JP4206474B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はパチンコ機のような弾球遊技機とも呼ばれている遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機、例えば、第3種パチンコ機(権利ものと呼ばれることがある)の第3種権利発生装置として用いられている入球装置としては、例えば、特開平5−146540号公報に開示された構造のものが知られている。これにおいては、入球室の保留空間に設定数、例えば3個の球を放出可能に保持するために、保留空間の下部に可動保留部材が前後方向に進退可能に配設されている。すなわち、可動保留部材が前進端の球保留位置に配置された状態にあるときには、先ず、可動保留部材上に2つの球を保留し、次に、2つの球の上部に跨って3つ目の球を保留する。そして、可動保留部材が放出位置に後退することで、前記保留された3つの球が落下によって放出されるようになっている。また、入球室の下部には、可動保留部材上に保留された3つの球のうち、上段に保留されている球が落下して流入し易い位置、すなわち、上段の球の略直下に位置して特定領域の流入口が設けられ、その特定領域の流入口の両側部に位置して非特定領域の流入口が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の入球装置においては、可動保留部材が放出位置に後退して3つの球が落下する際、各球が相互に接触したり、あるいは、可動保留部材の後退動作の不測の変化によって上段の球が特定領域の流入口に落下しない場合があり、遊技者に対し失望感を与えることがあった。すなわち、上段の球が特定領域の流入口に落下して流入することによって大当たりの特典の権利が確定されるが、上段の球が特定領域の流入口に流入しない場合には、その大当たりの特典の権利が消失するため、遊技者に対し失望感を与えることがあった。
【0004】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、可動保留部材上に球が順次に保留されその保留された球の個数が設定数に達したときに、これら球のうち、最後に保留された1つの球を特定球とし、その特定球が特定領域に流入する確率を高めることができる入球装置を備えた遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技機は、遊技盤の遊技領域内に、入賞した設定複数個の入賞球を選別して特別遊技成立のための権利発生用の特定球を発生し得る権利発生装置が装着された遊技機において、
前記権利発生装置は、
前記遊技盤の遊技領域に装着される本体構成部材と、該本体構成部材の中央内部の前後方向に形成されたほぼ円形空洞状の入球室と、該入球室内の前後方向に嵌挿されて回転可能に支持された回転保留体と、前記本体構成部材の裏側に設置されて前記回転保留体を設定始端位置から1回転毎に回転・停止制御する駆動モータとを備え、
前記本体構成部材は、前記遊技盤の遊技領域面を落下する遊技球を受入れて前記入球室に向けて通入し得る縦路形状の入球口と、該入球口と前記入球室との連絡部位から入球室の上部奥行き方向に複数個の入賞球を1列状態に並べて暫時保留し得る保留空間と、前記遊技盤の遊技領域面に臨む前記入球口の入口と前記保留空間の前側部との間から側方に分岐連通されて入球口から入った入賞球のうち前記保留空間内の保留個数量を越える余剰球分を前記入球室とは別方向に通出させる連通路とが形成され、
前記入球室の下部出口側に特定領域検出器を有する特定領域が形成される一方、前記連通路の出口側に非特定領域検出器を有する非特定領域が形成され、
前記回転保留体は、外周面を奥行き方向に下り傾斜のテーパ面とした横向き円錐台形状に成形されて前記入球室内に嵌挿支持され、外周の所定部位に、前記保留空間内の入賞球満杯時に最も手前側に位置する1個の入賞球を受け入れ得る特定球受部と、前記保留空間内の残りの入賞球を受け入れ得る非特定球受部とが、回転方向に角度を違えて離隔した位置に形成されており、
前記回転保留体が前記設定始端位置に停止されている状態において、前記入球口から入った入賞球を前記保留空間内に導入して前記回転保留体の外周のテーパ面に載せて奥から順に詰めた状態で前記設定複数個分の入賞球を暫時保留し、保留空間内の入賞球満杯後に前記入球口から入った入賞球を保留空間内の最も手前側に位置する入賞球と当接させて余剰球として入球口から前記連通路に分流させて前記非特定領域側に通出させ、
