JP2003220218A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003220218A
JP2003220218A JP2002023885A JP2002023885A JP2003220218A JP 2003220218 A JP2003220218 A JP 2003220218A JP 2002023885 A JP2002023885 A JP 2002023885A JP 2002023885 A JP2002023885 A JP 2002023885A JP 2003220218 A JP2003220218 A JP 2003220218A
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ball
game
winning
predetermined
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JP2002023885A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Hiroshi Kawamura
博史 河村
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動部材の動作制御による演出と可変表示装
置での表示による演出との組合せにより遊技の演出の面
白みを向上させることが可能な遊技機を提供することで
ある。 【解決手段】 所定領域に打玉が進入した場合に、振分
け部材が所定の動作をする始動入賞動作および特定入賞
動作を所定の基準位置から所定のタイミングで開始させ
る制御を行ない、そのような動作の開始に伴って、振分
け部材の動作に対応した表示B,Cを可変表示装置にお
いて実行する制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機で代表される遊技機に関し、詳しくは、打
玉が打込まれる遊技領域に設けられ、打玉を受入れやす
い第1の状態と打玉を受入れにくい第2の状態とに変化
可能であり、駆動される可動部材を内部に備えた可変入
賞球装置と、表示状態が変化可能な表示装置とを含む遊
技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、「二種」と呼ばれ
るヒコーキタイプのパチンコ遊技機等がある。このよう
な遊技機には、打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、
打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第
2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内
部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表
示装置とを含むものがあった。
【0003】このような従来の遊技機においては、演出
効果を高めるために、可動部材を常に動作させる制御が
行なわれるとともに、表示装置で遊技状態に関連する表
示をさせる制御が行なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
な従来の遊技機においては、可動部材の動作制御による
演出と表示装置での表示による演出とが何らの関連性も
なく行なわれていたため、演出の面白みに欠けるという
問題があった。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、可動部材の動作制御による演出
と表示装置での表示による演出との組合せにより遊技の
演出の面白みを向上させることが可能な遊技機を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 打玉が打込まれる遊技領域(遊技領域3)に設
けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れ
にくい第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動
部材(振分け部材26)を内部に備えた可変入賞球装置
(可変入賞球装置20)と、表示状態が変化可能な表示
装置(表示装置40)とを含む遊技機であって、前記可
動部材を動作させる電気的駆動源(モータ35)の制御
を行なう駆動制御手段(遊技制御用マイクロコンピュー
タ51)と、所定領域(始動入賞口4a〜4c、特定受
入口42)へ進入した打玉が有効であるか否かを判断す
る判断手段と(遊技制御用マイクロコンピュータ5
1)、前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段
(表示制御用マイクロコンピュータ301)と、前記判
断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると
判断されたとき(S21,S24)に前記可動部材の位
置が所定の基準位置であるか否かを判定することが可能
な基準位置判定手段(遊技制御用マイクロコンピュータ
51、S21a)とを含み、前記表示制御手段は、前記
判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効である
と判断されたときに前記可動部材の動作に対応した表示
(図8の(b)、図9の(a)参照)を所定のタイミン
グ(打玉の入賞の検出が有効となってから所定期間t
1,t2経過時)で開始する表示制御を行ない(図11
参照)、前記駆動制御手段は、前記基準位置判定手段に
より前記可動部材の位置が基準位置でないと判定された
ときには前記所定のタイミングまでに前記基準位置へ前
記可動部材を移動させて前記所定のタイミングで開始さ
れる前記表示装置の表示に合わせて所定の動作(始動入
賞動作、特定入賞動作)を開始させる所定動作制御を実
行する(図11参照)。
【0007】このような構成によれば所定領域へ進入し
た打玉が有効であると判断されたときに、可動部材の動
作に対応した表示を所定のタイミングで開始する表示制
御が行なわれるとともに、可動部材の位置が基準位置で
ないと判定されたときには所定のタイミングまでに基準
位置へ可動部材を移動させて所定のタイミングで開始さ
れる表示装置の表示に合わせて所定の動作を開始させる
所定動作制御が行なわれるので、可動部材の動作制御と
表示装置の表示制御との間で制御開始タイミングを合わ
せることができる。このため、表示装置において、可動
部材の動作に合わせて表示を行なうことができるように
なり、その結果、可動部材の動作制御による演出と表示
装置での表示による演出との組合せにより遊技の演出の
面白みを向上させることができる。
【0008】(2) 前記所定領域は、前記遊技領域に
設けられ、前記判断手段によって進入した打玉が有効で
あると判断されたとき(S21)に前記可変入賞球装置
が前記第2の状態から前記第1の状態に制御されること
となる始動領域(始動入賞口4a〜4c)を含み、前記
所定の動作は、前記判断手段によって前記始動領域へ進
入した打玉が有効であると判断されたときに行なわれる
始動領域進入時動作(始動入賞動作)を含む。
【0009】このような構成によれば、所定の動作とし
て、始動領域へ進入した打玉が有効であると判断された
ときに始動領域進入時動作が行なわれるため、打玉が始
動領域に進入した場合における演出の面白みを向上させ
ることができ、始動領域への打玉の進入に対する遊技者
の注目度を向上させることができる。
【0010】(3) 前記所定領域は、前記可変入賞球
装置に設けられ、前記判断手段によって進入した打玉が
有効であると判断されたとき(S24)に遊技機が予め
定められた特定遊技状態に制御されることとなる特定領
域(特定受入口42)を含み、前記所定の動作は、前記
判断手段によって前記特定領域へ進入した打玉が有効で
あると判断されたときに行なわれる特定領域進入時動作
(特定入賞動作)を含む。
【0011】このような構成によれば、所定の動作とし
て、特定領域へ進入した打玉が有効であると判断された
ときに行なわれる特定領域進入時動作が含まれるため、
打玉が特定領域に進入した場合における演出の面白みを
向上させることができ、特定領域への打玉の進入に対す
る遊技者の注目度を向上させることができる。
【0012】(4) 遊技の進行に応じて遊技機の動作
を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュ
ータ51)をさらに含み、該遊技制御手段は、遊技の進
行に応じて前記表示制御手段へコマンドを送信するコマ
ンド送信手段(S3のコマンド出力処理)を含み、該コ
マンド送信手段は、前記所定のタイミングで前記表示制
御手段へ前記所定動作制御時の表示を指定する所定動作
時表示指定コマンド(コマンド8000H,8100
H,8300H)を送信し(図11参照)、前記表示制
御手段は、受信した前記所定動作時表示指定コマンドに
基づいて前記表示装置の表示制御を行なうことにより、
前記可動部材の動作に合わせて表示状態を変化させる
(図11参照)。
【0013】このような構成によれば、所定のタイミン
グで表示制御手段へ所定動作制御時の表示を指定する所
定動作時表示指定コマンドが送信され、表示制御手段が
受信した所定動作時表示指定コマンドに基づいて表示装
置の表示制御を行なうことにより、可動部材の動作に合
わせて表示状態が変化されるので、表示制御手段がコマ
ンドにより制御開始タイミングを認識することができる
ため、可動部材の所定の動作の開始にタイミングに対し
て、表示制御のタイミングを容易に同期させることがで
きる。
【0014】(5) 打玉が打込まれる遊技領域(遊技
領域3)に設けられ、打玉を受入れやすい第1の状態と
打玉を受入れにくい第2の状態とに変化可能であり、駆
動される可動部材(振分け部材26)を内部に備えた可
変入賞球装置(可変入賞球装置20)と、表示状態が変
化可能な表示装置(表示装置40)とを含む遊技機であ
って、前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段
(表示制御用マイクロコンピュータ301)と、前記可
動部材の位置を判定するための位置判定手段(遊技制御
用マイクロコンピュータ51、S41)とを含み、前記
表示制御手段は、前記位置判定手段により判定された前
記可動部材の位置に応じて、前記可動部材の動作(始動
入賞動作、特定入賞動作)に対応した表示を実行する表
示制御を行なう(図17参照)。
【0015】このような構成によれば、位置判定手段に
より判定された可動部材の位置に応じて、可動部材の動
作に対応した表示を実行する表示制御が行なわれるの
で、可動部材の動作制御と表示装置の表示制御との間で
制御タイミングを合わせることができる。このため、表
示装置において、可動部材の動作に合わせて表示を行な
うことができるようになり、その結果、可動部材の動作
制御による演出と表示装置での表示による演出との組合
せにより遊技の演出の面白みを向上させることができ
る。
【0016】(6) 所定領域へ進入した打玉が有効で
あるか否かを判断する判断手段(遊技制御用マイクロコ
ンピュータ51)と、前記表示制御手段は、前記判断手
段によって所定領域へ進入した打玉が有効であると判断
されたとき(S51,S54)に、前記位置判定手段に
より判定された前記可動部材の位置に応じて、前記可動
部材の動作に対応した表示を実行する表示制御を行な
う。
【0017】このような構成によれば、所定領域へ進入
した打玉が有効であると判断されたときに可動部材の動
作に対応した表示を実行する表示制御を行なうため、打
玉が所定領域に進入した場合における演出の面白みを向
上させることができ、所定領域への打玉の進入に対する
遊技者の注目度を向上させることができる。
【0018】(7) 前記遊技領域には、前記判断手段
によって進入した打玉が有効であると判断されたとき
(S51)に前記可変入賞球装置が前記第2の状態から
前記第1の状態に制御されることとなる始動領域(始動
入賞口4a〜4c)が設けられており、前記所定領域
は、前記始動領域を含む(図17参照)。
【0019】このような構成によれば、所定領域が始動
領域を含むため、始動領域へ進入した打玉が有効である
と判断されたときに、判定された可動部材の位置に応じ
て、可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御
が実行されるため、打玉が始動領域に進入した場合にお
ける演出の面白みを向上させることができ、始動領域へ
の打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させること
ができる。
【0020】(8) 前記可変入賞球装置には、前記判
断手段によって進入した打玉が有効であると判断された
とき(S54)に遊技機が予め定められた特定遊技状態
に制御されることとなる特定領域(特定受入口42)が
設けられており、前記所定領域は、前記特定領域を含む
(図17参照)。
【0021】このような構成によれば、所定領域が特定
領域を含むため、特定領域へ進入した打玉が有効である
と判断されたときに、判定された可動部材の位置に応じ
て、可動部材の動作に対応した表示を実行する表示制御
が実行されるため、打玉が特定領域に進入した場合にお
ける演出の面白みを向上させることができ、特定領域へ
の打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上させること
ができる。
【0022】(9) 遊技の進行に応じて遊技機の動作
を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュ
ータ51)をさらに含み、該遊技制御手段は、遊技の進
行に応じて前記表示制御手段へコマンドを送信するコマ
ンド送信手段(S3のコマンド出力処理)を含み、該コ
マンド送信手段は、前記位置判定手段により判定された
前記可動部材の位置を特定する位置特定コマンド(80
××H,81××H,83××H)を送信可能であり、
前記表示制御手段は、前記位置特定コマンドを受信した
とき、受信した位置特定コマンドに基づいて前記可動部
材の位置を認識し、前記可動部材の動作に対応した表示
を実行する表示制御を行なう(図17参照)。
【0023】このような構成によれば、可動部材の位置
を特定する位置特定コマンドが送信され、表示制御手段
が受信した位置特定コマンドに基づいて可動部材の位置
を認識し、可動部材の動作に対応した表示を実行する表
示制御が行なわれるので、コマンドにより可動部材の動
作に対応した表示ができるため、表示制御手段が、可動
部材の動作に対して表示制御のタイミングを容易に同期
させることができる。
【0024】(10) 前記位置判定手段は、前記可動
部材の所定の基準位置を検出する(図15参照)基準位
置検出手段(位置検出器601)と、該基準位置検出手
段の検出結果と前記基準位置検出手段により前記基準位
置が検出された後の前記可動部材の動作量とに基づいて
前記可動部材の位置を判定する処理を行なう判定処理手
段(遊技制御用マイクロコンピュータ51)とを含む。
【0025】このような構成によれば、所定の基準位置
が検出され、その検出結果と基準位置が検出された後の
可動部材の動作量とに基づいて可動部材の位置を判定す
る処理が行なわれるため、可動部材の位置を確実に認識
することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明す
るが、本発明はこれに限らず、たとえば、コイン遊技機
等であってもよく、打玉が打込まれる遊技領域に設けら
れ、打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにく
い第2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材
を内部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能
