部にパチンコ球が入り易いのは、第1ステージより第2ステージの方であると云える。
このように前記入賞装置においては、前記第2ステージが、前記第1ステージよりもパチンコ球が球保留部に保留され易く、かつ保留されるパチンコ球の個数も多いのにも拘らず、継続入賞口への入賞率は第1ステージよりも低くなっている。このため、その遊技性を遊技者が理解することは容易ではなく、遊技者に対して不信感を与えるおそれがあった。
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技者に不信感を与えることなく面白みのある遊技を行ない得る入賞装置を備える遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る遊技機は、
遊技球(S)が通過し得る球入口(15,15)と、該球入口(15,15)を開閉可能な開閉部材(16,16)と、前記球入口(15,15)を介して遊技球(S)が通入する入賞空間(17)と、該入賞空間(17)に流入した遊技球(S)の通入を許容する特別領域(18)とを有する入賞装置(M)を備え、前記特別領域(18)に遊技球(S)が通入することにより遊技者に有利な特別遊技状態を成立させるようになっている遊技機において、
前記特別領域(18)より後方の入賞空間(17)に、第1ステージ(29)および第2ステージ(30)を含む複数のステージ(29,30,31)を有し、回転することで前面側に現れるステージ(29,30,31)を入替可能なステージ部材(32)を設け、
前記第1ステージ(29)および第2ステージ(30)に、遊技球(S)を1個貯留可能な貯留部(39a,41a)が形成されて該遊技球(S)を放出可能な貯留部材(39,41)を設け、
前記第1ステージ(29)の貯留部材(39)を、前記第2ステージ(30)の貯留部材(41)よりも遊技球(S)が貯留され易く設定し、
前記第1ステージ(29)または第2ステージ(30)が前面側に現れたときに、前記貯留部(39a,41a)から遊技球(S)を放出する方向と前記特別領域(18)とが同一線上になるよう構成したことを特徴とする。
また、前記第1ステージ(29)の貯留部材(39)には、前記貯留部(39a)よりも広い幅に設定されて遊技球(S)を受入れる第1受入口(39b)が形成され、
前記第2ステージ(30)の貯留部材(41)には、前記貯留部(41a)と略同じ幅に設定されて遊技球(S)を受入れる第2受入口(41b)が形成されている。
更に、前記第1ステージ(29)の貯留部材(39)は、複数であって奇数個の遊技球(S)が貯留可能に構成され、該貯留部材(39)の略中央に前記貯留部(39a)が形成されている。
更にまた、前記第2ステージ(30)の貯留部材(41)は、該第2ステージ(30)が前面側に現れたときに、上下または左右に揺動可能に構成されている。
本願の請求項1に係る発明の遊技機によれば、第1ステージの貯留部材を、第2ステージの貯留部材よりも遊技球が貯留され易いようにしたから、第1ステージの貯留部材には容易に遊技球を貯留することができる。すなわち、第1および第2ステージの貯留部材に貯留され易い・難いという差別化を図ることができ、遊技性を向上させることができる。また、第1および第2ステージの貯留部材に、遊技球が1個貯留可能な貯留部を形成すると共に、各ステージが前面側に現れたときに、貯留部から遊技球を放出する方向と特別領域とが同一線上になるよう構成したので、貯留された遊技球を特別領域へ確実に入賞させることができる。更に、貯留部材に対する遊技球の貯留され易さが異なる第1ステージと第2ステージとでは、遊技球が貯留され易い第1ステージにおける特別領域への遊技球の入賞率を、遊技球が貯留され難い第2ステージにおける特別領域への遊技球の入賞率より高くすることができるから、遊技者に遊技性を容易に理解させ得ると共に不信感を与えることもない。
請求項2に係る遊技機によれば、第1ステージにおける貯留部材の第1受入口を貯留部より広い幅に設定すると共に、第2ステージにおける貯留部材の第2受入口を貯留部と略同じ幅に設定したから、第1ステージの貯留部材に、第2ステージの貯留部材よりも遊技球を貯留し易くし得る。
請求項3に係る遊技機によれば、第1ステージの貯留部材に複数(奇数個)の遊技球を貯留可能とし、その中央に遊技球を1個貯留可能な貯留部を形成したから、貯留された複数の遊技球を放出するに際し、貯留部を挟む両側に貯留されている遊技球により中央の遊技球が案内されて、該遊技球を特定領域へ確実に入賞させることができる。
請求項4に係る遊技機によれば、第2ステージの貯留部材を、該ステージが前面側に現れたときに、上下または左右に揺動するよう構成したので、遊技球を更に貯留し難くし得る。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
(パチンコ機の遊技盤について)
先ず、図2に略示されるパチンコ機(遊技機)の遊技盤Jについて要約説明すると、該遊技盤Jでは、その前面に取着された略円形状に湾曲形成した案内レール10により囲まれた遊技領域Iにおいて、その略中央部に入賞装置Mが配置される。また入賞装置Mより下側の遊技領域Iにおける左右方向の略中央位置には、第1始動入賞具N1が配設されると共に、該第1始動入賞具N1の左右両側に離間して第2始動入賞具N2,N2が夫々配設されている。各始動入賞具N1,N2は、入賞装置Mに対する所定の始動条件を成立させるものであって、通常遊技状態において、第1始動入賞具N1は、その内部に配設されたスイッチ(図示せず)でパチンコ球(遊技球)Sの入賞を検出することにより、入賞装置Mの後述する開閉部材16,16を2回開閉動させ、また第2始動入賞具N2は、その内部に配設された図示しないスイッチがパチンコ球Sの入賞を検出することにより、開閉部材16,16を1回開閉動させるよう設定されている。なお、遊技領域Iの適宜位置には、風車とも称されてパチンコ球Sの流下方向を変更する案内車11や、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置12等が配設される。
(入賞装置の本体について)
前記入賞装置Mは、図1または図3に示すように、本体13の外周部に設けたフランジ状の基枠体14を介して遊技盤Jに装着セットするようになっている。この本体13は、パチンコ球Sの通入出経路を形成すると共に各種部材を装着するために、その全体が複合組立式の筺型化されたものであって、適宜デザイン形状に形成される。前記本体13の上部左右位置には、パチンコ球S用の入賞口(球入口)15,15が形成されると共に、該入賞口15,15を開閉してパチンコ球Sを2方向から本体13内に入賞可能にする左右一組の開閉部材16,16が配設されている。そして、前記本体13の内部における前記開閉部材16,16の下方位置には、前方に開口すると共に所要の奥行きを有する入賞空間17が、前記入賞口15,15に連通するよう画成され、該入賞口15,15に通入したパチンコ球Sは該入賞空間17に流入するよう構成してある。
前記本体13における入賞空間17の下側前方位置には、前記入賞空間17に流入したパチンコ球Sの通入を許容すると共に、前記遊技盤Jの裏側に通出させる特別領域18と第1の一般領域19a,19aとが夫々設けられている。特別領域18は、左右方向の略中央の定位置において上方に開口して1つ設けられ、また第1の一般領域19a,19aは、特別領域18を挟む左右両側において上方に開口して夫々設けられる。そして、図1または図5に示すように、前記本体13における入賞空間17の左下側後方位置には、前記入賞空間17に流入したパチンコ球Sを、遊技盤Jの裏側に通出させる第2の一般領域19bを形成してある。また、前記特別領域18には、パチンコ球Sの通過を検出する特別遊技球検出センサ18a(図1参照)が配設されている。なお、特別領域18の開口幅(入口幅)は、パチンコ球Sの略1個分に設定してある。