前記駆動モータの回転・停止制御により前記回転保留体が1回転毎に回転される過程において、前記保留空間内に満杯保留待機されていた設定複数個の入賞球のうち最も手前側に位置する1個の入賞球が前記特定球受部に先に受け入れられ、続いて残りの入賞球が前記非特定球受部に受け入れられた後、各入賞球が前記特定領域と前記非特定領域とに区分して夫々通出される構成にしてある。
【0006】
本発明の遊技機は、請求項1に記載のとおりの構成を要旨とするもので、可動保留部材は、回転動作によって球保留位置と球放出位置とに変位される回転保留体によって構成される。前記回転保留体の外周部には、その回転保留体の前記球保留位置から前記球放出位置への回動動作によって、特定球を受けて保持しながらその特定球を特定領域の流入口近傍まで誘導する特定球受部が形成されている。したがって、可動保留部材としての回転保留体の球保留位置から球放出位置への回転動作によって、回転保留体の特定球受部に特定球を受けて保持しながらその特定球を特定領域の流入口近傍まで確実に誘導して放出することができる。この結果、特定球を高確率で特定領域の流入口に流入させることができる。
【0007】
また、前記回転保留体は、略水平方向の軸線周りに回転可能でかつ一端側が小径で他端側が大径なテーパローラ状に形成されるとともに、その回転保留体の外周の上側傾斜部の下傾端側から上傾端に向けて設定数の球が順次に保留される構造となっており、前記回転保留体の他端側寄りの外周部の一部に特定球受部が形成されている。したがって、回転保留体の外周の上側傾斜部の下傾端側から上傾端に向けて設定数の球を順次に保留して直列に配列することができる。このため、入球口から入球室に設定数、例えば3個の球が流入したにも拘わらず、その設定数の球が回転保留体上に保留されないという、不具合を防止することができる。そして、回転保留体の球保留位置から球放出位置への回転動作によって、回転保留体の特定球受部によって特定球を確実に受けて、その特定球を高確率で特定領域の流入口に流入させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
この発明の実施の形態1を図1〜図7にしたがって説明する。遊技機としてのパチンコ機、例えば、第3種パチンコ機(権利ものと呼ばれることもある)の遊技盤を正面(前面)で表した図1において、遊技盤10の前面の周縁部には、外レール12と内レール13とを備えた案内レール11が装着されている。この案内レール11の内側には、遊技領域15が区画形成されるとともに、外レール12と内レール13との間には、図示しない球発射装置から発射された球(パチンコ球)を遊技領域15の上部に案内する球発射通路14が形成されている。遊技盤10の遊技領域15には、その略中央部に位置してセンタ役物装置20が配設されている。このセンタ役物装置20は、単数又は複数の構成部品によって構成された役物本体21において遊技盤10の前面にビス、釘等によって装着されている。この役物本体21には、その略中央部に形成された開口窓に臨んで抽選図柄の表示面23を前面に有する図柄表示装置22が装着されている。また、遊技盤10の遊技領域15には、センタ役物装置20の片側(図1に向かって左側)に位置して始動用ゲート25が設けられ、この始動用ゲート25のゲート口を球が通過することによって、図柄表示装置22の表示面23には抽選図柄が変動表示されるようになっている。
【0009】
遊技盤10の遊技領域15には、センタ役物装置20の直下に位置して電動式普通役物装置30が配設されている。電動式普通役物装置30は、単数又は複数の構成部品によって構成された本体部において遊技盤10の前面にビス、釘等によって装着されている。電動式普通役物装置30の本体部には、入球口と、その入球口を開閉する一対の開閉部材32(図1ではチュウリップ形式の開閉部材)とがそれぞれ設けられている。そして、一対の開閉部材32は、モータ、ソレノイド等の電動アクチュエータを駆動源とし開閉動作されるとともに、図柄表示装置22の表示面23に表示された抽選図柄が「大当たり図柄」、例えば、「3・3・3」、「7・7・7」等となって停止したときに所定時間(例えば、6秒間)だけ開放した後、閉じるようになっている。また、電動式普通役物装置30の本体部には、その入球口に流入した球を次に述べる第3種権利発生装置61(この発明の入球装置に相当する)の入球口42に誘導する誘導路(図示しない)が形成されている。
【0010】
