JPH0523687Y2 - - Google Patents

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JPH0523687Y2
JPH0523687Y2 JP3447588U JP3447588U JPH0523687Y2 JP H0523687 Y2 JPH0523687 Y2 JP H0523687Y2 JP 3447588 U JP3447588 U JP 3447588U JP 3447588 U JP3447588 U JP 3447588U JP H0523687 Y2 JPH0523687 Y2 JP H0523687Y2
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stone
hole
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fixing
thin
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は石材先付PC部材における薄肉石材の
定着装置に係るものである。
(従来の技術) 従来の石先付けPC部材では、表面仕上げ材で
ある石材とコンクリートを緊締固定するのに、石
材の裏面や小口に定着金物が取付けられる。この
中で、石材の裏面に一般的に用いられる定着金物
は第6図及び第7図に示すシヤコネクターと呼ば
れる金物である。
同シヤコネクターaは倒U字状、若しくは環状
片の下端より斜外側下方に延設された一双の傾斜
下部片の先端より、内側に脚片bが曲成され、石
材加工場においてインパクトドリルを用いて石材
cの裏面に45°の角度で穿設された取付孔dに嵌
着され、石材cの裏面に打設されたコンクリート
eが、シヤコネクターaにおける石材裏面からの
突出部を介して石材cに定着され、石材c側に引
抜き荷重が作用した場合、前記傾斜取付孔dに嵌
着した脚片bの曲げ抵抗と、同取付孔dまわりの
石材cに剪断抵抗によつて石材cとコンクリート
eとが緊結固定される。
図中fは鉄筋である。
シヤコネクター及びその取付部の仕様は物件に
より異なるが、シヤコネクターはステンレス鋼製
で直径3.2〜4.0mm、また石材側の取付孔の孔角度
は45°、孔径は4.8〜6.0mm、孔深さは20〜25mm程度
である。
また石厚は孔明け加工及び取付孔の深さ等の関
係より、通常25mm以上となる。
(考案が解決しようとする課題) 前記従来の石材先付けPC部材では、石材の取
付孔が傾斜孔となつているので、孔明け加工時の
石材の破損や、耐力上必要な孔の深さ等より、厚
さ20mm以下の石材に対する適用は困難であり、取
付孔径とシヤコネクターの脚片径とのクリヤラン
ス、シシヤコネクターの曲げ変形等により、引抜
き荷重が作用した場合の変形が大きくなる。この
ように変形が大きいとシヤコネクターが有効に働
かず、石材の裏面処理材gが引抜き力を負担する
ようになり、同裏面処理材の剥離の原因となる。
更にまたシヤコネクターは形状的に配筋に当り易
いという問題点があつた。
本考案はこのような従来技術の有する問題点に
鑑みて提案されたもので、その目的とする処は、
石先付PC部材における表面仕上材である石材と
して薄肉石材を使用し、コンクリートに確実に緊
結固定できる薄肉石材の定着装置を提供する点に
ある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本考案に係る薄肉
石材の定着装置は、薄肉石材に設けた取付用貫通
孔にボルト状のコンクリート定着金物を嵌合、固
定するとともに、同定着金物の外周面と前記貫通
孔の内周面との間にチユーブ状変形吸収体を介装
して構成されている。更にまた前記薄肉石材の定
着装置は、薄肉石材に設けた取付用貫通孔に、外
周面にはチユーブ状変形吸収体が装着され、且つ
内周部にはねじ孔が設けられたフランジ付きアン
カーを嵌着するとともに、同アンカーにおける前
記内周部のねじ孔に前記ボルト状のコンクリート
定着金物の下端部を螺着して構成されている。
(作用) 本考案によれば石材に設けるコンクリート定着
金物の取付孔を貫通孔とし、同貫通孔にボルト状
のコンクリート定着金物を嵌合、固定することに
より、同定着金物を石材に簡単に取付けることが
でき、同石材の裏面より突出するコンクリート定
着金物によつて、同石材とその裏面に打設された
コンクリートとが一体化される。
この際、前記定着金物と石材の取付用貫通孔と
の間にチユーブ状変形吸収体が介装されているこ
とによつて、サーマルムーブメントやコンクリー
トの乾燥収縮等による仕上げ石材とコンクリート
との挙動の差が前記変形吸収体によつて吸収され
る。
本考案はまた薄肉石材に設けた取付用貫通孔
に、外周面にはチユーブ状変形吸収体が装着さ
れ、且つ内周部にはねじ孔が設けられたフランジ
付アンカーを嵌着して、同アンカーの内周部のね
じ孔にボルト状コンクリート定着金物を螺着する
ことによつて施工を簡略化しうるものである。
(実施例) 以下本考案を図示の実施例について説明する。
第1図は本考案の第1の実施例を示し、石材A
における所要の位置に取付用貫通孔1が穿設さ
れ、同貫通孔1に全長に亘つてねじが設けられた
頭付きボルト状のコンクリート定着金物2を貫通
するとともに、同金物2にチユーブ状変形吸収体
3を嵌装し、同吸収体3を前記金物2と取付貫通
孔1との間に介在せしめ、ナツト4及びワツシヤ
5を介して石材Aに固定し、同石材Aの裏面より
突出する前記定着金物2の先端にコンクリートに
対する定着部片を構成するナツト6を螺装する。
石材Aの裏面には防水や応力緩衝のため、裏面
処理材7を塗布し、鉄筋8を配設したのちコンク