(開閉部材について)
前記両開閉部材16,16は、図4に示す如く、左右対称な構造、形状に成形された内外方向への傾動形態とされて、前記本体13の裏側に配設されたソレノイド20を駆動源とする作動機構21により開閉動作するよう構成される。すなわち、開閉部材16,16は、前記入賞口15,15を閉鎖する起立対向位置が通常の閉鎖状態とされ、その上端が外向きに傾倒して入賞口15,15を開放した位置が開放状態とされて、前記作動機構21により両開閉部材16,16を閉鎖状態と開放状態とに同時に傾動変化して入賞口15,15を開閉するようになっている。従って、各開閉部材16の夫々が開放状態にある場合に、前記遊技領域Iを流下するパチンコ球Sが、前記入賞口15,15を介して本体13の内部(入賞空間17)へ流入可能となる。
図4に示すように、前記本体13における前記両開閉部材16,16の間には、略中央位置が上方に突出する球受け台22が形成されると共に、該球受け台22における左右両端部には、前記入賞空間17に連通する案内出口23,23が開設されている。すなわち、前記開閉部材16,16が開放状態に傾動した際に、前記入賞口15,15に通入したパチンコ球Sは、直接または球受け台22を転動した後に、前記案内出口23,23の何れか一方から前記入賞空間17に流入する。なお、各案内出口23には、パチンコ球Sの通過を検出する球検出センサ23a(図4参照)が配設されており、該球検出センサ23aがパチンコ球Sの通入を検出することにより、入賞空間17(入賞装置M)へのパチンコ球Sの入賞個数がカウントされると共に、所定数(例えば10球)の賞球が払い出されるようになっている。
(入賞空間について)
前記入賞空間17は、図3に示すように、前方に開口する略矩形箱状に形成されて前記本体13の大部分を占有するよう構成されると共に、該空間17の上下方向における上側に偏った位置(下から略2/3の位置)に形成された仕切板24により、上部入賞空間17aと下部入賞空間17bとに仕切られている。なお、前記仕切板24は、前記案内出口23,23の下方に臨む位置において、入賞空間17の前側略半分を上下に遮蔽する寸法に設定され、案内出口23,23から入賞空間17に流入するパチンコ球Sは、先ず上部入賞空間17a内に通入して仕切板24上に落下し、該仕切板24を転動して下部入賞空間17bに案内されるようになっている。また図4に示す如く、仕切板24の左右両側には、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sを、下部入賞空間17bの左右両側に向けて通出させる第1通路24a,24aが設けられると共に、左右方向の略中央には、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sを、下部入賞空間17bの左右方向の略中央後方に向けて通出させる第2通路24bが後方に向けて下方傾斜するよう設けられている。
図1または図5に示すように、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の底面には、後述するステージ部材32が配設される所要径の凹部25が、前記特別領域18と第2の一般領域19bとの間に形成されている。すなわち、前記ステージ部材32の前方位置に前記特別領域18が設けられ、該ステージ部材32の後方位置に前記第2の一般領域19bが設けてある。従って、前記特別領域18は、前記ステージ部材32とは別体で定位置に設けられている。また、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の底面における前記凹部25より前側は、前方へ向けて下方傾斜する第1傾斜面26aが形成されると共に、該凹部25より後側は、後方へ向けて下方傾斜する第2傾斜面26bが形成されている。なお、前記本体13の前側下部には、前記第1傾斜面26aの前端縁から所要間隔離間した位置に前板13aが取着されており、該前板13aと第1傾斜面26aの前端縁との間に、前記特別領域18および第1の一般領域19a,19aの夫々が上方に向けて開口するよう設けてある。また、前記第2傾斜面26bの後端縁側には、左方に向けて下方傾斜する第3傾斜面26cが形成されており、該第3傾斜面26cの傾斜下端部側に前記第2の一般領域19bが上方に向けて開口するよう設けられている。すなわち、前記下部入賞空間17b内に流入したパチンコ球Sは、前記第1傾斜面26aに沿って前記特別領域18および第1の一般領域19a,19aに向けて転動するか、前記第2および第3傾斜面26b,26cに沿って前記第2の一般領域19bに向けて転動するようになっている。
前記第1傾斜面26aの前端部における左右方向の略中央位置には、前記特別領域18に対して前後に整列して略球1個分の幅寸法で離間して案内片27,27が立設されている。そして、この案内片27,27は、後述するステージ部材32に設けられている第1の貯留部材39、第2の貯留部材41または案内部材42から放出されるパチンコ球Sの特別領域18への確実な通入を行なわせると共に、第1傾斜面26aを転動するパチンコ球Sの特別領域18への通入を規制するべく機能する。
(振分け部材について)
前記上部入賞空間17aには、前記仕切板24の第2通路24bを挟む左右両側に、図示しない作動機構により左右に揺動される振分け部材28が夫々揺動可能に配設される。この一対の振分け部材28,28は、前記案内出口23,23から落下するパチンコ球Sを前記第1通路24a,24aに向けて案内する第1状態(図3に実線で示す)と、該パチンコ球Sを前記第2通路24bに向けて案内する第2状態(図3に2点鎖線で示す)とに変化して、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sを、第1通路24a,24aまたは第2通路24bに振分け得るよう構成されている。より詳しくは、前記振分け部材28,28が第1状態にある場合には、該振分け部材28,28が互いに内側(第2通路24b側)を向くように傾動して、パチンコ球Sが第2通路24bに流入するのを規制し、振分け部材28,28が第2状態にある場合には、該振分け部材28,28が互いに外側(第1通路24a,24a側)を向くように傾動し、パチンコ球Sが第1通路24a,24aに流入するのを規制するようになっている。
(ステージ部材について)
前記下部入賞空間17b(入賞空間17)には、複数(実施例では3つ)のステージ29,30,31を有するステージ部材32が、前記特別領域18より後方において水平回転可能に配設されている。すなわち、このステージ部材32は、前記下部入賞空間17bの底面に設けられた前記凹部25内に回転可能に収容された円盤状本体33の上面に、周方向に120°の間隔で3枚の画壁34,34,34が放射状に立設され、これら3枚の画壁34,34,34の間に第1〜3ステージ29,30,31が設けられている。そして、後述する駆動機構(駆動手段)35によりステージ部材32を回転して、何れか1つのステージ29,30,31を入賞装置Mの前面側に入替可能に出現させるよう構成される。すなわち、前記ステージ部材32は、第1ステージ29が前記入賞装置Mの前面側に出現する第1停止位置、第2ステージ30が入賞装置Mの前面側に出現する第2停止位置および第3ステージ31が入賞装置Mの前面側に出現する第3停止位置で停止して遊技を行なうよう構成される。