図1に示すように、遊技盤10の遊技領域15には、電動式普通役物装置30の下方に隣接して入球装置としての第3種権利発生装置61が配設されている。この第3種権利発生装置61は、単数又は複数の構成部品によって構成された本体構成部材62において遊技盤10の前面にビス、釘等によって装着されている。図2〜図4に示すように、本体構成部材62には、電動式普通役物装置30の誘導路の出口に接近して上下方向の入球口63が通路壁によって形成されている。また、本体構成部材62の内部には、入球口63の下端に連通する入球室65が形成されている。また、本体構成部材62には、その入球室65の内壁下部の前側寄り部分に流入口71を開口して有する特定領域70(特定球通路)が形成され、その特定領域70の流入口71近傍には近接スイッチ等よりなる特定領域検出器72が設けられている。また、本体構成部材62には、その入球室65の内壁下部の後側寄りに流入口76を開口して有する非特定領域75(非特定球通路)が形成され、その非特定領域75の流入口76近傍には近接スイッチ等よりなる非特定領域検出器77が設けられている。
【0011】
図3と図4に示すように、本体構成部材62の入球室65の上部には、入球口63の下端部に連通しかつ設定数(例えば、3個)の複数個の球Bを順次に保留可能な保留空間64が前後方向(図4では左右方向)に形成されている。すなわち、保留空間64は球Bの直径寸法よりも若干大きい空間幅を有し、前後方向には設定数(例えば、3個)の球Bを直列に配列に形成されている。また、入球室65の略中央部には、保留空間64の底部をなしかつ設定数の球Bを保留空間64に保留可能な球保留位置と、保留した球Bを放出する球放出位置とに変位される可動保留部材90が装着されている。この実施の形態1において、可動保留部材90は、回転動作によって球保留位置と球放出位置とに変位される回転保留体91によって構成されている。この回転保留体91は、前後方向に略水平な軸線周りに回転可能でかつ一端側の奥側が小径で他端側の手前側が大径なテーパローラ状に形成されている。
【0012】
すなわち、回転保留体91の外周の上側傾斜部には、その奥側の下傾端側から手前側の上傾端に向けて設定数の球Bが順次に保留されて前後方向に直列に配列されるようになっている。そして、保留された球Bの個数が設定数(例えば、3個)に達したときに、これら球Bのうち、最後に保留された1つの球Bを特定球Baとし、その他の球Bを非特定球Bbとしている。また、図5に示すように、本体構成部材62の前側寄り部分には、回転保留体91上に設定数の球Bが保留された後に、入球口63から流入した球Bを非特定領域75に導く連通路96が区画形成されている。また、回転保留体91は、主制御装置(主制御基板とも呼ばれ、パチンコ機の所定位置に配置されている)によって作動制御される駆動モータ81を駆動源として一方向に回転され、その1回転の間において球保留位置と球放出位置とに変位されるようになっている。
【0013】
図4と図5に示すように、回転保留体91の外周部の前側寄り部分には、同回転保留体91が球保留位置から球放出位置に回転する動作によって、特定球Baを保持しながらその特定球Bを特定領域70の流入口71近傍まで誘導する特定球受部93が形成されている。また、回転保留体91の外周部の後側寄り部分には、同回転保留体91が球保留位置から球放出位置に向けて回転する動作によって、非特定球Bbを保持しながらその非特定球Bbを非特定領域75の流入口76近傍まで誘導する非特定球受部94が形成されている。また、回転保留体91の外周に対し、特定球受部93よりも回転方向の後側に略90度変位した位置において非特定球受部94が形成されている。
【0014】
また、この実施の形態1において、図1に示すように、遊技盤10の遊技領域15には、センタ役物装置20の片側下方(図1に向かって右側斜め下方)に位置して第3種始動装置40が装着されている。この第3種始動装置40は、単数又は複数の構成部品によって構成された始動器本体41において遊技盤10の前面にビス等によって装着されている。始動器本体41には、遊技領域15を流れる球Bが流入可能な横向(図に向かって右向き)に開口する入球口42を有する始動用球通路が形成されている。その始動用球通路には始動用球検出器が配設されている。また、遊技盤10の遊技領域15には、第3種始動装置40の直下に位置して大入賞口装置50が装着されている。この大入賞口装置50は、単数又は複数の構成部品によって構成された入賞器本体51において遊技盤10の前面にビス等によって装着されている。入賞器本体51には、大入賞口53とその大入賞口53を開閉する開閉扉52とがそれぞれ設けられている。
【0015】
また、遊技盤10の遊技領域15には、球Bを所定方向に誘導したり、あるいは球Bの流れを変化させる多数の釘や風車器24が適宜に配設されている。また、遊技盤10の遊技領域15には、その遊技領域15の図に向かって右側上部に打ち出された球Bのうち、多くの球Bを大入賞口装置50の大入賞口53に導くとともに、その球Bのうち、一部の球Bを第3種始動装置40の入球口42に導くように多数の誘導釘が適宜に配設されている。また、遊技盤10の遊技領域15には、所定数の一般入賞器26、27、28が適宜に配設されるとともに、第3種権利発生装置61の下方でその遊技領域15の最下端に位置してアウト口29が配設されている。