な表示装置とを含む遊技機であればすべて対象となる。
【0027】第1実施形態 図1は、本発明の実施の形態によるパチンコ遊技機の遊
技盤1を示す正面図である。図1において、遊技盤1の
表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール
2がほぼ円状に植立されている。この誘導レール2で区
画された領域が遊技領域3を形成している。
【0028】遊技領域3のはぼ中央には、本実施の形態
の要部をなす可変入賞球装置20が配置されている。可
変入賞球装置20の下方には、それぞれ始動玉検出器5
a〜5cを内蔵した入賞領域である左,中,右の始動入
賞口4a〜4cが配置されている。始動入賞口4a〜4
cに打玉が進入すると、打玉が始動玉検出器5a〜5c
により玉の通過が検出され、始動入賞が発生する。その
ような始動入賞が始動玉検出器5a〜5cにより検出さ
れると、それに応じて、可変入賞球装置20を次のよう
に閉鎖状態(打玉が入賞不可能な状態)から所定期間開
放状態(打玉が入賞可能な状態)にする制御が行なわれ
る。つまり、始動入賞口4a〜4cのうち左右の始動入
賞口4a,4cに入賞した場合は、可変入賞球装置20
を1回開放する制御が行なわれる。さらに、始動入賞口
4a〜4cのうち中央の始動入賞口4bに入賞した場合
は、可変入賞球装置20を2回開放する制御が行なわれ
る。このように始動玉検出器5a〜5cの入賞検出に伴
って可変入賞球装置20が開放動作される状態を始動遊
技状態と呼び、この時に行われる可変入賞球装置20の
動作を始動入賞時動作と呼ぶ。また、始動入賞時動作
は、次のように言い換えることができる。すなわち、始
動入賞時動作は、始動玉検出器5a〜5cの玉検出によ
り遊技者にとって不利な第2の状態(閉鎖状態)から遊
技者にとって有利な第1の状態(開放状態)となる動作
である。
【0029】なお、この例では、遊技者にとって不利な
第2の状態が入賞不可能な状態であり、遊技者にとって
有利な第1の状態が入賞可能な状態である可変入賞球装
置を示したが、これに限らず、第2の状態が入賞可能で
あるが入賞しにくい状態であり、第1の状態が第2の状
態よりも入賞しやすい状態である可変入賞球装置を用い
てもよい。
【0030】可変入賞球装置20においては、飛行機の
形状を模した可動部材である振分け部材26を含む内部
構造物が設けられている。この振分け部材26は、パチ
ンコ遊技機の動作中において、周期的に揺動される(所
定角度で左右に振り子運動する)。そして、可変入賞球
装置20においては、表示状態が変化可能な表示装置4
0が可変入賞球装置20と一体的に設けられている。こ
の表示装置40は、液晶表示器よりなり、その表示画面
部が可変入賞球装置20の内部(内部の入賞空間)に臨
んで配置され、可変入賞球装置20の内部構造物、特に
は振分け部材26と関連性がある画像表示をする。
【0031】また、遊技領域3には、上記した構成以外
にも、風車ランプ7a,7bを内蔵した風車6a,6
b、風車8a,8b、サイドランプ10a,10bと風
車12,13,14と通常入賞口19とが設けられた入
賞口付きサイドランプ飾り100a,100b、およ
び、アウトロ11等が設けられている。
【0032】次に、可変入賞球装置20は、可変入賞球
装置20を遊技盤1の表面に取り付けるための取付基板
27を有する。取付基板27には、透明の合成樹脂製の
転動板24により上下に仕切られた可変入賞球装置内部
の入賞空間である上部入賞空間22と下部入賞空間30
とが形成されている。上部入賞空間22には、左右一対
の開閉片23a,23bが回動可能に設けられている。
開閉片23a,23bには、それぞれ周知のリンク機構
を介してソレノイド24a,24bが連結されている。
開閉片23a,23bは、ソレノイド24a,24bが
ONしたときに、上部入賞空間22を開放する方向に回
動する一方、ソレノイド24a,24bがOFFしたと
きに、上部入賞空間22を閉鎖する方向に回動するよう
になっている。このように、開閉片23a,23bが上
部入賞空間22を開放した場合が前述した可変入賞球装
置20の開放状態であり、開閉片23a,23bが上部
入賞空間22を閉鎖した場合が前述した可変入賞球装置
20の閉鎖状態である。
【0033】可変入賞球装置20が開放された状態とな
って玉が入賞すると、その玉は、前述した転動板24上
に送られて転動する。転動板24においては、パチンコ
遊技機の正面から向かって左右に所定距離だけ離れた位
置に、打玉を下部入賞空間30へ落下させることが可能
(打玉が通過可能)に構成された開口部が2箇所設けら
れている。この2箇所の開口部には、それぞれ上部入賞
空間22に入賞した打玉(具体的には上部入賞空間22
から下部入賞空間30へ落下した打玉)を検出する左右
一対の入賞玉検出器25a,25bが設けられている。
転動板24は、2箇所の開口部に向かって傾斜した形状
を有している。その傾斜があるために、転動板24上を
転動する玉は、転動板24に設けられた開口に向かって
誘導され、どちらか一方の開口から下部入賞空間30に
落下する。入賞玉検出器25a,25bは、通過検出型
の検出スイッチであり、打玉の通過を検出する。
【0034】可変入賞球装置20の内部においては、入
賞玉検出器25a,25bで検出された入賞玉が、入賞
玉検出器25a,25bを通過した後、下部入賞空間3
0へ落下する。前述した振分け部材26は、飛行機の形
状をした飛行機部26aと、該飛行機部26aの尾翼に
該当する部分に取付けられた細い棒形状の回動腕部(ス
イングアーム部)26bと、この回動腕部26bの末端
に設けられた支軸26cとを含んで構成される。振分け
部材26の支軸26cは、ステッピングモータにより構
成されるモータ35により回転駆動される。
【0035】振分け部材26において、支軸26cは、
可変入賞球装置20における上部入賞空間22の上側を
被覆する上部カバー部材21の内部に設けられている。
振分け部材26の回動腕部26bは、支軸26cの下方
において上部入賞空間22を通って下部入賞空間30の
中心部まで延在されている。そして、飛行機部26a
は、回動腕部26bの下端部により吊り下げられている
ような態様であり、回動腕部26bが真下を向いた場合
に、飛行機の左右の主翼に該当する部分が入賞玉検出器
25a,25bの直下に位置する配置関係を有して下部
入賞空間30内に配置される。下部入賞空間30に落下
した玉は、多くの場合、飛行機部26aに衝突する。
【0036】表示装置40は、上部入賞空間22および
下部入賞空間30を合わせた領域の奥の側において、こ
れらの入賞空間全体に表示画面領域が拡がった態様で設
けられている。したがって、表示装置40は、上部入賞
空間22および下部入賞空間30の奥で前方に向かって
画像を表示し、振分け部材26が揺動している場合であ
っても振分け部材26と接触しない態様で配置されてい
る。
【0037】モータ35が正転した場合、支軸26cが
時計回り(パチンコ遊技機の正面から見た場合の時計回
り)に回動し、それにしたがって回動腕部26bが回動
し、飛行機部26aが支軸26cを回動中心として時計
回りに回動する。逆に、モータ35が逆転した場合、支
軸26cが反時計回り(パチンコ遊技機の正面から見た
場合の反時計回り)に回動することにより、回動腕部2
6bが連動し、飛行機部26aが支軸26cを回動中心
として時計回りに回動する。モータ35は、周期的に正
転および逆転を繰返すように制御される。これにより、
振分け部材26は、図1、図8、および図9に矢印で示
されるように、飛行機部26aが下部入賞空間30内で
周期的に揺動される。
【0038】飛行機部26aの主翼に該当する部分は、
パチンコ遊技機の前方に向かって傾斜している。このた
め、下部入賞空間30に落下して飛行機部26aに衝突
した玉は、多くの場合、主翼該当部の傾斜に起因して下
前方へ転動する。さらに、飛行機部26aが周期的に揺
動していることにより、下部入賞空間30に落下した玉
は、玉が飛行機部26aに衝突した時の飛行機部26a
の動作位置等に応じて、下前方またはその周辺の左右方
向へランダムに振分けられる。
【0039】下部入賞空間30には、振分け部材26の
他に、特定入賞領域(V入賞領域)としての特定受入口
42と、特定受入口42に入った玉以外の玉を受入れる
通常受入口43とが設けられている。特定受入口42
は、下部入賞空間30の下部中央に設けられ、通常受入
口43は特定受入口42の左右両側に設けられている。
特定受入口42の内部には、特定受入口42に進入した
玉の通過を検出する通過検出型の検出スイッチである特
定玉検出器48が設けられている。このため、下部入賞
空間30に落下した玉は、特定受入口42または通常受
入口43のうちのいずれかに入る。特定受入口42に進
入した玉は、所謂V入賞を発生させる玉として検出され
る。このような特定受入口42に進入した玉が検出され
ると、V入賞と呼ばれる特定入賞が発生する。以下、V
入賞を特定入賞と表現する。特定受入口42および通常
受入口43のそれぞれに進入した玉は、図示しない玉通
路を通って遊技盤1の裏面側に設けられた入賞玉集合カ
バー体(図示しない)に集められる。また、このような
特定受入口42および通常受入口43が設けられている
部分は、飾り部材28により被覆されている。その飾り
部材28の両端部には、可変入賞球装置20の装飾用の
LED表示器47が複数設けられている。
【0040】受入口42に入った玉が特定玉検出器48
により検出されて特定入賞が発生した場合には、その検
出に応じて、遊技制御用マイクロコンピュータ51によ
り、特定遊技状態(大当り状態、当り状態ともいう)を
発生させる制御が行なわれる。
【0041】次に、可変入賞球装置20と表示装置40
との配置関係を説明する。図2は、可変入賞球装置20
と表示装置40との配置関係を示すパチンコ遊技機の部
分的拡大側面図である。
【0042】可変入賞球装置20は、遊技盤1の裏面側
において、一部が突出しており、ビス91を複数用いて
遊技盤1にビス止めされることにより、遊技盤1の裏面
側に取付けられる。また、表示装置40は、表示制御用
の表示制御回路基板300を内蔵した態様で、可変入賞
球装置20の後方部分に取り付けられている。これによ
り、可変入賞球装置20と、表示装置40とが一体化さ
れている。
【0043】可変入賞球装置20の取付けは、可変入賞
球装置20の後端部に設けられた係止爪210(内側に
爪が形成されているもの)可変入賞球装置20のカバー
部材の左右両側面に設けられた左右一対の溝部411に
形成されている爪受け部412を内側から係合すること
により行なわれる。このような構成により、表示装置4
0は、可変入賞球装置20に対して容易に着脱自在(着
脱可能)となっている。
【0044】なお、ここでは、表示制御回路基板30が
表示装置40に内蔵されている例を示したが、これに限
らず、表示制御回路基板30は、所定の基板収容体に収
容された態様で、表示装置40の外側に取付けられてい
てもよい。
【0045】次に入賞口付きサイドランプ飾り100
a,100bの構成を詳細に説明する。入賞口付きサイ
ドランプ飾り100a,100bは、左右対象の形状を
しており、基本的な構造は同じなので、入賞口付きサイ
ドランプ飾り100aの方を代表例として説明する。
【0046】図3は、入賞口付きサイドランプ飾り10
0aの構成を示す三面図である。図3において、(a)
には入賞口付きサイドランプ飾り100aを上面側から
見た上面図、(b)には入賞口付きサイドランプ飾り1
00aを正面側から見た正面図、(c)には入賞口付き
サイドランプ飾り100aを側面側から見た側面図が示
されている。
【0047】図3を参照して、入賞口付きサイドランプ
飾り100aを構成する半透明の合成樹脂製のカバー体
11は、円弧状に形成された構造体であり、上向きに開
口した玉入口15が上部に設けられており、円弧の内向
きに開口した玉出口17が中央部よりもやや下部に設け
られている。玉入口15と玉出口17との間には、複数
箇所で屈曲した玉通路16が形成されている。玉入口1
5には玉が進入可能であり、進入した玉は、玉通路16
内を転動し、玉出口17から遊技領域へ3へ排出され
る。玉通路16のそれぞれの屈曲部に臨む態様で、複数
の風車12,13,14が上から順に設けられている。
これら風車12,13,14は、半透明の合成樹脂製で
あり、玉通路16を通過する玉が当ることにより、回転
可能となっている。そして、カバー体11の下部には、
通常入賞口19が設けられている。カバー体11が半透
明であるため、遊技者は、玉通路16内で玉が転動する
様子を視認することが可能である。
【0048】カバー体11の裏面側には、サイドランプ
10aを構成する複数のLED(Light Emitting Diod
e)が取付けられたサイドランプ基板190が取付けら
れている。入賞口付きサイドランプ飾り100aは、カ
バー体11および風車12,13,14が半透明である
ため、サイドランプ10aが発光した場合に、全体が明
るく光るようになっている。
【0049】図4は、入賞口付きサイドランプ飾り10
0aにおける玉Pの流れを示す一部破断斜視図である。
図4に示されるように、玉入口15から進入した玉P
は、風車12,13,14を回転させながら玉通路16
内を転動し、玉出口17から遊技領域へ3へ排出され
る。このように、入賞口付きサイドランプ飾り100a
においては、カバー体11全体が発光するとともに、カ
バー体11内で玉Pが、風車12,13,14を回転さ
せながら転動した後排出されるという面白みがある動作
を遊技者が視認することができるため、遊技者の興趣を
向上させることができる。
【0050】図5は、前述したパチンコ遊技機の制御回
路を示すブロック図である。可変入賞球装置20等を構
成する各種作動部材は、遊技制御用マイクロコンピュー
タ51が設けられた遊技制御回路基板50によってその
作動が制御される。また、表示装置40は、表示制御用
マイクロコンピュータ301が設けられた表示制御回路
基板300によってその作動が制御される。また、遊技
中には、電飾制御用マイクロコンピュータ71が設けら
れた電飾制御回路基板70によって、ランプ等の発光体
(電飾)の制御が行なわれる。また、遊技中には、音制
御用マイクロコンピュータ201が設けられた音制御回
路基板200によって、可変入賞球装置20および表示
装置40の動作に合わせて音を発生させる制御が行なわ
れる。
【0051】遊技制御回路基板50、電飾制御回路基板
70、音制御回路基板200、および、表示制御回路基
板300は、互いに別体形成された基板により構成され
ている。
【0052】遊技制御用マイクロコンピュータ51は、
前述したようなパチンコ遊技機の各種遊技制御をするた
めのマイクロコンピュータである。遊技制御用マイクロ
コンピュータ51には、遊技制御を実行するCPU(Ce
ntral Processing Unit )52、CPU52により実行
される遊技制御用プログラムおよび制御用データが格納
されたROM(Read Only Memory)53、および、CP
U52が遊技制御を実行する場合に作業領域として用い
られるRAM(Random Access Memory)54が含まれて
いる。
【0053】また、電飾制御用マイクロコンピュータ7
1は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令
に応じて、LED表示器47、サイドランプ10a,1
0b、風車ランプ7a,7b等の電飾の動作制御(電飾
制御)をするためのマイクロコンピュータである。電飾
制御用マイクロコンピュータ71は、動作制御を実行す
るCPU、このCPUにより実行される電飾制御用プロ
グラムおよび制御用データが格納されたROM、およ
び、CPUが電飾制御を実行する場合に作業領域として
用いられるRAMを含む。
【0054】また、音制御用マイクロコンピュータ20
1は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令
に応じて、スピーカ203から効果音等の音声を発生さ
せる動作制御(音制御)をするためのマイクロコンピュ