なお、ステージ部材32を前記第1〜第3停止位置で停止したときには、入賞装置Mの前面側に出現しているステージ29,30,31を画成している2枚の画壁34,34により下部入賞空間17bは前後に仕切られ、後側に位置している他のステージ29,30,31が前側(遊技者)からは見えないよう構成してある(図8,図10参照)。また、前記仕切板24の第1通路24a,24aや第2通路24bを介して下部入賞空間17bに通入したパチンコ球Sは、入賞装置Mの前面側に出現しているステージ29,30,31を画成している2枚の画壁34,34よりも前側に導かれるようになっており、該画壁34,34によりステージ部材32(下部入賞空間17b)の後側にパチンコ球Sが移動するのを規制するようになっている。
(駆動機構について)
前記ステージ部材32を回転駆動する駆動機構35は、図4または図6に示す如く、前記入賞装置Mの本体13における上部に倒立姿勢で配設された正逆回転可能なモータ36と、該モータ36に連結されて一体的に回転する係合継手37と、前記ステージ部材32の回転中心において前記画壁34から上方に突出するよう設けられて、前記係合継手37に対して係脱可能に係合する被係合継手38とから構成される。そして、モータ36を正逆回転することで、両継手37,38を介してステージ部材32が正逆方向に回転するようになっている。なお、モータ36は、図示しない制御手段により駆動制御されることで、ステージ部材32を前記第1〜第3停止位置で正確に停止させ得るよう構成してある。
(第1ステージについて)
前記ステージ部材32に設けた前記第1ステージ29には、図6,図8および図9に示す如く、例えばドラキュラの棺桶を模した第1の貯留部材39が、前記円盤状本体33に対して上下方向に揺動可能に配設されている。この第1の貯留部材39は、上方および円盤状本体33の径方向外方(前記ステージ部材32を第1停止位置で停止した状態での前方)に開放するよう形成され、その内部に画成される貯留領域には複数(実施例では3個)のパチンコ球Sを一時的に貯留可能に構成される。また貯留領域の略中央には、1個のパチンコ球Sのみを一時的に貯留可能で、貯留を解除することにより前記特別領域18に向けてパチンコ球Sを放出可能な貯留部39aが形成されている。実施例に係る第1の貯留部材39の構成を更に詳しく述べれば、その底板39cの左右両端縁に一対の側壁39d,39dが立設されると共に、該底板39cの後端縁に後壁39eが立設され、両側壁39d,39dおよび後壁39eにより貯留領域が画成され、両側壁39d,39dの間がパチンコ球Sの第1受入口39bとなっている。また、両側壁39d,39dの間における底板39cに、略球1個分の貯留幅で左右方向に離間して2つの突片40,40が立設され、両突片40,40の間に前記貯留部39aを形成してある。更に、底板39aの幅方向の中央で貯留部39aに対応する部位には、該底板39aから前側に所定長さだけ延出する案内部39fが形成され、貯留部39aから放出されるパチンコ球Sを該案内部39fにより前側に向けて好適に案内し得るよう構成してある。なお、第1の貯留部材39へのパチンコ球Sの第1受入口39bの幅寸法(貯留領域の幅寸法)は、3個のパチンコ球Sを直線的に並べて受入れ可能な広さに設定され、貯留領域(貯留部39a)にパチンコ球Sを貯留し易く構成されている。すなわち、第1受入口39bは貯留部39aより広い幅に設定されて、前記第1の貯留部材39は、前記貯留部39aの左右両隣にも各1個のパチンコ球Sを貯留し得るようになっており、これにより第1の貯留部材39は合計で3個のパチンコ球Sを貯留できる。
前記第1の貯留部材39は、後述する揺動機構(駆動手段)44を介して上向き状態と下向き状態との間を揺動するよう構成され、その上向き状態では前記貯留領域にパチンコ球Sを貯留可能とし得ると共に、下向き状態では貯留しているパチンコ球Sを外方に放出し得るよう構成される。すなわち、前記揺動機構44により前記第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位させることでパチンコ球Sの貯留が解除されて、該パチンコ球Sが下方に落下する。ここで、前記ステージ部材32を前記第1停止位置で停止したときには、上向き状態の第1の貯留部材39における貯留領域(貯留部39a)が、前記仕切板24の第2通路24bから放出されるパチンコ球Sを受入れ可能な位置に臨むと共に、該貯留部39aからのパチンコ球Sの放出方向と前記特別領域18とが同一線上になるよう設定されている。更に、第1の貯留部材39と特別領域18とは、前記貯留部39aから放出されたパチンコ球Sが特別領域18に直接的に投入される位置関係に設定してある。
ここで、前述のように、前記ステージ部材32は、前記駆動機構35により回転されて、前記第1の貯留部材39の貯留部39aに貯留したパチンコ球Sの放出方向が前記特別領域18を向く第1位置(すなわち第1停止位置)と、パチンコ球Sの放出方向が前記第2の一般領域19bを向く第2位置(すなわち第2または第3停止位置)とに変位可能である。すなわち、前記ステージ部材32を第1位置で停止し、前記第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位する第1の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記特別領域18に向けて放出し得ると共に、前記駆動機構35によりステージ部材32を回転して前記第2位置に変位し、かつ第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位する第2の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記第2の一般領域19bに向けて放出し得るよう構成されている。従って、前記第2の動作を行なった際には、前記第1の貯留部材39の貯留部39aに貯留したパチンコ球Sは、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の後方に向けて放出されて、前記第2の一般領域19bを通出する。なお、実施例では、前記第1の動作により前記貯留部39aから放出されたパチンコ球Sは、前記第1傾斜面26aの前端部に立設された前記案内片27,27の間に落下し、両案内片27,27により特別領域18に略確実に通入されるよう構成される。
また、前記第1停止位置(第1位置)において前記第1の貯留部材39によるパチンコ球Sの貯留を解除した際に、前記貯留部39aから放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に通入する確率(以下、送入率と云う)は略100%に設定されている。すなわち、前記ステージ部材32が第1停止位置に停止した場合は、略球1個分の入口幅に設定された特別領域18と、略球1個分の貯留幅に設定された貯留部39aとが同一線上になるよう設定されており、その状態において、貯留部39aに貯留されたパチンコ球Sを特別領域18に向けて放出するため、放出されたパチンコ球Sは、略確実に特別領域18に通入するよう構成される。
(第2ステージについて)