【0016】
この実施の形態1に係る遊技機としてのパチンコ機は上述したように構成される。したがって、パチンコ遊技の際、図示しない球発射装置から球発射通路14に発射された球B(パチンコ球)は、遊技領域15の上部に打ち出され、多数の釘や風車器24等に当たって遊技領域15の下部に向けて流れる。遊技領域15に打ち出された球Bのうち、一部の球Bは、始動用ゲート25のゲート口を通過したり、あるいは一般入賞器26、27、28等の入球口に流入する。また、これら入球口に流入しなかった球Bは遊技領域15の下部のアウト口29に流入し、機外に排出される。
【0017】
始動用ゲート25のゲート口を球Bが通過すると、その球Bが始動用ゲート25の球検出器(図示しない)によって検出される。すると、その球検出器の検出信号が図示しない主制御装置(主制御基板)に伝達される。これによって、図柄表示装置22が作動され、その表示面23には抽選図柄が変動し、設定時間後停止する。そして、表示面23には前記主制御装置から出力される信号に基づく抽選図柄が表示される。表示面23に表示された抽選図柄が「大当たり図柄」、例えば、「3・3・3」、「7・7・7」等となって停止した場合、これに基づいて主制御装置から出力される信号が電動式普通役物装置30に伝達される。これによって、一対の開閉部材32が所定時間(例えば、約6秒間)開放された後、元の状態に閉じられる。
【0018】
電動式普通役物装置30の一対の開閉部材32の開放時において、その入球口33に流入した全ての球Bは、電動式普通役物装置30の誘導路に案内されてその誘導路の出口から第3種権利発生装置61の入球口63に流入する。第3種権利発生装置61の入球口63に流入した球Bは、保留空間64に順次に流入する。この際、回転保留体91は球保留位置に配置され、その回転保留体91の外周の上側傾斜部によって保留空間64の底部が構成される。したがって、保留空間64に順次に流入した球Bは、まず、回転保留体91の外周の上側傾斜部の手前側で受けられた後、奥側に向けて流れる。これによって、回転保留体91の外周の上側傾斜部上には、その奥側の下傾端側から手前側の上傾端に向けて設定数、この実施の形態1では3個の球Bが順次に直列状に配列されて保留される(図4参照)。前記したように保留された球Bの個数が設定数の3個に達したときに、これら球のうち、最後に保留された1つの球Bを特定球Baとし、その他の球Bを非特定球Bbとしている。また、保留空間64に保留された球Bの個数が設定数の3個に達した後、入球口63に流入した球Bは、連通路96に流れて非特定領域75に導かれる(図5参照)。
【0019】
前記したように、電動式普通役物装置30の一対の開閉部材32が所定時間(例えば、約6秒間)開放された後、元の状態に閉じられると、これと略同時に、第3種権利発生装置61(回転保留体91)の駆動モータ81が、主制御装置から出力される信号に基づいて作動される。これによって、回転保留体91は、球保留位置から図6に向かって反時計回り方向に回転し、球放出位置を経てた後、元の球保留位置まで1回転して停止する。回転保留体91が球保留位置から球放出位置まで回転する間において、まず、回転保留体91が球保留位置から略45度回転すると、その回転保留体91の特定球受部93が保留空間64の底部に達する。すると、保留空間64に保留された特定球Baが回転保留体91の特定球受部93に受けられる。また、回転保留体91の特定球受部93が保留空間64の底部に達した後、さらに、回転保留体91が略90度回転すると、非特定球受部94が保留空間64の底部に達する。すると、保留空間64に保留された2個の非特定球Bbが回転保留体91の非特定球受部94に受けられる。
【0020】
引き続く回転保留体91の回転動作によって、特定球受部93に特定球Baを保持しながら特定領域70の流入口71近傍まで誘導する。そして、回転保留体91の特定球受部93の特定球Baが特定領域70の流入口71近傍に達した球放出位置において、特定球受部93から特定球Baが放出される。そして、特定球Baが特定領域検出器72によって検出され、その信号が主制御装置に伝達されることで、「大当たりの権利」が発生する。一方、前記した回転保留体91の回転動作によって、非特定球受部94に非特定球Bbを保持しながら非特定領域75の流入口76近傍まで誘導する。そして、回転保留体91の非特定球受部94の非特定球Bbが非特定領域75の流入口76近傍に達した球放出位置において、非特定球受部94から非特定球Bbが放出される。そして、非特定球Bbが非特定領域検出器77によって検出され、その信号が主制御装置に伝達される。なお、保留空間64に保留された球Bの個数が設定数である3個に達しない場合、例えば、2個である場合には、「大当たりの権利」は発生しないことは言うまでもない。また、非特定球Bbが非特定領域検出器77によって検出されることで、設定された賞球数に対応する球が払い出される。