ータである。音制御用マイクロコンピュータ201は、
動作制御を実行するCPU、このCPUにより実行され
る音制御用プログラムおよび制御用データが格納された
ROM、および、CPUが音制御を実行する場合に作業
領域として用いられるRAMを含む。
【0055】また、表示制御用マイクロコンピュータ3
01は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指
令に応じて表示装置40を制御するためのマイクロコン
ピュータである。表示制御用マイクロコンピュータ30
1は、表示装置40における表示状態の制御を実行する
CPU302、CPU302により実行される表示制御
用プログラムおよび制御用データが格納されたROM3
03、および、CPU302が表示制御を実行する場合
に作業領域として用いられるRAM304を含む。
【0056】具体的に、遊技制御回路基板50の遊技制
御用マイクロコンピュータ51には、特定玉検出器4
8、始動玉検出器5a〜5c、入賞玉検出器25a,2
5b、および、通常入賞玉検出器65から個々の検出信
号が入力される。そして、これら検出信号の入力に基づ
いて、遊技制御用マイクロコンピュータ51は、ソレノ
イド24a,24bを駆動するドライバ回路であるソレ
ノイド回路59に制御信号を与えてソレノイド24a,
24bを駆動制御し、モータ35を駆動するドライバ回
路であるモータ回路60に制御信号を与えてモータ35
を駆動制御する。これにより、可変入賞球装置20に設
けられた開閉片23a,23bおよび振分け部材26の
ような可動部材は、遊技制御用マイクロコンピュータ5
1によって制御される。
【0057】モータ35は、ステッピングモータである
ため、複数ステップ駆動されることにより回転軸が1回
転するものであり、1ステップ単位で駆動制御可能であ
る。遊技制御用マイクロコンピュータ51では、モータ
35を駆動制御する場合に、モータ35を正転方向、逆
転方向のどちらに駆動するのかを指令する正逆信号およ
び1ステップを駆動する毎に1パルス出力される駆動パ
ルス信号を含む制御信号をモータ回路60に与える。
【0058】振分け部材26は、動作の基準位置が予め
定められており、その基準位置がモータ35の回転の基
準位置(回転軸の基準回転位置)に一致する。したがっ
て、振分け部材26は、モータ35が回転の基準位置に
制御された場合に、動作の基準位置に制御されるように
動作位置が遊技制御用マイクロコンピュータ51により
制御される。モータ53には、回転の基準位置を光学的
に検出する位置検出器35aが内臓されている。遊技制
御用マイクロコンピュータ51においては、位置検出器
35aにより検出されたモータ35の基準位置と、基準
位置が検出された後にモータ35が動作したステップ数
(動作量)および動作の際の回転方向(正転、逆転の
別)とに基づいて、振分け部材26が基準位置に対して
どの位置(振分け部材26の揺動範囲のうちのどのステ
ップ位置(角度))にあるかをリアルタイムで演算によ
り求めて常に認識しつつ、所定の制御パターンにしたが
ってモータ35を駆動制御することにより、振分け部材
26の動作を制御する。
【0059】また、遊技制御用マイクロコンピュータ5
1は、電飾制御回路基板70の電飾制御用マイクロコン
ピュータ71、音制御回路基板200の音制御用マイク
ロコンピュータ201、および、表示制御回路基板30
0の表示制御用マイクロコンピュータ301のそれぞれ
に対し、個々に制御指令用のコマンドを含む制御指令信
号を送信する。ここで、各制御指令信号は、後述するよ
うに、指令内容を示すコマンドCD0〜CD7と、コマ
ンドの取込みタイミングを示す割込み信号(INT信
号)とを含む。なお、この割込み信号としては、ストロ
ーブ信号も含むものである。
【0060】遊技制御用マイクロコンピュータ51は、
遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ58を
介して表示制御回路基板300に表示制御用の制御指令
信号を出力する。そして、表示制御用マイクロコンピュ
ータ301は、表示制御回路基板300に設けられた入
力バッファ305を介して遊技制御用マイクロコンピュ
ータ51から表示制御用の制御指令信号の入力を受け
る。
【0061】また、遊技制御用マイクロコンピュータ5
1は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ
56を介して電飾制御回路基板70に電飾制御用の制御
指令信号を出力する。そして、電飾制御用マイクロコン
ピュータ71は、電飾制御回路基板70に設けられた入
力バッファ72を介して遊技制御用マイクロコンピュー
タ51から電飾制御用の制御指令信号の入力を受ける。
【0062】また、遊技制御用マイクロコンピュータ5
1は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッファ
57を介して音制御回路基板200に音制御用の制御指
令信号を出力する。そして、音制御用マイクロコンピュ
ータ201は、音制御回路基板200に設けられた入力
バッファ202を介して遊技制御用マイクロコンピュー
タ51から音制御用の制御指令信号の入力を受ける。
【0063】表示制御用マイクロコンピュータ301
は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの制御指
令信号の入力を受けると、表示装置40に制御信号を出
力し、表示装置40を所定態様で表示制御する。また、
電飾制御用マイクロコンピュータ71は、遊技制御用マ
イクロコンピュータ51から制御指令信号の入力を受け
ると、制御の内容に応じてサイドランプ10a,10
b、風車ランプ7a,7b、および、LED表示器47
の各種作動部材に制御信号を出力し、各種作動部材の作
動を所定態様で制御する。
【0064】電飾制御用マイクロコンピュータ71から
サイドランプ10a,10bおよび風車ランプ7a,7
bへの制御信号は、中継基板80を介して与えられる。
また、電飾制御用マイクロコンピュータ71からLED
表示器47への制御信号は、中継基板90を介して与え
られる。
【0065】また、可変入賞球装置20に設けられるL
ED表示器47に対応して設けられた中継基板90は、
可変入賞球装置20の後方(パチンコ遊技機の正面から
見て後方)部分(上部)にビス止めして取り付けられて
いる。
【0066】また、音制御用マイクロコンピュータ20
1は、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの制御
指令信号の入力を受けると、指令に応じて複数種類の音
声の中から音声を選択し、その音声を発生させるため
に、スピーカ203に音声信号を出力し、スピーカ20
3から音声を発生させる制御をする。これにより、可変
入賞球装置20に動作時においては、その動作に対応す
る音声が発生させられる。
【0067】本実施の形態の場合、遊技制御用マイクロ
コンピュータ51と表示制御用マイクロコンピュータ3
01との間の通信は、遊技制御回路基板50に設けられ
た出力バッファ55、および、表示制御回路基板300
に設けられた入力バッファ305を介して行なわれる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ51と電飾制御
用マイクロコンピュータ71との間の通信は、遊技制御
回路基板50に設けられた出力バッファ56、および、
電飾制御回路基板70に設けられた入力バッファ72を
介して行なわれる。また、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ51と音制御用マイクロコンピュータ201との間
の通信は、遊技制御回路基板50に設けられた出力バッ
ファ57、および、音制御回路基板200に設けられた
入力バッファ202を介して行なわれる。
【0068】遊技制御回路基板50の出力バッファ5
6,57,58は、遊技制御回路基板50から出力対象
となる基板への一方向にのみ情報(信号)を伝送する機
能を有する。すなわち、出力バッファ56,57,58
は、遊技制御回路基板50の内部から外部への情報(信
号)の出力を許容するが遊技制御回路基板50の外部か
ら内部への情報(信号)の入力を許容しない不可逆性を
有する出力インタフェースである。したがって、出力バ
ッファ56,57,58が設けられていることにより、
遊技制御回路基板50と、前述した各基板との通信部分
を利用し、遊技制御回路基板50に対して不正な信号が
入力されて不正な制御動作が行なわれることを遊技制御
回路基板50側で防ぐことができる。
【0069】また、表示制御回路基板300の入力バッ
ファ305、電飾制御回路基板70の入力バッファ7
2、および、音制御回路基板200の入力バッファ20
2の各々は、遊技制御回路基板50から各基板の内部へ
の一方向にのみ情報を伝送する機能を有する。すなわ
ち、入力バッファ305,72,202は、各基板の外
部から内部への情報の入力を許容するが各基板の内部か
ら外部への情報の出力を許容しない不可逆性を有する入
力インタフェースである。したがって、入力バッファ3
05,72,202が設けられていることにより、遊技
制御回路基板50と各基板との通信部分を利用し、遊技
制御回路基板50に対して不正な信号を入力させ、不正
な制御動作が行なわれることを防ぐことができる。
【0070】このような構成により、遊技制御用マイク
ロコンピュータ51と表示制御用マイクロコンピュータ
301との間、遊技制御用マイクロコンピュータ51と
電飾制御用マイクロコンピュータ71との間、および、
遊技制御用マイクロコンピュータ51と音制御用マイク
ロコンピュータ201との間の通信は、遊技制御用マイ
クロコンピュータ51から各基板への一方向通信のみと
されている。
【0071】また、前述した遊技制御用マイクロコンピ
ュータ51および表示制御用マイクロコンピュータ30
1は、CPU、ROM、およびRAMを各基板50,3
00上で一体的に設けた1チップ形式のマイクロコンピ
ュータにより構成されている。しかし、これに限らず、
遊技制御用マイクロコンピュータ51、および、表示制
御用マイクロコンピュータ301の各々は、CPU、R
OM、およびRAMを基板50,300上で別体に取り
付けたものであってもよい。また、ROMは、ソケット
式の取り付け構造で基板上に設ける方が着脱が容易にな
るため望ましい。このようにすれば、リサイクル時にお
いて、制御内容が異なるROMを交換することで、容易
にリサイクル作業が行える。また、遊技制御用マイクロ
コンピュータ51(遊技制御回路基板50)と各玉検出
器48,5a〜5c,25a,25bとの問には、中継
基板を設けてもよい。
【0072】次に、前述した遊技制御回路基板50にお
ける遊技制御用マイクロコンピュータ51を中心として
行なわれる可変入賞球装置20の動作制御について説明
する。まず、前述した始動遊技状態が発生すると、遊技
制御用マイクロコンピュータ51による直接的な制御に
より、ソレノイド24a,24bが所定時間ONされて
開閉片23a,23bが開放される。その開放動作中に
打玉が上部入賞空間22内に入賞すると、その入賞玉が
入賞玉検出器25a,25bを通じて下部入賞空間30
に落下する。
【0073】また、振分け部材26は、遊技制御用マイ
クロコンピュータ51によるモータ35の正転,逆転を
周期的に繰返す制御により、支軸26cを中心に揺動す
る。そして、下部入賞空間30に玉が落下した場合、そ
の玉は、振分け部材26により振分けられる。たとえ
ば、前述した振分け部材26の飛行機部26aが所定角
度傾いた状態で主翼該当部分に玉が衝突すると、その玉
が特定受入口42へ落下しやすくなる。
【0074】特定受入口42に送られた玉(入賞した
玉)が特定玉検出器48により検出されれば、特定入賞
が発生し、遊技制御用マイクロコンピュータ51によ
り、前述した特定遊技状態を発生させる制御が行なわれ
る。
【0075】特定遊技状態においては、遊技制御用マイ
クロコンピュータ51からの指令信号を受けた役物駆動
制御用マイクロコンピュータ61によりソレノイド24
a,24bがON/OFF制御されることで、開閉片2
3a,23bが所定時間の開閉動作を18回を上限とし
て繰返す制御が行なわれる。このような開放動作の繰返
しは、開閉サイクルと呼ばれる。開閉サイクルの開閉動
作が18回終了する以前に、10個の入賞玉が検出され
た場合には、その時点で開閉片23a,23bの開閉動
作が終了される。また、このような開閉サイクルは、後
述する継続権の成立を条件として、最高16回までの継
続が許容される。このように18回を上限とした開閉サ
イクルが行なわれる期間がラウンドと呼ばれる。開閉サ
イクルは、前述したように最高16回まで継続可能であ
るため、特定遊技状態におけるラウンドは、第1ラウン
ド〜第16ラウンドの計16ラウンドを上限として継続
可能である。
【0076】各ラウンドにおいては、各ラウンドの開始
後、18回の開閉動作または10個の入賞玉の検出が行
なわれた時点(ラウンドの終了条件が成立した時点)か
ら2秒を経過するまでに、特定受入口42に入った玉
(入賞玉)が特定玉検出器48を通過することに応じ
て、遊技制御用マイクロコンピュータ51が前述したよ
うな18回の開閉サイクルの継続権を成立させる制御が
行なわれる。そして、このような継続権が成立した場
合、遊技制御用マイクロコンピュータ51からの指令信
号を受けた役物駆動制御用マイクロコンピュータ61に
より、所定のインターバル時間の経過後に再度開閉片2
3a,23bを開放する制御が行なわれる。このような
開閉サイクルの継続回数は、前述したように、最高16
回(16ラウンド)まで許容されるようになっている。
このようにラウンドを継続させる制御は、繰返し継続制
御と呼ばれる。ここで、繰返し継続制御は、纏めると、
次のような制御であると言える。特定遊技状態におい
て、前記始動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって有
利な特定の態様(開閉片23a,23bの開閉サイクル
を含む動作態様)で可変入賞球装置を第1の状態にした
後遊技者にとって不利な第2の状態(開閉片23a,2
3bを閉鎖状態)にし、予め定められた継続条件の成立
に基づいて再度第1の状態に繰返し継続制御する制御で
ある。
【0077】また、表示装置40においては、遊技制御
用マイクロコンピュータ51からの制御指令信号を受け
た表示制御用マイクロコンピュータ301の制御によ
り、可変入賞球装置20の動作による遊技の進行に合わ
せて、後述するような入賞状態を演出する画像およびラ
ウンド数を抽選する画像等の各種画像を表示する表示制
御が行なわれる。そのように表示される画像は、後述す
るように、可変入賞球装置20の内部構造物である飛行
機型の振分け部材26と関連性がある表示内容とされ
る。また、たとえば、始動入賞が発生した場合および特
定入賞が発生した場合には、振分け部材26動動作に対
応した表示が表示装置40において実行される。表示装
置40における表示内容については、図8および図9を
用いて後述する。
【0078】また、表示装置40では、特定遊技状態に
おいて、現在のラウンド数が表示されるとともに、各ラ
ウンドにおける可変入賞球装置20への入賞個数(入賞
玉検出器25a,25bにより検出された個数)が表示
される。また、遊技制御用マイクロコンピュータ51か
らの指令信号を受けた電飾制御用マイクロコンピュータ
71の制御により、装飾用のLED表示器47が遊技の
進行に合わせて動作される。また、このような特定遊技
状態を含む遊技中においては、遊技制御用マイクロコン
ピュータ51からの指令信号を受けた音制御用マイクロ
コンピュータ201により、スピーカ203が動作さ
れ、効果音等の音声を発生させる制御が行なわれる。
【0079】なお、特定遊技状態における開閉サイクル
は、特に18回に限定せず、1回でも複数回でもよい。
【0080】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ5