前記ステージ部材32に設けた前記第2ステージ30には、図6,図10および図11に示す如く、例えばサメの頭部を模した第2の貯留部材41が、前記円盤状本体33に対して上下方向に揺動可能に配設されている。この第2の貯留部材41は、サメの口に対応して円盤状本体33の径方向外方(前記ステージ部材32を第2停止位置で停止した状態での前方)に開放して、1個のパチンコ球Sのみを貯留可能な貯留部(貯留領域)41aが形成され、貯留を解除することにより貯留部41aに貯留されているパチンコ球Sを前記特別領域18に向けて放出可能に構成される。実施例に係る第2の貯留部材41の構成を更に詳しく述べれば、該貯留部材41は、上向きに膨出するよう湾曲する上半体41cと下向きに膨出するよう湾曲する下半体41dとから構成され、その前部には、上下半体41c,41d間に略球1個分の貯留幅に設定されて前方に開口する貯留領域が形成され、該貯留領域が前記貯留部41aとして機能する。すなわち、第2の貯留部材41では、貯留部41aイコール貯留領域となり、また上下半体41c,41dにより第2の貯留部材41へのパチンコ球Sの第2受入口41bが形成される。更に、下半体41dの幅方向の中央部には、断面凹状の案内部41eが、該下半体41dから前側に所定長さだけ延出するよう形成され、貯留部41aから放出されるパチンコ球Sを前側に向けて好適に案内し得るよう構成してある。なお、前記第2受入口41bの幅寸法(貯留領域の幅寸法)も、貯留部41aの幅と略同じく、1個のパチンコ球Sのみを受入れ可能な広さに設定され、前記第1の貯留部材39に比してパチンコ球Sが貯留され難く構成してある。すなわち、前記第2の貯留部材41へのパチンコ球Sの貯留率は、前記第1の貯留部材39へのパチンコ球Sの貯留率より低く設定されており、第1の貯留部材39と第2の貯留部材41との間において、パチンコ球Sが貯留し易い・難いという差別化が図られている。なお、貯留率とは、第2通路24bから放出されたパチンコ球Sが貯留部39a,41aに貯留される割合(確率)であり、該貯留率が高いほどパチンコ球Sが貯留部39a,41aに貯留され易く、低いほど貯留され難いことを示す。
前記第2の貯留部材41は、後述する揺動機構44を介して上向き状態と下向き状態との間を揺動するよう構成され、その上向き状態では前記貯留部41aにパチンコ球Sを貯留し得ると共に、下向き状態では貯留しているパチンコ球Sを外方に放出し得るよう構成される。すなわち、前記揺動機構44により前記第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位させることでパチンコ球Sの貯留が解除され、該パチンコ球Sが下方に落下する。ここで、前記ステージ部材32を前記第2停止位置で停止したときには、上向き状態の第2の貯留部材41における貯留部41aが、前記仕切板24の第2通路24bから放出されるパチンコ球Sを受入れ可能な位置に臨むと共に、該貯留部41aからのパチンコ球Sの放出方向と前記特別領域18とが同一線上になるよう設定されている。更に、第2の貯留部材41と特別領域18とは、前記貯留部41aから放出されたパチンコ球Sが特別領域18に直接的に投入される位置関係に設定してある。
ここで、前述のように、前記ステージ部材32は、前記駆動機構35により回転されて、前記第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留したパチンコ球Sの放出方向が前記特別領域18を向く第1位置(すなわち第2停止位置)と、パチンコ球Sの放出方向が前記第2の一般領域19bを向く第2位置(すなわち第1または第3停止位置)とに変位可能である。すなわち、前記ステージ部材32を第1位置で停止し、前記第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位する第1の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記特別領域18に向けて放出し得ると共に、前記駆動機構35によりステージ部材32を回転して前記第2位置に変位し、かつ第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位する第2の動作を行なうことにより、貯留したパチンコ球Sを前記第2の一般領域19bに向けて放出し得るよう構成されている。従って、前記第2の動作を行なった際には、前記第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留したパチンコ球Sは、前記下部入賞空間17b(入賞空間17)の後方に向けて放出されて、前記第2の一般領域19bを通出する。
また、前記第2停止位置(第1位置)において前記第2の貯留部材41によるパチンコ球Sの貯留を解除した際に、前記貯留部41aから放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に通入する確率(以下、送入率と云う)は略100%に設定されている。すなわち、前記ステージ部材32が第2停止位置に停止した場合は、略球1個分の入口幅に設定された特別領域18と、略球1個分の貯留幅に設定された貯留部41aとが同一線上になるよう設定されており、その状態において、貯留部41aに貯留されたパチンコ球Sを特別領域18に向けて放出するため、放出されたパチンコ球Sは、略確実に特別領域18に通入するよう構成される。
(第3ステージについて)
前記ステージ部材32に設けた前記第3ステージ31には、図5または図7に示す如く、例えばワニの頭部を模した案内部材42が、その口先を前記円盤状本体33の径方向外方に向けた姿勢で、該円盤状本体33に対して上下方向に揺動可能に配設されている。この案内部材42は、下アゴ部42aと上アゴ部42bとからなり、該案内部材42は後述する揺動機構44により上下方向に揺動するよう構成され、この揺動時には、下アゴ部42aに対して上アゴ部42bが開閉するよう構成される。なお、下アゴ部42aに対して上アゴ部42bが開放したときには、下アゴ部42aが、円盤状本体33の径方向外方(前記ステージ部材32を第3停止位置で停止した状態での前方)に向かうにつれて下方傾斜するよう傾動する。
前記案内部材42には、パチンコ球Sの通過を許容する通路42cが、上下のアゴ部42a,42b内において円盤状本体33の径方向に延在するよう形成されると共に、上アゴ部42bにおける径方向内部側には、上下方向に貫通し、パチンコ球Sの通過を許容する通口42dが形成されている。そして、この案内部材42は、第3ステージ31が入賞装置Mの前面側の第3停止位置に停止したときに、前記通口42dが、前記仕切板24の第2通路24bから放出されるパチンコ球Sを受入れ可能な位置に臨むと共に、前記通路42cからのパチンコ球Sの放出方向と前記特別領域18とが同一線上になるよう設定されている。なお、実施例の案内部材42は、上下のアゴ部42a,42bが開放および閉成の何れの状態においても、前記通口42dから通入したパチンコ球Sを、通路42cを介して外方に放出し得るよう構成してある。すなわち、前記案内部材42には、パチンコ球Sを一時的に貯留し得る貯留部は設けられておらず、該案内部材42にパチンコ球Sを貯留し得ないようになっている。
前記第3のステージ31が前面側に出現した状態では、前記ステージ部材32が所定角度範囲で左右に揺動するよう設定されており、パチンコ球Sを貯留しないことと相俟って、前記案内部材42から放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に通入する確率(以下、誘導率と云う)は低くなっている。なお、誘導率とは、案内部材42に誘導されて放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18に通入する割合(確率)であり、該誘導率が高いほどパチンコ球Sが特別領域18に通入し易く、低いほど通入し難いことを示す。ここで、前記誘導率と前記送入率とは、各ステージ29,30,31が入賞装置Mの前面側に出現している状態で、前記第2通路24bから落下したパチンコ球Sを特別領域18に通入させる確率として対応する関係にある。ここで、前記第2の貯留部材41の送入率は前述の如く略100%であるのに対して、前記誘導率はこれより低く設定されている。従って、前記第3ステージ31が前面側に出現した状態での特別領域18への通入率(入賞率)は、前記第2ステージ30が前面側に出現した状態での特別領域18への通入率(入賞率)より低くなっている。すなわち、実施例のステージ部材32における各ステージ29,30,31の特別領域18への通入率は、第3ステージ31<第2ステージ30<第1ステージ29の関係に設定されている。なお、通入率(入賞率)とは、前記入賞空間17に流入したパチンコ球Sが、前記特別領域18に通入する割合(確率)であって、送入率と貯留率の関係から導出され、該通入率が高いほどパチンコ球Sが、特別領域18に通入し易く、低いほど通入し難いことを示す。