【0021】
前記したように、「大当たりの権利」が発生した後、遊技領域15を流れる球Bが第3種始動装置40の入球口42に流入すると、その球Bが球検出器(図示しない)によって検出される。すると、その検出信号が主制御装置(主制御基板)に伝達される。これに基づいて主制御装置から出力される信号が大入賞口装置50に伝達され、その開閉扉52によって大入賞口53が開かれる。大入賞口53に球Bが最大で10個流入するか、あるいは、10秒経過すると、開閉扉52によって大入賞口53が閉じられ、ここで大当たり遊技の1ラウンドが終了する。開閉扉52によって大入賞口53が一旦閉じられた後、再び、第3種始動装置40の入球口42に流入した球Bが球検出器(図示しない)によって検出されると、開閉扉52によって大入賞口53が開かれる。このように大当たり遊技が、例えば、最大で16ラウンド行われて大当たり遊技が終了する。
【0022】
前記したように、この実施の形態1に係る入球装置としての第3種権利発生装置61において、可動保留部材90としての回転保留体91の球保留位置から球放出位置への回転動作によって、回転保留体91の特定球受部93に特定球Baを受けて保持しながらその特定球Baを特定領域70の流入口71近傍まで確実に誘導して放出することができる。これによって、特定球Baが略100%の確率で特定領域70の流入口71に確実に流れるため、特定球Baが非特定領域75に流れる不具合を解消することができる。また、この実施の形態1において、回転保留体91の球保留位置から球放出位置への回転動作によって、回転保留体91の非特定球受部94に非特定球Bbを保持しながら非特定領域75の流入口76近傍まで確実に誘導して放出することができる。これによって、非特定球Bbが略100%の確率で非特定領域75の流入口76に確実に流れるため、非特定球Bbが特定領域70に流れる不具合を解消することができる。
【0023】
また、保留空間64の底部をなす回転保留体91は、略水平(この実施の形態1では前後方向に略水平)な軸線周りに回転可能でかつ一端側(奥側)が小径で他端側(手前側)が大径なテーパローラ状に形成されている。これによって、電動式普通役物装置30の一対の開閉部材32が所定時間(例えば、約6秒間)開放されている間に、その入球口33に設定数の3個の球Bが流入すると、これら3個の球Bは、第3種権利発生装置61の入球口63に流入した後、保留空間64の底部をなす回転保留体91の外周の上側傾斜部の奥側の下傾端側から手前側の上傾端に向けて設定数の3個の球Bが順次に保留されて前後方向に直列に配列される。このため、電動式普通役物装置30の一対の開閉部材32が所定時間(例えば、約6秒間)開放されている間に、その入球口33に設定数の3個の球Bが流入したにも係わらず、その設定数の球Bが回転保留体91上に保留されないという、不具合が発生することを防止することができる。また、回転保留体91上に保留された手前側の球Bの存在を視認することによって特定球Baの存在が明確となる。
【0024】
なお、この発明は前記実施の形態に限定するものではない。例えば、前記実施の形態においては、入球装置が第3種権利発生装置である場合を例示したが第1種パチンコ機、第2種パチンコ機等の入賞装置においても採用することが可能である。
【0025】
【発明の効果】
本発明の遊技機は、請求項1に記載のとおりの構成を要旨とするもので、可動保留部材は、回転動作によって球保留位置と球放出位置とに変位される回転保留体によって構成される。前記回転保留体の外周部には、その回転保留体の前記球保留位置から前記球放出位置への回動動作によって、特定球を受けて保持しながらその特定球を特定領域の流入口近傍まで誘導する特定球受部が形成されている。したがって、可動保留部材としての回転保留体の球保留位置から球放出位置への回転動作によって、回転保留体の特定球受部に特定球を受けて保持しながらその特定球を特定領域の流入口近傍まで確実に誘導して放出することができる。
【0026】