1から表示制御用マイクロコンピュータ301に送信さ
れる制御指令信号について説明する。
【0081】図6は、遊技制御用マイクロコンピュータ
51から表示制御用マイクロコンピュータ301に送信
される表示制御用の制御指令信号の送受信形態を示すブ
ロック図である。図6に示すように、この実施の形態の
場合、表示制御用の制御指令信号のうち、コマンドCD
0〜CD7が8本の信号線を介して遊技制御用マイクロ
コンピュータ51が設けられた遊技制御回路基板50か
ら表示制御用マイクロコンピュータ301が設けられた
表示制御回路基板300に送信される。また、割込み信
号(INT信号)が1本の信号線を介して遊技制御用マ
イクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピ
ュータ301に送信される。
【0082】図7は、遊技制御用マイクロコンピュータ
51から表示制御用マイクロコンピュータ301に送信
される表示制御用の制御指令信号の送受信タイミングの
例を示すタイミングチャートである。この例では、コマ
ンドCD0〜CD7のデータを構成する2バイト(CM
D1,CMD2)の制御データが、図に示すように、遊
技制御用マイクロコンピュータ51のタイマ割込み(図
においてはタイマ割込みタイミングを規定する定期割込
信号として示す)の発生間隔である2ms間に2バイト
送出される。そして、コマンドの1バイト目のデータの
出力に同期して割込み信号(INT信号)が出力され
る。表示制御用マイクロコンピュータ301では、割込
み信号(INT信号)の受信により割込みがかかり、受
信データとして、コマンドCD0〜CD7のデータCM
D1,CMD2を取込むことができる。
【0083】図6に示された送受信形態および図7に示
された送受信タイミングは、表示制御用の制御指令信号
に限らず、電飾制御用の制御指令信号、および、音制御
用の制御指令信号にも採用されている。このため、遊技
制御用マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロ
コンピュータ301との間、表示制御用マイクロコンピ
ュータ301との間、遊技制御用マイクロコンピュータ
51と電飾制御用マイクロコンピュータ71との間、お
よび、遊技制御用マイクロコンピュータ51と音制御用
マイクロコンピュータ201との間においては、図6お
よび図7に示された態様と同様の態様で、制御指令信号
の送受信が行なわれる。
【0084】次に、パチンコ遊技機において遊技が行な
われる場合に、表示装置40において表示される画像の
表示内容(表示例)を説明する。図8および図9は、表
示装置40において表示される画像の表示内容(表示
例)を示す図である。
【0085】図8の(a)を参照して、始動入賞等がな
く遊技が進行していない状態である待機状態において
は、飛行機部26aが所定周期で左右に揺動を繰返す通
常動作が行なわれる。このような待機状態においては、
飛行機部26aが飛行している状態を示すために、停止
表示されている複数の雲411が停止状態で浮かんだ空
を画像により示す待機画面Aが表示装置40において表
示される。
【0086】次に、図8の(b)を参照して、始動入賞
が発生すると、飛行機部26aが通常動作とは異なる態
様で揺動する始動入賞動作が行なわれる。そして、その
ような始動入賞動作に応じて、飛行機部26aの左右へ
の揺動に合わせて複数の雲411が揺動する状態を画像
により示す始動入賞時画面Bが表示装置40において表
示される。この始動入賞時画面Bは、始動入賞口4a,
4cへの入賞の検出により開閉片23a,23bが1回
開く始動入賞(以下、1回開き始動入賞ともいう)と、
始動入賞口4bへの入賞の検出により開閉片23a,2
3bが2回開く始動入賞(以下、2回開き始動入賞とも
いう)とで、画像の表示内容が異なる(たとえば、色が
異なる、以外の風景が異なる等)。
【0087】次に、図9の(a)を参照して、可変入賞
球装置20内に入った玉Pが特定受入口42に入ったこ
とにより、特定入賞が生じた場合(以下、当りともい
う)には、飛行機部26aが通常動作および始動入賞動
作とは異なる態様で揺動する特定入賞動作が行なわれ
る。そして、そのような特定入賞動作に応じて、前記複
数の雲411に代わって、複数の飛行機412が飛行機
部26aの左右への揺動に合わせて揺動する状態を画像
により示す特定入賞時画面Cが表示装置40において表
示される。
【0088】また、図示を省略するが、可変入賞球装置
20内に入った玉が通常受入口43に入ったことによ
り、特定入賞が生じなかった場合(以下、外れともい
う)には、それに応じて、飛行機部26aが爆発(墜
落)した状態を画像により示す外れ時画面が表示装置4
0において表示される。
【0089】図9の(a)に示される当り表示画面にお
いては、「V」という当り記号31が画面右上に表示さ
れて特定入賞が生じた旨が遊技者に報知されるととも
に、画面内に設けられたラウンド抽選可変表示領域32
において、複数種類の識別情報としての「1」〜「1
6」の数字の図柄が変動開始(可変表示開始)される。
この変動表示は、図柄をスクロールにより更新表示する
表示である。これらの「1」〜「16」の図柄の表示
は、変動開始時から所定時間経過後に停止表示されるこ
とにより更新表示が停止され、その停止時の図柄が示す
数値がこれから行われる特定遊技状態でのラウンド数の
最高許容回数として決定される。つまり、ラウンド抽選
可変表示領域32での変動表示においてたとえば「1
0」が停止表示結果となった場合には最高10ラウンド
まで開閉サイクルが継続可能となり、たとえば「16」
が停止表示結果となった場合には最高16ラウンドまで
開閉サイクルが継続可能となる。このラウンド抽選によ
り決められたラウンド数は、繰返し継続制御の継続条件
の成立が制限されることとなる繰返し継続制限回数であ
ると言うことできるため、以下においては、ラウンド制
限回数と呼ぶ。
【0090】次に、図9の(b)を参照して、前述した
ようなラウンド抽選が終了し、ラウンド制限回数が確定
すると、特定遊技状態における各ラウンド中の表示画面
であるラウンド表示画面Dを示す画像が表示装置40に
おいて表示される。このラウンド表示画面は、第1〜第
16ラウンドの各ラウンドにおいて、異なる画像を用い
て表示される。このため、遊技者は、変化に富んだ表示
を楽しむことができる。図9の(b)には、第1ラウン
ドにおけるラウンド表示画面が示されている。第1ラウ
ンドのラウンド表示画面では、敵キャラクタとしての敵
飛行機410が表示され、飛行機部26aによる飛行機
と敵飛行機410との戦闘場面を展開する画像が表示さ
れる。ラウンド表示画面では、画面の右下に現在のラウ
ンド数を示す現在ラウンド数33が表示されるととも
に、画面の左下に現在のラウンドにおける可変入賞球装
置20への入賞個数34が表示される。そして、特定遊
技状態が次のラウンドに継続すると、ラウンド表示画面
がまた次のラウンドに対応したラウンド表示画面に切換
えられる。つまり、ラウンドの進行に応じて、ラウンド
表示画面が切換えられる。この実施の形態の場合には、
第1〜第16ラウンドが進む毎に飛行機部26aに関連
する物語が進行する物語性があるラウンド表示が行われ
ていく。
【0091】次に、表示制御用の制御指令信号として設
けられた代表的なコマンドの種類を説明する。図10
は、表示制御用の制御指令信号として設けられた代表的
なコマンドの種類を表形式で示す図である。
【0092】図10に示すように、2バイトのデータC
MD1,CMD2で構成されるコマンドによって2種類
の制御内容が指定される。その指定において、2バイト
のコマンドのデータが8000Hである場合は、前述し
た1回開き用の始動入賞時画面を表示することが指定さ
れる。コマンドのデータが8100Hの場合は、前述し
た2回開き用の始動入賞時画面を表示することが指定さ
れる。始動入賞時画面の具体例は、図8の(b)に示さ
れている。
【0093】また、コマンドが8300Hの場合は、図
9の(a)に示されるような特定入賞時画面を表示する
ことが指定される。コマンドが8400Hの場合は、前
述したような外れ時画面を表示することが指定される。
コマンドが8600Hの場合は、図8の(a)に示され
るような待機画面を表示することが指定される。
【0094】また、図示を省略するが、表示制御用のコ
マンドとしては、前述したコマンドの他に、ラウンド抽
選時の図柄の変動パターンを指定するコマンド、ラウン
ド抽選時の停止図柄を指定するコマンド、ラウンド中の
入賞個数を指定するコマンド等の表示装置40での表示
制御に必要とされる各種コマンドが含まれている。
【0095】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ5
1および表示制御用マイクロコンピュータ301により
行なわれる可変入賞球装置20および表示装置40の動
作制御の制御タイミング例を説明する。以下の制御タイ
ミングの説明においては、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ51から表示制御用マイクロコンピュータ301に
与えられる表示制御用の制御指令信号のコマンドの送信
タイミングも合わせて説明する。
【0096】図11は、始動入賞により可変入賞球装置
20内に入った玉により特定入賞が生じて大当りとなっ
た場合の制御タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【0097】図11においては、始動玉検出器5a,5
bのON/OFF、特定玉検出器48のON/OFF、
振分け部材26の制御パターン、および、表示装置40
での表示内容が時間経過にしたがって示されている。こ
こで、振分け部材26の制御パターンとしては、回動腕
部26bの長手方向が鉛直方向に向いて飛行機部26a
の姿勢が水平となった位置である揺動の基準点となる基
準位置、回動腕部26bが正面から見て左側に所定の最
大角度で振れた位置である左最大位置、および、回動腕
部26bが正面から見て右側に所定の最大角度で振れた
位置である右最大位置をそれぞれ目安として示し、遊技
制御用マイクロコンピュータ51により振分け部材26
がどのようなパターンで制御されるかが示されている。
ここに示される基準位置が振分け部材26の動作の基準
位置として、遊技制御用マイクロコンピュータ51にお
いて認識される。この制御パターンは、遊技制御用マイ
クロコンピュータ51により駆動制御されるモータ35
の制御パターンをも示すものである。
【0098】図11を参照して、まず、始動入賞が発生
する前の待機状態においては、前述した待機画面Aが表
示装置40に表示されている。この状態においては、振
分け部材26が左右方向に周期的に揺動する制御が行な
われる。この待機状態においては、振分け部材26が左
最大位置および右最大位置のそれぞれまで振れた場合
に、所定時間最大位置で一時保持される態様で揺動が繰
返し行なわれる。このような待機状態での振分け部材2
6の動作は、通常動作と呼ばれる。
【0099】そして、左右の始動玉検出器5a,5cの
いずれかがONして始動入賞が検出されると、そのON
時点から1.500秒後に、遊技制御用マイクロコンピ
ュータ51からソレノイド24a,24bに、ソレノイ
ド24a,24bをONにする駆動信号が出力され、そ
の0.500秒後にソレノイド24a,24bをOFF
にするべく駆動信号が出力停止される。これにより、左
右の始動入賞口4a,4cへの入賞に応じて、開閉片2
3a,23bが0.500秒間開放される。また、中央
の始動玉検出器5bがONすると、そのON時点から
1.500秒後に、ソレノイド24a,24bをONに
する駆動信号が出力され、その0.800秒後にソレノ
イド24a,24bをOFFにするべく駆動信号が出力
停止されることにより、1回目の開放動作として開閉片
23a,23bが0.800秒間開放される。次いで、
0.900秒間のインターバル(閉鎖)を置いた後に、
再度、ソレノイド24a,24bをONにする駆動信号
が出力され、その0.800秒後にソレノイド24a,
24bOFFにするべく駆動信号が出力停止されること
により、2回目の開放動作として開閉片23a,23b
が0.800秒間開放する。このように、中央の始動入
賞口4bへの入賞に応じて、開閉片23a,23bが
0.900秒のインターバルをおいて0.800秒間の
開放が2回行なわれる。
【0100】さらに、始動入賞が検出された場合には、
まず、遊技制御用マイクロコンピュータ51によってモ
ータ35が駆動制御されて振分け部材26が基準位置と
なるように制御される。遊技制御用マイクロコンピュー
タ51は、始動入賞が検出された場合、始動入賞の検出
が有効となってから所定期間t1内に振分け部材26が
基準位置となるようにモータ35を駆動制御する。そし
て、始動入賞の検出が有効となってから所定期間t1の
経過後、遊技制御用マイクロコンピュータ51からモー
タ35に振分け部材26を始動入賞動作させるための駆
動信号が出力されるととともに、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ3
01に始動入賞時画面の表示を指令するコマンド(80
00Hまたは8100H)が送信される。始動入賞動作
は、振分け部材26が左右の最大位置で一旦保持される
ことなく左右に揺動する動作であり、振分け部材26が
一旦保持されないことで通常動作と区別して認識するこ
とが可能である。
【0101】このような制御が行なわれることにより、
始動入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中
の位置から一旦基準位置にセットされた後、始動入賞動
作が開始され、その始動入賞動作の開始に合わせて表示
装置40において始動入賞時画面Bが表示される。
【0102】次に、開放された開閉片23a,23bが
閉鎖された時点から2.000秒以内に、特定玉検出器
48がONになった場合には、可変入賞球装置20内に
進入した玉が特定受入口42に進入して特定入賞があっ
たものと判断し、特定遊技状態が発生させられる。この
2.000秒の期間は、特定入賞の有効期間であり、こ
の期間内に、特定玉検出器48がONになった場合にの
み特定入賞が有効と認められ、この期間外に、特定玉検
出器48がONになっても、特定入賞は有効と認められ
ない。このような特定入賞有効期間は、少なくとも、正
常に遊技が行なわれている状況下で、開閉片23a,2
3bが閉鎖された時点から玉が特定受入口42に進入す
るまでに最大限必要と認められる期間に、所定時間の余
裕を付加した時間に設定されている。したがって、特定
入賞有効期間外に特定玉検出器48がONになった場合
は、正常な遊技が行なわれないものと判断され、特定入
賞は、無効となる。
【0103】特定入賞が発生した場合には、まず、遊技
制御用マイクロコンピュータ51によってモータ35が
駆動制御されて振分け部材26が基準位置となるように
制御される。遊技制御用マイクロコンピュータ51は、
特定入賞が検出された場合、特定入賞の検出が有効とな
ってから所定期間t2内に振分け部材26が基準位置と
なるようにモータ35を駆動制御する。そして、特定入
賞の検出が有効となってから所定期間t2の経過後、遊
技制御用マイクロコンピュータ51からモータ35に振
分け部材26を特定入賞動作させるための駆動信号が出
力されるととともに、遊技制御用マイクロコンピュータ
51から表示制御用マイクロコンピュータ301に特定
入賞時画面の表示を指令するコマンド(8300H)が
送信される。特定入賞時動作は、振分け部材26が左の
最大位置と基準位置との間で揺動を繰返す動作であり、
基準位置よりも右側に振分け部材26が動作しないこと
で始動入賞動作と区別して認識することが可能である。
【0104】このような制御が行なわれることにより、
特定入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中
の位置から一旦基準位置にセットされた後、特定入賞動
作が開始され、その特定入賞動作の開始に合わせて表示