(揺動機構について)
前記ステージ部材32の下方に臨む前記本体13には、図7に示す如く、本体裏側に配設されたモータ43を駆動源とする揺動機構44が配設されており、該揺動機構44が、ステージ部材32の回転を許容する状態で、前記各ステージ29,30,31に配設された第1および第2の貯留部材39,41と案内部材42に連繋されている。そして、揺動機構44を駆動することで、両貯留部材39,41および案内部材42が同期的に上下方向に揺動するよう構成される。なお、前記モータ43には、スリット円盤と光電センサ等からなる位置検出手段45が配設され、該位置検出手段45からの信号に基づいて、図示しない制御手段によりモータ43が回転制御されて、前記第1および第2の貯留部材39,41を上向き状態または下向き状態に保持し得ると共に、前記案内部材42を開放状態または閉成状態に保持し得るようにしてある。
このように、実施例においては、前記ステージ部材32と第1および第2の貯留部材39,41から、パチンコ球Sを一時的に停留し得ると共に、停留したパチンコ球Sを前記特別領域18または第2の一般領域19bに向けて放出し得る貯留手段が構成される。すなわち、前記第1および第2の貯留部材39,41を上向き状態に変位して貯留部39a,41aにパチンコ球Sを貯留したもとで前記ステージ部材32を回転することにより、該第1および第2の貯留部材39,41に貯留したパチンコ球Sの放出方向を変更し得るようになっている。
(開閉部材、振分け部材およびステージ部材の動作態様について)
前記開閉部材16,16、振分け部材28,28およびステージ部材32の動作態様につき簡単に説明する。通常遊技状態において、前記開閉部材16,16の夫々は、前記閉鎖状態に位置すると共に、前記振分け部材28,28は第1状態で停止している。また前記ステージ部材32は、前記第2ステージ30が入賞装置Mの前面側に位置する前記第2停止位置で停止すると共に、前記第2の貯留部材41は下向き状態に保持されるようになっている。なお、前記第1の貯留部材39も下向き状態とされると共に、前記案内部材42においては上下のアゴ部42a,42bが閉成状態に保持される。
前記第1または第2始動入賞具N1,N2にパチンコ球Sが通入すると、前記開閉部材16,16の夫々は、パチンコ球Sが通入した始動入賞具N1,N2に応じて前記閉鎖状態から開放状態に1回または2回変位する。また前記振分け部材28,28の夫々も、パチンコ球Sが通入した始動入賞具N1,N2に応じた態様で第1状態から第2状態への揺動を行ない、前記入賞口15,15に通入したパチンコ球Sを左右(第1通路24a,24a)または中央後方(第2通路24b)に振分け得るよう設定される。更に、前記ステージ部材32においては、第2の貯留部材41を上向き状態としたもとで、第2ステージ30が後側に隠れない所定角度範囲でステージ部材32を左右に揺動する動作を行なった後、第2の貯留部材41を下向き状態に戻すよう構成される。
ここで、前記第1または第2始動入賞具N1,N2へのパチンコ球Sの入賞に基づく前記開閉部材16,16の開放状態中に、パチンコ球Sが前記入賞装置Mに入賞すると共に、該パチンコ球Sが前記特別領域18に通入して前記特別遊技球検出センサ18aにより検出されると、遊技者に有利な大当り(特別遊技)が成立する。前記大当りは、所定回数(例えば15回)のラウンド遊技から構成され、大当り継続条件が成立することを条件に、ラウンド遊技が順次移行して大当りが継続するようになっている。すなわち、前記入賞空間17への10個のパチンコ球Sの通入または前記開閉部材16,16の18回の開閉の何れかが満たされることを1回のラウンド遊技が終了するラウンド遊技終了条件として設定されると共に、ラウンド遊技中あるいはラウンド遊技終了条件が成立してから所定の設定時間(所謂有効時間、図12または図13参照)が経過するまでの間に前記特別領域18にパチンコ球Sが通入することを大当り継続条件として設定され、最大で15回までラウンド遊技を行なって大当りを継続し得るようになっている。なお、前記通常遊技状態とは、特別遊技(大当り)状態以外の遊技状態のことをいう。
次に、特別遊技状態における開閉部材16,16、振分け部材28,28およびステージ部材32の動作態様につき説明する。前記大当りが成立すると、所定時間の経過後(インターバル後)に1回目のラウンド遊技が開始して、前記開閉部材16,16が前記ラウンド遊技終了条件を満たすまで開閉動作を繰返すようになっている。また、大当りが成立すると、前記制御手段はステージ部材32における何れのステージ29,30,31を入賞装置Mの前面側に出現させて遊技を行なうかを決定し、前記インターバル時にステージ部材32を1回転以上回転して該ステージ部材32を前記第1〜第3停止位置の何れかの停止位置で停止し、決定された特定のステージ29,30,31を入賞装置Mの前面側に出現させる。このように、前記各ラウンド遊技の初めには、前記ステージ部材32を回転するインターバル演出が行なわれる。
前記第1ステージ29に決定された場合は、前記第1の貯留部材39は上向き状態に保持されると共に、ステージ部材32はラウンド遊技終了条件を満たすまで前記第1停止位置で停止保持される(図12参照)。また第2ステージ30に決定された場合は、前記第2の貯留部材41は上向き状態に保持されると共に、所定の条件(例えば入賞口15に1個目のパチンコ球Sが通入したこと)が満たされてからラウンド遊技終了条件を満たすまでの間、ステージ部材32が前記第2停止位置を中心として所定角度範囲で左右に揺動する(図13参照)。なお、第3ステージ31に決定された場合は、ラウンド遊技終了条件を満たすまでステージ部材32が前記第3停止位置を中心として所定角度範囲で左右に揺動すると共に、前記案内部材42は、所定の条件(例えば入賞口15に5個目のパチンコ球Sが通入したこと)が満たされるまで上下のアゴ部材42a,42bを閉成状態に保持し、それ以降はラウンド遊技終了条件を満たすまで開閉動作を繰返すように設定される。
また、図12または図13に示すように、各ラウンド遊技に際して前記第1ステージ29または第2ステージ30が前記入賞装置Mの前面側に位置する場合には、前記入賞空間17に10個のパチンコ球Sが通入するか、前記開閉部材16,16が18回開閉して前記ラウンド遊技終了条件が成立するとエンディング演出が行なわれる。このエンディング演出では、前記第1ステージ29に決定されていた場合は、前記有効時間内に、前記ステージ部材32を第1位置(すなわち第1停止位置)で停止させたまま前記第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位させて前記第1の動作を行ない(図12参照)、前記第2ステージ30に決定されていた場合は、該有効時間内に、前記ステージ部材32を第1位置(すなわち第2停止位置)で停止して前記第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位させて前記第1の動作を行なうようになっている(図13参照)。