リートBを打設し、同コンクリートBと石材Aと
を前記定着金物2を介して一体に緊結固定する。
図示の実施例によれば、石材Aにおけるコンク
リート定着金物2の取付孔が貫通孔に形成されて
いるので、傾斜取付孔を穿設する従来のものに比
して穿孔作業が簡単で石材の破損がなく、作業性
が向上する。
また前記定着金物2がボルト状に形成されてい
るので、コンクリートBの補強鉄筋と干渉するこ
とが少なくなる。
またサーマルムーブメント(Theymal
Movement)や、コンクリートBの乾燥等による
仕上げ石材AとコンクリートBの挙動の差が前記
変形吸収体3によつて吸収される。
第2図は本考案の第2の実施例を示し、予め弾
力性のあるゴムまたは塩化ビニル、シリコン等の
高分子材料よりなるチユーブ状の変形吸収体9が
外周面に装着され、且つ、内周部にねじ孔10が
設けられたフランジ11付きアンカーCのフラン
ジ11裏面に接着材を塗布し、石材Aの表側より
取付用貫通孔1に前記アンカーCを嵌挿して同ア
ンカーCを石材Aに仮固定し、前記コンクリート
定着金物2をアンカーCのねじ孔10に螺着し、
ワツシヤ12とナツト13で石材Aに固定する。
同石材Aの裏面に前記実施例同様に裏面処理材
7を塗布し、所要の配筋を行ない、コンクリート
を打設して同コンクリートと石材Aとを、フラン
ジ付きアンカーCとコンクリート定着金物2とを
介して一体化する。
第5図は本考案の第3の実施例を示し、石材A
に穿設された取付用貫通孔1を段付きとし、同貫
通孔1に石材Aの表側よりフランジ付きアンカー
Cを嵌合してそのフランジ11を段部に係止し、
同アンカーCを前記貫通孔1にエポキシ樹脂の如
き固定及び止水用接着材14で接着し、前記貫通
孔1の石材表面側に位置する大径部に、石材粉等
をポリエステル樹脂等で練つて色合わせした充填
材15を充填し、前記フランジ付きアンカーCに
コンクリート定着金物2を第2実施例と同様に螺
装するものである。
この実施例によれば、前記アンカーCが石材A
の表面から隠れ、体裁がよくなるという利点があ
る。
なお前記定着金物2、ナツト4,6、ワツシヤ
5、ワツシヤ12、ナツト13、フランジ付きア
ンカーCはステンレス鋼製である。
(考案の効果) このように本考案に係る薄肉石材の定着装置に
おいては、石材にコンクリート定着金物の取付け
用貫通孔が穿設されたことにより、石材における
前記定着金物の取付孔の削孔作業が簡単になり、
石材の破損も防止され、作業性が向上され、薄肉
石材への適用が可能となる。
また前記石材の取付貫通孔と、同孔に嵌合固定
されたコンクリート定着金物との間にチユーブ状
変形吸収体が介装されていることによつて、サー
マルムーブメントやコンクリートの乾燥収縮等に
よる石材とコンクリートとの挙動の差が吸収され
るもので、本考案は薄肉石材の他、大型セラミツ
クタイル、結晶化ガラス等にも適用できる。
請求項2に記載の考案は、薄肉石材に設けた取
付用貫通孔に、外周面にはチユーブ状変形吸収体
が装着され、且つ内周部にはねじ孔が設けられた
フランジ付アンカーを装着して、同アンカーの内
周部のねじ孔にボルトのコンクリート定着金物の
下端ねじ部を螺着することによつて、同コンクリ
ート定着金物の石材に設けた取付用貫通孔に対す
る取付作業が簡単になり、前記石材の定着作業が
簡略化されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る薄肉石材の定着装置の第
1の実施例を示す縦断面図、第2図は本考案の第
2の実施例を示す縦断面図、第3図はフランジ付
きアンカーの縦断面図、第4図はコンクリート定
着金物の正面図、第5図は本考案の第3の実施例
を示す縦断面図、第6図及び第7図は夫々従来の
石材定着装置の縦断面図である。 A……石材、B……コンクリート、C……フラ
ンジ付きアンカー、1……取付用貫通孔、2……
コンクリート定着金物、3……チユーブ状変形吸
収体、9……チユーブ状変形吸収体、10……ね
じ孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 薄肉石材に設けた取付用貫通孔にボルト状の
    コンクリート定着金物を嵌合、固定するととも
    に、同定着金物の外周面と前記貫通孔の内周面
    との間にチユーブ状変形吸収体を介装してなる
    ことを特徴とする薄肉石材の定着装置。 (2) 薄肉石材に設けた取付用貫通孔に、外周面に
    はチユーブ状変形吸収体が装着され、且つ内周
    部にはねじ孔が設けられたフランジ付きアンカ
    ーを嵌着するとともに、同アンカーにおける前
    記内周部のねじ孔に前記ボルト状のコンクリー
    ト定着金物の下端部を螺着してなることを特徴
    とする薄肉石材の定着装置。
JP3447588U 1988-03-17 1988-03-17 Expired - Lifetime JPH0523687Y2 (ja)

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JP3447588U JPH0523687Y2 (ja) 1988-03-17 1988-03-17

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JPH01138007U JPH01138007U (ja) 1989-09-21
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JPH01138007U (ja) 1989-09-21

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