装置40において特定入賞時画面Cが表示される。
【0105】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ5
1により実行される割込み処理を説明する。図12は、
遊技制御用マイクロコンピュータ51により実行される
割込み処理を示すフローチャートである。このタイマ割
込み処理は、CPU56により管理されるタイマ割込用
のタイマの計時値が設定値になるごとに実行が開始され
る。
【0106】まず、ステップS(一方、単に、Sとい
う)1により、モータ・ソレノイド出力処理がなされ
る。このモータ・ソレノイド出力処理は、前述したモー
タ35を駆動制御するための制御信号をモータ回路60
へ向けて出力し、ソレノイド24a,24bを励磁制御
するための制御信号をソレノイド回路59へ出力するた
めの処理である。
【0107】次に、S2に進み、所定の試験端子から試
験信号を出力する試験信号出力処理がなされる。次に、
S3に進み、コマンド出力処理が実行される。このコマ
ンド出力処理は、後述するS10により設定された表示
制御用のコマンド、ランプ制御用のコマンド、および、
音制御用のコマンド等の各種コマンドを出力するための
処理である。
【0108】次に、S4に進み、スイッチ入力処理が実
行される。スイッチ入力処理では、特定玉検出器48、
始動玉検出器5a〜5c、入賞玉検出器25a,25
b、および、通常入賞玉検出器65等の各種スイッチの
状態を入力し、各入賞領域への入賞があったか否か等の
スイッチ入力を判定する処理がなされる。
【0109】次に、S5へ進み、表示用乱数更新処理が
行なわれる。この処理では、前述したラウンド制限回数
を抽選するために用いられるランダムカウンタの数値デ
ータを更新する処理である。ランダムカウンタは、0か
らカウントアップしてその上限である15までカウント
アップした後再度0からカウントアップし直す数値デー
タ更新手段である。このランダムカウンタのカウント値
は、タイマ割込処理においてこのS5が実行されるごと
(本実施の形態では2msecごと)に「1」ずつ加算
更新される。このランダムカウンタが取り得る0〜15
のカウント値は、1〜16のラウンド制限回数にそれぞ
れ対応付けられており、大当りが発生した場合に所定の
タイミングで抽出される。そして、抽出されたカウント
値に対応する値がラウンド制限回数として決定され、ラ
ウンド抽選表示において停止表示される。
【0110】次に、S6へ進み、カウント処理が行なわ
れる。この処理では、大当り状態となった場合の各ラウ
ンド等において、前述したスイッチ入力処理により入力
判定された入賞玉検出器25a,25bにより検出され
た入賞個数がカウント(計数)される。このようにカウ
ントされた入賞個数は、前述したように表示装置40に
おいて表示される。
【0111】次に、S7へ進み、遊技状態設定処理が行
なわれる。この遊技状態設定処理は、複数種類に分けら
れた遊技制御のプロセス処理が所定条件で更新されるプ
ロセスフラグの値に従って選択されて順次実行されるこ
とにより、遊技を進行させるように遊技状態を設定する
ための処理である。
【0112】次に、S8に進み、モータ・ソレノイド設
定処理が行なわれる。この処理は、S7による遊技状態
設定処理により設定された遊技状態にしたがって遊技を
進行させるために、設定された遊技状態の情報に基づい
て、モータ35およびソレノイド24a,24bのそれ
ぞれを駆動制御するためのテーブルデータ等の制御デー
タをROM53から読出し、遊技状態にしたがった駆動
制御をするための制御内容を設定するための処理であ
る。この処理により設定された制御内容にしたがって、
前述したS1により、制御信号がモータ35およびソレ
ノイド24a,24bのそれぞれに出力される。
【0113】次に、S9へ進み、情報外部出力処理が行
なわれる。この処理は、所定の情報出力回路を介して前
述した各種情報をパチンコ遊技機の外部へ出力させるた
めの処理である。
【0114】次に、S10に進み、表示・音・ランプコ
マンド設定処理が行なわれる。この処理は、S7による
遊技状態設定処理により設定された遊技状態にしたがっ
て、表示制御、音制御、および、ランプ制御を行なうた
めに、遊技状態設定処理により設定された遊技状態に対
応する表示、音、および、ランプの制御ができるよう
に、表示制御用のコマンド、音制御用のコマンド、およ
び、ランプ制御用のコマンドを設定するための処理であ
る。この処理により設定されたコマンドは、前述したS
3により出力される。これにより、遊技の進行に合わせ
た表示制御、音制御、および、ランプ制御を行なうこと
ができる。
【0115】次に、S11に進み、賞球払出設定処理が
行なわれる。この処理は、入賞に応じて賞球を払出させ
るために、遊技制御用マイクロコンピュータ51が入賞
に応じて所定の払出制御部へ出力する払出制御コマンド
を設定するための処理である。この処理により設定され
たコマンドは、前述したS3により出力される。
【0116】次に、S12に進み、所定の試験端子に関
する情報処理を行なう試験端子情報処理が行なわれる。
そして、S13に進み、ウォッチドックカウンタ処理が
行なわれる。この処理では、CPU52の暴走等の異常
動作を監視するために設けられたウォッチドックカウン
タ(このカウンタ値が所定までカウントアップすると、
CPU52の異常動作と判断されてCPU52が初期化
される)を実行するためのデータが設定される。
【0117】次に、S14に進み、割込み許可状態にす
る処理がなされた後、この割込み処理が終了する。これ
により、次の割込みが実行可能となる。ここで、CPU
52では、割込み処理の実行を開始する際に割込み禁止
状態にする機能を有しており、割込み処理の実行を開始
されるに際して割込み禁止状態にされるため、割込み処
理の最終ステップであるS14において、割込み許可状
態にされるのである。
【0118】次に、図12に示されたS38のモータ・
ソレノイド設定処理に含まれるサブルーチンのうち、モ
ータの制御データを設定するサブルーチンであるモータ
設定処理の処理内容を詳細に説明する。図13は、モー
タ設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0119】図13を参照して、まず、S21により、
始動入賞の検出(検出信号が所定期間継続して有効な検
出信号であると判断されること、言い換えると、始動入
賞口4a〜4cへの打玉の進入が有効であると判断され
たこと)があったか否かが判断される。S21により始
動入賞の検出がなかったと判断された場合は、後述する
S24に進む。
【0120】一方、S21により始動入賞の検出があっ
たと判断された場合は、S21aに進み、遊技制御用マ
イクロコンピュータ51が位置検出器35aから基準位
置を検出したことを示す検出信号が入力されているかど
うかを判断することにより、振分け部材26の現在位置
が基準位置にあるか否かが判定される。S21aにより
振分け部材26が基準位置にないと判定された場合は、
S22に進み、振分け部材26を、前述したように認識
している現在位置から基準位置に制御するための制御デ
ータを設定する処理がなされる。S22の後、後述する
S23に進む。S22により設定される制御データにお
いては、現在位置から基準位置まで振分け部材26を動
作させるに必要なステップ数に基づいて、図11で説明
した所定期間t1内に振分け部材26が現在位置から基
準位置まで動作するようにモータの制御パターンが設定
される。
【0121】一方、S21aにより振分け部材26が基
準位置にあると判定された場合は、S22aに進み、振
分け部材26が基準位置において保持(停止)されるよ
うに制御するための制御データを設定する処理がなされ
る。S22aの後、後述するS23に進む。S22aに
より設定される制御データにおいては、図11で説明し
た所定期間t1内において、振分け部材26が現在位置
(基準位置)で停止するようにモータの制御パターンが
設定される。
【0122】このようにS22またはS22aにより制
御データが設定されることにより、始動入賞の検出があ
った場合、前述したS1により出力される駆動信号は、
振分け部材26が基準位置になければ基準位置に制御す
るものとなり、振分け部材26が基準位置にあればその
基準位置を保持するように制御するものとなる。その結
果、図11で説明した所定期間t1の経過時点では、振
分け部材26が必ず基準位置にあるように制御される。
【0123】S23では、図11で説明した所定期間t
1の経過後に振分け部材26を始動入賞動作させるため
の制御データを設定する処理がなされた後、S24に進
む。これにより、始動入賞の検出があった場合には、前
述したS1により、振分け部材26を始動入賞動作させ
るための駆動信号が出力され、図11で説明した所定期
間t1の経過後に振分け部材26が始動入賞動作され
る。
【0124】S24に進んだ場合は、特定入賞の検出
(検出信号が所定期間継続して有効な検出信号であると
判断されること、言い換えると、特定受入口42への打
玉の進入が有効であると判断されたこと)があったか否
かが判断される。S24により特定入賞の検出がなかっ
たと判断された場合は、このモータ設定処理が終了す
る。
【0125】一方、S24により特定入賞の検出があっ
たと判断された場合は、S24aに進み、遊技制御用マ
イクロコンピュータ51が位置検出器35aから基準位
置を検出したことを示す検出信号が入力されているかど
うかを判断することにより、振分け部材26の現在位置
が基準位置にあるか否かが判定される。S24aにより
振分け部材26が基準位置にないと判定された場合は、
S25に進み、前述したS22の処理と同様に、振分け
部材26を基準位置に制御するための制御データを設定
する処理がなされる。S25の後、後述するS26に進
む。
【0126】一方、S24aにより振分け部材26が基
準位置にあると判断された場合は、S25aに進み、前
述したS22aの処理と同様に、振分け部材26が基準
位置において保持(停止)されるように制御するための
制御データを設定する処理がなされる。S22aの後、
後述するS26に進む。
【0127】このようにS25またはS25aにより制
御データが設定されることにより、特定入賞の検出があ
った場合、前述したS1により出力される駆動信号は、
振分け部材26が基準位置になければ基準位置に制御す
るものとなり、振分け部材26が基準位置にあればその
基準位置を保持するように制御するものとなる。その結
果、図11で説明した所定期間t2の経過時点では、振
分け部材26が必ず基準位置にあるように制御される。
【0128】S26では、図11で説明した所定期間t
2の経過後に振分け部材26を特定入賞動作させるため
の制御データを設定する処理がなされた後、このモータ
設定処理が終了する。これにより、特定入賞の検出があ
った場合には、前述したS1により、振分け部材26を
特定入賞動作させるための駆動信号が出力され、図11
で説明した所定期間t2の経過後に振分け部材26が特
定入賞動作される。
【0129】このように、始動入賞および特定入賞があ
った場合には、振分け部材26が一旦基準位置に設定さ
れた後に、入賞に対応する動作が実行されるのである。
【0130】次に、以上に示した第1実施形態により得
られる主な効果をまとめて説明する。
【0131】図11に示されるように、始動入賞口4a
〜4cおよび特定受入口42のような所定領域への打玉
の進入が有効であると判断された場合に、可動部材であ
る振分け部材26の動作に対応した図8の(b)および
図9の(a)に示されるような表示を表示装置40にお
いて所定のタイミングで開始する表示制御が行なわれる
とともに、振分け部材26の位置が基準位置でないと判
定されたときには所定のタイミングまでに基準位置へ振
分け部材26を移動させて所定のタイミングで始動入賞
動作および特定入賞動作のような所定の動作を開始させ
る所定動作制御が行なわれるので、振分け部材26の動
作制御と表示装置40の表示制御との間で制御開始タイ
ミングを合わせることができる。このため、表示装置4
0において、振分け部材26の動作に合わせて表示を行
なうことができるようになり、その結果、振分け部材2
6の動作制御による演出と表示装置40での表示による
演出との組合せにより遊技の演出の面白みを向上させる
ことができる。
【0132】また、図11に示されるように、前述した
所定動作として、始動入賞動作が行なわれるため、打玉
が始動入賞口4a〜4cに進入した場合における演出の
面白みを向上させることができ、始動入賞口への打玉の
進入に対する遊技者の注目度を向上させることができ
る。
【0133】また、図11に示されるように、前述した
所定の動作として、特定入賞動作が行なわれるため、打
玉が特定受入口42に進入した場合における演出の面白
みを向上させることができ、特定受入口への打玉の進入
に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0134】また、図10および図11に示されるよう
に、振分け部材26の前述した所定の動作の開始に伴っ
て、その動作に対応して行なう表示制御を指定する80
00H,8100H,8300Hのようなコマンドが送
信され、表示制御用マイクロコンピュータ301が受信
したコマンドに基づいて表示装置40の表示制御を行な
うことにより、振分け部材26の動作に合わせて表示状
態が変化されるので、表示制御用マイクロコンピュータ
301が、コマンドにより制御開始タイミングを認識す
ることができるため、振分け部材26の領域進入時動作
の開始にタイミングに対して、表示制御のタイミングを
容易に同期させることができる。
【0135】図5〜図7および図11に示されるよう
に、表示制御用マイクロコンピュータ301が、遊技制
御用マイクロコンピュータ51からのコマンドを含む制
御指令信号に応じて、表示装置40の表示状態を制御す
るため、遊技制御用マイクロコンピュータ51は、表示
装置40の表示状態を直接的に制御しなくてもよくな
る。つまり、表示装置40の表示状態の制御が、遊技制
御用マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロコ
ンピュータ301とで分担されるため、遊技制御用マイ
クロコンピュータ51の制御負担を軽減することができ
る。
【0136】また、図5に示されるように、遊技制御用
マイクロコンピュータ51と表示制御用マイクロコンピ
ュータ301との間の通信は、遊技制御用マイクロコン
ピュータ51から表示制御用マイクロコンピュータ30
1への一方向通信のみとされているため、表示制御用マ
イクロコンピュータ301と遊技制御用マイクロコンピ
ュータ51との通信部分を利用して、遊技制御用マイク
ロコンピュータ51に不正な信号が入力されて不正な制
御動作が行なわれことを防ぐことができる。
【0137】また、図1および図2等に示されるよう
に、表示装置40と可変入賞球装置20とが一体的に設
けられたことにより、可変入賞球装置20および表示装
置40をパチンコ遊技機に組付ける際の作業を容易化す
ることができる。さらに、表示装置40を可変入賞球装
置20の後方部分に着脱可能に取付けたことにより、表
示装置40の組付けの際の作業が容易になるようにする
ことができる。
【0138】また、図9の(b)に示されるように、表
示装置40が、入賞玉検出器25a,25bにより検出
された入賞個数を表示するが、このような表示のための
制御を表示制御用マイクロコンピュータ301が分担す
ることとなるため、このような入賞個数の表示に関して
の遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御負担を軽
減することができる。
【0139】また、図9の(b)に示されるように、表
示装置40が、繰返し継続制御の繰返し継続回数である
現在ラウンド数を表示するが、このような表示のための
制御を表示制御用マイクロコンピュータ301が分担す
ることとなるため、このような現在ラウンド数の表示に
関しての遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御負