ここで、前記第1の貯留部材39または第2の貯留部材41が前記第1の動作を行なう際に、該貯留部材39,41の貯留部39a,41aにパチンコ球Sが貯留されていた場合には、該貯留部39a,41aから放出されたパチンコ球Sが、前記特別領域18に通入して前記大当り継続条件が成立し、次のラウンド遊技に移行する。なお、次のラウンド遊技に移行すると、前述と同様にインターバル時に、前記制御手段により決定された特定のステージ29,30,31を入賞装置Mの前面側に出現させて、前述と同様のラウンド遊技が行なわれる。そして、前記大当り継続条件の成立に伴い、最大15回まで前記ラウンド遊技を行なって大当りを継続し得るようになっている。一方、前記第1の動作を行なう際に、前記第1または第2の貯留部材39,41の貯留部39a,41aにパチンコ球Sが貯留されていない場合には、該貯留部39a,41aからパチンコ球Sが放出されないため、前記大当り継続条件が成立することはなく、エンディング演出が終了する。なお、エンディング演出の終了は、大当りの終了を意味し、該エンディング演出終了後には通常遊技状態に切り替わることとなる。
前記第1の貯留部材39または第2の貯留部材41が前記第1の動作を行なった後は、前記有効時間が経過するまで前記ステージ部材32および各貯留部材39,41が停止するよう設定される。ここで、前記ステージ部材32および各貯留部材39,41が停止する時間としては、前記貯留部39a,41aから放出されたパチンコ球Sが前記特別領域18まで到達する時間よりも長く設定され、放出されたパチンコ球Sが特別領域18に通入する前に前記有効時間が経過しないようになっている。また、前記有効時間経過後は、少なくとも1回転してから前記ステージ部材32を第2停止位置で停止させて第2ステージ30を入賞装置Mの前面側に停止させた状態で、所定時間だけ各貯留部材39,41および案内部材42を揺動して前記エンディング演出が終了するよう設定されている。なお、前記制御装置により、前記第3ステージ31が選択された場合には、前記案内部材42に貯留部を設けていないことから、当該ラウンド遊技中に前記特別領域18にパチンコ球Sが通入した場合にのみ、次のラウンド遊技に移行するようになっている。
前記振分け部材28,28は、前記決定されたステージの種類に応じて異なる動作を行なうよう設定される。すなわち、第1ステージ29に決定された場合は、前記開閉部材16,16が開閉動作を開始する(インターバル演出が終了する)と同時に振分け部材28,28が第1状態から第2状態に揺動し、ラウンド遊技終了条件を満たすまでこの第2状態に保持される(図12参照)。これに対し第2ステージ30に決定された場合は、前記第2の貯留部材41が左右の揺動を開始するときに、前記第2の貯留部材41が第1状態から第2状態に揺動し、ラウンド遊技終了条件を満たすまでこの第2状態に保持される(図13参照)。更に、第3ステージ31に決定された場合は、前記開閉部材16,16が開閉動作を開始する(インターバル演出が終了する)と同時に振分け部材28,28は第1状態と第2状態との間の揺動を繰返し、所定の条件(例えば入賞口15に9個目のパチンコ球Sが通入したこと)が満たされると、ラウンド遊技終了条件を満たすまで第2状態に保持されるよう設定されている。
前記各ラウンド遊技中に、前記第1または第2の貯留部材39,41に貯留したパチンコ球Sとは別のパチンコ球Sが前記特別領域18に通入する、イレギュラー入賞が発生した場合の前記ステージ部材32の動作態様につき説明する。前記イレギュラー入賞が発生すると大当り継続終了条件が成立し、前記エンディング演出を行なうことなく次のラウンド遊技へ移行してインターバル演出が行なわれる。ここで、前記インターバル演出時には、前記ステージ部材32を回転した際に、前記第1または第2の貯留部材39,41を上向き状態から下向き状態に変位させて前記第2の動作を行なうよう設定してある。すなわち、前記イレギュラー入賞が発生した際には、前記第1または第2の貯留部材39,41の貯留部39a,41aに貯留したパチンコ球Sを前記入賞空間17の後方位置に形成した前記第2の一般領域19bに向けて放出するよう構成されている。なお、前記イレギュラー入賞が発生するパターンとしては、前記第2通路24bから放出されたパチンコ球Sが第1または第2の貯留部材39,41に当たって弾かれて、直接特別領域18に入賞するパターンや、第1通路24a,24aから放出されたパチンコ球Sが入賞装置Mの壁部等に当たって弾かれて直接特別領域18に入賞するパターン等がある。
〔実施例の作用〕
次に、本実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。前記遊技盤Jの盤面に打ち出され、前記遊技領域Iを流下するパチンコ球Sが、前記第1始動入賞具N1または第2始動入賞具N2に通入すると、前記開閉部材16,16が1回または2回開閉する。このとき、前記入賞口15,15から前記入賞装置Mの内部に通入したパチンコ球Sは、前記案内出口23,23を介して上部入賞空間17aに通入する。また前記振分け部材28,28が第1状態と第2状態との間を揺動し、上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sは、直接または仕切板24を転動した後に、前記第1通路24a,24aまたは第2通路24bを介して下部入賞空間17bに流入する。なお、前記振分け部材28,28が第1状態にある場合には、前記第1通路24a,24a側にパチンコ球Sが振分けられ、該振分け部材28,28が第2状態にある場合には、前記第2通路24b側にパチンコ球Sが振分けられる。
前記第1通路24a,24aを介して下部入賞空間17bの左右両側に流入したパチンコ球Sは、前記第1傾斜面26aに落下して前側に向けて転動し、前記第1の一般領域19a,19aに通入する。なお、第1傾斜面26aを転動するパチンコ球Sは、前記案内片27,27に規制されて、前記特別領域18に通入することは殆どない。
これに対して、前記第2通路24bを介して下部入賞空間17bの中央後方に流入したパチンコ球Sは、前記第2停止位置に停止している第2ステージ30における第2の貯留部材41に向けて落下する。このパチンコ球Sの落下タイミングにおいて、第2の貯留部材41が上向き状態となっていれば、該貯留部材41の前記貯留部41aにパチンコ球Sが入り、第2の貯留部材41が下向き状態となることで貯留部41aから放出されるパチンコ球Sは、前記特別領域18に通入し、特別遊技状態に移行する(図10,図11参照)。
前述したように、大当りが成立すると、前記制御手段ではステージ部材32における何れのステージ29,30,31を入賞装置Mの前面側に出現させるかを決定し、前記駆動機構35を駆動制御してインターバル演出を行なった後に、該ステージ部材32を回転し、第1〜第3停止位置で停止して決定されたステージ29,30,31を該入賞装置Mの前面側に出現させる。
(第1ステージに決定された場合)
前記第1ステージ29を入賞装置Mの前面側に出現させる場合は、前記駆動機構35を駆動して前記ステージ部材32を前記第1停止位置で停止し、ラウンド遊技を開始する。また前記揺動機構44が駆動されて、前記第1の貯留部材39は下向き状態から上向き状態に揺動され、この上向き状態に保持される。更に、前記振分け部材28,28は、第2状態に保持される。すなわち、前記入賞口15,15から上部入賞空間17aに通入したパチンコ球Sの多くは、振分け部材28,28を介して前記第2通路24bに向けて振分けられ、下部入賞空間17bの中央後方に流入することとなる。従って、該パチンコ球Sは、前記第1の貯留部材39の上方に落下する。