また、前記回転保留体は、略水平方向の軸線周りに回転可能でかつ一端側が小径で他端側が大径なテーパローラ状に形成されるとともに、その回転保留体の外周の上側傾斜部の下傾端側から上傾端に向けて設定数の球が順次に保留される構造となっており、前記回転保留体の他端側寄りの外周部の一部に特定球受部が形成されている。したがって、回転保留体の外周の上側傾斜部の下傾端側から上傾端に向けて設定数の球を順次に保留して直列に配列することができる。このため、入球口から入球室に設定数、例えば3個の球が流入したにも拘わらず、その設定数の球が回転保留体上に保留されないという、不具合を防止することができる。そして、回転保留体の球保留位置から球放出位置への回転動作によって、回転保留体の特定球受部によって特定球を確実に受けて、その特定球を高確率で特定領域の流入口に流入させることができるから、特定領域の流入口に特定球が流入しないことによる、不利益を遊技者に与えることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る入球装置としての第3種権利発生装置を備えたパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】同じく第3種権利発生装置を示す斜視図である。
【図3】同じく第3種権利発生装置を示す正断面図である。
【図4】同じく第3種権利発生装置を示す側断面図である。
【図5】同じく第3種権利発生装置の入球室の保留空間に設定数の球が保留された後に流入した球が連通路を介して非特定領域に流れる状態を示す正断面図である。
【図6】同じく回転保留体の球保留部によって特定球が特定領域の流入口に向けて送られる状態を示す正断面図である。
【図7】同じく回転保留体の球保留部によって特定球が特定領域の流入口近傍まで誘導されて放出される状態を示す正断面図である。
【符号の説明】
10… 遊技盤
60… 入球装置
61… 第3種権利発生装置
62… 本体構成部材
63… 入球口
64… 保留空間
65… 入球室
70… 特定領域
71… 流入口
72… 特定領域検出器
75… 非特定領域
76… 流入口
77… 非特定領域検出器
81… 駆動モータ
91… 回転保留体
93… 特定球受部
94… 非特定球受部
96… 連通路

Claims (1)

  1. 遊技盤の遊技領域内に、入賞した設定複数個の入賞球を選別して特別遊技成立のための権利発生用の特定球を発生し得る権利発生装置が装着された遊技機において、
    前記権利発生装置は、
    前記遊技盤の遊技領域に装着される本体構成部材と、該本体構成部材の中央内部の前後方向に形成されたほぼ円形空洞状の入球室と、該入球室内の前後方向に嵌挿されて回転可能に支持された回転保留体と、前記本体構成部材の裏側に設置されて前記回転保留体を設定始端位置から1回転毎に回転・停止制御する駆動モータとを備え、
    前記本体構成部材は、前記遊技盤の遊技領域面を落下する遊技球を受入れて前記入球室に向けて通入し得る縦路形状の入球口と、該入球口と前記入球室との連絡部位から入球室の上部奥行き方向に複数個の入賞球を1列状態に並べて暫時保留し得る保留空間と、前記遊技盤の遊技領域面に臨む前記入球口の入口と前記保留空間の前側部との間から側方に分岐連通されて入球口から入った入賞球のうち前記保留空間内の保留個数量を越える余剰球分を前記入球室とは別方向に通出させる連通路とが形成され、
    前記入球室の下部出口側に特定領域検出器を有する特定領域が形成される一方、前記連通路の出口側に非特定領域検出器を有する非特定領域が形成され、
    前記回転保留体は、外周面を奥行き方向に下り傾斜のテーパ面とした横向き円錐台形状に成形されて前記入球室内に嵌挿支持され、外周の所定部位に、前記保留空間内の入賞球満杯時に最も手前側に位置する1個の入賞球を受け入れ得る特定球受部と、前記保留空間内の残りの入賞球を受け入れ得る非特定球受部とが、回転方向に角度を違えて離隔した位置に形成されており、
    前記回転保留体が前記設定始端位置に停止されている状態において、前記入球口から入った入賞球を前記保留空間内に導入して前記回転保留体の外周のテーパ面に載せて奥から順に詰めた状態で前記設定複数個分の入賞球を暫時保留し、保留空間内の入賞球満杯後に前記入球口から入った入賞球を保留空間内の最も手前側に位置する入賞球と当接させて余剰球として入球口から前記連通路に分流させて前記非特定領域側に通出させ、
    前記駆動モータの回転・停止制御により前記回転保留体が1回転毎に回転される過程において、前記保留空間内に満杯保留待機されていた設定複数個の入賞球のうち最も手前側に位置する1個の入賞球が前記特定球受部に先に受け入れられ、続いて残りの入賞球が前記非特定球受部に受け入れられた後、各入賞球が前記特定領域と前記非特定領域とに区分して夫々通出されるように構成したことを特徴とする遊技機。
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