担を軽減することができる。
【0140】また、図9の(b)に示されるように、表
示装置40が、ラウンド抽選により決定されたラウンド
制限回数を表示するが、このような表示のための制御を
表示制御用マイクロコンピュータ301が分担すること
となるため、このようなラウンド制限回数の表示に関し
ての遊技制御用マイクロコンピュータ51の制御負担を
軽減することができる。
【0141】また、図1,図8,図9等に示されるよう
に、表示装置40の表示画面を可変入賞球装置20の内
部に位置させることにより、可変入賞球装置20の内部
に単に振分け部材26等の内部構造物がある場合と比べ
て視覚的な面白みを向上させることができる。さらに、
図8,図9等に示されるように、表示装置40が可変入
賞球装置20の内部構造としての飛行機部26aと関連
性がある空、雲、および、飛行機等の表示を行なうた
め、表示装置の表示態様と可変入賞球装置の内部構造と
の関連性により表示と構造物とを密接に組合わせた面白
みがある遊技状態を遊技者に提供することができる。そ
して、このような遊技の面白みにより遊技者の興趣を向
上させることができる。
【0142】また、図8の(b)および図9の(a)に
示されるように、表示装置40が、飛行機部26aの揺
動に伴って同様に雲411および飛行機412のような
画像を揺動させる、すなわち、可変入賞球装置の内部構
造の変化に伴って表示態様を変化させる。このため、表
示装置40の表示態様の変化と可変入賞球装置20の内
部構造の変化に関連性が生じ、より一層面白みがある遊
技状態を遊技者に提供することができ、遊技者の興趣を
より一層向上させることができる。
【0143】第2実施形態 次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態にお
いては、振分け部材26の位置を検出し、その検出に基
づいて、振分け部材26の動作に対応した表示を表示装
置40において実行する制御を行なう例を説明する。以
下の第2実施形態については、前述した第1実施形態と
一部が異なるものであり、第1実施形態との相違点をピ
ックアップして説明する。したがって、以下において特
に説明がない点については、前述した第1実施形態と同
様に構成される。
【0144】図14は、振分け部材26の位置検出に用
いられる位置検出用フィンの取付け態様を示す正面図で
ある。図14を参照して、支軸26cの外周部におい
て、回動腕部26bが設けられた部分と反対側の部分
に、矩形状の位置検出用フィン600が1つ取付けられ
ている。この位置検出用フィン600は、回動腕部26
bの先端が鉛直方向(真下方向)を向いた場合、すなわ
ち、振分け部材26が基準位置にある場合に、先端が真
上を向く態様で支軸26cの外周部に取付けられる。こ
の位置検出用フィン600は、後述する図15に示され
るように、位置検出器601によって光学的に検出され
る。
【0145】図15は、位置検出器601による振分け
部材26の位置検出態様を示すブロック図である。図1
5を参照して、位置検出器601は、支軸26cの軸長
方向に所定距離だけ離れて光の発光と受光とを行なえる
ように対向配置された発光部601aと受光部601b
とを含む。発光部601aと受光部601bとは、位置
検出用フィン600が真上の位置、すなわち、振分け部
材26が基準位置にある場合に、発光部601aから出
力された光(図中破線で示される)が位置検出用フィン
600により遮られて受光部601bにより受光できな
いこととなる位置に配置される。
【0146】位置検出器601は、発光部601aおよ
び受光部601bが遊技制御用マイクロコンピュータ5
1に接続されており、遊技制御用マイクロコンピュータ
51の制御により、発光部601aから常に光が投射さ
れ、受光部601bが発光部601aからの光を受光し
たか否かで受光部601bから遊技制御用マイクロコン
ピュータ51に与えられる検出出力のレベルが異なる。
つまり、受光部601bが発光部601aからの光を受
光した場合には位置検出器601の検出出力がハイレベ
ルとなり、受光部601bが発光部601aからの光を
受光していない場合には位置検出器601の検出出力が
ローレベルとなる。これにより、位置検出器601の検
出出力は、ローアクティブの信号となり、ローレベルで
ある場合に振分け部材26が基準位置にあることが示さ
れる。
【0147】遊技制御用マイクロコンピュータ51で
は、位置検出器601の検出出力がローレベルである場
合に振分け部材26が基準位置にあると判断する。そし
て、遊技制御用マイクロコンピュータ51では、位置検
出器601による基準位置検出の情報と、モータ35の
回転方向(正転、逆転)の情報と、最新の基準位置検出
後のモータ35の駆動ステップ数の情報とに基づいて、
常に振分け部材26の現在位置(基準位置を中心とし
て、前述した左最大位置から右最大位置の間の現在位
置)を求めて把握し、記憶する。たとえば、遊技制御用
マイクロコンピュータ51では、位置検出器601によ
り基準位置が検出されると、その検出された時点でのモ
ータ35の回転方向の情報と、その検出後のモータ35
の駆動ステップ数の情報とに基づいて、振分け部材26
が現在どの位置にあるかを求めて認識することができ
る。
【0148】次に、第2実施形態による遊技機における
表示制御用の制御指令信号として設けられた代表的なコ
マンドの種類を説明する。図16は、第2実施形態によ
る表示制御用の制御指令信号として設けられた代表的な
コマンドの種類を表形式で示す図である。図16につい
ては、前述した図10のコマンドと同じコマンドには同
一のコマンドデータ番号を付し、重複した説明を繰返さ
ない。
【0149】図16に示すように、1回開き用の始動入
賞時画面を表示することが指定される場合には、CMD
1が80Hで共通であり、CMD2の値により振分け部
材26の現在位置が指定される。CMD2について、0
0Hの場合は「第0ステップ」、01Hの場合は「1ス
テップ」…というように、振分け部材26の現在位置が
第0ステップから第nステップ(nは整数であり、たと
えば、遊技制御用マイクロコンピュータ51が認識可能
なステップ数の総数に相当する)まで指定される。ここ
で、図中××Hは、第nステップに対応するデータを示
している。また、振分け部材26の現在位置を示すステ
ップは、モータ35の駆動ステップに対応して表され、
第0ステップは振分け部材26が前述した左最大位置に
ある場合のモータ35の駆動ステップに対応し、第nス
テップは振分け部材26が前述した右最大位置にある場
合のモータ35の駆動ステップに対応している。つま
り、モータ35が、複数設けられた駆動ステップを基準
として動作するのに対し、振分け部材26の現在位置
が、モータ35が現在どの駆動ステップに相当する位置
にあるのか、その駆動ステップで示される。
【0150】また、2回開き用の始動入賞時画面を表示
することが指定される場合には、CMD1が81Hで共
通であり、前述したCMD1が80Hの場合と同様に、
CMD2の値により、振分け部材26の現在位置が指定
される。
【0151】また、特定入賞時画面を表示することが指
定される場合には、CMD1が83Hで共通であり、前
述したCMD1が80Hの場合と同様に、CMD2の値
により、振分け部材26の現在位置が指定される。
【0152】このように、第2実施形態の場合は、始動
入賞時画面を指定する場合および特定入賞時画面を指定
する場合に、振分け部材26の現在位置が合わせて指定
される。これにより、コマンドを受ける表示制御用マイ
クロコンピュータ301では、始動入賞時画面の表示が
指定された時および特定入賞時画面の表示が指定された
時における振分け部材26の現在位置を認識することが
できる。
【0153】次に、第2実施形態による遊技制御用マイ
クロコンピュータ51および表示制御用マイクロコンピ
ュータ301により行なわれる可変入賞球装置20およ
び表示装置40の動作制御の制御タイミング例を説明す
る。以下の制御タイミングの説明においては、遊技制御
用マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコ
ンピュータ301に与えられる表示制御用の制御指令信
号のコマンドの送信タイミングも合わせて説明する。
【0154】図17は、第2実施形態による始動入賞に
より可変入賞球装置20内に入った玉により特定入賞が
生じて大当りとなった場合の制御タイミングを示すタイ
ミングチャートである。この図17については、前述し
た図11のタイミングチャートと共通する部分について
の重複した説明を繰返さず、主として図11との相違点
を説明する。
【0155】図17を参照して、第2実施形態による制
御が図11に示された制御と大きく相違するのは、始動
入賞が発生した場合の始動入賞動作および始動入賞時画
面表示の開始時の制御と、特定入賞が発生した場合の特
定入賞動作および特定入賞時画面表示の開始時の制御と
である。
【0156】始動入賞が検出された場合には、その検出
時点から遊技制御用マイクロコンピュータ51によって
モータ35に振分け部材26を始動入賞動作させるため
の駆動信号が出力されるととともに、遊技制御用マイク
ロコンピュータ51から表示制御用マイクロコンピュー
タ301に始動入賞時画面の表示および振分け部材26
の現在位置を指令するコマンド(80××Hまたは81
××H)が送信される。
【0157】このような制御が行なわれることにより、
始動入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中
の位置からそのまま始動入賞動作が開始され、その始動
入賞動作の開始に合わせて表示装置40において始動入
賞時画面Bが表示される。表示制御用マイクロコンピュ
ータ301では、コマンドにより指定され得る振分け部
材26の現在位置(nステップ)のそれぞれについて振
分け部材26の現在位置と図8の(b)に示されるよう
な対応関係にある画像を始動入賞時画面Bの開始時画像
として指定するためのデータが始動画面開始時画像指定
データとして記憶されている。表示制御用マイクロコン
ピュータ301では、始動入賞が発生した場合に、コマ
ンドにより指定された振分け部材26の現在位置から始
動画面開始時画像指定データを用いて、振分け部材26
の現在位置と対応関係にある画像を始動入賞時画面Bの
開始時画像として指定し、始動入賞時画面Bの表示を開
始させる。
【0158】このように、第2実施形態の場合には、遊
技制御用マイクロコンピュータ51からコマンドにより
振分け部材26の現在位置が指定され、表示制御用マイ
クロコンピュータ301がその現在位置に対応する画像
から始動入賞時画面Bの表示を開始させるため、前述し
た第1実施形態のように振分け部材26を一旦基準位置
に戻さずに始動入賞動作およびその動作に対応する始動
入賞時画面Bの表示が行なわれる。
【0159】また、特定入賞が検出された場合には、そ
の検出時点から遊技制御用マイクロコンピュータ51に
よってモータ35に振分け部材26を特定入賞動作させ
るための駆動信号が出力されるととともに、遊技制御用
マイクロコンピュータ51から表示制御用マイクロコン
ピュータ301に特定入賞時画面の表示および振分け部
材26の現在位置を指令するコマンド(83××H)が
送信される。
【0160】このような制御が行なわれることにより、
特定入賞が発生した場合には、振分け部材26が動作中
の位置からそのまま特定入賞動作が開始され、その特定
入賞動作の開始に合わせて表示装置40において特定入
賞時画面Cが表示される。表示制御用マイクロコンピュ
ータ301では、コマンドにより指定され得る振分け部
材26の現在位置(nステップ)のそれぞれについて振
分け部材26の現在位置と図9の(a)に示されるよう
な対応関係にある画像を特定入賞時画面Cの開始時画像
として指定するためのデータが特定画面開始時画像指定
データとして記憶されている。表示制御用マイクロコン
ピュータ301では、特定入賞が発生した場合に、コマ
ンドにより指定された振分け部材26の現在位置から特
定画面開始時画像指定データを用いて、振分け部材26
の現在位置と対応関係にある画像を特定入賞時画面Cの
開始時画像として指定し、特定入賞時画面Bの表示を開
始させる。
【0161】このように、第2実施形態の場合には、遊
技制御用マイクロコンピュータ51からコマンドにより
振分け部材26の現在位置が指定され、表示制御用マイ
クロコンピュータ301がその現在位置に対応する画像
から特定入賞時画面Cの表示を開始させるため、前述し
た第1実施形態のように振分け部材26を一旦基準位置
に戻さずに特定入賞動作およびその動作に対応する特定
入賞時画面Cの表示が行なわれる。
【0162】次に、第2実施形態によるモータ設定処理
の処理内容を説明する。図18は、第2実施形態による
モータ設定処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。このモータ設定処理は、第1実施形態に示された図
12のモータ設定処理の代わりに実行されるものであ
る。
【0163】図18を参照して、まず、S51により、
始動入賞の検出があったか否かが判断される。S51に
より始動入賞の検出がなかったと判断された場合は、後
述するS54に進む。一方、S51により始動入賞の検
出があったと判断された場合は、S52に進み、振分け
部材26の現在位置を判定する処理がなされる。前述し
たように、振分け部材26の現在位置は、位置検出器6
01による基準位置の検出等に基づいて遊技制御用マイ
クロコンピュータ51により常に認識されており、S5
2では、そのように認識されている振分け部材26の現
在位置の情報が判定(確認)されるのである。
【0164】そして、S53に進み、S52で判定され
た現在位置を起点として振分け部材26を始動入賞動作
させるための制御データを設定する処理がなされた後、
S54に進む。振分け部材26を始動入賞動作させるた
めの制御データとしては、遊技制御用マイクロコンピュ
ータ51のROM53において、基本的に基準位置を起
点として始動入賞動作を開始する制御パターンを繰返し
実行可能なデータが記憶されているが、S53では、そ
の制御パターンに基づいて、振分け部材26の現在位置
を起点として始動入賞動作が開始されるような制御パタ
ーンを設定する。これにより、始動入賞の検出があった
場合には、前述したS1により、振分け部材26を始動
入賞動作させるための駆動信号が出力され、振分け部材
26が現在位置から始動入賞動作を開始するように制御
される。
【0165】S54に進んだ場合は、特定入賞の検出が
あったか否かが判断される。S54により特定入賞の検
出がなかったと判断された場合は、このモータ設定処理
が終了する。一方、S54により始動入賞の検出があっ
たと判断された場合は、S54により、前述したS52
と同様に、振分け部材26の現在位置を判定する処理が
なされる。
【0166】そして、S56に進み、S55で判定され
た現在位置を起点として振分け部材26を特定入賞動作
させるための制御データを設定する処理がなされた後、
このモータ設定処理が終了する。振分け部材26を特定
入賞動作させるための制御データとしては、遊技制御用
マイクロコンピュータ51のROM53において、基本
的に基準位置を起点として特定入賞動作を開始する制御
パターンを繰返し実行可能なデータが記憶されている
が、S56では、その制御パターンに基づいて、振分け
部材26の現在位置を起点として特定入賞動作が開始さ
れるような制御パターンを設定する。これにより、特定
入賞の検出があった場合には、前述したS1により、振
分け部材26を特定入賞動作させるための駆動信号が出
力され、振分け部材26が現在位置から特定入賞動作を
開始するように制御される。
【0167】このように、始動入賞および特定入賞があ
った場合には、振分け部材26がその時点での位置から
入賞に対応する動作が実行されるのである。
【0168】次に、図12により説明したS10の表示
・音・ランプコマンド設定処理に含まれるサブルーチン
の1つであり、表示制御のためのコマンドのうちの始動