このとき、前記ステージ部材32が停止状態で、かつ第1の貯留部材39は上向き状態で保持されるから、前記第2通路24bから落下するパチンコ球Sは、高い割合で第1の貯留部材39の貯留領域(貯留部39a)に貯留される(図8参照)。前述した如く、第1の貯留部材39における貯留領域の第1受入口39bは、3個のパチンコ球Sを受入れ可能な広さに設定されているから、第2通路24bから落下するパチンコ球Sは、第1の貯留部材39に貯留され易い。
そして、前記ラウンド遊技中に、前記入賞空間17に10個のパチンコ球Sが通入するか、前記開閉部材16,16が18回開閉して前記ラウンド遊技終了条件が成立すると、前記ステージ部材32を前記第1位置(すなわち第1停止位置)で停止させたまま、前記第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位する前記第1の動作を行ない、図9に示す如く、該第1の貯留部材39の貯留領域に貯留されている3個のパチンコ球Sを夫々前方に向けて放出する。前述したように、前記ステージ部材32を前記第1位置に停止した状態では、前記貯留部39aに貯留したパチンコ球Sの前記特別領域18への送入率を略100%に設定してあるから、該パチンコ球Sを前記特別領域18に略確実に通入させ得る。このように、各ラウンド遊技中に、パチンコ球Sが特別領域18に通入しないとき、すなわち前記イレギュラー入賞が発生しないときには、前記第1の貯留部材39の貯留部39aに貯留したパチンコ球Sを特別領域18に向けて放出する第1の動作をステージ部材32および第1の貯留部材39に行なわせることで、大当り継続条件を成立させて次のラウンド遊技に移行させ、大当りを継続することができる。従って、遊技者の期待感を損ねることはない。なお、第1の貯留部材39に貯留されている3個のパチンコ球Sを放出する際は、中央にあるパチンコ球Sが、両側にあるパチンコ球S,Sにより挟まれた状態で3個同時に落下するため、中央のパチンコ球Sは略真っ直ぐに放出され、特別領域18への送入率はより高められている。
また、前記入賞空間17に10個のパチンコ球Sが通入するか、前記開閉部材16,16が18回開閉する前に、前記特別領域18にパチンコ球Sが通入してイレギュラー入賞が発生した場合には、前記第1の貯留部材39の貯留部39aにパチンコ球Sを貯留させたまま前記ステージ部材32を回転して、該貯留部39aに貯留したパチンコ球Sの放出方向が前記第2の一般領域19bを向く前記第2位置に変位し、更に該第1の貯留部材39を上向き状態から下向き状態に変位する前記第2の動作が行なわれる。このように、イレギュラー入賞が発生した際にステージ部材32および第1の貯留部材39により第2の動作を行なわせ、前記第1の貯留部材39の貯留部39aに貯留したパチンコ球Sを前記入賞空間17の後方位置に形成した前記第2の一般領域19bに向けて放出するようにしたから、この貯留部39aに貯留したパチンコ球Sが特別領域18に通入して重複入賞が生ずることはない。
(第2ステージに決定された場合)
前記第2ステージ30を入賞装置Mの前面側に出現させる場合には、前記駆動機構35を駆動して前記ステージ部材32を前記第2停止位置で停止し、ラウンド遊技を開始する。また前記揺動機構44が駆動されて、前記第2の貯留部材41は下向き状態から上向き状態に揺動され、この上向き状態に保持される。更に、前記振分け部材28,28は、前記入賞口15,15に1個目のパチンコ球Sが通入した後に、第1状態から第2状態に揺動して保持される。すなわち、前記入賞口15,15から上部入賞空間17aに通入する2個目以後のパチンコ球Sの多くは、振分け部材28,28を介して前記第2通路24bに向けて振分けられ、下部入賞空間17bの中央後方に流入する。従って、該パチンコ球Sは、前記第2の貯留部材41の上方に落下する。
前記第2ステージ30では、前記第2の貯留部材41が上向き状態で、前記入賞口15,15に1個目のパチンコ球Sが通入した後は前記ステージ部材32(第2の貯留部材41)が左右に揺動しているから、前記第2通路24bから落下するパチンコ球Sの該貯留部材41における貯留部41aへの貯留され易さは、前記第1の貯留部材39の場合より低くなる(すなわち、貯留され難くなる)。しかも、第2の貯留部材41における貯留部41aへの第2受入口41bは、パチンコ球Sを1個のみ受入れ可能な広さしかなく、第1の貯留部材39との関係で、パチンコ球Sが貯留され易い・難いと云う差別化が図られる。
そして、前記ラウンド遊技中に、前記入賞空間17に10個のパチンコ球Sが通入するか、前記開閉部材16,16が18回開閉して前記ラウンド遊技終了条件が成立して、前記ステージ部材32を前記第1位置(すなわち第2停止位置)で停止し、前記第2の貯留部材41を上向き状態から下向き状態に変位する前記第1の動作を行ない、図10に示すように該第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留されているパチンコ球Sを前記特別領域18に向けて放出する(図11参照)。前述したように、前記ステージ部材32を前記第1位置に停止した状態では、前記第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留したパチンコ球Sの前記特別領域18への送入率を略100%に設定してあるから、該パチンコ球Sを特別領域18に確実に通入させ得る。このように、各ラウンド遊技中に、パチンコ球Sが特別領域18に通入しないとき、すなわち前記イレギュラー入賞が発生しないときに、前記第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留したパチンコ球Sを特別領域18に向けて放出する第1の動作をステージ部材32および第2の貯留部材41に行なわせるようにしたことで、大当り継続条件を成立させて次のラウンド遊技に移行させ、大当りを継続させ得るから、遊技者の期待感を損ねることはない。但し、第2の貯留部材41に対するパチンコ球Sの貯留し易さ(貯留率)は、第1の貯留部材39に対するパチンコ球Sの貯留し易さ(貯留率)よりは低いため、全体として第2ステージ30が入賞装置Mの前面側に出現した状態での特別領域18への入賞率は、第1ステージ29が入賞装置Mの前面側に出現した状態での特別領域18への入賞率より相対的に低くなる。
また、前記入賞空間17に10個のパチンコ球Sが通入するか、前記開閉部材16,16が18回開閉する前に、前記特別領域18にパチンコ球Sが通入してイレギュラー入賞が発生した場合には、前記第2の貯留部材41の貯留部41aにパチンコ球Sを貯留させたまま前記ステージ部材32を回転して該貯留部41aに貯留したパチンコ球Sの放出方向が前記第2の一般領域19bを向く前記第2位置に変位し、更に第2の停留部材41を上向き状態から下向き状態に変位して第2の動作が行なわれる。このように、イレギュラー入賞が発生した際にステージ部材32および第2の貯留部材41により第2の動作を行ない、該第2の貯留部材41の貯留部41aに貯留したパチンコ球Sを前記入賞空間17の後方位置に形成した前記第2の一般領域19bに向けて放出するようにしたから、この貯留部41aに貯留したパチンコ球Sが特別領域18に通入して重複入賞が生ずることはない。
(第3ステージに決定された場合)
前記第3ステージ31を入賞装置Mの前面側に出現させる場合には、前記駆動機構35を駆動して前記ステージ部材32を前記第3停止位置で停止し、ラウンド遊技を開始する。そして、前記入賞空間17に10個のパチンコ球Sが通入するか、前記開閉部材16,16が18回開閉する前に、前記特別領域18にパチンコ球Sが通入すると、前記大当り継続条件が成立して次のラウンド遊技に移行させ、大当りを継続することができる。ここで、前記案内部材42にパチンコ球Sを貯留する貯留部を形成していないから、パチンコ球Sを貯留し得ない。更に、第3ステージ31が入賞装置Mの前面側に出現した状態では、前記ステージ部材32(案内部材42)が左右に揺動するよう設定されており、第2通路24bから落下するパチンコ球Sの前記特別領域18への誘導率も低くなっている。なお、前述したように、前記誘導率と送入率とは対応する関係にあることから、前記入賞装置Mの前面側に出現したステージが第3ステージ31の場合には、前記特別領域18へのパチンコ球Sの通入率は、第1ステージ29や第2ステージ30の場合より低くなっている。