入賞時の表示のためのコマンドおよび特定入賞時の表示
のためのコマンドを設定するための始動・特定入賞時コ
マンド処理を説明する。
【0169】図19は、第2実施形態による始動・特定
入賞時コマンド処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【0170】図19を参照して、まず、S41により、
始動入賞の検出があったか否かが判断される。S41に
より始動入賞の検出がなかったと判断された場合は、後
述するS44に進む。一方、S41により始動入賞の検
出があったと判断された場合は、S42に進み、前述し
たS52と同様に、振分け部材26の現在位置を判定す
る処理がなされる。
【0171】そして、S43に進み、始動入賞が発生し
た入賞口に応じてCMD1のデータにより始動入賞時画
面(1回開き、2回開きを指定)を指定し、S42で判
定された現在位置をCMD2のデータにより指定するコ
マンドである始動入賞時コマンドを設定する処理がなさ
れる。その後、S44に進む。これにより、始動入賞の
検出があった場合には、前述したS3により、振分け部
材26の現在位置の情報を含み始動入賞時画面の表示を
指定するコマンドが表示制御用マイクロコンピュータ3
01へ向けて出力される。これにより、表示制御用マイ
クロコンピュータ301側では、前述したようなコマン
ドに基づく振分け部材26の現在位置に対応した始動入
賞時画面(図8の(b)参照)を表示する制御が実行さ
れる。
【0172】S44に進んだ場合は、特定入賞の検出が
あったか否かが判断される。S44により特定入賞の検
出がなかったと判断された場合は、この始動・特定入賞
時コマンド処理が終了する。一方、S44により始動入
賞の検出があったと判断された場合は、前述したS42
と同様に、S45により、振分け部材26の現在位置を
判定する処理がなされる。
【0173】そして、S46に進み、CMD1のデータ
により特定入賞時画面を指定し、S45で判定された現
在位置をCMD2のデータにより指定するコマンドであ
る特定入賞時コマンドを設定する処理がなされる。その
後、この始動・特定入賞時コマンド処理が終了する。こ
れにより、特定入賞の検出があった場合には、前述した
S3により、振分け部材26の現在位置の情報を含み特
定入賞時画面の表示を指定するコマンドが表示制御用マ
イクロコンピュータ301へ向けて出力される。これに
より、表示制御用マイクロコンピュータ301側では、
前述したようなコマンドに基づく振分け部材26の現在
位置に対応した特定入賞時画面(図9の(a)参照)を
表示する制御が実行される。
【0174】このように、始動入賞および特定入賞があ
った場合には、振分け部材26の現在位置に対応するよ
うに、入賞時画面の表示が表示装置40において実行さ
れるのである。
【0175】以上のような第2実施形態によれば、前述
した第1実施形態の場合と共通する構成について、前述
したような各種の効果が得られる他、特徴的な構成によ
り次のような効果を得ることができる。
【0176】図17に示されたように、始動入賞の検出
および特定入賞の検出時に判定された振分け部材26の
位置に応じて、振分け部材26の動作に対応した表示を
表示装置40において実行する制御が行なわれるので、
振分け部材26の動作制御と表示装置40の表示制御と
の間で制御タイミングを合わせることができる。このた
め、図9の(a)に示されるように、表示装置40にお
いて、振分け部材26の動作に合わせて表示を行なうこ
とができるようになり、その結果、振分け部材26の動
作制御による演出と表示装置40での表示による演出と
の組合せにより遊技の演出の面白みを向上させることが
できる。
【0177】また、図17に示されるように、始動入賞
口4a〜4cへの打玉の進入が有効であると判断された
場合に、判定された振分け部材26の位置に応じて、振
分け部材26の動作(始動入賞動作)に対応した表示を
実行する表示制御が行なわれるため、打玉が始動入賞口
4a〜4cに進入した場合における演出の面白みを向上
させることができ、始動入賞口4a〜4cへの打玉の進
入に対する遊技者の注目度を向上させることができる。
【0178】また、図17に示されるように、特定受入
口42への打玉の進入が有効であると判断された場合
に、判定された振分け部材26の位置に応じて、振分け
部材26の動作に対応した表示を実行する表示制御が行
なわれるため、打玉が特定受入口42に進入した場合に
おける演出の面白みを向上させることができ、特定受入
口42への打玉の進入に対する遊技者の注目度を向上さ
せることができる。
【0179】また、図17に示されるように、所定のタ
イミングで表示制御用マイクロコンピュータ301へ始
動入賞動作および特定入賞動作のような所定動作制御時
の表示を指定する80××H,81××H,83××H
のようなコマンドが送信され、表示制御用マイクロコン
ピュータ301が受信したコマンドに基づいて可動部材
の位置を認識し、可動部材の動作に対応した表示を実行
する表示制御が行なわれるので、表示制御用マイクロコ
ンピュータ301がコマンドにより振分け部材26の動
作に対応した表示ができるため、振分け部材26の動作
に対して、表示制御のタイミングを容易に同期させるこ
とができる。
【0180】また、図14および図15に示されるよう
に、所定の基準位置が位置検出器601により光学的に
検出され、その検出結果と基準位置が検出された後の振
分け部材26の動作量とに基づいて振分け部材26の位
置を判定する処理が行なわれるため、電波等の電気的な
要因による位置の誤検出を防ぐことができる。
【0181】次に、本発明の変形例等の特徴点を列挙す
る。 (1) 図5等に示されるように、前記遊技制御用マイ
クロコンピュータと前記表示制御用マイクロコンピュー
タとの間の通信は、前記遊技制御用マイクロコンピュー
タから前記表示制御用マイクロコンピュータへの一方向
通信のみとされている。
【0182】(2) 図1および図2等に示されるよう
に、前記表示装置と前記可変入賞球装置とが一体的に設
けられている。図2に示されるように、前記表示装置が
前記可変入賞球装置の後方部分に着脱可能に取付けられ
る。
【0183】(3) 図1等に示した入賞玉検出器25
a,25bにより、前記可変入賞球装置に入賞した個数
を検出する入賞個数検出手段が構成されている。図8に
示されるように、前記表示装置は、前記入賞個数検出手
段により検出された入賞個数を表示する。
【0184】(4) 図3等に示した遊技制御用マイク
ロコンピュータにより、前記特定遊技状態において、始
動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって有利な特定の
態様(特定入賞時動作)で可変入賞球装置を第1の状態
にした後遊技者にとって不利な第2の状態にし、予め定
められた継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰
返し継続制御する繰返し継続制御手段が構成されてい
る。図8に示されるように、前表示装置は、前記繰返し
継続制御の繰返し継続回数を表示する。
【0185】(5) 図3等に示した遊技制御用マイク
ロコンピュータにより、前記繰返し継続制御の継続条件
の成立が制限されることとなる繰返し継続制限回数(ラ
ウンド制限回数)を抽選(ラウンド抽選)により決定す
る抽選手段が構成されている。前述したように、前記繰
返し継続制御手段は、前記繰返し継続制御の繰返し継続
回数が前記抽選手段により決定された繰返し継続制限回
数となった場合に、前記継続条件の成立を制限する。図
9の(a)等に示されるように、前記表示装置は、前記
抽選手段により決定された繰返し継続制限回数を表示す
る。
【0186】(6) 図8および図9等に示されるよう
に、前記表示装置は、前記可変入賞球装置の内部に位置
し、当該可変入賞球装置の内部構造(振分け部材26)
と関連性がある表示態様での表示を行なう。
【0187】(7) 図8および図9等に示されるよう
に、前記可変入賞球装置は、内部構造が変化可能(たと
えば、振分け部材26が回動し、飛行機部26aが揺動
する等)である。図8の(b)および図9の(a)に示
されるように、前記表示装置は、前記可変入賞球装置の
内部構造の変化(たとえば飛行機部26aが揺動)に伴
って表示態様を変化させる(たとえば表示画像としての
雲411,飛行機412を飛行機部26aと同様に揺動
させる)。
【0188】(8) 図1等に示した振分け部材26に
より、前記可変入賞球装置の内部において動作可能に設
けられ、当該可変入賞球装置の内部構造を変化させる動
作(たとえば飛行機部26aが揺動)をする内部可動部
材が構成されている。図1等に示したモータ35によ
り、内部可動部材を駆動する内部可動部材駆動装置が構
成されている。前記表示制御用マイクロコンピュータ
は、さらに、前記内部可動部材駆動装置を制御する。
【0189】(9) 図1等に示した開閉片23a,2
3bにより、前記可変入賞球装置の外部において動作可
能に設けられ、少なくとも前記可変入賞球装置を前記第
1の状態にさせる動作をする外部可動部材が構成されて
いる。図1等に示したソレノイド24a,24bによ
り、外部可動部材を駆動する外部可動部材駆動装置が構
成されている。前記表示制御用マイクロコンピュータ
は、さらに、前記外部可動部材駆動装置を制御する。
【0190】(10) 前述した実施の形態において
は、ラウンド抽選の抽選結果に基づいて得られたラウン
ド制限回数により、特定遊技状態におけるラウンド数の
継続回数を制限する例を示した。この場合の制限として
は、まったく継続しないようにする制限状態を示した。
しかし、これに限らず、ラウンド制限回数における制限
としては、ラウンドが継続しにくくなるようにする制限
状態であってもよい。具体的には、たとえば、ラウンド
制限回数になるまでのラウンドにおいては、特定入賞し
やすい位置に玉を貯留してラウンド終了時に貯留を解除
する等により継続条件が成立しやすい状態にし、ラウン
ド制限回数になると、それ以降のラウンドでは、そのよ
うな玉の貯留を行なわないことにより継続条件が成立し
にくい状態にするようにしてもよい。
【0191】(11) 前述した実施の形態において
は、振分け部材26を内部可動部材の一例として示した
が、これに限らず、内部可動部材は、可変入賞球装置2
0の内部において動作可能に設けられた可動部材であれ
ばよく、前述したようなものに限定されない。たとえ
ば、内部可動部材としては、開閉動作が可能な開閉板、
玉受けおよびその解除のための動作が可能な玉受部材、
および、回転動作が可能な回転ドラム等のその他の可動
部材を含んでもよい。また、前述したモータ35を内部
可動部材の駆動装置の一例として示したが、これに限ら
ず、内部可動部材の駆動装置は、ソレノイド等のその他
の駆動装置であってもよい。
【0192】(12) 前述した遊技制御回路基板50
と表示制御回路基板300とは、1つのボックス内に収
容してもいいし(新機種に入れ替える時など着脱作業が
容易になる)、表示制御回路基板300の取付箇所は特
に限定されない。例えば、表示制御回路基板300を遊
技盤1に設けていもよいし、機構板に取り付けるように
してもいい。また、可変入賞球装置20に表示制御回路
基板300を取り付け、その上からカバー部材で(可変
入賞球装置20ごと、または表示制御回路基板300だ
け)覆うようにしたものでもよいし、カバー部材の内側
に表示制御回路基板300を取り付けてこれを可変入賞
球装置20に取り付けるようにしてもよい。表示制御回
路基板300および可変入賞球装置20をカバー部材で
覆う構成した場合には、カバー部材によって表示制御回
路基板300と可変入賞球装置20とを一緒に保護する
ことができる。また、表示制御回路基板300が可変入
賞球装置20の後方に取り付く場合、表示制御回路基板
300を取り付けた状態で遊技盤1の表面側(遊技盤に
取り付け用の開口が穿設されている)から可変入賞球装
置20を取り付けられるようにすることが、取付作業性
の上から望ましい。また、表示制御回路基板300を基
板ボックスに収容する場合には、基板ボックスは、ビス
止めによって取り付けるようにしてもいい。さらには、
前述したカバー部材を透明な部材(透明合成樹脂が望ま
しい)によって形成すれば、収容された基板が外部から
視認できるので不正防止が可能になる。また、表示制御
回路基板300は、複数の駆動装置接続用の予備端子を
設けるようにしてもよい。こうすることで、リサイクル
時には、表示装置の種類や出力信号数が異なるような場
合にも対応することができる。つまり、表示制御回路基
板300は制御用のROMを除いて同一のものを使用で
きるのである。
【0193】(13) 前述した実施の形態において
は、飛行機部26aを含む振分け部材26が周期的に揺
動を続ける例を説明した。しかし、これに限らず、振分
け部材26は、特定入賞発生後の所定期間(たとえば第
1ラウンドの開閉片23a,23bの開閉が始まるま
で)、各ラウンド中の所定期間(たとえばラウンド後
半)、ラウンド間のインターバル期間等の予め定められ
たタイミングにおいて、停止制御されるようにしてもよ
い。また、振分け部材26の揺動は、常に同じ振れ角度
で揺動させるのではなく、遊技の状況に応じて振れ角度
を異ならせるようにしてもよい。
【0194】(14) 前述したパチンコ遊技機の特定
遊技状態の制御については、ラウンドが継続しないもの
(1ラウンドしかないもの)でもよい。また、ラウンド
における開放回数は、前述したような複数回のものでな
くてもよく、1回だけのものであってもよい。
【0195】(15) 前述した実施の形態での制御指
令信号の送信方式は、変化点(制御の指令内容が変化す
る時点)で出力するものであってもよく、変化点よりも
先に出力するものであってもよい。
【0196】(16) また、前述した実施の形態で
は、可変入賞球装置20内に入った玉が貯留されること
なくそのまま落下して可変入賞球装置20外に誘導され
る構造の可変入賞球装置を示した。しかし、これに限ら
ず、可変入賞球装置としては、特定遊技状態になった場
合に、可変入賞球装置20の内部に設けられた所定の玉
貯留部材が動作して所定期間(たとえば所定ラウンド数
になるまで)玉を貯留する貯留機構を備えたものであっ
てもよい。そのような貯留機構を備えた可変入賞球装置
の場合には、玉の貯留が解除された場合に、貯留解除さ
れた玉が特定入賞しやすい経路に誘導される構造を採用
してもよい。
【0197】(17) また、前述した実施の形態にお
いては、可変入賞球装置20における開閉片が左右一対
のもの(開閉片23a,23b)である場合を例示した
が、可変入賞球装置20に設けられる開閉片は、1つで
もよく、横スライド方式や前後開放方式のものであって
もよい。また、入賞玉検出器等の玉の検出手段は、フォ
トスイッチやマイクロスイッチ等でもよく、実施形態中
に記載のものに限定しない。
【0198】(18) 前述した実施の形態では、遊技
機の例として、玉が特定入賞したことに応じて可変入賞
球装置が開放動作される遊技機を示した。このような遊
技機としては、実施の形態に示したような第2種のパチ
ンコ遊技機の他に、たとえば、第1種のパチンコ遊技機
のように、表示状態が変化可能な表示装置を有し、該表
示装置の可変表示の結果が予め定められた特定の表示態
様(大当り図柄)となった場合に特定遊技状態(大当
り)が発生し、可変入賞球装置が遊技者にとって有利な
第1の状態に制御(開放制御)されるものも含まれる。
【0199】(19) 前述した実施の形態では、始動
領域へ進入した玉を検出する始動玉検出手段(始動玉検
出器5a〜5c)の玉検出により打玉を受入れにくい第
2の状態から打玉を受入れやすい第1の状態となる始動
領域進入時動作を行なう可変入賞球装置を有し、予め定
められた特定遊技状態が発生した場合に、前記始動入賞
時動作よりもさらに遊技者にとって有利な特定の態様で
可変入賞球装置を第1の状態に制御する特定遊技状態
(大当り)を発生することが可能な弾球遊技機を示し
た。このような遊技機としては、たとえば、前記始動玉
検出手段の玉検出により遊技者にとって不利な第2の状
態から遊技者にとって有利な第1の状態となる始動入賞
時動作が行なわれ、その玉検出から所定時間内に入賞玉
検出手段(たとえば、入賞玉検出器25a,25bのよ
うな検出手段)により入賞玉が検出された場合に、特定
遊技状態(大当り)が発生するように制御されるものも
含まれる。また、このような遊技機としては、たとえ
ば、前記始動玉検出手段の玉検出により遊技者にとって
不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態
となる始動入賞時動作が行なわれ、入賞玉検出手段(た
とえば、入賞玉検出器25a,25bのような検出手
段)により入賞玉が検出された場合に、所定の可変表示
部(表示状態が変化可能なもの)が可変表示を開始し、
その表示結果が予め定められた特定の表示態様(大当り
図柄)となった場合に、予め定められた特定遊技状態
(大当り)が発生するように制御されるものも含まれ
る。つまり、特定玉検出手段(特定玉検出器48)を別
途設けないものにも、この発明は適用可能である。
【0200】(20) 前述した実施の形態では、図3
等に示した遊技制御用マイクロコンピュータにより、特
定遊技状態(大当り)において、始動入賞時動作よりも
さらに遊技者にとって有利な特定の態様で可変入賞球装
置を第1の状態にした後遊技者にとって不利な第2の状
態にし、特定玉検出手段(特定玉検出器48)により玉
が検出された場合に予め定められた継続条件が成立し、
その成立に基づいて再度第1の状態に繰返し継続制御す
る繰返し継続制御手段が構成されている例をしした。し
かし、これに限らず、特定玉検出手段を用いず、または
設けず、所定時間内に入賞玉検出手段(たとえば、入賞
玉検出器25a,25bのような検出手段)により玉が
検出された場合に前記継続条件が成立するようにしても
よい。また、前記継続条件は、表示状態が変化可能な可
変表示部を有する場合に、該可変表示部の可変表示によ
る表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場
合に成立するようにしてもよい。
【0201】(21) 前述した特定玉検出手段(特定
玉検出器48)は、可変入賞球装置等に設けられた例を
示したが、特定入賞玉を誘導する入賞玉誘導カバーに設
けられていてもよい。つまり、特定玉検出手段は、特定
入賞玉を明確に区別して検出できる位置であれば、どの
ような位置に設けられていてもよい。
【0202】(22) 前述した実施の形態において
は、可変入賞球装置の例として、始動入賞または大当り
の発生がなければ打玉が入賞不可能な可変入賞球装置を
示した。しかし、これに限らず、可変入賞球装置として
は、始動入賞および大当りの発生がない場合である通常
時においても打玉が入賞可能なものであってもよい。
【0203】(23) 前述した実施の形態において
は、通常動作において振分け部材26が一時保持される
例を示したが、これに限らず、振分け部材26は一時保
持されないように動作させてもよい。つまり、振分け部
材26の動作は、通常動作と、始動入賞動作と、特定入
賞動作とが視覚的に区別して認識できるような動作であ
れば、どのような動作であってもよい。
【0204】(24) 前述した第1実施形態において
は、振分け部材26が始動入賞動作を開始する前に所定
期間基準位置で停止される例を示したが、始動入賞動作
を開始させる場合は、振分け部材26を基準位置に設定
した後、直ちに始動入賞動作を開始させる制御を行なう
ようにしてもよい。
【0205】(25) 前述した第2実施形態において
は、80××H,81××H,83××Hのように、1
つのコマンドにより始動入賞時画面および特定入賞時画
面のような入賞時画面の表示と可動部材(振分け部材2
6)の現在位置とを指定する例を示したが、これに限ら
ず、入賞時画面の表示と、可動部材の現在位置とを別の
コマンドにより指定するようにしてもよい。
【0206】(26) 前述した第1実施形態において
は、モータ35に内蔵された位置検出器35aの検出結
果を用いて振分け部材26の位置を判定する例を示した
が、これに限らず、第2実施形態のように、モータ35
の外部に設けられた位置検出器601の検出結果を用い
て振分け部材26の位置を判定するようにしてもよい。
【0207】(27) 前述した第2実施形態において
は、モータ35の外部に設けられた位置検出器601の
検出結果を用いて振分け部材26の位置を判定する例を
示したが、これに限らず、第1実施形態のように、モー
タ35に内蔵された位置検出器35aの検出結果を用い
て振分け部材26の位置を判定するようにしてもよい。
【0208】(28) 前述した実施の形態では、振分
け部材26の位置の判定のために位置検出器を用いる例
を示したが、振分け部材26の位置は次のように位置検
出器を用いないで判定するようにしてもよい。振分け部
材26は、その基準位置がパチンコ遊技機の電源投入時
の初期状態において設定されるモータ35の回転位置
(基準位置)に一致する。したがって、振分け部材26
は、モータ35が回転の基準位置に制御された場合に、
動作の基準位置に制御されるように動作位置が遊技制御
用マイクロコンピュータ51により制御される。遊技制
御用マイクロコンピュータ51においては、電源投入時
の初期状態において認識されるモータ35の基準位置
と、電源投入後の制御内容に基づいて記憶したモータ3
5が動作したステップ数(動作量)および動作の際の回
転方向(正転、逆転の別)とに基づいて、振分け部材2
6が基準位置に対してどの位置(振分け部材26の揺動
範囲のうちのどのステップ位置(角度))にあるかをリ
アルタイムで演算により求めて常に認識しつつ、所定の
制御パターンにしたがってモータ35を駆動制御するこ
とにより、振分け部材26の動作を制御する。そして、
始動入賞の検出および特定入賞の検出があった場合に
は、認識している振分け部材26の位置に基づいて、前
述したモータ設定処理(図13、図18)および始動・
特定入賞時コマンド処理(図19)において、振分け部
材26位置を判定(S21a,S24a,S52,S5
5,S42)する。
【0209】(29) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態によるパチンコ遊技機の
遊技盤を示す正面図である。
【図2】 可変入賞球装置と表示装置との配置関係を示
すパチンコ遊技機の部分的拡大側面図である。
【図3】 入賞口付きサイドランプ飾りの構成を示す三
面図である。
【図4】 入賞口付きサイドランプ飾りにおける玉の流
れを示す一部破断斜視図である。
【図5】 パチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図
である。
【図6】 遊技制御用マイクロコンピュータから表示制
御用マイクロコンピュータに送信される表示制御用の制
御指令信号の送受信形態を示すブロック図である。
【図7】 遊技制御用マイクロコンピュータから表示制
御用マイクロコンピュータに送信される表示制御用の制
御指令信号の送受信タイミングの例を示すタイミングチ
ャートである。
【図8】 表示装置において表示される画像の表示内容
(表示例)を示す図である。
【図9】 表示装置において表示される画像の表示内容
(表示例)を示す図である。
【図10】 表示制御用の制御指令信号として設けられ
た代表的なコマンドの種類を表形式で示す図である。
【図11】 始動入賞により可変入賞球装置内に入った
玉により特定入賞が生じて大当りとなった場合の制御タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図12】 遊技制御用マイクロコンピュータにより実
行される割込み処理を示すフローチャートである。
【図13】 モータ設定処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図14】 振分け部材の位置検出に用いられる位置検
出用フィンの取付け態様を示す正面図である。
【図15】 位置検出器による振分け部材の位置検出態
様を示すブロック図である。
【図16】 第2実施形態による表示制御用の制御指令
信号として設けられた代表的なコマンドの種類を表形式
で示す図である。
【図17】 第2実施形態による始動入賞により可変入
賞球装置内に入った玉により特定入賞が生じて大当りと
なった場合の制御タイミングを示すタイミングチャート
である。
【図18】 第2実施形態によるモータ設定処理の処理
内容を示すフローチャートである。
【図19】 第2実施形態による始動・特定入賞時コマ
ンド処理の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 遊技領域、26 振分け部材、20 可変入賞球装
置、40 表示装置、51 遊技制御用マイクロコンピ
ュータ、301 表示制御用マイクロコンピュータ、4
a〜4c 始動入賞口、42 特定受入口、601 位
置検出器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、
    打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第
    2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内
    部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表
    示装置とを含む遊技機であって、 前記可動部材を動作させる電気的駆動源の制御を行なう
    駆動制御手段と、 前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段と、 所定領域へ進入した打玉が有効であるか否かを判断する
    判断手段と、 前記判断手段によって所定領域へ進入した打玉が有効で
    あると判断されたときに前記可動部材の位置が所定の基
    準位置であるか否かを判定することが可能な基準位置判
    定手段とを含み、 前記表示制御手段は、前記判断手段によって所定領域へ
    進入した打玉が有効であると判断されたときに前記可動
    部材の動作に対応した表示を所定のタイミングで開始す
    る表示制御を行ない、 前記駆動制御手段は、前記基準位置判定手段により前記
    可動部材の位置が基準位置でないと判定されたときには
    前記所定のタイミングまでに前記基準位置へ前記可動部
    材を移動させて前記所定のタイミングで開始される前記
    表示装置の表示に合わせて所定の動作を開始させる所定
    動作制御を実行することを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記所定領域は、前記遊技領域に設けら
    れ、前記判断手段によって進入した打玉が有効であると
    判断されたときに前記可変入賞球装置が前記第2の状態
    から前記第1の状態に制御されることとなる始動領域を
    含み、 前記所定の動作は、前記判断手段によって前記始動領域
    へ進入した打玉が有効であると判断されたときに行なわ
    れる始動領域進入時動作を含むことを特徴とする、請求
    項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記所定領域は、前記可変入賞球装置に
    設けられ、前記判断手段によって進入した打玉が有効で
    あると判断されたときに遊技機が予め定められた特定遊
    技状態に制御されることとなる特定領域を含み、 前記所定の動作は、前記判断手段によって前記特定領域
    へ進入した打玉が有効であると判断されたときに行なわ
    れる特定領域進入時動作を含むことを特徴とする、請求
    項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技の進行に応じて遊技機の動作を制御
    する遊技制御手段をさらに含み、 該遊技制御手段は、遊技の進行に応じて前記表示制御手
    段へコマンドを送信するコマンド送信手段を含み、 該コマンド送信手段は、前記所定のタイミングで前記表
    示制御手段へ前記所定動作制御時の表示を指定する所定
    動作時表示指定コマンドを送信し、 前記表示制御手段は、受信した前記所定動作時表示指定
    コマンドに基づいて前記表示装置の表示制御を行なうこ
    とにより、前記可動部材の動作に合わせて表示状態を変
    化させることを特徴とする、請求項1から3のいずれか
    に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 打玉が打込まれる遊技領域に設けられ、
    打玉を受入れやすい第1の状態と打玉を受入れにくい第
    2の状態とに変化可能であり、駆動される可動部材を内
    部に備えた可変入賞球装置と、表示状態が変化可能な表
    示装置とを含む遊技機であって、 前記表示装置の表示制御を行なう表示制御手段と、 前記可動部材の位置を判定するための位置判定手段とを
    含み、 前記表示制御手段は、前記位置判定手段により判定され
    た前記可動部材の位置に応じて、前記可動部材の動作に
    対応した表示を実行する表示制御を行なうことを特徴と
    する、遊技機。
  6. 【請求項6】 所定領域へ進入した打玉が有効であるか
    否かを判断する判断手段と、 前記表示制御手段は、前記判断手段によって所定領域へ
    進入した打玉が有効であると判断されたときに、前記位
    置判定手段により判定された前記可動部材の位置に応じ
    て、前記可動部材の動作に対応した表示を実行する表示
    制御を行なうことを特徴とする、請求項5に記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】 前記遊技領域には、前記判断手段によっ
    て進入した打玉が有効であると判断されたときに前記可
    変入賞球装置が前記第2の状態から前記第1の状態に制
    御されることとなる始動領域が設けられており、 前記所定領域は、前記始動領域を含むことを特徴とす
    る、請求項6に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記可変入賞球装置には、前記判断手段
    によって進入した打玉が有効であると判断されたときに
    遊技機が予め定められた特定遊技状態に制御されること
    となる特定領域が設けられており、 前記所定領域は、前記特定領域を含むことを特徴とす
    る、請求項6または7に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 遊技の進行に応じて遊技機の動作を制御
    する遊技制御手段をさらに含み、 該遊技制御手段は、遊技の進行に応じて前記表示制御手
    段へコマンドを送信するコマンド送信手段を含み、 該コマンド送信手段は、前記位置判定手段により判定さ
    れた前記可動部材の位置を特定する位置特定コマンドを
    送信可能であり、 前記表示制御手段は、前記位置特定コマンドを受信した
    とき、受信した位置特定コマンドに基づいて前記可動部
    材の位置を認識し、前記可動部材の動作に対応した表示
    を実行する表示制御を行なうことを特徴とする、請求項
    5から8のいずれかに記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記位置判定手段は、 前記可動部材の所定の基準位置を検出する基準位置検出
    手段と、 該基準位置検出手段の検出結果と前記基準位置検出手段
    により前記基準位置が検出された後の前記可動部材の動
    作量とに基づいて前記可動部材の位置を判定する処理を
    行なう判定処理手段とを含むことを特徴とする、請求項
    5から9のいずれかに記載の遊技機。
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