このように、複数のステージ29,30,31を前面側に入替可能に停止し得るよう構成したステージ部材32を入賞装置Mに配設し、貯留部材39,41が配設された第1ステージ29と第2ステージ30および案内部材42が配設された第3ステージ31との間で、前記特別領域18へのパチンコ球Sの入賞率を異ならせるようにしたから、遊技が画一化することなく面白みが増す。しかも、多くのパチンコ球Sが貯留可能な第1の貯留部材39が配設された第1ステージ29における前記入賞率は、少ないパチンコ球Sが貯留可能な第2の貯留部材41が配設される第2ステージ30における前記入賞率より高くなるよう設定してあるから、遊技者が遊技性を容易に理解することができ、不信感を与えることもない。更に、前記ステージ部材32と貯留部39a,41aを備えた第1の貯留部材39および第2の貯留部材41とを利用して第2の動作を行なわせるようにしたことで、前記特別領域18へのパチンコ球Sの重複入賞は生じないから、遊技者に不信感を与えることもない。
〔変更例〕
本願は、前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.ステージ部材に設けられるステージの数は、実施例のように3つに限定されるものでなく、2つまたは4つ以上の複数であればよい。
2.特別領域への入賞率が最も高い第1ステージに配設される貯留部材における遊技球の貯留数は、3個に限定されるものでなく、5個、や7個等の奇数個であればよく、これら複数の遊技球が並ぶ中央に、特別領域に向けて1個の遊技球を放出可能に貯留し得る貯留部が形成されていればよい。
3.実施例では第1および第2のステージに貯留部材を配設したが、第3ステージにも貯留部材を配設するようにしてもよい。すなわち、ステージ部材に設けられる全てのステージに貯留部材を夫々配設する構成を採用し得る。但し、この場合においても、貯留部材に対する遊技球の貯留し易さが高い程、対応するステージにおける特別領域への入賞率が高くなるよう設定する必要がある。
4.実施例では、第2ステージの第2の貯留部材は、ラウンド遊技中に左右に揺動させることで、貯留部に貯留され難くなるように構成していたが、上下に揺動させることにより、貯留され難くなるようにしてもよい。但し、上下に揺動させる場合には、下方向に傾動させ過ぎると、貯留部に貯留された遊技球も落下してしまうので、該遊技球が落下しない範囲内で上下に揺動させる必要がある。
5.開閉部材の動作形式としては、実施例の揺動形式に限らず、スライド形式であってもよい。すなわち、本体の基枠体に設けた左右の球受け用のスライド部材が、対向閉鎖状態と両外側への離隔開放状態とに移動変化されて入賞口を開閉する構成を採用し得る。
6.開閉部材、振分け部材、ステージ部材および貯留部材や案内部材の可動条件は、実施例で説明したものに限られるものではなく、適宜に変更可能である。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機の入賞装置を横断して示す概略斜視図である。 実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る入賞装置を示す正面図である。 実施例に係る入賞装置の要部を示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を縦断して示す側面図である。 実施例に係る入賞装置に配設されるステージ部材を駆動機構と共に示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置に配設されるステージ部材を揺動機構と共に示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第1ステージの第1の貯留部材にパチンコ球が貯留された状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第1ステージの第1の貯留部材からパチンコ球が放出された状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第2ステージの第2の貯留部材にパチンコ球が貯留された状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る入賞装置の要部を、前面側に停止している第2ステージの第2の貯留部材からパチンコ球が放出された状態で示す概略斜視図である。 大当りが成立して第1ステージが選択された場合のラウンド遊技におけるステージ部材、第1の貯留部材および振分け部材の動作態様を示すタイミングチャート図である。 大当りが成立して第2ステージが選択された場合のラウンド遊技におけるステージ部材、第2の貯留部材および振分け部材の動作態様を示すタイミングチャート図である。
符号の説明
15 入賞口(球入口),16 開閉部材,17 入賞空間,18 特別領域
29 第1ステージ,30 第2ステージ,31 第3ステージ,32 ステージ部材
39 第1の貯留部材,39a 貯留部,39b 第1受入口,41 第2の貯留部材
41a 貯留部,41b 第2受入口,M 入賞装置,S パチンコ球(遊技球)

Claims (4)

  1. 遊技球が通過し得る球入口と、該球入口を開閉可能な開閉部材と、前記球入口を介して遊技球が通入する入賞空間と、該入賞空間に流入した遊技球の通入を許容する特別領域とを有する入賞装置を備え、前記特別領域に遊技球が通入することにより遊技者に有利な特別遊技状態を成立させるようになっている遊技機において、
    前記特別領域より後方の入賞空間に、第1ステージおよび第2ステージを含む複数のステージを有し、回転することで前面側に現れるステージを入替可能なステージ部材を設け、
    前記第1ステージおよび第2ステージに、遊技球を1個貯留可能な貯留部が形成されて該遊技球を放出可能な貯留部材を設け、
    前記第1ステージの貯留部材を、前記第2ステージの貯留部材よりも遊技球が貯留され易く設定し、
    前記第1ステージまたは第2ステージが前面側に現れたときに、前記貯留部から遊技球を放出する方向と前記特別領域とが同一線上になるよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1ステージの貯留部材には、前記貯留部よりも広い幅に設定されて遊技球を受入れる第1受入口が形成され、
    前記第2ステージの貯留部材には、前記貯留部と略同じ幅に設定されて遊技球を受入れる第2受入口が形成されている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1ステージの貯留部材は、複数であって奇数個の遊技球が貯留可能に構成され、該貯留部材の略中央に前記貯留部が形成されている請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記第2ステージの貯留部材は、該第2ステージが前面側に現れたときに、上下または左右に揺動可能に構成されている請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
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